JP3140397B2 - 鋼製地下室 - Google Patents

鋼製地下室

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JP3140397B2
JP3140397B2 JP09177211A JP17721197A JP3140397B2 JP 3140397 B2 JP3140397 B2 JP 3140397B2 JP 09177211 A JP09177211 A JP 09177211A JP 17721197 A JP17721197 A JP 17721197A JP 3140397 B2 JP3140397 B2 JP 3140397B2
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隆二 高瀬
友義 小山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に住宅の地下
室として構築される鋼製地下室に関する。
【0002】
【従来の技術】最近では、一般の住宅にも地下室を設け
ることが多い。当出願人はこれまで、この種の地下室と
して工期の短縮化、施工の省力化などを図るために屋根
用、壁用および床用としてそれぞれ構成された各鋼製パ
ネルを接合ボルトで互いに接合しながら設置して構築す
る鋼製地下室を開発し、既に出願もしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、地下室の床部
分、壁部分および屋根部分の全てを鋼製パネルで構築す
ると、防水性および工期短縮などの面では有利であるも
のの、鉄骨材の使用量が大幅に増えて建設コストが嵩
み、なかなかコストダウンが図れない等の課題があっ
た。また多くの場合、屋根部分は地上から突出して地上
階の基礎として利用される(図10参照)。このため、屋
根部分には地上階から大きな荷重が作用するので、鋼製
屋根パネルでは強度が劣るためにあまり大きな屋根を構
築できず、構築可能な地下空間の大きさに自ずと限界が
あった。
【0004】この発明は、以上の課題を解決するために
なされたもので、必要に応じて大きな地下空間を構築で
きるようにした鋼製地下室を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、この発明に係る鋼製地下室は、床部を鋼製床パネ
ルまたは鉄筋コンクリートで構築し、上端部に複数の上
屋固定用のアンカーボルトとシアコネクターがそれぞれ
突設された鋼製壁パネルを複数、前記床部の上に互いに
接合しながら設置して壁部を構築し、この壁部の上端部
間に前記シアコネクターを介して壁部と一体をなす屋根
部をコンクリートまたは鉄筋コンクリートで構築し、か
つ前記アンカーボルトによって上屋を固定してなること
を特徴とする。
【0006】
【0007】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態1. 図1〜図3は、この発明の実施の一形態を示し、図にお
いて、符号1は根切り底に所定の厚さに打設された捨て
コンクリート(または土間コンクリート)2の上に互い
に接合しながら敷設されて、鋼製地下室の床部をなす鋼
製床パネル、3は捨てコンクリート2の周囲に互いに接
合し、かつ鋼製床パネル1の縁端部に固定しながら立設
されて、鋼製地下室の外壁部をなす鋼製壁パネル、4は
鋼製壁パネル3,3 の上端部間に現場施工によって構築さ
れた屋根部、そして、符号5は屋根部4の上に構築され
た地上の上屋である。
【0008】鋼製床パネル1および鋼製壁パネル3はい
ずれも、例えば矩形状に枠組みされた複数本の外枠材6
と、この外枠材6,6 間に平行に設置された複数本の中枠
材7と、これらの外枠材6と中枠材7とからなる軸組の
外側部に取り付けられた面板8とから構成されている
(図2,3 参照)。
【0009】外枠材6どうしおよび外枠材6と中枠材7
とは溶接またはボルト止めしてそれぞれ接合され、面板
8は外枠材6および中枠材7に溶接することにより張り
付けられている。また、外枠材6と中枠材7は溝形鋼、
H形鋼、山形鋼または平鋼などから形成され、面板8は
鋼板から形成されている。
【0010】また、鋼製床パネル1および鋼製壁パネル
3の外枠材6にボルト孔9が所定間隔に複数形成され、
さらに鋼製壁パネル3の外枠材6の上端部に上屋5の土
