JP3149065B2 - 斜軸攪拌機 - Google Patents

斜軸攪拌機

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JP3149065B2
JP3149065B2 JP07861198A JP7861198A JP3149065B2 JP 3149065 B2 JP3149065 B2 JP 3149065B2 JP 07861198 A JP07861198 A JP 07861198A JP 7861198 A JP7861198 A JP 7861198A JP 3149065 B2 JP3149065 B2 JP 3149065B2
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徳二 梶原
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梶原工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品などの加工に
用いる斜軸攪拌機に関するもので、更に詳細に述べる
と、高粘度の物を攪拌すること、および、攪拌後の容器
や器具の洗條の容易さを目的としたものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術としては、第1に、実公平2
−9884号公報に示されるように、底部が半球の形状
をした円筒状容器である加熱釜内に、電動機によって駆
動される斜軸を、加熱釜上方から斜めにその底部近くま
で挿入し、斜軸の下端に、底部に沿う円弧状の支持杆を
固定し、この支持杆と斜軸とで錨型攪拌子を形成した斜
軸攪拌機があり、更に、加熱釜内に電動機によって駆動
される垂直軸を上方から挿入し、この垂直軸に螺旋状攪
拌翼設けていた。 その上に、支持杆には、加熱釜の底
部内面に接する多数の掻き取り羽根を装着していた。
【0003】また、第2に、図7に見られるように、底
部1aが半球状の形状をした円筒状容器1内に、電動機
3によって駆動される斜軸4を円筒状容器1上方から斜
めに挿入し、斜軸4の下端に円環状の攪拌子フレーム5
5を固定し、この攪拌子フレーム55の直径の部分を斜
軸4の軸心の延長線と一致させると共に、攪拌子フレー
ム55の下部を円筒状容器1の底部1aに近接させて沿
わせ、斜軸4の軸心の延長線と交差する複数本の丸パイ
プ、平鋼板などからなる攪拌棒56を、相互に間隔を設
けて攪拌子フレーム55内の円環の部分に円環を構成す
るように架設し、更に、円筒状容器1の底部1a内面に
接する多数の掻き取り羽根10を攪拌子フレーム55の
下部に装着するような構成のものがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の、第1の、実公平2−9884号公報に示さ
れる、円弧状の支持杆と斜軸とで錨型攪拌子を形成した
斜軸攪拌機の場合、攪拌軸が加熱釜の中央部を縦貫して
いるのみであるため、被攪拌物の粘度が高い場合や、固
形物の配合が多い場合には、回転する攪拌軸の周辺では
攪拌が出来ず、とくに高粘度の被攪拌物では、攪拌、混
合がほとんど出来なかった。
【0005】そこで、円弧状の支持杆に加熱釜の内面に
摺接する可撓性掻取羽根を設けたり、垂直軸を付加し
て、この垂直軸の下部に螺旋状攪拌翼を設けたりしてい
るが、構造が複雑になったり、被攪拌物が固着するため
に容器や器具が洗滌しにくいという問題があった。
【0006】更に、第2の、図7に見られる斜軸攪拌機
の場合、低粘度の被攪拌物にはかなり評価出来得る状況
であるが、中粘度ないし高粘度の被攪拌物には中心部の
動きが弱く問題が残った。また、円環状の攪拌子フレー
ムの部分に、断面の形状によっては被攪拌物が固着する
ために、容器や器具が洗浄しにくいという問題も残っ
た。本発明はこのような問題点を解決することを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、底部1aが半
球の形状をした円筒状容器1内に、電動機3によって駆
動される斜軸4を前記円筒状容器1上方から斜めに挿入
した斜軸攪拌機において、前記斜軸4の下端に攪拌子フ
レーム5を固定し、前記攪拌子フレーム5の直径の部分
