JP3140462U - 基板検査装置 - Google Patents

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輝夫 浅井
重徳 小片
康貴 柴田
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Abstract

【課題】少なくとも上下2段からなる段差照明を用い、下段側の照明具を、白色の拡散光を面発光することが可能な照明具とすることにより、目視用の画像としても適したカラー画像を撮影することができる基板検査装置を提供する。
【解決手段】本装置は、上側拡散板11fを介して基板面に上方から単色光を照射するリング状の上側照明具11、下側拡散板12fを介して基板面に斜め側方から白色光を照射するリング状の下側照明具12、および上側照明具および下側照明具の軸中心上方に設けられたカメラ13、を具備する撮像手段10と、上側照明具および下側照明具の点灯ならびにカメラによる撮像を制御すると共に、上側照明具および下側照明具が点灯している時に撮像手段により撮影した画像に基づいて部品の実装状態等の良否を判定する制御手段20と、下側照明具が点灯している時にカメラにより撮影した画像を表示する表示手段30と、を備える。
【選択図】図1

Description

本考案は、基板上に実装された部品の実装状態や半田付け状態などを検査するために用いられる基板検査装置に関する。
画像処理を用いた基板検査装置として、赤,緑,青の各発光色を持つリング状の照明を上下に配置し、その中心位置上部のカラーカメラで撮影した画像の形状パターン情報や配色パターン情報などを基に部品の実装状態や半田付け状態を検査する検査装置の提案がある(特許文献1参照)。
上記提案にあっては、図11に示すように、カメラCと、位置の異なる3色の各照明L1、L2、L3とにより、各照明の光量を調整した白色の発光色を照射してカラー撮影を行うが、基板p上の検査対象aに照射する照明の角度がそれぞれ異なるために、それぞれの角度に対して正反射する半田やシルク印刷部分の輝度が高くなり、撮影したカラー画像を表示装置で目視用画像として表示した場合には不自然な画像になるといった問題があった。
また、赤、緑、黄の各発光ダイオード(以下、LEDと呼ぶ)を収容したリング状の照明を上下2段に配置し、赤、緑、黄の各LEDを同時点灯することにより自然光に近い光を検査対象に照射して半田付け状態を検査する提案がある(特許文献2参照)。
しかし、この提案にあっても、検査対象に対する照射角度が上下段で異なることに加えて、3次元形状を持つ検査対象に対して赤、緑、黄の点光源の光を全周方向から照射する構造となるため多数の輝点が散在した画像となり、目視用の画像としては適さないといった問題があった。
特開平1−282410号公報 特開平4−1510号公報
本考案は上記の問題を解決せんとするもので、少なくとも上下2段からなる段差照明を用い、下段側の照明具を、白色の拡散光を面発光することが可能な照明具とすることにより、従来の検査用の画像としてだけではなく、目視用の画像としても適したカラー画像を撮影することができる基板検査装置を提供することを目的とする。
本考案は、以下の通りである。
1.プリント配線基板上に実装された部品の実装状態又は半田付け状態を検査する基板検査装置であって、
照射面側に取着された上側拡散板を介して基板面に上方から単色光を照射するリング状の上側照明具、該上側照明具と同軸芯であり且つ該上側照明具の周方向外側の下方に設けられ且つ照射面側に取着された下側拡散板を介して該基板面に斜め側方から白色光を照射するリング状の下側照明具、および該上側照明具および下側照明具の軸中心上方に設けられたカメラ、を具備する撮像手段と、
上記上側照明具および下側照明具の点灯ならびに上記カメラによる撮像を制御すると共に、上記上側照明具および下側照明具が点灯している時に上記撮像手段により撮影した画像に基づいて部品の実装状態等の良否を判定する制御手段と、
上記下側照明具が点灯している時に上記カメラにより撮影した画像を表示する表示手段と、を備えることを特徴とする基板検査装置。
2.上記カメラが白黒カメラであり、
上記下側照明具が赤色、緑色および青色の各LEDを備え、
上記制御手段は、上記各LEDの点灯に同期して上記白黒カメラによる撮影を行い検査対象の良否の判定を行うと共に、上記赤色、緑色および青色の各LEDが点灯している時に上記白黒カメラにより撮影したそれぞれの画像を合成してカラー画像を生成し、該カラー画像を上記表示手段に表示する上記1.記載の基板検査装置。
