JP2003082852A - 型枠保持具 - Google Patents

型枠保持具

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JP2003082852A
JP2003082852A JP2001279357A JP2001279357A JP2003082852A JP 2003082852 A JP2003082852 A JP 2003082852A JP 2001279357 A JP2001279357 A JP 2001279357A JP 2001279357 A JP2001279357 A JP 2001279357A JP 2003082852 A JP2003082852 A JP 2003082852A
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Keiichi Hamaide
恵一 浜出
Hiroko Hamaide
裕子 浜出
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベース部と立上部とからなる鉄筋コンクリー
ト造の布基礎を一体に構築するための型枠を保持する型
枠保持具であって、位置決めおよび固定のための捨てコ
ンクリートを打設しなくても設置することが可能で、加
えて、型枠の高さを精度良く保持できる型枠保持具を提
供すること。 【解決手段】 型枠K1を保持する型枠保持具1を、所
定の位置に組み立てられた布基礎の水平筋R1に固定さ
れる基体部2と、型枠K1を保持する保持部3と、保持
部3の設置高さを調節する高さ調節機構4とを備え、保
持部3は高さ調節機構4を介して基体部2に取り付けら
れる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベース部と立上部
とからなる鉄筋コンクリート造の布基礎を一体に構築す
るための型枠を保持する型枠保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば図4に示すような、ベース
部B1と立上部B2とからなるような住宅の布基礎を、
鉄筋コンクリートで一体に構築する場合には、捨てコン
クリートS1上に設置された型枠保持具21,31によ
り、立上部B2の型枠K1を空中に浮かせた状態で保持
させ、この状態でコンクリートを打設して、ベース部B
1と立上部B2とを一体に構築していた。型枠保持具2
1は、捨てコンクリートS1上に設置された基体部22
と、基体部22上に所定の間隔をもって対向して立設さ
れ、かつ、側方に型枠K1が嵌め込まれる断面U字形状
の嵌込部23aを有する保持部23と、対向する保持部
23を所定の間隔に保つ幅止め部24により構成されて
いる。また、最外周の立上部B2の型枠K1,K2を保
持するための型枠保持具31もほぼ同様な構成である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
型枠保持具を使用する場合には、型枠保持具の位置決め
および固定のために、その設置箇所ごとにあらかじめ捨
てコンクリートを打設する必要があるため、以下のよう
な問題点を有していた。 捨てコンクリートが所定の強度に硬化するまでは、
型枠保持具の設置だけでなく、鉄筋の組立作業などもで
きないため、工期の長期化を招いていた。 型枠の天端に傾斜や他の型枠との段差がない状態で
型枠を設置するためには、捨てコンクリートの天端の高
さを正確に揃える必要があり、そのための作業に多大な
労力、時間を要していた。
【0004】また、捨てコンクリートの天端の高さが揃
っていない場合には、型枠保持具の保持部の設置高さも
不揃いになり、すなわち、これに保持される型枠の天端
には、型枠長手方向の傾斜や他の型枠との段差が生じる
ため、この状態でコンクリートが打設されて構築される
布基礎の天端にも傾斜や段差が生じてしまい、基礎上面
に土台を設置できないといった不具合が生じることがあ
った。
