JP3143803B2 - 空気調和機の制御装置 - Google Patents

空気調和機の制御装置

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JP3143803B2
JP3143803B2 JP03312411A JP31241191A JP3143803B2 JP 3143803 B2 JP3143803 B2 JP 3143803B2 JP 03312411 A JP03312411 A JP 03312411A JP 31241191 A JP31241191 A JP 31241191A JP 3143803 B2 JP3143803 B2 JP 3143803B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空気調和機の制御装置に
係り、特に、圧縮機駆動用電動機として容量制御が可能
な極数変換電動機の極数切り換えを円滑に行なうに好適
な空気調和機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空気調和システムにおいて、圧縮
機を低速モードと高速モードで運転するに際しては、圧
縮機駆動用電動機として容量制御が可能な極数変換電動
機が用いられている。このような電動機の駆動を制御す
るに際しては、特開昭62−233654号公報に記載
されているように、圧縮機の吐出側に冷媒回路遮断装置
を設置すると共に、圧縮機の冷媒吐出口と冷媒回路遮断
装置との間にバイパス回路を設け、運転モードが切り換
わって運転が停止されたときに、冷媒回路遮断装置を作
動させると共にバイパス回路を短時間開き、圧縮機の吐
出側の圧力と吸い込み側の圧力とがバランスしたあと再
び圧縮機駆動用電動機を再起動させる方法が採用されて
いる。すなわち、一般に圧縮機を停止したあと再起動さ
せるには、圧縮機の吐出側の圧力と吸入側の圧力がバラ
ンスしていることが望ましく、また吐出側の圧力と吸入
側の圧力がバランスしないときには圧縮機を再起動でき
ない場合がある。このため従来技術においては、圧縮機
の吐出側と吸入側の圧力をバランスさせたあと圧縮機を
再起動する方法が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術にお
いては、圧縮機の運転モードを切り換える際には、電動
機の極数を変換する制御が行なわれるが、この極数の変
換時に、切り換えるタイミングによっては電動機の電源
が短絡することに充分配慮されていない。
【0004】すなわち、極数変換電動機においては、異
なる極数間でコイルを共有しているため、低速モードで
は互いに同相となるコイルが高速モードでは異相として
機能する場合がある。そしてこれらコイルの接続状態
は、極数変換用電動機外に設置された接点群によって切
り換えられ、この接点群の切り換えタイミングによって
は低速モードに用いられる接点群と高速モードに用いら
れる接点群が同時に閉じる恐れがある。
【0005】本発明の目的は、極数変換電動機を有する
圧縮機の極数切り換え時に電源が短絡するのを防止する
ことができる空気調和機の制御装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、第1の装置として、圧縮機駆動用電動機
の低速用の極に対応して設けられた低速用回路に挿入さ
れ、低速用回路に電力が供給されたことを条件に低速極
数選択指令を出力する低速極数選択指令手段と、圧縮機
駆動用電動機の高速用の極に対応して設けられた高速用
回路に挿入され、高速用回路に電力が供給されたことを
条件に高速極数選択指令を出力する高速極数選択指令手
段と、圧縮機用電動機の負荷の状態を検出する負荷検出
手段と、負荷検出手段の検出出力により低速用回路と高
速用回路のうち一方の回路を選択し、選択した回路を共
通回路に接続する回路選択手段と、起動指令に応答して
電力を共通回路へ供給する起動手段と、電源と圧縮機駆