3.上記カメラがカラーカメラであり、
上記下側照明具が白色LEDを備え、
上記制御手段は、上記各LEDの点灯に同期して上記カラーカメラによる撮影を行い検査対象の良否の判定を行うと共に、上記白色LEDが点灯している時に上記カラーカメラにより撮影したカラー画像を上記表示手段に表示する上記1.記載の基板検査装置。
4.上記下側拡散板は、発光面が該下側拡散板の下部の一部に設けられた傾斜面である上記1.記載の基板検査装置。
5.上記上側照明具が赤色LEDを備えている上記2.記載の基板検査装置。
6.上記上側照明具が青色LEDを備えている上記2.記載の基板検査装置。
7.上記上側照明具が緑色LEDを備えている上記2.記載の基板検査装置。
8.上記上側照明具が白色LEDを備えている上記2.記載の基板検査装置。
9.上記下側拡散板は、発光面が該下側拡散板の下部の一部に設けられた傾斜面である上記2.記載の基板検査装置。
10.上記上側照明具が赤色LEDを備えている上記3.記載の基板検査装置。
11.上記上側照明具が青色LEDを備えている上記3.記載の基板検査装置。
12.上記上側照明具が緑色LEDを備えている上記3.記載の基板検査装置。
13.上記上側照明具が白色LEDを備えている上記3.記載の基板検査装置。
14.上記下側拡散板は、発光面が該下側拡散板の下部の一部に設けられた傾斜面である上記3.記載の基板検査装置。
本考案の基板検査装置によると、照射角度の異なる光を照射する照明により画像を撮影し、その得られた各画像は画像処理することにより良否を判定する従来の良否判定に利用できることに加え、下段の照明により撮影された画像は、同じ照射角度からの面状の白色光により基板面が一様に照射されて撮影された画像であるため、これにより、目視用画像に適した、輝度値のばらつきが小さい自然なカラー画像が得られるといった効果を有する。また、LEDの点灯に対して良否判定に用いる検査用の画像の撮影と表示手段に表示する目視用の画像の撮影とを同時に処理することで、撮影のためのタクト時間を短くすることができるといった効果を有する。
また、カメラに白黒カメラを用いると共に、下側照明具に赤色、緑色、青色の各LEDを備え、これらにより合成白色光を照射可能な照明具を用い、赤色、緑色、青色の各LEDを順次点灯して撮影した画像を合成することによりカラー画像を生成する場合は、安価な構成によって目視用のカラー画像を得ることができるといった効果を有する。また、下側照明具のLEDを順次点灯して撮影した画像の一部または全部の画像を検査用と目視用の画像として利用するため、撮影に要するタクト時間を抑えることができるといった効果を有する。
さらに、下側照明具に白色光を発光するLEDを備える照明具を用いる場合は、白色光に対する色バランスの調整が不要であるといった効果を有する。また、撮影にカラーカメラを用いるため、上段と下段の照明の切換えにより検査用と目視用の画像を入手することができ、撮影に要するタクト時間を大幅に抑えることができるといった効果を有する。
また、上側照明具に赤色、青色、緑色、白色の各LEDをそれぞれ単色で備える照明具を用いる場合は、それらの色と補色の関係にある色が基板面の色として用いられている場合に、撮像した画像における基板面の輝度が下がり検査対象となる部品等の抽出が容易となるといった効果を有する。
さらに、下側拡散板の発光面をその下部の一部に設けられた傾斜面とした場合は、一定方向からの斜め照射だけでなく照射角度の広い散乱光を基板面に当てることが可能となり、また、LEDを拡散板上部に配置し、検査対象方向から発光面である傾斜面を見た場合にLEDが直接見えないようにしたため、発光面に輝点が生じることなく、基板面のより自然な目視用画像を得ることができるといった効果を有する。
以下、図面を参照しつつ本考案の実施の形態について説明する。
1.実施形態1
本実施形態1にかかる基板検査装置の構成について説明する。図1は、本実施形態1の基板検査装置の概略ブロック図であり、この基板検査装置は、撮像手段10と制御手段20と表示手段30とを備えている。
撮像手段10は、赤色の光を照射する上側照明具11と、赤色と緑色と青色の光を照射する下側照明具12と、両照明具の中心位置の上部に両照明具と一体に固定された白黒カメラ13と、被検査基板Pを載置するX−Yステージ14と、を備えており、後述する制御手段20のCPU25により制御される。なお、上段に赤色を用いるのは、基板面のレジストの色が緑である場合に赤に対する補色である緑の輝度が下がり検査対象となる部品等の抽出が容易となるためである。
