JP3132876B2 - 繊維強化樹脂製管継手の製造方法及び製造装置 - Google Patents

繊維強化樹脂製管継手の製造方法及び製造装置

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JP3132876B2
JP3132876B2 JP04016327A JP1632792A JP3132876B2 JP 3132876 B2 JP3132876 B2 JP 3132876B2 JP 04016327 A JP04016327 A JP 04016327A JP 1632792 A JP1632792 A JP 1632792A JP 3132876 B2 JP3132876 B2 JP 3132876B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維強化樹脂製管継手
の製造方法及び製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、繊維強化樹脂製管継手体を製造す
るのに、フィラメントワインディング(FW法)が用い
られることはよく知られている。管体が直線状であれば
FW法を適用するのは比較的容易である。
【0003】しかし、T字型管継手のような直線状でな
い管体をFW法により製造する場合、特に枝管部形成部
及び枝管部形成部と主管部形成部との交差部に硬化性樹
脂含浸強化繊維を均一に巻き付け、耐圧強度のある繊維
強化樹脂製管継手を得るのは容易でない。
【0004】そこで、例えば、T字型マンドレルに手作
業で硬化性樹脂含浸強化繊維を積層するいわゆるハンド
レアップ成形法が一般的に採用されている。又、特開平
1─200939〜200941号公報に記載されてい
る如く、主管部と枝管部とからなるT字管マンドレル
を、基準面内の回転軸芯の周りに回転、回動させると共
に、フィードアイをフィードアイの移動平面内で一次元
的、二次元的又は三次元的に移動させる操作により繊維
強化樹脂製積層T字管を成形する方法が提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ハンドレアッ
プ成形法では、手作業で積層作業を行うので、成形時間
が長くなり、生産性が低く、コスト高となる。又、個人
差によりバラツキがあるので、成形品の安定性や信頼性
が低いという問題点がある。
【0006】又、特開平1─200939〜20094
1号公報に記載の方法では、T字管マンドレルの回転、
回動をコンピューター制御し、プログラムにより作動さ
せても、その作動が複雑なために、成形速度を速くする
ことができず、また、回転軸を含む2軸への巻付け角度
が制約されてしまい、高強度の繊維強化樹脂製管継手を
成形することは容易でないという問題点がある。
【0007】本発明は、上記の如き従来の問題点を解消
し、高強度、高精度のT字型の繊維強化樹脂製管継手
を、生産性よく、且つ安価に製造する方法を提供するこ
とを目的としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、主管部形成部と、該主管部形成部に着脱自在な枝管
部形成部よりなるマンドレルに硬化性樹脂含浸強化繊維
を巻き付け、樹脂を硬化させて繊維強化樹脂層を形成し
た後、マンドレルを脱型して繊維強化樹脂製管継手を製
造する方法であって、型受け部材と枝管芯押し部材と主
管芯押し部材と可動架台とが備えられた繊維強化樹脂製
管継手の製造装置を用いて、型受け部材の軸線上のマン
ドレルを支持する位置に枝管芯押し部材を移動させて、
組立て状態のマンドレルの枝管部形成部を型受け部材と
枝管芯押し部材との間で支持して、枝管部形成部を回転
軸として回転させて枝管部形成部の周りに硬化性樹脂含
浸強化繊維を巻き付け、その周りに硬化性樹脂含浸強化
繊維が巻き付けられたマンドレルを可動架台に受けた状
態で型受け部材と枝管芯押し部材の支持を外し、型受け
部材の軸線上のマンドレルを支持する位置に主管芯押し
部材を移動させて枝管芯押し部材と入れ替えて、マンド
レルの主管部形成部を型受け部材と主管芯押し部材との
間で支持し、主管部形成部を回転軸として回転させて主
管部形成部の周りに硬化性樹脂含浸強化繊維を巻き付け
るか、又は、型受け部材の軸線上のマンドレルを支持す
る位置に主管芯押し部材を移動させて、組立て状態のマ
ンドレルの主管部形成部を型受け部材と主管芯押し部材
との間で支持して、主管部形成部を回転軸として回転さ
せて主管部形成部の周りに硬化性樹脂含浸強化繊維を巻
き付け、その周りに硬化性樹脂含浸強化繊維が巻き付け
られたマンドレルを可動架台に受けた状態で型受け部材
と主管芯押し部材の支持を外し、型受け部材の軸線上の
