JP3139755U - ノック式筆記具 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を増加させることなく、筆記部を軸筒の前端から突出させた状態を安定して維持するとともに、クリップの弾発力を大きくする。
【解決手段】ノック式筆記具10は、長孔11aが周囲に形成された軸筒11と、軸筒に挿入され弾性体14により後方に付勢される筆記体12と、軸筒の後部に挿入されたノック体16と、前端がノック体16に接続されて湾曲可能な弾性片17と、弾性片17に設けられ筆記部12aが軸筒に没入した状態で後端が長孔11aの後端に当接する脚部18と、後部が脚部18に連結されるクリップ19とを備える。筆記部12aが軸筒から突出した状態で長孔の後端に係止し筆記部12aの突出状態を維持可能な係止突起21が弾性片17の後端に形成され、係止突起21は弾性片17の後端が軸筒内部に弾性変形することにより長孔11aの後端への係止が解除されるように構成される。
【選択図】 図1

Description

本考案は、軸筒の後端から後方に突出したノック体を押圧することにより、軸筒に挿入された筆記体の筆記部を軸筒の前端より突出させるノック式筆記具に関するものである。
従来、このようなノック式筆記具として、軸筒と、その軸筒内に摺動可能に挿入された筆記体と、この筆記体を後方へ付勢する弾性体と、その弾性体の付勢力に抗して筆記体を前方に移動させるノック体とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。このノック式筆記具では、軸筒の後部周囲に軸方向に延びる長孔が形成され、軸筒の後部に挿入されたノック体に長孔に挿通する脚部が形成され、軸筒の外部であってその軸筒に沿って設けられたクリップの後部がその脚部に連結される。また、クリップの前端には係止突起が形成され、長孔前方の軸筒には、クリップの係止突起の位置より前方において、筆記体の移動量に等しい距離の位置に係止突起を係止する係止孔が形成される。そして、弾性体の付勢力に抗してノック体を押圧することにより筆記体を前方に移動させると、クリップ前端における係止突起が係止孔に係止し、これによって、筆記体の前部における筆記部を軸筒の前端から突出させた状態に維持するように構成される。
しかし、この筆記具では、クリップ前端における係止突起を係止孔に係止させた状態に維持する必要から、クリップと脚部の角度をクリップを軸筒に取付けた状態におけるクリップと脚部の角度より小さく形成し、クリップを軸筒に取付けた状態においてクリップと脚部との付け根部分を支点としてクリップと脚部との角度を拡開させ、その復元しようとする弾性力によりクリップの前端を軸筒の表面に押接させていた。また、筆記部を軸筒に没入させるにはクリップ前端における係止突起を係止孔より離脱させることが必要であり、その際にはクリップと脚部との付け根部分を支点として、クリップの前端を軸筒より離間させていた。従って、クリップの前端を常に軸筒の表面に押接させるために、またクリップ前端における係止突起を係止孔より離脱させるために、クリップと脚部との付け根部分に過度の負荷が加わる不具合があった。
この点を解消するために、図13に示すように、弾性片7をノック体6に設け、その弾性片7に脚部8を設けることが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。このノック式筆記具では、弾性片7を介して脚部8がノック体6に接続されるので、クリップ9の弾性によりそのクリップ9の前端を常に軸筒1の表面に押接させるけれども、図14に示すように、クリップ9前端における係止突起9aを係止孔1aより離脱させる際には、この弾性片7が弾性変形して湾曲する。これにより、クリップ9と脚部8との付け根部分に加わる負荷を弾性片7に分散させることができ、その付け根部分に負荷が集中して加わることを回避できるとしている。
実公平5−25915号 実公平6−15741号
しかし、弾性片7を介して脚部8をノック体6に接続する上記従来のノック式筆記具では、クリップ9の前端における係止突起9aを軸筒1の係止孔1aに係止させる力が弱まって筆記部2aを軸筒1の前端から突出させた状態に維持することが不安定になるとともに、クリップ9前端における係止突起9aを係止孔1aから離脱させて筆記部2aを軸筒1に没入させることが比較的困難となる不具合があった。
即ち、従来では、クリップ9の前端が軸筒1の表面を押接する弾発力を確保するために、クリップ9と脚部8の角度をクリップ9を軸筒1に取付けた状態におけるクリップ9と脚部8の角度より小さく形成し、クリップ9を軸筒1に取付けた状態においてクリップ9と脚部8との角度を拡開させ、その復元しようとする弾性力によりクリップ9の前端を軸筒1の表面に押接させている。
