JP3132854B2 - 高分子系帯電防止剤 - Google Patents

高分子系帯電防止剤

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JP3132854B2
JP3132854B2 JP03260731A JP26073191A JP3132854B2 JP 3132854 B2 JP3132854 B2 JP 3132854B2 JP 03260731 A JP03260731 A JP 03260731A JP 26073191 A JP26073191 A JP 26073191A JP 3132854 B2 JP3132854 B2 JP 3132854B2
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一司 渡辺
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は特定のグラフトポリマ−
から成る高分子系帯電防止剤に関する。
【0002】さらに詳しくは、熱可塑性ポリエステル樹
脂、ポリカ−ボネ−ト樹脂およびABS系樹脂等の樹脂
組成物およびこれらの各種成形品の制電性と光沢を付与
するために混合する高分子系帯電防止剤に関する。
【0003】
【従来の技術】熱可塑性ポリエステル樹脂、ポリカ−ボ
ネ−ト樹脂およびABS系樹脂はそれぞれ優れた特性を
有しているために自動車、家電製品部品、基盤部品、繊
維、フィルム、シ−ト等の成形用材料として広く用いら
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの成形
用樹脂は疎水性であるため制電性が要求される分野での
使用は制限されることもある。例えば、ポリエチレンテ
レフタレ−トに代表されるポリエステル繊維では、衣類
として着用中に放電音、パチパチとする不快感をもたら
すことや、汚れ易いまたは製糸時、加工時に種々のトラ
ブルを発生しやすい欠点がある。
【0005】また、ABS系樹脂が用いられているOA
・電子部品においては、複写機、プリンタ−の紙送りの
不調、静電気による電撃、ほこりの付着等様々の問題が
ある。 このような問題を解決するために、疎水性の成
形用樹脂に親水性を付与して制電性を発現させようとす
る試みが行なわれており、これまでに数多くの提案がな
されている。例えばイオン性帯電防止剤を成形用樹脂に
対して重合時に添加するか、表面コ−ティングまたは練
り込む方法が挙げられる。
【0006】特にスルホン酸金属塩は特開昭50−53
465号、特開昭54−6049号および特開昭60−
38123号等に用いられているが、これらイオン性帯
電防止剤や無機系帯電防止剤は、成形用樹脂からブリ−
ドアウトすることが避けられなく、帯電効果の経時的な
減少が顕著で、さらには水洗などによっては、これらイ
オン性帯電防止剤が樹脂から脱落することが大きな問題
である。
【0007】帯電効果を耐久化させるため、種々の親水
性ポリマ−を成形用樹脂に混合する方法が知られてい
る。最も代表的な方法としては、ポリアルキレンエ−テ
ルを成形用樹脂に混合することが、特公昭60−119
44号、特開平3−124760号等、数多く提案され
ているが、ポリアルキレンエ−テルは一般的な疎水性の
成形用樹脂と相溶性が悪いため、この成形用樹脂の機械
的強度や耐熱性を大幅に低下させる欠点がある。親水性
ポリマ−としてポリアルキレンエ−テル成分を有したポ
リアミドエラストマ−、親水性基含有スチレン系樹脂、
熱可塑性ポリウレタン等を添加する方法が、例えば特開
昭60−39413号、特開平1−308444号、特
開平2−80460等で報告されているが、制電性の耐
久化の点で大幅の改善が見られるものの、機械的強度、
耐熱性その他必要諸物性において、十分満足できるには
至っていないのが現状である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意検討の結果、成形用樹脂に適量混合
することで、前記成形用樹脂の機械的強度、耐熱性等の
諸物性を損なうことなく、優れた耐久制電性、光沢およ
び耐薬品・耐油性を付与する効果のある高分子系帯電防
止剤が得られることを見い出し本発明を完成するに到っ
た。
【0009】本発明の高分子系帯電防止剤は、グラフト
ポリマ−であり、幹ポリマ−がポリアミド、枝ポリマ−
がポリアルキレンエ−テルと熱可塑性ポリエステルとの
ブロックポリマ−から構成される。本発明の高分子系帯
