JP3127208U - 暖房器付き机 - Google Patents

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Abstract

【課題】本考案は、下半身全体をわずかなエネルギーで暖めることができるという従来のコタツのメリットを活かすとともに、物書き等の仕事で使用する書斎机としても利用でき、かつ、ランニングコストが低廉な暖房器付き机であって、上掛けのセットが容易な暖房器付き机を提供する。
【解決手段】天板、一対の側面板および背面板から構成される前面が開放された外筐体と、上面板、一対の側面内板から構成される前後面が開放された内筐体とからなり、該一対の側面板の前半部は該内筐体に対し回動自在に構成され、該天板と該上面板および該一対の側面板と一対の側面内板が形成する間隙に上掛けの一辺を挟入させて該上掛けが該内筐体の前面を被包するようにするとともに、該外筐体内の後半部に暖房器を設置する構成とした。
【選択図】図1

Description

本考案は、下半身全体を暖めることのできる暖房器付きの机に関する。
従来から使用されている暖房具にコタツがあるが、このコタツは畳に座る日本の生活習慣に適したものであり、下半身全体をわずかなエネルギーで暖めることができるというメリットがある。一方で、近年では、椅子に座る生活習慣が定着してきていることから、机に暖房器を組み込んだ考案が提案されていて、その一例として、「冬場のイス掛け机使用時の足元の冷えを予防する」ことを目的とした考案が実開平7−25841号公報に開示されている。
この考案は、「イス掛け用机の下に電熱器を設け、机の下の背面、左右側面を壁等で覆う」構成とすることにより、その目的を達成しようとしたものであるが、机使用時の足元の冷えを予防するとはいっても、壁等に覆われていない机の前面から隙間風が入り込んだり、電熱器で暖められた暖気が机の前面から逃げたりして効率的に下半身全体を暖めることはできない。
このような不都合を解消するために、本出願人は、従来のコタツのメリットを活かし、かつ、椅子に座る習慣に配慮した、椅子に座った状態で使用することのできる暖房器付き机に関する3件の考案を出願していて、これらの考案は、それぞれ登録実用新案第3117952号公報、登録実用新案第3121557号公報、および登録実用新案第3123783号公報に開示されている。
登録実用新案第3117952号公報に開示の考案は、「コタツを、一対の側面板および背面板から構成される壁面と天板および底板から形成される筐体の内部に暖房器を設置し、前記の天板上に回動可能に甲板を重置し、前記の天板と甲板に上掛けの一辺を挟着させ、天板から垂れ下がった裾を側面板に固定する構成とする一方、椅子を、座板の周縁部から下方向に垂設される連続壁状の脚部からなり、かつ、前記の脚部を平板状の台上に固着し、前記の台が平板状の下敷き上を一方向にのみ移動できるように構成」している。
また、登録実用新案第3121557号公報に開示の考案は、「略矩形の天板と、前記天板の両側面部から垂設されて該天板を床面から支持する一対の側面断熱パネルと、前記天板の背面部にあって前記一対の側面断熱パネル間に架設される背面断熱パネルと、前記天板、前記一対の側面断熱パネルおよび前記背面断熱パネルとに囲繞された天板下空間内に設置される暖房器と、からなり、前記天板を背面側と前面側に2分割し、背面側の天板を数種類の天板と交換可能な構成」としている。
そして、登録実用新案第3123783号公報に開示の考案は、「上面板、一対の側面板および背面板から形成される前面のみが開放された天板下空間内の開放面側に、上面板および一対の側面板に所定の距離を隔てて平行に上面押え板および側面押え板を設け、上面板と上面押え板との間および側面板と側面押え板との間で上掛けの一辺を挟持させ、該上掛けが前記筐体の開放面を緩やかに被包するようにするとともに、前記天板下空間内に暖房器を設置する構成」としている。
実開平7−25841号公報 登録実用新案第3117952号公報 登録実用新案第3121557号公報 登録実用新案第3123783号公報
しかしながら、登録実用新案第3117952号公報に開示の考案は、コタツの上で物書き等の仕事をする場合には、上掛けの上に敷板等の硬い板を載せる必要がある。また、天板の構成を「少なくとも1つの凹部が前記背面板に平行に形成され(前記天板上に重置され該天板と略同形の)甲板の該天板に相対する面には少なくとも1つの凸部が前記背面板に平行に形成されて、前記凹部と前記凸部とが互いに嵌合」することとしているので、上掛けを使用しない冬季以外の場合であっても、甲板上に敷板等の硬い板を載せる必要がある。
