JP3128797B2 - ストリップコイルのバンド切断処理装置 - Google Patents

ストリップコイルのバンド切断処理装置

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JP3128797B2
JP3128797B2 JP09279772A JP27977297A JP3128797B2 JP 3128797 B2 JP3128797 B2 JP 3128797B2 JP 09279772 A JP09279772 A JP 09279772A JP 27977297 A JP27977297 A JP 27977297A JP 3128797 B2 JP3128797 B2 JP 3128797B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ストリップ製造
ラインの酸洗処理工程や冷間圧延等の各種処理ラインの
入側において、ストリップコイルの結束バンドを切断処
理する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ストリップの各種処理ラインの入側にお
いてコイル結束バンドを切断する方法としては、コイル
搬送コンベア上で結束バンドを切断する方式や、ストリ
ップコイルを搬送コンベアからペイオフリールに移載す
る工程で結束バンドを切断する方式があり、コイル移載
工程で切断する方式としては、例えばコイル移載機にバ
ンド切断装置を付設し、切断時のコイルの巻き緩みを防
止する押えロールを備えたバンド切断装置が知られてい
る(特開平5−154553号公報参照)。
【0003】ところで、コイル搬送コンベア上で結束バ
ンドを切断する方式の場合は、バンドがコイルの下敷き
となり除去できないという問題がある。かかる対策とし
ては、例えば図5に示すごとく、ストリップコイル20
の結束バンド21の掛っている部分に隙間ができるよう
に、搬送コンベア22のベルト表面にライナー23を貼
着したり、図6に示すごとく、ベルトに替えて前後2個
一対のサドル24を取付けたサドル付きコンベア25を
用い、ストリップコイル20の結束バンド21の掛って
いる部分がサドル24間に位置するようにストリップコ
イル20をサドル24上に載せて搬送する方式等があ
る。
【0004】しかし、これらの対策は、搬送コンベアに
積載するコイルの位置がコイルの最大幅または最大径に
より決定されることにより、コンベアに積載できるコイ
ルの個数が制限されるという問題や、天井クレーンでコ
イルをコンベア上に降ろすときに結束バンドがライナー
23間、あるいはサドル24間に位置するように位置合
わせしながら載置しなければならないため、その位置決
めに時間を要し作業能率が悪い上、技能を習熟しなけれ
ばできないという問題や、バンド切断後に移載機でコイ
ルをコンベアからペイオフリールに移載する際にコイル
の巻き緩みが発生するという問題がある。
【0005】また、コイル移載機にバンド切断装置とコ
イルの巻緩み防止用押えロールを組付けてバンドを切断
する方式の場合、既設のコイル移載機にバンド切断装置
とコイルの巻緩み防止用押えロールを付設すると、必然
的に重量アップを余儀なくされることによりコイル移載
機の積載能力の低下をきたす上、バンド切断装置への動
力等の供給構造が複雑になる等、これらの対応に大掛か
りな改造が必要となり、設備コストのアップを余儀なく
されるという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、従来の前
記問題を解決するためになされたもので、コイル搬送コ
ンベアのコイル積載個数を制限されることがなく、ま
た、バンド切断後におけるコイルの巻き緩みを防止で
き、しかも既設設備に適用する場合に大掛かりな改造を
必要としないストリップコイルのバンド切断処理装置を
提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係るストリッ
プコイルのバンド切断処理装置は、各種ラインの入側に
おいてストリップコイルの結束バンドを切断処理する装
置であって、コイル搬送コンベアに近接して設置され該
コンベアと直角方向に進退移動する自走式台車に、ヘッ
ド部に流体圧シリンダー等の横行機構にてコイル軸方向
に移動する結束バンド検出装置と、結束バンドカッター
および、結束バンドを把持するバンドクランプ治具を有
し、流体圧シリンダー等の前後動機構にてコイル径方向
に進退移動するバンドカッター装置と、該カッター装置
にて切断された結束バンドをローラにてコイルより引出
すバンド送出し装置と、前記バンド送出し装置にて引出
された結束バンドをコイル状に巻き取るバンド巻取機
