JP3148876B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents
磁気記録再生装置Info
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- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B15/00—Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
- G11B15/675—Guiding containers, e.g. loading, ejecting cassettes
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- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B25/00—Apparatus characterised by the shape of record carrier employed but not specific to the method of recording or reproducing, e.g. dictating apparatus; Combinations of such apparatus
- G11B25/06—Apparatus characterised by the shape of record carrier employed but not specific to the method of recording or reproducing, e.g. dictating apparatus; Combinations of such apparatus using web-form record carriers, e.g. tape
- G11B25/063—Apparatus characterised by the shape of record carrier employed but not specific to the method of recording or reproducing, e.g. dictating apparatus; Combinations of such apparatus using web-form record carriers, e.g. tape using tape inside container
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- G—PHYSICS
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- G11B15/00—Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
- G11B15/675—Guiding containers, e.g. loading, ejecting cassettes
- G11B15/67563—Guiding containers, e.g. loading, ejecting cassettes with movement of the cassette perpendicular to its main side, i.e. top loading
- G11B15/67565—Guiding containers, e.g. loading, ejecting cassettes with movement of the cassette perpendicular to its main side, i.e. top loading of the cassette with holder
-
- G—PHYSICS
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- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B31/00—Arrangements for the associated working of recording or reproducing apparatus with related apparatus
- G11B31/006—Arrangements for the associated working of recording or reproducing apparatus with related apparatus with video camera or receiver
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- Multimedia (AREA)
- Recording Or Reproducing By Magnetic Means (AREA)
- Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
- Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録再生装置に係
り、特に、家庭用、業務用のＶＴＲ、ＶＴＲ一体型カメ
ラ、ディジタルオーディオテープ装置（ＤＡＴ）等の磁
気テープカセットを用いる小型軽量な磁気記録再生装置
に関する。
り、特に、家庭用、業務用のＶＴＲ、ＶＴＲ一体型カメ
ラ、ディジタルオーディオテープ装置（ＤＡＴ）等の磁
気テープカセットを用いる小型軽量な磁気記録再生装置
に関する。
【０００２】
【従来の技術】ＶＴＲ一体型カメラに代表されるカセッ
ト型の磁気記録再生装置においては、軽量化のニーズが
大変強い。この軽量化を実現する手段としては、従来よ
りシャーシの板厚を薄くしたり、鉄や鉄系合金より比重
の小さいアルミ系材料を用いたり、空孔率を高めた形状
とするなどの工夫が行なわれてきた。従来のシャーシの
材質や形状については、例えば特開昭６１−２７１６４
８号公報に開示されている。
ト型の磁気記録再生装置においては、軽量化のニーズが
大変強い。この軽量化を実現する手段としては、従来よ
りシャーシの板厚を薄くしたり、鉄や鉄系合金より比重
の小さいアルミ系材料を用いたり、空孔率を高めた形状
とするなどの工夫が行なわれてきた。従来のシャーシの
材質や形状については、例えば特開昭６１−２７１６４
８号公報に開示されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来のシャーシ構造に
おいて、軽量化を達成するためにアルミ材のシャーシの
板厚を薄くしたり、穴をあけたりした場合、シャーシの
剛性が低下する。したがって、動作時には、テープカセ
ットの位置決め用バネの反力、及びテープカセットとシ
ャーシとの接触点における作用力などにより、シャーシ
の変形が生じる。このシャーシの変形によってテープの
走行位置精度が劣化し、ひいてはテープに対する記録再
生性能が劣化する等の問題が生じる。
おいて、軽量化を達成するためにアルミ材のシャーシの
板厚を薄くしたり、穴をあけたりした場合、シャーシの
剛性が低下する。したがって、動作時には、テープカセ
ットの位置決め用バネの反力、及びテープカセットとシ
ャーシとの接触点における作用力などにより、シャーシ
の変形が生じる。このシャーシの変形によってテープの
走行位置精度が劣化し、ひいてはテープに対する記録再
生性能が劣化する等の問題が生じる。
【０００４】また、シャーシを締結する外装用ケースと
しては、プラスチック成形品が用いられることが多い。
その剛性は低いため、使用時に強い力が作用すると外装
用ケースは容易に変形し、締結部分を通じてシャーシに
も力が伝わるため、シャーシの精度が劣化する可能性が
あった。また、プラスチック成形品である外装ケースの
形状精度は、アルミ材等から成るシャーシよりも劣るた
め、ケースのシャーシとの締結部分の形状ばらつきによ
り、締結時にシャーシを変形させ、シャーシの平面精度
劣化を生ずることがあった。
しては、プラスチック成形品が用いられることが多い。
その剛性は低いため、使用時に強い力が作用すると外装
用ケースは容易に変形し、締結部分を通じてシャーシに
も力が伝わるため、シャーシの精度が劣化する可能性が
あった。また、プラスチック成形品である外装ケースの
形状精度は、アルミ材等から成るシャーシよりも劣るた
め、ケースのシャーシとの締結部分の形状ばらつきによ
り、締結時にシャーシを変形させ、シャーシの平面精度
劣化を生ずることがあった。
【０００５】本発明の目的は、テープカセットを搭載位
置決めするカセットホルダ部分の剛性を高め、シャーシ
の平面精度劣化を防止した、軽量で簡素なシャーシ構造
を持つ磁気記録再生装置を提供することにある。
置決めするカセットホルダ部分の剛性を高め、シャーシ
の平面精度劣化を防止した、軽量で簡素なシャーシ構造
を持つ磁気記録再生装置を提供することにある。
【０００６】本発明の他の目的は、シャーシを締結する
外装用ケースの変形や精度ばらつきがあっても、シャー
シのテープ走行部分の平面精度の劣化を防止する締結構
造を持つ磁気記録再生装置を提供することにある。
外装用ケースの変形や精度ばらつきがあっても、シャー
シのテープ走行部分の平面精度の劣化を防止する締結構
造を持つ磁気記録再生装置を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、記録再生を行なうヘッドと、該ヘッドを位
置決めするシャーシと、記録媒体を収納し又は引出すた
めの開口部を備えたカセットを前記シャーシ上に位置決
めするカセットホルダと、該カセットホルダを前記シャ
ーシ上に支持するカセットホルダ支持部材と、これらを
内部に有する外装ケースとからなる磁気記録再生装置に
おいて、前記カセットホルダ支持部材を、前記カセット