しかし、弾性片7をノック体6に設けてこの弾性片7に脚部8を形成すると、クリップ9と脚部8の角度をクリップ9を軸筒1に取付けた状態におけるクリップ9と脚部8の角度より小さく形成してクリップ9を軸筒1に取付け、クリップ9と脚部8との角度を拡開させると、その弾性片7も弾性変形してしまう。すると、クリップ9の前端が軸筒1の表面を押接する弾発力を確保するために必要なクリップ9と脚部8との拡開する角度は従来より減少して、そのクリップ9の前端が軸筒1の表面を押接する弾発力も減少する。この押接する弾発力が減少すると、クリップ9の前端における係止突起9aを軸筒1の係止孔1aに係止させる力が弱まって、筆記部2aを軸筒1の前端から突出させた状態に維持することが弾性片7を設けない従来に比較して不安定になる不具合があった。
また、このノック式筆記具において筆記部2aを軸筒1に没入させるには、図13の矢印Pで示すように、脚部8より後方におけるクリップ9の後部9bを軸筒1側に押圧することにより脚部8を中心としてそのクリップ9を揺動させ、これにより脚部8より前方におけるクリップ9の前端を軸筒1の外表面から離間させてクリップ9前端における係止突起9aを係止孔1aより離脱させるとしている。
しかし、弾性片7を介して脚部8をノック体6に接続する上記従来のノック式筆記具では、図14に示すようにクリップ9の後部9bを軸筒1側に押圧すると、その脚部8が設けられた弾性片7自体が湾曲し、その脚部8が軸筒1の内部に没入してしまってクリップ9を大きく揺動させることができない。このため、脚部8より前方におけるクリップ9の前端を軸筒1の外表面から大きく離間させることができずに、係止突起9aを係止孔1aから離脱させて筆記部2aを軸筒1に没入させることが比較的困難になる不具合があった。
また、筆記部2aが軸筒1に没入した状態にあって、クリップ1は、その前端を軸筒1から開かせて、その間に図示しないポケット等の生地を進入させた後に復元させて軸筒1とともその生地を挟み、これによりその筆記具をそのポケット等に保持するものである。しかし、クリップ1の前端を開かせるためにクリップ9の後部9bを軸筒1側に押圧しても、脚部8が軸筒1の内部に没入してしまうとクリップ9を大きく揺動させることができずに、クリップ9の前端を軸筒1から大きく開かせることができない。このため、比較的厚みのある部分をクリップにより挟持できない不具合もあった。
これらの点を解消するために、弾性片7をノック体6に設ける上記従来のノック式筆記具では、スプリング5を弾性片7とノック体6の間に付設し、そのスプリング5により脚部8を外方に弾発させ、クリップ9と脚部8との付け根部分に過度の負荷が加わることを防止する以外の弾性片7の不必要な弾性変形を防止し、これによりクリップ9の前端が軸筒1の表面を押接する弾発力が減少することを回避している。しかし、このようなスプリング5を弾性片7とノック体6間に付設することは、部品点数の増加とともにその取付け工数の増加を招き、結果として製品の単価が押し上げられる不具合があった。
本考案の目的は、部品点数を増加させることなく、筆記部を軸筒の前端から突出させた状態を安定して維持するとともに、比較的容易に筆記部を軸筒に没入させることができ、クリップにおける把持力を大きくすることができるノック式筆記具を提供することにある。
請求項1に係る考案は、図1及び図2に示すように、軸方向に延びる長孔11aが形成された軸筒11と、前端の筆記部12aを軸筒11の前端から出没可能に軸筒11に挿入され弾性体14により後方に付勢される筆記体12と、筆記体12の後端に当接し後部が軸筒11の後端から後方に突出するように軸筒11の後部に挿入されたノック体16と、軸筒11に挿入されたノック体16に沿って設けられ前端がノック体16に接続されて湾曲可能な弾性片17と、弾性片17に設けられ長孔11aに前後方向に移動可能に挿通された脚部18と、脚部18に連結されて軸筒11の外部に設けられ軸筒11の外周に弾性により押接させるクリップ19とを備えたノック式筆記具10の改良である。
請求項1に記載された筆記具では、筆記部12aが軸筒11から突出した状態で長孔11aの後端に係止し筆記部12aの突出状態を維持可能な係止突起21が弾性片17の後端に形成され、係止突起21は弾性片17の後端が軸筒11内部に弾性変形することにより長孔11aの後端への係止が解除されるように構成されたことを特徴とする。
この請求項1に記載されたノック式筆記具では、クリップ19の前端が軸筒11の表面を押接する弾発力を確保するために、従来と同様にクリップ19と脚部18の角度を取付けた状態におけるクリップ19と脚部18の角度より小さく形成し、クリップ19を軸筒11に取付けた状態においてクリップ19と脚部18との角度を拡開させる。弾性片17に係止突起21を形成するので、その弾性片17を湾曲させて長孔11aの後端に係止した係止突起21をその長孔11aからの離脱を、従来技術であるクリップ19の前端に設けられた係止突起を軸筒の係止孔からの離脱よりも容易にすることができる。よって、長孔11aの後端に係止突起21を比較的大きな力で係止させることができ、これにより筆記部12aが軸筒11から突出した状態を安定して維持することが可能となる。
