JP3128805B2 - 記録電流制御回路 - Google Patents

記録電流制御回路

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JP3128805B2
JP3128805B2 JP02173323A JP17332390A JP3128805B2 JP 3128805 B2 JP3128805 B2 JP 3128805B2 JP 02173323 A JP02173323 A JP 02173323A JP 17332390 A JP17332390 A JP 17332390A JP 3128805 B2 JP3128805 B2 JP 3128805B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、記録電流制御回路、特に複数の磁気ヘッ
ドを有する回転ヘッド型ビデオテープレコーダに好適な
記録電流制御回路に関する。
〔発明の概要〕
この発明は、記録電流制御回路に於いて、記録系に配
され、直流コントロールによって利得の制御される可変
アンプと、再生RF信号のレベルを検出する手段と、再生
RF信号のレベルの最大値に対応する記録電流を識別する
手段と、各磁気ヘッドに関する最適記録電流を識別する
情報を記録する手段とを少なくとも備えたことにより、
個々の磁気ヘッドのデプスのバラツキを解消できて工場
出荷レベルで個々の磁気ヘッドに対し最適記録電流のレ
ベルの設定が行え、また長期間の使用によって磁気ヘッ
ドが摩耗し、個々の磁気ヘッドのデプスの変化によって
記録電流が初期設定された最適記録電流とずれても記録
電流を個々の磁気ヘッド毎に最適記録電流に容易に補正
でき、従来のように記録電流が過剰になることを防止で
きるようにしたものである。
〔従来の技術〕
従来、例えば、ビデオテープレコーダの磁気ヘッドに
対する記録電流の調整は、工場出荷時にFM変調器から出
力されるRF信号のレベルを半固定抵抗器で調節すること
によってなされており、所定の規格値の記録電流が磁気
ヘッドに流れるようにされている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、記録電流に対する再生レベルが、第8図に
示される磁気ヘッド81の先端部の長さ〔以下、デプス
(DEPTH)と称する〕Dに依存していることは第6図か
ら明らかであり、また、最適記録電流が、同様にデプス
Dに依存していることは第7図から明らかである。
このことから、個々の磁気ヘッドのデプスDにバラツ
キのある現状では、工場出荷時に所定の規格値に合わせ
て記録電流を設定する上述の方法を以てしては、個々の
磁気ヘッドに対応した最適記録電流を設定することが不
可能であるという問題点があった。尚、第8図中、82は
コイル、83、84は夫々、記録電流を供給する端子を表し
ている。
また、ビデオテープレコーダの長期にわたる使用によ
って、磁気ヘッドが摩耗しデプスDが減少すると最適記
録電流も第7図に示されるように減少する傾向を示し、
初期設定された値とずれるものである。
しかしながら、記録電流が初期設定された値のままで
あると、磁気ヘッドの摩耗によってデプスDが減少し最
適記録電流が低下するにもかかわらず、実際に供給され
る記録電流は規格値とされているため、記録電流が過剰
になってしまうという問題点があった。
特に、第6図に示されるように、最適記録電流範囲の
狭い高周波領域になるほど影響が大きく、この結果、周
波数特性、波形特性、そして(S/N)の劣化が生じると
いう問題点があった。
また、場合によっては、高域キャリアレベルの低下に
よるオーバーモジュレーションが発生するという問題点
があった。
若し、このような特性が劣化している状態でダビング
すると、劣化の影響は、更に拡大されるという問題点が
あった。
そして、従来の調整作業は煩雑で熟練を要し、また、
ユーザーが最適記録電流を設定するために調整を行うこ
ともできないという問題点があった。
従ってこの発明の目的は、個々の磁気ヘッドに対する
最適記録電流の設定を容易に行える記録電流制御回路を
提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
この発明にかかる記録電流制御回路は、回転ドラムの
周囲に複数の磁気ヘッドが取りつけられ、回転ドラムの
