JP3148138B2 - 打込み型枠工法におけるpc型枠の取付方法 - Google Patents

打込み型枠工法におけるpc型枠の取付方法

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JP3148138B2 JP00193097A JP193097A JP3148138B2 JP 3148138 B2 JP3148138 B2 JP 3148138B2 JP 00193097 A JP00193097 A JP 00193097A JP 193097 A JP193097 A JP 193097A JP 3148138 B2 JP3148138 B2 JP 3148138B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、PC型枠を用い
て既存コンクリート壁面にコンクリートを増打ちすると
ともに、PC型枠を残置して表装面とする打込み型枠工
法に関し、特に型枠間隔を一定に保つためのセパレータ
とPC型枠との結合技術の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】打込み型枠工法におけるPC型枠の取付
方法の従来技術として、先に本出願人らが開発した特開
平7−300870号公報に示される技術が公知となっ
ている。 この公報に示す技術は、先端部側に位置決め
金具を設けたセパレータの基端側をを配設し、PC型枠
に予め形成しておいた穴にセパレータの先端部を挿通し
つつ、位置決め金具に対してPC型枠を当接させること
によってPC型枠の位置決めを行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の方法にあっては、セパレータの水平度や直線度等の
取付精度をかなり高く保って配置しておく必要があり、
実際の施工現場において、このようにセパレータを高精
度に取り付けることは非常に困難で手間がかかり、しか
も複数あるセパレータのうちの一つでもその配置に狂い
があると、PC型枠を所望の位置に正確に配置し得なく
なる。
【0004】したがって、このような狂いがある場合に
は、その都度PC型枠の配置作業を一旦中止し、該当す
るセパレータの位置調整をし直してから、再度PC型枠
の取付作業を行う必要があり、PC型枠の重さもあっ
て、非常に手数のかかる作業となっていた。
【0005】この発明は、以上の問題を解決するもので
あって、その目的は、セパレータの配設位置に多少の狂
いが生じていても、当該セパレータの取付金具に対して
PC型枠を簡単な落とし込みにより簡易に係合させるこ
とができ、かつPC型枠をセパレータ先端に係合させた
後からPC型枠の位置精度の調整を容易に行うことがで
きる打込み型枠工法におけるPC型枠の取付方法を提供
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明のうち請求項1記載の発明は、既存コンクリ
ート壁の前面にセパレータを介してPC型枠を配置し、
該PC型枠と前記既存コンクリート壁面との間にコンク
リートを打設して一体化する打込み型枠工法において、
前記既存コンクリート壁に基端部側を固定したセパレー
タの先端部側に受け金具を設ける一方、該既存コンクリ
ート壁面に対面する該PC型枠の内側面に該受け金具に
係止される連結金具を突出させて設け、前記PC型枠の
配置時に、該連結金具を該受け金具上に落とし込んで、
該PC型枠を前後および左右に位置調整可能に係止さ
せ、該連結金具と該受け金具とをグラウト剤で結着して
位置決め固定することを特徴とするものである。
【0007】この請求項1記載の発明にあっては、PC
型枠の落し込み操作によってセパレータ側の受け金具に
PC型枠側の連結金具を鈎型に係合させて仮止めし、こ
の状態でPC型枠を前後もしくは左右にずらして所定の
位置に位置決め調節してグラウト剤で結着固定する。従
って、PC型枠を取り付ける際の受け金具と連結金具と
のクリアランス(あそび)が大きくとれるため、取付作
業を簡易にしかも迅速に行うことができる。
【0008】ここで、請求項2に示すように、前記受け
金具は上面が開口したボックス型に形成し、該受け金具
内には予めグラウト剤を充填しておくと良い。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0010】図1ないし図4は本発明の施工手順を示し
ている。先ず、図1において、1は既存コンクリート壁
であり、この既存コンクリート壁1は、例えば地下外壁
工事の場合には、山留壁を構成するものであり、また耐
震補強のための壁を増し打ちする工事の場合には、既存
躯体コンクリート壁である。
【0011】この既存コンクリート壁1に所定間隔の配
設寸法で縦横にセパレータ固定用の穴2を多数穿孔し、
この穴2に充填したエポキシ樹脂などのグラウト剤を介
してセパレータ3の基部を挿入し、コンクリート壁面1
にアンカー固定させ、次いで、コンクリート壁1の前面
に縦横に鉄筋4を配筋する。
【0012】以上の手順は前後しても良く、鉄筋4の配
筋後にセパレータ3の取付を行っても良い。また、図に
おいては、セパレータ3を一カ所配置した状態を示して
いるが、実際は縦横所定間隔をおいて多数設けられてい
る。
【0013】その後、セパレータ3の外側鉄筋4からの
突出端に着座板5を介して受け金具6を取付ける。着座
板5は外側鉄筋4の縦筋に両側を支持されるもので、そ
の中央にセパレータ3の挿通用の位置決め穴5aを貫通
形成している。
【0014】また、受け金具6は上面開口したボックス
型のもので、その一側面にはセパレータ3の貫通用の穴
6aが開口され、この内部に突出するセパレータ3の先
端の雄ねじ部3aをナット7により締付けることで、セ
パレータ3の先端に位置決め固定される。図2は、その
取付状態を示すものである。
