JP3127950B2 - Atmバスシステム - Google Patents

Atmバスシステム

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JP3127950B2
JP3127950B2 JP08053527A JP5352796A JP3127950B2 JP 3127950 B2 JP3127950 B2 JP 3127950B2 JP 08053527 A JP08053527 A JP 08053527A JP 5352796 A JP5352796 A JP 5352796A JP 3127950 B2 JP3127950 B2 JP 3127950B2
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武 西川
和浩 與口
和夫 西塔
光児 穴井
良一 姫野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パーソナルコン
ピュータやワークステーション等のコンピュータ装置内
において、制御処理と通信処理との同時処理に適したA
TMバスシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータやワーク
ステーション等のコンピュータ装置においては、マルチ
メディアへの対応のために、画像処理等に伴う膨大な情
報転送や複数メディアにおける同時処理、画像通信等に
おけるリアルタイム性の確保といった種々の処理機能、
すなわち、制御処理と通信処理とを並行して行う機能が
要求されている。これに対し従来は、コンピュータ内部
に設けられた単一バスの情報転送速度の高速化という方
法によって、これらの要求を実現するための対応が行わ
れてきた。
【0003】図16は、従来の情報転送システムの基本
構成を示すブロック図である。中央制御部1は、制御バ
ス8を介して転送される制御信号6a,6b,6cを用
いて、バスユーザである情報蓄積部2、情報処理部3、
ネットワーク回線接続部4を制御する。情報蓄積部2
は、リアルタイム性の強いメディア情報を蓄積する。な
お、ここでは、リアルタイムで処理されることを要求す
る画像,音声等の情報をリアルタイム性の強いメディア
情報と呼ぶことにする。情報処理部3は、リアルタイム
性の強いメディア情報を所定のフォーマットに加工す
る。
【0004】ネットワーク回線接続部4は、ATMネッ
トワーク5とのインタフェースを持ち、本システムとA
TMネットワーク5との接続を行う。信号7aは、情報
蓄積部2から情報処理部3へ転送されるリアルタイム性
の強いメディア情報である。同様に、信号7bは、情報
処理部3からネットワーク回線接続部4を介してATM
ネットワーク5へ転送されるリアルタイム性の強いメデ
ィア情報である。
【0005】ここで、ATM(Asynchronous Transfer
Mode:非同期転送モード)ネットワークとは、数十bp
sから数百Mbpsまでの通信情報の全てを、53バイ
ト(1バイト=8ビット)の固定長のセル(パケット)
に分割し、伝送路に混在させて転送し、高速パケット交
換により高速処理を行う通信網のことである。ATMネ
ットワークにおけるセルは、5バイトからなるヘッダ
(制御情報部)と、48バイトからなる情報フィールド
より構成される。ATMネットワークの利点は、高速度
を含む各種の速度の通信トラヒックを混合して伝送でき
るという融通性の高さと効率の良さにある。
【0006】次に、リアルタイム性の強いメディア情報
の一例として動画像信号を例にとり、該動画像信号を情
報蓄積部2からATMネットワーク5を介して他のコン
ピュータ装置へ転送する場合における、上記構成による
情報転送システムの動作を説明する。中央制御部1は、
制御バス8を介して送信した制御信号6bを用いて、情
報処理部3に対して、動画像信号の受信を指示する。こ
れによって、情報処理部3は、中央制御部1に対して、
動画像信号の受信が可能であるか否かを示す信号を返信
する。
【0007】中央制御部1は、情報処理部3が動画像信
号の受信が可能であることを確認した後、制御バス8を
介して送信した制御信号6aを用いて、情報蓄積部2に
対して、情報処理部3への動画像信号の送信を指示す
る。そして、情報蓄積部2は、該情報蓄積部2にあらか
じめ蓄積された動画像信号7aを、情報処理部3に対し
て、制御バス8を介して送信する。情報処理部3は、制
御バス8を介して送信されてきた動画像信号7aを受信
し、所定のフォーマットに加工する。
【0008】次に、中央制御部1は、制御バス8を介し
て送信した制御信号6cを用いて、ネットワーク回線接
続部4に対して、上記動画像信号7aを加工した動画像
信号7bのATMネットワーク5への転送を指示する。
これによって、ネットワーク回線接続部4は、中央制御
部1に対して、動画像信号の転送が可能であるか否かを
示す信号を返信する。中央制御部1は、ネットワーク回
線接続部4が動画像信号の転送が可能なことを確認した
後、制御バス8を介して送信した制御信号6bを用い
て、情報処理部3に対して、ネットワーク回線接続部4
に対する動画像信号7bの送信を指示する。
【0009】そして、情報処理部3は、動画像信号7b
を、ネットワーク回線接続部4に対して、制御バス8を
介して送信する。最後に、ネットワーク回線接続部4
は、該動画像信号7bを、ATMネットワーク5へ転送
する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の情報転送システムにおいては、処理するデータ量の
増大に伴い、連続データ転送時の制御情報とリアルタイ
ムメディア情報とが同じバス上で競合するために、該情
報間で待ち合わせが発生し、リアルタイム性の確保が困
難になる、という欠点があった。
【0011】一例を挙げると、図16に示した従来の情
報転送システムにおいて、連続した動画像信号7bをA
TMネットワーク5を介して転送するために、該動画像
信号7bを情報処理部3からネットワーク回線接続部4
へ転送している最中に、中央制御部1が、制御信号6a
を用いて情報蓄積部2へ送信の指示を行ったり、制御信
号6bを用いて情報処理部3へ他の動画像信号の受信の
指示を行ったりすると、制御信号6a,6bと動画像信
号7bとが制御バス8上で競合するため、動画像信号7
bの転送の中断を余儀なくされる場合が生じる。
【0012】この転送の中断により、ATMネットワー
ク5を介して動画像信号7bを受信している通信相手の
コンピュータ装置において、画質の低下や画像の乱れが
生じる。これにより、動画像信号等を通信処理するマル
チメディア通信において、リアルタイム性の強いメディ
ア情報の処理がしばしば中断されていた。なお、この問
題に対応するために、ATM方式の情報伝送をバスにの
せる技術として、Tran Switch 社(米国)の開発による
CUBIT(VLSI)を用いたCell Bus(転送方式)が知られ
ている。
【0013】また、制御バスとは異なるSTM (Synch
ronous Transfer Mode:同期転送モード)バスを設けて
情報伝送を行う技術として、MVIP(Multivender In
tegration Protocol)が知られている。この規格は、1
990年、ナチュラルマイクロシステムズ(NMS)社、
マイテル(Mitel)社ほか5社により発表され、その
後、1994年にその業界中立組織として、GO−MV
