JP3129687B2 - 結束機械の上押さえ装置および結束機械 - Google Patents

結束機械の上押さえ装置および結束機械

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JP3129687B2
JP3129687B2 JP09316221A JP31622197A JP3129687B2 JP 3129687 B2 JP3129687 B2 JP 3129687B2 JP 09316221 A JP09316221 A JP 09316221A JP 31622197 A JP31622197 A JP 31622197A JP 3129687 B2 JP3129687 B2 JP 3129687B2
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時雄 芝崎
利良 平岡
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ストラパック株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、搬入サイドから
搬入、移送されて側端の端正化された積層の被結束物
を、上方から押さえつつ、紐の掛け渡し位置となる結束
位置に移送可能とする結束機械の上押さえ装置および結
束機械に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、シート状に折り畳まれたダン
ボールケースシートや、組み立てられた薄型ケース等の
多段に積み重ねられた積層の被結束物を、移送方向に沿
って掛け渡した紐の結び付けによって結束する結束機械
が、自動搬送ラインの一部等として知られている。
【0003】このような結束機械においては、たとえ
ば、積層の被結束物を所定方向に移送する搬入・搬出手
段と、搬送方向に沿って被結束物に紐を掛け渡し、掛け
渡した紐の結び付けによって被結束物を結束する結束装
置とが基本的に備えられている。そして、これに加え、
搬入された積層の被結束物を側端等の端正化の後に適当
な押力のもとで上方から押圧する押さえ手段を有する上
押さえ装置と、押さえ手段による押圧状態を維持しつ
つ、この被結束物を結束位置方向に移送する移送手段と
が、この種の結束機械に一般的に装備される。
【0004】上押さえ装置の押さえ手段は、たとえば、
押さえシリンダによって昇降可能に支持され、押さえシ
リンダの基部に対する所定の下降位置において、被結束
物の上面を適当な押力のもとで押圧可能に構成されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、公知の結束
機械の上押さえ装置においては、通常、押さえ手段を昇
降可能に支持する押さえシリンダの基部が、操作ハンド
ルの回転操作やエアシリンダの駆動制御等のもとで昇降
可能な昇降部材に支持され、被結束物の上面を押さえ手
段からの適当な押力のもとで押圧可能とする上下位置
が、この押さえシリンダの基部の高さとして設定され
る。そして、この設定された高さにおける、押さえシリ
ンダの基部に対する押さえ手段の昇降によって、被結束
物の押圧と次の被結束物の搬入までの待機とが切り換え
可能となっている。
【0006】ここで、押さえシリンダの基部を昇降させ
る手段としては、その作業性から、通常、エアシリンダ
が多用されている。しかし、公知の結束機械は、作業者
によるエアシリンダのマニュアル制御によって、押さえ
シリンダの基部の高さを設定する構成であるため、押さ
えシリンダの基部の高さ、ひいては被結束物の上面に作
用する押力は、作業者の作業勘によって決められるとこ
ろが大きくなり、そのバラつきは避けられない。
【0007】たとえば、押さえシリンダの基部の高さが
被結束物の上面に対する理想位置より低く設定される
と、押さえ手段からの押力が被結束物の上面に過剰に作
用するため、この押力のもとで被結束物の上面が損傷す
る虞れがある。また、これに対し、押さえシリンダの基
部の高さが理想位置より高く設定されると、押さえ手段
からの押力が小さすぎ、被結束物の押圧が不十分となる
ため、移送手段による移送の際に、被結束物が崩れる虞
れがある。
【0008】つまり、押さえ手段による押力のバラつき
のもとでは、被結束物の移送の際の作業性および作業の
確実性の低下が避けられない。
【0009】また、上述したように、公知の結束機械に