台5aを固定するアンカーボルト10が要所に地下室全体と
して複数突設されている。
【0011】このように構成された鋼製床パネル1どう
しおよび鋼製壁パネル3どうしは、外枠材6のボルト孔
9を貫通する複数本の接合ボルト(図省略)によって互
いに接合され、また鋼製壁パネル3は鋼製床パネル1の
外枠材6の上にボルト孔9を貫通する接合ボルト(図省
略)で固定することにより立設されている。さらに、隣
接する鋼製床パネル1,1 間、隣接する鋼製壁パネル3,3
間および鋼製床パネル1と鋼製壁パネル3との間に、止
水用のシール材(図省略)を介在することによりパネル
接合部の止水処理がなされている。
【0012】屋根部4は対向する鋼製壁パネル3,3 の上
端部間に、H形鋼などからなる鉄骨ばり11を架け渡し、
この鉄骨ばり11の上に、例えば根太12を介して木質板13
を敷設することにより一階の床を兼ねるように構成され
ている(図1参照)。
【0013】また、鉄骨ばり11は鋼製壁パネル3の外枠
材6に接合プレート14と接合ボルト15とによって接合さ
れている。
【0014】なお、鉄骨ばり11の上に単にPC板を敷設
したり、あるいは鉄骨ばり11の上にデッキプレートを敷
設し、その上にコンクリートを打設する等して構築され
る場合もある。
【0015】このように、屋根部4を現場施工によって
構築することにより、大きなスパンの屋根部を構築する
ことができるので、必要に応じて大きな地下空間を容易
に構築できる。なお、鋼製地下室の周囲には、鋼製壁パ
ネル3の防錆・防蝕のために所定厚さのコンクリート壁
16が地下室外周壁回りの埋め戻しを兼ねて構築されてい
る。
【0016】図4は、床部21を場所打ちコンクリートで
構築して床部21の鋼製床パネルを省略したものであり、
このように床部21の鋼製床パネルを省略することによ
り、鋼材の節約による建設コストの低減を図ることがで
きる。その際、鋼製壁パネル3の下端部は床部21に突設
されたアンカーボルト22で床部21に固定する。
【0017】発明の実施の形態2. 図5〜図9は、この発明の実施の他の形態を示し、図に
おいて、発明の実施の形態1と同一部分に同一符号を付
し、その説明を省略する。
【0018】特に屋根部4は、鉄骨ばり11の上にデッキ
プレート17を敷設し、このデッキプレート17の上に必要
に応じて補強鉄筋18を配筋し、コンクリート19を所定の
厚さに打設することにより構築されている。また、上屋
固定用のアンカーボルト10aと10b は、鋼製壁パネル3
の上端部と屋根部4上面の一方、または両方にそれぞれ
突設されている。その際、鋼製壁パネル3の上端部に突
設されたアンカーボルト10a は屋根部4のコンクリート
19を貫通し、コンクリート19の上面に所定長さ突出して
いる。また、屋根部4の上面に突設されたアンカーボル
ト10b は下端部をコンクリート19内に埋設して定着する
ことにより屋根部4の上面に所定長さ突設されている。
なお、屋根部4のアンカーボルト10b の位置は、上屋の
土台5aの位置によって決定される。また、アンカーボル
ト10b を突設する方法としては、コンクリート19を打設
する前に先付けする先付け方法と、コンクリート19が硬
化した後にコンクリート19の上にアンカー孔を形成し、
このアンカー孔に差し込んで固定する後付けする方法と
があり、何れの方法を選択してもよい。
【0019】このように、上屋固定用のアンカーボルト
10a と10b を鋼製壁パネル3の上端部にだけでなく、屋
根部4の上面にも複数突設することにより、上屋をその
外周と内側の両方で固定することにより、上屋を強固に
固定できる。
【0020】また、屋根部4を鉄筋コンクリートで構築
することにより、図10に図示するように上屋5の一部分
に鋼製地下室を有し、この鋼製地下室に隣接して上屋5
を支持する鉄筋コンクリートの布基礎23がある場合に、
この布基礎23の主筋を屋根部4のコンクリート19内に延
長して定着することにより布基礎23と地下室との連続・
一体化を図ることができて耐震性を著しく高めることが
できる。
【0021】鋼製壁パネル3の面板8の上端部8aは外枠
材6または面板8の上端部から真上に所定長さ突出され
て、屋根部に打設されたコンクリート19を堰き止める堰
板と、雨水などの浸入を防止する止水板の働きをなして
いる(図5,図7(a) 参照)。
【0022】なお、面板8の上端部8aを真上に突出する