周面に配された磁気テープに対し複数の磁気ヘッドによ
って信号の記録・再生がなされる回転ヘッド型ビデオテ
ープレコーダの記録電流制御回路に於いて、記録系に配
され、直流コントロールによって利得の制御される可変
アンプと、再生RF信号のレベルを検出する手段と、再生
RF信号のレベルの最大値に対応する記録電流を識別する
手段と、各磁気ヘッドに関する最適記録電流を識別する
情報を記録する手段とを少なくとも備えた構成としてい
る。
〔作用〕
この発明にかかる記録電流制御回路では、或る磁気ヘ
ッドに対する記録電流のレベルを可変アンプの利得の制
御によって順次、変化させ、上述の磁気ヘッドで記録す
る。次いで、記録した信号を再生して再生RF信号のレベ
ルを検出し、再生RF信号の最大レベルを求める。
そして、再生RF信号のレベルの最大値に対応する記録
電流を識別し、この識別された記録電流を、記録に用い
た磁気ヘッドの最適記録電流とする。
この操作を回転ドラムの周面に設けられている複数の
磁気ヘッドの夫々に対して行う。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例について第1図及び第2図
を参照して説明する。
第1図の構成に於いて、端子1を介して供給されるビ
デオ信号SVがFM変調回路2でFM変調され、可変利得アン
プ3にてゲインコントロールされた後に記録用の磁気ヘ
ッド4に供給され、磁気テープ5に記録される。また、
図示せぬもののタイムコードTCRも磁気テープ5に記録
される。
この記録時には、マイクロプロセッサ6が、端子16か
ら供給されるタイムコードTCRに対応して予め定められ
ているゲインコントロール用のデータDDCをセットし、
このデータDDCがD/Aコンバータ7によってゲイン制御
信号SGに変換され、このゲイン制御信号SCGによって
可変利得アンプ3のゲインが制御される。従って、記録
電流のレベルLRIは可変利得アンプ3によって制御され
る。上述のデータDDCは、所定時間間隔毎に変化される
ため、ゲイン制御信号SCGのレベルも所定時間間隔毎に
変化する。そして、上述のタイムコードTCRと、このタ
イムコードTCRに対応するゲインコントロール用のデー
タDDCは対応づけされてメモリ17に格納される。
再生モード時には、磁気ヘッド4で記録された信号
が、磁気ヘッド4によって再生されてRF信号とされる。
このRF信号は、再生アンプ9を経て復調回路10とエンベ
ロープ検波回路11に供給される。また、タイムコードTC
Rが再生されてタイムコードTCPとされ、このタイムコー
ドTCPが端子18を介してマイクロプロセッサ6に供給さ
れる。
エンベロープ検波回路11では、RF信号のエンベロープ
検波がなされ、その出力がサンプルホールド回路12に供
給される。
また、RF信号は、復調回路10にてFM復調されることに
よってビデオ信号SVが再生される。このビデオ信号SV
は、端子14を介して図示せぬ信号処理回路に供給される
と共に、同期信号分離回路15に供給される。
同期信号分離回路15では、ビデオ信号SVから同期信号
が分離され、この分離された同期信号に基づいてサンプ
リングパルスが形成され、このサンプリングパルスがサ
ンプルホールド回路12に供給される。
サンプルホールド回路12では、サンプリングパルスの
供給されるタイミングで、RF信号のエンベロープレベル
LRFがサンプリングされ保持される。そして、このサン
プルホールド回路12からは、保持されているRF信号のエ
ンベロープレベルLRFが、A/Dコンバータ19を介してマ
イクロプロセッサ6に供給される。上述のサンプリング
パルスは、ビデオ信号SVの同期信号に基づいて形成され
るので、RF信号において周波数の変動のない部分のみが
サンプリングされる。
マイクロプロセッサ6は、前述の再生されたタイムコ
ードTCPと供給されるエンベロープレベルLRFのデータ
を対応づけして、メモリ17に書込む。また、マイクロプ
ロセッサ6は、メモリ17に保持されているエンベロープ
レベルLRFのデータ間で大小比較を行い、最大のエンベ
ロープレベルLRFを求めると共に、この最大のエンベロ
ープレベルLRFのタイムコードTCPに対応するタイムコ
ードTCRの記録電流のデータを求め、この記録電流のデ
ータを最適記録電流のデータDDCとする。このデータD
DCは、マイクロプロセッサ6の制御の下に、メモリ17か