動用電動機の複数の極とを結ぶ主回路中に挿入された接
点群のうち低速駆動用接点を低速極数選択指令により閉
じそれ以外のときには開く低速駆動手段と、電源と圧縮
機駆動用電動機の複数の極とを結ぶ主回路中に挿入され
た接点群のうち高速駆動用接点を高速極数選択指令によ
り閉じそれ以外のときには開く高速駆動手段と、高速用
回路中に挿入されて低速極数選択指令により高速用回路
を開きそれ以外のときには高速用回路を閉じる高速用回
路開閉手段と、低速用回路中に挿入されて高速極数選択
指令により低速用回路を開きそれ以外のときには低速用
回路を閉じる低速用回路開閉手段とを備えている空気調
和機の制御装置を構成したものである。
【0007】第2の装置として、圧縮機駆動用電動機の
低速用の極に対応して設けられた低速用回路に挿入さ
れ、低速用回路に電力が供給されたことを条件に低速極
数選択指令を出力する低速極数選択指令手段と、圧縮機
駆動用電動機の高速用の極に対応して設けられた高速用
回路に挿入され、高速用回路に電力が供給されたことを
条件に高速極数選択指令を出力する高速極数選択指令手
段と、圧縮機用電動機の低速駆動または高速駆動を指令
する駆動指令手段と、駆動指令手段の指令により低速用
回路と高速用回路のうち一方の回路を選択し、選択した
回路を共通回路に接続する回路選択手段と、起動指令に
応答して電力を共通回路へ供給する起動手段と、電源と
圧縮機駆動用電動機の複数の極とを結ぶ主回路中に挿入
された接点群のうち低速駆動用接点を低速極数選択指令
により閉じそれ以外のときには開く低速駆動手段と、電
源と圧縮機駆動用電動機の複数の極とを結ぶ主回路中に
挿入された接点群のうち高速駆動用接点を高速極数選択
指令により閉じそれ以外のときには開く高速駆動手段
と、高速用回路中に挿入されて低速極数選択指令により
高速用回路を開きそれ以外のときには高速用回路を閉じ
る高速用回路開閉手段と、低速用回路中に挿入されて高
速極数選択指令により低速用回路を開きそれ以外のとき
には低速用回路を閉じる低速用回路開閉手段とを備えて
いる空気調和機の制御装置を構成したものである。
【0008】第3の装置として、圧縮機駆動用電動機の
低速用の極に対応して設けられた低速用回路に挿入さ
れ、低速用回路に電力が供給されたことを条件に低速極
数選択指令を出力する低速極数選択指令手段と、圧縮機
駆動用電動機の高速用の極に対応して設けられた高速用
回路に挿入され、高速用回路に電力が供給されたことを
条件に高速極数選択指令を出力する高速極数選択指令手
段と、圧縮機用電動機の負荷の状態を検出する負荷検出
手段と、負荷検出手段の検出出力により低速用回路と高
速用回路のうち一方の回路を選択し、選択した回路を共
通回路に接続する回路選択手段と、圧縮機の冷媒吐出側
の圧力または冷媒導入側の圧力を検出する圧力検出手段
と、圧力検出手段の検出値が設定値に達したときに起動
指令を出力する起動指令手段と、起動指令に応答して電
力を共通回路へ供給する起動手段と、電源と圧縮機駆動
用電動機の複数の極とを結ぶ主回路中に挿入された接点
群のうち低速駆動用接点を低速極数選択指令により閉じ
それ以外のときには開く低速駆動手段と、電源と圧縮機
駆動用電動機の複数の極とを結ぶ主回路中に挿入された
接点群のうち高速駆動用接点を高速極数選択指令により
閉じそれ以外のときには開く高速駆動手段と、高速用回
路中に挿入されて低速極数選択指令により高速用回路を
開きそれ以外のときには高速用回路を閉じる高速用回路
開閉手段と、低速用回路中に挿入されて高速極数選択指
令により低速用回路を開きそれ以外のときには低速用回
路を閉じる低速用回路開閉手段とを備えている空気調和
機の制御装置を構成したものである。
【0009】第4の装置として、圧縮機駆動用電動機の
低速用の極に対応して設けられた低速用回路に挿入さ
れ、低速用回路に電力が供給されたことを条件に低速極
数選択指令を出力する低速極数選択指令手段と、圧縮機
駆動用電動機の高速用の極に対応して設けられた高速用
回路に挿入され、高速用回路に電力が供給されたことを