電防止剤の幹ポリマ−であるポリアミドとしては、三員
環以上のラクタム、ω−アミノカルボン酸、二塩基酸と
ジアミン等の重縮合によって得られる各種のポリアミド
が挙げられる。
【0010】具体的には、ε−カプロラクタム、アミノ
カプロン酸、エナントラクタム、7−アミノヘプタン
酸、11−アミノウンデカン酸等の重合体、あるいは、
ブタンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ノナメチレ
ンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレ
ンジアミン、メタキシリレンジアミン等のジアミン類
と、テレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、セパチ
ン酸、ドデカン2塩基酸、グルタ−ル酸等のジカルボン
酸等を重縮合することによって得られる重合体、または
それらの共重合体が挙げられる。
【0011】さらに詳しくは、ナイロン46、ナイロン
6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン11、ナ
イロン12、ナイロン612のような脂肪族ポリアミ
ド、ポリヘキサメチレンテレフタルアミド、ポリヘキサ
メチレンイソフタルアミド、キシリレン基含有ポリアミ
ドのような芳香族ポリアミド、またポリエ−テルアミ
ド、ポリエ−テルエステルアミドと呼ばれるポリアミド
とポリエ−テルセグメントからなるマルチブロック共重
合体も例示できる。
【0012】以上挙げたポリアミドのなかでも、ナイロ
ン6、ナイロン66、ナイロン12、ポリエ−テルアミ
ドが特に好ましい。
【0013】これらポリアミドの数平均分子量は特に限
定されないが、好ましくは、本発明の高分子系帯電防止
剤の用途によって5,000〜50,000の範囲のも
のが任意に使用できる。
【0014】本発明の高分子系帯電防止剤の枝ポリマ−
である(ポリアルキレンエ−テル−熱可塑性ポリエステ
ル)ブロックポリマ−はポリアルキレンエ−テル成分と
熱可塑性ポリエステル成分から成るブロックポリマ−で
あれば、いかなる構造でもよい。一般的に、両構成成分
で、親水性を付与すべきポリアルキレンエ−テル成分
と、成形用樹脂に対する相溶性および機械的強度、耐熱
性を付与すべき熱可塑性ポリエステル成分とは、互いに
その組成比の範囲で鎖長が長いほうが好ましい。最も好
ましくは、ジブロックポリマ−と呼ばれるポリアルキレ
ンエ−テル成分鎖と熱可塑性ポリエステル鎖がただ1つ
の共有結合により結ばれたブロックポリマ−が挙げられ
る。本発明の高分子系帯電防止剤の枝ポリマ−中のポリ
アルキレンエ−テル成分としては、炭素数2〜6の環状
エ−テルの開環重合によって得られる重合体または共重
合体が挙げられる。具体的にはポリエチレンオキサイ
ド、ポリプロピレンオキサイド、ポリテトラメチレング
リコ−ル、ポリ(エチレン−プロピレン)オキサイド、
ポリヘキサメチレングリコ−ル等が挙げられる。
【0015】以上挙げた中でもポリエチレンオキサイド
(ポリエチレングリコ−ル)が最も好ましく用いられ
る。
【0016】これらポリアルキレンエ−テル成分の数平
均分子量は特に限定されないが、本発明の高分子系帯電
防止剤の用途によって、30〜6,000の範囲のもの
が最も好ましく用いられる。本発明の高分子帯電防止剤
の枝ポリマ−中の熱可塑性ポリエステル成分としては、
グリコ−ル成分として、炭素数2〜6のグリコ−ル、例
えばエチレングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、1,
4−ブタンジオ−ル、ネオペンチルグリコ−ル、ヘキサ
メチレングリコ−ル等のグリコ−ルと、ジカルボン酸成
分として、例えばテレフタル酸、イソフタル酸、及びそ
れらのアルキル核置換体、ハロゲン核置換体等のジカル
ボン酸とを重縮合して得られる重合体または共重合体が
挙げられる。
【0017】具体的にはポリエチレンテレフタレ−ト、
ポリプロピレンテレフタレ−ト、ポリブチレンテレフタ
レ−ト、ポリブチレンナフタレ−ト、ポリエチレン−
1,2−ビス(フェノキシ)エタン−4,4´−ジカル
ボキシレ−ト、ポリエチレンイソフタレ−ト/テレフタ
レ−ト、ポリブチレンイソフタレ−ト/テレフタレ−
ト、ポリブチレンテレフタレ−ト/デカンジカルボキシ
レ−ト等がある。さらにテレフタル酸ジクロライド、イ
ソフタル酸ジクロライド等の二塩基酸ハロゲン化物と、