請求項2に係る考案は、請求項1に係る考案であって、軸筒11の外周にクリップ19の前端が押接され、脚部18が係止突起21より前方の弾性片17の中間部に設けられたことを特徴とする。
この請求項2に記載されたノック式筆記具では、脚部18を係止突起21が形成された弾性片17の後端に形成せずに、その係止突起21より前方の弾性片17の中間部に形成する。従って、係止突起21より前方の弾性片17の中間部に脚部18を形成することにより、弾性片17を湾曲させて脚部18を移動させるために必要な弾発力を増加させることができる。この結果、その脚部18を軸筒11の外方に弾発させるために従来必要とされた図13におけるスプリング5を不要にすることができ、部品点数を増加させることなく、弾性片17の不必要な弾性変形を防止することができ、これによりクリップ19の前端が軸筒11の表面を押接する弾発力の減少を回避することができる。
請求項3に係る考案は、請求項1又は2に係る考案であって、筆記部12aが軸筒11に没入した状態で係止突起21が進入可能な係止孔11eが長孔11a後方の軸筒11に形成されたことを特徴とする。
この請求項3に記載されたノック式筆記具では、弾性片17を弾性変形させて係止突起21を軸筒11の内部に埋没させることにより長孔11aとの係止状態を解消するけれども、筆記部12aが軸筒11に没入した状態でその係止突起21が進入可能な係止孔11eを軸筒11に形成するので、弾性片17が弾性変形した状態を筆記部12aが軸筒11に没入した状態で解消することができる。よって、弾性片17の弾性変形した状態が維持されることに起因する弾性片17のへたりを防止することができる。
請求項4に係る考案は、請求項3に係る考案であって、更に図3及び図4に示すように、軸筒11に軸筒11の後端から係止孔11eを貫通して長孔11aに至るスリット11fが長手方向に形成されたことを特徴とする。
この請求項4に記載されたノック式筆記具では、脚部18を軸筒11のスリット11fに位置させ、そのスリット11fを拡開させて、その脚部18を前進させるだけの比較的単純な作業で、その脚部18は係止孔11eを貫通して長孔11aに至る。よって、その脚部18を軸筒11の長孔11aに比較的容易に挿入することができ、比較的製造が容易なノック式筆記具を得ることができる。
請求項5に係る考案は、請求項3又は4に係る考案であって、クリップ19の後部に脚部18を越えて後方に延びる操作部22が形成され、筆記部12aが軸筒11に没入した状態で操作部22が係止孔11eを覆うように構成されたことを特徴とする。
この請求項5に記載されたノック式筆記具では、筆記部12aが軸筒11に没入した状態で操作部22が係止孔11eを覆うので、その係止孔11eが外部に表出することに起因する外観上の見栄えの悪化を防止することができる。
請求項6に係る考案は、請求項3ないし5のいずれか1項に係る考案であって、筆記部12aが軸筒11に没入した状態で脚部の後端が長孔11aの後端に当接するように構成され、脚部18の後端と係止突起21の後面21bとの間隔と、長孔11aの後端と係止孔11eの後端との間隔が等しいことを特徴とする。
この請求項6に記載されたノック式筆記具では、筆記部12aが軸筒11に没入した状態で、脚部18後端が長孔11aの後端に当接し、係止突起21の後面21bが係止孔11eの後端に当接することになる。このため、脚部18後端が長孔11aの後端に当接して筆記部12aが軸筒11に没入した状態を維持する力を、係止突起21の後面21bが係止孔11eの後端に当接することによりこの部分に分散することができ、これにより筆記部12aが軸筒11に没入した状態を安定して維持することができる。また、例えばスリット11fを形成した場合には、脚部18後端が長孔11aの後端に過度に当接することに起因するスリット11fの拡開は抑制され、軸筒11の長孔11aに挿入された脚部18がスリット11fから離脱するような事態を有効に回避することができる。
請求項7に係る考案は、請求項6に係る考案であって、ノック体16は後部が軸筒11の後端から後方に突出するノック部16aとノック部16aから前方に所定の間隔をあけて設けられ筆記体12の後端が接触する接触部16bとノック部16aと接触部16bを連結する連結部16cとを有し、弾性片17は連結部16cと所定の間隔をあけて連結部16cに並設されて前端が接触部16bに接続され、長孔11aの後端に当接する脚部18の後端が軸筒11に直行するか或いはクリップ19に向かうに従って後方に移動するように傾斜して形成され、筆記体12を後方に付勢する弾性体14は脚部18の後端を長孔11aの後端に押しつけて脚部18を軸筒11の外側に突出させるように構成されたことを特徴とする。
この請求項7に記載されたノック式筆記具では、弾性体14が筆記体12を後方に付勢することにより脚部18を軸筒11の外側に突出させるので、弾性片17の前端を中心としてその脚部18に連結されたクリップ19を回動させ、クリップ19の前端を比較的強い力で軸筒11の外周に押接させることができる。この結果、このクリップ19における把持力を大きくすることができる。
