JP3146750B2 - 振動部品整列装置における部品詰り解除装置 - Google Patents

振動部品整列装置における部品詰り解除装置

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JP3146750B2
JP3146750B2 JP10612893A JP10612893A JP3146750B2 JP 3146750 B2 JP3146750 B2 JP 3146750B2 JP 10612893 A JP10612893 A JP 10612893A JP 10612893 A JP10612893 A JP 10612893A JP 3146750 B2 JP3146750 B2 JP 3146750B2
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拓巳 井上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は振動部品整列装置におけ
る部品詰り解除装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】スパイラル状のトラック
を内部に形成させた部品受容器をねじり振動させ、上記
のトラックに沿って部品を移送し、この移送途上、部品
整送手段により所定の姿勢にして1個宛次工程に供給す
る振動パーツフィーダは広く知られている。この整列す
べき部品には種々の形状のものがあるが、中には複雑な
形状で部品整列手段において詰りを生じ易い部品があ
る。このような部品に対しては、部品整送手段に近接し
て部品検知手段、例えば発光素子及びこれと対向して受
光素子とを設け、この間を部品が所定時間以上、連続し
て検知される場合、すなわち、ここで停止しているよう
な場合には、部品の詰りが生じたと判断して、これに近
接して配設された詰り排除手段、例えば空気噴出手段や
シリンダ装置などの駆動により、この詰った部品をトラ
ックの側方へと排除するようにしているが、この部品検
知手段で部品が検知する位置で部品が詰った場合には問
題はないが、これ以外で部品が詰った場合には次工程が
所定時間以上、部品が到来しないことを検知して、警報
ブザーを鳴らして何らかのトラブルが生じたことを知ら
せるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上述の問題
に鑑みてなされ、部品が詰った場合でも何ら人手を介す
ることなく、自動的に詰りを解除し、再び部品の整列供
給を行なうことのできる振動部品整列装置における部品
詰り解除装置を提供することを目的としている。
【0004】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、スパイ
ラル状のトラックを部品受容器の内部に形成させ、該部
品受容器をねじり振動駆動部によりねじり振動させるこ
とにより、一対の平板部を一端側で横材により一体化さ
せ、他端側で前記平板部間に隙間を形成させて本体を構
成する部品を前記トラックに沿って移送し、該トラック
に近接して、又は該トラックに連接され、前記部品受容
器と共にねじり振動を行なう補助トラックに近接して部
品整列手段を設け、該部品整列手段により、前記部品の
前記隙間を、ほぼ垂直に配設された薄板の上縁部に介挿
させて前記部品を懸吊状態にし、かつその懸吊状態を保
持して次工程に供給するようにし、前記懸吊状態での
送途上で詰った部品を部品詰り解除装置により詰り解除
するようにした振動部品整列装置における部品詰り解除
装置において、前記部品詰り解除装置は前記薄板に沿っ
て少なくとも2つの解除手段から成り、これら解除手段
それぞれは上下動するピストンを備え、該ピストンに
は、懸吊されている前記部品の前記本体の下端部に当接
可能なフック部が形成された係合板が取り付けられ、前
記解除手段のうち最下流側の解除手段に近接して部品検
知手段を設け、該部品検知手段が第1の所定時間以上、
連続して部品を検知したときには、前記ねじり振動駆動
部の駆動を停止して、前記整列手段による前記部品の前
記懸吊姿勢保持作用を解除して、前記解除手段の全てを
第2の所定時間駆動して前記ピストンを上昇させて前記
フック部を前記部品本体の前記下端部に当接させて前記
部品を突き上げて前記薄板から離脱させ、前記第2の所
定時間の経過後、再び前記整列手段による前記部品の前
