JP3139957U - 商品陳列用什器 - Google Patents
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Abstract
【課題】商品陳列棚を雛壇状に組立可能な簡単な構成の商品陳列用什器を提供すること。
【解決手段】商品陳列用什器1の商品陳列棚3を、商品収容器2の左右に離れて互いに対向する一対の側壁部材と、一対の側壁部材の間に介装されて一対の側壁部材を互いに連結し、商品収容器2が載せられる連結部材によって構成する。そして、側壁部材には、側壁部材の上下方向に貫通する第1係止穴35aと、側壁部材の上方に向かって突出する突起部36が設けられ、第1係止穴35aと突起部36の水平方向の位置はトレイに前後一列に収納する商品の前後方向の厚さ分ずらされている。
【選択図】図3
【解決手段】商品陳列用什器1の商品陳列棚3を、商品収容器2の左右に離れて互いに対向する一対の側壁部材と、一対の側壁部材の間に介装されて一対の側壁部材を互いに連結し、商品収容器2が載せられる連結部材によって構成する。そして、側壁部材には、側壁部材の上下方向に貫通する第1係止穴35aと、側壁部材の上方に向かって突出する突起部36が設けられ、第1係止穴35aと突起部36の水平方向の位置はトレイに前後一列に収納する商品の前後方向の厚さ分ずらされている。
【選択図】図3
Description
本考案は、商品陳列用什器、特にコンビニエンスストア等の店舗内に商品を前後一列に並べたものを数列、且つそれらを段重ねにして陳列する商品陳列用什器に関する。
コンビニエンスストア等の店舗内には、商品陳列棚に複数個の商品が前後一列に並べられ、手前に位置する商品を取り出すと、残りの商品が商品陳列棚の奥から手前に向かって押し出されて、常に商品陳列棚の手前から商品を取り出すことを可能にする技術が種々提案されている。
例えば、特許文献1には、棚板を不要にして棚間の商品の有効陳列領域を増大でき、且つ商品の補充、点検作業及び商品の抜き取りを容易にした商品陳列棚が開示されている。
この特許文献1の商品陳列棚は、長尺部材と短尺部材を長方形状に組み立ててなる枠体と、枠体の長手方向に任意の間隔で配置され、且つ枠体の相対向する長尺部材間に差し渡し状態にして両長尺部材に着脱可能に取り付けられると共に整列して載置される商品を前方に移動する複数の前出し式商品陳列ユニットとを有する構成である。
従って、棚板が不要になると共に棚板間隔を変えることなしに棚間の商品の有効陳列領域を増大することができ、商品の補充、点検作業及び商品の抜き取りが容易になる。更に、商品陳列棚全体の商品の陳列収容効率を向上でき、各商品陳列棚に前後一列に並べられた商品は、手前に位置する商品を取り出すと、残りの商品が商品陳列棚の奥から手前に向かって押し出されて、常に商品陳列棚の手前から商品を取り出すことが可能になっている。
また、枠体を支柱にブラケットを介して支持する構成を有するため、複数の商品陳列棚を取り付けることが可能である。従って、商品陳列棚毎に商品の種類、銘柄等を変えて陳列した場合であっても、消費者は各商品陳列棚の先端部に位置する商品を見ることにより、目的とする商品の種類、銘柄等を素早く見分けることが可能である。
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術は、同一サイズの複数の商品陳列棚が支柱に垂直に取り付けられるために、下段にある商品陳列棚に収容されている商品は確認し難く、また取り出し難いという問題があった。即ち、商品陳列棚の先端部に位置する商品を見ることで商品の種類、銘柄等を見分けることが可能であるものの、各商品陳列棚が支柱に垂直に取り付けられているため、立った姿勢で下段の商品陳列棚を見ると、その上の段の商品陳列棚が邪魔をして先端部の商品が確認し難い、取り出し難いこととなる。
本考案は、上記の課題を解決するために為されたものであり、その目的は、商品陳列棚を雛壇状に組立可能な簡単な構成の商品陳列用什器を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の商品陳列用什器は、複数の商品を前後に整列させて列の前方に向かって付勢した状態で収容可能な商品収容器と、該商品収容器を装着することによって前記商品を前記商品収容器に収容された状態で陳列する商品陳列棚と、を有する商品陳列用什器において、前記商品陳列棚は、前記商品収容器の左右に離れて互いに対向する一対の側壁部材と、該一対の側壁部材の間に介装されて前記一対の側壁部材を互いに連結し、前記商品収容器が載せられる連結部材と、を有し、前記一対の側壁部材は、該側壁部材の上下方向に貫通する第1係止穴と、該側壁部材の上方に向かって突出し、該側壁部材の上部に他の側壁部材を積み重ねることによって該他の側壁部材の第1係止穴に挿入可能な突起部と、を有し、前記第1係止穴は、前記突起部に対して水平方向に所定の間隔だけ前方にずれて設けられていることを特徴とする。
