JP3133320U - 粉体塗装装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】粉体塗料の吐出量を優れた応答性で制御して塗装を行うことができる粉体塗装装置を提供する。
【解決手段】インジェクタ2と粉体流量測定装置7が取り付けられた塗料タンク1の外側面に吐出量制御盤11が固定され、吐出量制御盤11とインジェクタ2とがエアチューブ12を介して互いに接続されると共に粉体流量測定装置7が信号ケーブル13を介して吐出量制御盤11に接続されている。粉体塗装ガン6を支持するガン支持台14にガン電圧制御盤15が固定され、ガン電圧制御盤15と粉体塗装ガン6とがガンケーブル16を介して接続されると共に粉体塗装ガン6にインジェクタ2が塗料ホース5を介して接続されている。タンク1とガン支持台14から離れて主制御盤17が設置され、通信ケーブル18及び19を介して吐出量制御盤11とガン電圧制御盤15とにそれぞれ電気的に接続されている。
【選択図】図1

Description

この考案は、粉体塗装装置に係り、特に粉体塗料の吐出量の制御応答性を向上させる技術に関する。
粉体塗装作業にあっては、仕上がり塗膜の均質化、及び粉体塗料の有効利用のために、常に、一定量の粉体塗料を塗装ガンに供給して塗装を行う必要がある。従来のこの種の粉体塗装装置を図4に示す。粉体塗料を収容するタンク1にインジェクタ2を取り付け、コントローラ3からエアチューブ4を介してインジェクタ2のノズルに吸引エアを吹き込むことにより、タンク1内の粉体塗料が吸引され、塗料ホース5を介して粉体塗装ガン6へと供給される。インジェクタ2には粉体塗料の流量を測定する粉体流量測定装置7が取り付けられ、この粉体流量測定装置7によって測定された粉体塗料の実流量とコントローラ3から入力された吐出量設定値との差分に基づき、実流量が吐出量設定値に等しくなるようにインジェクタ2のノズルに吹き込まれる吸引エアの圧力が制御される。そして、コントローラ3からガンケーブル8を介して粉体塗装ガン6にガン電圧が印加され、粉体塗装ガン6から被塗物に向けて粉体塗料が吐出される。
一般に、粉体塗装ガン6及びタンク1が塗装ブース等の塗装環境内に配置される一方、作業者により操作されるコントローラ3は清浄な環境内に設置する必要があるため、コントローラ3と粉体塗装ガン6及びタンク1とが互いに離れて配置されている。このため、コントローラ3とインジェクタ2とを接続するエアチューブ4及びコントローラ3と粉体塗装ガン6とを接続するガンケーブル8は、通常10〜20m程度もの長さを有している。
しかしながら、エアチューブ4が長くなるほど、コントローラ3から供給されたエア圧がインジェクタ2に到達するまでに時間を要し、粉体塗装ガン6からの粉体塗料の吐出開始に遅延を生じてしまう。特に、コンベヤ等により搬送される被塗物の有無を光電センサ等で検知して、自動的に粉体塗装ガン6からの粉体塗料の吐出をオン/オフする塗装方式においては、エアチューブ4の長さに起因して吐出開始のタイミングがずれることとなる。
また、吐出量設定値を変更して粉体塗料の吐出量を変える場合にも、エアチューブ4が長くなるほど、粉体塗料の実流量が吐出量設定値に到達するまでに時間を要することとなる。例えば、図5に示されるように、吐出量を100g/秒から150g/秒に変更する場合に、エアチューブ4の長さL=2mのときには1.2秒で粉体塗料の実流量が吐出量設定値に達したのに対して、エアチューブ4の長さL=10mでは2.6秒、長さL=20mでは3.7秒もの時間を要していた。
そこで、被塗物が塗装位置に至る前に早めに粉体塗料の吐出を開始したり、吐出量設定値の変更時に捨て吹きを数秒間行ってから被塗物への塗装を行っていたが、これでは吐出されたものの被塗物に付着しない粉体塗料が多量に存在して無駄を生じるという問題があった。被塗物に付着しない粉体塗料を回収して再使用することができるが、100%の回収は困難であるので、無駄な粉体塗料の発生を余儀なくされていた。