おいては、通常、エアシリンダを昇降手段としている
が、このエアシリンダは、スイッチ操作からの即応性に
劣るため、作業者が適切な位置と判断してスイッチをOF
F としても、その位置からのエアシリンダの惰性運動に
よって、押さえシリンダの基部の高さが所望の位置から
ずれやすい。つまり、作業者は、この惰性運動分を考慮
して、エアシリンダの作動制御を行わなければならない
ため、この点からも、作業者の作業勘に頼るところが大
きくなり、作業者による押力設定のバラツキは避けられ
ない。
【0010】ここで、ダンボールケースシート等のよう
な、積載平面部にのりしろ部分等を持つ積層の被結束物
においては、のりしろ部分の部分的な肉厚化により、場
合によって押さえ手段による押圧のもとで上面が傾斜す
ることも考えられる。しかしながら、公知の構成におい
ては、通常、押さえ手段が、移送方向に対する左右のほ
ぼ中央に配置されているにすぎないため、その左右サイ
ドでの高さのずれの程度によっては、押さえ手段での押
圧のもとで被結束物が崩れる虞れがある。
【0011】この発明は、押さえシリンダの基部の高さ
を迅速、容易に設定可能とする結束機械の上押さえ装置
の提供を目的としている。
【0012】また、押さえシリンダの基部の高さを迅
速、容易に設定可能とするとともに、押さえ手段での押
圧に起因する荷崩れを防止可能とする結束機械の提供
を、この発明の別の目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明の結束機械の上押さえ装置によれば、被結
束物の上面を押圧する押さえ手段が、伸縮制御の可能な
押さえシリンダにより、その基部に対する昇降を可能に
支持されるとともに、この押さえシリンダの基部が、
定の固定部材に対するその昇降を可能に、モータの駆動
に伴う回転歯体の回転のもとでこの固定部材に対して
降する歯付き棒体に連結、支持されている。そして、モ
ータの駆動に伴う歯付き棒体の下降のもとで、押さえシ
リンダ、および押さえ手段を一体的に下降させ、押さえ
手段での被結束物の上面の押圧によって押さえシリンダ
の基部に対する可動軸の収縮が一定のストロークに達し
たことを所定の検出手段が検出したとき、モータの停止
のもとで押さえシリンダの基部の高さを当該位置に設定
可能としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0015】図1、図2に示すように、この発明に係る
結束機械の上押さえ装置10においては、積層の被結束物
12を上方から押圧する押さえ手段14が、モータの駆動の
もとで昇降可能な歯付き棒体16に連結、支持されて、結
束機械18の所定箇所に配設されている。
【0016】図2を見るとわかるように、結束機械18
は、被結束物12を一定方向に移送する搬入手段20および
搬出手段22と、結束位置に移送された被結束物を紐の掛
け渡しおよび紐の結び付けによってブロック単位で結束
する結束装置24とを備えて形成されている。そして、こ
の種の結束機械18は、たとえば、駆動型、従動型等の組
み合わせからなるローラコンベヤ26等によって形成され
た自動搬送ラインの一部として、通常配置される。
【0017】図2を見るとわかるように、このような結
束機械18においては、シート状に折り畳まれたダンボー
ルケースシートや予め組み立てられた薄型ケース等を複
数段(多段)に積み重ねた、いわゆる積層の被結束物12
が、ローラコンベヤ(自動搬送ライン)26によって搬送
され、たとえば、従動型のローラコンベヤとしてなる搬
入手段20に乗り継がれる。次に、搬入手段20によって移
送された被結束物12の側端は、横揃え装置28との整列位
置における、この横揃え装置の作動のもとで端正化さ
れ、その端正化の後、被結束物は、たとえばベルトコン
ベヤとしてなる移送手段30への乗り継ぎを経て、上押さ
え装置の押さえ手段14に整列する上押さえ位置に移送、
停止される(図2、図3参照)。
【0018】この上押さえ位置において、被結束物12は
押さえ手段14によって上方から押圧され、この押圧状態
のまま、たとえば、移送手段30、および送り手段32の同
期した動作のもとで、ストッパ装置34によって前端位置
の規定される結束位置まで移送される(図2参照)。そ
して、被結束物12は、この結束位置の上方に位置するプ
レス手段36によって上方から圧縮され、結束装置24のア