を前記斜軸4の軸心の延長線と一致させると共に、前記
攪拌子フレーム5の下部を前記円筒状容器1の前記底部
1aに近接させて沿わせ、1本または複数本の攪拌棒6
を前記攪拌子フレーム5の円環の一部を欠いた形状の部
分に配設したことを特徴とし、更に、1本または複数本
の前記攪拌棒6を配設した前記攪拌子フレーム5の円環
の一部を欠いた形状の部分の面積は、円環の場合の面積
に比較して55%ないし90%であることを特徴とし、
更に、前記攪拌棒6の断面の形状は、円または楕円また
は長方形であることを特徴とし、更に、前記攪拌棒6の
断面の形状が長方形の場合、前記攪拌棒6の傾きを前記
攪拌子フレーム5の面に対して5度ないし60度とした
ことを特徴とし、更に、前記攪拌子フレーム5の外側
に、前記攪拌子フレーム5の回転とは関係しないで独自
に回転する外攪拌子フレーム35を配設したことを特徴
とし、更に、前記外攪拌子フレーム35の回転方向は、
前記攪拌子フレーム5の回転方向と、逆の回転方向とし
たことを特徴とし、更に、前記攪拌子フレーム5だけの
構成のときは前記攪拌子フレーム5下部に、また、前記
攪拌子フレーム5と前記外攪拌子フレーム35の構成の
ときは前記外攪拌子フレーム35の下部に、前記円筒状
容器1の半球の形状をした前記底部1a内面に接する掻
き取り羽根10を1個所または複数個所配設したことを
特徴とすることにより、上記問題点を解決する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明による、斜軸攪拌機を図面
と共に詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態
に係る斜軸攪拌機を示した一部に縦断面図を含む側面図
で、図2は、図1に示した斜軸攪拌機の攪拌子フレーム
下部の別の支承部を示した図で、図3は、図1に示した
斜軸攪拌機の攪拌子フレームに対する攪拌棒の取付状態
を示した図で、図4は、図1に示した斜軸攪拌機の攪拌
子フレームと攪拌棒と斜軸の関係を示した図で、図5
は、本発明の第2実施形態に係る斜軸攪拌機の外攪拌子
フレームと攪拌子フレームと攪拌棒と斜軸の関係を示し
た図で、図6は、図1と図4に示した斜軸攪拌機の攪拌
子フレームと図5に示した斜軸攪拌機の外攪拌子フレー
ムの断面の形状を示した図である。
【0009】(本発明の第1実施形態)これらの図から
明らかなように、図1において、底部1aが半球の形状
をした円筒状容器1の一端上部外面に取付台2を固定
し、取付台2上に減速機付きの電動機3を固定し、電動
機3の回転軸3aの先端側に斜軸4の上端部を着脱可能
に連結し、電動機3の回転軸3aおよび斜軸4は、円筒
状容器1の垂直な軸心に対し、図にも示しているように
25度程度傾斜させて配設している。
【0010】この場合、電動機3の回転軸3aおよび斜
軸4は、円筒状容器1の垂直な軸心に対し、10度ない
し50度、好ましくは25度ないし50度程度傾斜させ
て配設するのが攪拌のためには良い。 尚、この角度に
関しては、0度に近いと、斜軸4を垂直な状態で回転さ
せることで攪拌というより移動という状態になり、90
度に近いと斜軸4を円筒状容器1の側面を貫通させるこ
とが必要となり構造が複雑になるためである。
【0011】ここで、斜軸4の下端には、パイプ材や棒
材による攪拌子フレーム5を固定させ、この攪拌子フレ
ーム5の円環と仮定した場合の直径の部分を斜軸4の軸
心の延長線と一致させると共に、攪拌子フレーム5の下
部を円筒状容器1の底部1aに近接させて沿わせ、斜軸
4の延長線と交差する5本の平鋼板からなる攪拌棒6
を、相互に間隔を設けて攪拌子フレーム5の円環の一部
を欠いた形状の部分に配設している。
【0012】この場合、攪拌棒6は、斜軸4の軸心の延
長線と、図1では、45度で交差しているように記載し
ているが、被攪拌物の種類により、適合した角度で攪拌
子フレーム5の円環の一部を欠いた形状の部分に配設す
るのが良い。 但し、最も被攪拌物が停滞しやすい、攪
拌子フレーム5を円環と仮定した場合の中心pには、被
攪拌物の固着を防止する意味からも、攪拌棒6が配置さ
れないように避けるのが良い。
【0013】一方、攪拌棒6の断面の形状としては、平
鋼板による長方形の他に円や楕円があり、棒材や棒材か
らの加工、パイプ材・・・等の使用が考えられる。ま