さらに、エアチューブ4の長さに比例した圧力損失が発生するため、エアチューブ4が長くなるほど、吐出可能な最大吐出量が低下し、条件によっては必要な吐出量が得られなくなるおそれがある。また、複数のタンク1と粉体塗装ガン6を配置した場合、コントローラ3からこれら複数のタンク1のインジェクタ2にそれぞれ同一のエア圧を供給しても、それぞれのエアチューブ4の長さが異なると、インジェクタ2の手前の圧力に違いが生じ、その結果吐出量も異なってしまう。
この考案はこのような問題点を解消するためになされたもので、粉体塗料の吐出量を優れた応答性で制御して塗装を行うことができる粉体塗装装置を提供することを目的とする。
この考案に係る粉体塗装装置は、粉体塗料が収容されるタンクと、タンクに接続されたインジェクタと、インジェクタに接続された粉体塗装ガンと、インジェクタにより吸引される粉体塗料の流量を測定する粉体流量測定装置と、タンクの近傍に配置され且つインジェクタに吸引エアを吹き込むことによりタンクから粉体塗料を吸引して粉体塗装ガンに供給すると共に粉体流量測定装置で測定された粉体塗料の流量が吐出量設定値となるように吸引エアの圧力をフィードバック制御する吐出量制御盤と、粉体塗装ガンの近傍に配置され且つ粉体塗装ガンに印加するガン電圧を制御するガン電圧制御盤と、吐出量制御盤及びガン電圧制御盤とそれぞれ通信ケーブルを介して電気的に接続され且つ吐出量制御盤に吐出量設定値を出力すると共にガン電圧制御盤にガン電圧設定値を出力して吐出量制御盤及びガン電圧制御盤を駆動制御する主制御盤とを備えたものである。
なお、インジェクタがメインノズルとサブノズルとを有し、主制御盤が吐出量制御盤に搬送エア流量設定値を出力し、吐出量制御盤がインジェクタのメインノズルに吸引エアを吹き込むと共にサブノズルに希釈エアを吹き込み、吸引エアの流量と希釈エアの流量との総和が搬送エア流量設定値となるように吸引エアの圧力及び希釈エアの圧力を調節するように構成することができる。好ましくは、吐出量制御盤は、吸引エアの圧力及び希釈エアの圧力をPID制御する。
粉体塗装ガンを保持しつつ移動させるレシプロケータをさらに備えることもできる。
この考案によれば、吐出量制御盤をタンクの近傍に配置すると共にガン電圧制御盤を粉体塗装ガンの近傍に配置し、これら吐出量制御盤及びガン電圧制御盤にそれぞれ通信ケーブルを介して主制御盤を電気的に接続したので、主制御盤をタンク及び粉体塗装ガンから離して配置しながらも吐出量制御盤とタンクのインジェクタとを短いエアチューブで接続することができ、設定された吐出量の粉体塗料を優れた応答性で吐出して塗装を行うことが可能となる。
以下、この考案の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1
図1にこの考案の実施の形態1に係る粉体塗装装置の構成を示す。
粉体塗料を収容するタンク1にインジェクタ2と粉体流量測定装置7が取り付けられている。また、タンク1の外側面には、吐出量制御盤11が固定されており、吐出量制御盤11とインジェクタ2とがエアチューブ12を介して互いに接続されると共に粉体流量測定装置7が信号ケーブル13を介して吐出量制御盤11に接続されている。
粉体塗装ガン6がガン支持台14に支持されており、粉体塗装ガン6にインジェクタ2が塗料ホース5を介して接続されている。また、ガン支持台14には、ガン電圧制御盤15が固定されており、ガン電圧制御盤15と粉体塗装ガン6とがガンケーブル16を介して接続されている。
タンク1とガン支持台14は、図示しない塗装ブース等の塗装環境内に配置されており、この塗装環境から離れた清浄な環境内に主制御盤17が設置されている。そして、主制御盤17と吐出量制御盤11及びガン電圧制御盤15とがそれぞれ通信ケーブル18及び19を介して電気的に接続されている。
吐出量制御盤11は、図示しない圧縮エア源に接続されており、インジェクタ2に吸引エアを吹き込むことによりタンク1から粉体塗料を吸引して粉体塗装ガン6に供給すると共に粉体流量測定装置7で測定された粉体塗料の流量が吐出量設定値となるように吸引エアの圧力をフィードバック制御するものである。
ガン電圧制御盤15は、ガンケーブル16を介して粉体塗装ガン6にガン電圧を印加するものである。
