JP3140867U - 歯ブラシ - Google Patents
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Abstract
【課題】
乳歯,永久歯が混在している幼児が使用してブラッシング清掃を確実に行うことができるようにする。
【解決手段】
ヘッド部2の植毛面3に毛束4が植毛され毛束4の先端側の配列が角形状とされている。毛束4の配列は、格子状とされ、先端側の角形状が一部の毛束4の配置を省略することで形成されて前後方向に複数列が配置されている。
【選択図】 図1
乳歯,永久歯が混在している幼児が使用してブラッシング清掃を確実に行うことができるようにする。
【解決手段】
ヘッド部2の植毛面3に毛束4が植毛され毛束4の先端側の配列が角形状とされている。毛束4の配列は、格子状とされ、先端側の角形状が一部の毛束4の配置を省略することで形成されて前後方向に複数列が配置されている。
【選択図】 図1
Description
本考案は、歯,歯茎のブラッシング清掃に使用される歯ブラシに係る技術分野に属する。
最近、ヘッド部の植毛面に植設される毛束の配列を改良して、歯,歯茎のブラッシング清掃を確実に行うことができるようにした歯ブラシが各種提供されている。
従来、歯ブラシとしては、例えば、特開2007−143908号公報に記載のものが知られている。
この従来の歯ブラシは、手で掴む柄部の先端側に設けられた板形のヘッド部の植毛面に毛束が千鳥状に配列され、毛束の植毛密度を高めてブラッシング清掃で歯茎を傷付けることがないようにしている。また、毛束の先端側の配列が角形状とされ、植毛密度の高い毛束が歯間に侵入しやすいようにしている。
前述の従来の歯ブラシでは、乳歯,永久歯が混在している6才から12才くらいまでの幼児が使用すると、毛束の先端側の配列が角形状となっているものの複雑な凹凸となっている歯間に毛束が侵入しにくいため、ブラッシング清掃を確実に行うことができないという問題点がある。
本考案は、このような問題点を考慮してなされたもので、乳歯,永久歯が混在している幼児が使用してブラッシング清掃を確実に行うことのできる歯ブラシを提供することを課題とする。
前述の課題を解決するため、本考案に係る歯ブラシは、実用新案登録請求の範囲の各請求項に記載の手段を採用する。
即ち、請求項1では、ヘッド部の植毛面に毛束が植毛され毛束の先端側の配列が角形状とされた歯ブラシにおいて、毛束の配列は格子状とされ先端側の角形状が一部の毛束の配置を省略することで形成されて前後方向に複数列が配置されていることを特徴とする。
この手段では、毛束の配列を格子状とすることで毛束の間に等間隔のスペースが設けられた毛束に傾倒容易性が確保され、角形状部分の毛束の一部の配置を省略してさらなる傾倒容易性が確保され、毛束の角形状を複数列として前後方向に直交する方向にも角形状となるようにすることで、複雑な凹凸となっている歯間に多方向から毛束が侵入しやすいようにする。
また、請求項2では、請求項1の歯ブラシにおいて、毛束は抗菌剤が混入された合成樹脂繊維が集合されたものであることを特徴とする。
この手段では、毛束に抗菌剤が混入されていることで、毛束と歯,歯茎とにおける雑菌の繁殖が抑制される。
また、請求項3では、請求項2の歯ブラシにおいて、抗菌剤は毛束の先端側の角形状部分で金を主剤とし他の部分で銀を主剤としていることを特徴とする。
この手段では、最も歯茎に接触することになる毛束の先端側の角形状部分に混入される抗菌剤として血行促進機能のある金を選択し、毛束の他の部分に混入される抗菌剤として金よりも安価な銀を選択する。
本考案に係る歯ブラシは、毛束の配列を格子状とすることで毛束の間に等間隔のスペースが設けられた毛束に傾倒容易性が確保され、角形状部分の毛束の一部の配置を省略してさらなる傾倒容易性が確保され、毛束の角形状を複数列として前後方向に直交する方向にも角形状となるようにすることで、複雑な凹凸となっている歯間に他方向から毛束が侵入しやすいようにしているため、乳歯,永久歯が混在している幼児が使用してブラッシング清掃を確実に行うことができる効果がある。
さらに、請求項2として、毛束に抗菌剤が混入されていることで、毛束と歯,歯茎とにおける雑菌の繁殖が抑制されるため、衛生的に使用することができるとともに口内の衛生を高めることができる効果がある。