請求項8に係る考案は、請求項1ないし6のいずれか1項に係る考案であって、図7に示すように、ノック体16は後部が軸筒11の後端から後方に突出するノック部16aとノック部16aから前方に所定の間隔をあけて設けられ筆記体12の後端が接触する接触部16bとノック部16aと接触部16bを連結する連結部16cとを有し、弾性片17は連結部16cと所定の間隔をあけてその連結部16cに並設されて前端が接触部16bに接続され、長孔11aの後端から係止突起21が解除された状態で連結部16c又は弾性片17に当接する支持突起26が弾性片17の中間部又は脚部18に対向する連結部16cに形成されたことを特徴とする。
この請求項8に記載されたノック式筆記具では、長孔11aの後端から係止突起21が解除された状態で支持突起26が連結部16c又は弾性片17に当接し、脚部18がそれ以上軸筒11内部に没入することを防止する。すると、例えば操作部22を更に押圧すると、その後クリップ19はそれ以上の軸筒11内部への没入が禁止された脚部18を中心として揺動し、クリップ19の前端を軸筒11から比較的大きく開かせる。一方、操作部22の押圧を解除すると、クリップ19は脚部18を中心とした弾性変形の復元力によりクリップ19の前端が軸筒11の表面を押接する。これにより、クリップ19の前端が軸筒11の表面を押接する弾発力が減少することを防止することができ、係止突起21を長孔11aの後端から離脱させた後の弾性片17の不必要な弾性変形を防止して、クリップ19の前端が軸筒11とともにポケット等の生地を挟持する力を確保することができる。
請求項9に係る考案は、請求項8に係る考案であって、図10に示すように、支持突起26が弾性により湾曲可能に傾斜して弾性片又は連結部に形成されたことを特徴とする。
支持突起26が連結部16c又は弾性片17に当接した状態でクリップ19が弾性変形すると、そのクリップ19と脚部18の付け根部分や支持突起26に力が加わるけれども、この請求項9に記載されたノック式筆記具では、傾斜して形成された支持突起26が弾性により湾曲してクリップ19と脚部18の付け根部分や支持突起26に加わる力を吸収し、その付け根部分やその支持突起26に過度な負荷が加わるようなことを回避することができる。
本考案のノック式筆記具では、筆記部が軸筒から突出した状態で長孔の後端に係止し筆記部の突出状態を維持可能な係止突起を軸筒内部における弾性片の後端に形成したので、クリップの前端に係止突起を形成する従来に比較して、係止突起を長孔の後端に係止させようとする付勢力を増加させることができる。よって、筆記部を軸筒の前端から突出させた状態に安定して維持することが可能となる。
また、弾性片が軸筒内部に弾性変形することにより係止突起における長孔の後端への係止が解除されるように構成したので、クリップを軸筒側に押圧するだけの比較的単純な動作で、係止突起を長孔の後端から離脱させることができ、比較的容易に筆記部を軸筒に没入させることができる。
そして、脚部を係止突起が形成された弾性片の後端に形成せずに、その係止突起より前方の弾性片の中間部に形成することにより、その脚部を移動させるための弾発力を増加させることができる。よって、その脚部を軸筒の外方に弾発させるために従来必要とされたスプリングを不要にすることができ、部品点数を増加させることなく、弾性片の不必要な弾性変形を防止し、これによりクリップの前端が軸筒を押接する弾発力の減少を回避することができる。そして、弾性片を連結部と所定の間隔をあけて並設し、その前端を接触部に接続して、長孔の後端に当接する脚部の後端を軸筒に直行するか或いはクリップに向かうに従って後方に移動するように傾斜して形成すれば、弾性体が脚部の後端を長孔の後端に押しつけて脚部を軸筒の外側に突出させ、クリップの先端を比較的強い力で軸筒の外周に押接させることができ、クリップにおける把持力を大きくすることができる。
更に、長孔の後端から係止突起が解除された状態で連結部又は弾性片に当接する支持突起を弾性片の中間部又は連結部に形成しても、クリップの前端が軸筒の表面を押接する弾発力が減少することを防止することができ、その支持突起を傾斜させれば弾性により湾曲してクリップと脚部の付け根部分やその支持突起に過度な負荷が加わるようなことを回避することができる。
次に本考案を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、本考案のノック式筆記具10は、周囲に軸方向に延びる長孔11aが形成された軸筒11と、前端の筆記部12aを軸筒11の前端から出没可能に軸筒11に挿入された筆記体12を備える。この実施の形態における筆記体12は、筆記部12aと樹脂パイプ12bを有するいわゆるボールペンであって、樹脂パイプ12bの前部にはその前端縁から所定の間隔をあけて両側を引き延ばすことによりスプリング止め12cが形成され、このスプリング止め12cより前方の樹脂パイプ12bには弾性体であるコイルスプリング14が嵌入される。軸筒11の前部内面には、筆記体12は挿通可能であるけれどもコイルスプリング14が通過不能な段部11dが形成され、コイルスプリング14は前端が段部11dに当接して圧縮され、その弾発力により筆記体12を軸筒11の後方に付勢するように構成される。