斯かる構成を採用することで、一対の側壁部材が連結部材によって連結され、その連結部材に商品収納器を載置した商品陳列棚が提供される。そして、その側壁部材には突起部と、その突起部が挿入可能な第1係止穴が、突起部に対して水平方向に所定の間隔だけ前方にずれて設けられているので、商品陳列棚を下段よりも上段が後方に位置する段差状に配置する、所謂雛壇状に構成することが可能となる。従って、商品陳列棚を雛壇状に組立可能な簡単な構成の商品陳列用什器が提供されることとなる。
請求項2に記載の商品陳列用什器は、請求項1に記載の商品陳列用什器において、前記第1係止穴と前記突起部との水平方向の間隔は、前記トレイに整列して収容される前記商品の整列方向の厚さと略等しいことを特徴とする。従って、雛壇状に構成する際に、商品陳列棚は商品1個分の厚さだけずらした雛壇状の構成が可能となり、各商品陳列棚の先端部の商品を効果的に確認することが可能であり、且つ取り出し易くなる。
請求項3に記載の商品陳列用什器は、請求項1又は2に記載の商品陳列用什器において、前記側壁部材は、前記突起部の鉛直方向下部に、前記第1係止穴と並んで設けられた第2係止穴を有することを特徴とする。従って、商品陳列用棚を垂直に重ねること、また変則的に重ねること、例えば下2段を垂直に上3段を雛壇状に重ねることが可能となる。
請求項4に記載の商品陳列用什器は、請求項1〜3の何れか1項に記載の商品陳列用什器において、前記側壁部材は、前記第2係止穴を中心にして、前記第1係止穴と前記第2係止穴との間隔に等しい距離だけ後方位置に、第3係止穴を設けたことを特徴とする。従って、商品陳列棚を構成する際に側壁部材の左右の区別をする必要はなく、左右共用とすることが可能である。故に、商品陳列棚は製造容易であり、素早く組み立てることが可能となる。
請求項5に記載の商品陳列用什器は、請求項1〜4の何れか1項に記載の商品陳列用什器において、前記側壁部材の突起部は、該側壁部材の上下方向に細長い平板状であって、且つ該平板状の突起部の短辺側には曲率が設けられており、他の側壁部材が積み重ねられたときに該他の側壁部材の第1〜第3係止穴の何れか1つの係止穴の内壁面に接面するように構成されていることを特徴とする。従って、突起部は割竹状の形状を有するので、上下の圧縮過重に対して折れ曲がり難くなり、繰り返しの使用に耐え得る。更に、突起部の曲率は第1〜第3係止穴の曲率と略同一であるので、突起部の側面は第1〜第3係止穴の内壁面に接面し、その結果、側壁部材同士の結合が強固なものとなる。
請求項6に記載の商品陳列用什器は、請求項1〜5の何れか1項に記載の商品陳列用什器において、前記側壁部材の突起部の先端は、丸み加工が施されていることを特徴とする。従って、側壁部材の突起部を他の側壁部材の第1〜第3係止穴に挿入する際に、挿入し易く且つ係止穴を傷付け痛める恐れが軽減し、更に、突起部で側壁部材の側面を傷つける恐れも軽減し、繰り返しの使用に耐え得る商品陳列用什器を提供できることとなる。
請求項7に記載の商品陳列用什器は、請求項1〜6の何れか1項に記載の商品陳列用什器において、最下部の前記商品陳列棚は足場を有することを特徴とする。従って、商品陳列棚を多段に雛壇状に構成した場合であっても、足板を最下部の側壁部材に取り付けることで、商品陳列用什器が後方に倒れることが防止される。
請求項8に記載の商品陳列用什器は、請求項7に記載の商品陳列用什器において、前記足場は、細長い長方形状であり前後方向の長さが、雛壇状に構成した複数の商品陳列棚の最下段の商品陳列棚の前端から最上段の商品陳列棚の後端までの水平方向の距離に略等しいことを特徴とする。従って、簡単な構成で足場が実現でき、然も商品陳列用什器が後方に倒れることが効果的に防止される。
請求項9に記載の商品陳列用什器は、請求項7又は8に記載の商品陳列用什器において、前記足場は、最下部の前記側壁部材の第1〜第3係止穴の何れか1つの係止穴に挿入可能な突起部を有し、着脱可能に構成されていることを特徴とする。従って、段数が少なく転倒防止用の足場が必要でない場合、若しくは商品の重量が軽く転倒防止用の足場が必要でない場合には、足場を取り外すことが可能である。