と、該台車先端部にコイル搬送コンベアと直角方向に水
平に突設した少なくとも2本の棒状の水平バーからな
り、該バーをコイルと該コイル搬送コンベア間に差込む
ことにより、バンド切断時に生じるストリップのスプリ
ングバックによりストリップとコイル搬送コンベア間に
バンドが挟まれるのを防止するバンド挟み込み防止具が
設置され、さらにストリップコイルを搬送コンベアから
ペイオフリールに移載する移載機に結束バンド切断時に
おけるコイルの巻き緩みを防止する流体圧シリンダーか
らなるコイル押さえ装置を備え、ストリップコイルを前
記移載機にて吊り上げた状態で前記バンド挟み込み防止
具をコイルと該コイル搬送コンベア間に差込んで当該水
平バー上にコイルを載置した状態で前記バンドカッター
装置にて結束バンドを切断し、その切断された結束バン
ドを前記バンド送出し装置を介して前記バンド巻取機に
て巻取処理することを特徴とするものである。
【0008】この発明における自走式台車は、コイル搬
送コンベアに近接して直角方向に敷設された所望長さの
軌道上に設置され、当該台車に搭載したモータ等の動力
にて車輪を駆動する方式となしたもので、制動装置を備
えている。
【0009】バンドカッター装置は、前記自走式台車の
上面に設置した架台上に横設されており、その構造は例
えば自走式台車と同様コイル搬送コンベアと直角方向に
横設したエアシリンダーのロッド先端にエアシリンダー
等の横行機構にてコイル軸方向に移動するカッターヘッ
ドを取付け、該ヘッドに結束バンド検出装置と、結束バ
ンドカッターおよび、結束バンドを把持するバンドクラ
ンプ治具が一体的に取付けられた構成となしたもので、
結束バンド検出装置は、前記ヘッドに装着された接触式
の検出器からなり、該検出器に近接して結束バンドカッ
ターおよびバンドクランプ治具が当該ヘッドに組込まれ
ている。結束バンドカッターは、例えば上刃と下刃がモ
ータ等の動力にてコイル軸方向に移動するごとく取付け
られ、下刃がバンドの下にもぐり込み、上刃との間で切
断する機構となったものを用いることができる。また、
バンドクランプ治具は、例えばモータ等の動力でコイル
軸方向に移動する左右一対のグリップで当該バンドを両
側から把持する構造となしたものを用いることができ
る。
【0010】前記カッター装置にて切断された結束バン
ドをコイルより取出すバンド送出し装置は、バンドカッ
ター装置に組込まれたバンドクランプ治具にて把持され
たバンドが当該バンドカッター装置のヘッドの後退動に
より引っ張られた状態で、自走式台車の上面に設置した
架台にエアーシリンダー等により上下に作動する可動式
の押さえロールと固定式のロールとにより挟み、この一
対のロールをモーター等により回転駆動させることによ
ってバンドを引出して後方に送出す仕組みとなってい
る。このバンド送出し装置にて引出されたバンドは、架
台後部に設置したバンド巻取機に導かれて小径の輪に巻
き縮められて、スクラップとして処理される。
【0011】バンド切断時に生じるストリップのスプリ
ングバックによりストリップとコイル搬送コンベア間に
バンドが挟まれるのを防止するバンド挟み込み防止具
は、自走式台車の先端部にコイル搬送コンベアと直角方
向に水平に突設した少なくとも2本の棒状の水平バーか
らなり、自走式台車の前進動により前記水平バーがコイ
ルと該コイル搬送コンベア間に差込まれるように取付け
られている。この水平バーは所定の前進位置においてコ
イル本体を両サイドで支持し得る長さを有し、かつ結束
バンドの外側に位置するように所定の間隔を隔てて突設
されている。
【0012】結束バンド切断時におけるコイルの巻き緩
みを防止する流体圧シリンダーからなるコイル押さえ装
置は、流体圧シリンダーのロッドを伸長させてコイル表
面を押圧する方式であって、コイル移載機の左右一対の
トングの内側面に取付けられている。
【0013】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の一実施例装置を
示す側面図、図2は同上装置の平面図、図3は同上装置
によるストリップコイルの結束バンド切断時の状態を示
す側面図、図4は切断された結束バンドをコイルより離
脱させて巻取処理する状態を示す側面図であり、1は自
走式台車、2は架台、3はバンドカッター装置、4はバ
ンド送出し装置、5はバンド巻取機、6はバンド挟み込
み防止具、7はコイル移載機、8はコイル押さえ装置、
9はコイル搬送コンベア、10はコイル、11は結束バ
ンド、12は軌道、13はガイド、14はスクラップバ
ケットである。
【0014】自走式台車1は、コイル搬送コンベア9に
近接して直角方向に敷設された所望長さの軌道12上に
設置され、当該台車に搭載したモータ1−1により動力
