JP3145207U - マスキング材 - Google Patents

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Abstract

【課題】立体形状の被マスキング部に、見切り線に沿って正確に且つ容易に貼着することができるマスキング材を提供する。
【解決手段】マスキング材1を粘着層を介して表材と裏材の2枚重ねとし、立体形状をもつ被マスキング部6の見切り線60に合わせて形成し、裏材を見切り線周辺部で剥離除去して粘着層を適宜の幅に糊代として露出させるために裏材外周の若干適宜の内側に外周部切取り部が形成されていると共に、裏材に所望数の切込み部を設けることにより表材が切込み部に沿って折り込みヒダ30を形成させる。
【選択図】図1

Description

本考案は、立体形状の被表面処理部材に蒸着、めっき、塗装などの表面処理を行うに際して、その所定の部分に表面処理が施されないようにするために、簡単に正確にマスキングする、マスキング材に関する。
車両用のバンパの一部を所定のバンパ色と異なる色(以下、「第2の色」と称する。)に仕上げようとする場合、バンパ全体を予め第2の色に塗装したり、プラスチック製バンパの場合には、第2の色の顔料を樹脂材料に混合して第2の色でバンパを成形したりする。次に、第2の色の部分を見切り線に合わせてマスキング材で被覆した上で、バンパ全体に所望の色(以下、「第1の色」と称する。)で吹き付け塗装を行う。その後、マスキング材を取り除くことにより、表面のほぼ全体が第1の色で、第1の色の一部に第2の色の部分を有する2色塗装バンパが作製される。
この場合、塗装後のキュアリング工程で、バンパやマスキング材に熱収縮や伸張等の変形(一般に3/1000〜8/1000mm)が生じて、マスキング材が変形に追従できず、バンパから剥離するなどの不具合が生じやすい。この不具合を解決するために、考案者は既に特開2008−6402号公報により提案している。この提案では、図9に示すように、表材と裏材の双方に、切込み線94a、95aを設け、表材の切込み線94aと裏材の切込み線95aとが重ならないようにしている。また、裏材の外周部に、剥離して被マスキング部92に接着するための外周切取り線94cを形成している。この平面状のマスキング材93を、見切り線92aに沿って被マスキング部92に貼着した後に、塗装し、キュアリングした場合、マスキング材93には、切込み線94a、95aが形成されているため、表材と裏材が分断されて熱収縮によるサイズ収縮が微小となり、マスキング材93の見切り線を正確に維持しつつマスキング効果を発揮することができる。
しかしながら、図9に示すように、バンパ91の被マスキング部92に立体状に屈曲する屈曲部92bを有する場合がある。この立体形状の被マスキング部92に、シート状のマスキング材93を貼着しようとする場合、マスキング材93に形状上無理が生じて、被マスキング部92の形状に沿って貼着することはできない。見切り線92aに沿って正確に貼着しようとすればする程、マスキング材93にヨジレや無理なシワが発生してしまう。このため、マスキング材93を、見切り線92aに沿って正確に貼着することは困難である。
本考案はかかる事情に鑑みてなされたものであり、立体形状の被マスキング部に、見切り線に沿って正確に且つ容易に貼着することができるマスキング材を提供することを課題とする。
本考案に係る請求項1に係るマスキング材は、粘着剤を介して表材と裏材との2枚重ねとし、立体形状をもつ被マスキング部の見切り線形状に合わせて貼着されるマスキング材において、前記裏材を前記見切り線周辺部で剥離除去して前記粘着剤を適宜の幅に糊代として露出させるために前記裏材外周の若干適宜の内側に外周部切取り部が形成されていると共に、前記裏材に所望数の切込み部を設けることにより前記表材に前記切込み部に沿って折り込みヒダを形成させることを特徴とする。
上記請求項1に係る考案によれば、マスキング材の裏材に切込み部を形成している。マスキング材を、見切り線に合わせて立体形状の被マスキング部を貼着するときには、裏材の切込み部を剥離して、表材には切込み部に沿って折り込みヒダを形成する。このため、マスキング材は、被マスキング部の立体形状に沿った立体的な形状となる。ゆえに、マスキング材は、見切り線の立体形状に沿って、精度よく迅速且つ容易に貼着することができる。
