JP3137714B2 - 可変式電子部品 - Google Patents

可変式電子部品

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JP3137714B2
JP3137714B2 JP04044680A JP4468092A JP3137714B2 JP 3137714 B2 JP3137714 B2 JP 3137714B2 JP 04044680 A JP04044680 A JP 04044680A JP 4468092 A JP4468092 A JP 4468092A JP 3137714 B2 JP3137714 B2 JP 3137714B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抵抗値を調節できるよ
うにしたチップ型の可変抵抗器とか、静電容量を調節で
きるようにしたチップ型の可変コンデンサのように、基
板の上面に調節用のロータ部材を回転自在に装着して、
ロータ部材を回転することにより、抵抗値や静電容量等
を調節するようにした可変式電子部品の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】チップ型の可変抵抗器は、一般に、セラ
ミック製の基板の上面に、平面視U字状の抵抗膜を形成
すると共に、前記抵抗膜に対する接触部を備えた上向き
開口で椀状の金属板製ロータ部材を回転自在に装着した
構成になっており、ロータ部材の上部のうち円周方向に
沿って等間隔隔てた2ヵ所の部位又は4個所の部位に、
半径方向に延びる平行な切り線を一対ずつ切り込み形成
し、この切り線で挟まれた部位を断面L字状に凹ませる
ことにより、ドライバ工具に対する係合溝を形成するよ
うにしている。
【0003】しかし、このように、金属板製のロータ部
材に係合溝を凹み形成した構成ではドライバ工具がロー
タ部材の係合溝の確実に係合するよう係合溝を深い寸法
に形成すると、当該係合溝の内側面の個所にロータ部材
の内外に連通する隙間が生じるため、ロータ部材を基板
に装着するに際してロータ部材を真空吸着式コレットに
てピックアップしたり、組み立てられた抵抗器をプリン
ト基板に取付けるために真空吸着式コレットにてピック
アップしたりするに際して、ピックアップミスが発生し
易いと言う問題があった。
【0004】これに対して先行技術としての実開昭61
−61808号公報には、ロータ部材の上面に、ドライ
バ工具に対する係合溝を備えた合成樹脂製の回転操作体
を一体的に成形することが記載されており、このように
構成すると、回転操作体における係合溝の個所に内外連
通する隙間が生じることなく、ドライバ工具に対する係
合溝を深い寸法に形成することができるから、真空吸着
式コレットによるピックアップミスを生じることなく、
ロータ部材の回転操作を確実に行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この先行技術
は、上記のような利点を有する反面、ロータ部材の上面
に操作体を一体成形することが頗る厄介であると言う問
題があった。つまり、ロータ部材の上面に回転操作体を
一体成形することは、ロータ部材を、当該ロータ部材の
上面に接当する一方の金型とロータ部材の下面に接当す
る他方の金型とで挟み付けて、一方の金型に形成したキ
ャビティに溶融合成樹脂を注入すると言う射出成形法で
行われるが、上記先行技術では、ロータ部材を椀状に形
成して、これに、抵抗膜に対する接触部を形成した後に
おいて操作体を一体成形しなければならず、複雑な形状
のロータ部材を一対の金型にて正確な姿勢に挟み付ける
ことが厄介であった。
【0006】また、ロータ部材の外周部には摺動部が下
向きに凹み形成されていて、この摺動部の個所でロータ
部材の上部が切り欠かれた状態になっているため、前記
一方の金型のキャビティから溶融合成樹脂が流れ出さな
いようにするためには、金型を極めて複雑な形状にしな
ければならないのであり、これら金型に対するロータ部
材の姿勢合わせが困難であることと金型が複雑化するこ
ととにより、ロータ部材に回転操作体を一体成形するこ
とが極めて厄介なのであった。
【0007】本発明は、真空吸着式コレットに対する吸
着性能を向上した可変式電子部品を、至極容易に製造で
きる形態にて提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、基板の上面に、金属板にて上向き開口の椀状
に形成した調節用のロータ部材を回転可能に装着して成
る可変式電子部品において、前記ロータ部材の上面に、
金属板製ベース板の上面に厚肉状の合成樹脂製操作部を
一体成形して成る回転操作体を、当該回転操作体におけ