条件に高速極数選択指令を出力する高速極数選択指令手
段と、圧縮機用電動機の低速駆動または高速駆動を指令
する駆動指令手段と、駆動指令手段の指令により低速用
回路と高速用回路のうち一方の回路を選択し、選択した
回路を共通回路に接続する回路選択手段と、圧縮機の冷
媒吐出側の圧力または冷媒導入側の圧力を検出する圧力
検出手段と、圧力検出手段の検出値が設定値に達したと
きに起動指令を出力する起動指令手段と、起動指令に応
答して電力を共通回路へ供給する起動手段と、電源と圧
縮機駆動用電動機の複数の極とを結ぶ主回路中に挿入さ
れた接点群のうち低速駆動用接点を低速極数選択指令に
より閉じそれ以外のときには開く低速駆動手段と、電源
と圧縮機駆動用電動機の複数の極とを結ぶ主回路中に挿
入された接点群のうち高速駆動用接点を高速極数選択指
令により閉じそれ以外のときには開く高速駆動手段と、
高速用回路中に挿入されて低速極数選択指令により高速
用回路を開きそれ以外のときには高速用回路を閉じる高
速用回路開閉手段と、低速用回路中に挿入されて高速極
数選択指令により低速用回路を開きそれ以外のときには
低速用回路を閉じる低速用回路開閉手段とを備えている
空気調和機の制御装置を構成したものである。
【0010】第5の装置として、圧縮機駆動用電動機の
低速用の極に対応して設けられた低速用回路に挿入さ
れ、低速用回路に電力が供給されたことを条件に低速極
数選択指令を出力する低速極数選択指令手段と、圧縮機
駆動用電動機の高速用の極に対応して設けられた高速用
回路に挿入され、高速用回路に電力が供給されたことを
条件に高速極数選択指令を出力する高速極数選択指令手
段と、圧縮機用電動機の負荷の状態を検出する負荷検出
手段と、負荷検出手段の検出出力により低速用回路と高
速用回路のうち一方の回路を選択し、選択した回路を共
通回路に接続する回路選択手段と、起動指令に応答して
電力を一定時間のみ共通回路へ供給する起動手段と、低
速極数選択指令に応答して電力を共通回路へ供給する低
速用自己保持手段と、高速極数選択指令に応答して電力
を共通回路へ供給する高速用自己保持手段と、電源と圧
縮機駆動用電動機の複数の極とを結ぶ主回路中に挿入さ
れた接点群のうち低速駆動用接点を低速極数選択指令に
より閉じそれ以外のときには開く低速駆動手段と、電源
と圧縮機駆動用電動機の複数の極とを結ぶ主回路中に挿
入された接点群のうち高速駆動用接点を高速極数選択指
令により閉じそれ以外のときには開く高速駆動手段と、
高速用回路中に挿入されて低速極数選択指令により高速
用回路を開きそれ以外のときには高速用回路を閉じる高
速用回路開閉手段と、低速用回路中に挿入されて高速極
数選択指令により低速用回路を開きそれ以外のときには
低速用回路を閉じる低速用回路開閉手段とを備えている
空気調和機の制御装置を構成したものである。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【作用】前記した手段によれば、負荷検出手段あるいは
駆動指令手段の指令によって低速用回路から高速用回路
に切り換えられたときには、高速用回路は高速用回路開
閉手段によって回路が開かれた状態にある。そして低速
用回路が開かれたことによって高速用回路開閉手段が閉
じるようになっている。すなわち低速モードから高速モ
ードに移行した場合、高速用回路が選択されたあと一定
時間後に高速用回路が閉じ高速極数選択手段から高速極
数選択指令が出力される。そしてこの高速極数選択指令
によって高速駆動用接点が閉じる。この高速駆動用接点
は、低速駆動用接点が開かれたあと高速用回路が選択さ
れて高速用回路が閉成されたことを条件として閉じるこ
とになる。すなわち低速駆動用接点が開かれてから一定
時間後に高速駆動用接点が閉じることになる。このため
低速モードから高速モードに移行しても低速駆動用接点
と高速駆動用接点が同時に閉じるのを防止することがで
きる。また高速モードから低速モードに移行する場合に
も一定の時間差をもって低速駆動用接点が閉じるため、