IP(The Gloval Organization for MVIP)が発足され
た。しかしながら、従来、制御バスと共にATM方式の
バスを用いて情報転送を行う技術は開示されていなかっ
た。
【0014】また、マルチメディア通信等においては、
リアルタイム性の強いメディア情報をコンピュータ内の
複数のバスユーザに同時に転送する、いわゆる同報通信
を行う必要があるが、従来の同報通信方法は、情報の転
送先となる複数のバスユーザに対して1回ずつ順番に送
受信を行っていた。すなわち、従来の方法においては、
同一データを複数のバスユーザへ転送するために、当該
データを保持し、転送先アドレスを一転送毎に指定して
いた。しかしながら、このような方法によれば、全ての
受信側バスユーザに対して情報の送信を完了するまで
に、受信側バスユーザの数に比例した膨大な時間を要す
る、といった問題点があった。
【0015】このような問題点を解決するために、全て
の受信側バスユーザのアドレス情報、あるいは、全ての
受信側バスユーザを同時に指定できるように特定化され
たアドレス情報を情報セルのヘッダ部分に格納して、送
受信を行う方式も考えられる。しかし、これらの場合に
は、送信側バスユーザの送信回路におけるアドレス情報
の作成、および、受信側バスユーザの受信回路における
判定処理(ヘッダ内のアドレス情報が、上記の特定化さ
れたアドレス情報を指定しているか否かの判定処理)が
複雑になり、該伝送処理時間が大きくなってしまう、と
いう欠点があった。
【0016】また、従来より、1本のバスを複数のバス
ユーザで共用し、該バスにバス調停回路を設けて各バス
ユーザから送信されるデータがバス上で競合しないよう
に、各バスユーザのデータ転送を調停する情報転送シス
テムがある。この種の情報転送システムの中には、バス
ユーザが優先的に転送したいデータを有する場合、当該
バスユーザは、バス使用要求をバス調停回路へ通知する
際、データ転送の優先度を示す優先段階を付与して送信
し、該バス使用要求を受け取ったバス調停回路は、バス
使用要求に付与された優先段階に基づいて、高い優先段
階から調停を行い、その調整結果に従って、1つのバス
ユーザにバスの使用許可を与え、該使用許可を受け取っ
たバスユーザのみデータ転送を行うものがある。
【0017】このような情報転送システムにおいて、従
来は、例えば複数のバスユーザから、同一レベルの優先
段階が付与されたバス使用要求が送信された場合、調停
回路はそれらのバス使用要求の内、1つにのみバスの使
用許可を与えていた。このため、使用許可が与えられな
かったバスユーザは、使用許可が与えられたバスユーザ
と同一レベルの優先段階のバス使用要求を送信したにも
関わらず、少なくとも、許可が与えられたバスユーザの
データ転送が完了するまでは、バスを使用することがで
きなかった。
【0018】さらに、従来の情報転送システムでは、例
えば、固定長のセル単位を基本としたATM転送モード
で情報転送を行うATMバスシステムにおいて、情報転
送容量を増加するためにATMバスを拡張する場合、使
用要求フェーズ(バスユーザがバス調停回路に対してバ
ス使用要求を送信する段階),バス使用許可フェーズ
(バス調停回路が受信したバス使用要求を調停し、その
結果に従ってバスユーザにバス使用許可を送信する段
階),データ送受信フェーズ(バス使用許可を受信した
バスユーザが目的のバスユーザにデータを送信する段
階)からなるバスサイクルを、バス拡張前後で同一にし
たまま、ATMバスのビット幅のみを拡張し、転送1回
当たりのデータ転送量を拡張するという方法が考えられ
る。
【0019】しかしながら、このような方法では、拡張
されたATMバスには、そのビット幅に対応したバスユ
ーザは接続できるが、拡張前のATMバスのビット幅に
対応したバスユーザは拡張後のATMバスに接続するこ
とができない。さらに、バス調停回路においても、拡張
後のATMバスのビット幅に対応したものに変更しなけ
ればならないという問題点があった。
【0020】本発明は、以上のような事情に鑑みてなさ
れたものであり、マルチメディア化に伴う情報量や情報
種別の増大、リアルタイム性の確保、および処理するデ
ータの規模や発生パターンの変化に柔軟に対応できるA
TMバスシステムを提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、情報転送路であるバス上において、固定長のセル単
位を基本としたATM転送モードで情報転送を行うAT
Mバスシステムであって、該情報転送を行うための該A
TMバスのバス使用要求が複数発生した場合に、同時に
は一つのセル単位の情報転送だけを行うATMバスシス
テムにおいて、前記ATMバスに接続され、前記バスを
共有して前記情報転送を行う複数のバスユーザと、前記
バスユーザが同時に送出した複数のバス使用要求の中か
ら唯一のバス使用要求を選択して、該バス使用要求を行
ったバスユーザを決定するバス調停手段とを具備してな
るATMバスシステムであって、前記セル単位は、AT
Mヘッダを含むATMバスデータに加えて拡張ヘッダを
有し、該拡張ヘッダは、前記バスユーザが前記バス使用
要求を前記バス調停手段に対して行うためのバス使用要
求情報と、前記バス調停手段が決定した唯一のバスユー
ザを表わすバス使用許可情報と、送信または受信バスユ
ーザを指定するためのユーザアドレス情報とからなり、
前記バス調停手段は、前記バス使用要求情報によって通
知された複数のバス使用要求を調停し、前記バス使用許
可情報を用いて、一つのバスユーザにだけ与えたバス使
用許可を前記全てのバスユーザへ通知し、前記バスユー
ザは、前記バス使用許可情報を判定することにより、前
記バス使用許可を受けたバスユーザだけが、前記セル単
位の情報転送を前記拡張ヘッダの転送と同じセル時間内
に行い、さらに、前記ユーザアドレス情報を判定して該
当するアドレスであると判断したバスユーザが前記AT
Mバスデータの受信を行うことを特徴とするATMバス
システムである。
【0022】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のATMバスシステムにおいて、前記各バスユーザが行
う処理および情報転送を制御する中央制御手段と、前記
中央制御手段から、前記各バスユーザに対して、該各バ
スユーザを制御する制御情報を転送する制御バスとを具
備することを特徴とする。
【0023】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のATMバスシステムにおいて、情報の受信元となる全
てのバスユーザに対して、該情報の送信元であるバスユ
ーザ固有のアドレスを、前記制御バスを介して予め設定
し、情報の送信元となるバスユーザは、自己のバスユー
ザ固有のアドレスを前記セル単位の拡張ヘッダに付与し
た後、該セル単位を該バスユーザ内の送信回路からAT
Mバス上に送出し、情報の受信元となる全てのバスユー
ザは、それぞれが個別に並行して、前記制御バスを介し
て予め設定された送信元のユーザアドレスと、前記AT
Mバス上のセル単位に付与されたアドレスとの比較を行
い、該比較結果に基づいてアドレスが一致した時、該セ
ル単位を受信することにより同報通信を行うことを特徴
とする。
【0024】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
3の内、いずれか1項に記載のATMバスシステムにお
いて、前記情報転送の優先度を示す優先段階が複数設け
