JP3136136B2 - ガスメータの製造方法 - Google Patents

ガスメータの製造方法

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JP3136136B2 JP11063903A JP6390399A JP3136136B2 JP 3136136 B2 JP3136136 B2 JP 3136136B2 JP 11063903 A JP11063903 A JP 11063903A JP 6390399 A JP6390399 A JP 6390399A JP 3136136 B2 JP3136136 B2 JP 3136136B2
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克久 花木
貴昭 吉田
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亨 松山
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Osaka Gas Co Ltd
Aichi Tokei Denki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハウジング内に異
常が発生したときに開弁してガスの流路を遮断する遮断
弁を備えるガスメータの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図58は、従来の単方向遮断弁706が
設けられたガスメータ704を示す断面図である。ガス
消費機器におけるガスの使用量を計測するガスメータ7
04は、安全を確保するために、地震が発生したとき、
またはガスメータ704を流過するガスが過大流量また
は過大圧力となったときなどの異常発生時に、ガスの流
路を遮断する単方向遮断弁706が設けられている。単
方向遮断弁706は電磁ソレノイド730によって駆動
され、異常を検出するセンサに応答して単方向遮断弁用
制御手段725がガスの流路を遮断する。挿通孔713
を有する隔壁715がガスの流路に介在され、この挿通
孔713に単方向遮断弁706の弁体707が着座し
て、ガスの流路を遮断する。ガスメータ704には遮断
した単方向遮断弁706の弁体707を押戻して再びガ
スの流路を開放するための復帰操作手段が設けられる。
復帰操作手段はガスメータ704のハウジング709に
一体に形成される装着孔712に装着され、ハウジング
709から突出して設けられる復帰操作ボタン714
と、前記挿通孔713に嵌まり込む作動部材716とを
有する。作動部材716は有底短円筒状であり、底部に
ガス通過孔719が形成され、単方向遮断弁706の弁
体707に臨んで前記挿通孔713に変位自在に嵌まり
込む。
【0003】単方向遮断弁706によってガスの流路が
遮断されたガスメータ704を復帰させるには、復帰操
作ボタン714を操作者が直接押込むことによって作動
部材716を介して、単方向遮断弁706の弁体707
を押戻してガスの流路を開放する。
【0004】このような単方向遮断弁706を搭載する
ガスメータ704とは別に双方向遮断弁806を用いる
ガスメータ804が存在し、図59にその断面図を示
す。双方向遮断弁706は上述した単方向遮断弁706
とは異なり、ガスの流路の遮断動作だけでなく、開放動
作も電磁ソレノイド830によって電気的に行うことが
できる。双方向遮断弁806の開放動作はガスメータ8
04の電源に設けられる電気スイッチの操作ボタン81
4を押し、電気信号により双方向遮断弁806を復帰さ
せる。
【0005】このような双方向遮断弁806を搭載する
ガスメータ804は、特に通信線を介して遠隔制御可能
なガスメータとして利用され、遠隔地に設けられる監視
センタでガス消費量などのガス関連情報を監視するとと
もに、地震発生時など、ガスの流路が遮断したとき、監
視センタで安全を確認した上で双方向遮断弁806を復
帰させガスの流路を開放させる制御を行う。また双方向
遮断弁806を搭載するガスメータ806においては、
内蔵される双方向遮断弁用制御手段825によって異常
が解消したときにだけ電気信号によって双方向遮断弁8
06を復帰することができるので、高い安全性を確保す
ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】現在使用されているガ
スメータは単方向遮断弁706を搭載するものが圧倒的
に多く、単方向遮断弁706を搭載するガスメータ70
4から双方向遮断弁806を搭載するガスメータ804
に徐々に移行している。特に、ガスメータは10年毎に
大々的な点検および補修を行う必要があるので、このと
きに単方向遮断弁706を搭載するガスメータ704か
ら双方向遮断弁806を搭載するガスメータ804に交
換することが望まれている。
【0007】単方向遮断弁706を双方向遮断弁806
に交換する場合、ガスメータには再利用可能な部材が多
くあり、特にハウジングの再利用が望まれている。しか
しながら図58と図59とを比べて分かるように単方向
遮断弁706を搭載するガスメータ704と双方向遮断
弁806を搭載するガスメータ804とはハウジングの
形状が異なり、ハウジングの形状を大きく変更すること
なく再利用することは困難である。
【0008】本発明の目的は、単方向遮断弁を搭載する
既存のガスメータを用いて双方向遮断弁を搭載するガス
メータを製造するガスメータの製造方法を提供すること
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、ハウジングと、ハウジング内に設けられ、異常信号
に応答してガスの流路を遮断する弁体を有する単方向遮
断弁と、ハウジングに一体に形成され、ガスの流路に介
在され、挿通孔を有する隔壁と、隔壁の挿通孔に変位自
在に装着される作動部材と、ハウジングに形成される装
着孔に装着され、ハウジングから突出して設けられ、押
圧操作されることによって作動部材を介して弁体を押戻
してガスの流路を開放させる復帰操作ボタンと、異常信
号を出力する単方向遮断弁用制御手段とを備えるガスメ
ータと、異常信号に応答して隔壁の挿通孔を閉鎖してガ
スの流路を遮断し、かつ復帰信号に応答してガスの流路
を開放する弁体を有する双方向遮断弁と、ハウジングの
装着孔に装着され、操作部材および永久磁石片を有し、
操作者による操作部材の復帰操作によって永久磁石片を
変位させる操作手段、およびハウジング内に取付けら
れ、前記永久磁石片の変位による磁界の変化によってス
イッチング態様が切換わるスイッチイング素子を有する
復帰操作スイッチと、異常信号および復帰信号を出力す
る双方向遮断弁用制御手段とを準備し、ハウジングから
単方向遮断弁、単方向遮断弁用制御手段および作動部材
を取外し、ハウジングの装着孔から復帰ボタンを取外
し、ハウジングに双方向遮断弁および双方向遮断弁用制
御手段を取付け、双方向遮断弁用制御手段に復帰操作ス
イッチのスイッチング素子を電気的に接続し、ハウジン
グの装着孔に復帰操作スイッチの操作手段を取付けて製
造されることを特徴とするガスメータの製造方法であ
る。
【0010】本発明に従えば、ハウジング内に単方向遮
断弁が搭載された既存のガスメータのハウジングから単
方向遮断弁、単方向遮断用制御手段および作動部材を取
外し、前記ハウジングに双方向遮断弁、双方向遮断弁用
制御手段および復帰操作スイッチを取付けることによっ
て、既存のガスメータのハウジングに単方向遮断弁に代
えて、より安全性高くかつ遠隔操作が可能である双方向
遮断弁を搭載することができる。このようにして既存の
ガスメータのハウジングを利用して双方向遮断弁を搭載
したガスメータを製造することができるので、双方向遮
断弁が搭載されたガスメータを新たに製造する場合と比
較して、製造コストを大幅に下げることができる。
【0011】また既存のガスメータのハウジングに、単
方向遮断弁に代えて双方向遮断弁を取付ける場合に、作
動部材が装着されていた隔壁の挿通孔を双方向遮断弁用
の弁孔として利用する。これによってハウジングに弁体
によって閉鎖する弁孔を新たに形成する必要はなく、ハ
ウジングを大きく改造することなく、既存のガスメータ
のハウジングをそのまま利用することができる。
【0012】
【0013】また本発明に従えば、単方向遮断弁を搭載
する既存のガスメータには、単方向遮断弁を復帰操作す
るための復帰操作ボタンを装着するための装着孔がハウ
ジングに形成される。
【0014】
【0015】また本発明に従えば、双方向遮断弁を復帰
させるときには、操作者はハウジングの装着孔に装着さ
れる操作部材を押圧または角変位させて予め定める復帰
操作を行って、永久磁石片を変位させる。するとハウジ
ング内に取付けられるスイッチング素子は、永久磁石片
の変位に応じてスイッチング態様が切換わる。スイッチ
ング態様が切換わると、ハウジングに設けられる双方向
遮断弁用制御手段は復帰信号を出力し、この復帰信号に
応答して双方向遮断弁が開弁動作し、ガスの流路が開放
状態に復帰する。
【0016】単方向遮断弁はガスの流路に臨んで設けら
れるため、単方向遮断弁の弁体を押戻すための復帰操作
ボタンもガスの流路に臨んで配置され、復帰操作ボタン
が装着される装着孔もガスの流路に臨んで形成される。
これに対して制御手段は大気に連通する制御室に配置さ
れ、ガスの流路とは隔壁によって隔てられている。
【0017】復帰操作ボタンの装着孔に双方向弁用の操
作スイッチを設けた場合には、操作スイッチと操作手段
とを電気ケーブルによって接続する必要があり、そのた
め制御室とガスの流路との間の制御隔壁に穴あき加工お
よびシール加工などする必要がある。これに対して本発
明では、たとえばガスの流路側に操作手段および永久磁
石片を設け、制御室側にスイッチング素子を設けること
によってガスの流路と制御室とを連通させることなく、
従来からある装着孔に装着した操作部材によって、双方
向遮断弁の復帰動作を行うことができる。
【0018】また請求項2記載の本発明は、前記操作手
段は、軸線方向に変位可能に装着孔に装着される操作部
材を有し、前記永久磁石片は操作部材の軸線方向への変
位に連動して操作部材の軸線まわりに角変位し、前記ス
イッチング素子は、永久磁石片が角変位するときの移動
経路に臨んでハウジング内に取付けられ、前記復帰操作
として操作部材を軸線方向に変位させることを特徴とす
る。
【0019】本発明に従えば、操作者の復帰操作による
操作部材の軸線方向への直線変位に連動して永久磁石片
が角変位することによって、スイッチング素子が設けら
れる領域の切換えが変化して、スイッチング素子のスイ
ッチング態様が切換わる。このような永久磁石片の角変
位を許容するために、ガスメータのハウジングの奥行き
方向、すなわち操作部材の軸線方向に大きな空間を確保
する必要がない。これによって、双方向遮断弁を既存の
ガスメータに搭載する場合、ハウジング内に配置される
永久磁石片近傍の構成を大きく変更する必要がない。こ
のように既存のガスメータを大きく改造することなく、
既存のガスメータに双方向遮断弁を搭載することによっ
て、異常発生解消時に、容易にかつ確実に閉弁状態にな
る双方向遮断弁を開弁状態に復帰させることができる。
【0020】また操作部材を軸線方向へ直線変位するこ
とによって、永久磁石片を角変位させて大きく変位させ
ることができるので、操作部材の軸線方向の占有空間が
小さくてもスイッチング素子が設ける領域の磁界の変化
を大きくすることができる。したがって操作手段の復帰
操作として操作部材を軸線方向へ変位させ、大きく磁界
を変化させることによって、確実にスイッチング素子の
スイッチング態様を切換えて確実に制御手段から遮断弁
に復帰信号を出力させることができ、双方向遮断弁の開
弁動作が確実に行われる。
【0021】また請求項3記載の本発明は、前記操作部
材は、軸線方向に変位可能に前記装着孔に装着され、前
記永久磁石片は操作部材に固定的に取付けられ、前記ス
イッチング素子は、永久磁石片の移動経路に臨んでハウ
ジング内に取付けられ、前記復帰操作として操作部材を
その軸線方向に変位させることを特徴とする。
【0022】本発明に従えば、操作部材を押込むまたは
引張って操作部材を軸線方向に変位させて、操作部材に
固定的に取付けられる永久磁石片を直線変位させる。こ
の永久磁石片の直線変位によってスイッチング素子のス
イッチング態様が切換わって双方向遮断弁が開弁動作し
て復帰する。このように本発明では操作部材に永久磁石
片が固定的に取付けられるだけであり、操作部材の構成
を簡素化することができる。
【0023】また請求項4記載の本発明は、前記操作部
材は軸線まわりに角変位可能に前記装着孔に装着され、
前記永久磁石片は操作部材に固定的に取付けられ、前記
スイッチング素子は、永久磁石片の移動経路に臨んでハ
ウジング内に取付けられ、前記復帰操作として操作部材
をその軸線まわりに角変位させることを特徴とする。
【0024】本発明に従えば、操作部材を角変位させて
操作部材に固定的に取付けられる永久磁石片を角変位さ
せることによって、スイッチング素子のスイッチング態
様を切換えて双方向遮断弁が開弁動作してガスメータが
復帰する。このように本発明では永久磁石片が操作部材
に固定的に取付られるだけの構成であるので操作手段の
構成を簡素化することができる。
【0025】また操作部材を角変位させることによっ
て、永久磁石片を大きく角変位させることができるの
で、操作部材の軸線方向の占有空間が小さくてもスイッ
チング素子が設けられる領域の磁界の変化を大きくする
ことができる。したがって操作手段は、確実にスイッチ
ング素子のスイッチング態様を変化させ、確実に制御手