た、攪拌棒6相互の間隔に関しては、被攪拌物の種類に
よって、等間隔の平行の場合や不等間隔の平行の場合が
考えられるし、場合によっては平行で無くても良い。
具体的には、図4に見られる通りである。
【0014】更に、攪拌棒6が平鋼板の場合、図3で
は、攪拌子フレーム5を構成している面に対し45度で
記載しているが、流動性を高める意味から、5度ないし
60度、好ましくは30度ないし60度傾斜させて、こ
れらの両端を攪拌子フレーム5に固定するということが
効果的である。
【0015】尚、図1では、5本の攪拌棒6を攪拌子フ
レーム5の円環の一部を欠いた形状の部分に配設してお
り、一方、弦5aの部分が斜軸4に平行に形成されるこ
とで攪拌子フレーム5は三日月の形状をしているが、そ
の攪拌子フレーム5の面積が、円環の場合の面積に比較
して概略65%程度のものを図示している。 但し、攪
拌子フレーム5の面積が、円環の場合の面積に比較して
55%ないし90%、好ましくは60%ないし80%の
場合、効果的に円筒容器1内の流動性を高めることがで
きる。
【0016】但し、攪拌子フレーム5の形状としては、
前記の他に、斜軸4の軸心の延長線に対し非対称なもの
であれば、弦5aの部分が斜軸4に平行ということには
こだわらなくてもかなりの効果が見られる。更に、攪拌
子フレーム5の形状、および、攪拌棒6の斜軸4の軸心
の延長線との傾きを示したものとしては、図4に見られ
るような色々な形状や角度のものが考えられる。
【0017】但し、攪拌子フレーム5の形状も、攪拌棒
6の斜軸4の軸心の延長線との傾きも、図1や図4に限
定されるものではない。 即ち、攪拌子フレーム5の形
状としては、攪拌棒6を攪拌子フレーム5の円環の一部
を欠いている部分に配設されていれば、その形状のもの
は全てそれなりの効果はあるし、その中で、斜軸4の軸
心の延長線に対し非対称であれば、更に効果は加算され
る。 また、攪拌棒6の斜軸4の軸心の延長線との傾き
としては、0度ないし180度全ての角度でそれなりの
効果は見られる。
【0018】特に、1本または複数本の攪拌棒6を攪拌
子フレーム5の円環の一部を欠いた形状の部分に配設す
る意味に関しては、図4のCやDに見られるように、攪
拌子フレーム5全体の形状が円環でも攪拌棒6を配設し
ている部分が円環の一部を欠いた形状であれば効果は見
られる。 尚、図4では全般的には、流動性を高めると
いうことと、後に記載する攪拌子フレーム5下部の外周
側に掻き取り羽根10を配設しやすい構造に配慮したも
のを示している。
【0019】この場合、攪拌子フレーム5の断面の形状
は、図6に見られるように、円または楕円または長方形
またはひし形・・・等が考えられる。 また、方向とし
ては、図6の矢印で示した、前に進む際に、最も抵抗が
少ないように配設すると、被攪拌物が固着するのを防止
することが出来る。 尚、攪拌子フレーム5の断面の形
状のうち、弦5aの断面積に関しては、今まで述べた内
容とは逆に、前に進む際に最も抵抗が多いような形状で
最も抵抗が多いような位置に配設すると、流動性を高め
るのに効果的な場合もある。
【0020】更に、攪拌子フレーム5は、図1と図2に
示すように、斜軸4下端と対向する部分に軸受部材7と
共にその先端に支え軸9を構成し、円筒状容器1の底部
1a内面に固定した取付筒8に、支え軸9を回動可能に
嵌合され支承されている。ここで、軸受部材7、取付筒
8および支え軸9の軸心は、斜軸4の軸心の延長線と一
致させてある。 但し、被攪拌物の固着防止のために支
え軸9と取付筒8を除去した構成のものも考えられる。
【0021】一方、攪拌子フレーム5の下部には、この
攪拌子フレーム5の外周側に突出して、円筒状容器1の
底部1aに接する掻き取り羽根10が、攪拌子フレーム
5と直角な位置に複数個所装着してある。 この場合、
掻き取り羽根10は、攪拌子フレーム5に対し左右非対
称に配置し、斜軸4および攪拌子フレーム5の1回転で
円筒状容器1の底部1a内面の全体を摺擦するようにし
てある。 尚、掻き取り羽根10は、それぞれ数個の分
割片10aに分割されていて、分割片10aは耐熱性お
よび可撓性があるプラスチックの成形品によって構成し
てある。
【0022】更に、円筒状容器1には上面開口の一側部
を小さな固定蓋11で覆い、固定蓋11に斜軸4をこれ