そして、上側照明具11には赤色のLED11aと上側拡散板11fが、下側照明具12には赤色と緑色と青色のLED12a、12b、12cと下側拡散板12fがそれぞれ配置されている。
なお、図2(A)、(B)にそれぞれ示すように、LED11aとLED12a、12b、12cは、それぞれ円周上に配置されている。ただし、LEDの個数と配列については必要とする明るさに応じて最適な個数と配列を決定すればよく、本実施形態の配列に限定されないことは勿論である。
また、上側拡散板11fと下側拡散板12fは乳白色の樹脂製拡散板からなり、図1に示すように、上側拡散板11fは基板面に対して平行な薄板の形状、下側拡散板12fは基板面に対して傾斜した面を有する形状をそれぞれなし、上方と斜め側方から均一な拡散光を基板面に照射できる構造となっている。
制御手段20は、画像入力部21と、カメラコントロール部22と、X−Yステージコントロール部23と、照明コントロール部24と、CPU25と、メモリ26と、入力部27と、出力部28とを備えている。そして、この構成において、CPU25は、入力部27による制御スタートの制御指令の下でメモリ26に記録された図示しないプログラムを実行して各部を制御し、また所定の演算処理を実行して出力部28を介して画像合成した映像や良否判定の判定結果を表示手段30に表示することができる。
表示手段30は、液晶ディスプレイによって構成され、映像信号を出力するインターフェースとしての出力部28に接続されている。なお、表示手段30は、画像を表示する機能を備えた機器であればよく、表示素子として液晶に限定されないことは勿論である。また、説明の便宜上、表示手段を制御手段とは別体で表現したが、ノートパソコンのように制御手段と表示手段とが一体の構成を持つ装置を用いても良い。
入力部27は、操作者によるプログラムのスタートや基準値などの各種設定入力を受付けるキーボードやマウスなどの入力機器から構成される。
メモリ26は、データを蓄積可能な記録媒体であり、被検査基板Pの検査位置座標(部位)や照明と撮影の制御に関する検査用データ26aと、良否判定の基準値に関する判定基準データ26bが記録されている。また、メモリ26はCPU25の処理過程で生成される各種データを記憶することが可能で、白黒カメラ13で撮影された撮像データ26cと、撮像データ26cを画像合成することにより生成される合成画像データ26dと、撮像画像データ26cを画像処理して生成される画像処理データ26eと、画像処理データ26eと判定基準データ26bとを比較して得られる検査対象の良否判定結果である判定結果データ26fとを記憶することができる。なお、メモリ26は、データを蓄積可能であれば、HDDやDVD−RWなどリード/ライトが可能な如何様な形態の記録媒体であってもよい。
CPU25は、メモリ26に蓄積された図示しない各種制御プログラムによって所定の演算が実行可能であり、被検査基板Pの検査を行うために、図1に示す画像処理部25aと画像合成部25bと良否判定部25cとにおける演算を実行する。
画像入力部21とカメラコントロール部22はそれぞれ白黒カメラ13に接続され、CPU25の制御プログラムにより所定のタイミングで基板面の撮影を行うと共に撮影したデジタルフレーム画像を入力する。
X−Yステージコントロール部23は図示しないステージ駆動機構を介してX−Yステージ14に接続され、メモリ26に記録された検査用データ26aに基づいて、検査位置座標までステージを駆動し検査対象を白黒カメラ13の視野範囲に移動させる。
照明コントロール部24は上側照明具11および下側照明具12の各LED11a、12a、12b、12cにそれぞれ接続され、メモリ26に記録された検査用データ26aに基づいた撮影タイミングに応じて各LEDを順次点灯させる。
なお、上記において基板の移動をX−Yステージ14によって実行する方法を説明したが、白黒カメラ13および上下の各照明具11、12側に、X方向もしくはY方向またはX−Y方向への駆動機構を設けるようにしてもよい。
次に、本実施形態1の基板検査装置の基板検査処理について、図3〜6のフローチャートに従い説明する。