段に復帰信号を出力させることができ、双方向遮断弁の
開弁動作が確実に行われる。
【0026】また請求項5記載の本発明は、強磁性材料
から成り、前記永久磁石片の移動経路に臨む部位が開口
する磁気遮蔽部材によって、前記スイッチング素子は外
囲されることを特徴とする。
【0027】本発明に従えば、スイッチング素子は、強
磁性材料から成る磁気遮蔽部材によって外囲され、この
ような前記磁気遮蔽部材は永久磁石片の移動経路に臨ん
で開口を形成することによって、スイッチング素子は永
久磁石片の移動経路に臨む側の磁界の変化、したがって
永久磁石片の変位による磁界の変化のみに対応してスイ
ッチング態様が変化する。
【0028】ガスメータを初めて使用する使用開始時に
は、外部から磁石を近付けて磁界を作用することによっ
て、制御手段に設けられる起動スイッチング素子のスイ
ッチング態様を切換えて制御手段を起動させる。このと
き同時に遮断弁を開いて、ガスの流路を開放させる。ま
たガスメータを長時間使用しないときには、ガスメータ
が意に反して使用されることを防止し、また電池の消費
を防ぐために、使用開始時と同様に磁石を作用させて制
御手段の機能を停止させる。このとき同時に遮断弁も閉
じる。このとき、制御手段の起動または機能を停止した
合図として、ガスメータに設けられた表示灯が点灯し、
40秒ほどして消灯する。また、この表示灯は遮断弁が
閉弁動作し、ガスの流路が遮断状態にあるときには外部
から認識できるように点滅し、このときには遮断弁が復
帰するまで点滅し続ける。このような表示灯は、復帰操
作によって遮断弁が復帰されることによって5秒程点灯
した後、消灯する。
【0029】前述したようにスイッチング素子の磁界の
変化によってスイッチング態様が切換わって復帰させる
が、たとえば、ガスメータの機能を停止させるために外
部から磁石を作用させたとき、制御手段に設けられる機
能停止用のスイッチング素子のスイッチング態様が切換
わらず、遮断弁用のスイッチング素子のスイッチング態
様が切換わり、制御手段の機能が停止せずに遮断弁が開
のままの状態になるおそれがある。すなわち遮断弁用の
スイッチング素子のスイッチング態様が切換わって表示
灯が5秒程点灯することによって、作業者は制御手段の
機能が停止して表示灯が点灯してたものと誤認するおそ
れがある。機能が停止した場合には40秒ほど経過した
後消灯するので、これによって機能が停止していること
を確認可能であるが、作業者が消灯を確認せずに表示灯
の点灯から機能が停止したものと判断して次の作業場に
行った場合には、ガスメータが意に反して使用されるお
それがあり、また電池が著しく消費してしまうおそれが
ある。
【0030】これに対して本発明では、双方向遮断弁の
スイッチング素子が磁気遮蔽部材によって操作手段の永
久磁石片以外の磁気が遮蔽されるので、操作者による操
作部材の復帰操作のみに対応して遮断弁が復帰動作し、
上述したような誤認を防止することができる。
【0031】またこのような磁気遮蔽部材の開口面積を
変化することによって、スイッチング素子に作用する磁
界の強度を調節することができる。たとえば比較的小形
のガスメータにおける場合など、永久磁石片を移動経路
とスイッチング素子の距離が小さい場合には、永久磁石
片の磁力が大きすぎて、スイッチング素子に作用する磁
界を変化させた場合にもスイッチング素子のスイッチン
グ態様が変化しないといった問題が生じるおそれがある
が、開口面積を小さくしてスイッチング素子に作用する
磁界の強度を低下させることによって確実なスイッチン
グ素子のスイッチング態様の切換えが可能となる。
【0032】また操作者が操作手段を復帰操作させる場
合以外の磁界の変化、たとえば故意に外部から磁石を近
付けるようないたずらなどによって、遮断弁が復帰動作
することが防止され、ガスの流路が開放状態にあること
が阻止される。
【0033】
【0034】
【0035】このようなガスメータは、異常信号に応答
してガスの流路を遮断し、かつ復帰信号に応答してガス
の流路を開放する遮断弁を備えている。これによって異
常状態が解消したときにだけ制御手段から復帰信号を遮
断弁に出力してガスの流路を開放させることができ、高
い安全性を確保することができる。またこのような複数
のガスメータを、遠隔地に設けられる監視センタと通信
可能に継続した場合、監視センタからの各ガスメータの
ガス関連情報を確認することができるとともに、遮断弁
の開閉弁動作を遠隔操作によって行うことができる。ま
た請求項6記載の本発明は、ハウジングと、ハウジング
内に設けられ、異常信号に応答してガスの流路を遮断す
る弁体を有する単方向遮断弁と、ハウジングに一体に形
成され、ガスの流路に介在され、挿通孔を有する隔壁
と、隔壁の挿通孔に変位自在に装着される作動部材と、
ハウジングから突出して設けられ、押圧操作されること
によって作動部材を介して弁体を押戻してガスの流路を
開放させる復帰操作ボタンと、異常信号を出力する単方
向遮断弁用制御手段とを備えるガスメータと、異常信号
に応答して隔壁の挿通孔を閉鎖してガスの流路を遮断
し、かつ復帰信号に応答してガスの流路を開放する弁体
を有する双方向遮断弁と、異常信号および復帰信号を出
力する双方向遮断弁用制御手段と、磁界の変化によって
スイッチング態様が切換わるスイッチング素子とを準備
し、ハウジングから単方向遮断弁、単方向遮断弁用制御
手段および作動部材を取外し、前記スイッチング素子を
双方向遮断弁用制御手段に電気的に接続し、ハウジング
内に双方向遮断弁および双方向遮断弁用制御手段を取付
けてガスメータを製造し、ハウジング外部で永久磁石片
を変位させることによって、前記スイッチング素子近傍
の磁界を変化させてスイッチング態様を切換え、双方向
遮断弁用制御手段から復帰信号を出力するように構成さ
れることを特徴とするガスメータの製造方法である。本
発明に従えば、磁界の変化によってスイッチング態様が
切換わるスイッチング素子を双方向遮断弁用制御手段に
接続し、この制御手段を、双方向遮断弁とともにハウジ
ング内に取付けられる。ガスメータを復帰させるには、
操作者が、永久磁石をハウジング外部で変位させる。す
るとハウジング内のスイッチング素子近傍の磁界が変化
してスイッチング素子のスイッチング態様が切換わり、
双方向遮断弁に復帰信号が入力され、ガスメータが復帰
する。このようにして、単方向遮断弁型ガスメータのハ
ウジングを用いて双方向遮断弁型ガスメータを製造する
ことができる。また請求項7記載の本発明は、ハウジン
グと、ハウジング内に設けられ、異常信号に応答してガ
スの流路を遮断する弁体を有する単方向遮断弁と、ハウ
ジングに一体に形成され、ガスの流路に介在され、挿通
孔を有する隔壁と、隔壁の挿通孔に変位自在に装着され
る作動部材と、ハウジングから突出して設けられ、押圧
操作されることによって作動部材を介して弁体を押戻し
てガスの流路を開放させる復帰操作ボタンと、異常信号
を出力する単方向遮断弁用制御手段とを備えるガスメー
タと、異常信号に応答して隔壁の挿通孔を閉鎖してガス
の流路を遮断し、かつ復帰信号に応答してガスの流路を
開放する弁体を有する双方向遮断弁と、異常信号および
復帰信号を出力する双方向遮断弁用制御手段と双方向遮
断弁用制御手段に電気的に接続され、押圧操作されるこ
とによって双方向遮断弁用制御手段から復帰信号を出力
させる押しボタンスイッチとを準備し、ハウジングから
単方向遮断弁、単方向遮断弁用制御手段および作動部材
を取外し、ハウジングに双方向遮断弁および双方向遮断
弁用制御手段を装着し、押しボタンスイッチを双方向遮
断弁用制御手段に電気的に接続し、押しボタンスイッチ
をハウジングに取付けるか、またはハウジングに内臓
し、ハウジングに、押しボタンスイッチを押圧操作可能
な押しボタンを取付けるか、またはハウジング外部に押
しボタンスイッチを設けて製造されることを特徴とする
ガスメータの製造方法である。本発明に従えば、双方向
遮断弁用制御手段に押しボタンスイッチを接続し、これ
が単方向遮断弁用ハウジングに取付けられる。したがっ
て、この押しボタンを操作者が押圧操作することによっ
て、双方向遮断弁に復帰信号が入力され、ガスメータが
復帰する。また請求項8記載の本発明は、ハウジング
と、ハウジング内に設けられ、異常信号に応答してガス
の流路を遮断する弁体を有する単方向遮断弁と、ハウジ
ングに一体に形成され、ガスの流路に介在され、挿通孔
を有する隔壁と、隔壁の挿通孔に変位自在に装着される
作動部材と、ハウジングから突出して設けられ、押圧操
作されることによって作動部材を介して弁体を押戻して
ガスの流路を開放させる復帰操作ボタンと、異常信号を
出力する単方向遮断弁用制御手段とを備えるガスメータ
と、異常信号に応答して隔壁の挿通孔を閉鎖してガスの
流路を遮断し、かつ復帰信号に応答してガスの流路を開
放する弁体を有する双方向遮断弁と、異常信号および復
帰信号を出力する双方向遮断弁用制御手段とひもを有す
るスイッチとを準備し、ハウジングから単方向遮断弁、
単方向遮断弁用制御手段および作動部材を取外し、ハウ
ジングに双方向遮断弁および双方向遮断弁用制御手段を
装着し、前記スイッチを双方向遮断弁用制御手段に電気
的に接続し、スイッチのひもをハウジングの外部に引き
出してガスメータを製造し、ひもを引張ることによって
スイッチを切換えて双方向遮断弁用制御手段から復帰信
号を出力するように構成されることを特徴とするガスメ
ータの製造方法である。本発明に従えば、ひもを引張る
ことによってスイッチが切換わるスイッチを双方向遮断
弁用制御手段に取付け、単方向遮断弁用ハウジングに取
付けられる。そして、ひもをハウジングから外に出し、
ガスメータを復帰させるとき、ひもを引張る。するとス
イッチが切換わって双方向遮断弁に復帰信号が入力され
てガスメータが復帰する。
【0036】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
あるガスメータの製造方法によって製造されたガスメー
タ4を示す断面図である。図2はガスメータ4の正面図
あり、図3は図2のガスメータ4を右側から見た右側面
図である。なお図1は、図2における切断面線I−Iか
ら見たガスメータ4の水平断面図である。ガスメータ4
は、図58で示した単方向遮断弁706を搭載した既存
のガスメータ704のハウジング709を利用して製造
された双方向遮断弁6を搭載するガスメータである。こ
のようなガスメータ4は、既存のガスメータ704のハ
ウジング709から、単方向遮断弁706、単方向遮断
弁用制御手段725、復帰操作ボタン714および作動
部材716を取外し、前記ハウジング709に双方向遮
断弁6、双方向遮断弁用制御手段73および復帰操作ス
イッチ45を取付けることによって製造される。このよ
うにして既存のガスメータ706のハウジング709
に、単方向遮断弁706に代えて、より安全性が高く、
かつ遠隔操作が可能である双方向遮断弁6を搭載するこ
とができ、既存のガスメータ704のハウジング709
を利用して、双方向遮断弁が搭載されるガスメータ4を
製造することができる。したがって双方向遮断弁6が搭
載されたガスメータを予め製造する場合と比較して、製
造コストを大幅に下げることができる。
【0037】このようなガスメータ4は、工場および一
般家屋などに設けられるガス消費室に天然ガスなどのガ
スを供給するためのガス供給管に介在され、このガスメ
ータ4によってガス消費機器におけるガスの使用量が計
量される。ガスメータ4のハウジング709は、下ケー
ス12と上ケース14とを有している。上ケース14の
上部には、ガス供給管から供給される供給孔16と、ガ
スメータ4内のガスの流路を流過したガスがガス供給管
に排出される排出孔18が設けられている。下ケース1
2内には、ガス消費室におけるガス使用量となるガス供
給管に介在されるガスメータ4を介してガス消費室に供
給されるガス量を計量する計量手段が内蔵されている。
膜式ガスメータであるガスメータ4の計量手段は、供給
口16と排出口18との間のガスの流路に介在され、計
量膜を有しており、この計量膜は、ガスの流路を流過す
るガス量に応じて往復運動をする。
【0038】また上ケース14には、ガスメータ4内の
ガスの流路を流過するガス量、すなわちガス使用量の積
算値をカウンタによって表示する積算表示部20が、前
面から突出して設けられている。計量膜の往復運動は、
上ケース14内に設けられたクランク機構によって回転
運動に変換されて積算表示部20のカウンタでガスを使
用量の積算値が表示される。
【0039】上ケース14内には、上ケース14と一体
に形成され、ガスの流路に介在される隔壁715が設け
られており、この隔壁715によって供給口16と下ケ
ース12内に設けられる計量手段とを連通するガス流路
は、第1入側ガス流路22と第2入側ガス流路24とに
隔てられる。隔壁715には、既存のガスメータ704
において、単方向遮断弁706に弁体707を押戻して
開弁復帰させるための作動部材716(図58参照)が
挿通されていた挿通孔713が形成されており、ガスメ
ータ4においては、この挿通孔713を双方向遮断弁6
の弁孔28として利用する。これによって、ハウジング
709に弁孔を新たに形成する必要がなく、ハウジング
709を大きく改造することなく、そのまま利用するこ
とができる。また上ケース14内には、計量手段と排出
孔18とを連通する出側ガス流路26が形成されてい
る。
【0040】上ケース14内には、前述のようにガスメ
ータ4内のガスの流路を遮断する双方向遮断弁6が設け
られている。双方向遮断弁6は、地震が発生したとき、
ガスメータ4内の流過するガスが過大流量または過大圧