るベース板と前記ロータ部材とのうち一方に形成した係
止爪を他方に対して折り曲げ係止することにて回転不能
に係着し、更に、前記回転操作体の操作部には、ドライ
バ工具に対する係合溝を形成する構成にした。
【0009】
【発明の作用・効果】このように構成すると、回転操作
体における操作部が合成樹脂製であることにより、係合
溝を、当該係合溝の個所に回転操作体の内外に連通する
隙間が生じない状態にて深く形成できるから、回転操作
体の上面を真空吸着式コレットにて吸着することにて、
電子部品を組立たりプリント基板に電子部品を取付けた
りするに際して、真空吸着式コレットによるピックアッ
プミスが発生することを格段に低減できると共に、ドラ
イバ工具によるロータ部材の回転操作を確実に行うこと
ができる。
【0010】そして、回転操作体のベース板とロータ部
材とのうち一方に形成した係止爪を他方に対して折り曲
げ係止することにより、回転操作体をロータ部材に取付
けるようにしたものであるから、ロータ部材を複雑な形
状に加工した後であっても、回転操作体をロータ部材に
対して正確な姿勢で迅速に取付けることができるのであ
り、また、回転操作体における合成樹脂製の操作部は、
平板状のベース板に対して一体成形するものであるか
ら、合成樹脂製の操作部を一体成形することを、簡単な
構造の金型にて至極容易に行うことができるのであり、
これらロータ部材に対する回転操作体の取付けを確実且
つ容易に行えることと、回転操作体における操作部の成
形を至極容易に行えることとが相俟って、製造コストを
低減できることになる。
【0011】従って本発明によると、組立工程やプリン
ト基板への実装工程等に際してのピックアップミスを生
じることなく抵抗値等の調節を確実に行えるようにした
可変式電子部品を、安価に製造できる効果を有する。
【0012】
【実施例】次に、本発明をチップ型可変抵抗器に適用し
た場合の実施例を図面に基づいて説明する。図1〜図5
は第1の実施例を示しており、これらの図において符号
1は、セラミック製の基板2と薄金属体製のロータ部材
3と回転操作体4とを備えた可変抵抗器を示す。
【0013】前記基板2の略中心部には上下に開口した
貫通孔5が穿設されており、基板2の上面に、前記貫通
孔5を囲うようにした平面視U字状の抵抗膜6を形成す
る一方、基板2の一側面に、前記抵抗膜6の両端に対す
る一対の端子電極膜7を形成している。前記基板2の下
面には金属板製の中心端子板8が配設されており、この
中心端子板8には、前記貫通孔5に嵌まる支軸9が一体
的に造形されている。
【0014】前記ロータ部材3は、薄金属板にて上向き
開口の椀状で且つ平面視リング状に形成されており、そ
の上端に形成したフランジ3aの一部を下向きに凹ませ
ることにより、前記抵抗膜6に対する接触部3bを形成
し、ロータ部材3を前記支軸9に被嵌して、支軸9の上
端をかしめ広げることにより、ロータ部材3を基板2に
対して回転自在に装着し、更に、該ロータ部材3におけ
るフランジ3aと傾斜部3cとの連接部のうち円周方向
に沿った3ヵ所の部位に、上下方向に開口した係止孔1
0を切り抜き形成している。
【0015】前記回転操作体4は、金属板にてリング状
に形成したベース板11の上面に、耐熱性の合成樹脂に
て厚肉のリング状に形成した操作部12を一体成形する
ことによって形成されており、ベース板11のうち平面
視で前記ロータ部材3の各係止孔10に重なった3個所
の部位に、前記係止孔10に上方から嵌まる係止爪13
を切り起こし形成して、該係止爪13をロータ部材3に
おけるフランジ3aの下面に向けて半径外向きに折り曲
げることにより、回転操作体4をロータ部材3に対して
回転不能に係着する一方、前記操作部12には、十字状
のドライバ工具(図示せず)に対する平面視十字状の係
合溝14を凹み形成している。
【0016】前記ベース板11の内周縁には、操作部1
2の固着性を向上するための突起15を複数個造形して
おり、また、操作部12の内周縁には、ドライバ工具の
挿入をガイドするための傾斜面16を形成しており、更
に、前記ロータ部材3のうち係止孔10の個所に連接し
た舌片17を、前記係止爪13の下面に接当するように
折り曲げている。
【0017】なお、前記回転操作体4の製造は、次のよ
うにして行うことができる。すなわち、帯状の金属板を
プレス加工することにより、図2に示すように、タイバ
ーA1にて連結された一対のフレーム枠A2,A2に連
結片A3を介してベース板11を一定間隔で連結した状
態のフープ材Aを形成し、このフープ材Aをその長手方
向に沿って間欠的に移送する途次、ベース板11を上下
一対の金型(図示せず)にて挟み付けて、上方に位置し