図3に示すように、被検査基板PがX−Yステージ14に支持され、基板検査処理の図示しない制御プログラムがスタートすると、CPU25はメモリ26に記録された検査用データ26aを取得し、ステージの移動回数(撮影場所の数)Nを記憶した検査カウンタnを1にセット(ステップS100)すると共にX−Yステージコントロール部23を介してX−Yステージ14を駆動し最初の検査対象a1を白黒カメラ13の視野範囲に配置させる(ステップS200)。次に、LEDを順次点灯して基板面を撮影する撮像処理を図4に示す撮像処理フローに従い実行する(ステップS300)。次いで、下段の3色の各LED12a、12b、12cの点灯により撮影し記憶した画像を合成して1枚のカラー画像を生成し表示手段30に表示する表示処理を図5に示す表示処理フローに従って実行する(ステップS400)。また、上側照明具11の赤色LED11aと下側照明具12の青色LED12cの点灯により撮影した各画像を基に良否判定を行う検査処理を、図6に示す検査処理フローチャートに従って実行する(ステップS500)。
次いで、検査カウンタnが予め設定された移動回数の最大値Nに達しているか否かを判別し(ステップS600)、最大値Nに達していると判別されなければ検査カウンタnをインクリメントして(ステップS700)、ステップS200以降の処理を繰り返す。ステップS600にて検査カウンタnが最大値Nに達していると判別された場合にはステップS500にて取得した良否判定結果を表示手段30に出力する(ステップS800)。
次に、撮像処理、表示処理、検査処理についてそれぞれ説明する。
図4に示す本実施形態1の撮像処理フローチャートは、図3における撮像処理S300がスタートすると、CPU25が照明コントロール部24とカメラコントロール部22を介して赤色LED11a、青色LED12cと赤色LED12aと緑色LED12bに点灯信号を送り基板P上を順次照明すると共に、それぞれの点灯に同期して白黒カメラ13に撮像信号を送り撮影したそれぞれのデジタルフレーム画像を画像入力部21を介して入力しメモリ26に撮像データ26cとして記憶する(ステップS310,S320,S330,S340)。そして、撮像処理が終了し、図3のステップS400に移行する。
図5に示す本実施形態1の表示処理フローチャートは、図3における表示処理S400がスタートすると、CPU25の画像合成部25bがメモリ26に記憶された青色と赤色と緑色の各LED12b、12a、12cの点灯による各撮像データ26cを読取り(ステップS410)、各色のフレーム画像から1枚のカラーフレーム画像を合成し(ステップS420)、合成した画像を合成画像データ26dとしてメモリ26に記憶する(ステップS430)。そして、表示設定であるか非表示設定であるかを判定し(ステップS440)、表示設定の場合には合成した合成画像を出力し(ステップS450)、表示手段30にて表示して撮像処理を終了し、図3のステップS500に移行する。合成画像非表示設定の場合には、そのまま表示処理を終了し、図3のステップS500に移行する。なお、合成画像の表示時間に関しては、タイマーとしての機能を備えた図示しないプログラムを起動し、新たに生成された合成画像が入力されるまで保持した画像を表示するようにすればよい。
図6に示す本実施形態1の検査処理フローチャートは、図3における検査処理S500がスタートすると、画像処理部25aは、撮影場所毎に設定される検査箇所カウンタmを1にセットし(ステップS510)、撮像データ26cとしてメモリ26に記憶されている赤色LED11aの点灯による撮影画像データと青色LED12c点灯による撮影画像データとをそれぞれ読取る(ステップS520)。次に、読取った各画像の検査対象部位(ウインドウ)の輝度情報を算出する画像処理を実行し、算出した画像処理結果を画像処理データ26eとして取得する(ステップS530)。次いで、良否判定部25cは、画像処理データ26eに基づいて輝度情報の比を演算すると共に、判定基準データ26bとして記録されている判定の基準となるデータを取得し、これと上記の演算結果とを比較して良否を判定する(ステップS540)。また、求めた判定結果を判定結果データ26fとしてメモリ26に記憶する(ステップS550)。最後に、検査箇所カウンタmが移動した撮影場所毎に規定される検査箇所の数値の最大値M(nは移動場所の番号)に達しているか否かを判別し(ステップS560)、最大値Mに達していると判別されなければ検査箇所カウンタmをインクリメントして(ステップS570)、ステップS520以降の処理を繰り返す。ステップS560にて検査箇所カウンタmが最大値Mに達していると判別された場合には、検査処理が終了して図3のステップS600に移行する。