主制御盤17は、吐出量制御盤11及びガン電圧制御盤15を駆動制御するもので、吐出量制御盤11に吐出量設定値及び搬送エア流量設定値を出力すると共にガン電圧制御盤15にガン電圧設定値及びガン電流設定値を出力して吐出量制御盤及びガン電圧制御盤を駆動制御する。また、主制御盤17は、これら各種の設定値を含む塗装条件及び駆動/停止の指示等を入力するための入力手段と、この粉体塗装装置全体の稼働状況や塗装条件を表示するための表示手段とを有しており、例えば、ディスプレイとキーボードの組み合わせや、タッチパネル式の液晶画面から、入力手段及び表示手段を構成することができる。
ここで、タンク1、インジェクタ2、粉体流量測定装置7及び吐出量制御盤11の構成を図2に模式的に示す。粉体塗料Fを収容するタンク1は多孔板21を備えた、いわゆる流動床タンクであり、流動エアが吹き込まれて粉体塗料Fがタンク1内で流動状態に保たれる。このタンク1内に搬送管22の一端が挿入され、搬送管22の他端にインジェクタ2が接続されている。タンク1とインジェクタ2との間に粉体流量測定装置7が配置されている。粉体流量測定装置7は、静電容量の変化として測定した搬送管22内の密度と搬送管22内に導入した測定用エアの流量Qfとに基づいて粉体塗料Fの流量を測定するものであり、搬送管22の外周部に巻き付けられた複数の導体板23と、これらの導体板23に接続された増幅回路24と、増幅回路23に接続された補正回路25とを有している。そして、補正回路25からの出力信号が信号ケーブル13を介して吐出量制御盤11に入力され、吐出量制御盤11からインジェクタ2のメインノズル2a及びサブノズル2bへそれぞれ吸引エア及び希釈エアが供給される。
吐出量制御盤11には、図示しない圧縮エア源に接続され且つ粉体塗装ガン6の運転信号に基づいて開閉されるバルブ26と、このバルブ26に分岐点Aを介してそれぞれ接続された吸引エア用圧力レギュレータ27及び希釈エア用圧力レギュレータ28とが備えられている。これらのレギュレータ27及び28は、それぞれ対応するエアチューブ12を介してインジェクタ2のメインノズル2a及びサブノズル2bに接続されている。さらに、吐出量制御盤11は、レギュレータ27及び28並びに粉体流量測定装置7の補正回路25に接続された制御回路29を有している。この制御回路29に通信ケーブル18を介して主制御盤17が電気的に接続されている。
次に、この粉体塗装装置の動作について説明する。まず、作業者によって主制御盤17から粉体塗料Fの吐出量設定値Qm、粉体塗装ガン6へ粉体塗料Fを搬送するための搬送エア流量設定値Qt、ガン電圧設定値及びガン電流設定値が入力され、これらの設定値が主制御盤17に内蔵されている図示しないメモリに記憶される。さらに、作業者によって主制御盤17から粉体塗装装置の運転開始を指示する運転信号が入力されると、主制御盤17は、通信ケーブル18を介して、メモリに記憶していた吐出量設定値Qm及び搬送エア流量設定値Qtと運転信号とを吐出量制御盤11へ送信すると共に、通信ケーブル19を介して、メモリに記憶していたガン電圧設定値及びガン電流設定値と運転信号とをガン電圧制御盤15へ送信する。
なお、予めタンク1に流動エアが吹き込まれて粉体塗料Fがタンク1内で流動状態に保たれているものとする。
主制御盤17からガン電圧設定値及びガン電流設定値と運転信号とを受信したガン電圧制御盤15によって粉体塗装ガン6が設定されたガン電圧及びガン電流で駆動される。
一方、主制御盤17から運転信号を受信した吐出量制御盤11の制御回路29により、バルブ26が開放され、図示しない圧縮エア源からの圧縮エアがバルブ26を通った後、分岐点Aで分流され、吸引エア用圧力レギュレータ27を介して吸引エアがインジェクタ2のメインノズル2aへ吹き込まれると共に希釈エア用圧力レギュレータ28を介して希釈エアがインジェクタ2のサブノズル2bへ吹き込まれる。メインノズル2aに吹き込まれた吸引エアにより、タンク1から粉体塗料Fが搬送管22内に吸引され、さらに吸引エアと希釈エアとによって塗料ホース5を介して粉体塗料Fが粉体塗装ガン6へ供給され、粉体塗装ガン6から被塗物に向かって噴出される。
