JP3134527B2 - 紙葉類検査装置 - Google Patents

紙葉類検査装置

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JP3134527B2
JP3134527B2 JP22554392A JP22554392A JP3134527B2 JP 3134527 B2 JP3134527 B2 JP 3134527B2 JP 22554392 A JP22554392 A JP 22554392A JP 22554392 A JP22554392 A JP 22554392A JP 3134527 B2 JP3134527 B2 JP 3134527B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙幣,証券などの紙葉
類を光学的に読み取ってその正規性(真贋性)を検査す
る装置に関するものである。
【0002】紙幣の自動取引を行なう装置においては、
これに投入された紙幣が読み取られており、投入された
紙幣を受け入れるか否かがその読取データから判断され
ている。
【0003】
【従来の技術】装置へ紙葉類が投入されると、投入され
た紙葉類が光センサや磁気センサを用いて読み取られ、
この読取で得られた各データは辞書の対応したデータと
比較される。
【0004】そして、読取データと辞書データの比較結
果から投入の紙葉類が正規なもの(真券)であるか否か
が判断され、正規なものでない旨の判断(贋券と判断)
が行なわれると、投入された紙葉類の受け入れが拒否さ
れる。
【0005】図14においては上記の比較基準となる辞
書のデータが説明されており、その辞書データは膨大な
枚数の正規な紙葉類から得た読取データの統計処理で予
め作成される。
【0006】また図15では上記の比較で得られるデー
タ内容(結果コード)が説明されており、投入された紙
葉類が正規なものである旨の判断が行なわれたときには
値10,11・・・33(同図において、A,B,Cは
万円札,千円札など、紙葉類の種別を示している。さら
にa,b,c,dは表面を下面にして投入したか、表面
を上面にして投入したかなど、紙葉類の投入方向を示し
ている。)の結果コードが得られ、正規なものでない旨
の判断が行なわれたときには値40,41・・・FFの
結果コードが得られる。
【0007】例えば種別Aの紙葉類が方向aで投入され
た場合において、読取データの値(ここでは、磁気読取
の加算値)が辞書平均値に近い符号Bで示されるときに
は、値10の結果コードが得られ、読取データの値が辞
書下限値に近い符号Aで示されるときにも、同一の結果
コード(値10)が得られる。
【0008】さらに、読取データの値が辞書下限値から
辞書上限値までの範囲を逸脱した紙葉類(贋券/エラー
券)が投入されると、紙葉類の種別及び投入方向に応じ
た値(40,41・・・FF)の結果コードが得られ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ここで、紙葉類を読み
取るセンサ部分の劣化や汚れの程度によっては、使い古
されて痛みが著しく本来は受け入れを拒絶すべきであっ
た紙葉類(紙幣)が新券(例えば官封券)として誤って
認識され、また、本来は受け入れを拒絶すべきものでな
かった略新券の紙葉類が贋券と認識される。
【0010】しかしながら従来においては、投入された
紙葉類が正規なものか否かを示す情報,紙葉類の種別を
示す情報及びその投入方向を示す情報のみが結果コード
の内容とされており、装置が正常に動作しているか否か
をそれらの結果コードから確認できないので、紙葉類を
読み取るセンサ部分の劣化や汚れの程度などをチェック
する保守点検の作業を定期的にあるいは必要に応じて行
なうことが必要とされていた。
【0011】本発明は上記従来の事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、紙葉類読取の動作状態を容易
に確認できるメンテナンス性に優れた装置を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1発明、第2発明及び第3発明にかかる装置は図
1のように構成されており、第1発明にかかる装置は、
検査の対象とされた紙葉類10の読取を行なう紙葉類読
取手段12と、読取結果を検査基準値と突き合わせて紙
葉類10の正規性を判断する正規性判断手段14と、紙
葉類10の検査基準値が予め書き込まれた検査基準値記
憶手段16と、紙葉類10の読取結果と検査基準値との
