JP3146464U - ナンバーフレーム - Google Patents
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Abstract
【課題】フロントナンバーフレームとリアナンバーフレームに兼用できるようにして、コストの削減と管理の容易化を達成することができるナンバーフレームを提供する。
【解決手段】フロントまたはリアナンバープレートの周縁に装着して装飾するナンバーフレーム1は、前記ナンバープレートを脱着可能に車体側の部材に締結する一方の締結ねじの挿通孔7aを設けた取付片7が備わっており、このナンバーフレーム1に、フロントナンバープレート13を車体側部材15に締結する他方の締結ねじの挿通孔8cを設けたフロントナンバープレート取付部材8と、リアナンバープレートの封印部材を弾性拡径した締め付け状態で嵌合するリング部材を設けたリアナンバープレート取付部材とを各別に装着できるように構成する。
【選択図】図8
【解決手段】フロントまたはリアナンバープレートの周縁に装着して装飾するナンバーフレーム1は、前記ナンバープレートを脱着可能に車体側の部材に締結する一方の締結ねじの挿通孔7aを設けた取付片7が備わっており、このナンバーフレーム1に、フロントナンバープレート13を車体側部材15に締結する他方の締結ねじの挿通孔8cを設けたフロントナンバープレート取付部材8と、リアナンバープレートの封印部材を弾性拡径した締め付け状態で嵌合するリング部材を設けたリアナンバープレート取付部材とを各別に装着できるように構成する。
【選択図】図8
Description
本考案は、ナンバーフレームに係り、詳しくは、自動車のフロントナンバープレートとリアナンバープレートの両者の周縁への装着を可能にして、両者に兼用できるナンバーフレームに関するものである。
図12は、ナンバーフレームにおけるフロントナンバーフレーム100とリアナンバーフレーム101の一例を示し、フロントナンバーフレーム100は、図示していないフロントナンバープレートの周縁に装着して該フロントナンバープレートを装飾し、リアナンバーフレーム101は、図示していないリアナンバープレートの周縁に装着して該リアナンバープレートを装飾する。
ところで、前記図示していないフロントナンバープレートは、一対の締結ねじ102によって図示していない車体のフロント側部材に着脱可能に締結されている。そのため、フロントナンバープレートは、一旦、車体のフロント側部材から取り外した状態で、その周縁にフロントナンバーフレーム100を装着したのち、一対の締結ねじ102によってフロントナンバーフレーム100と一体に車体のフロント側部材に締結固定される。したがって、フロントナンバーフレーム100には、一対の締結ねじ102の挿通が可能なねじ挿通孔103を設けた一対の取付片104が備わっている。
車体のフロント側部材へのフロントナンバーフレーム100の締結固定は、まず、車体のフロント側部材に対する一対の締結ねじ102の締結を解除して、図示していないフロントナンバープレートを車体のフロント側部材から取り外し、その周縁にフロントナンバーフレーム100を装着して、図示していないフロントナンバープレートに設けられている一対の締結ねじ挿通孔と、フロントナンバーフレーム100の一対の第1取付片104に設けられているねじ挿通孔103とを前後方向で連通させ、この連通状態で図示していない車体のフロント側部材に設けられている一対のねじ孔の前端に、前記図示していない一対の締結ねじ挿通孔を近接対向させ、しかるのち、一対の締結ねじ102を各取付片104のねじ挿通孔103および前記図示していない一対の締結ねじ挿通孔に貫通して、前記図示していない車体のフロント側部材に設けられている一対のねじ孔にねじ込み締結する手順によってなされる。
しかし、図13に示すように、特許文献1に記載されているリアナンバープレート105は、一方の締結ねじ102によって図示していない車体のリア側部材に着脱可能に締結されているものの、他方の締結ねじ102aは、自動車の登録時に封印部材106によって抜脱不能に封印されている。そのため、リアナンバーフレーム101は、リアナンバープレート105が車体のリア側部材に取付けられた状態で装着される。したがって、リアナンバーフレーム101には、図13に示すように、一方の締結ねじ102の挿通が可能なねじ挿通孔103を設けた1つの取付片104のみが備わっている。