マンドレルを支持する位置に枝管芯押し部材を移動させ
て主管芯押し部材と入れ替えて、マンドレルの枝管部形
成部を型受け部材と枝管芯押し部材との間で支持し、枝
管形成部を回転軸として回転させて枝管部形成部の周り
に硬化性樹脂含浸強化繊維を巻き付け、これらの樹脂を
硬化して繊維強化樹脂層を形成した後脱型する繊維強化
樹脂製管継手の製造方法である。
【0009】本願の請求項2の発明は、枝管部形成部と
主管部形成部とを有するマンドレルの周りに硬化性樹脂
含浸強化繊維を巻き付けて繊維強化樹脂製管継手を製造
する装置であって、型受け部材と枝管芯押し部材と主管
芯押し部材と可動架台とが備えられ、型受け部材の軸線
上のマンドレルを支持する位置に、枝管芯押し部材又は
主管芯押し部材のいずれかが択一的に移動されて、型受
け部材と枝管芯押し部材又は主管芯押し部材との間でマ
ンドレルを支持し、枝管部形成部又は主管部形成部を回
転軸とする回転を切り替えてその周りに硬化性樹脂含浸
強化繊維を巻き付けることが可能とされ、且つ可動架台
は、型受け部材と枝管芯押し部材又は主管芯押し部材と
の間に配置され、型受け部材と枝管芯押し部材又は主管
芯押し部材との間より取り外したマンドレルを受けとめ
て水平面に沿って回動し、型受け部材と枝管芯押し部材
との間での枝管部形成部の支持位置と、型受け部材と主
管芯押し部材との間での主管部成形部の支持位置との切
り換えが可能とされている繊維強化樹脂製管継手の製造
装置である。
【0010】本発明において、使用する強化繊維として
は、特に限定されるものではないが、ガラス繊維、炭素
繊維等の無機繊維、あるいはアラミド繊維、ポリエチレ
ンテレフタレート繊維(PET繊維)等の有機繊維等が
挙げられ、これらの繊維からなるロービング、クロステ
ープ(ロービングを、例えば井桁状に織ったもので織り
方や幅は特に限定されない)が好適に用いられる。
【0011】硬化性樹脂含浸強化繊維は、上記強化繊維
に硬化性樹脂が含浸されたものであり、強化繊維100
重量部に対し、硬化性樹脂が50〜200重量部含浸さ
れているのが好ましい。
【0012】硬化性樹脂としては、従来公知の熱硬化性
樹脂及び光硬化性樹脂が使用され、熱硬化性樹脂である
不飽和ポリエステル樹脂及びエポキシ樹脂が好適に使用
される。
【0013】硬化性樹脂には、必要に応じて、アエロジ
ル、ガラスバルーン、炭酸カルシウム、タルク等の充填
剤が添加されてもよく、その添加量は硬化性樹脂100
重量部に対し、0.5〜50重量部が好ましい。
【0014】又、硬化性樹脂には、一般に硬化剤や硬化
促進剤が添加されるが、従来公知のものが使用されてよ
く、熱硬化剤としては、例えば、メチルエチルケトンパ
ーオキサイド、ベンゾイルパーミキサイド等が挙げら
れ、硬化促進剤としては、例えは、ナフテン酸コバル
ト、ナフテン酸マンガン、ジメチルアニリン等が挙げら
れる。
【0015】
【作用】本願の請求項1の発明の繊維強化樹脂製管継手
の製造方法は、型受け部材と枝管芯押し部材と主管芯押
し部材と可動架台とが備えられた繊維強化樹脂製管継手
の製造装置を用いて、型受け部材の軸線上のマンドレル
を支持する位置に枝管芯押し部材を移動させて、組立て
状態のマンドレルの枝管部形成部を型受け部材と枝管芯
押し部材との間で支持して、枝管部形成部を回転軸とし
て回転させて枝管部形成部の周りに硬化性樹脂含浸強化
繊維を巻き付け、その周りに硬化性樹脂含浸強化繊維が
巻き付けられたマンドレルを可動架台に受けた状態で型
受け部材と枝管芯押し部材の支持を外し、型受け部材の
軸線上のマンドレルを支持する位置に主管芯押し部材を
移動させて枝管芯押し部材と入れ替えて、マンドレルの
主管部形成部を型受け部材と主管芯押し部材との間で支
持し、主管部形成部を回転軸として回転させて主管部形
成部の周りに硬化性樹脂含浸強化繊維を巻き付けるか、
又は、逆に、主管部形成部を回転軸として回転させて主
管部形成部の周りに硬化性樹脂含浸強化繊維を巻き付
け、次いで、枝管形成部を回転軸として回転させて枝管
部形成部の周りに硬化性樹脂含浸強化繊維を巻き付け、
これらの樹脂を硬化して繊維強化樹脂層を形成した後脱
型することにより、枝管部形成部及び主管部形成部への
硬化性樹脂含浸強化繊維の巻付け角度が制約されること
がなく、高強度及び高精度の枝管付きの繊維強化樹脂製
管継手を製造することができる。又、硬化性樹脂含浸強
化繊維を巻き付ける際に、マンドレルを複雑に回転させ
る必要がないので、枝管付きの繊維強化樹脂製管継手を
生産性よく、且つ安価に製造することができる。
【0016】本願の請求項2の発明の繊維強化樹脂製管
継手の製造装置は、型受け部材と枝管芯押し部材と主管
芯押し部材と可動架台とが備えられ、型受け部材の軸線
上のマンドレルを支持する位置に、枝管芯押し部材又は