記懸吊姿勢保持作用を行わせると共に前記ねじり振動駆
動部を駆動させ、前記部品検知手段が第3の所定時間以
上、連続して部品を検知しないときには、前記ねじり振
動の駆動部の駆動を停止して、前記整列手段による前記
部品の前記懸吊姿勢保持作用を解除して、前記解除手段
の全てを前記第2の所定時間駆動して前記ピストンを上
昇させて前記フック部を前記部品本体の前記下端部に当
接させて前記部品を突き上げて前記薄板から離脱させ、
前記第2の所定時間の経過後、再び前記整列手段による
前記部品の前記懸吊姿勢保持作用を行わせると共に前記
ねじり振動駆動部を駆動させるようにしたことを特徴と
する振動部品整列装置における部品詰り解除装置、によ
って達成される。
【0005】
【作用】解除手段を部品を懸吊している薄板に近接して
部品の詰り易い位置に設けておけば最下流側の解除手段
に近接して設けられた部品検知手段が、もし上流側の解
除手段のいずれかにおいて部品が詰った場合には、第3
の所定時間以上、連続して部品を検知しないことによ
り、これによりねじり振動駆動部の駆動を停止し、かつ
解除手段の全てを第2の所定時間駆動するようにすれ
ば、今、部品が詰っている位置の解除手段の作動によ
り、懸吊されている部品の本体の下端部をピストンと共
に上昇するフック部により突き上げて、詰っている部品
の詰りを解除し、再びねじり振動駆動部の駆動により、
トラックの中央部から部品が順次、供給開始される。以
上のようにして薄板に懸吊されている部品が詰り易いと
考えられる位置で部品が詰った時には自動的にこれを解
除することができ、人的コストを低下させることができ
る。また、解除手段の作動中は、部品の離脱を妨げない
ように整列手段による懸吊姿勢保持作用が解除される
が、このときねじり振動駆動部の駆動を停止させるので
部品の移送が停止され、この間異姿勢の部品が次工程に
供給されることがないようにしている。
【0006】
【実施例】図1には公知のように鞄やズボンなどに用い
られるファスナーの一例を示しているが、全体として1
で示され、多角形状の金属でなる平板部2a、2bでな
るファスナー本体2で平板状のつまみ部6が一方の平板
部2aに一体的に固定されたフック部5に取り付けられ
ている。つまみ部6には丸孔が形成されており、ここ
をもって図示しない被ファスナー部の両部材側では例え
ば、ズボンのチャック部分を締付けるようにしているの
であるが、平板部2a、2bは横材3により一体化され
ており、これらの間に隙間4を形成している。このよう
なファスナー1を、図示するような姿勢で矢印に示す方
向に次工程に供給したい場合があるが、この場合には、
図2に示すようにファスナー1の隙間4を薄板8の上縁
部に挿入させることにより、矢印の方向に移送し、下流
側で図1に示す姿勢にするべく横転させて、次工程に所
定の姿勢で供給するようにしている。
【0007】以下、以上のようにファスナー1を整列す
るための、本発明の実施例によるファスナーの振動整列
装置について図面を参照して説明する。
【0008】図3及び図4は本実施例の振動整列装置の
全体を示すが、全体は31で示され、部品受容器32内
に本発明に係わる各装置が取り付けられており、この底
壁部には可動コア34が固定され、これは下方のベース
ブロック33と等角度間隔で配設された傾斜板ばね35
により結合されている。ベースブロック33上には、電
磁コイル36を巻装させた電磁石37が固定されてお
り、上述の可動コア34と空隙bをおいて対向してい
る。ねじり振動駆動部は以上ように構成され、この全体
は筒状のカバー38により被覆されている。振動パーツ
フィーダ31全体は防振ゴム39により床上に高さ調節
可能に支持されている。
【0009】部品受容器32は、その内側に配設される
ボウル40と、この外壁部に取り付けられる各アタッチ
メントからなるが、ボウル40内には公知のようにスパ
イラル状トラック41が形成されており、その中央底部
42上には多量のファスナー1が貯蔵されている。実際
には更に高密度で存在しているのであるが、図を分かり
やすくするために散在的に示す。
【0010】部品受容器32内には、上流側から姿勢矯
正部43、ファスナー早出し機構44、ファスナー懸吊
姿勢転換部45、ファスナー懸吊部46、上流側詰り解
除部47及び下流側つまり解除部48からなっている。
以下、これら各部について、順次説明する。
【0011】図5及び図6には、姿勢矯正部43の詳細