られ、前記バスユーザは、前記複数の優先段階の中から
1つの優先段階を選択して前記バス使用要求情報に付加
し、前記バス調停手段におけるある優先段階でのバス使
用許可は、該ある優先段階より高い優先段階のバス使用
要求が無い場合、該ある優先段階より低い優先段階のバ
ス使用要求を無視して該ある優先段階および該ある優先
段階と同一優先段階のバス使用要求に対し、順次平等に
バスが使用できるようにバス使用許可を与える多段優先
バス調停を行うことを特徴とする。
【0025】請求項5に記載の発明は、請求項1ないし
4の内、いずれか1項に記載のATMバスシステムにお
いて、前記ATMバスは、同一のバスが2本並列に設置
されたメインバスおよびサブバスからなり、前記バス調
停手段は、前記メインバスおよび前記サブバスにおける
1回のデータ転送において、前記バスユーザからの前記
バス使用要求をそれぞれ別々に調停する2つのマスタコ
ントローラと、前記メインバスおよび前記サブバスのバ
スサイクルの同期を行う同期制御部とからなるATMバ
スシステムであって、前記バスユーザは、前記メインバ
スに接続され、前記メインバスおよびサブバスを共有す
るように設けられ、バスユーザは、前記メインバスおよ
び前記サブバスに各々接続され、転送したいデータがあ
るとき前記2つのマスタコントローラに対して前記バス
使用要求をそれぞれ出し、前記マスタコントローラから
バス使用許可を得たときそれぞれデータ転送を行うバス
コントローラと、ATMバスの使用状況を検出するバス
使用状態検出手段と、前記バス使用状態検出手段による
バス混雑情報に従って1回のデータ単位の転送を前記メ
インバスで行うか前記サブバスで行うかの切り替えを行
う使用バス選択手段とを有し、前記バスユーザは、1回
のデータ単位の転送に対し、第1に前記メインバスを使
用し、前記バス使用状態検出手段により前記メインバス
が混雑していることが検出されたときのみに前記サブバ
スを使用することを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明によ
るATMバスシステムの実施の形態について説明する。 〔第1実施形態〕図1はこの発明の第1実施形態による
ATMバスシステムの構成を示すブロック図である。こ
の図において、図16の各部に対応する部分には同一の
符号を付け、その説明を省略する。
【0027】図1において、10a〜10dはATMバ
スシステムのバスユーザである。各バスユーザ10a〜
10dには互いに異なるアドレスが割り当てられてお
り、アドレスを指定することでいずれのバスユーザであ
るかが一意に決定できる。また、11はこのATMバス
システムの共通のデータ転送路であるATMバスであ
る。各バスユーザ10a〜10dは、ATMバス11を
介して、このバス上の任意の相手に対して直接データ転
送を行うことができる。なお、ここで転送されるデータ
はリアルタイム性の強いメディア情報である。また、1
2はバス調停回路である。
【0028】ここで、一般にバスにおいては、同時には
1つの情報転送しか行わない。そのために、バス調停回
路12は、ある時刻においてどのバスユーザが情報を送
信できるかを判定して、バスユーザ10a〜10dがデ
ータ転送路を共有することによって発生する競合を調停
する。制御バス8は、中央制御部1が各バスユーザ10
a〜10dへ制御信号を転送するときに使用される転送
路であり、リアルタイム性の強いメディア情報の転送に
は使用されない。
【0029】一方、このATMバスシステムにおいて、
データ転送は固定長セル単位の複数個のセルから成るい
わゆるATM転送モードで行う。図2はATMバス11
上の1セル単位のデータ構成の一例を示したものであ
る。同図に示すように、1セル単位のデータは先頭に設
けられた拡張ヘッダとATMバスデータとから構成され
ている。さらに、拡張ヘッダは、バス使用要求情報,バ
ス使用許可情報,バスユーザアドレス情報の3種類の情
報フィールドから構成されている。
【0030】ここで、拡張ヘッダにおけるバス使用要求
情報は、各バスユーザがバス調停回路12に対してAT
Mバス11の使用許諾を求めるための要求情報を格納し
たフィールドである。また、バス使用許可情報は、後述
する手順によって、バス使用要求のあったバスユーザの
中からバス調停回路12が選択した、唯一のバスユーザ
を指定するための情報フィールドである。さらに、ユー
ザアドレス情報は、あるバスユーザが他バスユーザに対
してデータを送出する場合に、当該他バスユーザを指定
するためのアドレスを含んだ情報フィールドである。
【0031】一方、ATMバスデータは53バイトで構
成され、国際標準であるITU−TS(国際電気通信連
合−電気通信標準化部門)あるいはATMフォーラムで
規定されているATMヘッダと、情報フィールドである
ATMペイロードからなる。
【0032】次に、図3を参照して、上記構成によるA
TMバスシステムの動作を説明する。ここでは、バスユ
ーザ10aからバスユーザ10dへのデータ転送と、バ
スユーザ10bからバスユーザ10cへのデータ転送が
行われる場合を示してある。中央制御部1は、制御バス
8を介してバスユーザ10a、10bへデータの送信を
指示する。これにより、バスユーザ10aが送信データ
SDaをATMバス11にセル単位で送信し、このデー
タがバスユーザ10dで受信データRDdとしてセル単
位で受信される。
【0033】同様に、バスユーザ10bが送信データS
DbをATMバス11にセル単位で送信し、このデータ
がバスユーザ10cで受信データRDcとしてセル単位
で受信される。なお、13はATMバス11上のセル配
列を表しており、バス調停回路12が決定した順序で、
セルがATMバス11上に逐次配列されてゆく様子を示
している。データ転送は、1セル時間の間に、図2に示
すバス使用要求フェーズ,バス使用許可フェーズ,デー
タ送受信フェーズの3段階のフェーズを順次繰り返すこ
とによって行われる。以下、図1,図2を参照して説明
する。
【0034】(1)バス使用要求フェーズ バスを使用する情報転送の要求が生じた場合、各バスユ
ーザ10a〜10dはバス使用要求情報を共通に用い
て、ATMバス11を介して当該要求をバス調停回路1
2へ通知する。
【0035】(2)バス使用許可フェーズ バス調停回路12は、当該セル時間において各バスユー
ザ10a〜10dから通知されたセルのバス使用要求情
報を監視して、バス使用要求を行っているバスユーザを
調べる。監視の結果、複数のバスユーザからバス使用要
求があった中から、所定の手順に従って、ATMバス1
1を使用して1セル分のデータを送出する許可を与える
唯一のバスユーザを決定する。以上のようにしていずれ
か1つのバスユーザを選択したのちに、決定したバスユ
ーザに関する情報をバス使用許可情報として、ATMバ
ス11を介して全てのバスユーザ10a〜10dへ通知
する。
【0036】(3)データ送受信フェーズ バス使用要求を行った各バスユーザ10a〜10dは、
バス調停回路12から通知されたデータに含まれるバス
使用許可情報の内容を調べて、自分がデータ送出許可を
与えられたバスユーザであるかどうかを判定する。この
判定の結果、送出許可が与えられたことが判明すれば、
当該バスユーザはATMバス11へ1セル分のデータを
送出する。同時に、各バスユーザ10a〜10dは、ユ
ーザアドレス情報を判定して、当該情報で指定されるア
ドレスが受信するアドレスに該当する場合に、ユーザア