力となったときなどの異常が発生したときに、ガスの流
路を遮断する。双方向遮断弁6は、たとえば電磁ソレノ
イド弁であり、弁体36を有し、弁体36は、ガスの流
路の一部を構成する第1入側ガス流路22と第2入側ガ
ス流路24とを隔てる隔壁715に形成される弁孔28
を外囲する弁座34に着座することによってガスの流路
を遮断し、弁座34から離反してガスの流路を開放す
る。弁体36はコイルケース32内の電磁ソレノイド3
3が励磁されることによって、弁体36を弁座34に着
座する閉弁方向および弁体36を弁座34から離反させ
る開弁方向に双方向に駆動される。このように双方向遮
断弁6は、電磁ソレノイド33によって閉弁動作および
開弁動作する双方向弁として機能する。
【0041】上ケース14内には、上ケース14と一体
に形成される制御隔壁31が形成され、この制御隔壁3
1によって上ケース14内には流路から仕切られ、大気
と連通する制御室29が形成されている。制御室29に
は、回路基板30が設けられている。この回路基板30
には、単方向遮断弁用制御手段725に代えて、制御室
29に設けられ、たとえばマイクロコンピュータから成
る双方向遮断弁用制御手段37が電気的に接続されてい
る。双方向遮断弁6の弁体を駆動する電磁ソレノイド3
3は、制御室29において回路基板30に電気的に接続
され、制御手段37によって励磁状態が制御され、制御
手段37からの信号、すなわち後述する異常信号、およ
び復帰操作手段45の復帰操作に応答して出力される復
帰信号によって弁体36が閉弁方向または開弁方向に駆
動される。このように遮断弁6は、制御手段37によっ
て閉弁動作および開弁動作される。
【0042】上ケース12内には、上述した異常を検知
する手段として、地震を検知する感震器38と、過大流
路を検知する流量検知器40と、過大圧力を検知する圧
力検知器42とが設けられている。これらの機器38〜
42は、回路基板30に電気的に接続されており、検出
信号を回路基板30を介して制御手段37に入出する。
制御手段37は、これらの機器38〜42からの電気的
信号に基づいて、異常発生時に異常信号を遮断弁6に出
力し、これによって遮断弁6の弁体36を閉弁方向に駆
動させるように電磁ソレノイド33が励磁され、弁体3
6が弁座34に着座することによって弁孔28が閉鎖さ
れる。このように異常発生時に、制御手段37は異常検
出器38〜42からの検出信号に基づいて遮断弁6を閉
弁動作させ、ガスの流路が遮断されることによってガス
が流過することが阻止される。
【0043】回路基板30には、異常発生時に遮断弁6
が閉弁したときにガスの流路が遮断状態になることを表
示するための表示灯39が設けられており、表示灯39
はハウジング709の前壁48に形成された表示孔35
を通して外部に臨んで設けられている。表示灯39は、
遮断弁6が閉弁状態になったときは点滅し、遮断弁6が
開弁状態に復帰され、ガスの流路が再び開放状態になっ
たときには、5秒程点灯した後、消灯する。
【0044】また回路基板30には、表示灯39に隣接
して起動スイッチから成る起動スイッチング素子41が
設けられている。ガスメータ4の使用開始時には、ハウ
ジング709の外部から磁石を近付けて磁界を変化させ
て、起動スイッチング素子41のスイッチング態様を変
化させるとともに、遮断弁6を復帰させてガスの流路を
開放状態にすることによって、ガスメータ4に設けられ
た制御手段37が起動させる。またガスメータ4を長期
間使用しない場合には、ガスメータ4が意に反して使用
されることを防止し、また回路基板30に設けられた電
池43の消費を防ぐために、使用開始時と同様に、起動
スイッチ素子41のスイッチング態様を変化させること
によって制御手段37の機能を停止するとともに、遮断
弁6を閉弁させガスの流路を遮断状態にする。このよう
に制御手段37が起動または機能を停止したときには、
その合図として表示灯39が点灯し、40秒ほど点灯し
た後に消灯する。
【0045】ガスメータ4には、双方向遮断弁6による
ガスの流路の遮断状態を開放状態に復帰させるための復
帰操作スイッチ45が設けられている。このような復帰
操作スイッチ45は、図58の既存のガスメータ704
において単方向遮断弁706を復帰操作するための復帰
操作ボタン714がハウジング709の前壁48に形成
されている装着孔712から取外された後、この装着孔
712に装着する。復帰操作スイッチ45は、装着孔7
12に装着される操作手段46と、ハウジング710の
上ケース14内の回路基板30に配設され、回路基板3
0を介して制御手段37に電気的に接続されるスイッチ
ング素子44とを有する。操作手段46は、操作部材5
2および永久磁石片50を有し、操作部材52に対して
予め定める復帰操作を行うことによって永久磁石片50
が変位する。スイッチング素子44は、操作手段46の
永久磁石片50の変位に応じてスイッチング態様が変化
する構成を有している。
【0046】ハウジング709の装着孔712に装着さ
れる操作手段46は、積算表示部20の左上に設けられ
ている。この操作手段46は、第2上側ガス流路24内
に部分的に突出して設けられている。このような位置に
設けられる操作手段46に関連して、スイッチング素子
44が、制御室29内の回路基板30において操作手段
46に近い位置に配設される。このような操作手段46
とスイッチング素子44とが制御隔壁31によって隔て
られている。
【0047】スイッチング素子44は、たとえばリード
スイッチであり、強磁性体から成る一対のリード片が不
活性ガスとともにガラス管内に封入された構造を示して
いる。このスイッチ素子44は、スイッチング素子44
が設けられた領域の磁界の変化によって、スイッチング
態様が変化する。本実施形態のスイッチング素子44で
は、磁石が近接することによって、通常は離れた状態に
ある一定のリード片が磁化されて接着し、電気が導通す
ることによってオフ状態からオン状態となる。このよう
なスイッチング素子44に電気的に接続される制御手段
37は、スイッチング素子44がオフ状態からオン状態
になることによるパルスの立上がりを遮断弁6を復帰さ
せるために信号として認識し、遮断弁6に復帰信号を出
力する。
【0048】またスイッチング素子44は、強磁性材料
から成る磁気遮蔽部材47によって外囲されている。こ
のような磁気遮蔽部材47には、永久磁石片50の移動
経路に臨んで開口が形成されている。これによってスイ
ッチング素子44は永久磁石片を50の移動経路に臨む
側の磁界の変化、すなわち永久磁石片の変位による磁界
の変化などに対応してスイッチング態様が変化し、それ
以外の方向の磁界の影響を受けない。
【0049】操作手段46は、ハウジング709の装着
孔712に前壁48から突出して設けられており、前壁
48に垂直な方向を軸線方向とする操作部材52を有し
ており、操作部材52は軸線L1方向に変位可能に設け
られている。また操作手段46は、操作部材52が軸線
方向L1方向に直線変位することによって、操作部材5
2の直線変位に連動して操作部材52の軸線L1まわり
に角変位する永久磁石片50を有している。このような
操作手段46において、遮断弁6の復帰操作として操作
部材52を軸線方向一方となる制御操作方向A1に押圧
することによって、永久磁石片50はガスメータ4の正
面から見て、軸線L1方向まわりに反時計まわりB1に
角変位する。前記スイッチング素子44は、このように
永久磁石片50が角変位するときの移動経路に臨んで配
設されており、永久磁石片50が角変位してスイッチン
グ素子44に近接することによってオフ状態からオン状
態となる。
【0050】双方向遮断弁6が搭載されるガスメータ4
においては、操作手段46の操作部材52を復帰操作方
向A1へ押圧することによって、スイッチング素子44
のスイッチング態様がオフ状態からオン状態に変化し、
制御手段37はスイッチング素子44のスイッチング態
様の変化に基づいて遮断弁6に復帰信号を出力し、遮断
弁6は復帰信号に応答して開弁動作してガスの流路を開
放する。したがって、異常解消時に遮断弁6の復帰操作
として、操作手段46の操作部材52を押圧操作するこ
とによって、ガスの流路を閉鎖する遮断弁6を開弁動作
させ、ガスの流路5を開放することができる。
【0051】このように図58に示す既存のガスメータ
704のハウジング709を利用して製造されるガスメ
ータ4においては、既存のガスメータ704のハウジン
グ709に形成されている装着孔712に復帰操作スイ
ッチ45を装着する。これによってハウジング709に
おいて復帰操作スイッチを装着するための装着孔を新た
に形成する必要がなくなるために、復帰操作ボタン71
4が装着されていた装着孔712を塞ぐ必要がなくな
る。このようにハウジング709に穴あけ加工を施すな
どハウジング709の構造を変更することなく、単方向
遮断弁706から双方向遮断弁6に容易に交換すること
ができる。
【0052】図4は、ガスメータ4における復帰操作ス
イッチ45の操作手段46を示す断面図であり、図5は
操作手段46の分解斜視図である。操作手段46は、ハ
ウジング709の前壁48において、積算表示部20よ
り上方で、かつガスメータ4の幅方向に左寄りの位置に
形成された装着孔712に装着されることによってガス
メータ4に設けられる。このような操作手段46はキャ
ップ56によって外側から覆われており、操作手段46
に雨や埃などが作用して劣化することを防止することが
できる。異常解消時に遮断弁6を復帰させるときには、
このキャップ56を取外して操作手段46に操作部材5
2を押圧操作する。操作手段46は、ハウジング709
の前壁48に形成された装着孔712に螺着される装着
部材58と、装着部材58の内側に同一の軸線L1上に
嵌め込まれる案内筒60と、装着部材58および案内筒
60の内側を同一の軸線L1上に挿通する復帰軸66と
を有している。案内筒60には、対向する一対の第1案
内溝62が軸線L1に平行に形成されており、この第1
案内溝62に、案内筒60の内側に挿通される操作部材
52の、外周部に設けられた案内片64が嵌まり込むこ
とによって、操作部材52は案内溝60に案内されて軸
線L1方向に変位可能に設けられる。さらに装着部材5
8の外側には、同一軸線L1上に押え部材61が嵌め込
まれる。押え部材61には貫通孔156が形成されてお
り、上述した操作部材52には貫通孔63に挿通され
る。
【0053】復帰軸66の一端部は、装着部材58から
ハウジング709内のガスの流路となる第2入側ガス流
路24に突出しており、永久磁石片50を保持するため
の保持部材72が固定されている。また復帰軸66の他
端部の外周部には、操作部材52の内周部に形成された
螺旋状の第2案内溝68に嵌まり込む案内突起70が設
けられている。このような復帰軸66は、操作部材52
が押圧され、軸線L1方向一方である復帰操作方向A1
に直線変位することによって、案内突起70が第2案内
溝68に沿って案内されて角変位する。これによって、
操作部材52が復帰操作方向A1に押圧されることによ
って、復帰軸66が角変位し、保持部材70に保持され
た永久磁石片50が軸線L1まわりに角変位する。
【0054】ハウジング709に形成された装着孔71
2に装着される装着部材58は、円筒状の周壁74と、
軸線方向一端部に周壁74に連なって形成される底部7
6とを有している。また周壁74にはフランジ78が設
けられており、フランジ78よりも軸線方向一端側の外
周部には第1外ねじ88が刻設されている。ハウジング
709の装着孔712は内ねじ81が刻設されており、
装着部材58は、ハウジング709の外側から底部76
をハウジング709内に挿入するようにして螺着され
て、固定される。このときフランジ78はハウジング7
09の前壁48に当接することによって、装着部材58
は位置決めされる。またフランジ78よりも軸線方向他
端部側には、第2外ねじ83が刻設されており、押え部
材61が螺着される。底部76には、軸孔82が形成さ
れており、軸孔82は周壁74の軸線方向他端部側の大
内径部84と大内径部84よりも小径であり、周壁74
の軸線方向一端部側の小内径部86とを有し、大内径部
84と小内径部86との間には段差部88が形成されて
いる。また装着部材58の周壁74の内径はD1に設定
されている。
【0055】図6は操作手段46の案内筒60を示す正
面図であり、図7は図6の案内筒60を切断面線VII
−VIIから見たときの断面図であり、図8は図6の案
内筒を下方から見たときの底面図であり、図9は図7の
セクションIXの拡大図である。案内筒60は、軸線方
向一端部側を、装着部材58の周壁74内に、装着部材
58の軸線方向に他端部側から挿入し、案内筒60の軸
線方向一端部を装着部材58の底部76に当接させて、
軸線方向に位置決めされて装着される。案内筒60に
は、軸線方向に平行に延びる一対の第1案内溝62が対
向して、すなわち周方向に180°ずれて形成される。
このような第1案内溝62は、案内筒60の軸線方向他
端部側が開放している。第1案内溝62の幅はW1に設
定されている。
【0056】案内筒60の第1案内溝62よりも軸線方
向一端部側には、環状突起92が周方向全周に延びて形
成されており、案内筒60が装着部材58に嵌め込まれ
たときに、環状突起92が装着部材58の内周面によっ
て弾性変形して嵌まり込み、案内筒60が装着部材58
に強固に固定される。
【0057】図10は操作手段46の復帰軸66の正面
図であり、図11は図10の復帰軸66を切断面線XI
−XIから見たときの断面図であり、図12は図10の
復帰軸66を上方から見たときの平面図であり、図13