このようにして粉体塗装が開始されると、搬送管22内を流れる粉体塗料Fの流量が粉体流量測定装置7の複数の導体板23によって静電容量の変化として検出され、増幅回路24で増幅された検出信号が補正回路25で例えば0点補正を受けた後、粉体塗料Fの供給量Qpを表す信号として吐出量制御盤11の制御回路29に入力される。ここで、0点補正は、粉体塗料Fの供給中に搬送管22の内壁に付着する粉体の影響を実用上弊害のない程度にまで減少させるもので、この粉体塗装装置の停止後の測定値(粉体付着量に相当する測定値)を補正基準値として運転中の測定値を補正するものである。
補正回路25から供給量Qpを表す信号を入力した制御回路29は、この信号により表される供給量Qpを主制御盤17から入力された粉体塗料Fの吐出量設定値Qmと比較し、吐出量設定値Qmに対する過不足量に応じて吸引エア用圧力レギュレータ27を調節してインジェクタ2のメインノズル2aへ吹き込まれる吸引エアの圧力Pfmをフィードバック制御する。これにより、粉体塗装ガン6に常に吐出量設定値Qmの粉体塗料Fが供給されることとなる。これと同時に、制御回路29は、主制御盤17から入力された搬送エア流量設定値Qtと吸引エアの流量Qfmとの差分Qt−Qfmを演算し、希釈エアの流量Qfsがこの差分と一致するように希釈エア用圧力レギュレータ28を調節する。すなわち、希釈エアは、吸引エアの流量Qfmと希釈エアの流量Qfsとの総和である搬送エアの流量Qtが一定となるように制御される。
このように、粉体塗装ガン6からの粉体塗料吐出量の制御に伴う吸引エア流量Qfmの変動を希釈エアの流量Qfsで補い、搬送エアの流量Qtを一定に保つことができ、これにより安定した膜厚分布の塗膜を形成することが可能となる。
なお、上述したように、吐出量制御盤11がタンク1の外側面に固定され、通信ケーブル18を介して主制御盤17により吐出量制御盤11を駆動制御するため、吐出量制御盤11とインジェクタ2とを短いエアチューブ12で接続することができる。従って、エアチューブの長さに起因した応答性の低下及び圧力損失の増大を抑制し、粉体塗料の吐出量を優れた応答性で制御して塗装を行うことが可能となる。
また、粉体塗装ガン6を支持するガン支持台14にガン電圧制御盤15が固定され、通信ケーブル19を介して主制御盤17によりガン電圧制御盤15を駆動制御するため、ガン電圧制御盤15と粉体塗装ガン6とを接続するガンケーブル16を短くすることができる。
なお、粉体流量測定装置7において搬送管22内に導入された測定用エアも粉体塗装ガン6へ粉体塗料Fを搬送するための搬送エアの一部となるが、測定用エアの流量Qfは吸引エアの流量Qfm及び希釈エアの流量Qfsに比べて極めて小さいため、搬送エアの流量Qtに算入しなくてもよい。ただし、測定用エアの流量Qfを加味し、吸引エアの流量Qfm、希釈エアの流量Qfs及び測定用エアの流量Qfの総和を搬送エアの流量Qtとすることもできる。
さらに、吸引エア及び希釈エアの流量を調節する手段としてそれぞれ圧力レギュレータを用いたが、これに限るものではなく、例えばコントロールバルブを用いてもよい。
また、吐出量制御盤11がタンク1の外側面に固定されていたが、これに限るものではなく、吐出量制御盤11をタンク1の近傍に配置して吐出量制御盤11とインジェクタ2とを接続するエアチューブ12の長さを短く設定することができればよい。
実施の形態2
図3にこの考案の実施の形態2に係る粉体塗装装置の構成を示す。この実施の形態2は、図1に示した実施の形態1の装置において、ガン支持台14の代わりにレシプロケータ30に粉体塗装ガン6を保持させて、粉体塗装ガン6を移動させつつ粉体塗装を行うように構成したものである。
一般に、このようなレシプロケータ30を用いて粉体塗装ガン6を上下動させると、粉体塗装ガン6からの粉体塗料の吐出量が変動するおそれがあるが、吐出量制御盤11とインジェクタ2とが短いエアチューブ12で接続されることにより吐出量の制御応答性が向上するため、安定した吐出量を確保することが可能となる。