ら読出され、D/Aコンバータ7によってゲイン制御信号
SCGとされて可変利得アンプ3に供給される。以後、可
変利得アンプ3では、上述の最適記録電流のデータDDC
に基づいてゲインコントロールがなされる。
以下、第1図及び第2図を参照しつつ回路動作を説明
する。尚、最適記録電流の設定は記録電流設定モードを
選択した時にのみ行われる。
第2図Aには、記録時のタイムコードTCRが示されて
おり、このタイムコードTCRの所定時間間隔、例えば、1
0秒毎に、マイクロプロセッサ6から、予め定められた
ゲインコントロール用のデータDDCが、D/Aコンバータ
7に供給される。上述のデータDDCは、最適記録電流を
決定するために、記録電流のレベルLRIを段階的に減少
させるように設定されている。
第2図Bには、データDDCが、D/Aコンバータ7によ
って、ゲイン制御信号SCGに変換された状態が示されて
いる。記録電流のレベルLRIが段階的に減少されるよう
に制御されるので、ゲイン制御信号SCGのレベルも段階
的に低下する。
この第2図Bに示されるゲイン制御信号SCGのレベル
に応じて可変利得アンプ3のゲインコントロールがなさ
れる。その結果、磁気ヘッド4に供給される記録電流の
レベルLRIは、第2図Cに示されるようにゲイン制御信
号SCGのレベルに応じて振幅がタイムコードTCRの10秒
毎に段階的に小さくされる。
上述の記録電流のレベルLRIの変化は、マイクロプロ
セッサ6の制御により、タイムコードTCRのデータに従
って所定の時間毎、例えば、10秒毎に生ずるように設定
されており、そのタイムコードTCRと、ゲインコントロ
ール用のデータDDCは、対応づけされてメモリ17に格納
される。
上述のFM変調されたビデオ信号SVの記録が終了する
と、巻き戻しされた後、自動的に再生モードとされ、記
録に用いられた磁気ヘッド4によって信号及びタイムコ
ードTCPの再生がなされる。
第2図Dには、再生時のタイムコードTCPが示されて
おり、また、第2図Eには、再生されたRF信号のエンベ
ロープレベルLRFが示されている。この再生されたRF信
号のエンベロープレベルLRFは、記録電流のレベルLRI
に対応して変化する。即ち、RF信号のエンベロープレベ
ルLRFは、全体的に山形形状を呈しており、RF信号のエ
ンベロープレベルLRFは、記録電流のレベルLRIが最適
記録電流になるまでは増加し、記録電流のレベルLRIが
最適記録電流になるとピークに達し、そして記録電流の
レベルLRIが最適記録電流をこえると減少する。
タイムコードTCPの所定時間間隔、例えば、10秒毎
に、第2図Fに示されサンプルホールドされたRF信号の
エンベロープレベルLRFが、A/D変換された後、マイク
ロプロセッサ6の制御によってメモリ17に取込まれる。
また、上述のタイムコードTCPは、RF信号のエンベロー
プレベルLRFに対応づけされ、マイクロプロセッサ6の
制御によってメモリ17に取込まれる。
上述の再生動作が記録電流のレベルLRIの全てに対し
て反復される。
上述の再生動作が終了した後、マイクロプロセッサ6
は、メモリ17に格納されているRF信号のエンベロープレ
ベルLRFのデータを計算し、最大のエンベロープレベル
LRFを求めると共に、最大のエンベロープレベルLRFの
タイムコードTCPに対応する記録時のタイムコードTCRを
求め、そしてこのタイムコードTCRに対応するゲインコ
ントロール用のデータDDCを最適記録電流のデータとす
る。
最適記録電流とされたデータDDCが、マイクロプロセ
ッサ6の制御の下にメモリ17から読出されてゲイン制御
信号SCGとされて、可変利得アンプ3の利得が制御さ
れ、記録電流が最適記録電流に設定される。
この一実施例では、第2図Fに示されるように期間T1
で、再生されたRF信号のエンベロープレベルLRFが最高
になるため、この期間T1に対応するデータDDCによって
最適記録電流が設定される。
このように、可変アンプの利得を制御して記録電流の
レベルLRIを順次、変化させて記録し、次いで、記録し
た信号を再生してRF信号のエンベロープレベルLRFの最
大レベルを求め、そして、この最大レベルに対応する記
録電流を識別し、識別された記録電流を供給するように
制御しているので、個々の磁気ヘッドのデプスのバラツ
キを解消できて工場出荷レベルで個々の磁気ヘッドに対