高速駆動用接点と低速駆動用接点とが同時に閉じるのを
防止することができる。
【0017】また高速用自己保持手段と低速用自己保持
手段を設けた場合には、各自己保持手段によって共通回
路に電力が供給されたことを条件に低速用回路または高
速用回路が閉成されるため、電動機の極数が切り換えら
れたときに低速駆動用接点と高速駆動用接点が同時に閉
じるのを二重に防止することができる。
【0018】また電動機の極数を切り換えるタイミング
として、圧力検出手段の検出出力が設定値に達したと
き、すなわち圧縮機の吐出側の圧力と吸入側の圧力がバ
ランスしたタイミングとすることにより、圧縮機の再起
動を確実に行なうことができる。またこのタイミング
は、圧力検出手段の検出出力によらず、圧縮機の吐出側
の圧力と吸入側の圧力差が設定値になる時間をあらかじ
め定め、電動機の極数切り換えが指令された時点から設
定時間経過したときに起動指令をすることによっても、
圧縮機の再起動を確実に行なうことができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1において、圧縮機駆動用電動機10は容量
制御が可能な極数変換電動機として構成されており、極
数が2極に切り換えられたときには高速モードで圧縮機
を駆動し、極数が4極に切り換えられたときには圧縮機
を低速モードで駆動できるようになっている。そして電
動機10のコイル巻線には電磁接触器の接点群12,1
4,16を介して三相交流電力が供給されている。接点
群12は低速駆動用接点として設けられており、接点群
12が閉じることによって電動機10が低速モードで運
転されるようになっている。接点群14,16は高速駆
動用接点として設けられており、各接点群14,16が
閉じることによって電動機10が高速モードで運転され
るようになっている。そして各接点群12,14,16
はコントローラ18からの指令によってその接点が開閉
されるようになっている。
【0020】コントローラ18はCPU、RAM、RO
Mを有するマイクロコンピュータで構成されて制御基板
20上に搭載されている。このコントローラ18には、
電動機10の負荷の状態を検出する負荷センサ、室内の
温度を検出する温度センサ、圧縮機の冷媒導入側と冷媒
吐出側の圧力差を検出する圧力センサ22、電源スイッ
チ、設定温度を設定する操作ボタンなどからの信号が入
力されており、各種センサからの信号に基づいて起動指
令を出力する起動指令手段を構成すると共に駆動指令を
出力する駆動指令手段として構成されている。
【0021】制御基板20にはコントローラ18の他
に、ターミナル24,26,28が搭載されていると共
に、起動用補助リレー30、電源スイッチに連動した補
助リレー32、モードの切り換えを行なうための選択用
補助リレー34、リレー接点30A,32A,34Aが
搭載されている。リレー接点32Aの一端はターミナル
24を介して三相電源に接続されており、リレー接点3
2Aの他端は回路36,38,40に分かれたあと共通
回路42に接続されている。そして回路40中にリレー
接点30Aが挿入されている。また共通回路42はリレ
ー接点34Aを介して低速用回路44と高速用回路46
に接続されている。低速用回路44は接点群12に対応
して設けられており、この回路44中には電磁接触器の
コイル48と接点50Aが挿入されている。一方高速用
回路46は接点群14,16に対応して設けられてお
り、この回路46中には電磁接触器のコイル50,52
が並列接続されて挿入されていると共に接点48Aが挿
入されている。コイル48は低速極数選択指令手段とし
て、低速用回路44に電力が供給されたことを条件に接
点48Aを開くと共に接点群12を閉じるように構成さ
れている。更に回路36中に挿入された低速用自己保持
手段としての接点48Bを閉じるようになっている。
【0022】一方、コイル50,52は高速極数選択指
令手段として構成されており、コイル50が励磁された
ときに接点50Aが開かれ、接点群16が閉じるように