の回転を妨げることなく挿通し、固定蓋11には上面開
口の他側部を覆う固定蓋11より大きな開閉蓋12が上
下方向に回動可能に連結してある。 また、円筒状容器
1の外周には、上下3段に仕切って蒸気室13a、13
b、13cを形成し、これらの蒸気室13a、13b、
13cには弁14a、14b、14cを介して分岐した
蒸気供給管15a、15b、15cから適宜蒸気を送り
込むことで、円筒状容器1内の被攪拌物を加熱するよう
にしてあり、下端の蒸気室13cを複数の支柱16で床
面に支持してある。
【0023】本発明による斜軸攪拌機は、前述したよう
に構成されており、以下に、その動作について説明す
る。
【0024】このように構成した第1実施形態の斜軸攪
拌機は、円筒状容器1内に、餡と砂糖などからなる被攪
拌物を入れて開閉蓋12を閉じ、蒸気室13a、13
b、13c内に適宜蒸気を送り込んで加熱しつつ、電動
機3を駆動し、これの回転軸3aを低速で回転させるこ
とで、斜軸4と一体となっている円環の一部を欠いた形
状の攪拌子フレーム5を回転させる。
【0025】ここで、円環の一部を欠いた形状の攪拌子
フレーム5が回転すると、これに架設した複数本の攪拌
棒6も回転し、これらの攪拌棒6が斜軸4の軸心の延長
線と何度かの角度で交差しているため、攪拌棒6で被攪
拌物を縦横に剪断したり円筒状容器1内に流動をおこさ
せつつ、斜軸4の傾斜によって攪拌棒6が水平面に対す
る角度を大きく変化させながら回転し、攪拌子フレーム
5が1回転すると、被攪拌物の全領域を、3次元的な軌
跡で攪拌し、短時間で能率良く、かつ、むらなく充分に
攪拌、混合することができ、被攪拌物を劣化させること
なく、また粘性が高い被攪拌物でも攪拌、混合出来る。
この場合、特に、被攪拌物と液体を攪拌する中で、例
えば澱粉と水の様に放置しておくと、被攪拌物が底の方
に分離するような場合にも有効である。
【0026】また、攪拌子フレーム5と一体になって掻
き取り羽根10が回転し、これらが1回転すると、円筒
状容器1の底部1a内面の全体から被攪拌物を掻き取っ
て攪拌するので、底部1a近くの被攪拌物も充分に攪拌
でき、これらが円筒状容器1の底部1aなどの内面に付
着したままになったり焦げ付いたりすることを防止して
いる。
【0027】前述のようにして、被攪拌物の攪拌、混合
を終わった後、電動機3を停止し、開閉蓋12を開き、
或は排出弁17を開いて被攪拌物を円筒状容器1外に取
り出すものである。
【0028】(本発明の第2実施形態)次に、図5でこ
の発明の第2実施形態に係わる斜軸攪拌機を説明する。
本発明の第2実施形態で本発明の第1実施形態と異なる
点は、攪拌子フレーム5の外側に、攪拌子フレーム5の
回転とは関係しないで、独自に回転する外攪拌子フレー
ム35を配設したことである。
【0029】従って、図5では具体的には記載していな
いが、斜軸37は、攪拌子フレーム5と外攪拌子フレー
ム35が相互に関係しないで独自に回転するように、2
台の電動機に接続している。 従って、1台の電動機
は、第1実施形態に見られるように、同軸の伝達をし
て、もう1台の電動機が、チェインやベルトで回転を伝
達すること・・・等を考えることが出来る。 また、2
台の電動機に接続しているということから、攪拌子フレ
ーム5と外攪拌子フレーム35は、速度を変えて回転さ
せたり、逆方向の回転も可能であり、それによって、よ
り完全な攪拌が可能となった。 この場合、斜軸37の
角度については、第1実施形態の斜軸4と同様に考えて
良い。
【0030】尚、外攪拌子フレーム35の断面の形状
は、図6に見られるように、円または楕円または長方形
またはひし形・・・等が考えられる。 また、方向とし
ては、図6の矢印で示した、前に進む際に、最も抵抗が
少ないように配設すると、被攪拌物が固着するのを防止
することが出来る。
【0031】更に、本発明の第2実施形態を構成してい
る外攪拌子フレーム35の形状に関しては、図5ではA
とBとCの3種類の図を示しているが、特に、BとCで
は、連れ廻りを防止する以外に掻き取り羽根10の取り
付けることも意図したものである。 また、図4の攪拌
子フレーム5と攪拌棒6と斜軸4の関係した図を含む、
第1実施形態に示した攪拌子フレーム5と攪拌棒6と斜
軸4の考え方は、そのまま第2実施形態にも適用出来