ドレス情報に続くATMバスデータの受信を行う。
【0037】このようにして、固定長のセルを単位とし
て、バスユーザ10a〜10dの間でデータの送受信が
行われる。以上説明したように、本実施形態では、制御
信号は制御バス8を介して転送され、また、リアルタイ
ム性の強いメディア情報はATMバス11を介して転送
される。したがって、例えば、連続した動画像信号をA
TMネットワークを介して転送するために、該動画像信
号をバスユーザ10aからバスユーザ10dへ転送して
いる最中に、中央制御部1が、制御バス8を介してバス
ユーザ10bへ送信の指示を行ったりしても、バスユー
ザ10aからの動画像信号はATMバス11を介して転
送されているため、その転送は中断されることはない。
【0038】以上述べたように、制御信号とリアルタイ
ム性の強いメディア情報とは、それぞれ別のバスを介し
て転送されるため、これらは完全に分離され、相互影響
が回避される。このため、両者の間に競合は生じず、動
画像信号の連続性などのリアルタイム性は確保される。
さらに、ATMバス11は、上記のように情報転送バス
として制御バス8と機能を分担する以外に、その情報転
送方式としてATM方式を用いているため、以下に示す
特徴を備えている。ATM方式は、全ての情報をセルと
呼ばれる固定長パケット(本方式では、53バイト+拡
張ヘッダ)に分割して高速に転送する方式であり、この
ことにより通信トラヒック規模や発生パターンに依存し
ない自由な転送速度が選択可能となる。
【0039】さらに加えて、ATM方式を用いること
で、同時に複数の継続するデータが互いに影響せず、そ
の転送状態を維持できる。さらに、リアルタイム性の強
いメディア情報は、ATMバス11を介してATM方式
で直接転送されるので、ネットワーク回線接続部が変換
装置を有することなく、該転送情報をATMネットワー
クへ接続することが可能となり、ネットワーク接続の際
の情報品質の劣化を防ぐことができる。
【0040】〔第2実施形態〕この発明の第2実施形態
では、ATMバス上における単一の送信側バスユーザと
複数の受信側バスユーザとの間の同報通信に対して、柔
軟に対応することができるATMバスシステムについて
説明する。この実施形態によるATMバスシステムの構
成は、図1に示す第1実施形態によるATMバスシステ
ムと同様である。また、本実施形態による情報セルは、
図2に示す第1実施形態における情報セルと同様である
が、その拡張ヘッダにおけるユーザアドレス情報とし
て、受信側ユーザアドレスではなく送信側ユーザアドレ
スが指定される。さらに、バス調停回路12による調停
は全く同様に行われる。
【0041】次に、上記構成によるATMバスシステム
による同報通信の動作を図4を参照して説明する。な
お、ここでは、一例として、バスユーザ10aからバス
ユーザ10b、10cへ同報通信を行う場合を示す。ま
ず、バスユーザ10aからバスユーザ10bと10cへ
の情報の送信の要求が発生すると、バスユーザ10bお
よびバスユーザ10cは、制御バス8を介して、バスユ
ーザ10aのアドレスが設定される。そして、バスユー
ザ10bおよびバスユーザ10cは、それぞれの図示し
ない受信回路内の内蔵メモリに、該アドレスを格納す
る。
【0042】次に、送信側となるバスユーザ10aは、
送信すべきデータを、情報セルのATMペイロード部分
に格納し、さらに、自分自身(バスユーザ10a)のア
ドレスを拡張ヘッダのユーザアドレス情報部分に格納す
る。そして、バスユーザ10aは、上記の方法で作成し
た情報セルを、図示しない送信回路を用いて、ATMバ
ス11上に送出する。次に、受信側となるバスユーザ1
0bは、ATMバス11を常時監視し、該ATMバス1
1上に情報セルが送出されると、受信回路を用いて、該
情報セルを取り込み、その拡張ヘッダ部分に格納されて
いる送信側ユーザアドレス情報を読み出す。
【0043】そして、バスユーザ10bは、該送信側ユ
ーザアドレス情報と上記内蔵メモリに記憶している前記
アドレス(制御バス8を介して設定されたアドレス)と
を比較する。その結果、両アドレスが一致すれば、引き
続いて、ATMペイロード部分のデータを読み出す。そ
の際、上述したバスユーザ10bによる処理(情報セル
の取り込み,アドレスの比較,ペイロード部分のデータ
の読み出し)と同時並行して、バスユーザ10cにおい
ても同様の処理が行われる。すなわち、バスユーザ10
bとバスユーザ10cとは、情報セルの取り込み,アド
レスの比較,ペイロード部分のデータの読み出しを、そ
れぞれ個別に、並行して行う。
【0044】以上の手順により、バスユーザ10aから
バスユーザ10bおよびバスユーザ10cへの同報通信
が行われる。なお、バスユーザ10aは、該データを複
数の情報セルに分割して格納し、図4に示すように該情
報セルを個別にATMバス11上へ送出する。そして、
バスユーザ10bおよびバスユーザ10cは、ATMバ
ス11上に送出された複数の情報セルを、上述した受信
方法と同一の処理で個別に受信し、該情報セルのATM
ペイロード部分からデータを読み出す。
【0045】このように、本実施形態によるATMバス
システムにおける同報通信方法によれば、複数の受信側
バスユーザが並行して同時に情報を受信できるので、従
来と比較して、情報の送受信処理に要する時間が短縮さ
れる。さらに、送信側バスユーザは、情報セルにアドレ
ス情報を格納する処理として、常に自分自身のアドレス
情報のみを格納すれば良く、受信側バスユーザは、制御
バス8経由で与えられた送信側ユーザアドレス情報の検
出を行うだけで良いので、送信側および受信側の両バス
ユーザにおける処理の簡略化が可能となる。
【0046】〔第3実施形態〕この発明の第3実施形態
では、バスユーザがバス使用要求をバス調停回路へ通知
する際、データ転送の優先度を示す優先段階を付与して
送信し、バス調停回路は、バス使用要求を受けると、こ
れに付与された優先段階に基づいて、高い優先段階から
調停を行うATMバスシステムにおいて、同一の優先段
階が付与されたバス使用要求が複数のバスユーザから送
信された場合、当該バスユーザが平等にバスを使用する
ことができるような調停を行う、バス調停回路を具備し
たATMバスシステムについて説明する。
【0047】以下、上記のATMバスシステムの動作に
ついて図5〜図8を参照して説明する。また、その際送
受信される情報セルの構成を図9に示す。図5は同実施
形態によるATMバスシステムの構成を示すブロック図
である。この図において、図1の各部に対応する部分に
は同一の符号を付け、その説明を省略する。
【0048】バスユーザ10a〜10dにおいて、14
a〜14dはデータ転送制御回路であり、複数設けられ
た優先段階の中から1つを選択し、ATMバス11の使
用要求およびデータ転送を行う。また、15a〜15d
はバスコントローラであり、ATMバス11上での入出
力機能を有する。また、バス調停回路12において、1
7はマスタコントローラであり、バスユーザ10a〜1
0dにおける各バスコントローラ15a〜15dの入出
力を統制する。18a,18b,18c,…,18nは
優先段階調停回路であり、優先度の高い順序として各々
優先段階1,優先段階2,優先段階3,…,優先段階n
におけるバス使用許可の調停を行う。さらに、19はバ
ス使用許可送信回路であり、優先段階調停回路18a〜
18nによる調停結果を収集し、マスタコントローラ1
7を介して全てのバスユーザ10a〜10dへバス使用