差分を算出し該差分から紙葉類の痛みの進度を数値化す
る数値化手段18と、紙葉類正規性の判断結果と前記数
値化された痛みの進度とを対応付けて記憶する検査結果
記録手段20と、を有し、第2発明にかかる装置は、検
査の対象とされた紙葉類10の読取を行なう紙葉類読取
手段12と、損傷状態を含む紙葉類の状態に関する各検
査項目について得られた読取結果を該当の検査基準値と
突き合わせて紙葉類10の正規性を判断する正規性判断
手段14と、検査項目毎に読取結果の統計から分布を求
めて該分布の偏差から紙葉類10の段階別検査基準値を
予め決定して記憶する検査基準値記憶手段16と、検査
項目毎に読取結果と前記段階別検査基準値から紙葉類の
痛みの進度を数値化する数値化手段18と、紙葉類正規
性の判断結果と前記検査項目 毎に数値化された痛みの進
とを対応付けて記憶する検査結果記録手段20と、を
有し、第3発明にかかる装置は、検査の対象とされた紙
葉類10の読取を行なう紙葉類読取手段12と、損傷状
態を含む紙葉類の状態に関する各検査項目について得ら
れた読取結果を該当の検査基準値と突き合わせて紙葉類
10の正規性を判断する正規性判断手段14と、紙葉類
10の各検査項目の基準値が予め書き込まれた検査基準
値記憶手段16と、検査項目毎に紙葉類の読取結果と検
査基準値との差分を算出し該差分から紙葉類の痛みの進
度を数値化し、該検査項目毎に数値化された各値の全検
査項目についての最大値を求める数値化手段18と、紙
葉類正規性の判断結果と前記数値化手段18により求め
た痛みの進度の最大値とを対応付けて記憶する検査結果
記録手段20と、を有する。
【0013】また、第4発明にかかる装置は図2のよう
に構成されており、この装置は、検査の対象とされた紙
葉類10の読取を行なう紙葉類読取手段12と、紙葉類
10の検査基準値が予め書き込まれた検査基準値記憶手
段16と、紙葉類10の読取結果と検査基準値との差分
を算出し該差分から紙葉類の痛みの進度を数値化する数
値化手段18と、前記数値化された痛みの進度を使用者
により指定された値と比較して紙葉類10の正規性を判
断する正規性判断手段14と、紙葉類正規性の判断結果
前記数値化された痛みの進度とを対応付けて記憶する
検査結果記録手段20と、を有する。
【0014】そして、第5発明及び第6発明にかかる装
置は図3のように構成されており、第5発明にかかる装
置は、検査の対象とされた紙葉類10の読取を行なう紙
葉類読取手段12と、紙葉類10の検査基準値が予め書
き込まれた検査基準値記憶手段16と、紙葉類10の読
取結果と検査基準値との差分を算出し該差分から紙葉類
の痛みの進度を数値化する数値化手段18と、前記数値
化された痛みの進度を使用者により指定された値と比較
して紙葉類10の正規性を判断する正規性判断手段14
と、紙葉類正規性の判断結果と前記数値化された痛みの
進度とを対応付けて記憶する検査結果記録手段20と、
所定枚数の紙葉類10について各紙葉類毎に前記数値化
された痛みの進度が指定された値を連続して越えたとき
に異常報知を行なう異常報知手段22と、を有し、第6
発明にかかる装置は、検査の対象とされた紙葉類10の
読取を行なう紙葉類読取手段12と、紙葉類10の検査
基準値が予め書き込まれた検査基準値記憶手段16と、
紙葉類10の読取結果と検査基準値との差分を算出し該
差分から紙葉類の痛みの進度を数値化する数値化手段1
と、所定枚数の紙葉類10について前記数値化された
痛みの進度が使用者により指定された値を連続して越え
たときに異常報知を行なう異常報知手段22と、前記数
値化された痛みの進度を指定された値と比較して紙葉類
10の正規性を判断する正規性判断手段14と、紙葉類
正規性の判断結果と前記数値化された痛みの進度とを対
応付けて記憶する検査結果記録手段20と、検査結果記
録手段20の記録内容を要求に応じてリスト形式で出力
する記録内容出力手段24と、を有する。
【0015】
【作用】第1発明では、紙葉類10の読取結果とその検
査基準値との差分が求められ該差分から紙葉類の痛みの
進度が数値化されて紙葉類10の検査結果対応した形
で記録される。したがって、この記録内容(装置の運用
履歴)を調べることにより紙葉類10の劣化や汚れの程
度等の痛みの進度を確認することが可能となる。
【0016】第2発明では、第1発明において各検査項
目について予め読取結果の統計分布の偏差から紙葉類の
段階別検査基準値が決定されて記憶される。したがっ
て、紙葉類10の読取結果と前記段階別検査基準値とを
比較することにより紙葉類10の痛みの進度を各検査項
目毎に数値化することが可能となる。