前記図示していない車体のリア側部材へのリアナンバーフレーム101の締結固定は、まず、該車体のリア側部材に対する一方の締結ねじ102の締結を解除して、封印部材106によって抜脱不能に封印されている他方の締結ねじ102aのみによってリアナンバープレート105を車体のリア側部材に保持させ、その周縁にリアナンバーフレーム101を装着して、リアナンバープレート105に設けられている一方の締結ねじ102の挿通孔(図示省略)と、リアナンバーフレーム101の1つの取付片104に設けられているねじ挿通孔103とを前後方向で連通させ、この連通状態で図示していない車体のリア側部材に設けられている一方のねじ孔(図示省略)の前端に、リアナンバープレート105に設けられている一方の締結ねじ102の挿通孔(図示省略)を近接対向させ、しかるのち、一方の締結ねじ102を取付片104のねじ挿通孔103および一方の締結ねじ102挿通孔(図示省略)に貫通して、前記図示していない車体のリア側部材に設けられている一方のねじ孔にねじ込み締結する手順によってなされる。
このように、従来のナンバーフレームでは、フロントナンバーフレーム100とリアナンバーフレーム101とで取付片104の数が異なることで、両者100.101の構造が相違しているので、それぞれを個別に製造する必要がある。一般に、フロントナンバーフレーム100およびリアナンバーフレーム101は熱可塑性樹脂によって成形されている。そのため、構造が互いに異なるフロントナンバーフレーム100専用の1組の成形金型とリアナンバーフレーム101専用の他の1組の成形金型が必要になるので、成形設備コストが高くなるとともに、成形金型交換のための段取りが余分に必要となり、これらによってナンバーフレームのコストが高くなるので経済的に不利であるばかりか、フロントナンバーフレーム100とリアナンバーフレーム101とを区分けして個別に管理しなくてはならないため、ナンバーフレーム100,101の管理が煩雑であるなどの難点を有している。
本考案は、このような問題を解決するものであって、その目的とするところは、フロントナンバーフレームとリアナンバーフレームに兼用できるようにして、コストの削減と管理の容易化を達成することができるナンバーフレームを提供することにある。
前記目的を達成するために、本考案に係るナンバーフレームは、自動車のナンバープレートの周縁に装着して該ナンバープレートを装飾するナンバーフレームにおいて、
このナンバーフレームは、ナンバープレートを脱着可能に車体に締結する一方の締結ねじの挿通孔を設けた取付片が備わっているとともに、
ナンバープレートを脱着可能に車体に締結する他方の締結ねじの挿通孔を設けたフロントナンバープレート取付部材と、ナンバープレートを車体に締結した他方の締結ねじを抜脱不能に封印している封印部材の嵌合が可能なリング部材を設けたリアナンバープレート取付部材とを設け、これらの取付部材が各別に装着できるように構成されていることを特徴としている。
このナンバーフレームは、ナンバープレートを脱着可能に車体に締結する一方の締結ねじの挿通孔を設けた取付片が備わっているとともに、
ナンバープレートを脱着可能に車体に締結する他方の締結ねじの挿通孔を設けたフロントナンバープレート取付部材と、ナンバープレートを車体に締結した他方の締結ねじを抜脱不能に封印している封印部材の嵌合が可能なリング部材を設けたリアナンバープレート取付部材とを設け、これらの取付部材が各別に装着できるように構成されていることを特徴としている。
これによれば、一方の締結ねじの挿通孔を設けた取付片が備わっているナンバーフレームに、フロントナンバープレート取付部材を装着すれば、このナンバーフレームをフロントナンバーフレームとして適用することができ、前記ナンバーフレームに、リアナンバープレート取付部材を装着すれば、このナンバーフレームをリアナンバーフレームとして適用することができる。すなわち、フロントナンバープレート取付部材とリアナンバープレート取付部材を各別にナンバーフレームに装着することで、該ナンバーフレームをフロントナンバーフレームとリアナンバーフレームの両者に兼用することができる。そのため、コストの削減と管理の容易化を達成できる。
また、前記ナンバーフレームは、熱可塑性樹脂により方形の額縁状に成形されてナンバープレートに取付けられるナンバーフレーム本体と、このナンバーフレーム本体の表面に取付けられた装飾部材とを備えていることが望ましい。このように、熱可塑性樹脂によって成形されたナンバーフレーム本体であると、熱可塑性樹脂固有の柔軟な弾性によって、ナンバープレート周縁への装着が容易になってナンバーフレームの装着作業性を向上させることができる。また、予め、数種類の装飾部材を用意しておけば、この中から使用者の趣味に合った装飾部材を選択してナンバーフレーム本体の表面に取付けることができるので、使用者の趣味性の満足度を高めることが可能である。