許可を通知する。なお、ここでは、優先段階1が最も優
先度が高く、次いで優先段階2,優先段階3,…,優先
段階nの順位になっているとする。また、優先段階調停
回路18a〜18nは本システムがサポートする優先段
階の数だけ実装されている。
【0049】まず、バス使用要求フェーズにおいて、バ
スユーザ10a〜10dが転送したいデータを有する場
合、データ転送制御回路14a〜14dは、複数の優先
段階の中から1つを選択し、該優先段階情報16a〜1
6dを付加したバス使用要求情報20を、バスコントロ
ーラ15a〜15dを介してマスタコントローラ17へ
送信する。そして、マスタコントローラ17は受信した
バス使用要求情報を20aとして優先段階1調停回路1
8aへ渡す。なお、この図においては、バスユーザ10
aとバスユーザ10bとが優先段階1を、バスユーザ1
0cとバスユーザ10dとが優先段階2を各々指定して
いる様子が示されている。
【0050】次いで、バス使用許可フェーズにおいて、
優先段階1調停回路18aは、バス使用要求情報20a
の中に優先段階1の要求が存在した場合に、優先段階1
相互間の調停を行う。そして、その調停結果21aをバ
ス使用許可送信回路19へ渡す。一方、優先段階1の要
求が存在しない場合は、バス使用要求情報を20bとし
て優先段階2調停回路18bへ渡す。このとき、優先段
階2調停回路18bは、優先段階2の要求がある場合に
その調停結果21bをバス使用許可送信回路19へ渡
し、同要求がない場合にバス使用要求情報を20cとし
て優先段階3調停回路18cへ渡す。ここで、各調停回
路における同一優先段階相互間の調停は、該当するバス
ユーザが順次平等に選択されるように行われる。
【0051】以下同様に、各自調停回路で調停できる要
求がある場合には当該調停回路で調停を行い、その調停
結果をバス使用許可送信回路19へ転送する。そして、
バス使用許可送信回路19は、調停結果21a〜21n
のいずれか1つを受けると、該調停結果により決定され
たバスユーザに関する情報が含まれたバス使用許可情報
22をマスタコントローラ17へ渡す。さらに、マスタ
コントローラ17は、同情報22をATMバス11を介
して全てのバスユーザ10a〜10dへ通知する。
【0052】なお、この図の場合、バスユーザ10a,
10b,10c,10dは、各々優先段階1,1,2,
2を指定しているので、優先段階1調停回路18aによ
り、バスユーザ10aまたはバスユーザ10bに許可を
与える調停結果21aがバス使用許可送信回路19へ送
信される。そして、ATMバス11使用を許可するバス
使用許可情報22がバスユーザ10a〜10dへ送信さ
れる。
【0053】次に、データ送受信フェーズにおいて、バ
ス使用要求を行った各バスユーザ10a〜10dが、バ
ス調停回路12から通知されたデータに含まれるバス使
用許可情報の内容を調べ、自分がデータ送出許可を与え
られたバスユーザであるかどうかを判定する。この判定
の結果、送出許可が与えられたことが判明すれば、当該
バスユーザはATMバス11へ1セル分のデータを送出
する。この場合、バスユーザ10aとバスユーザ10b
とが交互にデータを転送する。この様子を図6に示す。
【0054】図6は、図5で示した各バスユーザの優先
段階の場合のATMバス上におけるデータの流れを示し
たものである。ここで、バスユーザ10aは優先段階
1、バスユーザ10bは優先段階1、バスユーザ10c
は優先段階2、バスユーザ10dは優先段階2であるの
で、バスユーザ10aとバスユーザ10bのデータによ
り交互にATMバス11が使用される。
【0055】同様に、図7は、図6でバスユーザ10a
の使用要求がなくなった場合であり、この場合、バスユ
ーザ10aは使用要求なし、バスユーザ10bは優先段
階1、バスユーザ10cは優先段階2、バスユーザ10
dは優先段階2となるので、バスユーザ10bのみのデ
ータによりATMバス11が使用される。
【0056】同様に、図8は、図7でさらにバスユーザ
10bの使用要求がなくなった場合であり、すなわち、
バスユーザ10aは使用要求なし、バスユーザ10bは
使用要求なし、バスユーザ10cは優先段階2、バスユ
ーザ10dは優先段階2となるので、バスユーザ10c
とバスユーザ10dのデータにより交互にATMバス1
1が使用される。
【0057】以上説明したように、本実施形態では、1
つのATMバスを複数のバスユーザが共有するシステム
において、バスユーザがバス使用要求情報の中に優先段
階情報を付加してバス調停回路に通知することにより、
バス調停回路がバスユーザからのバス使用要求の中から
優先段階の最も高いものを選択してバス使用権を与える
ものである。したがって、優先度の高いデータを転送し
たいバスユーザが優先的にATMバスを使用してデータ
を転送することができる。また、複数のバスユーザから
同一優先段階のバス使用要求が送信された場合でも、そ
れらのバスユーザは平等にバスを使用することができ
る。
【0058】〔第4実施形態〕この発明の第4実施形態
では、拡張前のATMバスのビット幅に対応したバスユ
ーザも拡張後のATMバスに接続することができるAT
Mバスシステムに関して説明する。以下、図面を参照し
て、第4実施形態について説明する。図10は同実施形
態によるATMバスシステムの構成を示すブロック図で
ある。この図において、図1の各部に対応する部分には
同一の符号を付け、その説明を省略する。ただし、中央
制御部1および制御バス8については、その図示を省略
している。
【0059】この図に示すATMバスシステムは、拡張
前のATMバスと同一のATMバスを2本並列に有して
おり、各々メインバス11A,サブバス11Bと称す
る。ここで、メインバス11Aは、各バスユーザがデー
タ転送時に第一に使用するATMバスであり、サブバス
11Bは、メインバス11Aにおけるデータ転送が混雑
した時に使用されるATMバスである。また、メインバ
ス11Aとサブバス11Bは、それぞれ上述した拡張前
のATMバスと同じビット幅を有している。そして、拡
張前のATMバスに対応したバスユーザ10c,10d
のバスコントローラ15c,15dは、メインバス11
Aのみに接続されている。
【0060】10eは、バスユーザ10aに代えて設け
られたバスユーザであり、バスユーザ10c,10dに
おけるバスコントローラ15c,15dと同じ機能を有
する2つのバスコントローラ15eA,15eBを備え
ている。そして、一方のバスコントローラ15eAはメ
インバス11Aに、他方のバスコントローラ15eBは
サブバス11Bに各々接続されている。また、24eは
バス使用状態検出回路であり、バスコントローラ15e
Aからの使用状態情報25eにより、メインバス11A
の使用状態を監視する。
【0061】さらに、26eは使用バス選択回路であ
り、バス使用状態検出回路24eが、上記使用状態情報
25eによってメインバス11Aの混雑を検出した時に
転送するバス混雑情報27eにより、使用するバスを最
小データ転送単位毎に切り替える。この切り替えは、使
用するバスを選択させるバスコントローラ制御信号28
eを、使用バス選択回路26eからバスコントローラ1
5eA,15eBへ出力することによって行われる。
【0062】10fは、バスユーザ10bに代えて設け
られたバスユーザであり、バスユーザ10eと同様に構
成されている。そして、このバスユーザ10fにおける
バスコントローラ15fAはメインバス11Aに、また