かわりに、面板8または外枠材6の端部に面板8の上端
部8aに代わるプレート8bを溶接して取り付けてもよい
(図7(b),(c) 参照)。また、あえてこのような構成に
しないこともある。
【0023】さらに、外枠材6の上端部にスタッドボル
トまたはスタッド鉄筋(図8,9 参照)などからなるシア
コネクター20を複数本所定間隔に突設することにより、
鋼製壁パネル3と屋根部4との完全な一体化が図られて
いる。
【0024】
【発明の効果】この発明は以上説明した構成からなり、
特に屋根部が壁部の上端部間にはりを架け渡し、このは
りの上に構築されているので、屋根部の施工がし易く、
このため大きなスパンの屋根部を容易に構築できて必要
な大きさの地下空間を容易に構築できる。
【0025】また、床部を鉄筋コンクリートで構築し、
壁部の上端部にシアコネクターを複数突設し、かつこの
シアコネクターを介して壁部と一体をなす屋根部をコン
クリートまたは鉄筋コンクリートで構築してなるので、
屋根部と壁部間の力の伝達が確実になされ、したがって
屋根部に加わる風圧力や地震力を壁に均等に伝達させる
ブレースとしても機能させることができて、強度的、耐
震的にもきわめてすぐれている。
【0026】さらに、屋根部と床部の両方をコンクリー
トまたは鉄筋コンクリートで構築することにより、屋根
部および床部の鋼材の節約による大幅なコストダウンが
図れる。また、壁部の上端部に突設された複数のアンカ
ーボルトで上屋を確実に固定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】鋼製地下室の縦断面図である。
【図2】鋼製床パネルの一部斜視図である。
【図3】鋼製壁パネルの斜視図である。
【図4】鋼製地下室の縦断面図である。
【図5】鋼製地下室の縦断面図である。
【図6】鋼製床パネルの一部斜視図である。
【図7】(a) は鋼製壁パネルの斜視図、(b),(c) は鋼製
壁パネル上端部の一部縦断面図である。
【図8】鋼製壁パネルの斜視図である。
【図9】鋼製地下室の一部縦断面図である。
【図10】鋼製地下室を有する建物の側面図である。
【符号の説明】
1…鋼製床パネル、2…捨てコンクリートまたは土間コ
ンクリート、 3…鋼製壁パネル、4…屋根部、5…上屋、6…外枠
材、7…中枠材、 8…面板、9…ボルト孔、10a,10b …アンカーボルト、
11…鉄骨ばり、 12…根太、13…木質板、14…接合プレート、15…接合ボ
ルト、 16…コンクリート壁、17…デッキプレート、18…補強鉄
筋、 19…コンクリート、20…シアコネクター、21…床部、22
…アンカーボルト、 23…鉄筋コンクリート布基礎。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−250220(JP,A) 特開 平9−60010(JP,A) 特開 平9−165759(JP,A) 特開 平9−3925(JP,A) 特開 平8−239848(JP,A) 特開 昭62−220661(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 29/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床部を鋼製床パネルまたは鉄筋コンクリ
    ートで構築し、上端部に複数の上屋固定用のアンカーボ
    ルトとシアコネクターがそれぞれ突設された鋼製壁パネ
    ルを複数、前記床部の上に互いに接合しながら設置して
    壁部を構築し、この壁部の上端部間に前記シアコネクタ
    ーを介して壁部と一体をなす屋根部をコンクリートまた
    は鉄筋コンクリートで構築し、かつ前記アンカーボルト
    によって上屋を固定してなることを特徴とする鋼製地下
    室。
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JP5362298B2 (ja) * 2008-09-08 2013-12-11 ミサワホーム株式会社 地下構造体、ユニット式建物、地下室の施工方法
JP6670198B2 (ja) * 2016-07-28 2020-03-18 Jfe建材株式会社 地下構造物およびその構築方法

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