【0005】このような観点から、本発明は、ベース部
と立上部とからなる鉄筋コンクリート造の布基礎を一体
に構築するための型枠を保持する型枠保持具であって、
位置決めおよび固定のための捨てコンクリートを打設し
なくても設置することが可能で、加えて、型枠の高さを
精度良く保持できる型枠保持具を提供することを課題と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の型枠保持具は、ベース部と立上
部とからなる鉄筋コンクリート造の布基礎を一体に構築
するための型枠を保持する型枠保持具であって、所定の
位置に組み立てられた前記布基礎の鉄筋に固定される基
体部と、前記型枠を保持する保持部と、該保持部の設置
高さを調節する高さ調節機構と、を備え、前記保持部は
前記高さ調節機構を介して前記基体部に取り付けられ
る、ことを特徴とする。
【0007】かかる型枠保持具によると、基体部は所定
の位置に組み立てられた布基礎の鉄筋を基準に位置決め
されるとともに、この鉄筋に固定されるので、位置決め
および固定のための捨てコンクリートを打設する必要は
ない。また、保持部は高さ調節機構を介して基体部に取
り付けられるので、鉄筋の設置高さに誤差があっても保
持部の設置高さを所定の高さに調節できる。すなわち、
型枠を保持するために複数配置される型枠保持具の保持
部の設置高さを揃えることができるので、これに保持さ
れる型枠の天端に、その長手方向の傾斜や他の型枠との
段差を生じることはなく、この型枠内にコンクリートを
打設すれば天端に傾斜や段差のない布基礎を構築するこ
とができる。
【0008】請求項2に記載の型枠保持具は、請求項1
に記載の型枠保持具において、前記高さ調節機構は、前
記基体部に形成された挿通孔に挿通されて立設するねじ
棒と、該ねじ棒に螺合されるナットと、により構成され
ることを特徴とする。
【0009】また、請求項3に記載の型枠保持具は、請
求項1に記載の型枠保持具において、前記高さ調節機構
は、前記保持部に形成された挿通孔に挿通されて立設す
るねじ棒と、該ねじ棒に螺合されるナットと、により構
成されることを特徴とする。
【0010】請求項2または請求項3にかかる型枠保持
具は、高さ調節機構を、ねじ棒とナットという簡易な部
材で構成したので、取り扱いが容易であり、また、安価
に製作できる。
【0011】請求項4に記載の型枠保持具は、請求項1
乃至請求項3のいずれか一項に記載の型枠保持具におい
て、前記保持部には、前記型枠と対向して設置される他
の型枠との間隔を保持する幅止め部材が掛止される掛止
孔が形成されることを特徴とする。
【0012】かかる型枠保持具によると、型枠保持具の
保持部に幅止め部材を掛止する掛止孔を形成したので、
対向して設置された一対の型枠を一対の型枠保持具で保
持する場合に、幅止め部材を一対の型枠保持具の掛止孔
間に架け渡すだけで型枠の下幅を所定の幅に保持するこ
とができる。
【0013】請求項5に記載の型枠保持具は、請求項1
乃至請求項4のいずれか一項に記載の型枠保持具におい
て、前記保持部は、前記型枠が嵌め込まれる断面U字形
状の嵌込部を有し、該嵌込部には、前記布基礎から露出
する部位を折り取り可能にする凹条が形成されることを
特徴とする。
【0014】かかる型枠保持具によると、布基礎の構築
が完了した際に、嵌込部が布基礎から露出する場合であ
っても、凹条の部分で折り曲げるだけで、この部位を取
り除くことができる。したがって、保持部が鋼製部材か
らなる場合に、この部位に発生した錆がコンクリート内
部に及ぶのを防止することができる。
【0015】請求項6に記載の型枠保持具は、請求項1
乃至請求項5のいずれか一項に記載の型枠保持具におい
て、前記基体部、前記保持部もしくは高さ調節機構の少
なくとも一つは、硬質樹脂製材料からなることを特徴と
する。
【0016】かかる型枠保持具によると、硬質樹脂製材
料で構築した部位に関しては錆が発生することがないの
で、耐久性の高い布基礎を構築することができる。ま
た、金属製材料からなる型枠保持具よりも軽量なので、
