JP3135221U - 買い物かご - Google Patents

Abstract

【課題】店舗備付けのカートなどに買い物かごを載せている際にも、購入する商品の内容の表示が見やすい買い物かごを提供する。
【解決手段】買い物かご１は、商品表示などを見るための拡大レンズを備えている。そして、拡大レンズは、買い物かご本体の側壁３の上部に回動可能に取り付けられており、収納時には買い物かごの内面に沿った収納位置にあり、使用時には前記収納位置から回動して買い物かごの収納空間１１に向かって張り出す張出位置に回動可能である。
【選択図】図１

Description

本考案は、スーパー、コンビニなどの小売店で、買物客が購入する商品（以下、「購入商品」と呼ぶ）を入れる買い物かごに関する。

従来、小売店で商品を購入する際に、店舗に備付けの買い物かごに、購入商品を投入し、レジに持っていって清算する。

ところで、購入商品、特に食品などは、その内容を正しく理解するために、商品内容の表示（たとえば、価格、生産者、賞味期限、消費期限、生産年月日、原材料、生産国、品質、等級など）が記載されている。この表示は商品の裏面などに細かい字で記載されており、極めて見にくいものである。特に、５０代以上の老眼世代には、表示する文字を大きくして欲しいと言う願望がある。しかしながら、商品における表示スペースなどの関係で、依然として、細かい字で記載されているものが大半である。確かに、老眼鏡を持参して買物を行えば済む話であるが、老眼鏡を持参することが面倒であったり、また、老眼鏡を持参することを忘れたりする。

本考案は、以上のような課題を解決するためのもので、店舗備付けのカートなどに買い物かごを載せている際にも、購入する商品の内容の表示が見やすい買い物かごを提供することを目的とする。

前記目的を達成するために、本考案の買い物かご（１）は、商品表示などを見るための拡大レンズ（６）を備えている。そして、拡大レンズは、買い物かご本体の側壁（３）の上部に回動可能に取り付けられており、収納時には買い物かごの内面に沿った収納位置（Ｓ）にあり、使用時には前記収納位置から回動して買い物かごの収納空間（１１）に向かって張り出す張出位置（Ｈ）に回動可能である。

また、拡大レンズの取付部側の部分には、宣伝などを表示する表示部（６ａ）が設けられていることがある。

さらに、買い物かご本体の一側壁の上部は、その一部分（３ａ）が外側に突出して、内側に拡大レンズ格納用凹部（１６）が形成され、前記一側壁に対向する他側壁の上部は、その一部分（３ｂ）が外側に突出して、内側に薄い小物を収納するポケット（１９）が形成されていることがある。

本考案の買い物かごは、商品表示などを見るための拡大レンズを備えているため、買物の際に老眼鏡などを持参しなくても、購入する商品の内容の表示（たとえば、価格、生産者、賞味期限、消費期限、生産年月日、原材料、生産国、品質、等級など）を、買い物かごに備えられた拡大レンズで見ることができる。この拡大レンズは、買い物かご本体の側壁の上部に回動可能に取り付けられ、収納時には買い物かごの内面に沿った収納位置にすることができるので、購入する商品の出し入れの邪魔になることはない。しかも、拡大レンズの使用時には収納位置から回動して買い物かごの収納空間に向かって張り出すため、拡大レンズが買い物かごの外側に張り出すことがなく、店舗備付けのカートなどに買い物かごを載せている場合でも、拡大レンズで商品の表示を見る際に、買い物かごの外側のカートの構造物が邪魔になることはない。

また、拡大レンズの取付部側の部分をレンズ面にしても、買い物かご本体の側壁が邪魔で、商品の表示を拡大レンズの取付部側の部分の下方に位置させることが難しく、商品の表示が見にくいことがある。そこで、拡大レンズの取付部側の部分をレンズ面にしないで、表示部を形成することにより、この表示部に宣伝などを表示して有効利用することができる。