2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン等
の二価フェノ−ル類との重縮合により得られるポリアリ
レ−トも含まれる。
【0018】これらの中で機械的性質、成形性などのバ
ランスのとれたポリエチレンテレフタレ−ト、ポリブチ
レンテレフタレ−トが好ましく用いられる。これら熱可
塑性ポリエステル成分の数平均分子量は特に限定されな
いが、本発明の高分子系帯電防止剤の用途によって、
1,000〜20,000の範囲のものが最も好ましく
用いられる。
【0019】本発明の高分子系帯電防止剤は、成形用樹
脂すなわち熱可塑性ポリエステル樹脂、ポリカ−ボネ−
ト樹脂およびABS系樹脂に対して、優れた耐久制電性
や光沢を付与する目的で適量混合される。前記成形用樹
脂に対する本発明の高分子系帯電防止剤の混合割合は適
量であり、特に限定されないが、一般的には、1wt%
〜50wt%の範囲が好ましい。この混合割合が1wt
%を下回る場合は、ほとんど制電性効果が期待できな
く、50wt%を上回る場合には、前記成形用脂の機械
的強度、耐熱性、成形加工性等諸物性が、良否にかかわ
らず変化することがあり好ましくない。
【0020】これらの意味で、混合割合は5wt%〜2
0wt%の範囲が最も好ましい。
【0021】本発明の高分子系帯電防止剤を熱可塑性ポ
リエステル樹脂、ポリカ−ボネ−ト樹脂およびABS系
樹脂に代表される成形用樹脂に混合する際、これら成形
用樹脂に制電性を付与する親水性ポリマ−は、幹ポリマ
−のポリアミド、および枝ポリマ−中のポリアルキレン
エ−テル成分であり、成形用樹脂に対して相溶性を有
し、親水性ポリマ−を固定化することで制電性を耐久化
すると同時に、親水性ポリマ−を混合することにより起
こる機械的強度、耐熱性等の低下を防ぐ役割を果たすの
が枝ポリマ−中の熱可塑性ポリエステル成分である。
【0022】本発明の高分子系帯電防止剤の枝ポリマ−
中のポリアルキレンエ−テル成分は制電性を付与する効
果は大きいが、あまり高分子系帯電剤中に占める重量割
合が多くなり過ぎると、高分子系帯電剤自体の機械的強
度、耐熱性を損なうため好ましくない。
【0023】高分子系帯電剤中に占める枝ポリマ−中の
ポリアルキレンエ−テル成分の重量割合は3〜30wt
%が好ましく、最も好ましくは5〜20wt%である。
【0024】本発明の高分子系帯電防止剤において、一
本の幹ポリマ−にグラフト化した枝ポリマ−の平均本数
および幹ポリマ−のポリアミド、枝ポリマ−中のポリア
ルキレンエ−テル成分と熱可塑性ポリエステル成分のそ
れぞれの数平均分子量は、特に限定されず、本発明の高
分子系帯電防止剤の性能、用途によって任意のものが重
合可能で使用できる。本発明の高分子系帯電防止剤の製
造法は特に限定されなく、任意適当な方法が用いられ
る。
【0025】最も一般的な例としては、本発明記載の公
知のポリアミドをアルカリ性化合物の共存下、炭素数2
〜4のアルキレンオキサイドと反応させβ−ヒドロキシ
アルキル化ポリアミドを得た後、この変性ポリアミドの
水酸基から熱可塑性ポリエステルを重縮合する方法が挙
げられる。
【0026】前記載の方法のβ−ヒドロキシアルキル化
ポリアミドを得る過程については、「ジャ−ナルオブポ
リマ−サイエンス」15巻、427頁、(1955
年)、特開平1−92223号等に記載されている公知
の方法が利用できる。
【0027】本過程において、ポリアミド成分とポリア
ルキレンエ−テル成分の組成比、および枝ポリマ−の平
均グラフト化本数が決定される。このような方法を用い
て得られたβ−ヒドロキシアルキル化ポリアミドに熱可
塑性ポリエステルを重合付加する方法の代表例として
は、このβ−ヒドロキシアルキル化ポリアミドの存在
下、下記一般式化3[III]
【0028】
【化3】
【0029】《ここでR3 は炭素数2〜6のアルキレン
基、μは1〜200の整数を示す》で示されるポリエス
テルプレポリマ−の少なくとも1種をエステル交換反応
より重合する方法が挙げられる。
【0030】一般式[III]のμの範囲としては1〜20
0の間であるがμの増大とともにポリエステルプレポリ
マ−とβ−ヒドロキシアルキル化ポリアミドとの反応性
は減少する。このためμの範囲は1〜20が好ましい。
これらポリエステルプレポリマ−とβ−ヒドロキシアル
キル化ポリアミドを重縮合する条件は、一般的なポリエ
ステルの重縮合と同様な条件が好ましく用いられる。す
なわち、溶融状態で1Torr以下の減圧下において、反応