さらに、請求項3として、最も歯茎に接触することになる毛束の先端側の角形状部分に混入される抗菌剤として血行促進機能のある金を選択し、毛束の他の部分に混入される抗菌剤として金よりも安価な銀を選択するため、抗菌機能に加えて歯茎の血行促進機能をも備えて安価に製造することができる効果がある。
以下、本考案に係る歯ブラシを実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
この形態では、手持ちタイプからなるものを示してある。
この形態は、図1に示すように、手で掴む柄部1の先端側に設けられた板形のヘッド部2の植毛面3に毛束4が植設されている。
毛束4は、合成樹脂繊維に金(Au),銀(Ag)等の抗菌剤を混入したもので、ヘッド部2の植毛面3に格子状に配列されている。格子状の配列とは、例えば、前後方向のX線,Y線,Z線の3線と、前後方向と直交する方向のa線,b線,c線,d線,e線,f線,g線,h線,i線の9線との交差点への配列である。
毛束4の配列の先端側には、前後(先後)方向に角形状が2列設けられている。即ち、X線,a線,c線の交差点と、Y線,b線,d線の交差点と、Z線,a線,c線の交差点とにおける毛束4の配置を省略することで角形状を形成して2列を連続させている。1つの角形状は、X線,b線の交差点とY線,a線の交差点とZ線,b線の交差点とに配置された3個の毛束4で構成されている。他の1つの角形状は、X線,d線の交差点とY線,c線の交差点とZ線,d線の交差点とに配置された3個の毛束4で構成されている。
なお、前述の抗菌剤については、角形状を構成している6個の毛束4に混入されるものとして金(Au)を主剤とし、他の15個の毛束4に混入されるものとして銀(Ag)を主剤としている。
この形態によると、毛束4の配列が格子状であるため、毛束4の間に等間隔のスペースが設けられて毛束4に傾倒容易性が確保される。また、歯間へ最も頻繁に侵入する毛束4の配列の先端側が角度θをもった角形状になっているため、歯との接触抵抗が削減されて歯間への侵入が容易になる。従って、乳歯,永久歯が混在している6才から12才くらいまでの幼児の複雑な凹凸となっている歯間に毛束4を傾倒変形させて容易に侵入させることができ、ブラッシング清掃を確実に行うことができる。
特に、図2に示すように、毛束4の角形状の先端側からの歯間への侵入の際に、1列目の角形状を構成するX線,b線の交差点とY線,a線の交差点とZ線,b線の交差点とに配置された3個の毛束4の後端側が広く開放されている。即ち、X線,c線の交差点とY線,b線の交差点とZ線,c線の交差点とに毛束4が配置されず、1列目の角形状を構成するX線,b線の交差点とY線,a線の交差点とZ線,b線の交差点とに配置された3個の毛束4と、2列目の角形状を構成するX線,d線の交差点とY線,c線の交差点とZ線,d線の交差点とに配置された毛束4との間に広いスペースSaが確保されている。従って、1列目の角形状を構成する毛束4にさらなる傾倒容易性が確保され、歯間に毛束4をさらに傾倒変形させてより容易に侵入させることができることになる。なお、2列目の角形状は、1列目の角形状が接触しなかった歯,歯茎に接触する補完機能を奏する。
また、図3に示すように、毛束4の前後方向に直交する方向からの歯間への侵入の際に、X線,b線の交差点とY線,a線の交差点とY線,c線の交差点とに配置された3個の毛束4が角形状を構成して、前述と同様の歯間への侵入の機能が奏される。この場合にも、Y線,b線の交差点に毛束4が配置されず、Y線,a線の交差点に配置された毛束4とZ線,b線の交差点に配置された毛束4との間に広いスペースSaが確保される。なお、Y線,a線の交差点とY線,c線の交差点とに配置された毛束4の後側は、完全に解放されていることになる。
また、図4に示すように、毛束4の前後方向に直交する方向(図3とは逆方向)からの歯間への侵入の際に、Y線,a線の交差点とY線,c線の交差点とZ線,b線との交差点とに配置された3個の毛束4が角形状を構成して、前述と同様の歯間への侵入の機能が奏される。この場合にも、Y線,b線の交差点に毛束4が配置されず、Y線,a線の交差点に配置された毛束4とZ線,b線の交差点に配置された毛束4との間に広いスペースSaが確保される。なお、Y線,a線の交差点とY線,c線の交差点とに配置された毛束4の後側は、完全に解放されていることになる。