は図9の復帰軸66を切断面線XIII−XIII見た
ときの断面図であり、図14は図10の復帰軸66を下
方から見たときの底面図である。復帰軸66は、最も軸
線方向一端部寄りの小外径部100と、小外径部100
の軸線方向他端部側に形成される大外径部100よりも
大径の中外径部98と、中外径部98の軸線方向他端部
側に形成される中内径部98よりも大径の大外径部96
とを有している。大外径部96の一端部には、環状突起
100には周方向全周に延びて設けられている。また大
外径部90の軸線方向他端部には、一対の円柱状の案内
突起70が周方向に180°ずれて設けられており、案
内突起70は大外径部96の半径方向外方に突出してい
る。このような案内突起70の外径はD3に設定されて
いる。
【0058】大外径部96の環状突起102と中外径部
98との間には第1段差部104が形成される。中外径
部98と小外径部100との間には、第2段差部106
が形成されている。また小外径部100の軸線方向他端
部の周方向の一部には、半径方向外方に開放する係合溝
108が形成されている。このような係合溝108は略
直方体状に切欠かれて形成されている。
【0059】また復帰軸66には、大外径部96の軸線
方向他端部から軸線方向一端部に向けて延びるばね孔1
14が形成されている。ばね孔114は、復帰軸66の
軸線方向他端部側に形成される大内径部116と、大内
径部116の軸線方向一端部側に形成される大内径部1
16よりも小径の小内径部118とから構成されてい
る。大内径部116と小内径部118との間には、第3
段差部122が形成されている。
【0060】復帰軸66は、装着部材58および案内筒
60に挿通され、軸線方向一端部が装着部材58の底部
76に形成された軸孔82に挿通される。装着部材58
の軸孔82の大内径部84には、Oリング125が嵌ま
り込み、このOリング124は、装着部材58の大内径
部84の内周面および復帰軸66の中外径部98の外周
面に弾発的に当接し、これによって、ハウジング709
内の第2入側ガス流路24が気密に外部から仕切られ
る。
【0061】また装着部材58内には、座金126が設
けられ、座金126の内孔には復帰軸66の中外径部9
8が挿通される。座金126は、装着部材58の底壁7
6によって支持され、周壁74の軸線方向一端部側に向
かう方向の変位が阻止されている。この座金126に、
復帰軸66の第1段差部104が装着することによっ
て、復帰軸66は復帰操作方向A1への変位が阻止され
位置決めされる。このような復帰軸66は、装着部材5
8に対して軸線まわりに角変位自在に支持される。復帰
軸66は角変位するとき、座金126はスラスト軸受と
して機能し、復帰軸66の軸線方向の変位を阻止すると
ともに、復帰軸66の角変位動作を滑らかにすることが
できる。
【0062】このような復帰軸66の小外径部100
は、装着部材58の底部76から突出するように設けら
れ、ハウジング709内のガスの流路の一部である第2
入側ガス流路24内に突出する。また復帰軸66のばね
孔114には、復帰ばね130が挿入され、一端部が第
3段差部122に支持される。
【0063】図15は操作手段46の操作部材52の正
面図であり、図16は図15の操作部材52の側面図で
あり、図17は図5の操作部材52の平面図であり、図
18は図16の操作部材52の切断面線XVIII−X
VIIIから見た断面図であり、図19は操作部材52
の内周を展開して示す図であり、図20は図15の操作
部材52の軸線方向一端部を拡大して示す図である。操
作部材52は、軸線方向一端部が開放する略有底円筒状
の部材であり、円筒状の周壁130に連なって形成され
る底壁134とを有している。周壁132の外径はD1
1に選ばれている。
【0064】周壁132の一端部の外周部には、周壁1
32の外径D11より小さい外径D12を有し、後述す
る抜止め部材73が嵌め込まれる嵌合部136が形成さ
れている。嵌合部136には環状の嵌合凹溝138が周
方向に形成される。嵌合部136の先端部には、先端に
なるにつれて縮径する案内面140が形成されている。
また嵌合部136が周壁132の一端部の段差部には、
周方向に180°ずれて2つの半円状の係止凹部141
が形成される。
【0065】操作部材52の周壁132の軸線方向一端
部寄りの外周部には、周方向に180°ずれた位置に半
径方向外方に突出する案内片64が設けられている。こ
の案内片64の幅W10は、案内片64の第1案内溝6
2の幅W1より僅かに小さく設定されている。また周壁
132の内周部には、軸線方向一端部から軸線方向他端
部に向けて延びる螺旋状の2つの第2案内溝68が軸線
まわりに対称に形成されている。このような第2案内溝
68は、周壁132の軸線方向他端部側から軸線方向一
端部側に向かって、すなわち操作部材52の押圧操作方
向A1で見たとき、時計まわりとなる螺旋状に形成され
ている。また第2案内溝68は、操作部材52の軸線方
向に対して角度αを成して形成されており、幅W2は復
帰軸66が案内突起70の外径D3よりも僅かに大きく
設定される。
【0066】図21は抜止め部材73を拡大して示す断
面図であり、図22は図21の抜止め部材73の平面図
であり、図23は図21の抜止め部材73の底面図であ
り、図24は図21の抜止め部材73を切断面線XXI
V−XXIVから見た断面図である。抜止め部材73は
略円筒状の部材であり、外径D6は操作部材52の外径
D11と同一に選ばれている。抜止め部材73の軸線方
向一端部の内周部には、軸孔143が形成されており、
軸孔143の内径D14は復帰軸66の大外径部96の
外径より僅かに大きく選ばれている。軸孔143の軸線
方向他端部側の内周部には、軸孔143の内径D14よ
り大きい内径D15を有する連結部144が形成されて
おり、連結部144の内径D15は操作部材52の嵌合
部136の外径D12より僅かに大きく選ばれている。
また連結部144は、半径方向内方に膨出する環状の膨
出部145が周方向に形成されており、膨出部145の
内径D16は、操作部材52における嵌合部136の嵌
合凹溝138が形成される部分の外径D13より小さく
形成されている。
【0067】抜止め部材73の軸線方向他端部には、軸
線方向に突出する半円状の2つの係止突部146が周方
向に180°ずれた位置に形成され、このような係止突
部146は互いに対向して形成されている。また抜止め
部材73において、係止突部146が形成される周方向
の位置には、軸線方向に延びる軸案内溝147が形成さ
れており、軸案内溝147の幅W3は復帰軸66の案内
突起70の外径D3より僅かに大きく選ばれている。
【0068】操作部材52、復帰軸66および復帰ばね
130は、抜止め部材73によってユニット化された状
態で案内筒60に挿通される。図5を参照して、操作部
材52、復帰軸66および復帰ばね130をユニット化
するには、先ず、復帰軸66の大径部96を抜止め部材
73の軸孔143に挿通する。このとき大外径部96に
設けられた案内突起70が抜止め部材73の軸案内溝1
47に嵌め込んで挿通する。このような状態の復帰軸6
6のばね孔114に復帰ばね130を挿通し、復帰ばね
130の一端部を第3段差部122に支持する。次に復
帰軸66の案内突起70が操作部材52の第2案内溝6
8に嵌まるように操作部材52を復帰軸66の大外径部
96に嵌め込む。このとき操作部材52の第2案内溝6
8は、傾斜しているので、操作部材52に対して復帰軸
66を回転させながらねじ込む。また復帰ばね130の
他端部は操作部材52の底部134に当接し、復帰軸6
6および操作部材52が復帰ばね130になって互いに
離反する方向にばね力が作用することになる。
【0069】この状態で、復帰軸66の大外径部96に
挿通されている抜止め部材73の連結部144を、操作
部材52の嵌合部136に嵌め込む。このとき連結部1
44の膨出部145が弾発的に嵌合部136の嵌合凹溝
138に嵌め込まれることによって、抜止め部材73が
操作部材52から離脱することが阻止されるとともに、
抜止め部材73の係止突部146を操作部材52の係止
凹部141に嵌め込むことによって、抜止め部材73が
操作部材52に対して軸線まわりに角変位することが阻
止される。またこのとき、操作部材52の第2案内溝6
8に案内されている復帰軸66の案内突起70が抜止め
部材73の軸案内溝147に係止するので、操作部材5
2が復帰軸66から離脱することが阻止され、操作部材
52、復帰軸66および復帰ばね130がユニット化さ
れる。このようにユニット化された操作部材52、復帰
軸66および復帰ばね130を案内筒60の他端部から
挿通する。このとき操作部材52の案内片64が第1案
内溝62に案内され、操作部材52が案内筒60の軸線
方向に変位自在に挿通される。
【0070】図25は操作手段46の押え部材61の正
面図であり、図26は図25の押え部材61を切断面線
XXVI−XXVIから見た断面図であり、図27は図
25の押え部材61の底面図である。押え部材61は略
有底円筒状の部材であり、円筒状の周壁150と、周壁
150よりも小径で軸線方向に突出して設けられる底部
151とを有している。周壁150の底部151寄りの
外周部には、外ねじ154が刻設されている。また周壁
150の内周部には内ねじ155が刻設されている。底
部151には貫通孔156が形成されており、この貫通
孔151の内径D17は操作部材52の外径D11より
わずかに大きく形成されている。また底部151の外周
部には、周方向に180°ずれた位置に2つの平面部1
57が形成されている。
【0071】このような押え部材61は、ユニット化さ
れた操作部材52、復帰軸66および復帰ばね130が
案内筒60の内側に挿通された状態で底部151の貫通
孔156に操作部材52が挿通されるとともに、押え部
材61の内ねじ155が装着部材58に形成された第2
外ねじ83にねじ込まれて組立てられる。また装着部材
58に螺着される押え部材61の軸線方向一端部がフラ
ンジ78に当接して位置決めされた状態で、押え部材6
1の底部151に案内筒60の軸線方向他端部が当接す
る。これによって案内筒60に形成された第1案内溝6
2の開口が閉鎖され、第1案内溝62に案内される操作
部材52の案内片64は第1案内溝62から離脱するこ
とが阻止される。
【0072】図28は、操作手段46の保持部材72の
正面図であり、図29は図28の保持部材72の切断面
線VVIX−XXIXから見た断面図であり、図30は
図28の保持部材112の左側面図であり、図31は図
28の保持部材72の右側面図である。保持部材72
は、略円筒状の基部161と、基部161の外周部から
半径方向外方に延びるアーム162と、アーム162の
先端部に設けられ、永久磁石片50を保持する磁石保持
部163とを有している。基部161は大略的にC字状
であり、基部161の内周部には半径方向内方に突出す
る係合爪164が設けられている。このような係合爪1
64は、復帰軸66の小外径部100に形成される係合
溝108の形状に対応して略直方体状に形成される。
【0073】保持部材72は、ハウジング709内のガ
スの流路の一部である第2入側ガス流路24に突出する
復帰軸66の小外径部100に、小外径部100の軸線
に垂直な方向から嵌め込まれることによって、保持部材
78は復帰軸66に連結される。具体的には基部161
に設けられた係合爪164を、復帰軸66の小外径部1
00に形成される係合溝108の位置に合わせて、小外
径部100に押付ける。すると基部161が外側に押し
広げられて、小外径部100に弾発的嵌まり込む。この
ように係合爪164が係合溝108に嵌まり込むことに
よって、基部161は復帰軸66に対して軸線方向およ
び軸線まわりの変位が阻止される。操作手段46のハウ
ジング709に装着された状態で、保持部材72に保持
される永久磁石片50の角度位置は、操作部材52が復
帰操作されていない自然状態にあるとき、水平方向に対
して復帰軸66の軸線を中心として下方に60°とな
る。
【0074】次に操作手段46をハウジング709に形
成される装着孔712に装着するときの手順について説
明する。上ケース14と下ケース12とに分離したハウ
ジング709の上ケース14に形成される装着孔712
に装着部材58を底部76から螺着し、装着部材58の
内側に、案内筒60を軸線方向一端部側が装着部材58
の底部76に当接するまで挿入して、案内筒60を装着
部材58に固定する。次にユニット化された操作部材5
2、復帰軸66および復帰ばね130に対し、復帰軸6
6の小径部100に座金126およびOリング124を
装着する。次にユニット化された各部材を操作部材52
の案内片64を案内筒60の第1案内溝62の開口から
嵌め込んで案内筒60に挿入し、復帰軸66の小外径部
100を装着部材50の軸孔82から第2入側ガス経路
24内に突出させる。その後、押え部材61を、貫通孔
156に操作部材58を挿通させた状態で装着部材58
に螺着させる。これによって案内筒60の第1案内溝6
2に嵌め込まれた操作部材52の案内片64が抜止めさ
れる。
【0075】このように操作部材52、復帰軸66およ
び復帰ばね130をユニット化しない場合には、操作部
材52を復帰ばね130のばね力に抗して復帰軸66の
案内突起70に操作部材52の第2案内溝68を嵌め込
ませながら、操作部材52の案内片64を案内筒60の
第1案内溝52に嵌め込ませねばならず、さらにその上
から押え部材61を装着部材52に螺着するような困難
な取付け作業となる。これに対し、前述したように本実
施形態では、操作部材52、復帰軸66および復帰ばね
130を予め組立ててユニット化することによって、作