軸筒11に形成される長孔11aは、軸筒11の後部であって、後述する弾性片17に対応する箇所に長手方向に延びて軸筒11の内外を連通するように形成される。図3及び図4に示すように、この長孔11aの後方の軸筒11の周囲にはこの長孔11aと同軸に係止孔11eが形成され、軸筒11の後端からこの係止孔11eを貫通して長孔11aに至るスリット11fが長手方向に形成される。長孔11aの後端と係止孔11eの後端までの間隔は、軸筒11の内部に没入した筆記体12が前方に移動してその前端における筆記部12aが軸筒11の前端から前方に突出するまでの移動距離に等しく形成される。そしてスリット11fは軸筒11の弾性により拡開可能に構成されその幅は後述する脚部18の幅より小さく形成される。
図1〜図4に示すように、軸筒11の後部にはノック体16が挿入される。このノック体16は、軸筒11の内径より僅かに小さな外径を有する円柱状のノック部16aと、そのノック部16aから前方に所定の間隔をあけて設けられ筆記体12の後端が接触する円柱状の接触部16bと、そのノック部16aと接触部16bを連結する平板状の連結部16cを有する。そして、接触部16bと連結部16cは軸筒11の後部に後方から挿入され、接触部16bに筆記体12の後端が接触した状態でノック部16aの後部は軸筒11の後端から後方に突出するように構成される。
一方、連結部16cには、その連結部16cと所定の間隔をあけて弾性片17が並設され、その弾性片17の前端が接触部16bに接続される。これによりこの弾性片17は軸筒11に挿入されたノック体16に沿って設けられ、湾曲することによりその後端が移動可能に構成される。この弾性片17には軸筒11における長孔11aに挿通可能な脚部18が形成される。長孔11aは脚部18の幅より若干幅広に形成され、脚部18は長孔11aに挿通された状態で筆記体12の移動距離より僅かに長い距離を前後方向に移動可能に形成される。そして、脚部18を軸筒11の長孔11aに挿入するには、図4に示すように、脚部18を軸筒11のスリット11fに位置させ、そのスリット11fを拡開させて、ノック体16とともに脚部18を前進させ、拡開されたスリット11fを介してその脚部18を長孔11aにまで進入させる。その後拡開されたスリット11fが弾性により復元することにより脚部18は長孔11aに挿通され、その脚部18は長孔11aの内部において前後方向に移動可能に挿通される。そして、図2に示すように、筆記体12が後方に移動して、その筆記部12aが軸筒11に没入した状態で脚部18の後端が長孔11aの後端に当接するように構成される。
脚部18にはクリップ19の後部が連結される。このクリップ19は軸筒11の外部に軸方向に沿って設けられ、その弾性により前端を軸筒11の外周に押接させるものである。このクリップ19は脚部18が形成された弾性片17より比較的長く形成され、クリップの弾性により前端がノック体16における接触部16bより前方の軸筒11の外周に押接される。ノック体16と弾性片17と脚部18とこのクリップ19は樹脂成型品であって、これらは樹脂成形時に一体的に形成され、筆記部12aが軸筒11に没入した状態で長孔11aの後端に当接する脚部18の後端は軸筒11に直行するか或いはクリップ19に向かうに従って後方に移動するように傾斜して形成される。ここで、図2は、脚部18の後端が軸筒11に直行して形成された場合を示す。そして、脚部18は係止突起21より前方の弾性片17の中間部とクリップ19の後部とを連結し、弾性片17は弾性により脚部18を介してクリップ19の後部を軸筒11の外方に弾発するように構成される。また、筆記体12を後方に付勢する弾性体14にあっても、軸筒11に直行するか或いは傾斜して形成された脚部18の後端を長孔11aの後端に押しつけ、その脚部18を軸筒11の外側に突出させるように構成される。
本考案の特徴ある構成は、筆記部12aが軸筒11から突出した状態で長孔11aの後端に係止する係止突起21が、弾性片17の後端に軸筒11の半径方向外側に向かって突出するように形成されたところにある。この実施の形態における係止突起21は、その前面21aが軸筒11の前端に向かって軸筒11の内部に向かうように傾斜して形成され、その後面21bが軸筒11に直交するように構成される。そして、この係止突起21は軸筒11に直交する後面21bが長孔11aの後端に当接してその長孔11aの後端に係止する状態となり、この係止状態で筆記部12aの突出状態を維持可能に構成される。即ち、脚部18の後端から係止突起21の後面21bまでの距離と、ノック体16をノック操作することにより筆記体12が前進する距離が等しくなるような係止突起21が弾性片17の後端に形成され、筆記体12が前進して筆記部12aが軸筒11から突出した状態で係止突起21の後面21bが長孔11aの後端に係止するように構成される。一方、図5に示すように、係止突起21の軸筒11の半径方向の外側への突出量は連結部16cと弾性片17の間隔より小さく形成され、この弾性片17が軸筒11内部への弾性変形することによりこの係止突起21における長孔11a後端への係止状態が解除されるように構成される。