バスコントローラ15fBはサブバス11Bに各々接続
されている。
【0063】12aはバス調停回路であり、メインバス
11Aおよびサブバス11B双方のバスの使用許可を調
停し、かつ、双方のバスサイクルを同期させる。このバ
ス調停回路12aにおいて、17A,17Bはマスタコ
ントローラであり、各々拡張前のバス調停回路12に設
けられたマスタコントローラと同じ機能を有しており、
メインバス11Aおよびサブバス11Bに接続された各
バスコントローラを統制する。また、29は同期制御部
であり、メインバス11Aおよびサブバス11Bそれぞ
れのバスサイクルを同期信号30により同期させる。
【0064】ここで、バスユーザ10c,および10d
は、メインバス11Aのみに接続されており、同メイン
バス11Aを使用してバス拡張前と全く同じ動作をす
る。また、バスユーザ10e,および10fは、メイン
バス11A、サブバス11Bの双方に接続されている
が、1回のデータ単位の転送に際しては、これら双方の
バスを同時に使用せず、まず、メインバス11Aを使用
する。そして、バス使用状態検出回路24e、24fに
よりメインバス11Aが混雑していると判断されたとき
のみサブバス11Bを使用する。なお、これら各バスユ
ーザ間における情報転送は、第1実施形態と同様にバス
使用要求フェーズ,バス使用許可フェーズ,データ送受
信フェーズに基づいて行われる。
【0065】以下、上記構成のATMバスシステムの動
作について説明する。まず、ATMバスの拡張に対応し
たバスユーザ10e,10f間のデータ転送について、
図11を参照して説明する。なお、ここでは、バスユー
ザ10eからバスユーザ10fへデータ転送する場合を
示す。まず、バスユーザ10eがバスユーザ10fへメ
インバス11Aを使用してデータ転送31Aを行い、そ
の後、他のバスユーザによってメインバス11Aが使用
されると、バスユーザ10eのバス使用状態検出回路2
4eは、使用状態情報25eをもとにメインバス11A
が混雑していると判断し、使用バス選択回路26eへバ
ス混雑情報27eを通知する。
【0066】次に、使用バス選択回路26eは、このバ
ス混雑情報27eを受け、バスコントローラ制御信号2
8eにより、メインバス11Aに接続されているバスコ
ントローラ15eAにデータ転送の停止を指示すると共
に、サブバス11Bに接続されているバスコントローラ
15eBにデータの転送を指示する。これにより、メイ
ンバス11Aによるデータ転送31Aは、サブバス11
Bによるデータ転送31Bに切り替わる。その際、バス
ユーザ10fはデータをメインバス11Aより受信して
いたが、バスユーザ10eの転送バス切り替えによって
サブバス11Bから受信するようになる。この場合、バ
スユーザ10fはメインバス11A上およびサブバス1
1B上のデータを同時に受信できるが、ユーザアドレス
情報に記載されているアドレスによって受信すべきデー
タを識別し処理を行う。
【0067】その後、他のバスユーザがメインバス11
Aの使用を止め、同バス11Aが未使用状態になると、
バス使用状態検出回路24eがメインバス11Aの混雑
が解消したと判断する。これにより、使用バス選択回路
26eが、バスコントローラ制御信号28eにより、バ
スコントローラ15eBにデータ転送の停止を指示する
と共に、バスコントローラ15eAにデータの転送を指
示する。よって、サブバス11B上のをデータ転送31
Bがメインバス11A上のデータ転送31Aに切り替わ
り、バスユーザ10fがデータをメインバス11Aから
受信するようになる。
【0068】図12は、メインバス11Aおよびサブバ
ス11Bのバス使用状態の変化の一例を時系列で示した
図である。この例では、バスユーザ10eが、メインバ
ス11Aを使用してバスユーザ10fへデータ転送して
いる際に同バス11Aが混雑すると、サブバス11Bを
使用し、その後、メインバス11Aの混雑が解消すると
再び同バス11Aを使用する様子が表されている。この
図において、1つの枠は1つのバスサイクルを示し、
「10e使用」と記された枠32aはバスユーザ10e
がデータ転送に使用したバスサイクルを示す。また、枠
32bは他のバスユーザがデータ転送に使用したバスサ
イクルを示し、枠32cは未使用のバスサイクルを示
す。
【0069】次に、バス拡張前に対応したバスユーザ1
0cと、バス拡張に対応したバスユーザ10eとの間に
おけるデータ転送について、図13を参照して説明す
る。なお、ここでは、バスユーザ10eからバスユーザ
10cへデータ転送する場合を示す。まず、バスユーザ
10eがバスユーザ10cへメインバス11Aを使用し
てデータ転送33Aを行い、その後、他のバスユーザに
よってメインバス11Aが使用されたとする。しかしな
がら、このとき、バスユーザ10eは、同バス11Aが
混雑していると判断することによる、メインバス11A
上のデータ転送33Aからサブバス11B上のデータ転
送への切り替え動作を行わない。
【0070】すなわち、バスユーザ10cがサブバス1
1Bからデータの受信をすることができないので、バス
ユーザ10eは、メインバス11Aが混雑した場合には
データ転送をしない。この場合、例えば、拡張前に対応
したバスユーザ10c,10dのアドレスを予め制御バ
ス8(図示略)を介して記録しておくことにより、バス
ユーザ10eがメインバス11Aの混雑時にサブバス1
1Bへの切り替え動作を行わないようにすることができ
る。
【0071】その後、メインバス11Aが未使用状態に
なると、バス使用状態検出回路24eが同バス11Aの
混雑が解消したと判断し、同バス11Aを使用したバス
ユーザ10cへのデータ転送33Aを再開する。図14
は、この場合のメインバス11Aおよびサブバス11B
のバス使用状態の変化の一例を時系列で示した図であ
る。なお、この図における枠32a,32b,32c
は、図12における各バスサイクルと同様である。同図
においては、バスユーザ10eがメインバス11Aを使
用してバスユーザ10cへデータ転送しているとき、同
バス11Aが混雑するとデータ転送を停止し、混雑が解
消するとデータ転送を再開する様子が表されている。
【0072】最後に、バス拡張前に対応したバスユーザ
10c,10d間のデータ転送について、図15を参照
して説明する。この図においては、バスユーザ10cか
らバスユーザ10dへのデータ転送34Aが行われる場
合が示されている。この場合、バスユーザ10cおよび
10dは共にメインバス11Aのみに接続されているの
で、データ転送は同バス11Aのみを介して行われる。
すなわち、バス拡張前のデータ転送と全く同様に行われ
る。
【0073】このように、第4実施形態では、図10に
示すように拡張前と同じビット幅であるATMバスを2
本並列に設置している。そして、拡張前に対応したバス
ユーザをメインバスに接続できるようにし、同バスユー
ザがメインバスのみを使用するようにしている。また、
2本のバス双方に接続されたバス拡張に対応したバスユ
ーザは、バス拡張前に対応したバスユーザへデータ転送
する場合にはメインバスを使用し、バス拡張に対応した
バスユーザへデータ転送する場合には、まず、メインバ
スを使用し、同メインバスが混雑した場合のみサブバス
を使用する。
【0074】なお、メインバスの混雑の判断は、例えば
同バスにおけるバス使用要求情報(図2参照)を監視す
ることが考えられる。さらに、バス拡張に対応した送信
側バスユーザは、受信側バスユーザにおいてデータ到着