業性が非常に良好となり、迅速に組立てることができ
る。
【0076】次に、上ケース14の下から第2入側ガス
流路24に永久磁石片50を保持する保持部材72を挿
入し、装着部材58の底部から第2入側ガス流路24内
に突出する復帰軸66の小外径部100に、保持部材7
2のC字状の基部161も復帰軸66小外径部100に
弾発的に嵌め込む。これによって保持部材72は復帰軸
66の軸線方向の変位および復帰軸66の軸線まわりの
角変位が阻止された状態で、復帰軸66に保持される。
このように保持部材72は、復帰軸66の軸線方向に垂
直な方向から嵌め込まれるので、作業スペースの小さい
第2入側ガス流路24内での作業であっても、上ケース
14の下から保持部材72を挿入して嵌め込むことがで
き、容易に上ケース14内で保持部材72を復帰軸66
に連結させることができる。
【0077】また、保持部材72はC字状の基部161
を弾発的に復帰軸66の小外径部100に嵌め込むの
で、保持部材72を損傷させることなく復帰軸66から
離脱させることができる。たとえば保持部材72を復帰
軸66の軸線方向からスナップフィットで連結した場合
には、上ケース14の小作業空間内で、保持部材72と
復帰軸66とを損傷させることなく離脱させることは非
常に困難であるが、本実施形態では保持部材72を復帰
軸66から下方に引抜くことで容易に、かつ損傷させる
ことなく保持部材72を離脱させることができる。これ
によってガスメータの回収時に保持部材72を取外し
て、再利用することが可能となる。
【0078】図32はスイッチング素子44を外囲する
磁気遮蔽部材47を示す正面図であり、図33は図32
の磁気遮蔽部材47の左側面図である。磁気遮蔽部材4
7は正面および底面が開放した箱形の部材であり、たと
えば鉄などの強磁性材料から成る。磁気遮蔽部材47は
スイッチング素子44を外囲した状態で、回路基板30
上に取付けられる。このとき磁気遮蔽部材47は、正面
の開口177が制御隔壁31に臨む。すなわち開口17
7は、操作手段46が有する永久磁石片50の移動経路
に臨んでいる。
【0079】これによってスイッチング素子44は、操
作手段46を復帰操作した時の永久磁石片50の変位に
よる磁界の変化などに対応してスイッチング態様が変化
する。これによってガスメータ4の使用開始時またはガ
スメータ4を長期間使用しないときに、回路基板30に
設けられた起動スイッチング素子41に磁石を近付ける
ことによって制御手段37を起動または機能停止させる
際の誤認を防止することができるとともに、いたずらな
どを防止することができる。
【0080】またこのような磁気遮蔽部材47に図3
2,33に仮想線で示すように開口177を部分的に覆
うように補助遮蔽板180を設け、開口177の開口面
積を変化させることによって、スイッチング素子44に
作用する磁力を調節することができる。これによって比
較的小形のガスメータにおける場合など、永久磁石片5
0の移動経路とスイッチング素子44との距離が短い場
合に、永久磁石片50の磁力が大きすぎてスイッチング
素子44のスイッチング態様が変化しないといった問題
が生じることを防止することができる。
【0081】図34は図1において、操作手段46にお
ける操作部材52が軸線方向に変位した状態を示す断面
図であり、図35は図34の操作手段46を示す断面図
であり、図36は図34の操作手段46をハウジング7
09の内側から見た状態を簡略化して示す背面図であ
る。なお、図34および図35は、操作手段46に設け
られるキャップ56を省略して示す。ハウジング709
の前壁48に装着された操作手段46において、操作部
材52を復帰操作方向A1に押圧することによって、操
作部材52はハウジング709内に向かって復帰操作方
向A1に直線変位する。このとき操作部材52の案内片
64が、案内筒60の第1案内溝62に案内されること
によって、操作部材52は軸線L1まわりの変位が阻止
された状態で、軸線方向の変位だけが許容される。ま
た、このとき復帰軸66の案内突起70は、操作部材5
2の螺旋状の第2案内溝68に案内され、第2案内溝5
8における操作部材52の復帰操作方向A1方向上流側
から臨む面に押圧されることによって、復帰軸66が矢
符B1方向に角変位する。これによって復帰軸66に固
定される保持部材72も、矢符B1方向に角変位し、図
36で破線で示す初期位置170から実線で示す作用位
置172まで角変位し、スイッチング素子44にもっと
も近接する。保持部材72の磁石保持部材148に保持
された永久磁石片50が、スイッチング素子44に近接
すると、スイッチング素子44に近接すると、スイッチ
ング素子44のオン状態に応答して、制御手段37は遮
断弁6に復帰信号を出力し遮断弁6を開弁動作させる。
【0082】このようにして、異常解消時に遮断弁6を
開弁動作させるための復帰操作として、操作手段46の
操作部材52を押圧することによって、上述のように遮
断弁6を開弁動作させ閉鎖状態にあるガスの流路を再び
解放状態に復帰させることができる。
【0083】操作部材52は押圧する力を解除すると、
操作部材52は復帰ばね130のばね力によって復帰操
作方向A1とは逆方向、すなわち操作部材52の軸線方
向にハウジング709の外方に向かう復帰操作方向A1
に押圧される。このとき復帰軸66の案内突起70が操
作部材52の第2案内溝68に案内されることによって
復帰軸66が矢符B2方向に角変位する。この復帰軸6
6の角変位に連動して復帰軸66に固定された保持部材
72も矢符B2方向に角変位し、作業位置172から初
期位置170に戻る。
【0084】双方向遮断弁6が搭載されたガスメータ4
においては、操作手段46の操作部材52が押圧される
ことによる操作部材52のA1方向への直線変位に連動
して、永久磁石片50が角変位することによって遮断弁
6が開弁動作する。このような永久磁石片50の矢符B
1方向への角変位を許容するためには、ハウジング70
9の奥行き方向、すなわち操作部材52の軸線方向に大
きな空間を確保する必要がない。これによって、図58
に示す単方向遮断弁706を搭載する既存のガスメータ
704のハウジング709に双方向遮断弁6を搭載する
場合も、ハウジング709の構成を変更する必要がな
い。このように既存のガスメータを大きく改造すること
なく、容易に双方向遮断弁6を搭載することができる。
【0085】また操作手段46の操作部材52の直線変
位に連動して、永久磁石片50を角変位させて、永久磁
石片50を大きく変位させることができるので、操作部
材52の軸線方向の空間が小さくても、スイッチング素
子44が設けられる領域の磁界の変化を大きくすること
ができる。したがって、復帰操作として操作手段40の
操作部材56を押圧して軸線方向に直線変位させること
によって、スイッチング素子44のスイッチング態様を
確実に切換えることができ、制御手段37によって遮断
弁6の開弁動作が確実に行われる。
【0086】操作手段46における永久磁石片50の初
期位置170は、ハウジング709の外側から操作部材
52の軸線方向に見たとき、水平方向に対して時計まわ
りに60°の角度に設定されているが、他の実施の形態
として永久磁石片50の初期位置は、鉛直方向最下位置
に設定されていてもよい。このような場合、永久磁石片
50の自重によるトルクが復帰軸66に加わらないの
で、永久磁石片50を安定した状態で初期位置に保つこ
とができる。
【0087】スイッチング素子44は、本実施形態にお
いては、リートスイッチから成り、永久磁石片50が近
接したときにオフ状態からオン状態となるように構成さ
れているが、さらに他の形態として、スイッチング素子
44は永久磁石片が離反したときにオフ状態からオン状
態となるように構成されていてもよい。このような場
合、操作手段46は、永久磁石片50の初期位置がスイ
ッチング素子44に近接する位置に設定され、操作部材
50に押圧して変位させることによって、永久磁石片5
0が角変位してスイッチング素子44から離反するよう
に構成される。
【0088】図37は、本発明の実施の他の形態である
ガスメータの製造方法によって製造された双方向遮断弁
206が搭載されたガスメータ204の一部を示す断面
図である。本実施形態におけるガスメータ204は、図
1に示すガスメータ4と類似しており、対応する部分に
は同一の参照符号を付し、その説明を省略する。ガスメ
ータ204は、図1に示すガスメータ4より大きな流量
のガスが流過することができるガスの流路を有し、単方
向遮断弁が搭載されたガスメータのハウジング210を
用いて製造される。ガスメータ204のハウジング21
0は、大きな流量のガスが流過するガスの流路を形成す
るために、前壁248が前方に膨らんで形成されてい
る。したがって、ハウジング210に設けられる操作手
段246の位置は、上述した図1のガスメータ4と比較
して回路基盤30内に設けられたスイッチング素子44
より離れている。
【0089】図38は図37におけるガスメータ204
の復帰操作スイッチ245の操作手段246を示す断面
図である。操作手段246においては、上述した実施形
態における装着部材58と比較して装着部材258の軸
線方向の長さが大きく設定されており、ガスの流路の奥
まった位置まで突出して設けられている。またこのよう
な装着部材258の内部に案内筒60を挿通して設けた
とき、案内筒60より深まった位置まで挿通される。し
たがって操作手段246を装着するときに、案内筒60
は、押え部材61との間に隙間が生じるが、案内筒60
と押え部材61との間にスペーサ部材220を介在させ
ることによって、前述の実施形態で用いた案内筒60を
用いることができ、別途に案内筒を製作する必要がな
い。
【0090】また操作手段246において、復帰軸66
のハウジング210内のガスの流路内に突出する小外径
部100に保持部材272が嵌め込まれることによっ
て、復帰軸66に永久磁石片50が取付けられる。保持
部材272には、磁石保持部363を支持するためのア
ーム362が基部144の外周部から延びている。アー
ム362は、上述した実施形態における保持部材72の
アーム162よりも長く、永久磁石片50は復帰軸66
から離れて保持される。
【0091】図39は図37における操作手段246の
操作部材52を軸線方向に変位させたときの状態を示す
断面図であり、図40は図39における操作手段246
を示す断面図であり、図41は図39の操作手段246
をハウジング709の内側から見た状態を簡略化して示
す背面図である。なお図39および図40は、操作手段
246に設けられたキャップ56を省略して示す。操作
手段246の操作部材52を復帰操作方向A1に押圧す
ることによって、操作部材52がハウジング709の内
方に向かって挿通操作方向A1に直線変位し、保持部材
272の磁石保持部348に保持された永久磁石片50
が図41に破線で示す初期位置380から実線で示す作
用位置372まで角変位する。また前述のように、装着
部材258はガスの流路の奥まった位置まで突出して設
けられ、かつ保持部材272のアーム346の長さは大
きく設定されているので、永久磁石片50は上述した実
施形態と比較してさらにガスの流路の奥まった位置で、
かつ復帰軸66から復帰軸66の軸線方向の垂直な方向
に離れた位置を移動経路とする。これによって操作部材
52を押圧することによって、永久磁石片50を確実に
スイッチング素子44に近接させて確実にオン状態に切
換えることができる。これによって制御手段37は遮断
弁206に復帰信号を出力し、遮断弁206が開弁動作
されて、ガスの流路を開放状態に復帰させることができ
る。
【0092】このように本実施形態では、操作手段にお
ける保持部材のアームの形状を変更し、スペーサ220
を介在させるだけで、形状が異なる様々なガスメータに
対応することができる。
【0093】図42は本発明の実施のさらに他の形態で
あるガスメータの製造方法によって製造された双方向遮
断弁402が搭載されたガスメータ404を示す断面図
である。ガスメータ404は、図1に示すガスメータ4
と類似しており、同一の部分には同一の参照符号を付
し、説明を省略する。
【0094】本実施形態では前述した実施形態と異な
り、操作手段405の押圧操作によって永久磁石片を直
線変位されて、スイッチング素子44のスイッチング態
様を切換える。ガスメータ404に装着された操作手段
405は、ガスメータ404のハウジング709の前壁
48において積算表示部20の左上に設けられている。
ハウジング709の前壁48に形成される装着孔712
には、前述した実施形態と同様に操作手段405の装着
部材406が螺着されている。有底円筒状の装着部材4
06の内部には、有底円筒状の案内筒408が底部をハ
ウジング709の外方に向けて嵌め込まれ、案内筒40
8の底部と装着部材406の底部との間には圧縮コイル
ばねである復帰ばね414が介在され、これによって案
内筒408はハウジング709から突出する方向にばね
付勢されている。また装着部材406および案内筒40
8の底部を貫通し、略円柱状の操作部材410がその軸
線方向に変位可能に設けられている。外方に突出する操
作部材410の軸線方向一端部には円板状の押圧部41
2が設けられ、案内筒408の底部に固定される。
【0095】操作部材410の軸線方向他端部、すなわ
ちハウジング709の内側の端部には、永久磁石片41
8を保持する保持部材416が固定されている。保持部
材416の永久磁石片418は、ハウジング709の制
御隔壁31を挟んでスイッチング素子44に臨んで配置
される。
【0096】図43は、図42の操作手段405の操作