主管芯押し部材のいずれかが択一的に移動されて、型受
け部材と枝管芯押し部材又は主管芯押し部材との間でマ
ンドレルを支持し、枝管部形成部又は主管部形成部を回
転軸とする回転を切り替えてその周りに硬化性樹脂含浸
強化繊維を巻き付けることが可能とされ、且つ可動架台
は、型受け部材と枝管芯押し部材又は主管芯押し部材と
の間に配置され、型受け部材と枝管芯押し部材又は主管
芯押し部材との間より取り外したマンドレルを受けとめ
て水平面に沿って回動し、型受け部材と枝管芯押し部材
との間での枝管部形成部の支持位置と、型受け部材と主
管芯押し部材との間での主管部成形部の支持位置との切
り換えが可能とされていることにより、枝管部形成部を
回転軸とする回転と、主管部形成部を回転軸とする回転
との間のセット換えを、速やかに且つ確実に行うことが
でき、枝管付きの繊維強化樹脂製管継手を生産性よく、
且つ安価に製造する装置として用いることができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明をT字型マンドレルを使用した
実施例により、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0018】図1は、本発明に使用するフィードアイの
作動を示す説明図である。フィードアイ2は、T字型マ
ンドレル1の軸に沿うX軸方向の移動作動、T字型マン
ドレル1に近接離反するZ軸方向の移動作動および上下
方向のY軸方向の移動作動の三次元的移動作動と、T字
型マンドレル1の回転軸を含む水平面上で回動するVで
示される回動作動および硬化性樹脂含浸強化繊維の繰り
出し方向を回転軸として回転するUで示される回転作動
が可能とされている。
【0019】図2は、本発明に使用するT字型マンドレ
ル1を示す正面図である。T字型マンドレル1は主管部
形成部11と枝管部形成部12とを備えている。主管部
形成部11は、ポリエチレン等を用いてブロー成形によ
り成形した成形品であって、直線状の中空体であり、両
端に管接続部形成部111が設けられている。その外周
面には、管接続部の内周面にパッキングを装着する溝を
形成するための凸条が周方向に沿って複数個設けられて
いる。その先端は密閉された頭部112とされている。
主管部形成部11の中央部には、その軸方向と直角方向
をなす横方向に小さく突出する枝管部形成部接続部11
3が設けられている。
【0020】尚、主管部形成部11は上記の構造のもの
に限定されず、例えば、略中央部で左右の2つ割りとさ
れ、両者間をホットメルト接着剤で接着するか、軸方向
に相対的に移動させて嵌め合うような構造としてもよ
い。
【0021】又、主管部形成部11の中央部の周りを、
予め、強度向上のために、樹脂含浸強化短繊維をハンド
レアップ成形により塗布後自然常温硬化させておいても
よい。
【0022】枝管部形成部12は、ポリエチレン等を用
いてブロー成形により成形した成形品であって、直線状
の中空体であり、先端部に管接続部形成部121が設け
られている。その外周面には、管接続部の内周面にパッ
キングを装着する溝を形成するための凸条が周方向に沿
って複数個設けられている。その先端は密閉された頭部
122とされている。基端部の端部には開口部123が
設けられている。そして、主管部成形部11の接続部1
13に開口部123を嵌合するようにして、枝管部形成
部12を主管部形成部に装着して、T字型マンドレル1
が形成される。この際、接続部113の外周面と開口部
123の内周面間を、適宜ホットメルト接着剤等により
接着すると、両者間が強固に固定されて好適である。
【0023】尚、枝管部形成部12の主管部形成部11
への装着の仕方は上記の場合に限定されず、適宜両者間
を嵌め合いにし、脱型時に枝管部形成部12の軸方向に
抜き取ることができるような構造としてもよい。
【0024】図3は、本発明に使用する繊維強化樹脂製
管継手の製造装置3を示す正面図である。繊維強化樹脂
製管継手の製造装置3は、型受け部材34と、主管芯押
し部材32と、枝管芯押し部材33と、可動架台36と
を備えている。
【0025】型受け部材34は駆動側チャック31と軸
341よりなり、駆動側チャック31は軸34によりモ
ーターボックス37内のモーターに連絡され、回転可能
になされている(真空吸引は図示せず)。駆動側チャッ
ク31には、主管部形成部11の一端部の頭部112及
び枝管部成形部12の頭部122の外面形状に対応する
凹部311が設けられ、凹部311の内表面には微細孔
が設けられ、微細孔を通して真空吸引が可能とされてい
る。駆動側チャック31の外周には、複数個のピン31
2が周方向に沿って所定間隔をあけて一列に設けられて
いる。このピン312は硬化性樹脂含浸強化繊維をヘリ
カル状に巻き付ける際に、繊維を滑らせることなく巻付