が図示されるが、スパイラル状トラック41の端部に
は、円弧状の狭路形成板51が固定されており、これに
より、狭路52がファスナー1の本体2の巾より、僅か
に大きいように形成されており、この端部に断面がU字
形状で直線的な溝53cを形成させた横転トラック53
がアタッチメントとして固定されており、この両側壁部
の上端部53a、53bは、溝53c側に向って下向き
に傾斜したテーパ面とされており、溝の巾は図5に示す
ようにファスナー1の本体2の厚み+つまみ部6の厚み
を加えてなる巾より僅かに大きい。この横転トラック5
3の端部に、やはりアタッチメントとして整送面54が
形成されている。以上のようにして、姿勢矯正部43が
構成される。
【0012】次に、主として図7を参照してファスナー
早出し機構44について説明する。トラック54の一部
に長方形状の切欠きを形成し、これに嵌合してゲート板
56がヒンジ57を介してトラック54に取り付けられ
ている。ゲート板56の下面にはシリンダ伝達部材60
が取り付けられており、これには長孔60aが形成され
ており、これにシリンダ58の駆動ロッドの先端部59
aが係合している。又、シリンダ装置58が図示しない
電磁弁を介して、圧縮空気の供給排出が行なわれ、その
本体はボウル40の側壁部40aに図示するように傾斜
して固定されている。ゲート板56はヒンジ57のまわ
りに一点鎖線で示すように回動可能であるが、このゲー
ト板56が一点鎖線で示すように開放された時には、フ
ァスナー1が外部に設けられた収容箱61に落下するよ
うに構成されている。
【0013】次に、主として図8乃至図12を参照して
懸吊転換部45の詳細について説明する。整送面54の
端部にこの懸吊転換部45がアタッチメントとして取り
付けられているが、整送面54は側壁部74に向って、
すなわち径外方向に向って下向きに傾斜しており、これ
に段差をもって転換移送路形成板62が径内方向に下向
きに傾斜して側壁部74に固定されており、この上にフ
ァスナー1の本体の一方縁部を支持し得るように直線的
な支持板63及びこれに径内方向に対向して、移送路形
成板62に直角に固定された直線的な第1当接部材64
と上記支持板63との間に直線的な転換路65を空隙と
して形成させている。
【0014】また、移送路形成板62に整列して平板6
6の上には、断面がL字形状の第2の当接部材69を第
1当接部材64に図示するように当接させ、補助部材6
7、68を介挿させた上、ボルト70により一体化され
て平板66に固定されている。以上のように構成される
懸吊転換部45はボウル40の側壁部40aに平板7
2、垂直板71を介してボルト73により固定されてい
る。断面L字形状の第1当接部材64は図8、図11及
び図12に明示されるように、途中で切欠き64aを形
成させており、これにより上流側から移送されてきたフ
ァスナー1の本体2の径内方側の側部が第2当接板69
側に移動し、以後これと当接するように構成されてい
る。
【0015】次に、懸吊部46について特に図1乃至図
14を参照して説明する。懸吊部46は主として、薄板
76からなり、この上流側は懸吊姿勢転換部45の第2
当接部材69と第1当接部材64との境界部から始ま
り、下流側に向って図11に示す傾斜角から、順次垂直
方向に向くようにねじられている。また、図13はこの
ようにして、ねじられた薄板76の下流側を示すもので
あるが、これに上流側詰り解除部47が連接されてい
る。
【0016】次に、上流側つまり解除部47の詳細につ
き、特に図14乃至図16を参照して説明する。
【0017】上流側つまり解除部47は主として、薄板
型のシリンダ装置80により形成されているが、これに
はボウル40の側壁部40aに固定側平板81が固定さ
れており、これに直線的なガイドレール83が形成さ
れ、これに嵌合して、やはり平板状のピストン82が設
けられ、図15においてガイドレール83に沿って上下
動するように構成されているが、これに更に、ファスナ
ー係合板87が固定されており、その下端部87aは薄
板76に近接しており、ファスナー1をこの薄板76に
懸吊された状態で、その本体2の下端部に僅かな隙間を
おくようにピストン82に固定されている。また、この
ピストン82には、部材84を介し、ブロック84に固
定された懸吊姿勢保持板86が、この下方で正しい懸吊
姿勢をとっているファスナー1の本体2の上端部と僅か