ーム38の回動のもとでの移送方向に沿った紐の掛け渡
し、および結束装置の一部として結束機械18の本体の内
部に配置された結び目形成機構(図示しない)による紐
の結び目の形成によって、積層の被結束物12はブロック
単位で結束される(図2、図3参照)。
【0019】このように紐で結束された被結束物12、つ
まり既結束物を、プレス手段36での圧縮解除、およびス
トッパ装置34の退避の後、移送手段(ベルトコンベヤ)
30の動作のもとで結束位置から搬出し、たとえば駆動型
のローラコンベヤとしてなる搬出手段22への乗り継ぎを
経て被結束物を搬出方向に移送(搬出)するように、こ
の結束機械18は構成されている。
【0020】なお、結束機械18の基本構成は、特公昭61
−003681号公報の2欄13〜29行目および第1図、第2図
や、特開平08−040409号公報の4欄36行目〜5欄16行目
および図2等に開示するように公知であり、特に、被結
束物に紐を掛け渡して結び目を形成する結束装置として
は、公知の構成がそのまま利用できるため、ここでの詳
細な説明は省略する。また、この結束装置18に加え、搬
入手段20、搬出手段22、横揃え装置28等の結束機械の各
構成装置等も、この発明の趣旨からは外れるため、これ
らに関する詳細な説明も、ここでは省略する。
【0021】ところで、図1、図2に示すように、この
種の結束機械の上押さえ装置10においては、押さえ手段
14が、伸縮制御の可能な押さえシリンダ40によって昇降
可能に支持されている。押さえ手段14として、たとえ
ば、ホルダ42によって転動自在に支持されたローラが利
用でき、このローラとしてなる押さえ手段は、このホル
ダを介して、押さえシリンダの可動軸40a に連結、支持
されている。
【0022】そして、この可動軸40a に対する押さえシ
リンダ40の基部40b が、昇降部材41に固定されるととも
に、この昇降部材を介して、モータ44の駆動に伴う回転
歯体46の回転のもとで昇降する歯付き棒体16に連結、支
持されている。
【0023】なお、押さえシリンダ40として、たとえ
ば、圧縮空気の給気、排気のもとでその伸縮、つまり基
部40b に対する可動軸40a の伸縮の制御可能なエアシリ
ンダが利用できる。更に、この押さえシリンダ40として
は、伸長状態の可動軸40a を基部40b に対して弾性収縮
可能とした等圧シリンダを利用することが好ましい。
【0024】また、図1に加えて図3を見るとわかるよ
うに、モータ44は、たとえば、一体的なギヤボックス48
を介して、結束機械18の本体の固定部材50に固定されて
いる。
【0025】回転歯体46として、たとえば、ギヤボック
ス48の歯車機構(図示しない)を介してモータ44の出力
軸に連動可能に連結されたピニオンが利用でき、このピ
ニオンの噛合可能なラックが、歯付き棒体16として利用
できる。
【0026】このような構成においては、モータ44の駆
動に伴ってピニオン(回転歯体)46が回転すると、この
ピニオンの回転方向に対応する方向に、ラック(歯付き
棒体)16がモータ44等に対して昇降する。すると、昇降
部材41を介してラック16に連結された押さえシリンダの
基部40b が、ラックと一体的に昇降するため、このラッ
クの昇降のもとで、押さえ手段(ローラ)14は押さえシ
リンダの基部40b と共に昇降する。
【0027】また、押さえ手段14は、押さえシリンダ40
の伸縮動作、つまり基部40b に対する可動軸40a の延
長、収縮動作のもとで、この基部に対して昇降される。
【0028】なお、図1の参照符号52は、モータ44に対
するラック16の昇降、および押さえシリンダの基部40b
に対する押さえ手段14の昇降をそれぞれ保障可能に設け
られたロッド状の昇降ガイドであり、この昇降ガイドは
モータのギヤボックス48、および昇降部材41等に対して
摺動自在に支持されるとともに、この昇降ガイドの下端
が、押さえシリンダの可動軸40a に一体的に連結されて
いる。
【0029】ここで、この発明の上押さえ装置10におい
ては、等圧シリンダとしてなる押さえシリンダ40の基部
40b に対する可動軸40a の弾性収縮量を所定の検出手
段、たとえば磁気センサ等(図示しない)によって監視
することで、押さえシリンダの基部の下降時における、
被結束物12の上面への押さえ手段14からの押力を検出可
能としている。そして、押さえシリンダの基部40b に対