け角度の精度をよくするのに使用する。
【0026】主管芯押し部材32の先端には、支持側チ
ャック321が周方向に回転可能に設けられている。支
持側チャック321は、主管部形成部11の他端部の頭
部112の外面形状に対応する凹部が設けられ、凹部の
内表面には微細孔が設けられ、微細孔を通して真空吸引
が可能とされている。支持側チャック321の外周に
は、複数個のピン322が周方向に沿って所定間隔をあ
けて一列に設けられている。支持側チャック321は、
シリンダー323に接続され、シリンダー323を伸縮
することにより、駆動側チャック31に対して接近させ
たり離したりすることができるようにされている。
【0027】枝管芯押し部材33の先端には、頂部が尖
った形状とされた枝管押し部331が周方向に回転可能
に設けられている。枝管押し部331は、シリンダー3
32に接続され、シリンダー332を伸縮することによ
り、駆動チャック31に対して接近させたり離したりす
ることができるようにされている。
【0028】主管芯押し部材32と枝管芯押し部材33
とは、図4に示す如く、L字状の回動板351の先端部
にそれぞれ装着されている。L字状の回動板351はそ
の中央部が第1の固定架台35に、軸受け352により
軸着されている。又、L字状の回動板351にはアーム
353の一端部が固定され、アーム353の他端部が固
定架台35に固定された第1のシリンダー354のアー
ムの先端に回動自在に軸着されている。そして、第1の
シリンダー354を縮めると、図3に示す如く、主管芯
押し部材32が駆動側チャック31の軸線上の位置に移
動され、第1のシリンダー354を伸ばすと、図示しな
いが、L字状の回動板351が回動して、枝管芯押し部
材33が主管芯押し部材32と入れ替って駆動側チャッ
ク31の軸線上の位置に移動される機構とされている。
【0029】図3に示す如く、固定架台35には、第2
のシリンダー355が固定されており、第2のシリンダ
ー355のアームの先端が可動架台36の連絡板361
に連結されている。
【0030】可動架台36は、モーターボックス37と
固定架台35との間に位置するように設けられている。
可動架台36は、回転テーブル362と回転モーター3
64と軸受け部材365よりなり、回転テーブル362
は軸363を介して回転モーター364に連結され、水
平面上を周方向に回転可能とされている。回転テーブル
362上には、軸受け部材365が設けられている。軸
受け部材365は、先端に主管受け部365aが設けら
れた主管用シリンダー365bと、先端部に枝管受け部
365cが設けられた枝管用シリンダー365dとから
構成されている。
【0031】駆動側チャック31と、支持側チャック3
21又は枝管押し部331間にT字型マンドレル1を支
持して、その周りに硬化性樹脂含浸強化繊維を巻き付け
るときには、軸受け部材365の主管用シリンダー36
5b及び枝管用シリンダー365dは縮められた状態と
され、T字型マンドレル1の駆動側チャック31の軸線
を回転軸とする回転、及びその周りに硬化性樹脂含浸強
化繊維を巻き付けるのに支障がないようにされる。
【0032】そして、T字型マンドレル1の枝管部形成
部12を回転軸として回転させて、その周りに硬化性樹
脂含浸強化繊維を巻き付けた後に、主管部形成部11を
回転軸として回転させて、その周りに硬化性樹脂含浸強
化繊維を巻き付けるようなセット換えのときには、軸受
け部材365の主管用シリンダー365b及び枝管用シ
リンダー365dは伸ばされて、T字型マンドレル1を
受けとめて、セット換えを行う役割をはたす。
【0033】以下、図5を参照し、T字型マンドレル1
の枝管部形成部12の周りに硬化性樹脂含浸強化繊維を
巻き付けた後、主管部形成部11の周りに回転させる状
態にセット換えする状態を例にとり説明する。
【0034】まず、図5(a)に示す如く、T字型マン
ドレル1の枝管部形成部12の周りに硬化性樹脂含浸強
化繊維が巻き付けられた状態で、枝管部形成部12の頭
部122が駆動側チャック31に固定され、主管部形成
部11の中央部の枝管部形成部12が連結された部分と
は反対の部分に枝管芯押し部材33の枝管押し部331
が当接された状態とされている。
【0035】この状態から、図5(b)に示す如く(図
3参照)、軸受け部材365の主管用シリンダー365
b及び枝管用シリンダー365dは伸ばして、それぞ
れ、T字型マンドレル1の主管部形成部11を主管受け
部365aで受けるとともに、その周りに硬化性樹脂含
浸強化繊維が巻き付けられた枝管形成部12を枝管受け
部365cで受けておいて、駆動側チャック31の真空
吸引を解除する。また、シリンダー332を縮めて、枝
管芯押し部331を駆動側マンドレル31から後退させ