上記の実施の形態1及び2において、粉体流量測定装置7によって測定された粉体塗料の実供給量Qpと主制御盤17から入力された吐出量設定値Qmとの差分に基づき、実供給量Qpが吐出量設定値Qmに等しくなるようにインジェクタ2のメインノズル2aに吹き込まれる吸引エアの圧力PfmをPID制御することもできる。PID制御は、ハンティングのない滑らかな制御を行う比例動作とオフセットを自動的に修正する積分動作と外乱に対する応答性を早くする微分動作とを組み合わせた制御方式である。このような制御方式を採用することにより、粉体塗料の吐出量を優れた応答性で且つ滑らかに制御することが可能となる。
また、上記の実施の形態1及び2では、1つの粉体塗装ガン6のみを用いて粉体塗装を行ったが、共通の主制御盤17によって複数の粉体塗装ガン6を駆動するように構成することもできる。複数の粉体塗装ガン6にそれぞれ対応して複数のタンク1と複数のインジェクタ2を配置し、複数の粉体塗装ガン6の近傍にそれぞれ対応する複数のガン電圧制御盤15を配置すると共に複数のタンク1の近傍にそれぞれ対応する複数の吐出量制御盤11を配置し、これら複数の吐出量制御盤11及び複数のガン電圧制御盤15をそれぞれ通信ケーブルで接続された共通の主制御盤17で駆動制御すればよい。それぞれのタンク1においてインジェクタ2と吐出量制御盤11とを接続するエアチューブ12の長さを短く設定することができ、それぞれの粉体塗装ガン6における吐出量を優れた応答性で制御することが可能となる。
この考案の実施の形態1に係る粉体塗装装置の構成を示す図である。 タンク、インジェクタ、粉体流量測定装置及び吐出量制御盤の構成を模式的に示す図である。 実施の形態2に係る粉体塗装装置の構成を示す図である。 従来の粉体塗装装置の構成を示す図である。 エアチューブの長さと粉体塗料の吐出量の制御応答性との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 タンク、2 インジェクタ、2a メインノズル、2b サブノズル、5 塗料ホース、6 粉体塗装ガン、7 粉体流量測定装置、11 吐出量制御盤、12 エアチューブ、13 信号ケーブル、14 ガン支持台、15 ガン電圧制御盤、16 ガンケーブル、17 主制御盤、18,19 通信ケーブル、21 多孔板、22 搬送管、23 導体板、24 増幅回路、25 補正回路、26 バルブ、27 吸引エア用圧力レギュレータ、28 希釈エア用圧力レギュレータ、29 制御回路、30 レシプロケータ。

Claims (4)

  1. 粉体塗料が収容されるタンクと、
    前記タンクに接続されたインジェクタと、
    前記インジェクタに接続された粉体塗装ガンと、
    前記インジェクタにより吸引される粉体塗料の流量を測定する粉体流量測定装置と、
    前記タンクの近傍に配置され且つ前記インジェクタに吸引エアを吹き込むことにより前記タンクから粉体塗料を吸引して前記粉体塗装ガンに供給すると共に前記粉体流量測定装置で測定された粉体塗料の流量が吐出量設定値となるように吸引エアの圧力をフィードバック制御する吐出量制御盤と、
    前記粉体塗装ガンの近傍に配置され且つ前記粉体塗装ガンに印加するガン電圧を制御するガン電圧制御盤と、
    前記吐出量制御盤及び前記ガン電圧制御盤とそれぞれ通信ケーブルを介して電気的に接続され且つ前記吐出量制御盤に吐出量設定値を出力すると共に前記ガン電圧制御盤にガン電圧設定値を出力して前記吐出量制御盤及び前記ガン電圧制御盤を駆動制御する主制御盤と
    を備えたことを特徴とする粉体塗装装置。
  2. 前記インジェクタは、メインノズルとサブノズルとを有し、
    前記主制御盤は、前記吐出量制御盤に搬送エア流量設定値を出力し、
    前記吐出量制御盤は、前記インジェクタのメインノズルに吸引エアを吹き込むと共にサブノズルに希釈エアを吹き込み、吸引エアの流量と希釈エアの流量との総和が前記搬送エア流量設定値となるように吸引エアの圧力及び希釈エアの圧力を調節する請求項1に記載の粉体塗装装置。
  3. 前記吐出量制御盤は、吸引エアの圧力及び希釈エアの圧力をPID制御する請求項2に記載の粉体塗装装置。
  4. 前記粉体塗装ガンを保持しつつ移動させるレシプロケータをさらに備えた請求項1〜3のいずれか一項に記載の粉体塗装装置。
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