な隙間をおくようにボルト85により固定されている。
【0018】次に下流側つまり解除部48の詳細につ
き、特に図17乃至図19を参照して説明する。本解除
部48も主として薄板型のシリンダ装置90により形成
され、その平板状の固定板91がボウル40の側壁部4
0aに固定されており、これに直線的なガイドレール9
2が形成されており、やはり平板状の駆動ピストン93
がガイドレール92に係合して、図17において上下方
向に移動可能である。
【0019】また、駆動ピストン93には、ファスナー
係合板94が取り付けられており、この上端部97はボ
ルト99の下端部を挿通させており、これにナット10
9を螺着することにより、通常の位置決めをしており、
また上端部97にはウレタンゴム98を貼着させ、ボル
ト99の頭部99aはウレタンゴム101を介して水平
取付板95に形成された孔95aを上下動可能に挿通さ
せている。この取付板95は巻きばね96により、この
軸のまわりに反時計方向に付勢されており、またこのボ
ウル4の径内方向の端部には第2のファスナー係合板の
取付用板103が垂直に固定されており、これと整列し
て係合板102がねじにより固定され、通常は図17に
示す位置をとっている。また、係合板94の下端部には
フック部94aが設けられており、これは正しい懸吊姿
勢をとっているファスナー1の本体2の下端部と僅かな
隙間をおいて対向するように設けられている。
【0020】また、下流側つまり解除部48の駆動ピス
トン93には、ファスナー検知装置104が取り付けら
れており、これは図14に明示されるように逆U字形状
の取付板105及びこの両下端部に固定された発光素子
106及び受光素子107とからなっており、ファスナ
ー1が図17に示すように係合板94と102との間を
移送される時に、発光素子106からの光線を遮光する
ことにより、これを受光素子107が検知してファスナ
ー1の所定の位置における移送を検出する。本実施例に
よれば、受光素子107が第1の所定時間以上、連続し
て発光素子106からの光線を遮光された時には、上流
側のシリンダ装置80及び下流側のシリンダ装置90を
共に第2の所定時間駆動するように構成されており、更
に発光素子106からの光線を受光素子107が第
所定時間以上連続的に受けている時にも上流側及び下流
側のシリンダ装置80及び90を第2の所定時間駆動す
るように構成されている。なお、この駆動に先立ち、パ
ーツフィーダの駆動部を停止させ、第2の所定時間後、
シリンダ装置80及び90を元の位置に復帰させ、この
後、パーツフィーダを駆動開始するように構成されてい
る。図20は最下流側に設けられた部品姿勢保持部50
を示すが、薄板76の端部121と対向して懸吊姿勢に
あるファスナー1の本体2の上端部と僅かな隙間をおい
て、帯板120が設けられている。
【0021】本発明の実施例によるファスナーの振動部
品整列装置31は、以上のように構成されるが、次にこ
の作用について説明する。
【0022】電磁コイル36に交流を通電すると、公知
のようにねじり加振力が発生し、これにより部品受容器
32は、その中心軸のまわりにねじり振動を行なうので
あるが、これにより、らせん状のトラック41上を矢印
で示す方向にファスナー1が上昇していき、スパイラル
状トラック41の排出端部に至ると、部材51により構
成される狭路52に至り、ファスナー1はここで確実
に、その長手方向を移送方向に向けて溝形成部材53内
にその横臥した姿勢を90度ひねった姿勢で落下する。
これは、両側壁部の上端部53a、53bがテーパ状に
形成されているので、容易に横転した姿勢となり、この
溝53cをねじり振動により移送されるのであるが、重
心は本体2の中心よりつまみ部6側にあるので、この方
向の側壁部に傾倒した状態で整送面54に転送される。
この時、重心がつまみ部6側にあるために、再び横臥し
た姿勢となる時にはつまみ部6を整送面54に当接させ
た姿勢となり、下流側に移送される。ファスナー1が整
送面54から懸吊転換部45へと落下するのであるが、
まず、図9に示すようにファスナー1はつまみ部6を下
方にして本体2の両縁部をそれぞれ支持板63及び第1
当接部材64に重力の作用で当接させながら振動により
移送される。フック部5は支持板63と第1当接部材6
4との間に形成される直線的な溝65内に案内されて移
送される。
【0023】第1当接部材64には切欠き64aが設け