なお、上記の良否判定の処理について具体的に説明すると、上側照明具11の赤色LED11aと下側照明具12の青色LED12cを照射して撮影する画像において、例えば、チップ部品の凹形状の半田フィレットに検査部位(ウインドウ)を設定した場合には、基板に対して傾斜部分と水平な部分とではそれぞれの照明具11、12から照射される照明光に対して白黒カメラ13の受光素子が受光する輝度値が大きく異なるため、その輝度値の比を求め予め設定した判定基準データ26bの基準値と比較することにより、半田形状の良否を判定することができる。この他に、予め記憶したそれぞれの撮影画像の配色や文字などのマスターパターンとのパターンマッチングによりその一致度を基に半田や部品の良否判定を行っても良い。
上記の実施形態によれば、赤色、緑色、青色の各LED12a、12b、12cを照射して撮影した画像を合成して1枚のカラー画像を生成するため、安価な構成によりカラーカメラで撮影した画像と略同一なカラー画像を撮影することができる。
上記の実施形態では、撮像処理を終了した後に検査処理を実行する方法について説明したが、検査処理の処理速度が速い場合には図4に示す赤色LED11aと青色LED12cの点灯による撮影画像の記憶が終了する都度に検査処理を実行することで処理に掛かる時間を短縮するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では合成したカラー画像を目視用画像として利用する方法を説明したが、この合成したカラー画像を基板上に実装された部品のズレ判定や正誤判定等に用いる検査用画像として利用してもよい。
2.実施形態2
次に、本実施形態2にかかる基板検査装置の構成について説明する。本実施形態2の基板検査装置は、上記実施形態1と同様に、図3に示すように、撮像手段10と制御手段20と表示手段30とを備えている。ただし、上記実施形態1の撮像手段10は、白黒カメラ13と、下側照明具12の光源として赤色、緑色、青色の各LED12a、12b、12cとを備えているが、本実施形態2では、それらの代わりにカラーカメラ13’と、下側照明具12’の光源として白色LED12dとを備えている。白色LED12dは、図7に示すように、円周上に1列に配置されている。ただし、LEDの個数と配列については必要とする明るさに応じて最適な個数と配列を決定すればよく、本実施形態の配列に限定されないことは勿論である。その他の構成は上記実施形態1と同様であるので、その説明を省略する。
次に、本実施形態2の基板検査装置の基板検査処理について、図3および図8〜10のフローチャートに従い説明する。
はじめに、図3に示すように、被検査基板PがX−Yステージ14に支持され基板検査処理の図示しない制御プログラムがスタートすると、CPU25はメモリ26に記録された検査用データ26aを取得し、ステージの移動回数(=撮影場所の数)Nを記憶した検査カウンタnを1にセット(ステップS100)すると共にX−Yステージコントロール部23を介してX−Yステージ14を駆動し最初の検査対象a1をカラーカメラ13’の視野範囲に配置させる(ステップS200)。次に、各LED11a、12dを順次点灯して基板面を撮影する撮像処理を図8に示す撮像処理フローチャートに従い実行する(ステップS300)。次いで、下側照明具12’の白色LED12dの点灯により撮影し記憶した画像を表示手段30に表示する表示処理を図9に示す表示処理フローチャートに従って実行する(ステップS400)。また、上側照明具11および下側照明具12’の2色のLED点灯により撮影した画像を基に良否判定を行う検査処理を、図6に示す検査処理フローチャートに従って実行する(ステップS500)。
次いで、検査カウンタnが予め設定された移動回数の最大値Nに達しているか否かを判別し(ステップS600)、最大値Nに達していると判別されなければ検査カウンタnをインクリメントして(ステップS700)、ステップS200以降の処理を繰り返す。ステップS600にて検査カウンタnが最大値Nに達していると判別された場合にはステップS500にて取得した良否判定結果を表示手段30に出力する(ステップS800)。
次に、撮像処理、表示処理および検査処理についてそれぞれ説明する。
図8に示す本実施形態2の撮像処理フローチャートは、図3における撮像処理S300がスタートすると、CPU25が照明コントロール部24とカメラコントロール部22を介して上側照明具11の赤色LED11aと、下側照明具12’の白色LED12dに点灯信号を送り基板P上を順次照明すると共に、それぞれの点灯に同期してカラーカメラ13’に撮像信号を送り撮影したそれぞれのデジタルフレーム画像を画像入力部21を介して入力しメモリ26に撮像データ26cとして記憶する(ステップS610、S620)。そして、撮像処理が終了し、図3のステップS400に移行する。
