JP3132875U - 斜面の緑化構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】斜面1上に、透水性を有する土木シート2を張設する。この土木シート2上に金網材3を敷設し、金網材3に通した補強線4を縦横は配設する。地上に植生した蔓性植物9を、金網材3に沿わして生育させる。土木シート2によって斜面1を覆い、外観を良好にする。土木シート2は破損が生じ難く、斜面1から透過した水分によって植物が生育する。
【選択図】図1
Description
同公報に記載されている手段は、斜面上にヤシ殻繊維や不織布などを成形したシートを斜面に敷き、その上に金網材を敷設して、固定するものであった。
繊維状のシートであると、斜面に根づく雑草が、この繊維状シートの繊維の間から表面に出て、斜面の外観を良くないものにすることがあった。
斜面上に土木シートを張設し、
この土木シートを覆うように金網材を敷設して固定し、
この金網材に添わして、植物を生育させるものである。
また、本考案にかかる他の斜面の緑化構造は、
金網材には、縦横に張設した補強線を通し、
この補強線と一緒に、金網材を固定するものである。
更に、本考案にかかる他の斜面の緑化構造は、
植物として、蔓性植物を採用するものである。
更に、本考案にかかる他の斜面の緑化構造は、
土木シートの色として、緑系統色を採用するものである。
<a>斜面を土木シートで覆うため、シートの腐食や破損などが生じ難く、メンテナンスが容易である。
<b>透水性の土木シートを使用するため、斜面に張った植物が水分を吸収可能となり、植物の生育が良好となる。
<c>斜面全体を土木シートで覆うことにより、古い擁壁などを覆うこととなり、斜面全体の景観が良好となる。
<d>土木シートによって、生育させた蔓植物の根が擁壁のクラックに侵入することや、斜面の雑草などが表面に出てくるのを防ぐことが可能である。
<e>緑色の系統色のシートを使用することにより、斜面の景観を更に良好にすることが可能となる。
本考案にかかる斜面の緑化構造は、斜面上に土木シートを張設し、この土木シートによって、斜面を覆い、その上に金網材を固定することにより、シートの破損を少なくし、更に斜面の外観も良好にするものである。
この土木シート2は、透水性を備えているが、土の粒子は通さない性質を有している。
図1及び図2において、1は、既存の石積みの斜面であり、その斜面1の上に土木シート2を張設してある。
土木シート2は、広く土木の分野で使用されているシートであって、ポリエチレンなどの合成樹脂製材料によって形成されている。
この土木シート2は、その表面の色としては、緑系統の色彩が好適である。
斜面1全体を土木シート2によって覆うことにより、既存の擁壁等をすっかり覆うことにより、斜面1の外観が良好となる。
緑系統のシート2を使用することにより、斜面の景観はより良好になる。
この土木シート2の上に、ひし形金網などの金網材3を敷設する。
この金網材3の網目を通して、斜面の上下(縦)、及び水平方向(横)に金属線である補強線4を張る。
縦横の補強線4は、斜面1の上にて交差するが、その交差部分を斜面に固定する。
図3及び図4に示すのは、補強線4を固定するための取付金具5であって、中心にアンカー孔6を有し、上下左右端部に爪7を備えている。
この取付金具5の爪7を、縦横の補強線4に引掛けて、アンカー孔6に通したアンカー8を、斜面1である既存擁壁に打ち込み、固定する。
補強線4は、金網材3に通してあり、補強線4の固定と同時に、金網材3が固定される。
斜面1の下部の地上に、植物を植生する。
植生する植物は、蔦のような蔓性植物9である。
蔓性植物9は、金網材3にその蔓を絡めて、斜面1に沿って登るように生育し、やがて斜面1全体を覆うことになる。
土木シート2は透水性を有しており、斜面1からの水分が土木シート2を抜け、その水分を吸水して、植物の生育が良好となる。
しかしながら、土木シート2によって植物9が斜面1側へ根を伸ばすのが阻止され、クラックなどに侵入するのが防止される。
2:土木シート
3:金網材
4:補強シート
5:取付金具
6:アンカー孔
7:爪
8:アンカー
9:蔓植物
Claims (4)
- 擁壁面上に透水性を有する土木シートを張設し、
この土木シートを覆うように金網材を敷設して固定し、
この金網材に添わして、植物を生育させたこと、
を特徴とした斜面の緑化構造。 - 金網材には、縦横に張設した補強線を通し、
この補強線と一緒に、金網材を固定したこと、
を特徴とする請求項1記載の斜面の緑化構造。 - 植物は蔓性植物であること、
を特徴とする請求項1又は2記載の斜面の緑化構造。 - 土木シートの色として、緑系統色を採用したこと、
を特徴とする請求項1、2又は3記載の斜面の緑化構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007002560U JP3132875U (ja) | 2007-04-11 | 2007-04-11 | 斜面の緑化構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007002560U JP3132875U (ja) | 2007-04-11 | 2007-04-11 | 斜面の緑化構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3132875U true JP3132875U (ja) | 2007-06-21 |
Family
ID=43283578
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007002560U Expired - Lifetime JP3132875U (ja) | 2007-04-11 | 2007-04-11 | 斜面の緑化構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3132875U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021004470A (ja) * | 2019-06-25 | 2021-01-14 | 株式会社大林組 | 盛土補強構造 |
JP2021025262A (ja) * | 2019-08-02 | 2021-02-22 | 東亜グラウト工業株式会社 | ブロック積み擁壁及びその施工方法 |
-
2007
- 2007-04-11 JP JP2007002560U patent/JP3132875U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021004470A (ja) * | 2019-06-25 | 2021-01-14 | 株式会社大林組 | 盛土補強構造 |
JP7263942B2 (ja) | 2019-06-25 | 2023-04-25 | 株式会社大林組 | 盛土補強構造 |
JP2021025262A (ja) * | 2019-08-02 | 2021-02-22 | 東亜グラウト工業株式会社 | ブロック積み擁壁及びその施工方法 |
JP7350293B2 (ja) | 2019-08-02 | 2023-09-26 | 東亜グラウト工業株式会社 | ブロック積み擁壁及びその施工方法 |
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