が進行し、熱可塑性ポリエステル成分が高分子量化され
る。また適当なエステル交換触媒を添加すると、反応が
すみやかに進行し好ましい。
【0031】用いられるエステル交換触媒は、一般的に
ポリエステルの重縮合時に使用されるものならば、いか
なるものでもよく、最も好ましくはテトラブチルチタネ
−ト等が挙げられる。前記載の製造法において、得られ
る高分子系帯電防止剤の各セグネント組成、分子量なら
びに一本の幹ポリマ−にグラフト化した枝ポリマ−の本
数を均一化することは困難であるが、耐久制電性付与効
果や機械的強度、耐熱性等の諸物性を均一化すること
は、一般的に充分制御できる。
【0032】特許請求の範囲第2項記載の一般式
[I]、[II]に示される高分子系帯電防止剤におい
て、R1 は炭素数4〜8のアルキレン基または置換基を
有してもよいフェニレン基、R2 は炭素数4〜14のア
ルキレン基、R3 は炭素数2〜6のアルキレン基、mは
1〜1,000、nは1〜10、pは1〜200、qは
1〜500の正数をそれぞれ示す。
【0033】R1 、R2 およびR3 の具体例としては、
1 はブチレン基、ヘキシレン基、オクチレン基、1,
3−フェニレン基、1,4−フェニレン基、メタキシリ
レン基等、R2 はブチレン基、ヘキシレン基、ノニレン
基、デシレン基、ウンデシン基、ドデシン基等およびR
3 はエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ヘキシレ
ン基等が挙げられる。m、n、p、およびqの範囲につ
いては、本発明の高分子系帯電防止剤の用途別の必要諸
物性を満足させるように容易に制御できる。
【0034】前記の用途別の必要諸物性とは、例えば親
水性と機械的強度、耐熱性等とのバランスを挙げること
ができる。
【0035】本発明の高分子系帯電防止剤を、成形用樹
脂つまり熱可塑性ポリエステル樹脂、ポリカ−ボネ−ト
樹脂、およびABS系樹脂に対して混合する際、相溶性
を付与すべき高分子系帯電防止剤枝ポリマ−中の熱可塑
性ポリエステル成分と親水性成分とのバランス、および
親水性成分中の幹ポリマ−ポリアミドと枝ポリマ−中の
ポリアルキレンエ−テル成分とのバランスが理想的にな
る必要がある。
【0036】親水性成分中のポリアミドとポリアルキレ
ンエ−テル成分とのバランスにおいては、ポリアルキレ
ンエ−テル成分の全親水性成分中に占める割合が増大す
ると、親水性は増すが、機械的強度、耐熱性等は減少す
る。
【0037】これらの関連から、親水性を増やすために
は、qに対して、m、n、pを増やす、さらに述べる
と、m、n、pの中ではmに対して、n、pを増やすこ
とが挙げられる。機械的強度、耐熱性等を増やすために
は、qの量を増やすことがまず挙げられるが、親水性成
分中のm、n、pに記すると、mの量を増やすことが好
ましい。このような理由により、mは1〜1,000、
nは1〜10、pは1〜200、qは1〜500の範囲
で好ましく利用できるが、mが10〜100、nが1〜
3、pが1〜200、qが10〜500の範囲が実用上
最も好ましい。
【0038】本発明の高分子系帯電防止剤を添加する成
形用樹脂としては、熱可塑性ポリエステル樹脂、ポリカ
−ボネ−ト樹脂、ABS系樹脂が挙げられる。
【0039】熱可塑性ポリエステル樹脂は、本発明の高
分子系帯電防止剤枝ポリマ−中の熱可塑性ポリエステル
成分と同等のものが用いられる。すなわち、グリコ−ル
成分として炭素数2〜6のグリコ−ル、例えばエチレン
グリコ−ル、プロピレングリコ−ル、1,4−ブタンジ
オ−ル、ネオペンチルグリコ−ル、ヘキサメチレングリ
コ−ル等のグリコ−ルと、ジカルボン酸成分として、例
えば、テレフタル酸、イソフタル酸、及びそれらのアル
キル核置換体、ハロゲン核置換体等のジカルボン酸とを
重縮合して得られる重合体または共重合体が挙げられ
る。
【0040】具体的にはポリエチレンテレフタレ−ト、
ポリプロピレンテレフタレ−ト、ポリブチレンテレフタ
レ−ト、ポリヘキシレンテレフタレ−ト、ポリエチレン
ナフタレ−ト、ポリブチレンナフタレ−ト、ポリエチレ
ン−1,2−ビス(フェノキシ)エタン−4,4´−ジ
カルボキシレ−ト、ポリエチレンイソフタレ−ト/テレ
フタレ−ト、ポリブチレンイソフタレ−ト/テレフタレ
−ト、ポリブチレンテレフタレ−ト/デカンジカルボキ
シレ−ト等がある。さらにテレフタル酸ジクロライド、
イソフタル酸ジクロライド等の二塩基酸ハロゲン化物
と、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