図9に示す本実施形態2の表示処理フローチャートは、図3における表示処理S400がスタートすると、表示設定か非表示設定であるかを判定し(ステップS710)、画像表示設定の場合にはCPU25がメモリ26に記憶された白色LED12dの点灯による撮像データ26cを読取り(ステップS720)、それを出力し(ステップS730)、表示手段30にて表示して撮像処理を終了し、図3のステップS500に移行する。画像非表示設定の場合には、そのまま表示処理を終了し、図3のステップS500に移行する。なお、画像の表示時間に関しては、上記実施形態1と同様に、タイマーとしての機能を備えた図示しないプログラムを起動し、新たに撮像された画像が入力するまで保持した画像を表示するようにすればよい。
最後に、図10に示す本実施形態2の検査処理フローチャートは、図3における検査処理S500がスタートすると、画像処理部25aは、撮影場所毎に設定される検査箇所カウンタmを1にセットし(ステップS810)、撮像データ26cとしてメモリ26に記憶されている上側照明具11の赤色LED11aの点灯による撮影画像データと下側照明具12’の白色LED12dの点灯による撮影画像データとをそれぞれ読取る(ステップS820)。次に、読取った各画像の検査対象部位(ウインドウ)の輝度情報を算出する画像処理を実行し、算出した画像処理結果を画像処理データ26eとして取得する(ステップS830)。次いで、良否判定部25cは、画像処理データ26eに基づいて輝度情報の比を演算すると共に、判定基準データ26bとして記録されている判定の基準となるデータを取得し、これと上記の演算結果とを比較して良否を判定する(ステップS840)。また、求めた判定結果を判定結果データ26fとしてメモリ26に記憶する(ステップS850)。最後に、検査箇所カウンタmが移動した撮影場所毎に規定される検査箇所の数値の最大値M(nは移動場所の番号)に達しているか否かを判別し(ステップS860)、最大値Mに達していると判別されなければ検査箇所カウンタmをインクリメントして(ステップS870)、ステップS820以降の処理を繰り返す。ステップS860にて検査箇所カウンタmが最大値Mに達していると判別された場合には、検査処理が終了して図3のステップS600に移行する。
上記の実施形態によれば、下側照明具12’に白色LED12dを用いると共にカラーカメラ13’を用いることにより、実施形態1において行っている、目視用画像を取得するための、下側照明具12の3色の各LED12a、12b、12cを用いた3枚の画像を撮像する処理およびそれらの各画像を合成する処理が不要となり、白色LED12dを用いた1枚の画像を撮像する処理のみで、それがそのまま目視用画像として利用できるので、基板検査処理にかかるタクト時間を大幅に短縮することができる。
また、上記の実施形態では白色LED12dの照射により撮影したカラー画像を目視用画像として利用する方法を説明したが、前記した実施形態1の場合と同様に、このカラー画像を、基板上に実装された部品のズレ判定や正誤判定等に用いる検査用画像として利用してもよい。
なお、本考案においては、上記各実施形態に限られず、目的、用途に応じて本考案の範囲内で種々変更した実施形態とすることができる。すなわち、上記各実施形態では、上側および下側の2段の各照明具11、12を用いて撮像するようにしたが、これに限定されず、下側照明具12のさらに下に、単色(白色、青色あるいは赤色)のLEDを用いた照明具を1つ、または1つ以上さらに配置して、急な傾斜面の半田に対する検査性能を向上させるようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、上側照明具11に赤色LED11aを備えるようにしたが、これに限定されず、検査対象基板のレジスト色が緑以外の色である場合のその補色となる色のLEDを用いる等、検査条件に応じて青色、緑色、白色、橙色、紫色等の種々の色のLEDを採用してもよい。
また、上記各実施形態は、下側照明具12、12’の下側拡散板12fとして、下部の一部に傾斜面を有する一体となった拡散板を提案したが、傾斜面のみからなる拡散板を配置してLEDを一定距離離すことにより均一な面発光が得られるようにしてもよい。