なお、図3,図4に示す毛束4の歯間への侵入の際に、Y線,d線の交差点に毛束4が配置されず、X線,d線の交差点に配置された毛束4とZ線,d線の交差点に配置された毛束4との間に広いスペースSbが確保される。このスペースSbは、X線,d線の交差点に配置された毛束4とZ線,d線の交差点に配置された毛束4とにさらなる傾倒容易性を確保させることになる。従って、毛束4の図3,図4に示す方向からの歯間への侵入の際に、完全に格子状に配列された毛束4から三角形状を構成する毛束4を独立化させて歯間への侵入の容易性が損なわれないようにする。
さらに、この形態では、毛束4に抗菌剤が混入されているため、毛束4と歯,歯茎とにおける雑菌の繁殖が抑制される。従って、衛生的に使用することができるとともに、口内の衛生を高めることができる。
また、最も歯茎に接触することになる毛束4の先端側の角形状部分に混入される抗菌剤として血行促進機能のある金(Au)を選択している。そして、毛束4の他の部分に混入される抗菌剤として金(Au)よりも安価な銀(Ag)を選択している。従って、抗菌機能に加えて歯茎の血行促進機能をも備えて安価に製造することができる。
以上、図示した形態の外に、柄部1がなくチューブ形のヘッド部2を指先に挿入装着するタイプにも適用することが可能である。
さらに、毛束4の配列の角形状を3列以上設けることも可能である。
さらに、毛束4をさらに多数例に配列することも可能である。
さらに、毛束4の植設高さをテーパ形,波形としたり、毛束4の毛先端を特殊形状としたりすることも可能である。
2 ヘッド部
3 植毛面
4 毛束
3 植毛面
4 毛束
Claims (3)
- ヘッド部の植毛面に毛束が植毛され毛束の先端側の配列が角形状とされた歯ブラシにおいて、毛束の配列は格子状とされ先端側の角形状が一部の毛束の配置を省略することで形成されて前後方向に複数列が配置されていることを特徴とする歯ブラシ。
- 請求項1の歯ブラシにおいて、毛束は抗菌剤が混入された合成樹脂繊維が集合されたものであることを特徴とする歯ブラシ。
- 請求項2の歯ブラシにおいて、抗菌剤は毛束の先端側の角形状部分で金を主剤とし他の部分で銀を主剤としていることを特徴とする歯ブラシ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008000493U JP3140867U (ja) | 2008-02-01 | 2008-02-01 | 歯ブラシ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008000493U JP3140867U (ja) | 2008-02-01 | 2008-02-01 | 歯ブラシ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3140867U true JP3140867U (ja) | 2008-04-10 |
Family
ID=43290963
Family Applications (1)
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JP2008000493U Expired - Fee Related JP3140867U (ja) | 2008-02-01 | 2008-02-01 | 歯ブラシ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3140867U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017164006A (ja) * | 2016-03-14 | 2017-09-21 | 有限会社漢方歯科医学研究所 | 抗菌性歯ブラシ |
-
2008
- 2008-02-01 JP JP2008000493U patent/JP3140867U/ja not_active Expired - Fee Related
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