また、マスキング材や被マスキング部に熱膨張や収縮などの変形が生じても、マスキング材は折り込みヒダによって、変形に追従することができる。ゆえに、マスキング材は、キュアリングなどの熱処理によっても見切り線に沿って保持される。更に、切込み部によってマスキング材の変形が抑えられ、切込み部のない場合に比べて、見切り線上に正確に保持される。
また、裏材の外周切取り部を剥離除去することにより、粘着剤が露出する。このため、裏材に露出した粘着剤によって、マスキング材を、被マスキング部の見切り線に沿って固定することができる。従って、マスキング材を、見切り線に沿って正確に貼着することができる。
切込み部及び外周切取り部は、裏材にのみ形成されており、表材には形成されていない。ゆえに、塗装、蒸着などの表面処理成分は、マスキング材の表材で遮断され、裏材には浸透しない。ゆえに、被マスキング部に表面処理成分が付着するおそれはない。
前記表材は、前記切込み部を谷線とする前記折り込みヒダを形成することが好ましい(請求項2)。この場合には、切込み部から露出した接着剤が、被マスキング部表面に付着することを防止できる。
本考案に係るマスキング材は、塗装などが施される被表面処理部材の中の被マスキング部に、見切り線に沿って貼着される。被マスキング部は、立体形状であり、例えば、立体的に屈曲する屈曲部分と、屈曲部分を挟んで手前側部分及び背面側部分とをもつ。屈曲部分は、その長手方向に弧状に湾曲している場合がある。
見切り線は、マスキングを必要とする被マスキング部の外周形状となる箇所、即ち被マスキング部と、マスキング材で被覆されず表面処理が施される被表面処理部との間の境界線である。見切り線は、被マスキング部と被表面処理部との間に形成された、断面凹凸形状に形成してある凹凸見切り線と、実際には形状として表れない仮想の見切り線との両者を含む。
見切り線に合わせて、被マスキング部に平面状のマスキング材が貼着される。マスキング材は、粘着剤からなる粘着層と、粘着層の表裏両面を被覆する表材及び裏材とからなる。
裏材には、外周切取り部と、切込み部とが形成されている。外周切取り部は、剥離除去されることにより、マスキング材の裏面側の外周部に粘着剤を適宜の幅に糊代として露出させる。マスキング材は、裏材側を被マスキング部に対面させて、この糊代によって見切り線に沿って貼着される。
切込み部は、被マスキング部における屈曲部分を挟んで手前側部分又は背面側部分を被覆する部分に形成されているとよい。
切込み部は、裏材に1または2以上形成されている。2以上形成されている場合には、所定の間隔を隔てて互いが交差しないように形成するとよい。また、被マスキング部の屈曲部分が長手方向に弧状に湾曲している場合には、弧状の屈曲部分の曲率半径が小さい部分ほど、小間隔で切込み部を形成するとよい。
切込み部が2以上形成されている場合には、切込み部は、被マスキング材の屈曲部分に沿って配列しているとよい。この場合には、被マスキング部の立体形状に沿ってマスキング材を被覆することができる。
切込み部は、剥離除去されることにより、粘着層が裏材から露出した切込みが形成される。切込み部は細長いライン形状を呈しているとよい。この場合には、切込み部に沿わせて表材に折り込みヒダを形成しやすくなる。
切込み部は、外周切取り部と連続しているとよい。この場合には、外周切取り部を剥離すると、外周切取り部に追従して切込み部が剥離除去され、剥離作業が容易となる。
表材は、被マスキング部に貼着されるときに切込み部を谷線とする折り込みヒダを形成する。従って、平面状のマスキング材は、折り込みヒダの形成によって立体的な形状となる。
切込み部は、折り込みヒダの中央に形成されている。切込み部は、剥離された後に、この切込み部を谷線として表材が折り合わされ、圧着して重ね合わされることにより、表材に折り込みヒダが形成される。折り込みヒダは、マスキング材表面上に倒伏される。
折り込みヒダは、屈曲部分側を頂点とし、屈曲部分側から遠ざかる方向に広がる2辺をもつ三角形状を呈しているとよい。折り込みヒダは、表材側に折り出されるとよい。
粘着層は、天然ゴム系、合成ゴム系、アクリル系などの公知の粘着剤を用いることができる。表材は、通常はフィルム材が用いられ、例えば、ポリオレフィン系、ポリエステル系、塩化ビニール系等の柔軟でフレキシブルな素材や、その一部に性能例えば耐熱性、耐溶剤性、柔軟度、塗料付着性を改質するための各種補助剤を混合してなる素材、あるいはセルロース系、合成紙等、公知の素材を利用できる。また、裏材は、通常離型紙が用いられ、紙類、プラスチック系、合成紙類等、公知のものを利用できる。裏材は、一般には、表材よりも厚いか硬質材料からなることによって、硬くて曲げにくいものが多い。表材と裏材とは、上記のものに限ることなく、2枚の素材が粘着層を介して接着されていればよい。