【0017】第3発明では、第1発明または第2発明に
おいて検査項目毎に数値化された痛みの進度につき、各
値の全検査項目についての最大値が求められる。したが
って、紙葉類10の痛みの進度を示す記録内容がコンパ
クトで把握し易いものとなり、また、紙葉部読取手段1
2の劣化や汚れの程度も一目で直ちに把握することが可
能となる。
【0018】第4発明においては、紙葉類10の読取結
果と検査基準値との比較から数値化された痛みの進度が
求められ、その値が各検査項目のしきい値と比較される
ことにより紙葉類10の正規性判断の検査結果が得られ
ることから、このしきい値を使用者の指定により変更で
きることとしたものであり、これにより正規性判断基準
を詳細に設定することができ、巧妙かつ精巧に偽造され
た紙幣の受け入れを確実に拒否するなどの柔軟な対応を
迅速にとることが可能となる。
【0019】第5発明では、所定数枚の紙葉類10につ
いて数値化された痛みの進度が指定の値を連続して越え
るときに異常報知が行なわれるので、紙葉類読取手段1
2の劣化や汚れが許容レベルに近づいたことや,本来起
こり得ない読取結果の分布を検出することでかなり使い
古されたまたは偽造されたものと疑われる紙葉類10で
高額な取引が行なわれていることなどを、この取引中に
確認することが可能となる。
【0020】第6発明においては、第5発明と同様にし
て得られた記録内容をリスト形式で出力できることか
ら、その記録内容で示される装置の運用履歴から異常報
知の内容を詳細に調べることが可能となる。
【0021】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明にかかる紙葉類
検査装置の好適な実施例を説明する。
【0022】図4では実施例の構成が説明されており、
投入された紙葉類40(紙幣や証券)は投入検知部42
へ搬送され、この紙葉類40の投入が投入検知部42で
検知される。
【0023】そして、紙葉類40の投入検知が投入検知
部42から中央処理部44へ通知されると、中央処理部
44によりセンサ部46が起動されて中央処理部44か
らセンサ部46へ紙葉類搬送の同期信号が供給される。
【0024】センサ部46には紙葉類40の厚みを検出
する厚みセンサ,紙葉類40の読取を行なう光センサ
(光透過型,光反射型),磁気センサが設けられてお
り、各センサの出力は紙葉類搬送の同期信号を用いてサ
ンプリングされる。
【0025】このセンサ46で得られたサンプリングデ
ータは増幅部48へ出力されて増幅され、さらに、A/
D変換部50でデジタルデータに変換されてから画像処
理部52へ与えられる。
【0026】画像処理部52ではA/D変換部50から
与えられたデジタルデータの加工(読取イメージで示さ
れる紙葉類40を回転させてその斜行分を補正する処理
など)が行なわれる。
【0027】さらに、画像処理部52で加工されたデジ
タルデータは辞書比較部54へ読み出されて辞書データ
部56の辞書データと比較され、その結果、紙葉類40
が正規なものであるか否か(新券か贋券か)を示す判定
結果が記憶部58へ書き出される。
【0028】また、記憶部58の記憶内容は中央処理部
44に読み出されており、この中央処理部44と管理操
作部60の中央処理部62との間でデータ通信が行なわ
れている。
【0029】その管理操作部60には入力部63,表示
部64,報知部66も設けられており、入力部63は装
置を管理する係員により操作され、表示部64では各種
のデータ(装置の運用状態など)が表示され、報知部6
6から係員へ装置の動作異常などが報知される。
【0030】ここで、辞書データ部56には紙葉類40
の検査基準となる値のデータが予め格納されており、例
えば磁気読取に関してはその読取データ(画像処理部5
2で加工されたデジタルデータ)の下限値と上限値を示
すデータが格納されている(図5参照)。
【0031】辞書比較部54においては、辞書データの
上限値と下限値からこれらの平均値(図5参照)を算出
し、その平均値が含まれる第1の値範囲を設定し、第1
の値範囲の両端から下限値と上限値へ各々至る部分を3
つの値範囲に分割して第2の値範囲,第3の値範囲,第
4の値範囲を設定する処理が、全ての辞書データについ
て行なわれる(同内容の辞書データを予め作成して辞書
データ部56に格納し、これを単に読み出しても良
い)。
【0032】そして、各読取データ(画像処理部52で
加工されたデジタルデータ)を該当の第1値範囲,第2
値範囲,第3値範囲及び第4値範囲と比較してこの読取
データがいずれの値範囲に属するかを判定し、第1値の