さらに、前記リング部材は、前記リアナンバープレート取付部材よりも柔軟な弾性材によって成形することが望ましい。これによると、リング部材が弾性拡径した締め付け状態で封印部材を嵌合することができるので、リアナンバープレートに対するナンバーフレームの装着安定性を高めることができる。
本考案に係るナンバーフレームによれば、フロントナンバープレート取付部材とリアナンバープレート取付部材を各別に装着することで、装着された取付部材に基づいてナンバーフレームをフロントナンバーフレームとリアナンバーフレームとの両者に兼用することができる。そのため、製造設備の簡素化と金型などの製造機器類交換のための余分な段取りの省略が実現されてコストを削減することができるとともに、フロントナンバーフレームとリアナンバーフレームとを区分けした個別の管理が不要になって一括管理できることにより、管理の容易化を達成することができる。
以下、本考案の好ましい実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本考案に係るナンバーフレームの一実施形態を示す正面図、図2は、図1の背面図、図3は、図2のIII−III線に沿う拡大断面図である。
図1は、本考案に係るナンバーフレームの一実施形態を示す正面図、図2は、図1の背面図、図3は、図2のIII−III線に沿う拡大断面図である。
図1〜図3において、ナンバーフレーム1は、後述するフロントナンバープレートあるいはリアナンバープレートの周縁に装着して、各ナンバープレートを装飾するためのもので、比較的柔軟な熱可塑性樹脂の射出成形体からなり、前記各ナンバープレートの周縁部表面を覆う上枠辺2、下枠辺3および左右の枠辺4,5を備えて横長の長方形額縁状に成形されている黒色のナンバーフレーム本体1Aと、このナンバーフレーム本体1Aにおける下枠辺3および左右の枠辺4,5の表面に嵌合されて裏側から複数のビス(図示省略)によってナンバーフレーム本体1Aに固定される装飾部材1Bとを備えており、装飾部材1Bは、熱可塑性樹脂の射出成形体からなり、その表面にはクロームメッキが施されている。
ナンバーフレーム本体1Aの四隅部は小さい曲率半径を有して曲成されており、各枠辺2,3,4,5の横断面形状は、後ろ向きの溝形に形成されているとともに、該溝6の外周立壁6aの後方突出量l1は、内周立壁6bの後方突出量l2よりも少し大きく設定されている。
前記ナンバーフレーム本体1Aにおける上枠辺2の第1所定位置、つまり、上枠辺2の右端部近傍の裏側には、後述するナンバープレートを脱着可能に車体に締結する締結ねじの挿通が可能な挿通孔7aを設けた取付片7が後ろ向きの溝6の内周立壁6bに連設して下向き鉛直に設けられている。
一方、前記ナンバーフレーム本体1Aにおける上枠辺2の第2所定位置の溝6の底部、つまり、上枠辺2の左端部近傍の溝6の底部には、図4に示すフロントナンバープレート取付部材8あるいは図5に示すリアナンバープレート取付部材9をタッピングねじ10によって締結するために、図2に示すように、タッピングねじ孔11aを設けた突起11が後向きに突設されているとともに、内周立壁6bの一部を切欠して切欠部6cが形成されている。
他方、図2,図3に示すように、前記ナンバーフレーム本体1Aにおける下枠辺3の所定位置、つまり、下枠辺3の左右両端部近傍の裏側には、一対の上向きの掛止片3aが連設されている。
図4に示すフロントナンバープレート取付部材8は、前記ナンバーフレーム本体1Aと同じ熱可塑性樹脂の射出成形体からなり、図1,図2に示すナンバーフレーム本体1Aの上枠辺2の第2所定位置の溝6内に嵌め込んで脱落不能に適宜保持される左右方向に延びたベース部8aと、このベース部8aの左右方向中央部から下向き鉛直に延びる取付片部8bとを備え、取付片部8bには、後述するナンバープレートを脱着可能に車体に締結する他の締結ねじの挿脱が可能な挿通孔8cが設けられている。また、ベース部8aの左右方向中央部には、タッピングねじ10を挿通するための透孔8dを設けてある。
図5に示すリアナンバープレート取付部材9は、前記ナンバーフレーム本体1Aと同じ熱可塑性樹脂の射出成形体からなり、図1,図2に示すナンバーフレーム本体1Aの上枠辺2の第2所定位置の溝6内に嵌め込んで脱落不能に適宜保持される左右方向に延びたベース部9aと、このベース部9aと略等しい左右方向の寸法を有して下向き鉛直に延びるとともに、リング部材12を嵌め込んで設けた封印部材嵌合片部9bとを備えている。そして、リング部材12は、リアナンバープレート取付部材9よりも柔軟なゴムまたは熱可塑性樹脂などの弾性材によって成形されており、その内径Dは、後述する封印部材の外径に律して、リング部材12が弾性拡径した状態で前記封印部材を嵌合することができる大きさに設定されている。また、ベース部9aの左右方向中央部には、タッピングねじ10を挿通するための透孔9cを設けてある。