マスキング材は薄い方がよく、全体厚みは例えば100μm以下であるとよい。軽量且つ折り曲げやすく、折り込みヒダを作りやすく、作業性がよいからである。
マスキング材を作製するに当たっては、例えば、裏材に粘着剤を塗布して粘着層を形成し、粘着層の表面に表材を貼着して、ロール状に巻き取る。次に、ロールから引き出しながら、裏材のみに外周切り取り部及び切込み部を縁取るように打ち抜き、その後、外周縁に沿って裏材及び表材を打ち抜く。また、外周切り取り部及び切込み部は、外周縁とともに打ち抜いて形成することもできる。
マスキング材は、外周切り取り部及び切込み部を剥離して接着層を裏面側に露出させる。その後、マスキング材で被マスキング部を被覆し、外周切り取り部に露出した接着剤で被マスキング部に固定するとともに、マスキング材を被マスキング部の立体形状に沿わせながら、切込み部に沿って表材を折り畳んで折り込みヒダを形成する。
被マスキング部が複雑な立体形状をもつ場合には、複数のマスキング材を被マスキング部に貼着してもよい。
被マスキング部にマスキング材が貼着された後には、被マスキング部をもつ被表面処理部材には、塗装、蒸着、めっきなどの表面処理が行われる。塗装を行った後には、塗膜硬化のためキュアリング(熱処理)が施される。表面処理後には、マスキング材は、被マスキング部から取り去られる。
被表面処理部材は、マスキング材により被覆される被マスキング部と、マスキング材で被覆されないで塗装などの表面処理が施される被表面処理部とがある。被表面処理部材としては、例えば、リヤバンパ、フロントバンパなどの車両部品などが挙げられる。
本発明の実施例について図面を用いて更に詳細に説明する。図1に示すように、本例のマスキング材1は、バンパ5の被マスキング部6に貼着される。バンパ5は、立体形状の車両用リヤバンパであり、立体的に屈曲している部分に被マスキング部6をもつ。
被マスキング部6は、ステップ部分である。被マスキング部6は、立体的に屈曲する屈曲部分63と、屈曲部分63を挟んで手前側部分61及び背面側部分62とをもつ。屈曲部分63は、長手方向に緩やかな凸状に湾曲形状を呈しており、その中央には頂部63aをもつ。手前側部分61は、ほぼ平坦状である。
被マスキング部6の外周縁には、見切り線60が形成されている。見切り線60に合わせて、被マスキング部6に平面状のマスキング材1が貼着される。
図2に示すように、マスキング材1は、長方形状のマスキングフィルムであり、粘着層2と、粘着層2の表裏両面を被覆する表材3及び裏材4とからなる。マスキング材1の全体厚みは、100μm以下であり、裏材4は表材3よりも厚くて、曲げにくい材質である。
図1に示すように、マスキング材1は、被マスキング部6の手前側部分61を被覆する手前側被覆部分11と、背面側部分62を被覆する背面側被覆部分12とをもつ。図1,図7に示すように、手前側被覆部分11は、屈曲部分63からバンパ5の端部51までを被覆し、端部51からバンパ5の内部側に折り込まれている。
図2,図3に示すように、マスキング材1の裏材4には、外周切取り部7と、切込み部8とが形成されている。外周切取り部7は、裏材4の外周縁40を含む幅10mmの外周部41に形成されている。
図3に示すように、切込み部8は、マスキング材1の手前側被覆部分11に、屈曲部分63から遠ざかる方向に向けてライン状に形成されている。即ち、切込み部8は、屈曲部分63側に一端部8aを、屈曲部分63から遠い方に他端部8bをもつ。切込み部8は、屈曲部分63の頂部63aから手前側被覆部分11の幅方向に延びる直線L1に対して、一端部8aから他端部8bに向かって離間するように傾斜している。
外周切取り部7及び切込み部8は、それぞれ裏材4に縁取線70,80で縁取られている。切込み部8は、一端部8aでは外周切取り部7と分断しており、他端部8bでは外周切取り部7と連続している。切込み部8の幅は、例えば、3mmである。図4に示すように、外周切取り部7及び切込み部8は、被マスキング部に貼着される前に剥離される。
図1、図5,図6に示すように、表材3は、被マスキング部6に貼着されるときに、切込み部8を谷線とする折り込みヒダ30を形成する。折り込みヒダ30は、切込み部8を谷線とする折り線16と、折り線16と対向する位置に形成され折り線16と反対側に折り返される折返し線17とをもつ。折り込みヒダ30は、裏材4の切込み部8を含む部分が表材3とともに三角形状に表材3側に折り出され、折返し線17で倒伏されることにより形成される。