図2に示すように、長孔11aの後方の軸筒11の周囲に形成された係止孔11eは係止突起21より大きく形成され、これにより筆記部12aが軸筒11に没入した状態で係止突起21がこの係止孔11eに進入可能に構成される。そして、脚部18の後端縁と係止突起21の後面21bとの間隔と、長孔11aの後端縁と係止孔11eの後端縁との間隔が等しくなるように形成され、脚部18後端が長孔11aの後端に当接して筆記部12aが軸筒11に没入した状態で、係止突起21の後面21bが係止孔11eの後端に当接するように構成される。また、クリップ19の後部には脚部18を越えて後方に延びる操作部22が形成される。この操作部22は、筆記部12aが軸筒11に没入した状態で係止孔11eを覆うように構成され、筆記部12aが軸筒11に没入した状態で係止孔11eが外部に表出することを回避し、外観上の見栄えを向上させるようになっている。
このように構成されたノック式筆記具では、ノック体16を押圧すると、筆記体12が軸筒11内を前進し、筆記部12aが軸筒11の前端より突出する。筆記部12aが軸筒11から突出すると、弾性片17の後端に形成された係止突起21が長孔11aの後端に係止して筆記部12aの突出状態が維持される(図1)。そして、係止突起21は従来品において形成されていたクリップではなく弾性片17に形成するので、その弾性片17を湾曲させて長孔11aの後端に係止した係止突起21をその長孔11aから離脱させる力を、従来におけるクリップの前端の係止突起を軸筒の係止孔から離脱させる力に比較して大きくすることができる。即ち、ノック体16を基準としたクリップ19の前端までの距離よりも短い弾性片17の後端に係止突起21を形成することにより、その係止突起21を長孔11aの後端に比較的大きな弾発力で係止させることができ、これにより筆記部12aが軸筒11から突出した状態を安定して維持することが可能となる。
一方、図5に示すように、クリップ19の後端に連続して形成された操作部22を軸筒11方向へ押圧すると、弾性片17は軸筒11内部に弾性変形して係止突起21を長孔11aの後端から離脱させることができる。すると、図2に示すように、コイルスプリングからなる弾性体14の弾発により筆記体12及びノック体16は後方に移動し、筆記部12aが軸筒11に没入する。よって、比較的容易に係止突起21を長孔11aの後端から離脱させて筆記部12aを軸筒11に確実に没入させることができる。そして、筆記部12aを軸筒11に没入させるには、弾性片17を軸筒11内部に弾性変形させるだけで済むので、クリップ19と脚部18の付け根部分に過度な負荷が加わるようなことはない。
また、脚部18を係止突起21より前方の弾性片17の中間部に形成するので、その脚部18を移動させるための弾発力を増加させることができる。よって、その脚部18を軸筒11の外方に弾発させるために従来必要とされた図13におけるスプリング6を不要にすることができ、部品点数を増加させることなく、弾性片17の不必要な弾性変形を防止することができ、これによりクリップ19の前端が軸筒11の表面を押接する弾発力の減少を回避することができる。また、クリップ19に従来形成されていた係止突起を形成しないので、クリップ19のデザインの自由度は向上し、クリップ19の前端が軸筒11の表面を押接する弾発力が増したとしても、係止突起がそのクリップ19と軸筒11との間に挟まれる生地に押しつけられてその生地を傷つけるようなこともない。
そして、係止突起21が長孔11aの後端から離脱した後においても更に操作部22を軸筒11方向へ押圧すると、図6に示すように、弾性片17の後部が連結部16cに当接し、更に操作部22を軸筒11方向へ押圧すると、その操作部22と一体的に形成されたクリップ19が脚部18を中心として揺動し、クリップ19の前端が軸筒11の外表面から離間する。そして、このクリップ19の前端と軸筒11との間に図示しないポケット等の生地を挿入させ、その後復元させてクリップ19の前端と軸筒11によりその生地を挟むようにすれば、このクリップ19によりこの筆記具10をそのポケット等に取付けることができる。