さらに、買い物かご本体の一側壁の上部は、その一部分が外側に突出して、内側に拡大レンズ格納用凹部が形成され、前記一側壁に対向する他側壁の上部は、その一部分が外側に突出して、内側に薄い小物を収納するポケットが形成されている場合には、拡大レンズが収納位置にある際には、拡大レンズ格納用凹部に嵌まり込むため、商品の出し入れの邪魔になることをより確実に防止することができる。しかも、一側壁の上部の一部分および、この一側壁に対向する他側壁の上部の一部分が外側に略対称に突出しているので、買い物かごの形状のバランスが良くなるとともに、買い物かごの向きを気にせずに買い物かごを上下に重ねることができる。しかも、他側壁に形成されたポケットに、割引クーポン、料理メモ、店内案内冊子などの薄い小物を収納して有効利用することができる。

店舗備付けのカートなどに買い物かごを載せている際にも、購入する商品の内容の表示が見やすい買い物かごを提供するという目的を、拡大レンズを、買い物かご本体の側壁の上部に回動可能に取り付け、収納時には買い物かごの内面に沿った収納位置にし、使用時には前記収納位置から回動させて買い物かごの収納空間に向かって張り出す張出位置に回動可能にすることで実現した。

次に、本考案における買い物かごの第１実施例を図１ないし図３を用いて説明する。図１は本考案における買い物かごの第１実施例の斜視図である。図２は買い物かごの要部断面図である。図３は拡大レンズの正面図である。

買い物かご１は、通常、スーパーマーケットやコンビニなどの店舗に備えつけられる。この買い物かご１の本体は、従来の買い物かごと同様に、上面が開口した箱状をしており、略長方形の底板２および、４個の側壁３を備え、前後の側壁３の上端部には、買い物かごを持つための把手４が回動可能に取り付けられている。また、買い物かご１の内部空間が、商品Ｋなどを入れる収納空間１１となっている。そして、把手４を手で持って買い物かご１をぶら下げたり、また、買い物かご１を店舗備付けのカートに載せてこのカートを押したりしながら、購入する商品Ｋを買い物かご１の収納空間１１に投入し、レジに持っていく。

この買い物かご１には、従来の買い物かごとは異なり、店舗で販売している商品Ｋの表示を拡大して見るために、拡大レンズ６が取り付けられている。買い物かご１の一側壁３（図１の実施例では、後側の側壁３）の上端部に、拡大レンズ６がヒンジ部７で回動可能に取り付けられており、このぼぼ水平に延在する回動軸としてのヒンジ部７を中心軸として、拡大レンズ６が回動する。そして、拡大レンズ６は、側壁３の内面（買い物かご１の収納側の面）に沿う収納位置Ｓと、側壁３から買い物かご１の収納空間１１に向かって張り出す張出位置Ｈとの間で回動可能となっている。なお、ヒンジ部７の動きは固い目で、拡大レンズ６を手で回動させることは可能であるが、拡大レンズ６の位置が、重力などにより自然に動くことない。

そして、拡大レンズ６を使用しない際や、買い物かご１を上下に積み重ねる際などには、拡大レンズ６を収納位置Ｓにして、拡大レンズ６が邪魔にならないようにしている。一方、商品Ｋの表示を見る際には、図２に図示するように、拡大レンズ６を張出位置Ｈにし、この拡大レンズ６の下方に商品Ｋを持ってくる。そして、買物客は、拡大レンズ６の上方から、商品Ｋの表示を拡大レンズ６で拡大して見ることができる。

また、拡大レンズ６は、ヒンジ部７側（すなわち、取付部側）では、側壁３が邪魔になって、商品Ｋを見るために使用することがあまりできない。そこで、拡大レンズ６は全面をレンズ面とすることも可能であるが、図３に図示するように、拡大レンズ６の取付部側の部分に、表示部６ｂを形成することができる。このような場合には、拡大レンズ６は、商品Ｋの表示を拡大する拡大部であるレンズ面が形成されたレンズ本体６ａと、広告などを表示する表示部６ｂとを具備している。

次に、本考案における買い物かごの第２実施例を説明する。図４は本考案における買い物かごの第２実施例の要部平面図で、（ａ）が一側壁の図、（ｂ）が他側壁の図である。図５は本考案における買い物かごの第２実施例の要部断面図で、（ａ）が一側壁の図、（ｂ）が他側壁の図である。なお、この第２実施例の説明において、前記第１実施例の構成要素に対応する構成要素には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。