する可動軸40a の収縮が一定のストロークに達したと
き、モータ44を停止して、この高さに、当該基部を設定
可能としている。
【0030】被結束物12の搬入から結束位置への移送ま
でを、上押さえ装置10の動作を中心に、以下説明する。
【0031】図1に示すように、押さえシリンダの基部
40b の高さの設定前においては、押さえ手段14が、押さ
えシリンダの基部40b に対する下降位置に設定され、こ
の状態で、押さえシリンダの基部が、モータ44等の固定
部材に対する上方位置に保持されている。このような状
態において、横揃え装置28によって側端の端正化された
積層の被結束物12が、押さえ手段14によってその上面の
押圧可能な上押さえ位置に到達し(図2参照)、その到
達が対応する適当な検出手段(図示しない)により検出
されると、ラック16が、押さえシリンダの基部40b を伴
って、モータ44の駆動のもとで下降する(図4参照)。
【0032】そして、押さえシリンダの基部40b の下降
のもとで押さえ手段14が被結束物12の上面を押圧し、そ
れに伴う可動軸40a の弾性収縮ストロークが予め設定さ
れた量に達したとき、モータ44が停止されてラック16、
つまりは押さえシリンダの基部の下降が停止される。
【0033】このように、モータ44の駆動に伴うラック
16の下降のもとで押さえシリンダの基部40b の高さが設
定され、これにより、被結束物12が押さえ手段14によっ
て上方から押圧されると、次に、図3、図4に二点鎖線
で示すように、アーム状の送り手段32が、被結束物の後
端に係合可能な上方位置に、移送手段30の上面より下方
の退避位置(図3の実線参照)から突出され、この送り
手段と移送手段との同期した動作のもとで、被結束物
は、押さえ手段での押圧状態のまま、この上押さえ位置
から結束位置方向に移送される。
【0034】図5に示すように、上押さえ位置からの被
結束物12の移送が終わると、押さえ手段14は、押さえシ
リンダ40の収縮動作のもとで、下降位置に対する上方待
機位置まで上昇されて、上押さえ位置への次の被結束物
の到達を待機する。
【0035】そして、次の被結束物12が上押さえ位置に
到達したとき、押さえシリンダ40の伸長のもとでの押さ
え手段14の下降により、当該被結束物を上方から押圧す
るとともに、これ以降の動作を上記と同様に繰り返し
て、被結束物を結束位置方向に移送する。
【0036】上記のように、この発明の結束機械の上押
さえ装置10においては、モータ44の駆動に伴うラック16
の下降のもとで押さえシリンダの基部40b を押さえ手段
14と共に下降させ、可動軸40a の弾性収縮のもとで検
出、設定した所定の押力によって、被結束物12の上面を
押圧すれば足りるため、押さえ手段の位置設定の自動化
が可能となり、作業の開始時における、手作業による煩
わしい設定作業が省略できる。従って、作業の簡素化が
はかられ、作業性が向上される。
【0037】そして、同一種類の被結束物12に対して
は、モータ44の駆動を伴うことなく、押さえシリンダ40
の作動のもとでの押さえ手段14の昇降のみを繰り返せば
足りるため、作業開始時における押さえシリンダの基部
の高さの設定時以外では、その作動工程数が減少する。
従って、上押さえ装置10の全体的な作動時間が短縮で
き、処理能力が十分に高められる。
【0038】更に、押さえシリンダ40の弾性収縮を利用
して、被結束物12の上面に対する押さえ手段14からの押
力を調整、設定するため、押さえ手段からの押力の一定
化がはかられる。従って、上押さえ装置10の全体的な構
成の複雑化を伴うことなく、被結束物12の安全性が向上
する。
【0039】そして、この発明においては、押さえシリ
ンダの基部40b を昇降させる手段として、エアシリンダ
より即応性に優れたモータ44を用いているため、結束機
械18の構成装置各部の作動制御等を行うコントローラ
(図示しない)等からの信号のもとでの昇降、停止が適
切に得られる。つまり、このモータ44を用いることで、
エアシリンダのような惰性運動が確実に抑制され、押さ
えシリンダの基部40b の高さ設定の際の精度が、容易に
向上するため、この点からも、作業性が改善される。
【0040】更に、モータ44からの駆動力の伝達手段と
して、ピニオン46、ラック16の組み合わせを利用してい
るため、構成の複雑化を伴うことなく、モータの駆動の
もとでの押さえシリンダの基部40a の昇降が容易に確保
できる。