ここで、本発明の筆記具10では、弾性片17の湾曲を阻害する図13における従来技術のスプリング5を弾性片17と連結部16cとの間に介在させないので、弾性片17の十分な湾曲とともに、脚部18を中心とするクリップ19の十分な揺動を確保することができ、クリップ19の前端を軸筒11から大きく開かせることができる。このため、クリップ19の前端と軸筒11との間の開放を操作部22の操作により行うこともでき、最大限に厚みのある物品をクリップ19の前端と軸筒11との間の隙間に挿入させてこのクリップ19により挟持することが可能となる。また、長孔11aの後端に当接する脚部18の後端を軸筒11に直行させ或いは傾斜して形成するので、操作部22を軸筒11方向へ押圧すると、脚部18の後端が長孔11aの後端に押しつけられてノック体16は前方に移動する。このため、このクリップ19の前端と軸筒11との間の隙間に図示しないポケット等の生地を比較的容易に挿入させることができる。
一方、クリップ19の前端と軸筒11との間に図示しないポケット等の生地を挿入させた後に操作部22の押圧を解除すると、弾性片17は復元して脚部18を軸筒11の外側に突出させ、その脚部18に連結されたクリップ19はその前端を弾性により軸筒11の外周に押接させて生地等を挟み、この筆記具10をポケット等に取付ける。即ち、本発明の筆記具10では、クリップ19及び弾性片17の双方の弾性によりクリップ19の前端が軸筒11とともに生地等を挟持する弾発力を発生させることができる。特にこの実施の形態では、脚部18の後端を軸筒11に直行させ或いは傾斜して形成したので、弾性体14は筆記体12を後方に付勢することにより脚部18を軸筒11の外側に突出させる。このため、弾性片17の前端を中心としてその脚部18に連結されたクリップ19を回動させ、クリップ19の先端を比較的強い力で軸筒11の外周に押接させることができる。この結果、このクリップ19における把持力を大きくすることができ、このクリップ19によりこの筆記具10をそのポケット等に確実に取付けることが可能となる。
なお、上述した実施の形態では、筆記体12がボールペンである場合を例示して説明したが、この筆記体12は、いわゆるサインペンや、マーキング等の類であっても良い。
また、上述した実施の形態では、脚部18を係止突起21より前方の弾性片17の中間部に形成して脚部18を移動させるための弾発力を増加させ、従来必要とされた図13におけるスプリング6を不要にしたけれども、部品点数を増加させることなく、弾性片17の不必要な弾性変形を防止するために、図7に示すように、長孔11aの後端から係止突起21が解除された状態で連結部16c又は弾性片17に当接する支持突起26を脚部18が形成された弾性片17の中間部又は脚部18に対向する連結部16cに形成しても良い。図7では、連結部16cに当接する支持突起26を弾性片17の中間部に形成する場合を示すが、弾性片17に当接する支持突起26を脚部18に対向する連結部16cに形成しても良い。
このような支持突起26を形成したノック式筆記具では、図8に示すように、長孔11aの後端から係止突起21が解除された状態で支持突起26が連結部16c又は弾性片17に当接し、接触部16bに接続された前端を基準とする弾性片17の弾性変形を禁止し、脚部18がそれ以上軸筒11内部に没入することを防止する。従って、長孔11aの後端から係止突起21が解除された後における弾性片17の不必要な弾性変形は防止され、クリップ19の弾性変形する基準が弾性片17の前端からこの支持突起26に変更される。すると、図9に示すように、その後クリップ19はこの支持突起26によりそれ以上の軸筒11内部への没入が禁止された脚部18を中心として弾性変形し、その復元力によりクリップ19の前端を軸筒11の表面を押接させることになる。即ち、基準が変更することにより、その基準からクリップ19の前端までの距離が短くなり、これによりクリップ19の前端が軸筒11の表面を押接する弾発力の減少を有効に回避することができる。よって、このような支持突起26を形成することにより、従来必要とされた図13におけるスプリング5を用いることなくその後の弾性片17の不必要な弾性変形を防止して、クリップ19の前端が軸筒11とともにポケット等の生地を挟持する力を効果的に確保することができる。
また、図10に示すように、この支持突起26は、弾性により湾曲可能に傾斜して弾性片17又は連結部16cに形成しても良い。このような支持突起26を形成したノック式筆記具10では、図11に示すように、上述したように、長孔11aの後端から係止突起21が解除された状態で支持突起26が連結部16c又は弾性片17に当接し、脚部18がそれ以上軸筒11内部に没入することを防止する。すると、図12に示すように、その後クリップ19はこの支持突起26を基準として弾性変形することになるけれども、この支持突起26を傾斜させたので、その支持突起26は弾性により湾曲して弾性片17と連結部16cの間隔を僅かに縮め、クリップ19が弾性変形する際にクリップ19と脚部18の付け根部分やその支持突起26に加わる力をその弾性により吸収する。これにより、クリップ19と脚部18の付け根部分やその支持突起26に過度な負荷が加わるようなことを回避することができる。ここで、図10では、傾斜する支持突起26を連結部16cに形成した場合を示すけれども、図示しないがその支持突起26を弾性片17に形成して弾性により湾曲可能にしても良い。