る。 この他に、攪拌子フレーム5の代わりに、特に記
載していないが、掻き取り羽根10に関しては、外攪拌
子フレーム35に装着するということで、第1実施形態
と同一に考えることが出来る。
【0032】本発明による斜軸攪拌機は、前述したよう
に構成されており、以下に、その動作について説明す
る。
【0033】第2実施形態の斜軸攪拌機では、攪拌子フ
レーム5の外側に、攪拌子フレーム5の回転とは関係し
ないで、独自に回転する外攪拌子フレーム35を配設し
たことによって、被攪拌物の連れ廻りが防止出来、円筒
状容器1内に入れた被攪拌物の食品に含まれた固形物が
多くても、より効果的に攪拌することが出来るようにな
った。
【0034】更に、この外攪拌子フレーム35は、攪拌
子フレーム5とは関係しないで独自に回転出来るため
に、両者を逆に回転させたり、違った回転速度で回転出
来るために、連れ廻りを防止したより効果的な回転が可
能となる。
【0035】最後に、第1実施形態で、上下3段に蒸気
室13a、13b、13cを形成したが、この発明は、
蒸気室を上下2段にしたり、1つにしたりしてもよく、
蒸気室13a、13b、13cの数に応じて、蒸気供給
管15a、15b、15cおよび弁14a、14b、1
4cの数を適宜変更出来、さらに、加熱を必要としない
被攪拌物にのみ用いるものでは、蒸気室13a、13
b、13cなどの加熱手段をなくしてもよいし、このこ
とは、第1実施形態の所で示した蒸気室13a、13
b、13cと弁14a、14b、14cと蒸気供給管1
5a、15b、15cの内容と合わせて、第2実施形態
にも適用出来る。そして、この発明の斜軸攪拌機は、餡
に限られることなく、調味味噌、マヨネーズ、グラタン
等種々の食品の製造に広く使用出来る。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
により、下記の効果を得ることができるようになった。 1.攪拌子フレームを回転させることで、攪拌子フレー
ムに配設した複数の攪拌棒を一体で回転させ、攪拌棒が
斜軸の軸心の延長線と傾斜して交差することで、攪拌棒
で被攪拌物を縦横に分断しつつ、流動性を高めながら、
斜軸の傾斜によって攪拌棒の水平面に対する角度を更に
大きく変化させながら回転させ、被攪拌物の全領域を3
次元的な軌跡で攪拌、混合している。 この場合、攪拌
子フレームの回転で攪拌棒が斜め格子状になって被攪拌
物を攪拌、混合している。
【0037】2.被攪拌物を重力に逆らって攪拌、混合
することになり、高粘度の被攪拌物の加熱攪拌であって
も、被攪拌物が外攪拌子フレームや攪拌子フレームや攪
拌棒と共廻りすることがなく、攪拌、混合が確実に出来
る。 従って、攪拌子フレームや攪拌棒を低速で回転さ
せることで、短時間で能率よく、被攪拌物の攪拌、混合
ができ、その劣化も生じにくい。 特に、外攪拌子フレ
ームと攪拌子フレームを別の電動機に接続することによ
って各々回転速度を変えたり、逆向きに回転させること
によって、共廻りを完全に防止している。
【0038】3.円環の一部を欠いた形状の、更には、
斜軸の軸心の延長線と非対称な攪拌子フレームを回転さ
せることで、円筒状容器内での流動性が高まり、その流
れが攪拌に寄与している。 4.攪拌子フレームや外攪拌子フレームの断面が、円ま
たは楕円または長方形またはひし形により、また、方向
としては、前に進む際に、最も抵抗が少ないように配設
することで、付着物が固着するのを防止している。
【0039】5.攪拌棒の断面の形状が、円または楕円
の場合には、被攪拌物が固形物を含む食品であっても、
固形物の破壊を防止しつつ被攪拌物の攪拌、混合が出
来、また、攪拌棒が平鋼板を攪拌子フレームに斜めに架
設している場合には、攪拌棒によって被攪拌物中の固形
物を細断し、円筒状容器内の流動性を高めることで、攪
拌、混合することが出来るようになった。
【0040】6.攪拌子フレームの下部の複数個所に、
掻き取り羽根を装着することで、攪拌子フレームの回転
によって円筒状容器の半球状の底部内面の全体を摺擦す
ることが出来、底部に近い被攪拌物も充分に攪拌するこ
とが出来、これらが、底部の内面に付着したままになっ
たり、焦げ付いたりすることを防止できるようになっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る斜軸攪拌機を示し