持ち運び、取り扱いが容易になる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
した図面を参照しながら詳細に説明する。なお、同一の
要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0018】なお、以下の実施の形態では、図1に示す
ように、ベース部B1と立上部B2とからなる住宅の布
基礎のうち、ベース部B1が床下全面に構築されている
防湿型の布基礎を例に説明するが、本発明に係る型枠保
持具の適用範囲は、これに限定されることはなく、断面
逆T字形状の布基礎であってもよい。また、他の構造物
であってもベース部と立上部とからなる鉄筋コンクリー
ト造の布基礎であって、ベース部と立上部とを同時に構
築する場合に広く適用できる。
【0019】(第1の実施形態)第1の実施形態に係る
型枠保持具1は、立上部B2の型枠K1を空中に浮かせ
た状態で保持させる場合(図1参照)に好適に用いられ
るもので、図2に示すように、所定の位置に組み立てら
れたベース部B1の水平筋R1に固定される基体部2
と、型枠K1を保持する保持部3と、ねじ棒4aとこれ
に螺合するナット4bとからなる高さ調節機構4と、か
ら構成される。
【0020】基体部2は、本実施形態では、棒状部材2
cと、棒状部材2cの下面に突設され下端が水平筋R1
の径に合わせて逆U字形状に切り欠かれている鉄筋固定
部2aと、棒状部材2cから水平に突出され、高さ調節
機構4のねじ棒4aが挿通される挿通孔が形成された板
状部材からなる取付部2bとからなる。
【0021】なお、基体部2の形状などは図示の実施形
態に限定されることはなく、例えば、鉄筋固定部2aか
ら取付部2bが直接突出するような構成であってもよ
い。また、鉄筋固定部2aを水平筋R1のピッチに合わ
せて複数形成し、基体部2を鉄筋間に架け渡して固定す
る構成にしてもよい。さらに、鉄筋固定部2aに水平筋
R1の被りを確保する鉄筋スペーサとしての役割を持た
せてもよい。すなわち、ドーナツなどの鉄筋スペーサを
鉄筋固定部2aとし、鉄筋スペーサに取付部2bなどを
取り付けるものである。これにより、鉄筋スペーサを別
途設置する手間が省けるので、作業性が向上する。
【0022】保持部3は、本実施形態では、型枠K1の
厚さに合わせて断面U字形状に成形された板状部材から
なる嵌込部3aと、嵌込部3aから延設され、ねじ棒4
aの上端に回転自在に取り付けられる取付部3bとから
なる。また、取付部3bには幅止め部材5が掛止される
掛止孔3cが形成されている。さらに、嵌込部3aの側
面には、凹条3dが形成されている。
【0023】なお、保持部3の形状などは図示の実施形
態に限定されることはなく、例えば、保持部3をねじ棒
4aの下端に回転自在に取り付けてもよい。
【0024】基体部2、保持部3および高さ調節機構4
は、好適には硬質樹脂製材料などにより構成される。硬
質樹脂製材料を使用すれば、錆が発生することがないの
で、コンクリートの耐久性を高めることができる。ま
た、鉄、アルミニウムなどの金属材料などにより構成し
てもよい。金属材料を使用する場合には、金属板をプレ
ス成形や溶接接合などにより前記の形状に成形してもよ
いし、あらかじめ所定の形状に成形された押出形材を利
用してもよい。
【0025】高さ調節機構4は、上端が保持部3の取付
部3bに回転自在に取り付けられるとともに、基体部2
の取付部2bに形成された挿通孔に挿通されて立設する
ねじ棒4aと、取付部2に上部が回転自在に取り付けら
れるとともにねじ棒4aに螺合するナット4bとにより
構成されている。
【0026】(第2の実施形態)第2の実施形態に係る
型枠保持具11は、図1に示すように、最外周の立上部
B2の外側の型枠K2を保持する場合に好適であり、図
3に示すように、所定の位置に組み立てられた立上部B
2の主筋R2に固定される基体部12と、型枠K2を保
持する保持部13と、ねじ棒14aとこれに螺合するナ
ット14bとからなる高さ調節機構14と、から構成さ
れる。