に付加される押付力に対抗する剛性を有する手段とし
て、前記カセットの開口部を除く３側面に面して略コの
字形状に一体形成するとともに、前記外装ケースとの締
結部を一体に構成したことを特徴とするものである。
に本発明は、記録再生を行なうヘッドと、該ヘッドを位
置決めするシャーシと、記録媒体を収納し又は引出すた
めの開口部を備えたカセットを前記シャーシ上に位置決
めするカセットホルダと、該カセットホルダを前記シャ
ーシ上に支持するカセットホルダ支持部材と、これらを
内部に有する外装ケースとからなる磁気記録再生装置に
おいて、前記カセットホルダ支持部材を、前記カセット
に付加される押付力に対抗する剛性を有する手段とし
て、前記カセットの開口部を除く３側面に面して略コの
字形状に一体形成するとともに、前記外装ケースとの締
結部を一体に構成したことを特徴とするものである。
【０００８】また、記録再生を行なうヘッドを位置決め
するシャーシと、記録媒体を収納し又は引出すための開
口部を備えたカセットを前記シャーシ上に位置決めする
カセットホルダと、これらを内部に有する外装ケースと
からなり、前記記録再生の動作時には、前記カセットを
前記シャーシ上に押付ける押付手段と、前記カセットの
排出動作時には、前記カセットを前記シャーシの面外方
向に排出動作させるバネ手段とを有する磁気記録再生装
置において、前記カセットホルダと前記シャーシとの間
に、前記押付手段および前記バネ手段による押付力およ
び排出力に対抗する剛性を有するカセットホルダ支持部
材を介在させ、前記カセットホルダ支持部材は、前記カ
セットの開口部を除く３側面に面して、略コの字形状に
一体形成されてなることを特徴とするものである。
するシャーシと、記録媒体を収納し又は引出すための開
口部を備えたカセットを前記シャーシ上に位置決めする
カセットホルダと、これらを内部に有する外装ケースと
からなり、前記記録再生の動作時には、前記カセットを
前記シャーシ上に押付ける押付手段と、前記カセットの
排出動作時には、前記カセットを前記シャーシの面外方
向に排出動作させるバネ手段とを有する磁気記録再生装
置において、前記カセットホルダと前記シャーシとの間
に、前記押付手段および前記バネ手段による押付力およ
び排出力に対抗する剛性を有するカセットホルダ支持部
材を介在させ、前記カセットホルダ支持部材は、前記カ
セットの開口部を除く３側面に面して、略コの字形状に
一体形成されてなることを特徴とするものである。
【０００９】また、前記カセットホルダ支持部材の２個
所と、前記シャーシの１個所を前記外装ケースに締結す
ることができる。また、前記シャーシは、前記カセット
ホルダと前記外装ケースとの間にフリーの状態で挟持す
ることもできる。また、前記シャーシは、前記外装ケー
スに１個所のみで締結することもできる。
所と、前記シャーシの１個所を前記外装ケースに締結す
ることができる。また、前記シャーシは、前記カセット
ホルダと前記外装ケースとの間にフリーの状態で挟持す
ることもできる。また、前記シャーシは、前記外装ケー
スに１個所のみで締結することもできる。
【００１０】また、前記カセットホルダ支持部材と、前
記シャーシと、前記外装ケースとを共に締結することも
できる。
記シャーシと、前記外装ケースとを共に締結することも
できる。
【００１１】
【作用】上記構成によれば、カセットホルダ支持部材
は、カセットの開口部以外の３側面に面する略コの字形
状に一体形成したため、薄板でも構造剛性が高く、した
がって、シャーシのテープカセット搭載部分の剛性が向
上し、テープカセットを保持するための押付力によって
発生する作用力によるシャーシの変形が防止できる。ま
た、カセットホルダ支持部材に一体に構成した締結部に
よって外装用ケースとの締結を行なうことにより、外装
用ケースの変形や形状ばらつきによる締結反力が、シャ
ーシには直接的には作用せず、シャーシの精度劣化が防
止できる。一方、カセットホルダ支持部材とシャーシと
外装ケースとを共締めする構成によれば、装置の剛性を
高めることが可能となる。
は、カセットの開口部以外の３側面に面する略コの字形
状に一体形成したため、薄板でも構造剛性が高く、した
がって、シャーシのテープカセット搭載部分の剛性が向
上し、テープカセットを保持するための押付力によって
発生する作用力によるシャーシの変形が防止できる。ま
た、カセットホルダ支持部材に一体に構成した締結部に
よって外装用ケースとの締結を行なうことにより、外装
用ケースの変形や形状ばらつきによる締結反力が、シャ
ーシには直接的には作用せず、シャーシの精度劣化が防
止できる。一方、カセットホルダ支持部材とシャーシと
外装ケースとを共締めする構成によれば、装置の剛性を
高めることが可能となる。
【００１２】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照して説
明する。図１は、本発明の一実施例を示す図で、コの字