範囲に属する場合には値0とされた2ビットデータを、
第2の値範囲に属する場合には値1とされた2ビットデ
ータを、第3の値範囲に属する場合には値2とされた2
ビットデータを、第4の値範囲に属する場合には値3と
された2ビットデータ(以下、状態表示ビット)を生成
する処理が行なわれる。
【0033】さらに、状態表示ビットの最大値Xが抽出
されてその最大値Xを紙葉類40の鑑別結果(紙葉類4
0の種別と投入方向を示すデータまたはエラーコードを
示すデータ)に付加した結果コードが作成され、この結
果コードが記憶部58へ書き出される。
【0034】図6においては記憶部58へ書き出される
結果コードのデータ構造が説明されており、投入された
紙葉類40が正規なもの(真券)である場合で状態表示
ビットの値(最大値X)が0のときにはその紙葉類40
が痛みの全く認められないほぼ新券であることを結果コ
ードの先頭に付加された最大値X(検査結果)が示して
いる。
【0035】そして、紙葉類40が使い古されてその痛
みが進行するとともに状態表示ビットの値(最大値X)
が1,2,3と増加し、このため、例えば図5及び図1
4において、種別Aの紙葉類40が方向aで投入された
場合で、読取データの値(ここでは、磁気読取の加算
値)が辞書平均値に近い符号Bで示される紙葉類40の
ときには値0の状態表示ビットが得られ(例えば種別A
の紙葉類が方向aで投入された場合、結果コードの値が
010となる)、読取データの値が辞書下限値に近い符
号Aで示される紙葉類40のときには値3の状態表示ビ
ットが得られ(例えば種別Aの紙葉類が方向aで投入さ
れた場合、結果コードの値が310となる)、両紙葉類
40について痛みの進度が明確に区別される。
【0036】図7には記憶部58の記憶内容が示されて
おり、この記憶内容は装置運用で蓄積され、管理操作部
60の入力部63を係員が操作することによりその表示
部64でリスト表示される。
【0037】したがって、表示部64に表示されたリス
トからセンサ部46の運用履歴及び劣化や汚れの程度を
容易に確認でき(官封券が投入されても状態表示ビット
の値が1,2,3のいずれかであるときにはセンサ部4
6が劣化しまたは汚れており、その進行状態は状態表示
ビットの最大値Xの変化履歴から判断できる)、このた
め、装置のメンテナンスを容易化することが可能とな
る。
【0038】ただし、紙葉類40の各検査が複数の関数
により行なわれるときは、図8のようにそれらの関数の
全てに関して状態表示ビットの最大値Mを検査項目毎に
求め(ステップ800,802,804)、図9のよう
にこれらの最大値M(各2ビットで計8ビットとなるデ
ータ:XX)を紙葉類40の鑑別結果が示される8ビッ
トデータに付加し(ステップ806:図9では下位側に
付加している)、図10のように結果コードを装置の運
用履歴として蓄積することが好ましい。図9及び図10
においては、4つの検査項目について紙葉類40の状態
が値0,1,2,3の4レベルで表現されている。
【0039】また図11のように、各検査項目について
(ステップ1104)、状態表示ビット(ステップ11
00)の最大値を算出し(ステップ1102)、これら
を鑑別結果のデータに付加(ステップ1106)するこ
とにより、結果コードをコンパクト化できる。しかも、
センサ部46の劣化や汚れの程度を一目で直ちに把握す
ることが可能となる。
【0040】例えば結果コード(16進)の値が”10
55”であった場合、係員は種別Aの紙葉類40が方向
aの姿勢で投入されていることをコード値(16進)
10”(図10参照)から、全ての検査項目で紙葉類4
0の状態が値1(2ビットデータ)で示されることを
ード値(16進)”55”から、即座に理解できる。
【0041】さらに、投入された紙葉類40を受け入れ
るか否かを決定するしきい値として状態表示ビット値
1,2,3のいずれかを係員が指定できるように装置を
構成することで、巧妙かつ精巧に偽造された紙葉類40
の受け入れを拒否するなど、不正な取引を必要に応じて
確実かつ迅速に阻止することが可能となる。
【0042】その場合には、投入された紙葉類40を受
け入れるか否かを決定するしきい値として状態表示ビッ
トの値1,2または3が入力部63の操作で管理操作部
60へ入力されて管理操作部60の中央処理部62から
中央処理部44へ通知され、辞書比較部54に設定され
る。
【0043】図12においては投入された紙葉類40を
受け入れるか否かを決定するしきい値として状態表示ビ
ットの値3が辞書比較部54に設定されており、辞書比