し最適記録電流のレベルの設定が行え、また、長期間の
使用によって磁気ヘッドが摩耗し個々の磁気ヘッドのデ
プスの変化によって記録電流が初期設定された最適記録
電流とずれても記録電流を個々の磁気ヘッド毎に最適記
録電流に容易に補正でき、従来のように記録電流が過剰
になることを防止できる。
この結果、周波数特性、波形特性、或いは(S/N)等
の劣化を防止でき、また、オーバーモジュレーションを
防止できて常に最適記録電流のレベルを維持でき互換再
生に於ける特性を安定化でき、そして、編集等による繰
り返しダビングに於いても良好な特性を維持でき、更
に、磁気ヘッドの寿命を延ばすことができ、個々の磁気
ヘッドに対する最適記録電流の調整作業は勿論、磁気ヘ
ッドの異常時の調整、或いは回転ドラムの交換時の調整
に、従来のように特別な測定器を使用せずに容易に調整
を行える。
尚、この一実施例では、一つの磁気ヘッド4に対して
最適記録電流を設定する例について説明されているが、
これに限定されるものではなく、複数の磁気ヘッドに対
して最適記録電流を設定する場合には、端子20を介して
マイクロプロセッサ6に供給されるスイッチングパルス
SWPに対応して磁気ヘッド毎に上記動作を反復すること
によって、複数の磁気ヘッドの夫々に対する最適記録電
流の設定が可能となる。
また、この一実施例では、タイムコードTCR、TCPを利
用しているが、これに限定されるものではなく、例え
ば、CTL信号を用いてもよい。
そして、この一実施例では、同期信号のタイミング
で、RF信号のエンベロープレベルLRFをサンプルホール
ドしているが、これに限定されるものではなく、例え
ば、白信号を使用し、映像信号の部分をサンプリングし
て白信号のキャリアの最適値を決定するようにしてもよ
い。
更に、この一実施例では、ビデオ信号SVを記録・再生
して最適記録電流を設定するものとしているが、これに
限定されるものではなく、例えば、所定周波数の基準信
号に同期信号を付加して用いてもよい。
次いで、この発明の他の実施例について、第3図乃至
第5図を参照して説明する。
第3図の構成に於いて、端子31を介してビデオ信号SV
が供給され、このビデオ信号SVはFM変調回路32に供給さ
れてFM変調される。FM変調されたビデオ信号SVは、スイ
ッチ33の端子33aに供給される。
また、信号発生回路34からは所定周波数の基準信号S
STが、スイッチ33の端子33bに供給される。この基準信
号SSTは、ビデオ信号SVがFM変調される時のキャリヤ周
波数近傍の単一周波数の連続波である。
最適記録電流のレベルを設定する時には、まず第1に
基準信号SSTが用いられるので、スイッチ33が制御され
て端子33b、33cが接続される。これによって、基準信号
SSTがスイッチ33を介してAチャンネル側に設けられて
いる可変利得アンプ35と、Bチャンネル側に設けられて
いる可変利得アンプ36に供給される。
可変利得アンプ35、36では、基準信号SSTが所定時間
間隔毎にゲインコントロールされる。そして、ゲインコ
ントロールされた基準信号SSTが、スイッチ37の端子37
a、スイッチ38の端子38aに供給される。
スイッチ37、38は、Aチャンネル、Bチャンネルの切
り換えを表すスイッチングパルスSWPによって接続状態
が切換えられるもので、記録時には端子37a及び37b、端
子38a及び38bが接続され、また再生時には端子37b及び3
7c、端子38b及び38cが接続されるように制御される。上
述の基準信号SSTは、スイッチ37、38を介して、まず記
録・再生兼用のAチャンネル側の磁気ヘッド39、次いで
Bチャンネル側の磁気ヘッド40に順次、供給され、Aチ
ャンネル側の磁気ヘッド39、次いでBチャンネル側の磁
気ヘッド40によって磁気テープ41に記録される。
この記録時には、マイクロプロセッサ42が、予め定め
られているケインコントロール用のデータDDCをセット
し、このデータDDCがD/Aコンバータ43、44によってゲ
イン制御信号SCGに変換され、このゲイン制御信号SCG
によって可変利得アンプ35、36のゲインが制御される。
従って、記録電流のレベルLRIは、可変利得アンプ35、
36によって制御される。上述のデータDDCは、第5図に
示される所定時間T2の間隔毎に変化されるため、ゲイン
制御信号SCGのレベルも所定時間T2の間隔毎に変化す