【0027】基体部12は、本実施形態では、型枠K
1,K2の幅止め部材をかねる第1棒状部材12cと、
第1棒状部材12cの下面に突設され下端が主筋R2の
径に合わせて逆U字形状に切り欠かれている鉄筋固定部
12aと、高さ調節機構14のねじ棒14aの下端が固
定される板状部材からなる取付部12bと、下端が取付
部12bに固定され、上端が第1棒状部材12cに設け
た挿通孔に高さ調節自在に挿通される第2棒状部材12
dとからなる。なお、取付部12bは、敷均し転圧され
た割栗石S2の上に載置されている(図1参照)。
【0028】なお、第1の実施形態と同様に基体部12
の形状などは、適宜変更可能である。また、鉄筋固定部
12aに主筋R2の被りを確保する鉄筋スペーサとして
の役割を持たせてもよい。すなわち、ドーナツなどの鉄
筋スペーサを鉄筋固定部12aとして利用するものであ
る。これにより、鉄筋スペーサを別途設置する手間が省
けるので、作業性が向上する。さらに、鉄筋固定部12
aは、主筋R2だけでなく、水平筋R1,立上筋R3
(図1参照)に固定しうる構成にしてもよい。
【0029】保持部13は、本実施形態では、型枠K2
の厚さに合わせて断面U字形状に成形された板状部材か
らなる嵌込部13aと、ナット14bに回転自在に取り
付けられている板状部材からなる取付部13bとから構
成される。また、嵌込部13aの側面には、凹条13d
が形成されている。
【0030】高さ調節機構14は、保持部13の取付部
13bに形成された挿通孔に挿通されて立設するととも
に下端部が基体部12の取付部12bに固定されるねじ
棒14aと、回転自在に保持部13に取り付けられると
ともにねじ棒14aと螺合するナット14bとから構成
される。
【0031】次に、前記のように構成された第1の実施
形態に係る型枠保持具1と第2の実施形態に係る型枠保
持具11により、型枠K1,K2を所定の位置に設置す
る場合の手順を以下で説明するとともに、型枠保持具
1,11の各構成要素の作用について説明する。
【0032】なお、図1に示すように、型枠保持具1,
11は、あらかじめ所定の位置に組み立てられた布基礎
の各鉄筋に固定されるものであるので、以下では、敷き
均し転圧された割栗石S2上の所定の位置に、布基礎の
各鉄筋が組み立てられているものとする。すなわち、ベ
ース部B1には、水平筋R1が格子状に組み立てられ、
立上部B2には、その長手方向に沿って水平に配設され
る主筋R2と、これと直交して鉛直に配設される立上筋
R3が組み立てられている。
【0033】型枠保持具1は、水平筋R1の適宜な位置
に、基体部2の鉄筋固定部2aを水平筋R1に嵌め込む
ことで、所定の位置に固定される。なお、図示は省略す
るが、基体部2は型枠設置作業やコンクリート打設作業
の際に、移動しないように、必要に応じて番線で緊結す
るか、あるいは基体部2が鋼製であれば溶接などにより
固定する。また、鉄筋固定部2aの水平筋R1よりも下
方に突出している部分にボルトを挿通させて、これを締
め付けることにより鉄筋固定部2aの下端を狭め、水平
筋R1を挟持するように固定してもよい。これらは、型
枠保持具1が保持すべき型枠K1の重さなどを考慮して
適宜変更してよい。
【0034】次に、ねじ棒4aに螺合されているナット
4bを回転させて、保持部3が所定の高さ位置になるよ
うに調節する。また、保持部3はねじ棒4aの上端に回
転自在に取り付けられているので、保持部3をねじ棒4
aの軸回りに回転させることで、保持部3の嵌込部3a
を型枠K1の通りに合わせることができる。
【0035】以降、型枠K1の設置箇所に適宜の数の型
枠保持具1を設置し、保持部3の高さをそれぞれ調節す
る。型枠保持具1の設置が完了したら、保持部3の嵌込
部3aに型枠K1の下端を嵌め込んで型枠K1を設置す
る。
【0036】型枠保持具11も同様に、主筋R2の適宜
な位置に、基体部12の鉄筋固定部12aを嵌め込むこ
とで、所定の位置に固定される。なお、型枠保持具11
では、取付部12bが割栗石S2上に載置されており、