等の二価フェノ−ル類との重縮合により得られるポリア
リレ−トも含まれる。
【0041】これらの中で機械的性質、成形性などのバ
ランスのとれたポリエチレンテレフタレ−ト、ポリブチ
レンテレフタレ−トが好ましく用いられる。
【0042】これらの熱可塑性ポリエステル樹脂の数平
均分子量は特に限定されないが、10,000〜35,
000の範囲のものが好ましく用いられる。
【0043】ポリカ−ボネ−ト樹脂は、種々の二価フェ
ノ−ルとホスゲンを反応させるホスゲン法、または二価
フェノ−ルとジフェニルカ−ボネ−トなどの炭酸エステ
ルを反応させるエルテル交換法によって得られる重合体
または共重合体である。
【0044】用いられる二価フェノ−ルとしては、2,
2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,
2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2
−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペン
タン、4,4´−ジヒドロキシ−2,2,2−トリフェ
ニルエタン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−3−メ
チルフェニル)プロパン、1,1´−ビス−(4−ヒド
ロキシフェニル)−パラ−ジイソプロピルベンゼン、
1,1´−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘ
キサン、ジヒドロキシジフェニルエ−テル等が挙げられ
る。
【0045】これらの中で2,2−ビス−(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパンをハスゲンとアルカリ水溶液一
塩化メチレン系で界面重縮合させて得られるポリカ−ボ
ネ−トが最も好ましく用いられる。これらポリカ−ボネ
−ト樹脂の数平均分子量は特に限定されないが、10,
000〜50,000の範囲のものが好ましい。
【0046】ABS系樹脂は、ゴム状重合体10〜70
重量部に対して、芳香族ビニル単量体40〜80重量
%、シアン化ビニル単量体20〜40重量%およびこれ
らと共重合可能なビニル単量体0〜40重量%からなる
単量体混合物30〜90重量部をグラフトさせたグラフ
ト共重合体である。このABS系樹脂を構成するゴム状
重合体はブタジエン重合体、ブタジエンと共重合可能な
ビニル単量体との共重合体、エチレン−プロピレン共重
合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、ブタジ
エンと芳香族ビニルとのブロック共重合体等が在る。ま
た芳香族ビニル単量体としては、スチレン、α−メチル
スチレン単量体が特に好ましい。
【0047】シアン化ビニル単量体としては、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、α−クロロアクリロニ
トリル等があり、特にアクリロニトリルが好ましい。ま
たこれらと共重合可能なビニル単量体としては、メチル
メタクリル酸エステル、エチルメタクリル酸エステル等
のメタクリル酸エステル、アクリル酸、メタクリル酸等
のビニルカルボン酸単量体が挙げられる。ABS系樹脂
の製法は、ゴム状重合体10〜70重量部存在下に芳香
族ビニル単量体40〜80重量%、シアン化ビニル単量
体20〜40重量%、および必要に応じ、これらと共重
合可能なビニル単量体0〜40重量%からなる単量体混
合物30〜90重量部を重合して得られる。このABS
系樹脂の製造に当たっては一般に公知のいずれの重合技
術も採用可能であって、例えば懸濁重合、乳化重合の如
き水性不均一重合、塊状重合、溶液重合および生成重合
体の非溶媒中での沈殿重合その他又はこれらの組み合せ
等がある。本発明の高分子系帯電防止剤を成形用樹脂す
なわち熱可塑性ポリエステル樹脂、ポリカ−ボネ−ト樹
脂およびABS系樹脂に添加する際に、公知のイオン性
帯電防止剤を併用してもよい。これら公知のイオン性帯
電防止剤の代表的としては、スルホン酸金属塩が挙げら
れ、具体的にはドデシルスルホン酸ナトリウム、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンス
ルホン酸カリウム等が最も好ましい。
【0048】また、本発明の高分子系帯電防止剤を成形