第１実施例では、拡大レンズ６は、買い物かご１の側壁３の内面側に取り付けられ、この側壁３の内面は略全面にわたって略面一となっており、側壁３の内面に沿った収納位置Ｓでも、側壁３から少し収納空間１１側に突出している。そのため、収納空間１１内の商品Ｋを取り出す際に、商品Ｋが、収納位置Ｓの拡大レンズ６の下端に引っ掛かったりするおそれがある。そこで、第２実施例では、買い物かご１の一側壁３の上部の一部３ａを外側（図４（ａ）および図５（ａ）において左側）に突出させて、一側壁３の内面側に、拡大レンズ格納用凹部１６を形成し、この凹部１６に収納位置Ｓの拡大レンズ６が嵌まり込むように構成している。したがって、収納位置Ｓの拡大レンズ６が、商品Ｋの出し入れの際に邪魔になることはない。

また、買い物かご１の形状を対称とするために、凹部１６の形成された一側壁３に対向する他側壁３も、その上部の一部３ｂを外側（図４（ｂ）および図５（ｂ）において右側）に突出させて、他側壁３の内面側に、凹部１７が形成されている。そして、他側壁３には、この凹部１７と収納空間１１とを仕切る仕切り壁１８が設けられ、割引クーポン、料理メモ、店内案内冊子などの薄い小物を収納するポケット１９が形成されている。仕切り壁１８の上端は、ポケット１９内の薄い小物を見やすく、かつ、取り出しやすいように、他側壁３の上端よりも低くなっている。

以上、本考案の実施例を詳述したが、本考案は、前記実施例に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本考案の変更例を下記に例示する。
（１）拡大レンズ６は、商品Ｋを拡大して見ることができるならば、その形状、構造や素材などは、適宜選択可能である。

（２）拡大レンズ６の取付構造は、側壁３に回動可能に取り付けられていればよく、取付金具などの材質、回動するための構造、側壁３への取付手段などは適宜選択可能である。また、側壁３への取付手段としては、たとえば、両面テープや接着剤など適宜選択可能である。さらに、側壁３に固定の軸を設け、この軸を中心として回動するように、拡大レンズ６を取り付けることも可能である。
（３）仕切り壁１８の上端は、ポケット１９内の薄い小物を見やすく、かつ、取り出しやすいように、他側壁３の上端よりも低くなっているが、仕切り壁１８の高さや形状などは適宜変更可能である。

（４）拡大レンズ６は、買い物かご１の４個の側壁３の内の何れの側壁３にも取り付けることが可能である。

購入する商品の内容の表示が見やすくなるため、店舗備付けの買い物かごに適用することが最適である。

図１は本考案における買い物かごの第１実施例の斜視図である。 図２は買い物かごの要部断面図である。 図３は拡大レンズの正面図である。 図４は本考案における買い物かごの第２実施例の要部平面図で、（ａ）が一側壁の図、（ｂ）が他側壁の図である。 図５は本考案における買い物かごの第２実施例の要部断面図で、（ａ）が一側壁の図、（ｂ）が他側壁の図である。

符号の説明

Ｈ 張出位置
Ｋ 商品
Ｓ 収納位置
１ 買い物かご
３ 買い物かご本体の側壁
３ａ 一側壁の一部
３ｂ 他側壁の一部
６ 拡大レンズ
６ａ レンズ本体
６ｂ 表示部
１１ 収納空間
１６ 拡大レンズ格納用凹部
１９ ポケット

Claims (3)

1. 商品表示などを見るための拡大レンズを備えた買い物かごであって、
   この拡大レンズは、買い物かご本体の側壁の上部に回動可能に取り付けられており、収納時には買い物かごの内面に沿った収納位置にあり、使用時には前記収納位置から回動して買い物かごの収納空間に向かって張り出す張出位置に回動可能であることを特徴とする買い物かご。
2. 前記拡大レンズの取付部側の部分には、宣伝などを表示する表示部が設けられていることを特徴とする請求項１記載の買い物かご。
3. 前記買い物かご本体の一側壁の上部は、その一部分が外側に突出して、内側に拡大レンズ格納用凹部が形成され、
   前記一側壁に対向する他側壁の上部は、その一部分が外側に突出して、内側に薄い小物を収納するポケットが形成されていることを特徴とする請求項１または２記載の買い物かご。

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