状部材を用いたカセット搭載部を持つ、８ミリカセット
型磁気記録再生装置の動作状態における斜視図、図２
は、本実施例のコの字状部材を用いたカセット搭載部
の、カセット排出状態における斜視図、図３は本実施例
のヘッド組立体とその台座のみを固定した状態のシャー
シの斜視図である。また、本実施例で使用する８ミリＶ
ＴＲ用テープカセットの外観形状を図４、図５に示す。
明する。図１は、本発明の一実施例を示す図で、コの字
状部材を用いたカセット搭載部を持つ、８ミリカセット
型磁気記録再生装置の動作状態における斜視図、図２
は、本実施例のコの字状部材を用いたカセット搭載部
の、カセット排出状態における斜視図、図３は本実施例
のヘッド組立体とその台座のみを固定した状態のシャー
シの斜視図である。また、本実施例で使用する８ミリＶ
ＴＲ用テープカセットの外観形状を図４、図５に示す。
【００１３】これらの図に示すように、テープカセット
３には、リール１９、２０がリールバネ２５（図４）で
テープカセット３の位置決め基準面３ｆ（図５に示す底
面）方向に付勢されて支持されている。テープカセット
３には、使用時にフタが開いてテープ１０を引き出した
り、収納したりする開口部３ｂが備えられている。テー
プカセット３の上面３ａにはリール１９、２０が見える
窓部３０がある。テープカセット３の側面３ｃ、３ｅに
はハンドリング用保持溝２６が備えられており、側面３
ｄには記録可／記録禁止設定用タブ２７が備えられてい
る。
３には、リール１９、２０がリールバネ２５（図４）で
テープカセット３の位置決め基準面３ｆ（図５に示す底
面）方向に付勢されて支持されている。テープカセット
３には、使用時にフタが開いてテープ１０を引き出した
り、収納したりする開口部３ｂが備えられている。テー
プカセット３の上面３ａにはリール１９、２０が見える
窓部３０がある。テープカセット３の側面３ｃ、３ｅに
はハンドリング用保持溝２６が備えられており、側面３
ｄには記録可／記録禁止設定用タブ２７が備えられてい
る。
【００１４】このテープカセット３をシャーシ１４上に
押付けて保持し、カセット３の基準面３ｆにより位置決
めするカセットホルダ２とその支持機構を図２により説
明する。カセットホルダ２は、カセット３を保持し、シ
ャーシ１４の方向にカセット３の基準面３ｆを５Ｎ程度
の力で位置決めをするための付勢構造を備える。カセッ
トホルダ２は、ホルダリンク２１、２２により、シャー
シ１４の面外方向に上下動作が可能なように支持されて
おり、記録再生動作時には、シャーシ１４に押付けら
れ、カセット３の排出動作時には、シャーシ１４の面外
方向に離れた位置に動く。
押付けて保持し、カセット３の基準面３ｆにより位置決
めするカセットホルダ２とその支持機構を図２により説
明する。カセットホルダ２は、カセット３を保持し、シ
ャーシ１４の方向にカセット３の基準面３ｆを５Ｎ程度
の力で位置決めをするための付勢構造を備える。カセッ
トホルダ２は、ホルダリンク２１、２２により、シャー
シ１４の面外方向に上下動作が可能なように支持されて
おり、記録再生動作時には、シャーシ１４に押付けら
れ、カセット３の排出動作時には、シャーシ１４の面外
方向に離れた位置に動く。
【００１５】この排出動作を補助するためのイジェクト
バネ１、１５は、常にカセットホルダ２をカセット排出
動作位置（シャーシ１４より離間した位置）に維持でき
るように付勢されている。したがって、記録再生動作位
置においても、カセットホルダ２には、常にシャーシ１
４から離間させようとする力が働く。通常８ミリＶＴＲ
においては、カセット３の重量がかかっても、装置の姿
勢にかかわらず安定に排出動作ができるように３〜７Ｎ
程度の力が作用するように設定する。
バネ１、１５は、常にカセットホルダ２をカセット排出
動作位置（シャーシ１４より離間した位置）に維持でき
るように付勢されている。したがって、記録再生動作位
置においても、カセットホルダ２には、常にシャーシ１
４から離間させようとする力が働く。通常８ミリＶＴＲ
においては、カセット３の重量がかかっても、装置の姿
勢にかかわらず安定に排出動作ができるように３〜７Ｎ
程度の力が作用するように設定する。
【００１６】以上述べたカセット位置決め力やイジェク
トバネ力に抗して、カセットホルダ２を記録再生動作位
置に保持するためのロック機構（図示せず）がシャーシ
１４上に備えられ、カセット排出動作時にはローディン
グモータ１２（図１）の動力を利用してロックを解除す
る機構が備えられている。したがって、このイジェクト
バネ１、１５の付勢力はシャーシ１４にかかる構成とな
っている。カセットホルダ支持部材１６は、ホルダリン
ク２１、２２を回動可能に支持し、上述したカセットホ
ルダ２の動作位置決めを行なう支持部材であり、カセッ
トホルダ２まわりの機構をシャーシ１４上に位置決めす
る役目を果たしている。
トバネ力に抗して、カセットホルダ２を記録再生動作位
置に保持するためのロック機構（図示せず）がシャーシ