用樹脂へ添加する方法および時期は任意であり特に限定
されるものではない。熱可塑性ポリエステル等成形用樹
脂の重合過程の任意の段階においても添加できるが、成
形用樹脂のペレット等と溶融混練する方法が好ましい。
【0049】中でも、本発明の高分子系帯電防止剤と熱
可塑性ポリエステル等成形用樹脂とを押出機を用いて溶
融混練する方法が最も好ましく用いられる。
【0050】このようにして得られた耐久制電性成形用
樹脂は常法に従って、各種成形部品、繊維、フィルム、
シ−ト等に、何等の支障もなく加工することができ、優
れた物性を与える。
【0051】[実施例]以下、実施例により本発明の高
分子系帯電防止剤を具体的に説明するが、本発明はこれ
らに限定されるものではない。なお、以下の各例におい
て%及び部は、それぞれ重量%及び重量部を示す。
【0052】製造例1 チッ素導入管、温度計、撹拌棒を備え付けた4つ口フラ
スコにナイロン6のパウダ−(宇部興産(株)製、宇部
ナイロン6、P1022)100部に対して、アルカリ
性化合物共存下、エチレンオキサイド15部を付加させ
たβ−ヒドロキシアルキル化ポリアミド(日曹油化
(株)製、EOAナイロン6)1470g、テレフタル
酸ジメチル692.8g、イソフタル酸ジメチル17
3.2g、1,4−ブタンジオ−ル844g及びエステ
ル交換触媒としてテトラブチルチタネ−ト2.0gを仕
込み、チッ素気流下撹拌しながら200℃に加熱した。
【0053】2時間後エステル交換反応によって理論量
のメタノ−ルが流出したことを確認し、真空ポンプで
0.4mmHgに減圧、さらに240℃に昇温し、過剰
量の1,4−ブタンジオ−ル等の成分を留出し重合を進
行した。
【0054】3時間後、1,4−ブタンジオ−ル等の成
分の留出がなくなったことを確認し、常圧にもどして高
分子系帯電防止剤(1)として2300gを得た。
【0055】製造例2 製造例1と同様の装置に、ナイロン66(ポリプラスチ
ック(株)製、ポリプラナイロン66 1000−2)
のパウダ−100部に対して、エチレンオキサイド20
部を付加させたβ−ヒドロキシアルキル化ポリアミド1
200g、テレフタル酸996g、1,2−エチレング
リコ−ル780g及びエステル交換触媒としてテトラブ
チルチタネ−ト2.0gを仕込み、チッ素気流下撹拌し
ながら210℃に加熱した。2時間後、系中が透明にな
ったことを確認し、真空ポンプで0.9mmHgに減
圧、さらに270℃に昇温し3時間後、1,2−エチレ
ングリコ−ルの流出がなくなったことを確認して反応を
終了し、高分子系帯電防止剤(2)として2258gを
得た。
【0056】実施例1〜6 製造例1で得られた高分子系帯電防止剤(1)と以下に
示す熱可塑性ポリエステル樹脂、ポリカ−ボネ−ト樹脂
およびABS系樹脂を実施例1〜6および比較例1〜3
に使用した。
【0057】熱可塑性ポリエステル樹脂 ポリブチレンテレフタレ−ト《ポリプラスチックス
(株)製ジュラネックス400FP、以下PBTと記
す》 ポリカ−ボネ−ト樹脂 ポリカ−ボネ−ト《三菱瓦斯化学(株)製ユ−ピロンS
−3000、以下PCと記す》 ABS系樹脂 ABS《ダイセル化学(株)製セビアンV300、以下
ABS−Vと記す》 製造例1で得られた高分子系帯電防止剤(1)、PB
T、PCおよびABS−Vを表1に記載した割合に各々
秤量し、公知の酸化防止剤と滑剤を各々同量加え、ポリ
エチレン袋に入れV型ブレンダ−を用い20分間ドライ
ブレンドした。
【0058】ブレンド後の樹脂混合物を大阪精機(株)
製40mmφ単軸押出機を用い260℃で混練押出し
た。
【0059】押出時は特にベントアップもサ−ジングも
観察されなかった。押出ストランドは水槽で冷却されペ
レット化された。このペレットは熱風乾燥機中90℃で
4時間乾燥された後、日精樹脂工業(株)製射出成形機
TS−100型物性測定用試験片に成形された。試験片
は、引張試験用、ASTMダンベル(2号)、曲げ試験
とアイゾット衝撃試験用1/4 インチバ−及び表面固有抵
抗用カラ−プレ−トである。 これら成形試験片のうち
ASTMダンベルと1/4 インチバ−は、23℃×60%
RHの空調室に一昼夜放置した後、物性を評価した。
【0060】また、カラ−プレ−トについては、成形1
時間後に表面固有抵抗を測定した後、ついで1ヵ月空調
室に放置して再び表面固有抵抗を測定した。
【0061】こうして測定された物性と表面固有抵抗の
結果を表1に併せて記載した。これら成形試験片の成形
直後の表面固有抵抗値より成形1ヵ月後のそれはおよそ