【0041】なお、この発明の実施の形態においては、
モータ44の駆動を自動的に制御可能とする構成を例示し
ているが、モータの駆動を作業者のスイッチ操作のもと
で制御する、いわゆるマニュアル制御においても、モー
タがスイッチ操作に対する即応性に優れている点、およ
び押さえシリンダの可動軸40a の弾性収縮によって被結
束物12の上面に対する押力の設定される点を考慮すれ
ば、その効果は著しく向上する。
【0042】ここで、この発明の実施の形態において
は、被結束物12が、送り手段32での後端の押圧のもとで
結束位置方向に移送されるが、結束位置に移送された被
結束物は、被結束物の移送路、つまり移送手段30の上方
に突出されたストッパ装置34への前端の当接、係合のも
とで結束位置に停止されるため、結束位置への到達時に
おいては、被結束物がストッパ手段と送り手段との間に
挟み込まれることになる。つまり、このような、被結束
物12の後端を移送方向に押圧可能な送り手段32を設ける
ことによって、被結束物の前端、後端を、結束位置への
移送と同時に端正化することが可能となるため、構成の
複雑化、および作業数の増加を招くことなく、被結束物
の前後端の端正化が容易、適切に行われる。
【0043】また、この発明の実施の形態においては、
押さえシリンダ40として、可動軸40a の弾性伸縮可能な
等圧シリンダを例示しているが、押さえ手段14を昇降可
能に支持すれば足りるため、これに限定されず、たとえ
ば、通常のエアシリンダ等を押さえシリンダとして利用
してもよい。
【0044】しかしながら、等圧シリンダを押さえシリ
ンダ40として利用すれば、構成の複雑化を伴うことな
く、適切、かつ一定の押力の確保が容易となり、構成の
簡素化、および被結束物の安全性が向上する。
【0045】また、この発明の実施の形態においては、
モータ44の駆動のもとで回転する回転歯体としてピニオ
ン46を、歯付き棒体としてラック16をそれぞれ例示して
いるが、回転歯体とその回転によって昇降する歯付き棒
体との組み合わせであれば足りるため、これに限定され
ず、たとえば、回転歯体をナットとし、このナットの螺
合可能なロッド状スクリューを、歯付き棒体として利用
してもよい。
【0046】このようなピニオン46、ラック16の組み合
わせ、あるいはナット、ロッド状スクリューの組み合わ
せのいずれかを、回転歯体、歯付き棒体の組み合わせと
すれば、モータ44の駆動に連動した歯付き棒体、ひいて
は押さえシリンダの基部40bの昇降が、構成の複雑化を
伴うことなく円滑、容易に確保できるため、押さえシリ
ンダの基部を昇降させる手段としてのモータの利用が容
易に可能となる。
【0047】ところで、ダンボールケースシート等のよ
うな、積載平面部にのりしろ部分等を持つ積層の被結束
物においては、のりしろ部分の部分的な肉厚化や肉厚の
部分的な潰れ等によって、その上面が傾斜することが考
えられる。そこで、図3に示すように、この発明の結束
機械18においては、上押さえ装置10を、移送方向に対す
る左右の離間位置にそれぞれ配設している
【0048】このような構成によれば、図6に示すよう
に、被結束物12の上面の左右位置が、左右の離間位置の
押さえ手段14によってそれぞれ押圧されるとともに、そ
の押力は、押さえシリンダの可動軸40a の弾性伸縮のも
とで一定に維持されるため、被結束物の上面が傾斜状態
にあったとしても、その左右は、いずれもほぼ均一の圧
力のもとで押圧される。従って、被結束物12の上面の傾
斜等に起因する荷崩れが確実に防止できる。
【0049】また、これに合わせて、この発明の実施の
形態では、移送手段30となるベルトコンベヤを、左右の
上押さえ装置10に対応する左右に分割し、押さえ手段
14と少なくとも部分的に整列可能な位置にそれぞれ配設
している。このような構成によれば、押さえ手段14から
の押力が移送手段30に直接的に作用するため、この押さ
え手段と移送手段との間において、被結束物12が適切に
挟持される。従って、この点からも、積層の被結束物12
の荷崩れが確実に防止できる。
【0050】なお、この発明の実施の形態においては、
移送手段30として駆動型のベルトコンベヤを例示してい
るが、上面に載置された被結束物12を自走のもとで移送
可能とするとともに、被結束物の移送方向に対する左右
位置に、分離して配置可能であれば足りるため、これに
限定されず、たとえば、駆動型のローラコンベヤを移送
