JP3137504B2 - 合わせガラスから中間膜を回収する方法 - Google Patents

合わせガラスから中間膜を回収する方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合わせガラスから中間
膜を回収する方法に関する。さらに詳しくは、車輌用や
建築用の平板等に用いられる合わせガラスのガラスと中
間膜とを分離し、中間膜を再利用できるようにする方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物の窓ガラス、自動車のフロントガ
ラス等の安全ガラスに用いられている合わせガラスは、
2枚のガラス板の間に合わせガラス用中間膜を配置して
形成される。その中間膜としては、ポリビニルブチラー
ル樹脂等の熱可塑性樹脂からなる膜が一般的に使用され
ている。
【0003】ところで、寸法、外観の不具合等で不要と
なった合わせガラスは、市場より回収された後、ガラス
板と中間膜を容易に分離することができないために、そ
のほとんどは地中に埋められる。また、合わせガラスを
粉砕した後のガラス片が付着した中間膜については、焼
却等による廃棄処分が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
不要となった合わせガラスを地中に埋めると、環境破壊
の問題を招来する。また、ガラス片が付着した中間膜を
焼却処分すると、未溶解のガラスがガラス粉塵となって
大気を汚染するという問題がある一方、溶融したガラス
は燃焼ストーカに堆積して燃焼装置の運転に支障をきた
す等の問題がある。
【0005】そこで、合わせガラスからガラスを回収す
る方法が種々提案されている(特開昭49−31722
号公報、特開昭57−209847号公報)が、いずれ
もガラスを回収するのみで、中間膜の回収については考
慮されていなかった。
【0006】そこで本発明は、上記の欠点を解決しよう
とするもので、その目的は、不要となった合わせガラス
を廃棄処分することなく、ガラスと中間膜を分離して中
間膜を再生利用することができる方法を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の合わせガラスか
らガラスを回収する方法は、一対のガラス板の間に熱可
塑性樹脂からなる中間膜が配置されて形成される合わせ
ガラスを低温粉砕し、ガラス粉、中間膜粉、及び、ガラ
ス微片が付着した中間膜片(以下、これら三種の粉片を
総称して「微粉砕品」と言う。)を得る工程と、該微粉
砕品を比重1.2〜1.5の液体に浸漬し、液体との速
度差が1.8m/sec以上となるように前記微粉砕品
に剪断力を付与し、該微粉砕品中の中間膜とガラスとを
比重差を利用して分離させる工程を包含し、そのことに
より上記課題を達成することができる。
【0008】前記低温粉砕は、−60℃〜−100℃で
行うのが好ましい。また、微粉砕品に剪断力を付与する
工程は、例えば微粉砕品を浸漬した液体を回転させる工
程であり、あるいは液体流を当てることである。
【0009】次に、本発明を詳しく説明する。合わせガ
ラス10は、図1に示すように、2枚のガラス板1、1
の間に中間膜2が配置されて形成されたものである。上
記ガラス板1は、通常は透明、半透明、不透明あるいは
着色された板ガラスである。
【0010】2枚のガラス板1、1は同種のものであっ
てもよく、あるいは異種のものであってもよい。また、
ガラス板1の厚みやサイズは限定されず、一般に市販さ
れている程度でよく、具体的にはその厚みは1〜20m
mである。中間膜2を形成する樹脂としては、通常は熱
可塑性樹脂であり、この種の合わせガラスに使用される
従来より公知の樹脂、例えばポリビニルブチラール、ポ
リウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等が挙げら
れ、特に可塑化ポリビニルブチラール及びポリウレタン
が好適である。また、中間膜2には、可塑剤、紫外線吸
収剤、酸化防止剤等が配合されていてもよい。
【0011】本発明では、市場で不要となった上記構造
の合わせガラス10から中間膜を回収する場合、まず合
わせガラス10を温度−60℃〜−100℃で2時間冷
却する。低温冷却された合わせガラス10を粉砕して、
図2で示されるように、ガラス粉1a、中間膜粉1b、
及びガラス微片1dが付着した中間膜1cからなる微粉
砕品2を得る。
【0012】低温冷却された合わせガラス10を粉砕す
る方法としてはプレスロール、ハンマーリング装置を用
いた機械粉砕方法を採用することができる。この低温冷
却された合わせガラス10からの微粉砕品2を得る工程