【0015】一方、既存コンクリート壁1に対面するP
C型枠8の内壁面側における前記受け金具6と対向する
位置には、逆L字型をした連結金具9を固定する。この
連結金具9の固定には、本例では図示のごとくPC型枠
8の内壁面に突出するアンカーボルト10とナット11
とにより締結固定しているが、他の固定手段を用いるこ
ともできる。
【0016】また、説明が前後するが、前記セパレータ
3の配置間隔は、PC型枠8側の連結金具9の取付間隔
に応じて施工することもできるし、セパレータ3の配置
間隔に応じて PC型枠8側の連結金具9の配置間隔を
決定することもできる。
【0017】以上の準備作業終了後、受け金具6内にモ
ルタルや低粘度のエポキシ樹脂などのグラウト剤12を
充填し、その後、このグラウト剤12が硬化する前にP
C型枠8を吊り込み、図示のごとく連結金具9が受け金
具6の直上になるように位置決めし、次いで吊り降ろせ
ば、図3に示すごとく、連結金具9は受け金具6内に落
とし込まれて鈎状に係合する。
【0018】この際、各受け金具6のと連結金具9との
位置に多少のずれが生じていても受け金具6と連結金具
とのクリアランス(あそび)を大きくとれるので、PC
型枠8を吊り上げて落とし込む時にそれらが干渉するこ
とは無く、容易にしかも迅速に係合作業を行うことがで
きる。その後、同図3の矢印に示すようにPC型枠8を
前後並びに左右に移動させて微妙な位置調整を行うこと
で、PC型枠8の正確な位置合わせも容易にかつ迅速に
行い得る。なお、落とし込む際に、PC型枠8の位置出
しを正確行っておけば、落とし込み後の位置調整はする
必要がない。
【0019】この状態でPC型枠8の鉛直度を保って仮
固定し、そのまま放置すれば、時間経過に応じて前記グ
ラウト剤12が硬化し、受け金具6と連結金具9とはそ
のグラウト剤12の硬化によって完全に一体に連結さ
れ、PC型枠8の位置決め連結作業を完了する。
【0020】その後、既存コンクリート壁1とPC型枠
8間にコンクリートCを打設すれば、両者は一体化さ
れ、図4に示すようにPC型枠を表装面とする新たなコ
ンクリート壁が完成することなる。
【0021】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明による打込み型枠工法におけるPC型枠の取付方法に
あっては、セパレータ側の受け金具やPC型枠側の連結
金具との相対的位置にある程度の狂いが生じていても、
PC型枠の簡単な落し込み作業によって、それら受け金
具と連結金具とを容易にかつ迅速に係合させて仮止め連
結でき、しかもこの仮止め状態で容易にPC型枠の位置
調整を精度良く行うことができる。したがって、本発明
では従来方法に比べて取り付け作業が著しく簡便とな
り、工事の短縮化を可及的にはかれるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る取り付け方法の最初の工程を示す
部分断面図である。
【図2】同上、次の工程を示す部分断面図である。
【図3】同上、さらに次の工程を示す部分断面図であ
る。
【図4】同上、最終工程を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 既存コンクリート壁 3 セパレータ 6 受け金具 8 PC型枠 9 連結金具 12 グラウト剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 好正 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (72)発明者 小川 晴果 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (72)発明者 三谷 一房 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (72)発明者 田中 正之 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株式会社大林組東京本社内 (56)参考文献 特開 平6−74746(JP,A) 実開 昭63−167547(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04G 23/02 E04B 2/86 611

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既存コンクリート壁の前面にセパレータ
    を介してPC型枠を配置し、該PC型枠と前記既存コン
    クリート壁面との間にコンクリートを打設して一体化す
    る打込み型枠工法において、 前記既存コンクリート壁に基端部側を固定したセパレー
    タの先端部側に受け金具を設ける一方、該既存コンクリ
    ート壁面に対面する該PC型枠の内側面に該受け金具に
    係止される連結金具を突出させて設け、 前記PC型枠の配置時に、該連結金具を該受け金具上に
    落とし込んで、該PC型枠を前後および左右に位置調整
    可能に係止させ、該連結金具と該受け金具とをグラウト
    剤で結着して位置決め固定することを特徴とする打込み
    型枠工法におけるPC型枠の取付方法。
  2. 【請求項2】 前記受け金具が上面開口したボックス型
    をなし、該受け金具内に予めグラウト剤を充填しておく
    ことを特徴とする請求項1記載の打込み型枠工法におけ
    るPC型枠の取付方法。
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JP7274332B2 (ja) * 2019-04-04 2023-05-16 株式会社竹中工務店 接合構造体

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