手段として結束機械18に配設してもよい。
【0051】また、この発明の実施の形態においては、
被結束物12の後端に係合し、この後端から押圧する送り
手段32を備えた構成を、結束機械18として例示している
が、これに限定されず、たとえば、上方からの押圧を伴
う移送手段30との挟持のもとで被結束物を結束位置に移
送可能とする上押さえコンベヤ等を送り手段として、結
束機械を構成してもよい。
【0052】上述した発明の実施の形態は、この発明を
説明するためのものであり、この発明を何等限定するも
のでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施さ
れたものも全てこの発明に包含されることはいうまでも
ない。
【0053】
【発明の効果】上記のように、この発明に係る結束機械
の上押さえ装置によれば、モータの駆動のもとで押さえ
シリンダの基部を下降させ、押させ手段が被結束物の上
面を適当な押力のもとで押圧したときの高さを、押さえ
シリンダの基部の高さとして設定すれば足りるため、押
さえシリンダの基部の高さ設定の自動化が可能となり、
作業の開始時における、手作業による煩わしい設定作業
が省略できる。従って、作業の簡素化がはかられ、作業
性が向上される。
【0054】そして、同一種類の被結束物に対しては、
押さえシリンダの基部の昇降を伴うことなく、押さえシ
リンダの作動のもとでの押さえ手段の昇降のみを繰り返
せば足りるため、作業開始時における高さ設定時以外で
は、その作動工程数が減少する。従って、上押さえ装置
の全体的な作動時間が短縮でき、処理能力が十分に高め
られる。
【0055】
【0056】更に、この発明においては、押さえシリン
ダの基部を昇降させる手段として、エアシリンダより即
応性に優れたモータを用いているため、押さえシリンダ
の基部の設定位置の精度が向上し、位置の一定化が容易
にはかられる。従って、この点からも、作業性が改善さ
れる。
【0057】
【0058】更に、上押さえ装置移送方向に対する左
右の離間位置にそれぞれ配設するとともに、これに合わ
せて、移送手段を、左右の上押さえ装置に対応する左右
に分割し、押さえ手段と少なくとも部分的に整列可能
な位置にそれぞれ配設すれば、押さえ手段からの押力が
移送手段に直接的に作用するため、押さえ手段と移送手
段との間での被結束物の挟持が適切に行える。そして、
押さえ手段が被結束物の左右位置にあるため、被結束物
の上面が傾斜していても、その傾斜に応じた高さで、
の被結束物の上面の左右位置が、一定の押力のもとで
れぞれ押圧されるため、積層の被結束物の荷崩れを確実
に防止可能な結束機械が提供できる。
【0059】更に、送り手段を設ければ、この送り手段
が被結束物の後端の端正化をはかる後揃えとして機能す
るとともに、結束位置での被結束物の前端位置を規定す
るストッパ装置が被結束物の前揃えとして機能するた
め、結束機械の構成の簡素化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】初期状態における、この発明に係る結束機械の
上押さえ装置の概略側面図である。
【図2】結束機械の概略側面図である。
【図3】押さえ手段の初期位置における、搬入サイドか
ら見た、結束機械の概略正面図である。
【図4】押さえシリンダの基部の下降位置における、結
束機械の上押さえ装置の概略側面図である。
【図5】押さえ手段の上方待機位置における、結束機械
の上押さえ装置の概略側面図である。
【図6】押さえ手段の下降位置における、図3に類似す
る、結束機械の概略正面図である。
【符号の説明】
10 結束機械の上押さえ装置 12 被結束物 14 押さえ手段(ローラ) 16 ラック(歯付き棒体) 18 結束機械 30 移送手段(ベルトコンベヤ) 32 送り手段 40 押さえシリンダ 40a 可動軸 40b 基部 44 モータ 46 ピニオン(回転歯体) 52 昇降ガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭56−97204(JP,U) 実開 昭61−56203(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65B 13/20 B65B 63/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬入サイドから搬入、移送されて側端の