る。このゲインコントロール用のデータDDCは、マイク
ロプロセッサ42の制御によって、メモリ44に格納され
る。
上述の記録がなされた直後に、第4図に示されるよう
に、補助の磁気ヘッド46、47によって信号が再生されて
RF信号とされる。このRF信号は、スイッチ48の端子48
a、48bに供給される。尚、第4図中、矢印は、磁気テー
プ41の移動方向、回転ドラム45の回転方向を示してい
る。
ところで、磁気ヘッド39、40が再生に使用された場合
には、磁気ヘッド39にて再生されたRF信号はアンプ49を
介してスイッチ51の端子51aに供給され、磁気ヘッド40
にて再生されたRF信号はアンプ50を介してスイッチ51の
端子51bに供給される。
スイッチングパルスSWPによって、スイッチ51の接続
が端子51a及び51c、或いは端子51b及び51cの何れかに交
互に切り換えられるため、RF信号は、スイッチ51を介し
てスイッチ52の端子52aに供給される。
再生されたRF信号は、スイッチ48を経てスイッチ52の
端子52bに供給される。このスイッチ52は、再生時、上
述の磁気ヘッド39、40が使用される時は端子52a及び52c
が接続され、また、補助の磁気ヘッド46、47が使用され
る時は端子52b及び52cが接続されるように制御されてい
る。
再生モード時、Aチャンネルの補助の磁気ヘッド46、
或いはBチャンネルの補助の磁気ヘッド47によって再生
されたRF信号が、スイッチ48、52、アンプ53を介してエ
ンベロープ検波ブロック54と、イコライザ55に夫々、供
給される。
イコライザ55は、コサインイコライザであり、上述の
再生されたRF信号は、コサイン特性の等化が施された
後、FM復調回路56を介して端子57に供給される。
エンベロープ検波ブロック54は、エンベロープ検波回
路、ピークホールド回路から構成されており、RF信号が
エンベロープ検波された後に、所定のサンプリングパル
スによってRF信号のエンベロープレベルLRFがサンプリ
ングされ保持される。そして、エンペロープ検波ブロッ
ク54からは、保持されているエンベロープレベルLRF
が、A/Dコンバータ58を介してマイクロプロセッサ42に
供給される。
マイクロプロセッサ42は、供給されるエンベロープレ
ベルLRFのデータをメモリ44に取込む。マイクロプロセ
ッサ42は、全ての記録電流のレベルLRIに対するエンベ
ロープレベルLRFのデータを求めて夫々対応づけを行
う。この対応づけが終了した後、マイクロプロセッサ42
は、メモリ44に保持されているエンベロープレベルLRF
のデータ間で大小比較を行い最大のエンベロープレベル
LRFを求めると共に、最大のエンベロープレベルLRFの
データに対応する記録電流のレベルLRIのデータDDCを
最適記録電流のデータDDCとする。このデータDDCは、
最適記録電流を決定するために、記録電流のレベルLRI
を段階的に増加させるように設定されている。そして、
データDDCは、マイクロプロセッサ42の制御の下にメモ
リ44から読出され、D/Aコンバータ43、44でゲイン制御
信号SCGとされて可変利得アンプ35、36に供給される。
以後、可変利得アンプ35、36では、上述の記録電流のレ
ベルLRIを増加させるべく、データDDCに基づいてゲイ
ンが制御される。
尚、このマイクロプロセッサ42は、端子59を介してシ
ステム全体のコントロールを行うシステムコントローラ
(図示せず)と接続されており、また、端子60からはド
ロップアウトパルス或いはモード信号(例えば、Aチャ
ンネルとBチャンネルの切り換えを表わすスイッチング
パルスSWP等)が供給される。
以下、第3図乃至第5図を参照しつつ回路動作を説明
する。尚、この最適記録電流の設定は、マイクロプロセ
ッサ42に接続されている調整モードスイッチ61を接続状
態にして記録電流設定モードを選択した時に行われる。
所定時間T2の間隔毎に、マイクロプロセッサ42から予
め定められたゲインコントロール用のデータDDCが、D/
Aコンバータ43、44を介して可変利得アンプ35、36に供
給されと共に、メモリ44に格納される。このデータDDC
は最適記録電流を決定するために、記録電流のレベルL
RIを段階的に増加させるように設定されている。
D/Aコンバータ43、44では、上述のデータDDCがゲイ
ン制御信号SCGに変換され、このゲイン制御信号SCGが