１４上に備えられ、カセット排出動作時にはローディン
グモータ１２（図１）の動力を利用してロックを解除す
る機構が備えられている。したがって、このイジェクト
バネ１、１５の付勢力はシャーシ１４にかかる構成とな
っている。カセットホルダ支持部材１６は、ホルダリン
ク２１、２２を回動可能に支持し、上述したカセットホ
ルダ２の動作位置決めを行なう支持部材であり、カセッ
トホルダ２まわりの機構をシャーシ１４上に位置決めす
る役目を果たしている。
【００１７】シャーシ１４は、図３に示すように単純な
１枚構造で、他の部品を搭載し、シャーシ１４の表裏に
部材を通すための開口部が多く存在する。このため、シ
ャーシ１４の剛性は低下する。さらに軽量化のために、
シャーシ１４の材料としては、比重が小さいアルミ材の
薄板が用いられるが、鉄や鉄系合金に比べてそのヤング
率も３分の１程度と小さいため、剛性はさらに低下す
る。このシャーシ１４は、図１に示すような構成部品の
中に占める単品の重量比率が比較的大きいため、装置の
軽量化を考える上ではさらに板厚を下げてゆかざるを得
ない。現在は１〜１.２ｍｍ程度のアルミ板が多く用い
られている。こうした低剛性シャーシの剛性を少しでも
向上させる手段として、周囲を折り曲げたり、リブをつ
けたりする形状の工夫を行なっているが、上述したよう
にカセット３の位置決め押付力及びイジェクトバネ１、
１５の反力が常に作用するため、シャーシが変形して、
その平面精度が劣化する場合が生じる。
１枚構造で、他の部品を搭載し、シャーシ１４の表裏に
部材を通すための開口部が多く存在する。このため、シ
ャーシ１４の剛性は低下する。さらに軽量化のために、
シャーシ１４の材料としては、比重が小さいアルミ材の
薄板が用いられるが、鉄や鉄系合金に比べてそのヤング
率も３分の１程度と小さいため、剛性はさらに低下す
る。このシャーシ１４は、図１に示すような構成部品の
中に占める単品の重量比率が比較的大きいため、装置の
軽量化を考える上ではさらに板厚を下げてゆかざるを得
ない。現在は１〜１.２ｍｍ程度のアルミ板が多く用い
られている。こうした低剛性シャーシの剛性を少しでも
向上させる手段として、周囲を折り曲げたり、リブをつ
けたりする形状の工夫を行なっているが、上述したよう
にカセット３の位置決め押付力及びイジェクトバネ１、
１５の反力が常に作用するため、シャーシが変形して、
その平面精度が劣化する場合が生じる。
【００１８】図１にはカセット３が所定の記録再生動作
位置に位置決めされ、カセット３の開口部からテープ１
０がテープガイドを兼ねる引き出し部材６、７、８、９
により引き出され、ヘッド組立体１１に巻装された記録
再生動作状態の概要が示されている。テープ１０は、テ
ープガイド４、５、６、７、８、９にガイドされ、所定
の走行平面を走行する。テープ１０はキャプスタンモー
タ１３により摩擦駆動される。
位置に位置決めされ、カセット３の開口部からテープ１
０がテープガイドを兼ねる引き出し部材６、７、８、９
により引き出され、ヘッド組立体１１に巻装された記録
再生動作状態の概要が示されている。テープ１０は、テ
ープガイド４、５、６、７、８、９にガイドされ、所定
の走行平面を走行する。テープ１０はキャプスタンモー
タ１３により摩擦駆動される。
【００１９】このような動作時にシャーシ１４の平面精
度が劣化すると、そのシャーシ１４上に設けられている
テープガイド４〜９の位置姿勢精度が劣化し、したがっ
てテープ１０の位置決め精度が劣化し、ヘッド組立体１
１によるテープ１０への記録再生性能が劣化する。ま
た、シャーシ１４の変形が著しい場合には、テープ１０
とテープガイド４〜９のフランジ部分との干渉により、
テープ１０に損傷が発生する可能性がある。また、シャ
ーシ１４が変形した状態でテープ１０が正常に近い状態
で走行するようにテープガイド４〜９を調整しようとす
ると、変形の量に応じて調整量も増加するため、調整工
数が増し、生産性が落ちることになる。
度が劣化すると、そのシャーシ１４上に設けられている
テープガイド４〜９の位置姿勢精度が劣化し、したがっ
てテープ１０の位置決め精度が劣化し、ヘッド組立体１
１によるテープ１０への記録再生性能が劣化する。ま
た、シャーシ１４の変形が著しい場合には、テープ１０
とテープガイド４〜９のフランジ部分との干渉により、
テープ１０に損傷が発生する可能性がある。また、シャ
ーシ１４が変形した状態でテープ１０が正常に近い状態
で走行するようにテープガイド４〜９を調整しようとす
ると、変形の量に応じて調整量も増加するため、調整工
数が増し、生産性が落ちることになる。
【００２０】本実施例では、カセットホルダ支持部材は
略コの字形状とし、カセット３の側面３ｃ、３ｄ、３ｅ
に面してカセット３を囲むようになっており、その構造
剛性が高いため、シャーシ１４の外力による変形を防止
する働きをする。
略コの字形状とし、カセット３の側面３ｃ、３ｄ、３ｅ
に面してカセット３を囲むようになっており、その構造