なっている。またコイル52が励磁されたときには接点
群14が閉じるようになっており、コイル50が励磁さ
れたときには回路38中に挿入された接点50Bが閉じ
るようになっている。すなわち接点48Aは高速回路用
開閉手段として、接点50Aは低速用回路開閉手段とし
て構成されており、接点48Bは低速用自己保持手段と
して、接点50Bは高速用自己保持手段として構成され
ている。また補助リレー30とリレー接点30Aはコン
トローラ18からの起動指令に応答してリレー接点30
Aを閉じて共通回路42へ電力を供給する起動手段とし
て構成されており、補助リレー34とリレー接点34A
は、低速駆動指令または高速駆動指令によって低速用回
路44と高速用回路46のうち一方の回路を選択する回
路選択手段として構成されている。
【0023】次に、本実施例の作用を図2のタイムチャ
ートに基づいて説明する。まず電源スイッチが投入され
ると補助リレー32が作動しリレー接点32Aが閉じ
る。このあと運転指令によってコントローラ18から起
動指令が出力されると補助リレー31が作動しリレー接
点30Aが閉じる。これにより三相電源からの電力がリ
レー接点32A,30Aを介して共通回路42に供給さ
れる。このとき低速モードでの運転が指令されていると
きには、接点34Aが低速用回路44に接続されてお
り、コイル48の励磁によって接点群12が閉じ電動機
10が低速モードで駆動される。コイル48が励磁され
ると接点48Aが開かれ、高速用回路46が遮断される
と共に接点48Bが閉じて高速用回路46が閉じること
になる。そして補助リレー30が一定時間後に非作動状
態となってリレー接点30Aが開かれると、回路36を
介して共通回路42に電力が供給される。これにより、
コイル48は自己保持回路の形成によって励磁状態が維
持され、低速モードでの運転が継続されることになる。
【0024】次に低速モードの運転から高速モードでの
運転が指令されると、補助リレー34の作動によって接
点34Aが高速用回路46側に切り換えられる。これに
よりコイル48が非励磁状態となり、接点48Aが閉じ
ると共に接点48Bが開かれ、更に接点群12が開かれ
る。そしてこのとき圧力センサ22の検出出力が監視さ
れ、圧力センサ22の検出出力が設定値に達したとき、
すなわち圧縮機の吐出側の圧力と吸入側の圧力差が設定
値になって、圧力がバランスした状態となったときに、
補助リレー30が作動しリレー接点30Aが閉じる。こ
れにより共通回路42に再び電力が供給され、コイル5
0,52が励磁状態となる。コイル50,52が励磁さ
れると接点群14,16が閉じると共に接点50Aが開
かれ、低速用回路44が遮断されると共に接点50Bが
閉じて回路38が閉じることになる。そして一定時間後
に補助リレー30が非作動状態となると、回路38を介
して高速用回路46に電力が供給される。このとき、コ
イル50,52は自己保持回路の形成によって、励磁状
態が維持されることになる。高速モードでの運転が行な
われたあと低速モードでの運転が指令されると、また同
様な処理によって低速モードでの運転が行なわれること
になる。
【0025】本実施例においては、低速モードから高速
モードへの運転が指令されたときには、高速用回路46
が遮断された状態でリレー接点34Aの切り換えが行な
われ、低速用回路44が遮断状態になったことを条件に
高速用回路46が閉じるため、接点群12と接点群1
4,16とが同時に閉じるのを防止することができる。
更に起動用補助リレー30が作動するまでは自己保持回
路用の接点50Bが開かれているため接点群12と接点
群14,16とが同時に閉じるのを二重に防止すること
ができる。また高速モードから低速モードでの運転に切
り換えられたときにも同様に、接点50Aが開かれた状
態にあるときにリレー接点34Aが低速用回路44に切
り換えられ、このとき接点48Bが開かれた状態にある
ため、接点群12と接点群14,16とが同時に閉じる
のを防止することができる。