られていることにより、ここに至るとファスナー1はボ
ウル40の径内方へと滑り込み、図10に示すように本
体2の径外方の縁部と支持部材63との当接面積は小と
なり、他方、第2当接部材69側にファスナー1がシフ
トすることにより、本体2に形成されている隙間4が少
し突出している薄板76の突出端部76aに図10に示
すように介挿する。薄板76は、上流側端部ではその突
出長さは僅かであるが、ファスナー1がその突出部の延
長方向であるボウルの径内方向にシフトされるので、安
定に、かつ確実に本体2の隙間4が介挿されることにな
る。
【0024】図12には以上のようにして安定にファス
ナー1の本体2の隙間4が薄板76の上端部76aに介
挿される状況を示しているが、最上流側のファスナー1
は、まず懸吊転換部45に落下する時に、1aで示す状
態となり、更に第1当接部材64の切欠き64aから始
まる薄板部材76の端部に本体2の隙間4が嵌まり込ん
で第1当接部材64から離脱すると1bで示す姿勢では
ほぼ本体の大部分が嵌まり込むが、殆ど横転した姿勢を
とっており、移送路形成部材62から離脱すると始めて
1cに示すような完全な懸吊姿勢をとり、この後、薄板
部材76を垂直方向にねじられるにつれて、ほぼ直立し
た姿勢となった懸吊状態で下流側に導かれる。正しい懸
吊姿勢で相連続させて、順次ファスナー1が移送されて
いる時には上流側及び下流側のシリンダ装置8、90を
そのまま通過し、姿勢保持懸吊部50から次工程に1個
宛供給される。
【0025】次にファスナー1が何処かで詰った場合に
ついて説明する。
【0026】今、例えば図14に示すように、ファスナ
ー1が相連続して移送されており、その懸吊が不完全で
あるために、1、1’で示すようにシリンダ装置80の
姿勢保持板86と薄板76の上端部との間で詰った場合
について説明する。この場合には、これらの下流側のフ
ァスナー1は図14に示すように、ほぼ等間隔で順調に
移送されているのであるが、上流側のシリンダ装置80
では、上述したように詰りが生じる。これにより、後続
するファスナーは全て、上流側のファスナー1で停止さ
せられる。これにより、下流側シリンダ装置90と一体
的に設けられたファスナー検出装置104における発光
素子106からの光線を受光素子107は第3の所定時
間以上、連続して受光することになる。これにより振動
パーツフィーダの駆動が停止され、ファスナー1の移送
が停止する。この後、シリンダ装置80及び90が駆動
され、図15で示すように、駆動ピストン82がガイド
レール83により案内されて上昇し、これと共に係合板
87も上昇するので、その下端のフック部87aがファ
スナー1の本体2の下端部を引き上げる。これと共に保
持板86も上昇することにより、ファスナー1の薄板7
6の上端部76aからの離脱を妨げることなく、ファス
ナー1は図16に示すように薄板76の上端部76aか
ら離脱させられてポケット内へと落下させられる。よっ
て図14で示すように、詰っているファスナー1、1’
は、ポケット内に落下させられることにより、以後、フ
ァスナー1は自由に移送することができるのであるが、
第2の所定時間を経過すると、シリンダ装置80及び9
0は所定位置に復帰し、振動パーツフィーダが再び駆動
を開始される。よって上述の作用が再開される。
【0027】次にファスナー1が下流側のシリンダ装置
90において発光素子106からの光線を遮光する位置
で詰った場合について説明する。
【0028】この場合には、受光素子107は連続して
遮光状態となり、これが第1の所定時間経過すると、シ
リンダ装置80及び90が駆動され、図17において駆
動ピストン93がガイドレール92に沿って上昇し、こ
れに固定された係合板94の下端部に取り付けられたフ
ック部94aが上昇して、図18に示すように詰ってい
るファスナー1の本体2の下端部に当接し、更に係合板
94が上昇すると、図19に示すように、ボルト99が
取付板95の上方に大きく突出されると共に、係合板9
4の上端部97が取付板95を図19に示すように、巻
きばね96のばね力に抗して回動させ、これにより取付
板95の端部に固定された係合板102を回動させて詰
っているファスナー1がフック部94aにより突き上げ
られて、薄板76の上端部76aから離脱するのを妨げ
ないようにする。よって、詰っているファスナー1は全
て薄板76の上端部76aから離脱してポケット内に落