保持部13はこれに支持されるが、取付部12bの平面
位置は、鉄筋固定部12aを主筋R2の適宜な位置に嵌
め込むことで決定される。すなわち、鉄筋固定部12a
を主筋R2の適宜な位置に固定することで、第1棒状部
材12cが所定の位置に固定され、第1棒状部材12c
に取り付けられた第2棒状部材12dにより、取付部1
2bの設置位置が決められる。また、第1棒状部材12
cと割栗石S2の間隔は必ずしも一定ではないが、第2
棒状部材12dが第1棒状部材12cに高さ調節自在に
取り付けられているため、第2棒状部材12dに取り付
けられている取付部12bは必ず割栗石S2上に設置で
きる。
【0037】なお、図示は省略するが、型枠保持具1の
場合と同様に、基体部12は型枠設置作業やコンクリー
ト打設作業の際に、移動しないように、必要に応じて番
線で緊結したり、基体部12が鋼製であれば溶接してお
く。また、鉄筋固定部12aの主筋R2よりも下方に突
出している部分にボルトを挿通させて、これを締め付け
ることにより鉄筋固定部12aの下端を狭め、主筋R2
を挟持するように固定してもよい。
【0038】また、型枠保持具11をより安定した状態
で設置するために、割栗石S2上に捨てコンクリートを
打設してもよいが、型枠保持具11には高さ調節機構1
4が備えられているので、捨てコンクリートの天盤面の
高さを厳密にそろえる必要はなく、従来の型枠保持具を
設置する際に打設する捨てコンクリートほどの施工管理
は必要ない。また、取付部12bに釘孔を形成してお
き、釘打ちにより捨てコンクリートに固定してもよい。
【0039】次に、保持部13が取り付けられているナ
ット14bを回転させて、保持部13が所定の高さ位置
になるように調節する。保持部13を所定の高さにした
後で、保持部13をねじ棒14aの軸回りに回転させ
て、保持部13の嵌込部13aを型枠K2の通りに合わ
せる。
【0040】以降、型枠K2の設置箇所に適宜の数の型
枠保持具11を設置し、保持部13の高さをそれぞれ調
節する。型枠保持具11の設置が完了したら、保持部1
3の嵌込部13aに型枠K2の下端を嵌め込んで型枠K
2を設置する。
【0041】なお、型枠K1,K2は、コンクリート硬
化後に脱型するタイプであっても、脱型しない捨て型枠
であってもよい。
【0042】また、型枠K1,K1が対向して配置され
る場合には、隣り合って設置された型枠保持具1,1の
掛止孔3c,3c間に幅止め部材5を架け渡し、型枠K
1,K1の下幅を保持させてもよい。
【0043】その他、従来の型枠設置作業と同様に、セ
パレータK3、幅止め部材K4、土台固定用のアンカー
ボルトK5などを適宜設置した後、ベース部B1と立上
部B2にコンクリートを同時に打設する。
【0044】また、コンクリート打設後に嵌込部3a,
13aがコンクリートから露出する場合であっても、型
枠保持具1,11の嵌込部3a,13aには凹条3d,
13dがそれぞれ形成されているので、凹条3d,13
dの位置で折り曲げるだけで、この部位を取り除くこと
ができる。したがって、保持部3,13が鋼製部材から
なる場合に、保持部3,13に発生した錆がコンクリー
ト内部に及ぶのを防止することができる。
【0045】このように、型枠保持具1,11によれ
ば、所定の位置に組み立てられて鉄筋を基準に基体部
2,12が位置決め、固定されるので、型枠保持具1,
11の位置決めおよび固定のための捨てコンクリートを
打設する必要はない。したがって、捨てコンクリートを
打設する手間や、養生に要する時間を省略できるので、
省力化、工期の短縮が図れる。
【0046】また、保持部3,13はそれぞれ高さ調節
機構4,14を介して基体部2,12に取り付けられて
いるので、他の型枠保持具の保持部と設置高さを揃える
ことが可能で、型枠K1,K2をその天端に傾斜や他の
型枠との段差を生じることなく設置することができる。
したがって、天端に傾斜や段差のない布基礎が構築され
るので、この布基礎の上に土台などの部材を設置する場
合であれば、その取り付けが確実かつ容易なものとな
る。