剛性が高いため、シャーシ１４の外力による変形を防止
する働きをする。
【００２１】図６には、図３に示したシャーシのＡ1−
Ａ2断面の変形状態を有限要素法による構造解析プログ
ラムにて解析した結果の１例を示す。本解析は上述した
動作時にシャーシに加わる加重を考慮して行った。図６
中、本実施例のカセットホルダ支持部材１６がないとき
の変形を記号○で、厚み０.６ｍｍの鉄材のカセットホ
ルダ支持部材１６を設けた場合を記号□で示した。ま
た、図３中のシャーシの切欠きＢ部のみを、同じ厚み
０.６ｍｍの鉄材で補強した場合を記号■で示した。
Ａ2断面の変形状態を有限要素法による構造解析プログ
ラムにて解析した結果の１例を示す。本解析は上述した
動作時にシャーシに加わる加重を考慮して行った。図６
中、本実施例のカセットホルダ支持部材１６がないとき
の変形を記号○で、厚み０.６ｍｍの鉄材のカセットホ
ルダ支持部材１６を設けた場合を記号□で示した。ま
た、図３中のシャーシの切欠きＢ部のみを、同じ厚み
０.６ｍｍの鉄材で補強した場合を記号■で示した。
【００２２】本解析の結果より、本実施例のカセットホ
ルダ支持部材１６がない場合にはシャーシに大きな変形
が生じるが、カセットホルダ支持部材１６を用いること
でシャーシの変形を効果的に低減できることがわかる。
また、図３中のＢ部のみを補強した場合に比べて、同じ
厚みの鉄材を用いても、本実施例のカセットホルダ支持
部材１６を用いた方が、シャーシのＡ1−Ａ2断面の変形
が少ないことがわかる。したがって本実施例のカセット
ホルダ支持部材１６により余分な重量の増加なしにシャ
ーシの変形を低減し、精度劣化を防止できる。
ルダ支持部材１６がない場合にはシャーシに大きな変形
が生じるが、カセットホルダ支持部材１６を用いること
でシャーシの変形を効果的に低減できることがわかる。
また、図３中のＢ部のみを補強した場合に比べて、同じ
厚みの鉄材を用いても、本実施例のカセットホルダ支持
部材１６を用いた方が、シャーシのＡ1−Ａ2断面の変形
が少ないことがわかる。したがって本実施例のカセット
ホルダ支持部材１６により余分な重量の増加なしにシャ
ーシの変形を低減し、精度劣化を防止できる。
【００２３】本実施例のカセットホルダ支持部材１６の
１側面には、２つの締結用腕状部１７、１８を一体に構
成してあり、この締結用腕状部１７、１８を外装ケース
（図示せず）に締結する。従来は、シャーシ１４上の３
点を外装ケースに締結していたが、このシャーシ変形の
問題を解決するために、独立したブラケットや補強部材
等の部品を追加する必要があった。本実施例によるシャ
ーシ構造を持つ磁気記録再生装置では、シャーシ１４上
の１個所２３と、カセットホルダ支持部材１６の２個所
の締結用腕状部１７、１８を外装ケースに固定する構造
としたため、例えば外装ケースの締結部分の精度がばら
ついても、締結用腕状部１７、１８の変形により、シャ
ーシ１４には直接的な外力が作用せず、したがってシャ
ーシ１４の平面精度を劣化させることがない。したがっ
て本実施例で明らかなように、簡素で単純な構成であり
ながら、シャーシの平面精度劣化を防止した高精度で生
産性の高い装置が実現できる。
１側面には、２つの締結用腕状部１７、１８を一体に構
成してあり、この締結用腕状部１７、１８を外装ケース
（図示せず）に締結する。従来は、シャーシ１４上の３
点を外装ケースに締結していたが、このシャーシ変形の
問題を解決するために、独立したブラケットや補強部材
等の部品を追加する必要があった。本実施例によるシャ
ーシ構造を持つ磁気記録再生装置では、シャーシ１４上
の１個所２３と、カセットホルダ支持部材１６の２個所
の締結用腕状部１７、１８を外装ケースに固定する構造
としたため、例えば外装ケースの締結部分の精度がばら
ついても、締結用腕状部１７、１８の変形により、シャ
ーシ１４には直接的な外力が作用せず、したがってシャ
ーシ１４の平面精度を劣化させることがない。したがっ
て本実施例で明らかなように、簡素で単純な構成であり
ながら、シャーシの平面精度劣化を防止した高精度で生
産性の高い装置が実現できる。
【００２４】尚、シャーシの平面精度劣化を防止する構
造としては、シャーシと本発明になるカセットホルダ支
持部材と外装ケースとを一体的に締結し、装置剛性を向
上させる方法もある。
造としては、シャーシと本発明になるカセットホルダ支
持部材と外装ケースとを一体的に締結し、装置剛性を向
上させる方法もある。
【００２５】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、薄
肉低剛性な軽量シャーシにおいても、単純な構造でテー
プカセット搭載部分の剛性を向上させ、カセット位置決
め反力によるシャーシの平面精度劣化を防止できる。ま
た、カセットホルダ支持部材によって外装ケースとの締
結を行なうので、外装ケースの精度がばらついてもシャ
ーシの平面精度劣化を招くことがなく、高精度で生産性