1オ−ダ−小さくなっているが、その原因は高分子系帯
電防止剤中のポリアミド成分が吸水したことによる。
【0062】このように、これら組成物は優れた耐久制
電性を有しており、また機械的強度は高く、成形品の外
観、押出作業性も申し分なかった。
【0063】比較例1〜3 比較のために、PBT、PCおよびABS−Vをそれぞ
れ実施例1〜6に示した方法と同様な方法で、秤量、ド
ライブレンド、混練押出、成形、物性測定を行った。こ
うして測定された結果を表1および表2に併せて記載し
た。
【0064】 表1:成形試験片の物性測定結果 実 施 例 組成・物性測定 1 2 3 4 5 6 PBT (重量部) 80 90 − − − − PC ( 〃 ) − − 90 95 − − ABS−V ( 〃 ) − − − − 80 90 高分子系 ( 〃 ) 20 10 10 5 20 10 帯電防止剤 引張強度 (kg/cm2 ) 500 510 590 600 430 400 引張伸度 ( % ) > 200 150 > 200 > 200 > 200 > 200 曲げ弾性率 (kg/cm2 ) 19000 20000 20000 21000 18000 17000 耐衝撃性試験(kg・cm/cm2 )15 7 25 18 70 55 表面固有抵抗 (Ω・cm) 成形1時間後 2x1012 3x1013 5x1013 1x1014 7x1013 9x1013 1ヵ月後 9x1011 5x1012 5x1012 2x1013 3x1012 3x1013 表2:成形試験片の物性測定結果 比 較 例 組成・物性測定 1 2 3 PBT (重量部) 100 − − PC ( 〃 ) − 100 − ABS−V ( 〃 ) − − 100 高分子系 ( 〃 ) − − − 帯電防止剤 引張強度 (kg/cm2 ) 510 600 370 引張伸度 ( % ) 40 150 > 200 曲げ弾性率 (kg/cm2 ) 20000 22000 17000 耐衝撃性試験(kg・cm/cm2 ) 3 10 45 表面固有抵抗 (Ω・cm) 成形1時間後 無限大 無限大 無限大 1ヵ月後 無限大 無限大 無限大 実施例7、8 製造例2で得られた高分子系帯電防止剤(2)とポリエ
チレンテレフタレ−ト(三菱レイヨン(株)製、ダイヤ
ナイトMA−530H、以下PETと記す)を表2に記
載した割合に各々秤量し、ポリエチレン袋に入れV型ブ
レンダ−を用い20分間ドライブレンドした後、樹脂混
合物を大阪精機(株)製40mmφ単軸押出機を用い2
80℃で混練押出した。
【0065】押出ストランドは水槽で冷却されペレット
化された。このペレットを180℃、6時間真空乾燥し
た後、ハ−ケ−(株)製25mmφ二軸押出機に供給し
て、280℃で溶融押出し、ギアポンプ、フィルタ−を
経由してT型口金からフィルム状に吐出し、この溶融フ
ィルムを、冷却ドラムに巻き付け、冷却固化し厚さ30
〜50μm程度の未延伸フィルムを得た。このフィルム
を23℃×60%RHの空調室に24時間および1ヵ月
放置した後、引張試験を行った。
【0066】また、表面固有抵抗については、フィルム
成形1時間後、ついで1ヵ月空調室に放置した後測定を
行った。こうして測定された値を併せて表3に記載し
た。
【0067】比較例4 比較のために、PETを実施例7〜8に示した方法と同
様な方法で、秤量、乾燥、フィルム化および物性測定を
行った。
【0068】結果を、表3に併せて記載した。
【0069】 表3 フィルムの物性測定結果 組成・物性測定 実施例7 実施例8 比較例4 PET (重量部) 80 90 100 高分子系帯電防止剤(2)(〃) 20 10 − 引張強度 空調室 24時間後 610 590 570 (kg/cm2 ) 〃 1ヵ月後 580 570 560 引張伸度 空調室 24時間後 >300 >300 >300 1ヵ月後 >300 >300 >300 表面固有抵抗 成形1時間後 4x1012 4x1013 ∞ 1ヵ月後 8x1012 6x1012 PBT−g−ナイロン6重合体(1)の赤外線吸収スペ
クトルを図1に示す。 O H ‖ | 3300、1650、1550cm-1にナイロン6のアミド基(−C−N−)の ‖ 吸収ピーク、1720cm-1にPBTのエステル基(−C−O−)に帰属され る吸収ピ−クが確認できる。
【0070】またPBT−g−ナイロン6重合体(1)
1H−、13C−核磁気共鳴吸収スペクトル(以下
1H、13C−NMRと記す)、をそれぞれ図2、図3に