折り込みヒダ30は、屈曲部分63側を頂点30aとし、屈曲部分63側から遠ざかる方向に広がる2辺30b、30cをもつ三角形状を呈している。そのうちの1辺30bは、切込み部8に沿った折り線16により形成され、他方の1辺30cは、折り返し線17により形成されている。
図2に示すように、粘着層2は、天然ゴム系、合成ゴム系、アクリル系などの公知の粘着剤を用いることができる。表材3は、フィルム材が用いられる。裏材4は、通常離型紙が用いられ、表材3よりも硬い素材が一般的である。
マスキング材1を作製するに当たっては、裏材4に粘着剤を塗布して粘着層2を形成し、粘着層2の表面に表材3を貼着して、ロール状に巻き取る。次に、ロールから引き出しながら、裏材4のみに外周切り取り部7及び切込み部8を縁取るように打ち抜き、その後、外周縁1aに沿って裏材4及び表材3を打ち抜く。
次に、マスキング材を用いたバンパの塗装方法を説明する。まず、マスキング材1を貼着する前に、バンパ5の表面全体に第2の色で塗装を施す。
次に、マスキング材1の裏材4の外周切取り部7及び切込み部8を、縁取線70,80に沿って剥離する。これにより、図4に示すように、マスキング材1には、外周切り取り部7及び切込み部8に粘着層2を露出させる。
次に、図1に示すように、被マスキング部6の背面側部分62を縁取る見切り線60に、マスキング材1の背面側被覆部分12の外周縁1aを合わせて糊代71でマスキング材1を接着する。
次に、図1,図6に示すように、切込み部8を谷線とする折り込みヒダ30を形成しながら、手前側部分61に見切り線63に合わせてマスキング材1の手前側被覆部分11を貼着する。折り込みヒダ30は、切込み部8を谷線として表材3とともに折り重ね、互いに圧着して形成する。折り込みヒダ30は、切込み部8の一端部8aより若干(2〜3mm程度)屈曲部分63に近接した位置に頂点30aをもち、この頂点30aから2辺30b、30cが他端部8bに向かって漸次離間する三角形を呈するように形成する。屈曲部分63と頂点30aとの間の間隔は、0.5〜2cmである。一方の辺30bは、切込み部8上に形成する。折り込みヒダ30は、表材3の側に形成し、前記直線L1を中心に外側に倒伏させることにより、一方の辺30bを他方の辺30cよりも直線L1から遠方に位置させる。これにより、マスキング材1が直線L1から遠ざかる方向に引っ張られて、マスキング材1に緩みやシワが発生することなく、被マスキング部6に貼着することができる。
このようにマスキング材1が被マスキング部6に貼着された後に、バンパ5の表面に第2の塗装を施し、100〜140℃で熱処理を行って塗膜を硬化させる。その後、マスキング材1を被マスキング部6から取り去る。被マスキング部6は、第1の塗装の色を呈し、その他の被塗装部65は第2の塗装の色を呈するバンパが作製される。
本例によれば、裏材4に切込み部8を形成している。このため、マスキング材1を、立体形状の被マスキング部6に貼着するときには、マスキング材1に切込み部8に沿って折り込みヒダ30が形成される。ゆえに、マスキング材1は、湾曲した屈曲部分63に沿って屈曲され、見切り線60に沿って精度よく貼着することができる。
また、折り込みヒダ30は、切込み部8を谷線とするように形成される。ゆえに、切込み部8は、折り込みヒダ30の谷部に折り込まれ、被マスキング部6に接触しない。ゆえに、切込み部8から粘着層2が露出して被マスキング部6に付着するおそれはない。したがって、マスキング材1を剥離した後に、被マスキング部6の表面に、粘着層2による汚れが残ることはない。
また、裏材4の外周切取り部7を剥離除去することにより、粘着層2が露出する。外周切取り部7の裏面側に露出した粘着層1によって、マスキング材1を、被マスキング部6の見切り線60に合わせて貼着する。従って、マスキング材1を、見切り線60に沿って正確に貼着することができる。
切込み部8及び外周切取り部7は、裏材4にのみ形成されており、表材3には形成されていない。ゆえに、塗料は、マスキング材1の表材3で遮断され、裏材4には浸透しない。ゆえに、被マスキング部6に塗料が付着するおそれは全くない。
また、裏材4は、一般的に表材3よりも硬い材料からなり、この裏材4に切込み部8を形成している。このため、切込み部8を剥離することにより、マスキング材1が切込み部8で屈曲し易くなり、折り込みヒダ30を形成し易くなる。