図6に示すように、自動車のフロントナンバープレート13は、一対の締結ねじ14a,14bによって車体のフロント側部材15に着脱可能に締結されており、図7に示すように、自動車のリアナンバープレート16は、一方の締結ねじ14aによって車体のリア側部材17に着脱可能に締結されているとともに、他方の締結ねじ14bは、自動車の登録時に封印部材18によって抜脱不能に封印されている。
ここで、ナンバーフレーム1をフロントナンバーフレームとして適用するために、図6に示すフロントナンバープレート13の周縁にナンバーフレーム本体1Aを装着する手順に付いて説明する。
まず、図4に示すフロントナンバープレート取付部材8を、図8,図9に示すように、ナンバーフレーム本体1Aにおける上枠辺2の第2所定位置に取り付ける。該上枠辺2の第2所定位置へのフロントナンバープレート取付部材8の取付けは、ベース部8aを第2所定位置の溝6内に嵌め込んで脱落不能に適宜保持するとともに、図2に示す突起11に設けたタッピングねじ孔11aと、図4に示す透孔8dとを連通させ、透孔8dを貫通したタッピングねじ10でタッピングねじ孔11aをタッピングして、図9に示すように、タッピングねじ10によりフロントナンバープレート取付部材8を締結することによって実現できる。
まず、図4に示すフロントナンバープレート取付部材8を、図8,図9に示すように、ナンバーフレーム本体1Aにおける上枠辺2の第2所定位置に取り付ける。該上枠辺2の第2所定位置へのフロントナンバープレート取付部材8の取付けは、ベース部8aを第2所定位置の溝6内に嵌め込んで脱落不能に適宜保持するとともに、図2に示す突起11に設けたタッピングねじ孔11aと、図4に示す透孔8dとを連通させ、透孔8dを貫通したタッピングねじ10でタッピングねじ孔11aをタッピングして、図9に示すように、タッピングねじ10によりフロントナンバープレート取付部材8を締結することによって実現できる。
つぎに、図6に示す車体のフロント側部材15に対する一対の締結ねじ14a,14bの締結を解除して、フロントナンバープレート13を車体のフロント側部材15から取り外し、その周縁に図8,図9に示すナンバーフレーム本体1Aを装着する。フロントナンバープレート13周縁へのナンバーフレーム本体1Aの装着は、フロントナンバープレート13の下縁部をナンバーフレーム本体1Aにおける下枠辺3の左右両端部近傍の裏側に設けた一対の上向きの掛止片3aで掛止して支持するとともに、フロントナンバープレート13の上縁部および左右両縁部をナンバーフレーム本体1Aにおける上枠辺2と左の枠辺4および右の枠辺5を構成している後ろ向きの溝6の外周立壁6a内に嵌合することによって実現できる。
図8の破線および図9の二点鎖線で示すフロントナンバープレート13に実線で示すナンバーフレーム本体1Aが装着されることで、フロントナンバープレート13に設けられている一対の締結ねじ挿通孔13a,13b(図6参照)のうちの一方の締結ねじ挿通孔13aが図8,図9に示す取付片7の締結ねじ挿通孔7aに後側で連通するとともに、図6に示す他方の締結ねじ挿通孔13bが図8,図9に示すフロントナンバープレート取付部材8の締結ねじ挿通孔8cに後側で連通することになる。この連通状態で、図6の車体のフロント側部材15に設けられている一対のねじ孔(図示省略)の前端にフロントナンバープレート13の一対の締結ねじ挿通孔13a,13bを近接対向させ、しかるのち、一方の締結ねじ14aを取付片7の締結ねじ挿通孔7aとフロントナンバープレート13の一方の締結ねじ挿通孔13aに前側から貫通して、図6の車体のフロント側部材15に設けられている一対のねじ孔(図示省略)のうちの一方のねじ孔にねじ込み締結するとともに、図6の他方の締結ねじ14bを図8,図9に示すフロントナンバープレート取付部材8の締結ねじ挿通孔8cとフロントナンバープレート13の他方の締結ねじ挿通孔13bに前側から貫通して、図6の車体のフロント側部材15に設けられている一対のねじ孔(図示省略)のうちの他方のねじ孔にねじ込み締結することによって、図8,図9に示すナンバーフレーム1とフロントナンバープレート13の両者が図6の車体のフロント側部材15に一体に取付けられる。
つぎに、ナンバーフレーム1をリアナンバーフレームとして適用するために、図7に示すリアナンバープレート16の周縁にナンバーフレーム本体1Aを装着する手順に付いて説明する。