た金型の下面に形成したキャビティに溶融合成樹脂を注
入することにより、操作部12をベース板11に一体的
に成形して、次いで、ベース板11を連結片A2の個所
で切り離すと言う工程で行うことができる。
【0018】以上の構成において、回転操作体4におけ
る操作部12の係合溝14は単に凹んだ状態に過ぎず、
ドライバ工具が確実に係合するよう係合溝14の深さを
深くしても、係合溝14の個所で回転操作体4の内外に
連通する隙間が生じることはないから、真空吸着式コレ
ット18の下端面を操作部12の上面に接当した状態で
吸着することにより、回転操作体4を取付けたロータ部
材2を基板2に装着したり、可変抵抗器1をプリント基
板に取付けたりするに際して、真空吸着式コレット18
によるピックアップミスが発生することを格段に低減で
きる。
【0019】そして、回転操作体4におけるベース板1
1の係止爪13を折り曲げることにより、回転操作体4
をロータ部材3に取付けるもので、ロータ部材3に摺動
部3aを形成した状態であっても、ロータ部材3に対し
て回転操作体4を確実に取付けることができ、しかも、
前記したように、ベース板11に対する操作部12の一
体成形は、略平板状のフープ材Aを一対の金型にて挟み
付けることによって行うことができ、金型の構造を複雑
にする必要がないから、合成樹脂製の操作部12を備え
た可変抵抗器1を、至極容易に製造することができるの
である。
【0020】図6に示す第2の実施例は、ベース板11
に半径外向きの係止爪13を形成して、この係止爪13
をロータ部材3におけるフランジ3aの下面に向けて半
径内向きに折り曲げることにより、回転操作体4をロー
タ部材3に係着するようにした例であり、この場合に
は、ロータ部材3におけるフランジ3aに、前記係止爪
13が嵌まり込む係止溝19を形成することにより、回
転操作体4がロータ部材2に対して回転不能となるよう
にしている。
【0021】図7〜図8に示す第3の実施例は、ロータ
部材3のフランジ3aに半径外向きの係止爪13を形成
する一方、回転操作体4における操作部12の外周面に
半径内向きの凹所20を形成して、この凹所20の個所
で前記係止爪13をベース板11の上面に向けて半径内
向きに折り曲げるようにしたもので、この場合も、ベー
ス板11に、前記係止爪13が嵌まり込むようにした係
止溝19を形成して、回転操作体4がロータ部材3に対
して回転不能となるようにしている。
【0022】上記の各実施例から明らかなように、係止
爪13はベース板11とロータ部材3とのうちいずれか
一方に形成しても良いし、両方に形成しても良いのであ
る。なお、基板にロータ部材を装着してから、ロータ部
材に回転操作体を係着するようにしても良く、このよう
にすると、回転操作体には支軸をかしめけ付けるための
ポンチが嵌まる孔を形成する必要はないので、ベース板
及び操作部とは非リング状に形成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係る可変抵抗器の分離斜視図で
ある。
【図2】回転操作体の製造の手順を示す斜視図である。
【図3】可変抵抗器の平面図である。
【図4】図3のIV−IV視断面図である。
【図5】可変抵抗器の組立状態を示す図である。
【図6】第2の実施例を示す要部断面図である。
【図7】第3の実施例を示す要部断面図である。
【図8】図7のVIII−VIII視断面図である。
【符号の説明】 1 可変式電子部品の一例としての可変抵抗器 2 基板 3 ロータ部材 4 回転操作体 6 抵抗膜 9 支軸 10 係止孔 11 ベース板 12 操作部 13 係止爪 14 係合溝 A フープ材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01C 10/00 - 10/50 H01C 17/00 H01H 19/00 - 19/64

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の上面に、金属板にて上向き開口の椀
    状に形成した調節用のロータ部材を回転可能に装着して
    成る可変式電子部品において、前記ロータ部材の上面
    に、金属板製ベース板の上面に厚肉状の合成樹脂製操作
    部を一体成形して成る回転操作体を、当該回転操作体に
    おけるベース板と前記ロータ部材とのうち一方に形成し
    た係止爪を他方に対して折り曲げ係止することにて回転
    不能に係着し、更に、前記回転操作体の操作部には、ド
    ライバ工具に対する係合溝を形成したことを特徴とする
    可変式電子部品。
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