本考案の商品陳列用什器によれば、商品陳列棚を構成する一対の側壁部材に突起部と、その突起部が挿入可能な第1係止穴が、前述の突起部に対して水平方向に所定の間隔だけ前方にずれて設けられているので、商品陳列棚を雛壇状に組み立てることが可能である。
以下、図面を参照しながら、本考案の商品陳列用什器を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
本考案の商品陳列用什器は、たばこをたばこ箱単位で銘柄別に陳列するものであり、例えばコンビニエンスストアのレジカウンター等に設置されて使用されるものである。商品陳列用什器1は、たばこの銘柄毎に用意されて複数のたばこ箱Pが収容されるトレイ(商品収容器)2と、複数のトレイ2をたばこの銘柄別に並べて、たばこ箱Pをトレイ2に収容された状態で陳列する商品陳列棚3を備える。
図1は、本考案の商品陳列用什器1の商品陳列棚3の構成を説明する斜視図である。商品陳列棚3は、左右に離れて互いに対向する一対の側壁部材31、31と、一対の側壁部材31、31の間に介装されて、これら一対の側壁部材31、31を互いに連結する連結部材41とを有する。
側壁部材31は、鋼板をプレス形成したプレス成形品であり、略矩形状の開口部Kを有する平板形状を有し、前後に一定の幅で延在する下辺部32a及び上辺部32bと、下辺部32aの前部から上方に向かって一定幅で延在し上辺部32bの前部と接続する前辺部33aと、下辺部32aの後部から上方に向かって一定幅で延在し上辺部32bの後部と接続する後辺部33bが形成されている。
前辺部33aの前端縁、下辺部32aの下端縁、後辺部33bの後端縁、上辺部32bの上端縁には、内方に向かって突出するようにフランジが形成されており、側壁部材31の剛性が確保されている。
そして、側壁部材31には、側壁部材31の上下方向に貫通する第1係止穴35a、第2係止穴35b、第3係止穴35cと、側壁部材31の上方に向かって突出する突起部36が設けられている。第1係止穴35a、第2係止穴35b、第3係止穴35cは、下辺部32aの前部と後部に設けられており、突起部36は、前辺部33aの上部と、後辺部33bの上部(又は上辺部32bの前部と後部)に設けられており、商品陳列棚3の上に他の商品陳列棚3を積み重ねた場合に、下段の商品陳列棚3の突起部36が、上段の商品陳列棚3の第1係止穴35a、又は第2係止穴35bに挿入されて、上下2段の商品陳列棚3が互いに係止される。
ここで、第1係止穴35aと第2係止穴35bとの間隔、及び第2係止穴35bと第3係止穴35cとの間隔は、トレイ2に整列して収容される商品、即ちタバコ箱Pの整列方向の厚さと略等しい。また、突起部36の鉛直方向下部に第2係止穴35bが設けられている。従って、下段の商品陳列棚3の突起部36を、上段の商品陳列棚3の第1係止穴35aに挿入することによって、商品陳列棚3を雛壇状に積み重ねることができる。また、下段の商品陳列棚3の突起部36を、上段の商品陳列棚3の第2係止穴35bに挿入することによって、商品陳列棚3を垂直に積み重ねることができる。また、側壁部材31に第3係止穴35cを設けることによって、側壁部材31により商品陳列棚を構成する場合に、左右の区別をすることなく左右共用で使用することができる。
側壁部材31の突起部36は、側壁部材31の上下方向に細長い平板状であって、且つこの平板状の突起部の短辺側には曲率が設けられており、他の側壁部材31が積み重ねられたときに、この他の側壁部材の第1係止穴35a、又は第2係止穴35bの何れか1つの係止穴の内壁面に接面するように構成されている。従って、突起部36は割竹状の形状を有しているので、上下の圧縮過重に対して折れ曲がり難くなり、繰り返しの使用に耐え得る。更に、突起部36の曲率は第1係止穴35a及び第2係止穴35bの曲率と同一であるので、突起部36の側面は係止穴35の内壁面に接面し、その結果、側壁部材31同士の結合が強固なものとなる。
更に、側壁部材31の突起部36の先端は、丸み加工が施されている。従って、側壁部材31の突起部36を他の側壁部材31の係止穴36に挿入する際に、挿入し易く且つ係止穴36を傷付け痛める恐れが軽減し、繰り返しの使用に耐え得る。更に、突起部36にて側壁部材31の側面を傷つける恐れも低減する。