まず、図5に示すリアナンバープレート取付部材9を、図10,図11に示すように、ナンバーフレーム本体1Aにおける上枠辺2の第2所定位置に取り付ける。ナンバーフレーム本体1Aにおける上枠辺2の第2所定位置へのリアナンバープレート取付部材9の取付けは、ベース部9aを第2所定位置の溝6内に嵌め込んで脱落不能に適宜保持するとともに、図2に示す突起11に設けたタッピングねじ孔11aと図5に示す透孔9cとを連通させ、透孔9cを貫通したタッピングねじ10でタッピングねじ孔11aをタッピングして、図11に示すように、タッピングねじ10によりリアナンバープレート取付部材9を締結することによって実現できる。
まず、図5に示すリアナンバープレート取付部材9を、図10,図11に示すように、ナンバーフレーム本体1Aにおける上枠辺2の第2所定位置に取り付ける。ナンバーフレーム本体1Aにおける上枠辺2の第2所定位置へのリアナンバープレート取付部材9の取付けは、ベース部9aを第2所定位置の溝6内に嵌め込んで脱落不能に適宜保持するとともに、図2に示す突起11に設けたタッピングねじ孔11aと図5に示す透孔9cとを連通させ、透孔9cを貫通したタッピングねじ10でタッピングねじ孔11aをタッピングして、図11に示すように、タッピングねじ10によりリアナンバープレート取付部材9を締結することによって実現できる。
つぎに、図7に示す車体のリア側部材17に対する一方の締結ねじ14aの締結を解除して、リアナンバープレート16を封印部材18によって抜脱不能に封印されている他方の締結ねじ14bのみによって車体のリア側部材17に保持させ、その周縁に図10,図11に示すナンバーフレーム本体1Aを装着する。リアナンバープレート16周縁へのナンバーフレーム本体1Aの装着は、リアナンバープレート16の下縁部をナンバーフレーム本体1Aにおける下枠辺3の左右両端部近傍の裏側に設けた一対の上向きの掛止片3aで掛止して支持するとともに、リアナンバープレート16の上縁部および左右両縁部をナンバーフレーム本体1Aにおける上枠辺2と左の枠辺4および右の枠辺5を構成している後ろ向きの溝6の外周立壁6a内に嵌合することによって実現できる。
図10の破線および図11の二点鎖線で示すリアナンバープレート16に実線で示すナンバーフレーム本体1Aが装着されることで、リアナンバープレート16に設けられている一方の締結ねじ挿通孔16a(図7参照)が図10,図11に示す取付片7の締結ねじ挿通孔7aに後側で連通するとともに、リアナンバープレート取付部材9のリング部材12は弾性拡径した締め付け状態で封印部材18を嵌合する。そして、前記一方の締結ねじ挿通孔16aと取付片7の締結ねじ挿通孔7aの連通状態で、図7の車体のリア側部材17に設けられている一方のねじ孔(図示省略)の前端にリアナンバープレート16の一方の締結ねじ挿通孔16aを近接対向させ、しかるのち、一方の締結ねじ14aを取付片7の締結ねじ挿通孔7aとリアナンバープレート16の一方の締結ねじ挿通孔16aに前側から貫通して、図7の車体のリア側部材17に設けられている一方のねじ孔(図示省略)にねじ込み締結することによって、図10,図11に示すナンバーフレーム1とリアナンバープレート16の両者が図7の車体のリア側部材17に一体に取付けられる。
このように、一方の締結ねじの挿通孔7aを設けた取付片7が備わっているナンバーフレーム1のナンバーフレーム本体1Aに、フロントナンバープレート取付部材8を装着すれば、このナンバーフレーム本体1Aをフロントナンバーフレームとして適用することができ、ナンバーフレーム本体1Aに、リアナンバープレート取付部材9を装着すれば、このナンバーフレーム本体1Aをリアナンバーフレームとして適用することができる。すなわち、フロントナンバープレート取付部材8とリアナンバープレート取付部材9を各別にナンバーフレーム本体1Aに装着することで、該ナンバーフレーム本体1Aをフロントナンバーフレームとリアナンバーフレームの両者に兼用することができる。
フロントナンバーフレームとリアナンバーフレームの両者に兼用できるナンバーフレーム本体1Aは、1組の成形金型によって成形することができるので、製造設備の簡素化と金型などの製造機器類交換のための余分な段取りの省略が実現されて、ナンバーフレーム1のコストを削減することができるとともに、フロントナンバーフレームとリアナンバーフレームとを区分けした個別の管理が不要になって一括管理できることにより、管理の容易化を達成することができる。