る。
【0036】そして、図5(c)に示す如く(図3参
照)、第2のシリンダー355を縮めることにより、T
字型マンドレル1を軸受け部材365で受けた状態で可
動架台36とともに駆動チャック31から引っ張り出
す。
【0037】次に、図5(d)に示す如く(図3参
照)、ターンテーブル362を1/4周回転させて、T
字型マンドレル1の主管部形成部11の一端部を駆動チ
ャック31の方に向ける。
【0038】次に、図5(e)に示す如く(図3参
照)、第2のシリンダー355を伸ばし可動架台36を
駆動側チャック31の方向に移動させて、主管部形成部
11の一端部の頭部112を駆動チャック31に接近さ
せ、真空吸引して固定する。
【0039】同時に、図4に示す第1のシリンダー33
2を伸ばして、主管芯押し部材32を、駆動チャック3
1の軸線上に位置させる。最後に、シリンダー323を
伸ばしてT字型マンドレル1の主管部形成部11の他端
部の頭部に支持側チャック321を押し付け、真空吸引
して固定することによって、T字型マンドレル1の主管
部形成部11を回転軸とする回転が可能な状態として、
一連のセット換えを終了する。次に、本発明の繊維強化
樹脂製管継手を製造する方法の一実施例を図6〜図9を
参照して説明する。
【0040】第1工程として、図6に示す如く、T字型
マンドレル1の枝管部形成部12を回転軸として回転さ
せて、枝管部形成部12の周りに熱硬化性樹脂含浸強化
繊維を巻き付ける。
【0041】まず、図6(a)に示す如く、枝管部形成
部12の頭部122を装置3の駆動側チャック31に真
空吸引して固定する。尚、必要に応じて、ボルトによる
締め付け等、適当な固定手段を採用してもよい。T字型
マンドレル1の中央部の枝管部形成部12が装着された
部分とは反対の部分に枝管芯押し部材33の押付部33
1を押し付ける。尚、必要に応じ、略中央部の周りに補
強層形成用の熱硬化性樹脂含浸ガラスマット並びにクロ
スを巻き付け、半硬化させておく。
【0042】次に、必要に応じて、図6(b)に示す如
く、枝管部形成部12の周りに、ウィーピング防止層形
成用の熱硬化性樹脂含浸不織布を巻き付ける。次の、図
6(c)に示す如く、駆動側チャック31を回転させ
て、枝管部形成部12を回転軸として回転させ、フィー
ドアイ2を用い、複数本のガラスロービングに熱硬化性
樹脂含浸強化繊維4を、枝管部形成部12の管接続部形
成部121から基端部の周囲に巻き付ける。この際、ま
ず、フープ巻きにて巻き付け、次に、ヘリカル巻きにて
巻き付け、更に、再度フープ巻きにて巻き付ける。ヘリ
カル巻きにて巻き付ける際に、図6(c)に示す如く、
駆動側チャック31のピン312と主管部形成部11と
の交差部間をヘリカル巻きにする。このとき、単に駆動
側チャック31のピン312と主管部形成部11の基端
部間を往復するようにヘリカル巻きするだけでもかまわ
ないが、主管部形成部11の枝管部形成部12が装着さ
れた部分とは反対の部分まで巻き付けるようにして、硬
化性樹脂含浸強化繊維4を主管部形成部11との交差部
に巻き付けるようにすると、成形品の主管部と枝管部と
の交差部が強化されて好適である。 フィードアイ2
は、枝管部形成部12の軸に沿うX軸方向の移動作動お
よびVで示される回転作動の2軸の作動を行わせる。上
記の作動の他、枝管部形成部12に近接離反するZ軸方
向の移動作動、上下方向のY軸方向の移動作動及びUで
示される回動作動を加えた5軸の作動を行わせてもよ
い。
【0043】最後に、駆動側チャック31の回転を停止
し、駆動側チャック31のピン312の部分で、繊維を
切断する。第2工程として、図5を参照した上記の説明
の如く、セット換えを行う。
【0044】第3工程として、図7に示す如く、T字型
マンドレル1を、主管部形成部11を回転軸として回転
させて、主管部形成部11及び枝管部形成部12との交
差部の周りに熱硬化性樹脂含浸強化繊維4を巻き付け
る。
【0045】まず、図7(a)に示す如く、T字型マン
ドレル1の主管部形成部11の一端部の頭部112を駆
動チャック31に真空吸引により固定し、他端部の頭部
112を支持チャック321に真空吸引により固定す
る。そして、必要に応じて、主管部形成部11の略中央
部の周りにウィーピング防止用の熱硬化性樹脂含浸不織
布を巻きつける。
【0046】次に、図7(b)に示す如く、駆動側チャ
ック31を回転して、主管部成形部11を回転軸として
回転させ、フィードアイ2を用い、複数本のガラスロー
ビングに熱硬化性樹脂含浸強化繊維4を、主管部形成部
11の周囲に巻き付ける。
【0047】この際、まず、図7(b)に示す如く、フ
ープ状に巻き付け、次に、図7(c)に示す如く、ヘリ
カル状に巻き付け、更に、必要に応じて、再度フープ状