の良い磁気記録再生装置を提供できる。
肉低剛性な軽量シャーシにおいても、単純な構造でテー
プカセット搭載部分の剛性を向上させ、カセット位置決
め反力によるシャーシの平面精度劣化を防止できる。ま
た、カセットホルダ支持部材によって外装ケースとの締
結を行なうので、外装ケースの精度がばらついてもシャ
ーシの平面精度劣化を招くことがなく、高精度で生産性
の良い磁気記録再生装置を提供できる。
【図１】本発明の一実施例の磁気記録再生装置の動作状
態における斜視図。
態における斜視図。
【図２】本実施例のテープカセットホルダ機構の斜視
図。
図。
【図３】本実施例のシャーシの斜視図。
【図４】テープカセットの上面斜視図。
【図５】テープカセットの下面斜視図。
【図６】本実施例のシャーシ断面の変形状態を示す図。
１ イジェクトバネ ２ カセットホルダ ３ テープカセット ３ａ テープカセットの上面 ３ｂ テープカセットの開口部 ３ｃ、３ｄ、３ｅ テープカセットの側面 ３ｆ テープカセットの位置決め基準面（底面） ４、５ テープガイド ６、７、８、９ テープ引き出し部材（兼テープガイ
ド） １０ テープ １１ ヘッド組立体 １２ ローディングモータ １３ キャプスタンモータ １４ シャーシ １５ イジェクトバネ １６ カセットホルダ支持部材 １７、１８ 締結用腕状部 １９、２０ リール ２１、２２ ホルダリンク ２３ シャーシ上の１個所の締結点 ２５ リールバネ ２６ ハンドリング用保持溝 ２７ 記録可／記録禁止設定用タブ ２８ 窓部
ド） １０ テープ １１ ヘッド組立体 １２ ローディングモータ １３ キャプスタンモータ １４ シャーシ １５ イジェクトバネ １６ カセットホルダ支持部材 １７、１８ 締結用腕状部 １９、２０ リール ２１、２２ ホルダリンク ２３ シャーシ上の１個所の締結点 ２５ リールバネ ２６ ハンドリング用保持溝 ２７ 記録可／記録禁止設定用タブ ２８ 窓部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 和夫 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所 機械研究所内 (56)参考文献 実開 平５−33335（ＪＰ，Ｕ) 実開 平１−108988（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G11B 15/675
Claims (6)
- 【請求項１】 記録再生を行なうヘッドと、該ヘッドを
位置決めするシャーシと、記録媒体を収納し又は引出す
ための開口部を備えたカセットを前記シャーシ上に位置
決めするカセットホルダと、該カセットホルダを前記シ
ャーシ上に支持するカセットホルダ支持部材と、これら
を内部に有する外装ケースとからなる磁気記録再生装置
において、 前記カセットホルダ支持部材を、前記カセットに付加さ
れる押付力に対抗する剛性を有する手段として、前記カ
セットの開口部を除く３側面に面して略コの字形状に一
体形成するとともに、前記外装ケースとの締結部を一体
に構成したことを特徴とする磁気記録再生装置。 - 【請求項２】 記録再生を行なうヘッドを位置決めする
シャーシと、記録媒体を収納し又は引出すための開口部
を備えたカセットを前記シャーシ上に位置決めするカセ
ットホルダと、これらを内部に有する外装ケースとから
なり、前記記録再生の動作時には、前記カセットを前記
シャーシ上に押付ける押付手段と、前記カセットの排出
動作時には、前記カセットを前記シャーシの面外方向に
排出動作させるバネ手段とを有する磁気記録再生装置に
おいて、 前記カセットホルダと前記シャーシとの間に、前記押付
手段および前記バネ手段による押付力および排出力に対
抗する剛性を有するカセットホルダ支持部材を介在さ
せ、前記カセットホルダ支持部材は、前記カセットの開
口部を除く３側面に面して、略コの字形状に一体形成さ
れてなることを特徴とする磁気記録再生装置。 - 【請求項３】 前記カセットホルダ支持部材の２個所
と、前記シャーシの１個所を前記外装ケースに締結した
ことを特徴とする請求項１または２に記載の磁気記録再
生装置。 - 【請求項４】 前記シャーシは、前記カセットホルダ支
持部材と前記外装ケースとにより支持されていることを
特徴とする請求項１または２に記載の磁気記録再生装
置。 - 【請求項５】 前記シャーシは、前記外装ケースに１個
所のみで締結されていることを特徴とする請求項１また
は２に記載の磁気記録再生装置。 - 【請求項６】 前記カセットホルダ支持部材と、前記シ
ャーシと、前記外装ケースとを共に締結したことを特徴
とする請求項１または２に記載の磁気記録再生装置。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23136893A JP3148876B2 (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | 磁気記録再生装置 |