【0026】次に、圧力センサ22の検出出力によって
補助リレー30を再起動させる代わりに、コントローラ
18に内蔵されたタイマーの出力に従って補助リレー3
0を作動させることも可能である。すなわち、運転モー
ドが指令された時点から圧縮機の吐出側の圧力と吸入側
の圧力差がバランスするまでの時間をあらかじめ設定
し、この設定時間に達したときに補助リレー30を起動
させることによっても運転モードの切り換えを行なうこ
とができる。このときのタイムーチャートが図3に示さ
れている。
【0027】図3において、低速モードでの運転が行な
われたあと低速モードでの運転が指令されたときに、こ
の低速モードでの運転が終了した時点からタイマーを起
動し、タイマーによって設定時間tが経過したことが計
測されたときに、コントローラ18から補助リレー30
を作動させることによって、モードの切り換えを行なう
ことができる。
【0028】また前記実施例において、圧力センサ22
の検出出力によって電動機10を再起動させる場合、圧
縮機の冷媒吐出側と冷媒導入側の圧力差を検出する代わ
りに、冷媒吐出側の圧力あるいは冷媒導入側の圧力を検
出し、この検出値から冷媒吐出側と冷媒導入側の圧力差
が設定値になることを予測し、この予測値を基に補助リ
レーコイル30を再起動させることも可能である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
低速モードから高速モードでの運転に切り換えられたと
きに、低速モードの運転を指令する回路が遮断されて低
速駆動用接点が開かれたあと高速モードでの運転を指令
する回路を形成し、逆に、高速モードから低速モードへ
の運転に切り換えられたときには、高速モードでの運転
を指令する回路が遮断されて高速駆動用接点が開かれた
あと低速モードでの運転を指令する回路を形成して低速
駆動用接点を閉じるようにしたため、低速駆動用接点と
高速駆動用接点が同時に閉じるのを防止することがで
き、運転モードの切り換えによって電動機の電源が短絡
するのを防止することができる。更に各運転モードの切
り換えを行なうときには、高速用自己保持手段あるいは
低速用自己保持手段を開放状態としてから再起動するよ
うにしているため、電動機の電源の短絡を二重に防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体構成図である。
【図2】図1に示す装置の作用を説明するためのタイム
ーチャートである。
【図3】図1に示す装置の他の実施例を示すタイムーチ
ャートである。
【符号の説明】
10 圧縮機駆動用電動機 12 低速駆動用接点群 14,16 高速駆動用接点群 18 コントローラ 22 圧力センサ 30 起動用補助リレー 32 補助リレー 34 選択用補助リレー 42 共通回路 44 低速用回路 46 高速用回路 48,50,52 コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭55−148325(JP,U) 実開 昭56−46768(JP,U) 実開 昭56−88977(JP,U) 実開 昭57−166026(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 11/02 102

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機駆動用電動機の低速用の極に対応
    して設けられた低速用回路に挿入され、低速用回路に電
    力が供給されたことを条件に低速極数選択指令を出力す
    る低速極数選択指令手段と、圧縮機駆動用電動機の高速
    用の極に対応して設けられた高速用回路に挿入され、高
    速用回路に電力が供給されたことを条件に高速極数選択
    指令を出力する高速極数選択指令手段と、圧縮機用電動
    機の負荷の状態を検出する負荷検出手段と、負荷検出手
    段の検出出力により低速用回路と高速用回路のうち一方