また、ナンバーフレーム1のナンバーフレーム本体1Aは、熱可塑性樹脂により方形の額縁状に成形されているので、熱可塑性樹脂固有の柔軟な弾性を発揮できるから、各ナンバープレート13,16周縁への装着が容易になってナンバーフレーム1の装着作業性を向上させることができる。さらに、予め、数種類の装飾部材1Bを用意しておけば、この中から使用者の趣味に合った装飾部材1Bを選択してナンバーフレーム本体1Aの表面に取付けることができるので、使用者の趣味性の満足度を高めることが可能である。
さらに、前記リング部材12は、リアナンバープレート取付部材9よりも柔軟な弾性材によって成形されているとともに、その内径Dはリング部材12が弾性拡径した締め付け状態で封印部材18を嵌合することができる大きさに設定されているので、リアナンバープレート16に対するナンバーフレームの装着安定性を高めることができる。
1 ナンバーフレーム
1A ナンバーフレーム本体
1B 装飾部材
7 取付片
7a 一方の締結ねじの挿通孔
8 フロントナンバープレート取付部材
8c 他方の締結ねじの挿通孔
9 リアナンバープレート取付部材
12 リング部材
13 フロントナンバープレート
14 一対の締結ねじ
14a 一方の締結ねじ
14b 他方の締結ねじ
16 リアナンバープレート
18 封印部材
1A ナンバーフレーム本体
1B 装飾部材
7 取付片
7a 一方の締結ねじの挿通孔
8 フロントナンバープレート取付部材
8c 他方の締結ねじの挿通孔
9 リアナンバープレート取付部材
12 リング部材
13 フロントナンバープレート
14 一対の締結ねじ
14a 一方の締結ねじ
14b 他方の締結ねじ
16 リアナンバープレート
18 封印部材
Claims (3)
- 自動車のナンバープレートの周縁に装着して該ナンバープレートを装飾するナンバーフレームにおいて、
このナンバーフレームは、ナンバープレートを脱着可能に車体に締結する一方の締結ねじの挿通孔を設けた取付片が備わっているとともに、
ナンバープレートを脱着可能に車体に締結する他方の締結ねじの挿通孔を設けたフロントナンバープレート取付部材と、ナンバープレートを車体に締結した他方の締結ねじを抜脱不能に封印している封印部材の嵌合が可能なリング部材を設けたリアナンバープレート取付部材とを設け、これらの取付部材が各別に装着できるように構成されていることを特徴とするナンバーフレーム。 - 請求項1に記載の自動車のナンバーフレームにおいて、
前記ナンバーフレームは、熱可塑性樹脂により方形の額縁状に成形されてナンバープレートに取付けられるナンバーフレーム本体と、このナンバーフレーム本体の表面に取付けられた装飾部材とを備えていることを特徴とするナンバーフレーム。 - 請求項1に記載の自動車のナンバーフレームにおいて、
前記リング部材は、前記リアナンバープレート取付部材よりも柔軟な弾性材によって成形されていることを特徴とするナンバーフレーム。
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JP2008006298U JP3146464U (ja) | 2008-09-05 | 2008-09-05 | ナンバーフレーム |
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JP2008006298U JP3146464U (ja) | 2008-09-05 | 2008-09-05 | ナンバーフレーム |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013095179A (ja) * | 2011-10-28 | 2013-05-20 | Faltec Co Ltd | ライセンスプレート枠 |
JP2017071178A (ja) * | 2015-10-09 | 2017-04-13 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 物品、物品の製造方法、物品の貼り付け方法 |
-
2008
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013095179A (ja) * | 2011-10-28 | 2013-05-20 | Faltec Co Ltd | ライセンスプレート枠 |
JP2017071178A (ja) * | 2015-10-09 | 2017-04-13 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 物品、物品の製造方法、物品の貼り付け方法 |
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