は、粉砕条件、例えばプレスロールの圧力、ロールクリ
アランス、ハンマーリングスピード等によって調整する
ことができる。
【0013】このように低温冷却された合わせガラス1
0の粉砕により、微粉砕品2を得ることができる。すな
わち、ガラス板1については、機械粉砕によりガラスは
物理的に粉々になり、中間膜2については、合成樹脂の
特性から低温冷却(−60℃以下)することにより軟化
し、機械粉砕により中間膜2はガラス状破壊となって粉
々になる。
【0014】なお、合わせガラスには、ガラス板1や中
間膜2の色等によって種々の品種のものがあるので、合
わせガラス10の低温粉砕をする前に、ガラス板1や中
間膜2を色別に選別しておくのが好ましい。
【0015】次に、微粉砕品2を比重1.2〜1.5に
調整された液体(水又は温水)に浸漬させる。ここで、
比重1.2〜1.5に調整された液体の作製方法は、水
又は温水に有機酸塩を20wt%〜80wt%となるよ
うに添加することにより、比重1.2〜1.5の水溶液
を作ることができる。この有機酸塩としては、酢酸カル
シウム、酢酸バリウム、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム
等がある。
【0016】このようにして比重1.2〜1.5に調整
された液体に、上記微粉砕品2を浸漬させることによ
り、微粉砕品2の中の中間膜粉1b(比重約1.08)
を比重差により浮上させることができる。一方、ガラス
粉1a(比重約2.5)及びガラス微片1dが付着した
中間膜片1c(比重約2.5)は比重差により沈降す
る。
【0017】ここで、ガラス微片1dが付着した中間膜
片1cの表面は液中であるために膨潤し、該中間膜片1
cの接着力は低下する。この場合、水性シリコン等を添
加して接着力をさらに低下させることもできる。なお、
水温は5℃〜40℃が好ましく、浸漬時間は前記中間膜
片1cが十分に膨潤する時間であることが好ましい。
【0018】次に、ガラス微片1dが付着した中間膜片
1cを比重1.2〜1.5に調整された液体に浸漬させ
ると同時、若しくはその所定時間後に、ガラス微片1d
が付着した中間膜片1cに剪断力を付与する。この工程
は、物理的な力を前記中間膜片1cに付与することによ
り、ガラス微片1dを中間膜1cより完全に除去するた
めのものである。
【0019】前記中間膜片1cに付与する剪断力は、該
中間膜片1cと液体との速度差が1.8m/sec以上
となるような力であり、2.0m/sec以上であるこ
とが好ましい。前記中間膜片1cと液体との速度差が
1.8m/sec未満の場合、ガラス微片1dに作用す
る液体からの力が小さいために、ガラス微片1dを前記
中間膜片1cより完全に除去することができない。
【0020】ガラス微片1dが付着した中間膜片1cに
剪断力を付与する方法としては、例えば該中間膜片1c
を浸漬した液体を回転させる方法や、前記中間膜片1c
に液体流を当てる方法がある。さらに、ガラス微片1d
が付着した中間膜片1cを浸漬した液体を回転させる方
法としては、例えば図2に示すような攪拌棒5を有する
攪拌機3を用い、ガラス微片1dが付着した中間膜片1
cを攪拌棒5に当てながら回転させる方法がある。
【0021】図2に示す攪拌機3の場合、攪拌棒5は回
転軸4より水平方向に両側に延設され、且つ上段、中段
及び下段にそれぞれ設けられている。各攪拌棒5の一方
の先端には上向きに、他方には下向きに突出する突起6
がそれぞれ設けられている。
【0022】攪拌棒5の数、太さ、長さ、形状、回転棒
4に対する固定方向や固定位置は特に限定されない。ま
た、突起6の形成位置は、攪拌棒5の先端に限られず、
また、1本の攪拌棒5に突起6を複数設けていてもよ
い。さらにその方向は、それぞれ上下のどちらの方向で
あってもよいし、その大きさも特に限定されない。な
お、攪拌棒5の形状によっては突起6を設けなくてもよ
い。
【0023】攪拌棒5の回転の方向は限定されず、一方
向に回転させた後、別の方向に回転させてもよい。さら
に、回転軸4の回転数は、前記中間膜片1cと液体との
速度差が2.0m/sec以上となるような回転数であ
り、前記中間膜片1cの大きさ、厚さにより異なる。
【0024】さらに、回転軸4の回転数は、攪拌棒5の
長さにより適宜設定される。例えば、図2の攪拌棒5の
場合、回転軸4の回転数は800rpm以上であり、特
に1000rpm以上が好ましい。
【0025】本発明において、前記中間膜片1cに剪断
力を付与する時間は、ガラス微片1dが該中間膜片1c
より除去される時間である。
【0026】
【作用】不要となった合わせガラスを低温粉砕した微粉
砕品(中間膜比重:約1.08、ガラス比重:約2.