本実施形態1にかかる基板検査装置の概略ブロック図である。 本実施形態1にかかる照明具のLED配置を示す説明図で、(A)は上側照明具、(B)は下側照明具をそれぞれ示す。 本実施形態1にかかる基板検査処理のフローチャートである。 本実施形態1にかかる撮像処理のフローチャートである。 本実施形態1にかかる表示処理のフローチャートである。 本実施形態1にかかる検査処理のフローチャートである。 本実施形態2にかかる下側照明具のLED配置を示す説明図である。 本実施形態2にかかる撮像処理のフローチャートである。 本実施形態2にかかる表示処理のフローチャートである。 本実施形態2にかかる検査処理のフローチャートである。 従来の基板検査装置の概略説明図である。
符号の説明
10;撮像手段、11;上側照明具、11a;赤色LED、11f;上側拡散板、12、12’;下側照明具、12a;赤色LED、12b;緑色LED、12c;青色LED、12d;白色LED、12f;下側拡散板、13;白黒カメラ、13’;カラーカメラ、14;X−Yステージ、20;制御手段、21;画像入力部、22;カメラコントロール部、23;X−Yステージコントロール部、24;照明コントロール部、25;CPU、25a;画像処理部、25b;画像合成部、25c;良否判定部、26;メモリ、26a;検査用データ、26b;判定基準データ、26c;撮像データ、26d;合成画像データ、26e;画像処理データ、26f;判定結果データ、27;入力部、28;出力部、30;表示手段、a、a1;検査対象、L1、L2、L3;照明、p、P;被検査基板。

Claims (14)

  1. プリント配線基板上に実装された部品の実装状態または半田付け状態を検査する基板検査装置であって、
    照射面側に取着された上側拡散板を介して基板面に上方から単色光を照射するリング状の上側照明具、該上側照明具と同軸芯であり且つ該上側照明具の周方向外側の下方に設けられ且つ照射面側に取着された下側拡散板を介して該基板面に斜め側方から白色光を照射するリング状の下側照明具、および該上側照明具および下側照明具の軸中心上方に設けられたカメラ、を具備する撮像手段と、
    上記上側照明具および下側照明具の点灯ならびに上記カメラによる撮像を制御すると共に、上記上側照明具および下側照明具が点灯している時に上記撮像手段により撮影した画像に基づいて部品の実装状態等の良否を判定する制御手段と、
    上記下側照明具が点灯している時に上記カメラにより撮影した画像を表示する表示手段と、を備えることを特徴とする基板検査装置。
  2. 上記カメラが白黒カメラであり、
    上記下側照明具が赤色、緑色および青色の各LEDを備え、
    上記制御手段は、上記各LEDの点灯に同期して上記白黒カメラによる撮影を行い検査対象の良否の判定を行うと共に、上記赤色、緑色および青色の各LEDが点灯している時に上記白黒カメラにより撮影したそれぞれの画像を合成してカラー画像を生成し、該カラー画像を上記表示手段に表示する請求項1記載の基板検査装置。
  3. 上記カメラがカラーカメラであり、
    上記下側照明具が白色LEDを備え、
    上記制御手段は、上記各LEDの点灯に同期して上記カラーカメラによる撮影を行い検査対象の良否の判定を行うと共に、上記白色LEDが点灯している時に上記カラーカメラにより撮影したカラー画像を上記表示手段に表示する請求項1記載の基板検査装置。
  4. 上記下側拡散板は、発光面が該下側拡散板の下部の一部に設けられた傾斜面である請求項1記載の基板検査装置。
  5. 上記上側照明具が赤色LEDを備えている請求項2記載の基板検査装置。
  6. 上記上側照明具が青色LEDを備えている請求項2記載の基板検査装置。
  7. 上記上側照明具が緑色LEDを備えている請求項2記載の基板検査装置。
  8. 上記上側照明具が白色LEDを備えている請求項2記載の基板検査装置。
  9. 上記下側拡散板は、発光面が該下側拡散板の下部の一部に設けられた傾斜面である請求項2記載の基板検査装置。
  10. 上記上側照明具が赤色LEDを備えている請求項3記載の基板検査装置。
  11. 上記上側照明具が青色LEDを備えている請求項3記載の基板検査装置。
  12. 上記上側照明具が緑色LEDを備えている請求項3記載の基板検査装置。
  13. 上記上側照明具が白色LEDを備えている請求項3記載の基板検査装置。
  14. 上記下側拡散板は、発光面が該下側拡散板の下部の一部に設けられた傾斜面である請求項3記載の基板検査装置。
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