| KR1019940022575A KR0157087B1 (ko) | 1993-09-17 | 1994-09-08 | 자기기록/재생장치 |
| CN94115310A CN1082224C (zh) | 1993-09-17 | 1994-09-16 | 磁性录制及复制装置 |
| US08/307,240 US5497280A (en) | 1993-09-17 | 1994-09-16 | Cassette holder mechanism for magnetic recording/reproducing apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23136893A JP3148876B2 (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | 磁気記録再生装置 |
Publications (2)
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|---|---|
| JPH0785550A JPH0785550A (ja) | 1995-03-31 |
| JP3148876B2 true JP3148876B2 (ja) | 2001-03-26 |
Family
ID=16922529
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23136893A Expired - Fee Related JP3148876B2 (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | 磁気記録再生装置 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5497280A (ja) |
| JP (1) | JP3148876B2 (ja) |
| KR (1) | KR0157087B1 (ja) |
| CN (1) | CN1082224C (ja) |
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| JP3286106B2 (ja) * | 1995-03-01 | 2002-05-27 | 株式会社日立製作所 | スイッチング電源装置 |
| US7032852B2 (en) * | 2002-10-24 | 2006-04-25 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Tape loading device for a tape recorder |
| KR100485784B1 (ko) * | 2002-10-24 | 2005-04-28 | 삼성전자주식회사 | 테이프 레코더의 자기테이프 인출장치 |
| US20060060496A1 (en) * | 2004-09-17 | 2006-03-23 | Adams Michael S | Universal packaging tray for disk drive assembly |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US5386329A (en) * | 1991-09-20 | 1995-01-31 | Victor Company Of Japan, Ltd. | Tape cassette loading system |
-
1993
- 1993-09-17 JP JP23136893A patent/JP3148876B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-09-08 KR KR1019940022575A patent/KR0157087B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1994-09-16 CN CN94115310A patent/CN1082224C/zh not_active Expired - Fee Related
- 1994-09-16 US US08/307,240 patent/US5497280A/en not_active Expired - Lifetime
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
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| CN1117186A (zh) | 1996-02-21 |
| JPH0785550A (ja) | 1995-03-31 |
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