に巻き付ける。図7(c)に示す如く、ヘリカル状に巻
き付ける際に、駆動側チャック31のピン312と支持
側チャック321のピン322間に巻き付けるようにし
て行う。又、同時に、駆動側チャック31のピン312
と枝管部形成部12の基端部間及び枝管部形成部12の
基端部と支持側チャック321のピン322間をターン
させるようにして巻き付けるようにして、主管部形成部
11と枝管部形成部12との交差部との周りに特に念入
りに巻き付ける。
【0048】尚、フィードアイ2の作動は、主管部形成
部11の軸に沿うX軸方向の移動作用及びVで示される
回転作動の2軸の作動を行わせる。尚、枝管部形成部1
2の基端部との交差部に硬化性樹脂含浸強化繊維を巻き
付けるときに、上記の作動の他、主管部形成部11に近
接離反するZ軸方向の移動作動、上下方向のY軸方向の
移動作動及びUで示される回動作動を加えた5軸の作動
を行わせてもよい。
【0049】最後に、図7(d)に示す如く、駆動側チ
ャック31の回転を停止し、駆動側チャック31のピン
312及び支持側チャック321のピン322の部分で
繊維を切断する。そして、装置3の駆動側チャック31
及び支持側チャック321を真空吸引を解除して外し、
硬化性樹脂含浸強化繊維4が巻き付けられたT字型マン
ドレル1を取り出す。
【0050】第4工程として、図8に示す如く、T字型
マンドレル1の周りに巻き付けた硬化性樹脂含浸強化繊
維4をヒーター5により加熱硬化させて、繊維強化樹脂
層を形成する。
【0051】第5工程として、図9に示す如く、まず、
T字型マンドレル1の枝管部形成部12を押し潰すよう
にして脱型する。この際、枝管部形成部12と主管部成
形部11に接続部113との接着にホットメルト接着を
使用したとしても、乾燥時の加熱により溶融しているの
で、脱型には支障がない。次いで、主管部形成部11を
押し潰すようにして脱型して、T字状の繊維強化管継手
を得る。
【0052】尚、上記樹脂含浸強化繊維を巻き付ける際
に、フィードアイ2の作動及び曲成マンドレル1の回転
作動をコンピューター制御するようにすれば、高精度
化、効率化されるので好ましい。
【0053】制御精度は、コンピューターで制御する場
合は問題ないが、0.1mm以上の精度があれば十分で
ある。尚、各軸のモーターには、ACサーボモーターを
使用するのが好ましい。
【0054】又、主管部形成部に熱硬化性樹脂含浸強化
繊維を巻き付けた後、枝管部形成部に熱硬化性樹脂含浸
強化繊維を巻き付けるには上記工程において第1工程と
第3工程を逆にすればよい。
【0055】実施例1 図1に示すフィードアイ2、図2に示すT字型マンドレ
ル1、及び図3〜図5に示す繊維強化樹脂製管継手の製
造装置3を用いて、図5〜図9に示す工程に従い、下記
条件により、平均肉厚10mmのT字型の管継手(主管
部直径:150mm、枝管部直径75mm)を製造し
た。
【0056】熱硬化性樹脂含浸強化繊維、熱硬化性樹脂
含浸不織布及び熱硬化性樹脂含浸ガラスマット並びにク
ロス中の、樹脂組成物として、不飽和ポリエステル樹脂
(三井東圧社製:商品名「エスターR235)100重
量部と、メチルエチルケトンパーオキサイド0.33重
量部と、ナフテン酸コバルト0.003重量部との混合
物を用いた。
【0057】厚さ3mmのポリエステル製のフェルト状
不織布(200g/m2 、日本バイリーン社製)を上記
樹脂組成物に浸漬し、引き出した後60分間自然乾燥し
て樹脂組成物を80重量%含浸している熱硬化性樹脂含
浸不織布を得た。
【0058】縦150mm、横300mmのチョップド
ストランドマット(旭ファイバーガラス社製、番手45
0g/m2 )及び縦80mm、横150mmのロービン
グクロス(旭ファイバーガラス社製、番手330g/m
2 )を、それぞれ、上記樹脂組成物に浸漬し、引き出し
た後60分間自然乾燥して樹脂組成物を60重量%含浸
している熱硬化性樹脂含浸ガラスマット及び熱硬化性樹
脂含浸ガラスクロスを得た。
【0059】まず、図6(a)に示すように主管部形成
部11の中央部に2枚の上記熱硬化性樹脂含浸ガラスマ
ットを巻き付け、その上に16枚の上記熱硬化性樹脂含
浸ガラスクロスを巻き付けた。
【0060】次に、図6(b)に示すように枝管部形成
部12に熱硬化性樹脂含浸不織布を巻き付けた。次い
で、図6(c)に示すように、10本のガラスロービン
グ(番手2230g/km)に上記樹脂組成物を含浸し
た熱硬化性樹脂含浸強化繊維を枝管部形成部12に巻き
付けた。
【0061】次に、図7(a)に示すように主管部形成
部11に2枚の熱硬化性樹脂含浸不織布を巻き付け、次
いで、図7(b)〜(d)及び図8に示すように熱硬化
性樹脂含浸強化繊維を巻き付けた後、ヒーターにより8
0℃で2時間加熱して熱硬化性樹脂を硬化した。