伝達機構を介して車輪1−2を駆動する方式となしたも
ので、制動装置(図面省略)を備えている。すなわち、
この自走式台車1は、コイル搬送コンベア9に対して直
角方向に所定ストローク進退移動するごとく設置されて
いる。
【0015】この自走式台車1上に設置されたバンドカ
ッター装置3は、当該台車上面に設置した所要高さの架
台2上にコイル搬送コンベアと直角方向に横設した左右
一対のエアシリンダー3−1と、該シリンダーのロッド
先端に当該ロッドと直角に水平に支持された枠体3−2
と、この枠体3−2にコイル軸方向に移動可能に懸架さ
れ、当該枠体にコイル軸方向に横設したエアシリンダー
3−4にてコイル軸方向に往復動するカッターヘッド3
−3とで構成され、カッターヘッド3−3に結束バンド
カッター3−4、結束バンドを把持するバンドクランプ
治具3−5および結束バンド検出装置3−6が一体的に
組込まれている。
【0016】結束バンドカッター3−4は、モータ等の
動力にてコイル軸方向に移動する上刃と下刃で構成さ
れ、下刃がバンドの下にもぐり込み、上刃との間で切断
する機構となしている。結束バンドを把持するバンドク
ランプ治具3−5は、前記バンドカッター3−4の真下
に位置し、モータ等の動力でコイル軸方向に移動する左
右一対のグリップで当該バンドを両側から把持する構造
となしている。さらに、結束バンド検出装置3−6は接
触式の検出器からなり、バンドカッター3−4の上方に
位置し、この検出装置にて結束バンドが検出されると、
カッターヘッド3−3がその位置に停止すると同時に、
バンドクランプ治具3−5およびバンドカッター3−4
が自動的に作動してバンドの切断が行われるようになっ
ている。なお、バンドカッター3−4、バンドクランプ
治具3−5およびバンド検出装置3−6は公知のもので
あるので、ここではその構造の説明は省略する。
【0017】前記バンドカッター装置3にて切断された
結束バンドをコイルより取出すバンド送出し装置4は、
左右一対の屈曲アーム4−2と両アーム間に横設した連
結板4−3とで構成され、先端部にバンド押圧ロール4
−4を有し、該押圧ロール4−4をコイル側に向けてそ
の基部を自走式台車1の上面に設置した架台2上に回動
自在に軸着され、同架台2上にバンドカッター装置3の
エアシリンダー3−1と平行に横設した左右一対のエア
シリンダー4−6にて前記基部を支点にして上下方向に
回動するごとく設けた可動ロール支持体4−1と、前記
架台2の前部に突設した支持台4−7に前記押圧ロール
4−4と対をなすように設けたモータ4−9にて駆動さ
れるバンド受けロール4−8とで構成され、バンドカッ
ター装置3にて切断されてバンドクランプ治具3−5に
て把持されたバンドが当該バンドカッター装置のカッタ
ーヘッド3−3の後退動により引っ張られた状態で、前
記押圧ロール4−4とバンド受けロール4−8とにより
挟み、かつバンド受けロール4−8を当該モーター4−
9にて回転駆動させることによってバンドが引出されて
後方に送出される仕組みとなっている。
【0018】前記バンド送出し装置4にて引出されたバ
ンドを小径の輪に巻き縮めてスクラップとして処理する
バンド巻取機5は、架台2の後部上面に前記バンド送出
し装置4のバンド押圧ロール4−4と受けロール4−8
と同一ライン上に設置され、バンド送出し装置4にて引
出されたバンドが当該バンド押圧ロール4−4と受けロ
ール4−8の出口側に配設したガイド13を介してバン
ド巻取機5へ導入され、小径の輪に巻き縮められてスク
ラップとして処理されるようになっている。なお、小径
の輪に巻き縮められたスクラップバンドは、自走式台車
1の後退位置付近に設置したスクラップバケット14に
自動的に投入されるようになっている。このバンド巻取
機5は、バンドカッター装置3にて切断され取り外され
たスクラップバンドに永久曲げを与えて小径の輪に巻き
縮めて機外へ排出する機械であり、すべての動力源に圧
縮空気を使用しており、公知のものであるためその機構
の説明は省略する。
【0019】バンド切断時に生じるストリップのスプリ
ングバックによりストリップとコイル搬送コンベア間に
バンドが挟まれるのを防止するバンド挟み込み防止具6
は、自走式台車1の前部にコイル搬送コンベア9と直角
方向に水平に突設した2本の棒状の水平バー6−1から
なり、自走式台車1にはバンド切断時に生じるストリッ
プのスプリングバックによる衝撃を緩和するためコイル
バネ6−2または板バネを介して水平に取付けられてい
る。この水平バー6−1は所定の前進位置においてコイ
ル10本体を両サイドで支持し得る長さを有し、かつこ
こでは2本の結束バンド11の外側に位置するように所
定の間隔を隔てて突設されている。
【0020】結束バンド切断時におけるコイルの巻き緩