部材410が軸線方向に変位されたときの状態を示す断
面図である。操作手段405において、操作部材410
の押圧部412を復帰ばね414のばね力に抗して矢符
C1方向に押圧すると、操作部材410および操作部材
410に取付けられる永久磁石片418も、矢符C1方
向に直線変位する。ハウジング709内に設けられたス
イッチング素子44は、永久磁石片418の移動経路に
臨んで配設されており、操作部材410を押圧しない自
然状態では永久磁石片418はスイッチング素子44か
ら離反した位置にあり、操作部材410を押圧すると永
久磁石片418はスイッチング素子44に近接する。こ
れによって、スイッチング素子44のスイッチング態様
が切換わり、スイッチング素子44はオン状態となり、
制御手段37が遮断弁402に復帰信号を出力し、制御
手段37は遮断弁402を開弁動作させる。したがって
異常解消時に、復帰操作として操作部材410の押圧部
412を押圧することによって、遮断弁402が開弁動
作し、ガスの流路が開放状態に復帰される。
【0097】このような操作手段405は、簡単な構成
で永久磁石片418を変位させることができるので、既
存のガスメータのハウジング709の構成を大きく変更
する必要がない。
【0098】また操作部材412の押圧を解除すると、
操作部材412は矢符C2方向に復帰ばね414のばね
力によって変位され、永久磁石片418も同様に変位さ
れ、初期位置に復帰する。
【0099】図44は本発明の実施のさらに他の形態で
あるガスメータの製造方法によって製造された双方向遮
断弁502が搭載されたガスメータ504を示す断面図
であり、図45は図44のガスメータ504に装着され
た操作手段505をガスメータ504の正面から見た図
である。ガスメータ504は、図1に示すガスメータ4
と類似しており、同一の部分には同一の参照符号を付し
その説明は省略する。本実施形態では、前述の各実施形
態と異なり、遮断弁502を復帰するとき、操作者は操
作手段505の操作部材510を角変位させる。
【0100】操作手段505は、ガスメータ504のハ
ウジング709の前壁48において、積算表示部20の
左上に設けられている。ハウジング709の前壁48に
形成される装着孔712には、有底円筒状の装着部材5
06が螺着されており、装着部材506の内部には、有
底円筒状の案内筒508が嵌め込まれている。装着部材
506および案内筒508の底部を貫通して、案内筒5
08の内側には略円筒状の操作部材510が挿通され、
操作部材510はその軸線まわりに角変位可能に設けら
れている。案内筒508の内周と操作部材510の外周
との間にはねじりばねである復帰ばね514が介在され
ている。
【0101】操作部材510の軸線方向一端部、すなわ
ちハウジング709の外側には、操作部512が設けら
れている。操作部512は、操作部材510の軸線方向
に垂直な方向に延び、自然状態で操作部材510から下
方に垂れ下がっている。操作部材510の他端部、すな
わちハウジング709の内側には、保持部材516が固
定されている。保持部材516は操作部材510の軸線
に垂直な方向に延び、自然状態で操作部材510からガ
スメータ504の上方に立上がって形成され、端部には
永久磁石片518が保持されている。
【0102】図46は、図44のガスメータ504の操
作手段505の操作部材510を軸線まわりに角変位さ
せたときの状態を示す断面図であり、図47は図46の
操作手段505をガスメータ504の正面から見た図で
ある。操作手段505において、操作部材510の操作
部512の復帰ばね514のばね力に抗してガスメータ
504の正面側から見て時計回りの矢符E1方向に角変
位させて、操作部材510を軸線まわりに矢符E1方向
に角変位させると、保持部材516に保持された永久磁
石片518も、操作部材510の軸線まわりに矢符E1
方向に角変位する。このとき永久磁石片518は、ハウ
ジング709内に設けられ、永久磁石片518の移動経
路に臨んで配設されるスイッチング素子44に近接す
る。これによってスイッチング素子44はオン状態とな
り、制御手段37は遮断弁502に復帰信号を出力し、
制御手段37は遮断弁502を開弁動作する。したがっ
て異常解消時に復帰操作として操作部材510の操作部
512を角変位させ、操作部材510を軸線まわりに角
変位させることによって、遮断弁6が開弁動作し、ガス
メータ504のガスの流路が開放状態に復帰される。
【0103】このようにガスメータ504において操作
手段505の操作部材510に永久磁石片518が固定
的に取付けられるような構成であるので、操作手段50
5の構成を簡素化することができる。また装着部材51
0を角変位させることによって、永久磁石片518を角
変位させて大きく変位させることができるので、操作手
段505の軸線方向の空間が小さくてもスイッチング素
子44が設けられる領域の磁界の変化を大きくすること
ができる。
【0104】このガスメータ504は、操作部材510
への角変位操作を解除すると、操作部材510は、矢符
E1方向と反対の矢符E2方向に復帰ばね514のばね
力によって永久磁石片518が変位し、初期位置に復帰
する。
【0105】図46は、本発明の実施のさらに他の形態
であるガスメータの製造方法によって製造された双方向
遮断弁602が搭載されたガスメータ604を示す断面
図である。ガスメータ604は、図1に示すガスメータ
4と類似しており、同一の部分には同一の参照符号を付
し、説明を省略する。
【0106】ガスメータ604の操作手段605は、ガ
スメータ604のハウジング709の前壁48において
積算表示部20の左上に設けられている。ハウジング7
09に形成される装着孔712には、有底円筒状の装着
部材606が螺着されている。この装着部材606の内
周には螺旋状の案内溝が形成されている。装着部材60
6の内部には、有形円筒状の案内筒408が底部をハウ
ジング709の外方に向けて嵌め込まれている。案内筒
608の外周部には案内突起が半径方向外方に突出して
設けられており、この案内突起は装着部材606の内周
の案内溝に嵌め込まれている。また装着部材606の底
部と案内筒408の底部との間には圧縮コイルばねであ
る復帰ばね614が介在されている。装着部材606お
よび案内筒408の内側を挿通して、略円柱状の操作部
材610が装着部材606に対して軸線まわりに角変位
可能に設けられている。操作部材610の軸線方向他端
部、すなわちハウジング709の外側の端部には押圧部
612が設けられ、押圧部612は案内筒608の底部
に固定されている。操作部材610の軸線方向他端部す
なわちハウジング709の内側の端部には保持部材61
6が固定されている。保持部材616は、操作部材61
0の軸線に垂直な方向に延び、操作部材610からガス
メータ604の上方に立上がって形成されている。保持
部材616において、操作部材610に固定される側の
端部と反対側の端部には、永久磁石片618が保持され
ている。
【0107】図49は、図48において操作手段605
の操作部材610を軸線まわりに角変位させたときの状
態を示す断面図である。操作手段605において操作部
材610の押圧部612を復帰ばね614のばね力に抗
して矢符F1方向に押圧することによって、操作部材6
10に固定された案内筒608の案内突起が装着部材6
06の案内溝に沿って案内される。したがって操作部材
610は、軸線方向にハウジング710の内方へ矢符F
1方向に直線変位するとともに、正面から見たときに反
時計まわりに矢符G1方向に角変位、すなわち螺旋状に
変位するこの操作部材610の変位に連動して、保持部
材616の永久磁石片618は操作部材610の軸線方
向F1方向および軸線まわりG1方向に角変位し、螺旋
状に変位する。このとき永久磁石片618はハウジング
709内に設けられる制御隔壁31を隔てて永久磁石片
618の移動経路に臨んで配設されるスイッチング素子
44に近接する。これによって、スイッチング素子44
はオン状態となり、制御手段37は遮断弁602を開弁
動作させる。したがって異常解消時に、復帰操作して操
作部材610の押圧部612を押圧し、操作部材610
を軸線方向に変位することによって遮断弁602を開弁
動作させてガスの流路を開放状態に復帰させることがで
きる。
【0108】このように操作手段605の操作部材61
0の軸線方向の変位に連動して、永久磁石片618が角
変位するので、図1に示す実施形態と同様の作用効果を
得ることができる。
【0109】図50〜図57は、本発明の実施のさらに
他の形態である種々のガスメータの製造方法で製造され
たガスメータを示す図である。図50〜図57に示すガ
スメータは単方向遮断弁が搭載されたガスメータのハウ
ジングを用いて、単方向遮断弁に代えて双方向遮断弁が
搭載され、双方向遮断弁を復帰するために種々復帰操作
スイッチが設けられている。
【0110】図50のガスメータ4aには、回路基板3
0aの上でハウジング709aの上壁近くにリードスイ
ッチであるスイッチング素子44aが設けられている。
このようなガスメータ4aにおいては、操作者が外部か
らスイッチング素子44a上に磁石50aを近付けるこ
とによって、スイッチング素子44aのスイッチング態
様を変化させて双方向遮断弁を復帰させることができ
る。このようなガスメータ4aは穴加工を必要とせず、
比較的低コストで実現することができる。
【0111】図51のガスメータ4bには、回路基板3
0b上でハウジングの上壁近くに設けられたリードスイ
ッチであるスイッチング素子44bと、ハウジング70
9bの上壁に接着される永久磁石片50bを有するスラ
イドスイッチ46bとが設けられている。スライドスイ
ッチ46bはハウジングに形成された穴に上からスナッ
プフィットによって取付ける。スライドスイッチ46b
を横方向にスライドさせることによって永久磁石片50
bが直線変位する。このようなガスメータ4bにおいて
は、永久磁石片50bをスイッチング素子44bに近接
させることによって、双方向遮断弁を復帰させることが
できる。
【0112】図52のガスメータ4cには、回路基板3
0c上に押ボタンスイッチ44cが設けられ、この上の
ハウジング709cの上壁に穴あけ加工して復帰ボタン
である押しボタン46cが取付けられる。このようなガ
スメータ4cにおいては、押しボタン46cを押圧する
ことによってその下の押しボタンスイッチ44cが押圧
されてオン状態となり、双方向遮断弁を復帰する。
【0113】図53のガスメータ4dには、ハウジング
の上壁に穴あけ加工して復帰ボタンである押しボタンス
イッチ46dが取付けられ、押しボタンスイッチ46d
と回路基板30dとは、リードスイッチでなく直接リー
ド線54dによって接続される。このようなガスメータ
4dにおいては、押しボタンスイッチ46dを押圧する
ことによって双方向遮断弁を復帰させることができる。
【0114】図54のガスメータ4eには、ハウジング
709eの装着孔712eに取付けられる押しボタンス
イッチ46eが設けられ、この押しボタンスイッチ46
eには、ガスメータ4eの前面を通して回路基板30e
接続される第1リード線54e1とガスメータ4eの裏
面から配設され、電話回線および警報器に接続するため
の取出し溝から回路基板30eに接続される第2リード
線54e2とを有している。このようなガスメータ4e
においても、押しボタンスイッチ46eを押すことによ
って双方向遮断面を復帰することができる。
【0115】図55のガスメータ4fには、電話回線お
よび警報器に接続するための回線の取出し溝から回路基
板に接続されるリード線54fと、リード線54fの先
端部に取付けられる押しボタンスイッチ46fとを有す
る。押しボタンスイッチ46fは図55(a)に示すよ
うにガスメータ4fの側面にスナップフィットによって
取付けることができる。またガスメータ4eの設置場所
の状況によって図55(b)に示すように押しボタンス
イッチ46fを下方に垂れ下がるようにしたり、壁に取
付けたりする。このようなガスメータ4fにおいても押
ボタンスイッチ46fを押圧することによって双方向遮
断弁を復帰させることができる。
【0116】図56のガスメータ4gには、回路基板に
接続されるスイッチと、このスイッチに取付けられハウ
ジングの外部に引き出されて下方に垂れ下がったひも4
6gとを有する。このようなガスメータ4gについて
は、ひも46gを引っ張ることによってスイッチを切換
えて双方向遮断弁を復帰させることができる。
【0117】図57のガスメータ4hには、電話回線を
介して、ガスメータ4hのガス関連情報を遠隔地にある
監視センターに送信したり、双方向遮断弁を遠隔操作し
たりすることができるNCUなどと呼ばれる通信装置5
5hが接続されている。このような通信装置55hに遮
断弁を復帰するための押しボタンスイッチ46hが設け
られている。このようなガスメータ4hにおいては、押
しボタンスイッチ46hを押すことによって、通信装置
55hを介して双方向遮断弁を復帰させることができ
る。
【0118】
【0119】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、ハウジ
ング内に単方向遮断弁が搭載された既存のガスメータの
ハウジングから単方向遮断弁、単方向遮断用制御手段お
よび作動部材を取外し、前記ハウジングに双方向遮断
弁、双方向遮断弁用制御手段および復帰操作スイッチを
取付けることによって、既存のガスメータのハウジング
に単方向遮断弁に代えて、より安全性高くかつ遠隔操作
が可能である双方向遮断弁を搭載することができる。こ
のようにして既存のガスメータのハウジングを利用して