5)を、比重1.2〜1.5に調整した液体に浸漬し、
比重差を利用して中間膜粉を浮上させる。さらに、ガラ
ス微片が付着した中間膜片に対する接着力を低下させる
と同時にガラス微片に物理的な剪断力を付与すること
で、ガラス微片を中間膜片より除去することができる。
【0027】除去されたガラス微片(比重:約2.5)
は、液体との比重差により沈降し、中間膜片(比重:約
1.08)は浮上する。すなわち、比重1.2〜1.5
に調整された液中では、これより重いガラスは沈降する
し、軽い中間膜は浮上する。このように比重差を利用す
ることによって、ガラス、中間膜が分離され、回収が容
易となる。
【0028】
【実施例】次に、本発明の実施例について図1〜図3を
参照しながら説明する。
【0029】[実施例1]厚さ2.5mmの2枚のフロ
ート板ガラス1、1の間に厚さ0.76mmのポリビニ
ルブチラールからなる中間膜2を挟み、150mm×3
00mmの透明な合わせガラス10を作製した。この合
わせガラス10を低温冷却(温度:−100℃、2時間
冷却)した後、自動ハンマーリング装置に装着した。こ
の自動ハンマーリング装置は、底面が半径50mmの曲
率にて曲面成形され、打撃有効直径が5mm、重量が2
40gのハンマーヘッドを有し、そのハンマーヘッドの
打撃力はスプリングネジで調整できるようになってい
る。
【0030】次いで、合わせガラス10の全面を一様に
ハンマーヘッドで打撃して合わせガラス10を粉砕し、
ガラス粉1a、中間膜粉1b、ガラス微片1dが付着し
た中間膜片1c(総称して「微粉砕品2」)を作製し
た。
【0031】次に、水温20℃の水に酢酸カリウムを添
加し、50wt%の水溶液、すなわち比重1.2に調整
した水溶液を作製し、この水溶液に上記微粉砕品200
gを浸漬させた。
【0032】次に、図2に示すような攪拌機3(攪拌棒
5の長さa=500mm、c=100mm、d=200
mm、突起の高さb=20mm、攪拌棒5の直径(太
さ)t=10mm)の中に前記水溶液を入れる。そし
て、全ての攪拌棒5を同一方向に回転数800rpmで
60分間回転させ、中間膜粉1b及びガラス微片1dが
付着した中間膜片1cと水との速度差が2.0m/se
cとなるような剪断力を与えることにより、ガラス微片
1dが付着した中間膜片1c(比重約2.5)よりガラ
ス微片1d(比重約2.5)を除去し、ガラス微片1d
が除去された中間膜片1c(比重約1.08)を比重差
を利用して浮上させた。
【0033】このようにして、ガラス微片1dが除去さ
れて浮上した中間膜片1cと、既に比重1.2に調整し
た水溶液に浸漬した時に浮上した中間膜粉1bとを回収
し、加熱ロールで混練して中間膜を再成形した。この中
間膜を厚さ2.5mmの2枚のフロート板ガラスの間に
挟み、加熱圧着して合わせガラスを作製した。
【0034】[実施例2]実施例1において、水との速
度差が2.0m/secとなる剪断力を付与する時間を
300分にしたこと以外は実施例1と同様の方法で合わ
せガラスを作製した。
【0035】[比較例1]実施例1において、比重1.