【0047】さらに、高さ調節機構4,14は、ねじ棒
4a,14aとナット4b,14bとから構成されるた
め、構造が非常に単純であり、施工が容易であるととも
に、低コストで構成することができる。
【0048】
【発明の効果】本発明に係る型枠保持具は、所定の位置
に組み立てられた鉄筋に固定する構成としたので、型枠
保持具を位置決めあるいは固定するための捨てコンクリ
ートが不要になり、したがって、工期、工費の縮減を図
ることができる。
【0049】また、高さ調節機構により型枠を保持する
保持部の設置高さを調節することができるので、型枠を
その天端に傾斜や、他の型枠との段差がない状態で設置
することができる。すなわち、天端に傾斜や段差のない
布基礎を構築することができるため、この布基礎の上に
土台などの部材を設置する場合であれば、その取り付け
が確実かつ容易なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の型枠保持具により型枠を保持した状
態を示す断面図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態に係る型枠保持具の
斜視図である。
【図3】 本発明の第2の実施形態に係る型枠保持具の
斜視図である。
【図4】 従来の型枠保持具により型枠を保持した状態
を示す断面図である。
【符号の説明】
1,11 型枠保持具 2,12 基体部 3,13 保持部 4,14 高さ調節機構 5 幅止め部材 2a,12a 鉄筋固定部 2b,12b 取付部 12c 第1棒状部材 12d 第2棒状部材 3a,13a 嵌込部 3b,13b 取付部 3c 掛止孔 3d,13d 凹条 R1,R2,R3 鉄筋 K1,K2 型枠 B1 ベース部 B2 立上部 S1 捨てコンクリート S2 割栗石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D046 BA11 2E177 EA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース部と立上部とからなる鉄筋コンク
    リート造の布基礎を一体に構築するための型枠を保持す
    る型枠保持具であって、 所定の位置に組み立てられた前記布基礎の鉄筋に固定さ
    れる基体部と、 前記型枠を保持する保持部と、 該保持部の設置高さを調節する高さ調節機構と、を備
    え、前記保持部は前記高さ調節機構を介して前記基体部
    に取り付けられる、ことを特徴とする型枠保持具。
  2. 【請求項2】 前記高さ調節機構は、 前記基体部に形成された挿通孔に挿通されて立設するね
    じ棒と、 該ねじ棒に螺合されるナットと、により構成されること
    を特徴とする請求項1に記載の型枠保持具。
  3. 【請求項3】 前記高さ調節機構は、 前記保持部に形成された挿通孔に挿通されて立設するね
    じ棒と、 該ねじ棒に螺合されるナットと、により構成されること
    を特徴とする請求項1に記載の型枠保持具。
  4. 【請求項4】 前記保持部には、前記型枠と対向して設
    置される他の型枠との間隔を保持する幅止め部材が掛止
    される掛止孔が形成されることを特徴とする請求項1乃
    至請求項3のいずれか一項に記載の型枠保持具。
  5. 【請求項5】 前記保持部は、前記型枠が嵌め込まれる
    断面U字形状の嵌込部を有し、 該嵌込部には、前記布基礎から露出する部位を折り取り
    可能にする凹条が形成されることを特徴とする請求項1
    乃至請求項4のいずれか一項に記載の型枠保持具。
  6. 【請求項6】 前記基体部、前記保持部もしくは前記高
    さ調節機構の少なくとも一つは、硬質樹脂製材料からな
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一
    項に記載の型枠保持具。
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