【0062】尚、熱硬化性樹脂含浸強化繊維は、約55
重量%の樹脂を含浸しており、この繊維を巻き付ける際
はフィードアイ2には、共にX,Vの2軸の作動を行わ
せた。
【0063】硬化後、脱型して、繊維強化樹脂製管継手
を得た。その結果、枝管部形成部12を駆動側チャック
31と枝管芯押し部材33との間に装着開始から、主管
部形成部11を駆動側チャック31と主管芯押し部材3
2の間から取り外すまでの成形時間(自然放置の時間を
除く。以下同じ。)は、25分間であった。尚、図5に
示すマンドレルのセット換え時間は40秒間であった。
【0064】又、得られたT字型の繊維強化樹脂製管継
手に管を配管して、静水圧破壊試験を行った。その結
果、水漏れ及び破壊をおこすことのない耐圧強度は、4
2kg/cm2 であった。
【0065】尚、静水圧破壊試験は、図10及び図11
に示す如く、本発明により得られたT字型の繊維強化樹
脂製管継手6の各管接続部61に、短管7を接続し、短
管7の端部をフランジ8にて蓋をして、そのフランジ8
の一部より、静水圧を負荷することにより、耐圧強度を
評価した。
【0066】実施例2 フィードアイにX,Vの2軸の作動を行わせる代わり
に、X,V,Y,Z,Uの5軸の作動を行わせたこと以
外は、実施例1と同様にして、実施例1と同様のT字型
の繊維強化樹脂製管継手の製造を行った。
【0067】その結果、成形時間は、18.5分間であ
った。尚、図5に示すセット換え時間は40秒間であっ
た。又、繊維強化樹脂製T字型の管継手に管を配管し
て、静水圧破壊試験を行った。その結果、耐圧強度は、
42kg/cm2 であった。
【0068】比較例 マンドレルへの強化繊維の巻き付けをフィードアイを用
いることなく行い、熱硬化性樹脂をハンドレアップ成形
法にて行ったこと、マンドレル回転装置によるセット換
えを行うことなく手作業によるセット換えを行ったこと
以外は実施例1と同様にして、平均肉厚が15mmであ
るT字型の繊維強化樹脂製管継手の製造を行った。
【0069】その結果、成形時間は、45分を要した。
尚、手作業によるセット換えに3分間を要した。又、T
字型の繊維強化樹脂製管継手に管を配管して、静水圧破
壊試験を行った。その結果、耐圧強度は、42kg/c
2 であった。
【0070】尚、実施例1と同様の平均肉厚10mmの
場合には、製品にバラツキが大きくて、常に40kg/
cm2 以上の耐圧強度を常に満足させることができず、
常に実施例と同様に40kg/cm2 以上の耐圧強度が
ある製品を得るためには、平均肉厚を15mmとする必
要があった。
【0071】実施例1、実施例2及び比較例の説明から
も明らかな如く、実施例の場合には、いずれも成形時間
が短く、且つ内圧強度も高い。これに対して、比較例の
場合には、成形時間が長く、同じ実施例と同じ強度の製
品を安定して得るためには、その肉厚を厚くする必要が
あり、コスト高となった。
【0072】
【効果】本願の請求項1の発明の繊維強化樹脂製管継手
の製造方法は、上記の如き構成とされているので、高強
度及び高精度の枝管付きの繊維強化樹脂製管継手を、生
産性よく、且つ安価に製造することができる。
【0073】本願の請求項2の発明の繊維強化樹脂製管
継手の製造装置は、上記の如き構成とされているので、
枝管部形成部を回転軸とする回転と、主管部形成部を回
転軸とする回転との間のセット換えを、速やかに且つ確
実に行うことができ、枝管付きの繊維強化樹脂製管継手
を生産性よく、且つ安価に製造する装置として用いるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用するフィードアイの作動を示す説
明図である。
【図2】本発明に使用するT字型マンドレルの一例を示
す正面図である。
【図3】本発明に使用する繊維強化樹脂製管継手の製造
装置の一例を示す正面図である。
【図4】図3に示す装置における、右側面図である。
【図5】図3に示す装置を用いて、T字型マンドレル
を、枝管部形成部を回転軸とする回転から、主管部形成
部を回転軸とする回転へと、セット換えする状態を説明
する正面図である。
【図6】本発明の一実施例における、T字型マンドレル
の枝管部形成部を回転軸として回転させて、その周りに
熱硬化性樹脂含浸強化繊維を巻き付ける状態を説明する
正面図である。
【図7】本発明の一実施例における、T字型マンドレル
の主管部形成部を回転軸として回転させて、その周りに
熱硬化性樹脂含浸強化繊維を巻き付ける状態を説明する
正面図である。
【図8】本発明の一実施例における、ヒーターにより、
樹脂を硬化させて繊維強化樹脂層を形成する状態を示す
正面図である。
【図9】本発明の一実施例における、T字状マンドレル
を脱型する状態を示す正面図である。