示す。 1H−NMRのPBTのピ−クは(CF3 COO
H、δ、2.17(s)、4.62(s)、8.23
(s))、その他のピ−クがEOA Ny−1に帰属さ
れる。13C−NMRではPBTのピ−クが(CF3 CO
OH、δ、26.47、68.51、131.69、1
35.69、171.06)、その他のピ−クがEOA
Ny−1に帰属される。ただし 1H−NMRのδ1
1.5、13C−NMRのδ110.36〜122.9
0、163.36〜164.78のピ−クは溶媒に起因
される吸収である。
【0071】実施例9(PET−g−ナイロン66重合
体の製造) ナイロン66(ポリプラスチックス(株)
製、ポリプラナイロン66 1000−2)のパウダー
100部に対してエチレンオキシドを5部付加させたβ
−ヒドロキシアルキル化ポリアミド(以下EOA Ny
−66と記す)を分子中に水酸基を有するポリアミドと
して使用した。
【0072】実施例1と同様の装置にテレフタル酸ジメ
チル58.2g、1,2−エチレングリコ−ル39g、
EOA Ny−66 70g及びエステル交換触媒とし
てチタン(IV)テトラブトキシド0.1gを仕込み、
窒素気流下撹拌しながら180℃に加熱した。2時間
後、理論量のメタノ−ルが流出したことを確認し、真空
ポンプで0.9mmHgに減圧、さらに270℃に昇温
し2時間後、1,2−エチレングリコ−ルの流出がなく
なったことを確認し、常圧にもどしPET−g−ナイロ
ン66重合体122.9gを得た。
【0073】PET−g−ナイロン66重合体の赤外線
吸収スペクトルを図3に示す。図3において、330
0、1650、1550cm-1にナイロン66のアミド
基のピ−ク、1725cm-1にポリエチレンテレフタレ
−ト(以下PETと記す)のエステル基に帰属される吸
収ピ−クが確認できる。また、PET−g−ナイロン6
6重合体の 1H−、13C−NMRを測定した結果、 1
−NMRでPETのピ−クは(CF3 COOH、δ、
2.9(s)、8.2(s))、その他のピ−クがEO
A Ny−66に帰属できる。13C−NMRではPET
のピ−クは(CF3 COOH、δ、66.1、132.
0、135.6、170.0)、その他のピ−クがEO
A Ny−66に帰属される。
【0074】
【発明の効果】従来、成形用樹脂の帯電防止剤として
は、イオン性低分子化合物や親水性ポリマ−が用いられ
てきたが、帯電防止効果の低減、物性低下等の問題を抱
えていた。本発明の高分子系帯電防止剤を用いると、帯
電防止効果の半永久性、光沢付与および物性向上等の長
所を有した種々の成形部品、繊維、フィルム、シ−ト等
が得られるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は製造例1で得られたPBTグラフトナイ
ロン6重合体の赤外線吸収スペクトルである。
【図2】図2は製造例1で得られたPBTグラフトナイ
ロン6重合体の 1H−NMRスペクトルである。
【図3】図3は製造例1で得られたPBTグラフトナイ
ロン6重合体の13C−NMRスペクトルである。
【図4】図4は製造例2で得られたPBTグラフトナイ
ロン66重合体の赤外線吸収スペクトルである。
【符号の説明】
なし (以下余白)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 63/00 - 63/91 C08G 69/00 - 69/50 C09K 3/16 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】幹ポリマーがポリアミド、枝ポリマーがポ
    リアルキレンエーテルと核置換ジカルボン酸を用いたポ
    リエステルとのブロックポリマーから構成されるグラフ
    トポリマーであることを特徴とする熱可塑性樹脂用帯電
    防止剤。
  2. 【請求項2】下記化1および化2 【化1】 【化2】 《ここにR1ブチレン基、ヘキシレン基、オクチレン
    基、1,3−フェニレン 基、1,4−フェニレン基、メ
    タキシリレン基、R2は炭素数4〜14のアルキレン
    基、R3は炭素数2〜6のアルキレン基、mは1〜1
    000、nは1〜10、pは1〜200、qは1〜50
    0の正数をそれぞれ示す》[I]または[II]で示される請
    求項1記載の高分子系帯電防止剤。
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