JP3131362U - 緩み防止ピン - Google Patents

Abstract

【課題】シャフトに対し締め付けたナットを固定するためのピンを設け、締め付けたナットの緩みを防止する。
【解決手段】シャフト２の先端面に十字の溝を設け、かつ、ナット５の外面に、中心より６０度の間隔で放射状に複数の溝を設け、当該シャフト２に砥石４を装着し、ナット５で締め付けた時、シャフト２及びナット５の溝が一直線になった位置に、ピン６を噛ませたことにより、締め付けたナット５の緩み防止に役立つ。
【選択図】図１

Description

本考案は、シャフトに締め付けたナットの緩みを防止するためのピンを設けた、ハンドグラインダーに関するものである。

通常ハンドグラインダーは、正回転のみ可能であるため、砥石の目詰まりを引き起こし、また、利き腕によっては、すごく扱いずらい作業位置があるため、不便であった。

利き腕による扱いやすい作業位置の確保や、目詰まりした砥石を、そのつど交換していては、時間的、経済的、労働的負担である。
従って、ハンドグラインダーを正回転、及び逆回転の双方で使用できるように、砥石を締め付けるナットの緩みを防止し、逆回転使用を可能にすることで砥石の目詰まりの緩和、及び、利き腕による扱いやすい作業位置の確保が不要になり、前述の欠点を解消しようとするものである。

本考案は、シャフトの先端面の中心から９０度間隔で放射状にのばす４本の溝を設け、また、ナットの外面に６０度間隔で放射状にかつ、外周より若干内側にとどめた六本の溝を設け、シャフトに装着した砥石をナットで締め付けた時点でシャフトとナットの溝が一直線になった位置を選び、そこに磁石素材で形成した円柱形のピンをかませたことにより、問題点を解決している。

上述のように、本考案の緩み防止ピンは、ハンドグラインダーにおいて、正回転での使用はもちろんのこと、逆回転での使用においても、ナットが緩むことのないようピンを設けたことにより、利き腕による作業位置の不便さの解消、ならびに砥石の目詰まり時に対して、逆回転使用での目詰まりの緩和により、砥石の寿命を伸ばし作業能率向上に役立つ。

シャフトに砥石を装着しナットで締め付けた後、溝にピンを噛ませることで逆回転使用時でのナットの緩みを防止するものであるが、まれに砥石の厚さによってはシャフトの溝とナットの溝が一直線になるための誤差が３０度未満生じることもあるが、弾力性を有する薄いワッシャーを用いることでなんら不具合は無く、また切断砥石のように極端に薄い砥石の使用においては、厚いナットを使用することで解決する。

以下添付図面に従って一実施例を説明する。
１は既成のハンドグラインダー本体、２は先端面に十字の溝を設けたシャフト、３はシャフト２に組み付ける砥石支え、４はシャフト２に取り付ける砥石、５は外面に六本の溝を設けたナットで、砥石４を締め付ける。

６は円柱形で磁石素材のピンであり、シャフト２ならびにナット５に設けた溝に噛ませることで、シャフト２にナット５を固定する。

本考案の、緩み防止ピンを使用するため、組み付け部品の位置順を示した斜視図である。 本考案の緩み防止ピンを噛ませた、ナット、シャフト、砥石の正面図である。

符号の説明

１ ハンドグラインダー本体
２ シャフト
３ 砥石支え
４ 砥石
５ ナット
６ ピン

Claims (1)

1. シャフトの先端面に、ピンを噛ませるための溝を十字に設け、かつ、ナット外面に、中心から６０度の間隔で、放射状にピンを噛ませるための溝を複数設け、ナットを締めた時、シャフトの先端とナット双方に設けた溝が、一直線になった溝を選び、ピンを噛ませたことを特徴とした、緩み防止ピン。

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