【図10】本発明により得られたT字型の繊維強化樹脂
製管継手の静水圧試験を行う状態を説明する正面図であ
る。
【図11】本発明により得られたT字型の繊維強化樹脂
製管継手の静水圧試験における、接続部を示す縦断面図
である。
【符号の説明】
1 T字型マンドレル 2 フィードアイ 3 繊維強化樹脂製管継手の製造装置 4 熱硬化性樹脂含浸強化繊維 5 ヒーター 11 主管部形成部 12 枝管部形成部 31 駆動側チャック 32 主管芯押し部材 33 枝管芯押し部材 34 型受け部材 35 固定架台 36 可動架台 321 支持側チャック 331 枝管押し部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29L 31:24 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 70/16 B29C 70/06 F16L 41/02 F16L 47/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主管部形成部と、該主管部形成部に着脱
    自在な枝管部形成部よりなるマンドレルに硬化性樹脂含
    浸強化繊維を巻き付け、樹脂を硬化させて繊維強化樹脂
    層を形成した後、マンドレルを脱型して繊維強化樹脂製
    管継手を製造する方法であって、型受け部材と枝管芯押
    し部材と主管芯押し部材と可動架台とが備えられた繊維
    強化樹脂製管継手の製造装置を用いて、型受け部材の軸
    線上のマンドレルを支持する位置に枝管芯押し部材を移
    動させて、組立て状態のマンドレルの枝管部形成部を型
    受け部材と枝管芯押し部材との間で支持して、枝管部形
    成部を回転軸として回転させて枝管部形成部の周りに硬
    化性樹脂含浸強化繊維を巻き付け、その周りに硬化性樹
    脂含浸強化繊維が巻き付けられたマンドレルを可動架台
    に受けた状態で型受け部材と枝管芯押し部材の支持を外
    し、型受け部材の軸線上のマンドレルを支持する位置に
    主管芯押し部材を移動させて枝管芯押し部材と入れ替え
    て、マンドレルの主管部形成部を型受け部材と主管芯押
    し部材との間で支持し、主管部形成部を回転軸として回
    転させて主管部形成部の周りに硬化性樹脂含浸強化繊維
    を巻き付けるか、又は、型受け部材の軸線上のマンドレ
    ルを支持する位置に主管芯押し部材を移動させて、組立
    て状態のマンドレルの主管部形成部を型受け部材と主管
    芯押し部材との間で支持して、主管部形成部を回転軸と
    して回転させて主管部形成部の周りに硬化性樹脂含浸強
    化繊維を巻き付け、その周りに硬化性樹脂含浸強化繊維
    が巻き付けられたマンドレルを可動架台に受けた状態で
    型受け部材と主管芯押し部材の支持を外し、型受け部材
    の軸線上のマンドレルを支持する位置に枝管芯押し部材
    を移動させて主管芯押し部材と入れ替えて、マンドレル
    の枝管部形成部を型受け部材と枝管芯押し部材との間で
    支持し、枝管形成部を回転軸として回転させて枝管部形
    成部の周りに硬化性樹脂含浸強化繊維を巻き付け、これ
    らの樹脂を硬化して繊維強化樹脂層を形成した後脱型す
    ることを特徴とする繊維強化樹脂製管継手の製造方法。
  2. 【請求項2】 枝管部形成部と主管部形成部とを有する
    マンドレルの周りに硬化性樹脂含浸強化繊維を巻き付け
    て繊維強化樹脂製管継手を製造する装置であって、型受
    け部材と枝管芯押し部材と主管芯押し部材と可動架台と
    が備えられ、型受け部材の軸線上のマンドレルを支持す
    る位置に、枝管芯押し部材又は主管芯押し部材のいずれ
    かが択一的に移動されて、型受け部材と枝管芯押し部材
    又は主管芯押し部材との間でマンドレルを支持し、枝管
    部形成部又は主管部形成部を回転軸とする回転を切り替
    えてその周りに硬化性樹脂含浸強化繊維を巻き付けるこ
    とが可能とされ、且つ可動架台は、型受け部材と枝管芯
    押し部材又は主管芯押し部材との間に配置され、型受け
    部材と枝管芯押し部材又は主管芯押し部材との間より取
    り外したマンドレルを受けとめて水平面に沿って回動
    し、型受け部材と枝管芯押し部材との間での枝管部形成
    部の支持位置と、型受け部材と主管芯押し部材との間で
    の主管部成形部の支持位置との切り換えが可能とされて
    いることを特徴とする繊維強化樹脂製管継手の製造装
    置。
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