また、側壁部材31には、連結部材41を取り付けるための取付孔37が穿設されている。取付孔37は、下辺部32の前部と後部の2箇所に設けられており、下辺部32aの下端縁から同一の高さ位置に位置する。
連結部材41は、金属製の円柱部材によって構成される。連結部材41は、後述するトレイ本体11の横幅の整数倍の長さと同一若しくは若干長い軸長の軸部42を有し、軸部42の両端部にねじ穴43が各々螺設されている。この連結部材41は、取付ねじ45を側壁部材31の取付穴37に挿入させて、連結部材41のねじ穴43に螺入することによって、側壁部材31に固定することができるようになっている。なお、連結部材41は、軸部42の長さがトレイ本体11の横幅と同一若しくは若干長いものを、トレイ2の個数分だけ互いに螺合したものであっても良い。図1においては、連結部材41は、トレイ本体11の横幅と同一若しくは若干長いものを3本、互いに螺合したものである。
図2は、商品陳列用什器1のトレイ(商品収容器)2の構成を説明する図である。トレイ2は、同一銘柄の複数のたばこ箱Pを前後一列に整列させて、列の前方に向かって付勢した状態で収容可能な構成を有しており、トレイ本体11と付勢手段21によって構成される。
トレイ本体11は、例えば透明のアクリル樹脂等の剛性樹脂材料によって構成されており、細長矩形の底面部11Aと、底面部11Aの一対の長辺からそれぞれ起立して互いに対向する左右の側面部11B、11Cと、底面部11Aの一方の短辺から起立する前面部11D及び他方の短辺から起立する後面部11Eを備えた細長矩形の深皿形状を有する。そして、底面部11Aの下面には、底面部11Aの長辺に沿ってトレイ本体11の前後に延在するように一対のリブ11F、11Fが突設されている。
トレイ本体11の大きさは、たばこ箱Pの横幅寸法よりも若干大きな距離を有して左右の側面部11B、11Cが対向し、たばこ箱Pを立てて前後一列に整列させて収容した場合に、タバコ箱Pの下部がトレイ本体11内に収容される深さを有している。
トレイ本体11の底面部11Aには、付勢手段21の当接板22をたばこ箱Pの配列方向であるトレイ本体11の長手方向に摺動可能に支持するレール部12と、付勢ばね23の先端部23aを固定するばね固定部13と、トレイ本体11が商品陳列棚3の連結部材41に載せられた状態で商品陳列棚3の連結部材41に係合する係合部14が形成されている。この係合部14は、底面部11Aの下面に突設されたリブ11Fの一部を切り欠いて構成されている。
レール部12は、底面部11Aの左右方向略中央部にて底面部11Aの長手方向に延在するように形成された溝状の開口部によって構成されている。そして、ばね固定部13は、レール部12の前端部よりも前面部11D寄りの位置において、底面部11Aから上方に向かって突設された小突起部によって構成されている。
付勢手段21は、トレイ本体11に収容されたたばこ箱Pを列の前方に向かって付勢するものであり、当接板22と付勢ばね23を有する。当接板22は、例えばアセタールコポリマ等の合成樹脂材料によって構成されており、底面部11Aに沿うようにレール部12に係合して摺動する摺動部22aと、摺動部22aから上方に向かって突出し、列最後のたばこ箱Pの背面に接面する平面状の当接面部22bが形成されている。
付勢ばね23は、巻き癖が付けられた渦巻き状の板ばねによって構成されていり、図示していない巻回部が当接面部22bの背面側に配置され、巻回部から引き出された付勢ばね23の先端部23aがばね固定部13に固定されて、当接板22をトレイ本体11の前方に向かって付勢している。
図3は、本考案の商品陳列用什器1の使用状態の一例を示す図である。商品陳列用什器1を設置する際には、まず、商品陳列棚3を設置する設置場所の大きさと、トレイ2の所望個数に基づいて、商品陳列棚の横幅と、積み重ねる段数を決定し、次いで、斯かる構成に必要な数量だけ、側壁部材31、連結部材41、トレイ2を用意する。
例えば、図3に示すように、商品陳列棚3の横幅を、トレイ2が3個左右に並べられる大きさとし、商品陳列棚3を上下に4段積み重ねる構成に決定した場合には、8枚の側壁部材31と、8本の連結部材41と、12個のトレイ2を用意する。
そして、一対の側壁部材31、31を左右に離間させて互いに対向させ、連結部材41を一対の側壁部材31、31の前部間及び後部間に介装し、取付ねじ45を螺入して1段目の商品陳列棚3が組み立てられる。