みを防止するコイル押さえ装置8は、コイル移載機7の
左右一対のトング7−1の内側面に取付けられた同調作
動式の2基の流体圧シリンダー8−1で構成されてお
り、該流体圧シリンダー8−1のロッドを伸長させてコ
イル表面を押圧する方式である。
【0021】次に、上記装置によるストリップコイルの
2本の結束バンドの切断処理手順について説明する。ま
ず、コイル搬送コンベア9によりバンド切断工程に搬送
されてきたコイル10は、コイル移載機7の吊上げ位置
で停止されトング7−1によって吊上げて、コイル搬送
コンベア9との間にバンド挟み込み防止具6の水平バー
6−1が差し込み可能な隙間をつくる。吊上げられたコ
イル10は、2本の結束バンド11が切断されても巻き
緩みが生じないように、予めコイル押さえ装置8により
コイル外周を押さえつけておく。
【0022】次に、後退位置に待機している自走式台車
1が所定の位置まで前進走行し、該台車の前部に突設さ
れている2本の水平バー6−1からなるバンド挟み込み
防止具6が結束バンド外側のコイル搬送コンベア9とコ
イル10との間に差し込まれる。同時に自走式台車1に
制動がかかり当該位置に停止した状態で、自走式台車1
上に設置されたバンドカッター装置3の左右一対のエア
シリンダー3−1が前進動作して、ロッド先端の[形枠
体3−2に取付けられたカッターヘッド3−3をコイル
10側に前進させる。
【0023】カッターヘッド3−3がコイル表面に接触
すると、当該位置にカッターヘッド3−3が停止すると
同時にコイル軸方向に横設したエアシリンダー3−4に
てカッターヘッド3−3がコイル軸方向に移動し、結束
バンド検出装置3−6にて結束バンド11が検出される
と同時に当該位置にカッターヘッド3−3が停止し、バ
ンドクランプ治具3−5が結束バンド11を把持した状
態で結束バンドカッター3−4にて、まず最初の結束バ
ンド11が切断される。
【0024】このようにして1本目の結束バンド11が
切断されると、エアシリンダー3−1が後退動作してカ
ッターヘッド3−3がバンドクランプ治具3−5にて結
束バンド11の端部を把持した状態で後退する。
【0025】カッターヘッド3−3が所定の位置まで後
退し、バンドクランプ治具3−5に把持されているバン
ド11がバンド送出し装置4のバンド受けロール4−8
の上に載せられると、エアシリンダー4−6が作動して
可動ロール支持体4−1が前方に押されて下方に回動す
る。そして、該可動ロール支持体4−1の先端部に取付
けられている押圧ロール4−4とバンド受けロール4−
8とにより結束バンド11が挟持されると、バンドクラ
ンプ治具3−5を開いてバンド11を解放すると同時
に、バンド受けロール4−8が逆回転していったんバン
ド11をコイル側に戻し、そのバンドの先端位置がバン
ド押圧ロール4−4と受けロール4−8の出口側に配設
したガイド13の入口に位置したところで、バンド受け
ロール4−8を正転させる。このバンド受けロール4−
8の正転により、バンド11はガイド13を介してバン
ド巻取機5へ導入されて小径の輪に巻き取られる。
【0026】続いて、2本目の結束バンドを切断処理す
るため、再びカッターヘッド3−3が前進し、コイル表
面に接触すると同時にコイル軸方向に移動し、結束バン
ド検出装置3−6にて2本目の結束バンド11を検出す
ると、バンドクランプ治具3−5が当該結束バンド11
を把持した状態で結束バンドカッター3−4にて2本目
の切断が行われる。
【0027】2本目の結束バンドが切断されると、瞬間
にコイルストリップ先端がスプリングバックにより下方
に落下するが、該ストリップ先端部は予めコイル搬送コ
ンベア9とコイル10との間に差し込まれているバンド
挟み込み防止具6の2本の水平バー6−1の上に落ちる
ので、結束バンド11がコンベアとの間に挟まれること
はない。そして、切断された2本目の結束バンドも1本
目のバンド処理と同様、カッターヘッド3−3がバンド
クランプ治具3−5にて結束バンド11の端部を把持し
た状態で所定の位置まで後退し、バンドクランプ治具3
−5に把持されているバンド11がバンド送出し装置4
にてバンド巻取機5へ導入されて小径の輪に巻き取られ
る。
【0028】このようにしてバンド巻取機5に巻き取ら
れた2本の結束バンドは、自走式台車1の後退位置付近
に設置したスクラップバケット14内に自動的に投入さ
れる。
【0029】一方、2本の結束バンド11が切断される
ことによってストリップコイル10の外巻きは緩もうと
するが、コイル移載機7のトング7−1に取付けたコイ
ル押さえ装置8により予めコイル外周が押圧固定されて
いるので、巻き緩むことなくコイルカー上に載置されペ
イオフリールに装着される。
【0030】
【発明の効果】以上説明したごとく、この発明装置によ