較部54は紙葉類40が投入されると図13の処理を開
始し、最初に状態表示ビットを生成する(ステップ13
00)。
【0044】次いで、生成された状態表示ビットを用い
て紙葉類40の通常検査を行ない(ステップ130
2)、投入された紙葉類40が正規なもの(真券)であ
ることをこの通常検査で確認した場合(ステップ130
2でYES)には、状態表示ビットの値を設定値3と比
較する(ステップ1304)。
【0045】その際に、状態表示ビットの値が設定値未
満(2以下)で有ることを確認したとき(ステップ13
04でYES)には投入された紙葉類40が正規なもの
(真券)と判断し(ステップ1306)、また、状態表
示ビットの値が設定値以上のとき(ステップ1304で
NO)には投入された紙葉類40が正規なものでない
(贋券)であると最終判断する(ステップ1308)。
【0046】そして、状態表示ビットの値が設定値以上
となる判定結果(ステップ1304でNO)が所定数枚
の紙葉類40について連続して得られたときに、管理操
作部60の報知部66を制御して係員に異常報知するこ
とにより、センサ部46の劣化や汚れの程度が許容レベ
ルに近づいたこと,正規なものと認識されたもののかな
り使い古されたまたは偽造されたものと疑われる紙葉類
40を用いた高額な取引が行なわれていることなどを、
その取引中に係員が確認できるよう、装置を構成するこ
とも好適である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、紙
葉類の読取結果とその検査基準値との差分から紙葉類の
痛みの進度が数値化されて検査結果と対応した形で記録
される。 したがって、この記録内容(装置の運用履
歴)から紙葉類の劣化や汚れの程度等の痛みの進度が認
識できるためそれに応じて判定基準の変更や取引中止な
どの対処が可能となり、また、装置の状態も把握できる
ためメンテナンス性を高めることが可能となる。特に、
記録内容をリスト形式で出力することにより、その記録
内容で示される装置の運用履歴を容易かつ詳細に調べる
ことが可能となる。
【0048】さらに、所定数枚の紙葉類について、読取
結果とその検査基準値との差分から数値化された紙葉類
の痛みの進度が指定の値を連続して越えるときに異常報
知を行なうことで、紙葉類読取部分の劣化や汚れが許容
レベルに近づいたことや,本来起こり得ない読取結果の
分布を検出することで正規なものと認識されたもののか
なり使い古されたまたは偽造されたものと疑われる紙葉
類を用いて高額な取引が行なわれていることなどを、そ
の取引中に確認することが可能となる。
【0049】また、正規性判断において、紙葉類の読取
結果と検査基準値との差分から数値化された紙葉類の痛
みの進度としきい値と比較する際に、しきい値を指定に
より任意に変更できることとすることにより、正規性の
判断基準が詳細に設定できるものとなり、巧妙かつ精巧
に偽造された紙葉類の受け入れを確実に拒否するなどの
柔軟な対応を、必要に応じて迅速にとることも可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明、第2発明及び第3発明の原理説明図
である。
【図2】第4発明の原理説明図である。
【図3】第5発明及び第6発明の原理説明図である。
【図4】実施例の構成説明図である。
【図5】辞書比較部の処理内容を説明する関数特性図で
ある。
【図6】記憶部に書き込まれるデータの構造説明図であ
る。
【図7】記憶部の記憶内容説明図である。
【図8】実施例の作用を説明するフローチャートであ
る。
【図9】記憶部に書き込まれるデータの構造説明図であ
る。
【図10】記憶部の記憶内容説明図である。
【図11】実施例の作用を説明するフローチャートであ
る。
【図12】辞書比較部の処理内容を説明する関数特性図
である。
【図13】実施例の作用を説明を説明するフローチャー
トである。
【図14】従来における検査処理を説明する関数特性図
である。
【図15】従来における検査結果の記憶内容説明図であ
る。
【符号の説明】
40 紙葉類 42 投入検知部 44 中央処理部 46 センサ部 48 増幅部 50 A/D変換部 52 画像処理部 54 辞書比較部 56 辞書データ部 58 記憶部 60 管理操作部 62 中央処理部 63 入力部 64 表示部 66 報知部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 15/30 G06F 15/30 310 G07D 7/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査の対象とされた紙葉類の読取を行な