下する。第2の所定時間後、シリンダ装置80及び90
が通常の位置に復帰し、この後、振動パーツフィーダが
駆動開始されて再び上述の作用を開始する。
【0029】本実施例は以上のような作用を行なうので
あるが、上流側の姿勢矯正部43においてはファスナー
1を横転させて、この後、所定の横臥した姿勢とし、そ
して懸吊転換部45において特に図10に示すように、
この姿勢のファスナー1の本体2の両縁部をそれぞれ支
持部材63及び第1当接部材64により、この姿勢を維
持しながら直線的な移送路を振動により移送させ、第2
当接部材69側に片寄る時に、突出する薄板76に本体
2の隙間4に介挿させているようにしており、図1、2
で示すファスナー1以外のその他のファスナーにも適用
できることは明らかである。
【0030】また、他のファスナーの整列用に用いる場
合で、先の種類のファスナーがまだボウル本体40に多
量に残存している場合には、ファスナー早出し機構44
を駆動させる。すなわち、シリンダ装置58を駆動さ
せ、その駆動ロッド59の先端部59aにより、伝達部
材60を介してゲート板56が一点鎖線で示す方向に回
動させられると、上流側から振動により移送されてきた
先の種類のファスナー1は全て、このゲート56上を通
って収容箱61内に収容される。また、ゲート板56を
開放する前に下流側に至っているファスナー1は全て部
品懸吊路の端部から外部に排出される。図示せずともボ
ウル40内に設けられた部品空検知装置の空検知によ
り、あるいは所定時間を経て空になっていることを確認
されている場合には、この所定時間経過後シリンダ装置
58の駆動を停止し、ゲート板56を実線で示す位置に
復動させて整送面54に係合させた位置で次の種類のフ
ァスナーの到来を待期する。次の種類のファスナーをボ
ウル40の中央底部42上に投入した後、振動パーツフ
ィーダを駆動開始すれば、上述と全く同様の作用を行な
うことができる。
【0031】また、以上の作用の説明においては、薄板
型シリンダ装置80及び薄板型シリンダ装置90によ
り、ファスナー1の正しい懸吊姿勢を保持する作用も行
ない、これらの何れかでファスナー1が詰まった場合に
は上述したようにして詰りを解除するようにしている
が、下流側の詰り解除部48より上流側で詰りが生じ、
かつ上流側の詰り解除部47以外で詰りを生じている場
合には、シリンダ装置80、90を駆動しても詰りを解
除することができない場合があるが、このような場合に
は、所定時間の詰り解除部47、48の駆動及び振動パ
ーツフィーダ駆動部の駆動停止の繰り返しを何回か繰り
返しても解除しないことを検知すると、このような詰り
が生じていると判断して、例えば警報ブザーを鳴らすこ
とにより、作業者によりこの詰りを排除するようにして
もよい。
【0032】また、以上では上流側の詰り解除部で、図
示したような詰りが生じた場合を説明したが、勿論、こ
のような形態での詰りのみではなく、従来技術で述べた
ように異種のファスナーに対してであるが、このような
状態で詰りを生じた場合にも、詰り解除部47、48で
は懸吊姿勢を正しくとっているかどうかを検出する機能
も有しているので、正しい姿勢でない1個のファスナー
1ででも詰りを生じた場合には、上述のような作用によ
り、これをポケット内に排除することができる。結果と
して常に次工程には正しい懸吊姿勢のファスナー1を供
給することができる。
【0033】以上、本発明の実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発明
の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の振動部品整
列装置における部品詰り解除装置によれば、最下流側の
詰り解除手段に近接して設けられた部品検知手段の検知
出力だけで薄板の上縁部に懸吊されている部品が詰った
場合には、これを解除することができるので、この装置
のメンテナンスを容易とし、完全自動化をはかることが
できる。また、解除手段作動中における懸吊姿勢保持作
用の解除状態においても、振動部品供給機の振動は停止
させられるので、異姿勢の部品が次工程に送られ てしま
うことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に適用されるファスナーの斜視
図である。
【図2】同ファスナーを薄板に懸吊させた状態を示す斜
視図である。