可変利得アンプ35、36に供給される。
可変利得アンプ35、36では、最適記録電流を決定する
ために、上述のゲイン制御信号SCGに基づいて、第5図
に示されるように記録電流のレベルLRIを段階的に増加
させるようにゲインの制御が行われる。
この結果、磁気ヘッド39、40に供給される記録電流の
レベルLRIは、第5図に示されるように、ゲイン制御信
号SCGのレベルに応じて、所定時間T2毎に、段階的に増
加する。
最適記録電流の設定をAチャンネルに対して行う例に
ついて説明する。尚、Bチャンネルの設定は、前述のス
イッチングパルスSWPによってチャンネル切換えがなさ
れた後にAチャンネルと全く同様に行えるので、Bチャ
ンネルについての説明は省略する。
Aチャンネルの磁気ヘッド39によって、基準信号SST
の記録がなされている時、第4図に示されるように磁気
ヘッド39の後から補助の磁気ヘッド46が追走して記録し
たばかりの基準信号SSTが再生され、RF信号とされる。
再生されたRF信号は、スイッチ48、52、アンプ53を介
して、エンベロープ検波ブロック54に供給される。所定
時間T2の間隔毎に、サンプルホールドされたRF信号のエ
ンベロープレベルLRFが、A/D変換された後、マイクロ
プロセッサ42に供給される。
マイクロプロセッサ42は、サンプルホールドされたRF
信号のエンベロープレベルLRFのデータを計算し、この
エンベロープレベルLRFのデータを、既にメモリ44に取
込まれている記録電流のレベルLRIのデータに対応させ
てメモリ44に取込む。
このような処理を、マイクロプロセッサ42の制御によ
って、第5図に示されるように全ての記録電流のレベル
LRIに対応させて反復し、夫々の記録電流のレベルLRI
のデータと再生されたRF信号のエンベロープレベルLRF
のデータとが対応づけされてメモリ44に保持される。
再生されたRF信号のエンベロープレベルLRFは、全体
的に山形形状を呈し、RF信号のエンベロープレベルLRF
は、記録電流のレベルLRIが最適記録電流になるまでは
増加し、記録電流のレベルLRIが最適記録電流になると
ピークに達し、そして記録電流のレベルLRIが最適記録
電流をこえると減少する。つまり、エンベロープレベル
LRFの変曲点の内、変化が最小になる位置、例えば、期
間T20におけるエンベロープレベルLRFが、最適記録電
流のレベルとなる。
上述のRF信号のエンベロープレベルLRFの最大となる
期間T20に対応する記録電流のレベルLRIのデータが最
適記録電流のデータDDCとされ、メモリ44から読出さ
れ、D/Aコンバータ43を介して可変利得アンプ35に供給
される。
これによって、磁気ヘッド39に対する最適記録電流の
設定がなされる。
この調整がなされた後、調整モードスイッチ61を非接
続状態として記録電流設定モードを解除すると共に、ス
イッチ33の接続を切り換えて端子33b、33cを接続状態と
なし、FM変調されたビデオ信号SVを、上述の基準信号S
STに代えて供給し記録すれば、最適な状態でビデオ信号
SVの記録がなされる。
尚、スイッチ52は、切り換え制御信号によって接続状
態が制御されており、切り換え制御信号が、例えば、ハ
イレベル(“1")の時は、磁気ヘッド39、40が選択さ
れ、また、切り換え制御信号が、例えば、ローレベル
(“0")の時は、補助の磁気ヘッド46、47が選択される
ようになされている。
また、スイッチ48、51はスイッチングパルスSWPによ
って接続状態が制御されており、スイッチングパルスSW
Pが、例えば、ハイレベル(“1")の時は、端子51a及び
51c、端子48a及び48cが接続されてAチャンネルとさ
れ、また、スイッチングパルスSWPが、例えば、ローレ
ベル(“0")の時は、端子51b及び51c、端子48b及び48c
が接続されてBチャンネルとされる。
更に、スイッチ37、38は、記録・再生の各モード信号
によって制御されており、記録モードの時は端子37a及
び37b、端子38a及び38bが接続されて記録用の磁気ヘッ
ドとされ、再生モードの時は端子37b及び37c、端子38b
及び38cが接続されて再生用の磁気ヘッドとされる。
尚、この他の実施例では、調整時には基準信号SSTを
用い、調整が完了してからはビデオ信号SVを用いる例に
ついて説明されているが、これに限定されるものではな