また、折り込みヒダ30は、一端部8aを頂点30aとし、他端部8bに向けて広がる2辺30b、30cをもつ三角形状を呈している。このため、マスキング材1を、屈曲部分63の湾曲形状に沿って屈曲させることができる。
切込み部8は、他端側8bで外周切取り部7と連続している。このため、外周切取り部7を剥離すると、切込み部8も連続して剥離される。ゆえに、外周切取り部7及び切込み部8の剥離作業が容易である。
(実施例2)
本例は、図8に示すように、被マスキング部6の屈曲部分63が長手方向に緩やかな凹状の湾曲形状を呈している点が相違する。屈曲部分63は、被マスキング部6の長手方向の中央に、凹状に湾曲する底部63bをもつ。この被マスキング部6に貼着されるマスキング材1の切込み部8は、実施例1と同様に、底部63bから手前側被覆部分11の幅方向に延びる直線L1に対して、一端部8aから他端部に向かって離間するように傾斜している(図3)。
このような屈曲部分63をもつ立体的な被マスキング部6に、マスキング材1を貼着するに当たっては、実施例1と同様のマスキング材1を作製する。マスキング材1には、実施例1と同様に、外周切取り部7及び切込み部8が形成されている。
本例においては、屈曲部分63が凹状に窪んでいるが、実施例1と同様に、切込み部8を裏材4にのみ形成して、切込み部8に沿って折り込みヒダ30を形成する。これにより、マスキング材1は、凹状に湾曲する屈曲部分63に沿って立体的な形状を形成する。ゆえに、立体的に屈曲する見切り線60に合わせて正確に簡易にマスキング材1を貼着することができる。
(比較例)
本比較例のマスキング材は、切込み部を形成していない点が、実施例1と相違する。即ち、本比較例のマスキング材は、外周切取り部だけが形成されている。
(実験)
実施例1及び比較例のマスキング材を、立体形状の被マスキング部に貼着した。マスキング材を貼着した後、20分経過した後、バンパを、120℃で45分キュアリングした。
被マスキング部に貼着するときに、比較例のマスキング材は、切込み部がないため、折り曲げにくく、折り込みヒダの形成が困難であった。また、折り込みヒダを形成しても、折り込みヒダが浮いてしまい、マスキング材全体に浮きや剥がれが発生した。更に、キュアリングによって、マスキング材に縮みが生じて、見切り線から大きくずれてしまった。
これに対して、図1に示すように、実施例1のマスキング材1は、切込み8を形成することで、切込み部8に沿って折り込みヒダ30を形成しやすく、見切り線60にあわせて正確に貼着することができた。また、折り込みヒダ30は浮かず、マスキング材全体に浮きや剥がれもなかった。キュアリングによっても、マスキング材に縮みが発生せず、見切り線に沿って正確に接着保持された。
本発明の実施例1の、被マスキング部に貼着されたマスキング材の斜視図である。 図3のA−A矢視線断面図である。 実施例1のマスキング材の裏面図である。 実施例1の、外周切取り部及び切込み部が剥離されたマスキング材の断面図である。 実施例1の、折り込みヒダ領域を示すマスキング材の裏面図である。 実施例1の、折り込みヒダを形成したマスキング材の要部斜視図である。 実施例1の、被マスキング部の一端部近傍の斜視図である。 実施例2の、被マスキング部に貼着されたマスキング材の斜視図である。 従来例の、被マスキング部に貼着されたマスキング材の斜視図である。
符号の説明
1:マスキング材、2:粘着層、3:表材、4:裏材、5:バンパ、6:被マスキング部、7:外周切取り部、8:切込み部、10a:頂点、10b、10c:折り込みヒダの辺、11:手前側被覆部分、12:背面側被覆部分、15:側面被覆部分、30:折り込みヒダ、40:外周縁、41:外周部、60:見切り線、61:手前側部分、62:背面側部分、65:側面部分、70,80:縁取線。

Claims (2)

  1. 粘着剤を介して表材と裏材との2枚重ねとし、立体形状をもつ被マスキング部の見切り線形状に合わせて貼着されるマスキング材において、
    前記裏材を前記見切り線周辺部で剥離除去して前記粘着剤を適宜の幅に糊代として露出させるために前記裏材外周の若干適宜の内側に外周部切取り部が形成されていると共に、
    前記裏材に所望数の切込み部を設けることにより前記表材に前記切込み部に沿って折り込みヒダを形成させることを特徴とするマスキング材。
  2. 前記表材は、前記切込み部を谷線とする前記折り込みヒダを形成することを特徴とする請求項1記載のマスキング材。
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