【図3】本発明の実施例の振動整列装置の部分破断側面
図である。
【図4】同平面図である。
【図5】同装置の要部の拡大斜視図である。
【図6】図4における[6]−[6]線方向の断面図で
ある。
【図7】図4における[7]−[7]線方向の断面図で
ある。
【図8】同装置における他要部の拡大平面図である。
【図9】図8における[9]−[9]線方向の拡大断面
図である。
【図10】図8における[10]−[10]線方向の拡
大断面図である。
【図11】図8における[11]−[11]線方向の拡
大断面図である。
【図12】図8の他要部を側面からみた断面図である。
【図13】図4における[13]−[13]線方向の拡
大断面図である。
【図14】同装置における更に他要部の拡大正面図であ
る。
【図15】図14における[15]−[15]線方向の
断面図である。
【図16】図15の装置作用を示す同拡大断面図であ
る。
【図17】図14における[17]−[17]線方向の
拡大断面図である。
【図18】図17に示す装置の作用を示す拡大断面図で
ある。
【図19】更に同装置の作用を示すための拡大断面図で
ある。
【図20】同装置の排出端部の拡大側面図である。
【符号の説明】 部品 本体 2a 平板部 2b 平板部 横材 隙間 47 上流側詰り解除装置 48 下流側詰り解除装置76 薄板 82 ピストン 86 懸吊姿勢保持板 87 係合板 87a フック部 93 ピストン 94 係合板 94a フック部 102 係合板 104 部品検知手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スパイラル状のトラックを部品受容器の
    内部に形成させ、該部品受容器をねじり振動駆動部によ
    りねじり振動させることにより、一対の平板部を一端側
    で横材により一体化させ、他端側で前記平板部間に隙間
    を形成させて本体を構成する部品を前記トラックに沿っ
    て移送し、該トラックに近接して、又は該トラックに連
    接され、前記部品受容器と共にねじり振動を行なう補助
    トラックに近接して部品整列手段を設け、該部品整列手
    段により、前記部品の前記隙間を、ほぼ垂直に配設され
    た薄板の上縁部に介挿させて前記部品を懸吊状態にし、
    かつその懸吊状態を保持して次工程に供給するように
    し、前記懸吊状態での移送途上で詰った部品を部品詰り
    解除装置により詰り解除するようにした振動部品整列装
    置における部品詰り解除装置において、 前記部品詰り解除装置は前記薄板に沿って少なくとも2
    つの解除手段から成り、これら解除手段それぞれは上下
    動するピストンを備え、該ピストンには、懸吊されてい
    る前記部品の前記本体の下端部に当接可能なフック部が
    形成された係合板が取り付けられ、前記解除手段のうち
    最下流側の解除手段に近接して部品検知手段を設け、 該部品検知手段が第1の所定時間以上、連続して部品を
    検知したときには、前記ねじり振動駆動部の駆動を停止
    して、前記整列手段による前記部品の前記懸吊姿勢保持
    作用を解除して、前記解除手段の全てを第2の所定時間
    駆動して前記ピストンを上昇させて前記フック部を前記
    部品本体の前記下端部に当接させて前記部品を突き上げ
    て前記薄板から離脱させ、前記第2の所定時間の経過
    後、再び前記整列手段による前記部品の前記懸吊姿勢保
    持作用を行わせると共に前記ねじり振動駆動部を駆動さ
    せ、 前記部品検知手段が第3の所定時間以上、連続して部品
    を検知しないときには、前記ねじり振動の駆動部の駆動
    を停止して、前記整列手段による前記部品の前記懸吊姿
    勢保持作用を解除して、前記解除手段の全てを前記第2
    の所定時間駆動して前記ピストンを上昇させて前記フッ
    ク部を前記部品本体の前記下端部に当接 させて前記部品
    を突き上げて前記薄板から離脱させ、前記第2の所定時
    間の経過後、再び前記整列手段による前記部品の前記懸
    吊姿勢保持作用を行わせると共に前記ねじり振動駆動部
    を駆動させるようにしたことを特徴とする振動部品整列
    装置における部品詰り解除装置。
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