本考案実施形態のノック式筆記具の筆記部が軸筒の前端から突出した状態を示す断面図である。 その筆記部が軸筒に没入した状態を示す図1に対応する断面図である。 図1のA−A線断面図である。 そのノック体が軸筒の後部に挿入される状態を示す斜視図である。 その弾性片の後端が軸筒内部に弾性変形して係止突起の長孔の後端への係止が解除された状態を示す断面図である。 その操作部が押されてクリップが揺動した状態を示す図5に対応する断面図である。 その弾性片に支持突起が形成された図1の拡大図に対応する断面図である。 その長孔の後端から係止突起が解除されて連結部に支持突起が当接した状態を示す図7に対応する断面図である。 その脚部を中心として弾性変形してクリップの前端が軸筒から離された状態を示す図8に対応する断面図である。 その支持突起が傾斜して形成された図7に対応する断面図である。 その傾斜した支持突起に弾性片が当接した状態を示す図8に対応する断面図である。 その傾斜した支持突起に弾性片が当接した後にクリップの前端が軸筒から離された状態を示す図9に対応する断面図である。 従来のノック式筆記具を示す断面図である。 その従来のノック式筆記具のクリップ前端の係止突起の係止孔への係止が解除された状態を示す図13に対応する断面図である。
符号の説明
10 ノック式筆記具
11 軸筒
11a 長孔
11e 係止孔
11f スリット
12 筆記体
12a 筆記部
14 コイルスプリング(弾性体)
16 ノック体
16a ノック部
16b 接触部
16c 連結部
17 弾性片
18 脚部
19 クリップ
21 係止突起
22 操作部
26 支持突起

Claims (9)

  1. 軸方向に延びる長孔が形成された軸筒と、前端の筆記部を前記軸筒の前端から出没可能に前記軸筒に挿入され弾性体により後方に付勢される筆記体と、前記筆記体の後端に当接し後部が前記軸筒の後端から後方に突出するように前記軸筒の後部に挿入されたノック体と、前記軸筒に挿入されたノック体に沿って設けられ前端が前記ノック体に接続されて湾曲可能な弾性片と、前記弾性片に設けられ前記長孔に前後方向に移動可能に挿通された脚部と、前記脚部に連結されて前記軸筒の外部に設けられ前記軸筒の外周に弾性により押接させるクリップとを備えたノック式筆記具において、
    前記筆記部が前記軸筒から突出した状態で前記長孔の後端に係止し前記筆記部の突出状態を維持可能な係止突起が前記弾性片の後端に形成され、
    前記係止突起は前記弾性片の後端が前記軸筒内部に弾性変形することにより前記長孔の後端への係止が解除されるように構成された
    ことを特徴とするノック式筆記具。
  2. 軸筒の外周にクリップの前端が押接され、脚部が係止突起より前方の弾性片の中間部に設けられた請求項1記載のノック式筆記具。
  3. 筆記部が軸筒に没入した状態で係止突起が進入可能な係止孔が長孔後方の前記軸筒に形成された請求項1又は2記載のノック式筆記具。
  4. 軸筒に前記軸筒の後端から係止孔を貫通して長孔に至るスリットが長手方向に形成された請求項3記載のノック式筆記具。
  5. クリップの後部に脚部を越えて後方に延びる操作部が形成され、筆記部が軸筒に没入した状態で前記操作部が係止孔を覆うように構成された請求項3又は4記載のノック式筆記具。
  6. 筆記部が軸筒に没入した状態で脚部の後端が長孔の後端に当接するように構成され、前記脚部の後端と係止突起の後面との間隔と、前記長孔の後端と係止孔の後端との間隔が等しい請求項3ないし5いずれか1項に記載のノック式筆記具。
  7. ノック体は後部が軸筒の後端から後方に突出するノック部と前記ノック部から前方に所定の間隔をあけて設けられ筆記体の後端が接触する接触部と前記ノック部と前記接触部を連結する連結部とを有し、
    弾性片は前記連結部と所定の間隔をあけて前記連結部に並設されて前端が前記接触部に接続され、
    長孔の後端に当接する脚部の後端が前記軸筒に直行するか或いはクリップに向かうに従って後方に移動するように傾斜して形成され、
    筆記体を後方に付勢する弾性体は前記脚部の後端を前記長孔の後端に押しつけて前記脚部を前記軸筒の外側に突出させるように構成された
    請求項6記載のノック式筆記具。
  8. ノック体は後部が軸筒の後端から後方に突出するノック部と前記ノック部から前方に所定の間隔をあけて設けられ筆記体の後端が接触する接触部と前記ノック部と前記接触部を連結する連結部とを有し、
    弾性片は前記連結部と所定の間隔をあけて前記連結部に並設されて前端が前記接触部に接続され、
    長孔の後端から係止突起が解除された状態で前記連結部又は前記弾性片に当接する支持突起が前記弾性片の中間部又は脚部に対向する前記連結部に形成された
    請求項1ないし6いずれか1項に記載のノック式筆記具。
  9. 支持突起が弾性により湾曲可能に傾斜して弾性片又は連結部に形成された請求項8記載のノック式筆記具。
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