    端正化された積層の被結束物を、昇降可能に支持された
    押さえ手段により、適当な押力のもとで上方から押圧
    し、この押さえ手段による押圧状態を維持しつつ、紐の
    掛け渡し位置となる結束位置に移送して、紐による被結
    束物の結束を行う結束機械において、 上記押さえ手段が、伸縮制御の可能な押さえシリンダに
    より、その基部に対する昇降を可能に支持されるととも
    に、当該押さえシリンダの基部が、所定の固定部材に対
    するその昇降を可能に、モータの駆動に伴う回転歯体の
    回転のもとでこの固定部材に対して昇降する歯付き棒体
    に連結、支持され、 モータの駆動に伴う歯付き棒体の下降のもとで、押さえ
    シリンダ、および押さえ手段を一体的に下降させ、押さ
    え手段での被結束物の上面の押圧によって押さえシリン
    ダの基部に対する可動軸の収縮が一定のストロークに達
    したことを所定の検出手段が検出したとき、モータの停
    止のもとで押さえシリンダの基部の高さを当該位置に設
    定することを特徴とした結束機械の上押さえ装置。
  2. 【請求項2】 搬入サイドから搬入、移送されて側端の
    端正化された積層の被結束物を、昇降可能に支持された
    押さえ手段により、適当な押力のもとで上方から押圧
    し、この押さえ手段による押圧状態を維持しつつ、紐の
    掛け渡し位置となる結束位置に移送して、紐による被結
    束物の結束を行う結束機械において、 転動自在なローラからなる押さえ手段と; 前記押さえ手段を昇降可能に支持する押さえシリンダ
    と; モータの駆動のもとで回転する回転歯体と; 前記押さえシリンダの基部が連結、支持されるととも
    に、前記回転歯体の回転のもとで、所定の固定部材に対
    して昇降可能に支持された歯付き棒体と; 押さえシリンダによる押さえ手段の昇降、および歯付き
    棒体の昇降を保障可能とする昇降ガイドと;押さえシリンダの基部に対するその可動軸の収縮量を監
    視する検出手段と; を具備し、モータの駆動に伴う歯付き棒体の下降のもと
    で、押さえシリンダ、 および押さえ手段を一体的に下降
    させ、押さえ手段での被結束物の上面の押圧によって押
    さえシリンダの基部に対する可動軸の収縮が一定のスト
    ロークに達したことを検出手段が検出したとき、モータ
    の停止のもとで押さえシリンダの基部の高さを当該位置
    に設定することを特徴とした結束機械の上押さえ装置。
  3. 【請求項3】 搬入サイドから搬入、移送されて側端の
    端正化された積層の被結束物を、昇降可能に支持された
    押さえ手段により、適当な押力のもとで上方から押圧
    し、この押さえ手段による押圧状態を維持しつつ、紐の
    掛け渡し位置となる結束位置に移送して、紐による被結
    束物の結束を行う結束機械において、 上記押さえ手段を昇降可能に支持する押さえシリンダの
    基部を、モータの駆動に伴う回転歯体の回転のもとで所
    定の固定部材に対して昇降する歯付き棒体に連結し、押
    さえ手段での被結束物の上面の押圧によって押さえシリ
    ンダの基部に対する可動軸の収縮が一定のストロークに
    達したことを検出手段が検出したときにモータを停止し
    て、押さえシリンダの基部の高さを当該位置に設定する
    上押さえ装置と; 上記押さえ手段によって被結束物を押圧する上押さえ位
    置から上記結束位置までの間を含む所定の範囲で、被結
    束物を対応方向に移送する移送手段と; を備え、 上押さえ装置が、被結束物の移送方向に対する左右の離
    反位置にそれぞれ配設されるとともに、移送手段が、こ
    の上押さえ装置の押さえ手段と少なくとも部分的に整列
    可能な対応する左右位置に、それぞれ配置されたことを
    特徴とする結束機械。
  4. 【請求項4】 被結束物の後端との係合位置に突出可能
    に配設され、この突出位置における、移送手段の作動に
    同期した、当該被結束物の移送方向へのスライドによっ
    て、当該被結束物を後端の押圧のもとで結束位置に送り
    出す送り手段を更に備えた請求項3記載の結束機械。
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