く、例えば、調整の段階からビデオ信号SVを用いてもよ
い。但し、この時は、ビデオ信号SVを、例えば、50%Fl
at Field信号にする必要がある。
この他の実施例によれば、前述の一実施例の効果に加
えて、各チャンネルの磁気ヘッドで再生される1フイー
ルドの映像信号の内から必要な範囲を選択し、これに基
づいて調整を行えるので、例えば、ドロップアウト、磁
気ヘッド39、40、46、47の磁気テープ41に対する接触の
開始点或いは離間点等を避けてRF信号のエンベロープレ
ベルLRFのサンプリングを行うことができる。
その他の内容は、前述の一実施例と同様につき、重複
する説明を省略する。
〔発明の効果〕
この発明に係る記録電流制御回路よれば、可変アンプ
の利得を制御して記録電流のレベルを順次、変化させて
記録し、次いで、記録した信号を再生してRF信号の最大
のレベルを求め、そして、RF信号の最大のレベルに対応
する記録電流を識別し、識別された記録電流を供給する
ように制御しているので、個々の磁気ヘッドのデプスの
バラツキを解消でき、工場出荷レベルで個々の磁気ヘッ
ドに対して最適記録電流のレベルの設定が行えるという
効果がある。
長期間の使用によって磁気ヘッドが摩耗し個々の磁気
ヘッドのデプスが変化することによって最適記録電流が
初期設定された値とずれても、記録電流を個々の磁気ヘ
ッド毎に最適記録電流に容易に補正でき、従来のように
記録電流が過剰になることを防止できるという効果があ
る。
この結果、周波数特性、波形特性、或いは(S/N)等
の劣化を防止でき、また、オーバーモジュレーションを
防止でき、常に最適記録電流のレベルを維持でき互換再
生に於ける特性を安定化でき、そして、編集等による繰
り返しダビングに於いても良好な特性を維持できるとい
う効果がある。
上述の効果に加えて、磁気ヘッドの寿命を延ばすこと
ができ、そして、個々の磁気ヘッドに対する最適記録電
流の調整作業は勿論、磁気ヘッドの異常時の調整、或い
は回転ドラムの交換時の調整に、従来のように特別な測
定器を使用せずに容易に調整を行えるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示すブロック図、第2図
は一実施例の動作を示す信号波形図、第3図はこの発明
の他の実施例を示すブロック図、第4図は他の実施例に
於ける磁気ヘッドの配置を示す説明図、第5図は他の実
施例に於ける記録電流とそれに対応する再生RF信号のレ
ベルを示す図、第6図は記録電流と再生レベルの関係を
示す図、第7図は最適記録電流とデプスの関係を示す
図、第8図は磁気ヘッドに於けるデプスを示す図であ
る。 図面に於ける主要な符号の説明 3、35、36:可変利得アンプ、 4、8、39、40、81:磁気ヘッド、 5、41:磁気テープ、 6、42:マイクロプロセッサ、 11:エンベロープ検波回路、 12:サンプルホールド回路、 17、44:メモリ、 45:回転ドラム、 46、47:補助の磁気ヘッド、 54:エンベロープ検波ブロック、 LRF:RF信号のエンベロープレベル、 LRI:記録電流のレベル、 SCG:ゲイン制御信号、 SV:ビデオ信号、 SST:基準信号、 D:デプス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後田 薫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/027

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転ドラムの周面に複数の磁気ヘッドが取
    りつけられ、上記回転ドラムの周面に配された磁気テー
    プに対し上記複数の磁気ヘッドによって信号の記録・再
    生がなされる回転ヘッド型ビデオテープレコーダの記録
    電流制御回路に於いて、 記録系に配され、直流コントロールによって利得の制御
    される可変アンプと、 再生RF信号のレベルを検出する手段と、 再生RF信号のレベルの最大値に対応する記録電流を識別
    する手段と、 上記各磁気ヘッドに関する最適記録電流を識別する情報
    を記録する手段とを少なくとも備えたことを特徴とする
    記録電流制御回路。
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