2に調整した水溶液を使用せず、通常の水(20℃、比
重1.0)を使用して微粉砕品2を浸漬させたこと、及
び水との速度差が2.0m/secとなる剪断力を付与
する時間を300分にしたこと以外は実施例1と同様の
方法で合わせガラスを作製した。
【0036】実施例1、2及び比較例1で得られた中間
膜の回収率、中間膜とガラスの分離工程での回収の容易
さ、及び合わせガラスの光学特性をJIS3212に準
拠して測定した。その結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】表1から、実施例1、2及び比較例1で得
られた中間膜の回収率は、剪断力を付与する時間が長い
程多いことが分る。
【0039】また、中間膜とガラスの分離工程では、実
施例1、2すなわち比重1.2に調整した水溶液で中間
膜とガラスの比重差を利用することにより中間膜が浮上
するので、中間膜の回収が容易であることが分る。
【0040】さらに、実施例1、2及び比較例1で得ら
れた合わせガラスは光の透過率が高いことが分る。
【0041】なお、上記実施例は中間膜を回収すること
を中心に説明したが、本発明が中間膜のみを回収するこ
とに限定される趣旨ではなく、本発明を用いれば同時に
ガラスも回収して再利用できることは言うまでもない。
【0042】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、不要となった合わせガラスの中間膜よりガラス
を完全に除去することができるので、中間膜を容易に回
収することができ、中間膜の再利用が可能となる。ま
た、これらの中間膜は透明散光型ガラス等の新規用途に
も利用することができる。さらに、この中間膜より可塑
剤を分離して、この中間膜を接着剤又はこれをエマルジ
ョン化して土壌剤として使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】合わせガラスの断面の一例を示す部分断面図で
ある。
【図2】合わせガラスを冷却粉砕して得た微粉砕品を示
す図である。
【図3】攪拌機3の構成の概略を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ガラス板 1a ガラス粉 1b 中間膜粉 1c ガラス微片が付着した中間膜片 1d ガラス微片 2 中間膜 3 攪拌機 4 回転軸 5 攪拌棒 6 突起 10 合わせガラス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B09B 5/00 R (56)参考文献 特開 平5−309655(JP,A) 特開 平6−219793(JP,A) 特開 平4−349152(JP,A) 特開 平5−213634(JP,A) 特開 平6−247752(JP,A) 特開 平6−247751(JP,A) 特開 昭56−149340(JP,A) 特開 昭57−209847(JP,A) 特開 平6−316446(JP,A) 特開 平6−345499(JP,A) 特開 昭49−31722(JP,A) 特開 平6−91193(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B09B 5/00 B29B 17/00 - 17/02 C03C 27/00 - 29/00 B02C 19/00 - 19/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のガラス板の間に熱可塑性樹脂から
    なる中間膜が配置されて形成される合わせガラスを低温
    粉砕し、ガラス粉、中間膜粉、及び、ガラス微片が付着
    した中間膜片(以下、これら三種の粉片を総称して「微
    粉砕品」と言う。)を得る工程と、該微粉砕品を比重
    1.2〜1.5の液体に浸漬し、該液体との速度差が
    1.8m/sec以上となるように前記微粉砕品に剪断
    力を付与し、前記微粉砕品中の前記中間膜粉とガラス微
    片が除去された前記中間膜片とを浮上させる一方、前記
    ガラス粉及び前記ガラス微片を沈降させる工程とを包含
    する、合わせガラスより中間膜とガラスを比重差によっ
    て分離させる、合わせガラスから中間膜を回収する方
    法。
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