    う紙葉類読取手段と、 読取結果を検査基準値と突き合わせて紙葉類の正規性を
    判断する正規性判断手段と、 紙葉類の検査基準値が予め書き込まれた検査基準値記憶
    手段と、 紙葉類の読取結果と検査基準値との差分を算出し該差分
    から紙葉類の痛みの進度を数値化する数値化手段と、 紙葉類正規性の判断結果と前記数値化された痛みの進度
    とを対応付けて記憶する検査結果記録手段と、 を有する、ことを特徴とした紙葉類検査装置。
  2. 【請求項2】 検査の対象とされた紙葉類の読取を行な
    う紙葉類読取手段と、 損傷状態を含む紙葉類の状態に関する各検査項目につい
    て得られた読取結果を該当の検査基準値と突き合わせて
    紙葉類の正規性を判断する正規性判断手段と、 検査項目毎に読取結果の統計から分布を求めて該分布の
    偏差から紙葉類の段階別検査基準値を予め決定して記憶
    する検査基準値記憶手段と、 検査項目毎に読取結果と前記段階別検査基準値から紙葉
    類の痛みの進度を数値化する数値化手段と、 紙葉類正規性の判断結果と前記検査項目毎に数値化され
    た痛みの進度とを対応付けて記憶する検査結果記録手段
    と、 を有する、ことを特徴とした紙葉類検査装置。
  3. 【請求項3】 検査の対象とされた紙葉類の読取を行な
    う紙葉類読取手段と、 損傷状態を含む紙葉類の状態に関する各検査項目につい
    て得られた読取結果を該当の検査基準値と突き合わせて
    紙葉類の正規性を判断する正規性判断手段と、 紙葉類の各検査項目の基準値が予め書き込まれた検査基
    準値記憶手段と、 検査項目毎に紙葉類の読取結果と検査基準値との差分を
    算出し該差分から紙葉類の痛みの進度を数値化し、該検
    査項目毎に数値化された各値の全検査項目についての
    大値を求める数値化手段と、 紙葉類正規性の判断結果と前記数値化手段により求めた
    痛みの進度の最大値とを対応付けて記憶する検査結果記
    録手段と、 を有する、ことを特徴とした紙葉類検査装置。
  4. 【請求項4】 検査の対象とされた紙葉類の読取を行な
    う紙葉類読取手段と、 紙葉類の検査基準値が予め書き込まれた検査基準値記憶
    手段と、 紙葉類の読取結果と検査基準値との差分を算出し該差分
    から紙葉類の痛みの進度を数値化する数値化手段と、 前記数値化された痛みの進度を使用者により指定された
    値と比較して紙葉類の正規性を判断する正規性判断手段
    と、 紙葉類正規性の判断結果と前記数値化された痛みの進度
    とを対応付けて記憶する検査結果記録手段と、 を有する、ことを特徴とした紙葉類検査装置。
  5. 【請求項5】 検査の対象とされた紙葉類の読取を行な
    う紙葉類読取手段と、 紙葉類の検査基準値が予め書き込まれた検査基準値記憶
    手段と、 紙葉類の読取結果と検査基準値との差分を算出し該差分
    から紙葉類の痛みの進度を数値化する数値化手段と、前記数値化された痛みの進度 を使用者により指定された
    値と比較して紙葉類の正規性を判断する正規性判断手段
    と、 紙葉類正規性の判断結果と前記数値化された痛みの進度
    とを対応付けて記憶する検査結果記録手段と、 所定枚数の紙葉類について各紙葉類毎に前記数値化され
    た痛みの進度が指定された値を連続して越えたときに異
    常報知を行なう異常報知手段と、 を有する、ことを特徴とした紙葉類検査装置。
  6. 【請求項6】 検査の対象とされた紙葉類の読取を行な
    う紙葉類読取手段と、 紙葉類の検査基準値が予め書き込まれた検査基準値記憶
    手段と、 紙葉類の読取結果と検査基準値との差分を算出し該差分
    から紙葉類の痛みの進度を数値化する数値化手段と、 所定枚数の紙葉類について前記数値化された痛みの進度
    が使用者により指定された値を連続して越えたときに異
    常報知を行なう異常報知手段と、前記数値化された痛みの進度 を指定された値と比較して
    紙葉類の正規性を判断する正規性判断手段と、 紙葉類正規性の判断結果と前記数値化された痛みの進度
    とを対応付けて記憶する検査結果記録手段と、 検査結果記録手段の記録内容を要求に応じてリスト形式
    で出力する記録内容出力手段と、 を有する、ことを特徴とした紙葉類検査装置。
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