    の回路を選択し、選択した回路を共通回路に接続する回
    路選択手段と、起動指令に応答して電力を共通回路へ供
    給する起動手段と、電源と圧縮機駆動用電動機の複数の
    極とを結ぶ主回路中に挿入された接点群のうち低速駆動
    用接点を低速極数選択指令により閉じそれ以外のときに
    は開く低速駆動手段と、電源と圧縮機駆動用電動機の複
    数の極とを結ぶ主回路中に挿入された接点群のうち高速
    駆動用接点を高速極数選択指令により閉じそれ以外のと
    きには開く高速駆動手段と、高速用回路中に挿入されて
    低速極数選択指令により高速用回路を開きそれ以外のと
    きには高速用回路を閉じる高速用回路開閉手段と、低速
    用回路中に挿入されて高速極数選択指令により低速用回
    路を開きそれ以外のときには低速用回路を閉じる低速用
    回路開閉手段とを備えている空気調和機の制御装置。
  2. 【請求項2】 圧縮機駆動用電動機の低速用の極に対応
    して設けられた低速用回路に挿入され、低速用回路に電
    力が供給されたことを条件に低速極数選択指令を出力す
    る低速極数選択指令手段と、圧縮機駆動用電動機の高速
    用の極に対応して設けられた高速用回路に挿入され、高
    速用回路に電力が供給されたことを条件に高速極数選択
    指令を出力する高速極数選択指令手段と、圧縮機用電動
    機の低速駆動または高速駆動を指令する駆動指令手段
    と、駆動指令手段の指令により低速用回路と高速用回路
    のうち一方の回路を選択し、選択した回路を共通回路に
    接続する回路選択手段と、起動指令に応答して電力を共
    通回路へ供給する起動手段と、電源と圧縮機駆動用電動
    機の複数の極とを結ぶ主回路中に挿入された接点群のう
    ち低速駆動用接点を低速極数選択指令により閉じそれ以
    外のときには開く低速駆動手段と、電源と圧縮機駆動用
    電動機の複数の極とを結ぶ主回路中に挿入された接点群
    のうち高速駆動用接点を高速極数選択指令により閉じそ
    れ以外のときには開く高速駆動手段と、高速用回路中に
    挿入されて低速極数選択指令により高速用回路を開きそ
    れ以外のときには高速用回路を閉じる高速用回路開閉手
    段と、低速用回路中に挿入されて高速極数選択指令によ
    り低速用回路を開きそれ以外のときには低速用回路を閉
    じる低速用回路開閉手段とを備えている空気調和機の制
    御装置。
  3. 【請求項3】 圧縮機駆動用電動機の低速用の極に対応
    して設けられた低速用回路に挿入され、低速用回路に電
    力が供給されたことを条件に低速極数選択指令を出力す
    る低速極数選択指令手段と、圧縮機駆動用電動機の高速
    用の極に対応して設けられた高速用回路に挿入され、高
    速用回路に電力が供給されたことを条件に高速極数選択
    指令を出力する高速極数選択指令手段と、圧縮機用電動
    機の負荷の状態を検出する負荷検出手段と、負荷検出手
    段の検出出力により低速用回路と高速用回路のうち一方
    の回路を選択し、選択した回路を共通回路に接続する回
    路選択手段と、圧縮機の冷媒吐出側の圧力または冷媒導
    入側の圧力を検出する圧力検出手段と、圧力検出手段の
    検出値が設定値に達したときに起動指令を出力する起動
    指令手段と、起動指令に応答して電力を共通回路へ供給
    する起動手段と、電源と圧縮機駆動用電動機の複数の極
    とを結ぶ主回路中に挿入された接点群のうち低速駆動用
    接点を低速極数選択指令により閉じそれ以外のときには
    開く低速駆動手段と、電源と圧縮機駆動用電動機の複数
    の極とを結ぶ主回路中に挿入された接点群のうち高速駆
    動用接点を高速極数選択指令により閉じそれ以外のとき
    には開く高速駆動手段と、高速用回路中に挿入されて低
    速極数選択指令により高速用回路を開きそれ以外のとき