た一部に縦断面図を含む側面図
【図2】図1に示した斜軸攪拌機の攪拌子フレーム下部
の別の支承部を示した図
【図3】図1に示した斜軸攪拌機の攪拌子フレームに対
する攪拌棒の取付状態を示した図
【図4】図1に示した斜軸攪拌機の攪拌子フレームと攪
拌棒と斜軸の関係を示した図
【図5】本発明の第2実施形態に係る斜軸攪拌機の外攪
拌子フレームと攪拌子フレームと攪拌棒と斜軸の関係を
示した図
【図6】図1と図4に示した斜軸攪拌機の攪拌子フレー
ムと図5に示した斜軸攪拌機の外攪拌子フレームの断面
の形状を示した図
【図7】従来の斜軸攪拌機を示した一部に縦断面図を含
む側面図
【符号の説明】
1・・・・円筒状容器 1a・・・底部 2・・・・取付台 3・・・・電動機 3a・・・回転軸 4・・・・斜軸 5・・・・攪拌子フレーム 5a・・・弦 6・・・・攪拌棒 7・・・・軸受部材 8・・・・取付筒 9・・・・支え軸 10・・・掻き取り羽根 10a・・分割片 11・・・固定蓋 12・・・開閉蓋 13a・・蒸気室 13b・・蒸気室 13c・・蒸気室 14a・・弁 14b・・弁 14c・・弁 15a・・蒸気供給管 15b・・蒸気供給管 15c・・蒸気供給管 16・・・支柱 17・・・排出弁 35・・・外攪拌子フレーム 37・・・斜軸 55・・・攪拌子フレーム 56・・・攪拌棒 p・・・・中心

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部(1a)が半球の形状をした円筒状
    容器(1)内に、電動機(3)によって駆動される斜軸
    (4)を前記円筒状容器(1)上方から斜めに挿入した
    斜軸攪拌機において、前記斜軸(4)の下端に攪拌子フ
    レーム(5)を固定し、前記攪拌子フレーム(5)の直
    径の部分を前記斜軸(4)の軸心の延長線と一致させる
    と共に、前記攪拌子フレーム(5)の下部を前記円筒状
    容器(1)の前記底部(1a)に近接させて沿わせ、1
    本または複数本の攪拌棒(6)を前記攪拌子フレーム
    (5)の円環の一部を欠いた形状の部分に配設したこと
    を特徴とする斜軸攪拌機。
  2. 【請求項2】 1本または複数本の前記攪拌棒(6)を
    配設した前記攪拌子フレーム(5)の円環の一部を欠い
    た形状の部分の面積は、円環の場合の面積に比較して5
    5%ないし90%であることを特徴とする請求項1に記
    載の斜軸攪拌機。
  3. 【請求項3】 前記攪拌棒(6)の断面の形状は、円ま
    たは楕円または長方形であることを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載の斜軸攪拌機。
  4. 【請求項4】 前記攪拌棒(6)の断面の形状が長方形
    の場合、前記攪拌棒(6)の傾きを前記攪拌子フレーム
    (5)の面に対して5度ないし60度としたことを特徴
    とする請求項3に記載の斜軸攪拌機。
  5. 【請求項5】 前記攪拌子フレーム(5)の外側に、前
    記攪拌子フレーム(5)の回転とは関係しないで独自に
    回転する外攪拌子フレーム(35)を配設したことを特
    徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかひとつに記
    載の斜軸攪拌機。
  6. 【請求項6】 前記外攪拌子フレーム(35)の回転方
    向は、前記攪拌子フレーム(5)の回転方向と、逆の回
    転方向としたことを特徴とする請求項5に記載の斜軸攪
    拌機。
  7. 【請求項7】 前記攪拌子フレーム(5)だけの構成の
    ときは前記攪拌子フレーム(5)下部に、また、前記攪
    拌子フレーム(5)と前記外攪拌子フレーム(35)の
    構成のときは前記外攪拌子フレーム(35)の下部に、
    前記円筒状容器(1)の半球の形状をした前記底部(1
    a)内面に接する掻き取り羽根(10)を1個所または
    複数個所配設したことを特徴とする請求項1ないし請求
    項6いずれかひとつに記載の斜軸攪拌機。
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