の順序性保持のため同一バスサイクルにおいては同時に
2本のバスを使用しない。加えて、受信側バスユーザは
同一バスサイクルにおいて別々のバスユーザから同時に
データを受信することができる。そして、本発明のバス
調停回路は、バスユーザが使用バスを切り替える毎にバ
スユーザ内のタイミングを切り替えたバスのバスサイク
ルに合わせ直す必要がないように同バス調停回路内の同
期制御部により双方のバスサイクルを完全に同期させ
る。
【0075】以上説明した構成によれば、拡張前のAT
Mバスを2本並列に設置してバスを拡張することによ
り、ATMバスの情報転送容量が2倍に増加する。それ
と共に、バス拡張後のメインバスおよびサブバスのそれ
ぞれが拡張前のATMバスと同じビット幅を有するの
で、バス拡張に対応したバスユーザおよびバス拡張前に
対応したバスユーザを共に使用することができる。さら
に、バス拡張前に対応したバスユーザをメインバスに接
続することにより、同バスユーザがバス拡張前と変わり
なく情報転送をすることができるという効果が得られ
る。
【0076】以上、この発明の第1ないし第4実施形態
を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれ
らの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨
を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に
含まれる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、セル単位に拡張ヘッドを設け、バスを共
有する各バスユーザが同時にバス使用要求を送出した場
合に、バス調停手段が、該拡張ヘッダ内の情報を使用し
て、複数のバスユーザのバス使用要求を調停し、唯一の
バスユーザを決定して、該バスユーザが情報転送と同じ
セル時間内に行い、さらに、指定されたバスユーザだけ
がATMバスデータを受信するようにしたので、各バス
ユーザが対等で、どのバスユーザからでもデータの送信
が可能であり、どのバスユーザもデータを受信できるた
め、全てのバスユーザ間で自由にデータ転送が可能であ
ると言う効果が得られる。また、バス上の情報転送がA
TM転送モードに基づいて行われるATM方式のバスを
採用したので、ATM通信網との親和性が極めて良く、
かつ、最小データ単位を固定長のセル単位とすることが
できる。これにより、特定の大量データの連続転送を許
さず、各々の異なる帯域を確保しながら複数セルの情報
転送を同時に行うことが可能となって、リアルタイム性
の確保が容易となるという効果が得られる。
【0078】また、請求項2に記載の発明によれば、制
御バスには中央制御手段から各バスユーザに対する制御
情報が転送され、ATMバスには、例えばリアルタイム
メディア情報等が転送されるので、制御情報とリアルタ
イムメディア情報との分離が可能となり、両情報間の相
互影響が回避される。その結果、コンピュータ装置のマ
ルチメディア化に伴う情報量や情報種別の増大、リアル
タイム性の確保および処理するデータの規模や発生パタ
ーンの変化に柔軟に対応でき、マルチメディア通信に最
適な情報転送方式が実現できる。
【0079】また、請求項3に記載の発明によれば、情
報の受信元となる全てのバスユーザに対して、該情報の
送信元となるバスユーザ固有のアドレスを制御バスを介
して予め設定し、該情報の送信元となるバスユーザは、
該バスユーザ固有のアドレスをセル単位の拡張ヘッダに
付与した後、該セル単位を該バスユーザ内の送信回路か
らATMバス上に送出する。そして、情報の受信元とな
る全てのバスユーザは、それぞれが個別に平行して制御
バスを介して予め設定された送信元のユーザアドレス
と、ATMバス上のセル単位に付与されたアドレスとの
比較を行い、該比較結果に基づいてアドレスが一致した
時、該セル単位を受信することにより同報通信を行うの
で、ATMバスで接続された複数のバスユーザ間におけ
る、1つの送信元バスユーザから複数の受信元バスユー
ザに対する同報通信を短時間で行うことができる。さら
に、送信元および受信元の両バスユーザにおける処理の
簡略化が可能となる。
【0080】また、請求項4に記載の発明によれば、バ
ス調停手段は、より高い優先段階が付加されたバス使用
要求情報を送信したバスユーザに対して、バスの使用を
許可し、また、この時、同一優先段階が付加されたバス
使用要求が他のバスユーザから送信されていた場合は、
上記バスユーザと、上記他のバスユーザに対して順番に
バスの使用許可を与えるので、各バスユーザの内、優先
度の高いデータを転送したいバスユーザが優先的にバス
を使用してデータを転送することができると共に、複数
のバスユーザから、より優先度の高い同一優先段階のバ
ス使用要求が送信された場合でも、当該バスユーザは、
平等にバスを使用することができる。
【0081】さらに、請求項5に記載の発明によれば、
拡張前のATMバスと、該ATMバスと同一のバスと
を、2本並列に設置することによりバスを拡張するの
で、ATMバスの情報転送容量が倍増すると共に、バス
拡張後のメインバスおよびサブバスのそれぞれが拡張前
のATMバスと同じビット幅を有するので、バス拡張に
対応したバスユーザおよびバス拡張前に対応したバスユ
ーザを共に使用することができる。さらに、バス拡張前
に対応したバスユーザをメインバスに接続することによ
り、同バスユーザがバス拡張前と変わりなく情報転送を
行うことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1および第2実施形態によるAT
Mバスシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の第1,第2および第4実施形態によ
るATMバスシステムにおけるATMバス上の1セル単
位のデータ構成の一例を説明するための説明図である。
【図3】 本発明の第1実施形態によるATMバスシス
テムの動作概念を説明するための説明図である。
【図4】 本発明の第2実施形態によるATMバスシス
テムにおける同報通信の動作概念を説明するための説明
図である。
【図5】 本発明の第3実施形態によるATMバスシス
テムの構成を示すブロック図である。
【図6】 同ATMバスシステムにおけるバスユーザ1
0aおよび10bによるATMバス使用状態の変化の一
例を説明するための説明図である。
【図7】 同ATMバスシステムにおけるバスユーザ1
0bのみによるATMバス使用状態の変化の一例を時系
列で示した図である。
【図8】 同ATMバスシステムにおけるバスユーザ1
0cおよび10dによるATMバス使用状態の変化の一
例を説明するための説明図である。
【図9】 本発明の第3実施形態による同ATMバスシ
ステムにおけるATMバス上の1セル単位のデータ構成
の一例を説明するための説明図である。
【図10】 本発明の第4実施形態によるATMバスシ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図11】 同ATMバスシステムにおける拡張後に対
応したバスユーザ間のデータ転送の動作を説明するため
の説明図である。
【図12】 同データ転送におけるメインバスおよびサ
ブバスのバス使用状態の変化の一例を説明するための説
明図である。
【図13】 同ATMバスシステムにおける拡張後に対
応したバスユーザから拡張前に対応したバスユーザへデ