れば、以下に記載する効果を奏する。 (1)結束バンド切断によるコイルの巻き緩みを防止す
るためのコイル押さえ装置とバンド切断装置とを分け、
コイル移載機にはコイル押さえ装置のみ設けることとし
たことにより、コイル移載機の積載能力を低下させるこ
とがない上、バンド切断装置への動力等の供給構造が複
雑化することもなくなり、既設設備に適用する場合に大
掛かりな改造を必要とせず、設備コストが比較的安価に
つく。 (2)バンド切断時に生じるストリップのスプリングバ
ックによりストリップとコイル搬送コンベア間にバンド
が挟まれるのを防止するバンド挟み込み防止具を、バン
ド切断装置を搭載する自走式台車に一体に設け、該台車
の前進動により前記挟み込み防止具がコイルと該コイル
搬送コンベア間に自動的に差込まれるように取付けたこ
とにより、ストリップとコイル搬送コンベア間にバンド
が挟まれるのを完全に防止することができる。 (3)切断された結束バンドはそのままバンド切断装置
により引抜き、かつローラで送り出してバンド巻取機に
巻き取って排出処理する方式であるから、切断された結
束バンドの処理を円滑迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例装置を示す側面図である。
【図2】同上装置の平面図である。
【図3】同上装置によるストリップコイルの結束バンド
切断時の状態を示す側面図である。
【図4】切断された結束バンドをコイルより離脱させて
巻取処理する状態を示す側面図である。
【図5】コイル搬送コンベア上で結束バンドを切断する
場合の従来の結束バンドの敷き込み防止手段の一例を示
す図で、(A)は側面図、(B)は正面図である。
【図6】コイル搬送コンベア上で結束バンドを切断する
場合の従来の結束バンドの敷き込み防止手段の他の例を
示す図で、(A)は側面図、(B)は正面図である。
【符号の説明】
1 自走式台車 2 架台 3 バンドカッター装置 4 バンド送出し装置 5 バンド巻取機 6 バンド挟み込み防止具 7 コイル移載機 8 コイル押さえ装置 9 コイル搬送コンベア 10 コイル 11 結束バンド 12 軌道 13 ガイド 14 スクラップバケット
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−30323(JP,A) 実開 平3−95113(JP,U) 実開 昭62−127309(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21C 47/34 B21C 47/18 B65B 69/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種ラインの入側においてストリップコ
    イルの結束バンドを切断処理する装置であって、コイル
    搬送コンベアに近接して設置され該コンベアと直角方向
    に進退移動する自走式台車に、ヘッド部に流体圧シリン
    ダー等の横行機構にてコイル軸方向に移動する結束バン
    ド検出装置と、結束バンドカッターおよび、結束バンド
    を把持するバンドクランプ治具を有し、流体圧シリンダ
    ー等の前後動機構にてコイル径方向に進退移動するバン
    ドカッター装置と、該カッター装置にて切断された結束
    バンドをローラにてコイルより引出すバンド送出し装置
    と、前記バンド送出し装置にて引出された結束バンドを
    コイル状に巻き取るバンド巻取機と、該台車先端部にコ
    イル搬送コンベアと直角方向に水平に突設した少なくと
    も2本の棒状の水平バーからなり、該バーをコイルと該
    コイル搬送コンベア間に差込むことにより、バンド切断
    時に生じるストリップのスプリングバックによりストリ
    ップとコイル搬送コンベア間にバンドが挟まれるのを防
    止するバンド挟み込み防止具が設置され、さらにストリ
    ップコイルを搬送コンベアからペイオフリールに移載す
    る移載機に結束バンド切断時におけるコイルの巻き緩み
    を防止する流体圧シリンダーからなるコイル押さえ装置
    を備え、ストリップコイルを前記移載機にて吊り上げた
    状態で前記バンド挟み込み防止具をコイルと該コイル搬
    送コンベア間に差込んで当該水平バー上にコイルを載置
    した状態で前記バンドカッター装置にて結束バンドを切
    断し、その切断された結束バンドを前記バンド送出し装
    置を介して前記バンド巻取機にて巻取処理することを特
    徴とするストリップコイルのバンド切断処理装置。
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