双方向遮断弁を搭載したガスメータを製造することがで
きるので、双方向遮断弁が搭載されたガスメータを新た
に製造する場合と比較して、製造コストを大幅に下げる
ことができる。
【0120】また既存のガスメータのハウジングに、単
方向遮断弁に代えて双方向遮断弁を取付ける場合に、作
動部材が装着されていた隔壁の挿通孔を双方向遮断弁用
の弁孔として利用する。これによってハウジングに弁体
によって閉鎖する弁孔を新たに形成する必要はなく、ハ
ウジングを大きく改造することなく、既存のガスメータ
のハウジングをそのまま利用することができる。
【0121】また本発明によれば、単方向遮断弁を搭載
する既存のガスメータには、単方向遮断弁を復帰操作す
るための復帰操作ボタンを装着するための装着孔がハウ
ジングに形成される。本発明に従えば、既存のガスメー
タに設けられた単方向遮断弁を双方向遮断弁に交換する
とき、この装着孔に双方向遮断弁を復帰操作するための
復帰操作スイッチを装着する。これによって既存のガス
メータのハウジングにおいて、復帰操作スイッチを装着
するための装着孔を新たに形成する必要がなくなるとと
もに、復帰操作ボタンが装着されていた装着孔を塞ぐ必
要がなくなる。したがって既存のガスメータのハウジン
グに穴あけなどの加工を施す必要がないので、既存のガ
スメータの構造、特にハウジングの構造を大きく変更す
ることなく、単方向遮断弁から双方向遮断弁に容易に交
換することができる。
【0122】また本発明によれば、双方向遮断弁を復帰
させるときには、操作者はハウジングの装着孔に装着さ
れる操作部材を押圧または角変位させて予め定める復帰
操作を行って、永久磁石片を変位させる。するとハウジ
ング内に取付けられるスイッチング素子は、永久磁石片
の変位に応じてスイッチング態様が切換わる。スイッチ
ング態様が切換わると、ハウジングに設けられる双方向
遮断弁用制御手段は復帰信号を出力し、この復帰信号に
応答して双方向遮断弁が開弁動作し、ガスの流路が開放
状態に復帰する。
【0123】単方向遮断弁はガスの流路に臨んで設けら
れるため、単方向遮断弁の弁体を押戻すための復帰操作
ボタンもガスの流路に臨んで配置され、復帰操作ボタン
が装着される装着孔もガスの流路に臨んで形成される。
これに対して制御手段は大気に連通する制御室に配置さ
れ、ガスの流路とは隔壁によって隔てられている。
【0124】復帰操作ボタンの装着孔に双方向弁用の操
作スイッチを設けた場合には、操作スイッチと操作手段
とを電気ケーブルによって接続する必要があり、そのた
め制御室とガスの流路との間の制御隔壁に穴あき加工お
よびシール加工などする必要がある。これに対して本発
明では、たとえばガスの流路側に操作手段および永久磁
石片を設け、制御室側にスイッチング素子を設けること
によってガスの流路と制御室とを連通させることなく、
従来からある装着孔に装着した操作部材によって、双方
向遮断弁の復帰動作を行うことができる。
【0125】請求項2記載の本発明によれば、操作者の
復帰操作による操作部材の軸線方向への直線変位に連動
して永久磁石片が角変位することによって、スイッチン
グ素子が設けられる領域の切換えが変化して、スイッチ
ング素子のスイッチング態様が切換わる。このような永
久磁石片の角変位を許容するために、ガスメータのハウ
ジングの奥行き方向、すなわち操作部材の軸線方向に大
きな空間を確保する必要がない。これによって、双方向
遮断弁を既存のガスメータに搭載する場合、ハウジング
内に配置される永久磁石片近傍の構成を大きく変更する
必要がない。このように既存のガスメータを大きく改造
することなく、既存のガスメータに双方向遮断弁を搭載
することによって、異常発生解消時に、容易にかつ確実
に閉弁状態になる双方向遮断弁を開弁状態に復帰させる
ことができる。
【0126】また操作部材を軸線方向へ直線変位するこ
とによって、永久磁石片を角変位させて大きく変位させ
ることができるので、操作部材の軸線方向の占有空間が
小さくてもスイッチング素子が設ける領域の磁界の変化
を大きくすることができる。したがって操作手段の復帰
操作として操作部材を軸線方向へ変位させ、大きく磁界
を変化させることによって、確実にスイッチング素子の
スイッチング態様を切換えて確実に制御手段から遮断弁
に復帰信号を出力させることができ、双方向遮断弁の開
弁動作が確実に行われる。
【0127】請求項3記載の本発明によれば、操作部材
を押込むまたは引張って操作部材を軸線方向に変位させ
て、操作部材に固定的に取付けられる永久磁石片を直線
変位させる。この永久磁石片の直線変位によってスイッ
チング素子のスイッチング態様が切換わって双方向遮断
弁が開弁動作して復帰する。このように本発明では操作
部材に永久磁石片が固定的に取付けられるだけであり、
操作部材の構成を簡素化することができる。
【0128】請求項4記載の本発明によれば、操作部材
を角変位させて操作部材に固定的に取付けられる永久磁
石片を角変位させることによって、スイッチング素子の
スイッチング態様を切換えて双方向遮断弁が開弁動作し
てガスメータが復帰する。このように本発明では永久磁
石片が操作部材に固定的に取付られるだけの構成である
ので操作手段の構成を簡素化することができる。
【0129】また操作部材を角変位させることによっ
て、永久磁石片を大きく角変位させることができるの
で、操作部材の軸線方向の占有空間が小さくてもスイッ
チング素子が設けられる領域の磁界の変化を大きくする
ことができる。したがって操作手段は、確実にスイッチ
ング素子のスイッチング態様を変化させ、確実に制御手
段に復帰信号を出力させることができ、双方向遮断弁の
開弁動作が確実に行われる。
【0130】請求項5記載の本発明によれば、スイッチ
ング素子は、強磁性材料から成る磁気遮蔽部材によって
外囲され、このような前記磁気遮蔽部材は永久磁石片の
移動経路に臨んで開口を形成することによって、スイッ
チング素子は永久磁石片の移動経路に臨む側の磁界の変
化、したがって永久磁石片の変位による磁界の変化のみ
に対応してスイッチング態様が変化する。
【0131】ガスメータを初めて使用する使用開始時に
は、外部から磁石を近付けて磁界を作用することによっ
て、制御手段に設けられる起動スイッチング素子のスイ
ッチング態様を切換えて制御手段を起動させる。このと
き同時に遮断弁を開いて、ガスの流路を開放させる。ま
たガスメータを長時間使用しないときには、電池の消費
を防ぐために、使用開始時と同様に磁石を作用させて制
御手段の機能を停止させる。このとき同時に遮断弁も閉
じる。このとき、制御手段の起動または機能を停止した
合図として、ガスメータに設けられた表示灯が点灯し、
40秒ほどして消灯する。また、この表示灯は遮断弁が
閉弁動作し、ガスの流路が遮断状態にあるときにも外部
から認識できるように点灯し、このときには遮断弁が復
帰するまで点灯し続ける。
【0132】前述したようにスイッチング素子の磁界の
変化によってスイッチング態様が切換わって復帰させる
が、たとえば、ガスメータの機能を停止させるために外
部から磁石を作用させたとき、制御手段に設けられる機
能停止用のスイッチング素子のスイッチング態様が切換
わらず、遮断弁用のスイッチング素子のスイッチング態
様が切換わり、制御手段の機能が停止せずに遮断弁が閉
じるといった状態になるおそれがある。すなわち遮断弁
が閉じて表示灯が点灯することになることによって、作
業者は制御手段の機能が停止して表示灯が点灯してたも
のと誤認するおそれがある。機能が停止した場合には4
0秒ほど経過した後消灯するので、これによって機能が
停止していることを確認可能であるが、作業者が消灯を
確認せずに表示灯の点灯から機能が停止したものと判断
して次の作業場に行った場合には、表示灯が点灯し続け
ることになり、電池を著しく消費してしまうことにな
る。
【0133】これに対して本発明では、双方向遮断弁の
スイッチング素子が磁気遮蔽部材によって操作手段の永
久磁石片以外の磁気が遮蔽されるので、操作者による操
作部材の復帰操作のみに対応して遮断弁が復帰動作し、
上述したような誤認を防止することができる。
【0134】またこのような磁気遮蔽部材の開口面積を
変化することによって、スイッチング素子に作用する磁
界の強度を調節することができる。たとえば比較的小形
のガスメータにおける場合など、永久磁石片を移動経路
とスイッチング素子の距離が小さい場合には、永久磁石
片の磁力が大きすぎて、スイッチング素子に作用する磁
界を変化させた場合にもスイッチング素子のスイッチン
グ態様が変化しないといった問題が生じるおそれがある
が、開口面積を小さくしてスイッチング素子に作用する
磁界の強度を低下させることによって確実なスイッチン
グ素子のスイッチング態様の切換えが可能となる。
【0135】また操作者が操作手段を復帰操作させる場
合以外の磁界の変化、たとえば故意に外部から磁石を近
付けるようないたずらなどによって、遮断弁が復帰動作
することが防止され、ガスの流路が開放状態にあること
が阻止される。
【0136】
【0137】このようなガスメータは、異常信号に応答
してガスの流路を遮断し、かつ復帰信号に応答してガス
の流路を開放する遮断弁を備えている。これによって異
常状態が解消したときにだけ制御手段から復帰信号を遮
断弁に出力してガスの流路を開放させることができ、高
い安全性を確保することができる。またこのような複数
のガスメータを、遠隔地に設けられる監視センタと通信
可能に継続した場合、監視センタからの各ガスメータの
ガス関連情報を確認することができるとともに、遮断弁
の開閉弁動作を遠隔操作によって行うことができる。請
求項6記載の本発明によれば、磁界の変化によってスイ
ッチング態様が切換わるスイッチング素子を双方向遮断
弁用制御手段に接続し、この制御手段を、双方向遮断弁
とともにハウジング内に取付けられる。ガスメータを復
帰させるには、操作者が、永久磁石をハウジング外部で
変位させる。するとハウジング内のスイッチング素子近
傍の磁界が変化してスイッチング素子のスイッチング態
様が切換わり、双方向遮断弁に復帰信号が入力され、ガ
スメータが復帰する。このようにして、単方向遮断弁型
ガスメータのハウジングを用いて双方向遮断弁型ガスメ
ータを製造することができる。請求項7記載の本発明に
よれば、双方向遮断弁用制御手段に押しボタンスイッチ
を接続し、これが単方向遮断弁用ハウジングに取付けら
れる。したがって、この押しボタンを操作者が押圧操作
することによって、双方向遮断弁に復帰信号が入力さ
れ、ガスメータが復帰する。請求項8記載の本発明によ
れば、ひもを引張ることによってスイッチが切換わるス
イッチを双方向遮断弁用制御手段に取付け、単方向遮断
弁用ハウジングに取付けられる。そして、ひもをハウジ
ングから外に出し、ガスメータを復帰させるとき、ひも
を引張る。するとスイッチが切換わって双方向遮断弁に
復帰信号が入力されてガスメータが復帰する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるガスメータの製造
方法で製造されたガスメータ4を示す断面図である。
【図2】図1のガスメータ4の正面図である。
【図3】図2のガスメータ4を右側から見た右側面図で
ある。
【図4】図1のガスメータ4の操作手段46を示す断面
図である。
【図5】操作手段46の分解斜視図である。
【図6】操作手段46の案内筒60を示す正面図であ
る。
【図7】図6の案内筒60を切断面線VII−VIIか
ら見た断面図である。
【図8】図6の案内筒60を上方から見た平面図であ
る。
【図9】図7の案内筒60のセクションIXを拡大して
示す図である。
【図10】操作手段46の復帰軸66を示す正面図であ
る。
【図11】図10の復帰軸66を切断面線XI−XIか
ら見た断面図である。
【図12】図10の復帰軸66を上方から見た平面図で
ある。
【図13】図10の復帰軸66を切断面線XIII−X
IIIから見た断面図である。
【図14】図10の復帰軸66を下方から見た底面図で
ある。
【図15】操作手段46の操作部材52を示す正面図で
ある。
【図16】図15の操作部材52の側面図である。
【図17】図15の操作部材52を上方から見た平面図
である。
【図18】図15の操作部材52を切断面線XVIII
−XVIIIから見た断面図である。
【図19】図15の操作部材52の内周を展開して示す
図である。
【図20】図15の操作部材52の嵌合部136を拡大
して示す図である。
【図21】操作手段46の抜止め部材73を示す断面図
である。
【図22】図21の抜止め部材73を上方から見た平面
図である。
【図23】図21の抜止め部材73を下方から見た底面
図である。
【図24】図21の抜止め部材33を切断面線XXIV
−XXIVからみた断面図である。
【図25】操作手段46の押え部材61を示す正面図で
ある。
【図26】図25の押え部材61を切断面線XXVI−
XXVIから見た断面図である。
【図27】図25の押え部材61を下方から見た底面図
である。
【図28】操作手段46の保持部材72を示す正面図で
ある。
【図29】図28の保持部材72を切断面線XXIX−
XXIXから見た断面図である。
【図30】図28の保持部材72を左側から見た左側面
図である。
【図31】図28の保持部材72を右側から見た右側面
図である。
【図32】磁気遮蔽部材47を示す正面図である。
【図33】図32の磁気遮蔽部材47を左側から見た左
側面図である。
【図34】図1のガスメータ4において操作手段46の
操作部材52を軸線方向に変位させたときの状態を示す
断面図である。
【図35】図34の操作手段46を示す断面図である。