同様に、2段目の商品陳列棚3を組み立て、1段目の商品陳列棚3の上に2段目の商品陳列棚3を積み重ねて、1段目の商品陳列棚3の突起部36を、2段目の商品陳列棚3の第1係止穴35aに挿入し、上下2段の商品陳列棚3を互いに係止する。同様にして、3段目及び4段目の商品陳列棚3を組み立て、2段目の商品陳列棚3の上に3段目の商品陳列棚3を積み重ね、2段目の商品陳列棚3の突起部36を、3段目の商品陳列棚3の第1係止穴35aに挿入し、2段目と3段目の商品陳列棚3を係止する。そして3段目の商品陳列棚3の上に4段目の商品陳列棚3を積み重ね、3段目の商品陳列棚3の突起部36を、4段目の商品陳列棚3の第1係止穴35aに挿入し、3段目と4段目の商品陳列棚3を係止する。これにより、トレイ2を3個並べることができ且つ上下4段、然も雛壇状に積み重ねられた商品陳列用什器1の商品陳列棚3が完成する。
商品陳列棚3を雛壇状に重ねることが完成すると、商品陳列棚3にトレイ2が装着され、最下段の商品陳列棚3に足場40が取り付けられる。トレイ2には、予め同一銘柄の複数のたばこ箱Pが前後一列に整列されて列の前方に向かって付勢された状態で収容されている。各トレイ2は、一対の側壁部材31、31の前部間及び後部間に介装された連結部材41の間に亘って架け渡されるように、これら2本の連結部材41の上にトレイ本体11が載せられる。そして、連結部材41の一部がトレイ本体11の係合部14に入り込み、連結部材41に係合される。
図4は、図3において最下段の商品陳列棚3の取り付ける一対の足場40、40の斜視図である。この足場40は細長い長方形状であり、最下段の商品陳列棚3に設けられた第1係止穴35a、第2係止穴35b、第3係止穴35cの何れか一つの係止穴に挿入可能な突起部41が設けられており、側壁部材31に着脱可能に構成されている。この突起部41は、商品陳列棚3の側壁部材31に設けられた突起部36と同一形状であって、突起部36に形成された曲率と同じ曲率を有している。足場40の前後方向の長さは、雛壇状に構成した複数の商品陳列棚の最下段の商品陳列棚3の前端から最上段の商品陳列棚3の後端までの水平方向の距離に略等しい。そして、剛性を保つように、突起部41が形成された縁と相対する縁には折り曲げ部42が形成されて、断面L字型の形状を有している。従って、この足場40が最下段の商品陳列棚3に取り付けられることにより、最上段の商品陳列棚3が倒れることが防止される。なお、この足場40は、長さが変えられるように伸縮自在に構成しても良い。そして、陳列する商品や商品陳列棚3の大きさ等により、必要に応じて取り付けることができ、転倒等の心配がない場合には取り付ける必要はない。
上記商品陳列用什器1によれば、商品陳列棚3の一対の側壁部材31、31に第1係止穴35aを設け、また一対の側壁部材31、31にその係止穴35に挿入する突起部36を設け、突起部36と第1係止穴35aの水平方向の一をずらしたので、商品陳列棚3を雛壇状に組み立てることが可能である。従って、商品陳列棚3を垂直に段積みした場合のように、下段の商品陳列棚3の商品が見難い、取り出し難いという問題は解消され、商品の売り上げが増加するといった効果を発揮する。
なお、本考案は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上述の実施の形態では、商品の例としてたばこ箱Pの場合を説明したが、清涼飲料水のボトルであっても良い。
1 商品陳列用什器
2 トレイ(商品収容器)
3 商品陳列棚
11 トレイ本体
14 係合部
31 側壁部材
35 係止穴
36 突起部
40 足部
41 連結部材
P たばこ箱(商品)
K 開口部
2 トレイ(商品収容器)
3 商品陳列棚
11 トレイ本体
14 係合部
31 側壁部材
35 係止穴
36 突起部
40 足部
41 連結部材
P たばこ箱(商品)
K 開口部
Claims (9)
- 複数の商品を前後に整列させて列の前方に向かって付勢した状態で収容可能な商品収容器と、
該商品収容器を装着することによって前記商品を前記商品収容器に収容された状態で陳列する商品陳列棚と、を有する商品陳列用什器において、
前記商品陳列棚は、
前記商品収容器の左右に離れて互いに対向する一対の側壁部材と、
該一対の側壁部材の間に介装されて前記一対の側壁部材を互いに連結し、前記商品収容器が載せられる連結部材と、を有し、
前記一対の側壁部材は、
該側壁部材の上下方向に貫通する第1係止穴と、