    には高速用回路を閉じる高速用回路開閉手段と、低速用
    回路中に挿入されて高速極数選択指令により低速用回路
    を開きそれ以外のときには低速用回路を閉じる低速用回
    路開閉手段とを備えている空気調和機の制御装置。
  4. 【請求項4】 圧縮機駆動用電動機の低速用の極に対応
    して設けられた低速用回路に挿入され、低速用回路に電
    力が供給されたことを条件に低速極数選択指令を出力す
    る低速極数選択指令手段と、圧縮機駆動用電動機の高速
    用の極に対応して設けられた高速用回路に挿入され、高
    速用回路に電力が供給されたことを条件に高速極数選択
    指令を出力する高速極数選択指令手段と、圧縮機用電動
    機の低速駆動または高速駆動を指令する駆動指令手段
    と、駆動指令手段の指令により低速用回路と高速用回路
    のうち一方の回路を選択し、選択した回路を共通回路に
    接続する回路選択手段と、圧縮機の冷媒吐出側の圧力ま
    たは冷媒導入側の圧力を検出する圧力検出手段と、圧力
    検出手段の検出値が設定値に達したときに起動指令を出
    力する起動指令手段と、起動指令に応答して電力を共通
    回路へ供給する起動手段と、電源と圧縮機駆動用電動機
    の複数の極とを結ぶ主回路中に挿入された接点群のうち
    低速駆動用接点を低速極数選択指令により閉じそれ以外
    のときには開く低速駆動手段と、電源と圧縮機駆動用電
    動機の複数の極とを結ぶ主回路中に挿入された接点群の
    うち高速駆動用接点を高速極数選択指令により閉じそれ
    以外のときには開く高速駆動手段と、高速用回路中に挿
    入されて低速極数選択指令により高速用回路を開きそれ
    以外のときには高速用回路を閉じる高速用回路開閉手段
    と、低速用回路中に挿入されて高速極数選択指令により
    低速用回路を開きそれ以外のときには低速用回路を閉じ
    る低速用回路開閉手段とを備えている空気調和機の制御
    装置。
  5. 【請求項5】 圧縮機駆動用電動機の低速用の極に対応
    して設けられた低速用回路に挿入され、低速用回路に電
    力が供給されたことを条件に低速極数選択指令を出力す
    る低速極数選択指令手段と、圧縮機駆動用電動機の高速
    用の極に対応して設けられた高速用回路に挿入され、高
    速用回路に電力が供給されたことを条件に高速極数選択
    指令を出力する高速極数選択指令手段と、圧縮機用電動
    機の負荷の状態を検出する負荷検出手段と、負荷検出手
    段の検出出力により低速用回路と高速用回路のうち一方
    の回路を選択し、選択した回路を共通回路に接続する回
    路選択手段と、起動指令に応答して電力を一定時間のみ
    共通回路へ供給する起動手段と、低速極数選択指令に応
    答して電力を共通回路へ供給する低速用自己保持手段
    と、高速極数選択指令に応答して電力を共通回路へ供給
    する高速用自己保持手段と、電源と圧縮機駆動用電動機
    の複数の極とを結ぶ主回路中に挿入された接点群のうち
    低速駆動用接点を低速極数選択指令により閉じそれ以外
    のときには開く低速駆動手段と、電源と圧縮機駆動用電
    動機の複数の極とを結ぶ主回路中に挿入された接点群の
    うち高速駆動用接点を高速極数選択指令により閉じそれ
    以外のときには開く高速駆動手段と、高速用回路中に挿
    入されて低速極数選択指令により高速用回路を開きそれ
    以外のときには高速用回路を閉じる高速用回路開閉手段
    と、低速用回路中に挿入されて高速極数選択指令により
    低速用回路を開きそれ以外のときには低速用回路を閉じ
    る低速用回路開閉手段とを備えている空気調和機の制御
    装置。
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