ータ転送する場合の動作を説明するための説明図であ
る。
【図14】 同データ転送におけるメインバスおよびサ
ブバスのバス使用状態の変化の一例を説明するための説
明図である。
【図15】 同ATMバスシステムにおける拡張前に対
応したバスユーザ間のデータ転送の動作を説明するため
の説明図である。
【図16】 従来の情報転送システムの基本構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
10a,10b,10c,10d,10e,10f……
バスユーザ、11……ATMバス、11A……メインバ
ス、11B……サブバス、12……バス調停回路、14
a,14b,14c,14d……データ転送制御回路、
15a,15b,15c,15d,15eA,15e
B,15fA,15fB……バスコントローラ、17…
…マスタコントローラ、18a,18b,18c,…,
18n……調停回路、19……バス使用許可送信回路、
24e,24f……バス使用状態監視回路、26e,2
6f……使用バス選択回路、29……同期制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 穴井 光児 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 姫野 良一 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 五十嵐 圭寿 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−126435(JP,A) 特開 昭59−188720(JP,A) 特開 平4−44152(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/28

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報転送路であるバス上において、固定
    長のセル単位を基本としたATM転送モードで情報転送
    を行うATMバスシステムであって、該情報転送を行う
    ための該ATMバスのバス使用要求が複数発生した場合
    に、同時には一つのセル単位の情報転送だけを行うAT
    Mバスシステムにおいて、 前記ATMバスに接続され、前記バスを共有して前記情
    報転送を行う複数のバスユーザと、 前記バスユーザが同時に送出した複数のバス使用要求の
    中から唯一のバス使用要求を選択して、該バス使用要求
    を行ったバスユーザを決定するバス調停手段とを具備し
    てなるATMバスシステムであって、 前記セル単位は、ATMヘッダを含むATMバスデータ
    に加えて拡張ヘッダを有し、該拡張ヘッダは、 前記バスユーザが前記バス使用要求を前記バス調停手段
    に対して行うためのバス使用要求情報と、前記バス調停
    手段が決定した唯一のバスユーザを表わすバス使用許可
    情報と、送信または受信バスユーザを指定するためのユ
    ーザアドレス情報とからなり、 前記バス調停手段は、前記バス使用要求情報によって通
    知された複数のバス使用要求を調停し、前記バス使用許
    可情報を用いて、一つのバスユーザにだけ与えたバス使
    用許可を前記全てのバスユーザへ通知し、 前記バスユーザは、前記バス使用許可情報を判定するこ
    とにより、前記バス使用許可を受けたバスユーザだけ
    が、前記セル単位の情報転送を前記拡張ヘッダの転送と
    同じセル時間内に行い、さらに、前記ユーザアドレス情
    報を判定して該当するアドレスであると判断したバスユ
    ーザが前記ATMバスデータの受信を行うことを特徴と
    するATMバスシステム。
  2. 【請求項2】 前記各バスユーザが行う処理および情報
    転送を制御する中央制御手段と、 前記中央制御手段から、前記各バスユーザに対して、該
    各バスユーザを制御する制御情報を転送する制御バスと
    を具備することを特徴とする請求項1記載のATMバス
    システム。
  3. 【請求項3】 情報の受信元となる全てのバスユーザに
    対して、該情報の送信元であるバスユーザ固有のアドレ
    スを、前記制御バスを介して予め設定し、 情報の送信元となるバスユーザは、自己のバスユーザ固
    有のアドレスを前記セル単位の拡張ヘッダに付与した
    後、該セル単位を該バスユーザ内の送信回路からATM
    バス上に送出し、 情報の受信元となる全てのバスユーザは、それぞれが個
    別に並行して、前記制御バスを介して予め設定された送
    信元のユーザアドレスと、前記ATMバス上のセル単位
    に付与されたアドレスとの比較を行い、該比較結果に基
    づいてアドレスが一致した時、該セル単位を受信するこ
    とにより同報通信を行うことを特徴とする請求項2記載
    のATMバスシステム。
  4. 【請求項4】 前記情報転送の優先度を示す優先段階が
    複数設けられ、 前記バスユーザは、前記複数の優先段階の中から1つの
    優先段階を選択して前記バス使用要求情報に付加し、 前記バス調停手段におけるある優先段階でのバス使用許
    可は、該ある優先段階より高い優先段階のバス使用要求
    が無い場合、該ある優先段階より低い優先段階のバス使
    用要求を無視して該ある優先段階および該ある優先段階
    と同一優先段階のバス使用要求に対し、順次平等にバス
    が使用できるようにバス使用許可を与える多段優先バス
    調停を行うことを特徴とする請求項1ないし3の内いず
    れか1項に記載のATMバスシステム。
  5. 【請求項5】 前記ATMバスは、同一のバスが2本並
    列に設置されたメインバスおよびサブバスからなり、 前記バス調停手段は、前記メインバスおよび前記サブバ
    スにおける1回のデータ転送において、前記バスユーザ
    からの前記バス使用要求をそれぞれ別々に調停する2つ
    のマスタコントローラと、前記メインバスおよび前記サ
    ブバスのバスサイクルの同期を行う同期制御部とからな
    るATMバスシステムであって、 前記バスユーザは、前記メインバスに接続され、前記メ
    インバスおよびサブバスを共有するように設けられ、 バスユーザは、 前記メインバスおよび前記サブバスに各々接続され、転
    送したいデータがあるとき前記2つのマスタコントロー
    ラに対して前記バス使用要求をそれぞれ出し、前記マス
    タコントローラからバス使用許可を得たときそれぞれデ
    ータ転送を行うバスコントローラと、 ATMバスの使用状況を検出するバス使用状態検出手段
    と、 前記バス使用状態検出手段によるバス混雑情報に従って
    1回のデータ単位の転送を前記メインバスで行うか前記
    サブバスで行うかの切り替えを行う使用バス選択手段と
    を有し、 前記バスユーザは、1回のデータ単位の転送に対し、第
    1に前記メインバスを使用し、前記バス使用状態検出手
    段により前記メインバスが混雑していることが検出され
    たときのみに前記サブバスを使用することを特徴とする
    請求項1ないし4の内いずれか1項に記載のATMバス
    システム。
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