該側壁部材の上方に向かって突出し、該側壁部材の上部に他の側壁部材を積み重ねることによって該他の側壁部材の第1係止穴に挿入可能な突起部と、を有し、
前記第1係止穴は、前記突起部に対して水平方向に所定の間隔だけ前方にずれて設けられていることを特徴とする商品陳列用什器。 - 前記第1係止穴と前記突起部との水平方向の間隔は、前記トレイに整列して収容される前記商品の整列方向の厚さと略等しいことを特徴とする請求項1に記載の商品陳列用什器。
- 前記側壁部材は、前記突起部の鉛直方向下部に、前記第1係止穴と並んで設けられた第2係止穴を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の商品陳列用什器。
- 前記側壁部材は、前記第2係止穴を中心にして、前記第1係止穴と前記第2係止穴との間隔に等しい距離だけ後方位置に、第3係止穴を設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の商品陳列用什器。
- 前記側壁部材の突起部は、該側壁部材の上下方向に細長い平板状であって、且つ該平板状の突起部の短辺側には曲率が設けられており、他の側壁部材が積み重ねられたときに該他の側壁部材の第1〜第3係止穴の何れか1つの係止穴の内壁面に接面するように構成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の商品陳列用什器。
- 前記側壁部材の突起部の先端は、丸み加工が施されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の商品陳列用什器。
- 最下部の前記商品陳列棚は足場を有することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の商品陳列用什器。
- 前記足場は、細長い長方形状であり前後方向の長さが、雛壇状に重ねられた複数の商品陳列棚の最下段の商品陳列棚の前端から最上段の商品陳列棚の後端までの水平方向の距離に略等しいことを特徴とする請求項7に記載の商品陳列用什器。
- 前記足場は、最下部の前記側壁部材の第1〜第3係止穴の何れか1つの係止穴に挿入可能な突起部を有し、着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項7又は8に記載の商品陳列用什器。
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JP2007009968U JP3139957U (ja) | 2007-12-27 | 2007-12-27 | 商品陳列用什器 |
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JP3139957U true JP3139957U (ja) | 2008-03-06 |
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ID=43290125
Family Applications (1)
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JP2013022282A (ja) * | 2011-07-22 | 2013-02-04 | Japan Tobacco Inc | 什器及び什器のジョイント構造 |
JP2013046722A (ja) * | 2011-03-22 | 2013-03-07 | Japan Tobacco Inc | 商品陳列装置 |
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2007
- 2007-12-27 JP JP2007009968U patent/JP3139957U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013046722A (ja) * | 2011-03-22 | 2013-03-07 | Japan Tobacco Inc | 商品陳列装置 |
JP2013022282A (ja) * | 2011-07-22 | 2013-02-04 | Japan Tobacco Inc | 什器及び什器のジョイント構造 |
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