【図36】図34の操作手段46をハウジング709の
内側から見た背面図である。
【図37】本発明の実施の他の形態であるガスメータの
製造方法によって製造されたガスメータ204の一部を
示す断面図である。
【図38】図37のガスメータ204の操作手段246
を示す断面図である。
【図39】図37のガスメータ204の操作手段246
の操作部材52を軸線方向に変位させたときの状態を示
す断面図である。
【図40】図39の操作手段246を示す断面図であ
る。
【図41】図39の操作手段246をハウジング210
の内側から見た背面図である。
【図42】本発明の実施のさらに他の形態であるガスメ
ータの製造方法によって製造されたガスメータ404を
示す断面図である。
【図43】図42のガスメータ404における操作手段
405の操作部材410を軸線方向に変位させたときの
状態を示す断面図である。
【図44】本発明の実施のさらに他の形態であるガスメ
ータの製造方法によって製造されたガスメータ504を
示す断面図である。
【図45】図44のガスメータ504に装着された操作
手段505をガスメータ504の正面から見た図であ
る。
【図46】図44のガスメータ504における操作手段
505の操作部材515を角変位させたときの状態を示
す断面図である。
【図47】図46のガスメータ504に装着された操作
手段505をガスメータ504の上部を正面から見た図
である。
【図48】本発明の実施のさらに他の形態であるガスメ
ータの製造方法によって製造されたガスメータ604を
示す断面図である。
【図49】図48のガスメータ604における操作手段
605の操作部材615を軸線方向に変位させたときの
状態を示す断面図である。
【図50】本発明の実施のさらに他の形態であるガスメ
ータの製造方法によって製造されたガスメータ4aを示
す図である。
【図51】本発明の実施のさらに他の形態であるガスメ
ータの製造方法によって製造されたガスメータ4bを示
す図である。
【図52】本発明の実施のさらに他の形態であるガスメ
ータの製造方法によって製造されたガスメータ4cを示
す図である。
【図53】本発明の実施のさらに他の形態であるガスメ
ータの製造方法によって製造されたガスメータ4dを示
す図である。
【図54】本発明の実施のさらに他の形態であるガスメ
ータの製造方法によって製造されたガスメータ4eを示
す図である。
【図55】本発明の実施のさらに他の形態であるガスメ
ータの製造方法によって製造されたガスメータ4fを示
す断面図である。
【図56】本発明の実施のさらに他の形態であるガスメ
ータの製造方法によって製造されたガスメータ4gを示
す断面図である。
【図57】本発明の実施のさらに他の形態であるガスメ
ータの製造方法によって製造されたガスメータ4hを示
す断面図である。
【図58】単方向遮断弁706を搭載したガスメータ7
04を示す断面図である。
【図59】双方向遮断弁806を搭載したガスメータ8
04を示す断面図である。
【符号の説明】
4,204,404,504,604,4a,4b,4
c,4d,4e,4f,4g,4h ガスメータ 6,206402,502,602 双方向遮断弁 37 双方向遮断弁用制御手段 44 スイッチング素子 45,245 復帰操作スイッチ 46,246,405,505,605 操作手段 47 磁気遮蔽部材 50,418,518,618 永久磁石片 52,410,510,610 操作部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 000142425 株式会社金門製作所 東京都板橋区大原町13番1号 (72)発明者 岩川 恵 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2 号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 岡田 修一 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2 号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 藤本 訓弘 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2 号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 花木 克久 愛知県名古屋市熱田区千年一丁目2番70 号 愛知時計電機株式会社内 (72)発明者 吉田 貴昭 大阪府大阪市東成区東小橋二丁目10番16 号 関西ガスメータ株式会社内 (72)発明者 源 達也 大阪府大阪市東成区東小橋二丁目10番16 号 関西ガスメータ株式会社内 (72)発明者 松山 亨 東京都板橋区大原町13番1号 株式会社 金門製作所内 (56)参考文献 特開 平11−271129(JP,A) 特開 平8−101055(JP,A) 特開 平8−42729(JP,A) 特開 平5−118457(JP,A) 実公 平2−27741(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 35/00 F16K 27/00 F16K 17/36 G01F 3/22

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、ハウジング内に設けら
    れ、異常信号に応答してガスの流路を遮断する弁体を有
    する単方向遮断弁と、ハウジングに一体に形成され、ガ
    スの流路に介在され、挿通孔を有する隔壁と、隔壁の挿
    通孔に変位自在に装着される作動部材と、ハウジングに
    形成される装着孔に装着され、ハウジングから突出して
    設けられ、押圧操作されることによって作動部材を介し
    て弁体を押戻してガスの流路を開放させる復帰操作ボタ
    ンと、異常信号を出力する単方向遮断弁用制御手段とを
    備えるガスメータと、 異常信号に応答して隔壁の挿通孔を閉鎖してガスの流路
    を遮断し、かつ復帰信号に応答してガスの流路を開放す
    る弁体を有する双方向遮断弁と、 ハウジングの装着孔に装着され、操作部材および永久磁
    石片を有し、操作者による操作部材の復帰操作によって
    永久磁石片を変位させる操作手段、およびハウジング内
    に取付けられ、前記永久磁石片の変位による磁界の変化
    によってスイッチング態様が切換わるスイッチイング素
    子を有する復帰操作スイッチと、 異常信号および復帰信号を出力する双方向遮断弁用制御
    手段とを準備し、 ハウジングから単方向遮断弁、単方向遮断弁用制御手段
    および作動部材を取外し、ハウジングの装着孔から復帰
    操作ボタンを取外し、 ハウジングに双方向遮断弁および双方向遮断弁用制御手
    段を取付け、 双方向遮断弁用制御手段に復帰操作スイッチのスイッチ
    ング素子を電気的に接続し、ハウジングの装着孔に復帰
    操作スイッチの操作手段を取付けて製造されることを特
    徴とするガスメータの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記操作手段は、軸線方向に変位可能に
    装着孔に装着される操作部材を有し、前記永久磁石片は
    操作部材の軸線方向への変位に連動して操作部材の軸線
    まわりに角変位し、 前記スイッチング素子は、永久磁石片が角変位するとき
    の移動経路に臨んでハウジング内に取付けられ、 前記復帰操作として操作部材を軸線方向に変位させるこ
    とを特徴とする請求項1記載のガスメータの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記操作部材は、軸線方向に変位可能に
    前記装着孔に装着され、前記永久磁石片は操作部材に固
    定的に取付けられ、 前記スイッチング素子は、永久磁石片の移動経路に臨ん
    でハウジング内に取付けられ、 前記復帰操作として操作部材をその軸線方向に変位させ
    ることを特徴とする請求項1記載のガスメータの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記操作部材は軸線まわりに角変位可能
    に前記装着孔に装着され、前記永久磁石片は操作部材に
    固定的に取付けられ、 前記スイッチング素子は、永久磁石片の移動経路に臨ん
    でハウジング内に取付けられ、 前記復帰操作として操作部材をその軸線まわりに角変位
    させることを特徴とする請求項1記載のガスメータの製
    造方法。
  5. 【請求項5】 強磁性材料から成り、前記永久磁石片の
    移動経路に臨む部位が開口する磁気遮蔽部材によって、
    前記スイッチング素子は外囲されることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれかに記載のガスメータの製造方法。
  6. 【請求項6】 ハウジングと、ハウジング内に設けら
    れ、異常信号に応答してガスの流路を遮断する弁体を有
    する単方向遮断弁と、ハウジングに一体に形成され、ガ
    スの流路に介在され、挿通孔を有する隔壁と、隔壁の挿
    通孔に変位自在に装着される作動部材と、ハウジングか
    ら突出して設けられ、押圧操作されることによって作動
    部材を介して弁体を押戻してガスの流路を開放させる復
    帰操作ボタンと、異常信号を出力する単方向遮断弁用制
    御手段とを備えるガスメータと、 異常信号に応答して隔壁の挿通孔を閉鎖してガスの流路
    を遮断し、かつ復帰信号に応答してガスの流路を開放す
    る弁体を有する双方向遮断弁と、 異常信号および復帰信号を出力する双方向遮断弁用制御
    手段と、 磁界の変化によってスイッチング態様が切換わるスイッ
    チング素子とを準備し、 ハウジングから単方向遮断弁、単方向遮断弁用制御手段
    および作動部材を取外し、 前記スイッチング素子を双方向遮断弁用制御手段に電気
    的に接続し、 ハウジング内に双方向遮断弁および双方向遮断弁用制御
    手段を取付けてガスメータを製造し、 ハウジング外部で永久磁石片を変位させることによっ
    て、前記スイッチング素子近傍の磁界を変化させてスイ
    ッチング態様を切換え、双方向遮断弁用制御手段から復
    帰信号を出力するように構成されることを特徴とするガ
    スメータの製造方法。
  7. 【請求項7】 ハウジングと、ハウジング内に設けら
    れ、異常信号に応答してガスの流路を遮断する弁体を有
    する単方向遮断弁と、ハウジングに一体に形成され、ガ
    スの流路に介在され、挿通孔を有する隔壁と、隔壁の挿
    通孔に変位自在に装着される作動部材と、ハウジングか
    ら突出して設けられ、押圧操作されることによって作動
    部材を介して弁体を押戻してガスの流路を開放させる復
    帰操作ボタンと、異常信号を出力する単方向遮断弁用制
    御手段とを備えるガスメータと、 異常信号に応答して隔壁の挿通孔を閉鎖してガスの流路
    を遮断し、かつ復帰信号に応答してガスの流路を開放す
    る弁体を有する双方向遮断弁と、 異常信号および復帰信号を出力する双方向遮断弁用制御
    手段と双方向遮断弁用制御手段に電気的に接続され、押
    圧操作されることによって双方向遮断弁用制御手段から
    復帰信号を出力させる押しボタンスイッチとを準備し、 ハウジングから単方向遮断弁、単方向遮断弁用制御手段
    および作動部材を取外し、 ハウジングに双方向遮断弁および双方向遮断弁用制御手
    段を装着し、 押しボタンスイッチを双方向遮断弁用制御手段に電気的
    に接続し、押しボタンスイッチをハウジングに取付ける
    か、またはハウジングに内臓し、ハウジングに、押しボ
    タンスイッチを押圧操作可能な押しボタンを取付ける
    か、またはハウジング外部に押しボタンスイッチを設け
    て製造されることを特徴とするガスメータの製造方法。
  8. 【請求項8】 ハウジングと、ハウジング内に設けら
    れ、異常信号に応答してガスの流路を遮断する弁体を有
    する単方向遮断弁と、ハウジングに一体に形成され、ガ
    スの流路に介在され、挿通孔を有する隔壁と、隔壁の挿
    通孔に変位自在に装着される作動部材と、ハウジングか
    ら突出して設けられ、押圧操作されることによって作動
    部材を介して弁体を押戻してガスの流路を開放させる復
    帰操作ボタンと、異常信号を出力する単方向遮断弁用制
    御手段とを備えるガスメータと、 異常信号に応答して隔壁の挿通孔を閉鎖してガスの流路
    を遮断し、かつ復帰信号に応答してガスの流路を開放す
    る弁体を有する双方向遮断弁と、 異常信号および復帰信号を出力する双方向遮断弁用制御
    手段とひもを有するスイッチとを準備し、 ハウジングから単方向遮断弁、単方向遮断弁用制御手段
    および作動部材を取外し、 ハウジングに双方向遮断弁および双方向遮断弁用制御手
    段を装着し、 前記スイッチを双方向遮断弁用制御手段に電気的に接続
    し、スイッチのひもをハウジングの外部に引き出してガ
    スメータを製造し、 ひもを引張ることによってスイッチを切換えて双方向遮
    断弁用制御手段から復帰信号を出力するように構成され
    ることを特徴とするガスメータの製造方法。
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