また、登録実用新案第3121557号公報に開示の考案では、天板の前面側下面および一対の側面断熱パネル前面側内面に固着された雌型面ファスナーに上掛けの辺縁に沿って縫着される雄型面ファスナーを係着させることにより、上掛けを暖房器付き机に係着させていて、上掛けは、暖房器付き机の前面部のみを覆うようになっている。すなわち、上掛けは、天板下空間内の暖気を逃さない役割を担っていて、上掛けの保温効果を有効に利用するものではない。
そして、登録実用新案第3123783号公報に開示の考案では、上面板と上面押え板とが形成する上面挟持空間および側面板と側面押え板とが形成する側面挟持空間に上掛けの一辺を挟持させるようにしているが、挟持させる方法として上面押え板および側面押え板を回動させるようにしているため、慣れないと、暖房器付き机に上掛けをセットするのに手間が掛かる場合がある。
そこで、本考案は、下半身全体をわずかなエネルギーで暖めることができるという従来のコタツのメリットを活かすとともに、物書き等の仕事で使用する書斎机としても利用でき、かつ、上掛けの保温効果を有効に利用することにより、ランニングコストが低廉な暖房器付き机であって、簡単に上掛けがセットできる暖房器付き机を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る暖房器付き机は、床面上にコの字形に組立てられる一対の側面板および背面板と該コの字形の上部に載置される略矩形の天板により構成される前面が開放された外筐体と、前記外筐体内の前半部に固定され前記天板に対し所定の離間距離を有する上面板および前記一対の側面板に対し所定の離間距離を有する一対の側面内板により門型に構成される前後面が開放された内筐体と、からなり、前記天板および前記上面板が上掛けの一辺が挟入される前面開放の上面挟入空間を形成し、前記一対の側面板および前記一対の側面内板が該上掛けの一辺が挟入される前面開放の側面挟入空間を形成し、前記外筐体内の後半部に暖房器が設置される、ことを特徴している。
また、請求項2に係る暖房器付き机は、請求項1に記載の暖房器付き机であって、前記天板は前記側面板と平行に前半部および後半部に二分割されて該天板の前半部は該天板の後半部に軸着、枢着または蝶着され該天板の前半部および/または該天板の後半部は前記外筐体に対し上下方向に回動自在に構成される、ことを特徴としている。
そして、請求項3に係る暖房器付き机は、請求項1に記載の暖房器付き机であって、前記天板は前記外筐体に対し着脱自在または前記天板は前記外筐体の前記背面板側上部に軸着、枢着または蝶着されて上下方向に回動自在に構成される、ことを特徴としている。
さらに、請求項4に係る暖房器付き机は、請求項1ないし請求項3に記載の暖房器付き机であって、前記一対の側面板は前記側面板と平行に前半部および後半部に二分割されて該側面板の前半部は該側面板の後半部に軸着、枢着または蝶着され該側面板の前半部は前記内筐体に対し左右方向に回動自在に構成される、ことを特徴としている。
また、請求項5に係る暖房器付き机は、請求項3または請求項4記載の暖房器付き机であって、前記天板の後半部の裏面が前記一対の側面板の後半部の上端に当接して該天板は前記外筐体上部に固定され、前記天板の前半部の下面には該天板の面に平行に上下移動が自在な上掛け押え棒が取着され前記上掛けは該上掛け押え棒に押圧されて前記上面挟入空間に固定されおよび/または該上面挟入空間に固着された雌雄一対の係止具の一方が前記上掛けの一辺に固着された該係止具の他方に係止されて固定され、前記一対の側面板の前半部の上辺は該側面板の後半部の上辺よりも低く形成され、該一対の側面板の前半部の下辺は前記床面に対して所定の間隙を有している、ことを特徴としている。
そして、請求項6に係る暖房器付き机は、請求項1ないし請求項5に記載の暖房器付き机であって、前記外筐体内の後半部には前記一対の側面板間に底板が架設されている、ことを特徴としている。
さらに、請求項7に係る暖房器付き机は、請求項1ないし請求項6に記載の暖房器付き机であって、前記上面板は前記外筐体の後半部まで延伸し該上面板は前半部と後半部からなる、ことを特徴としている。
また、請求項8に係る暖房器付き机は、請求項6または請求項7に記載の暖房器付き机であって、前記一対の側面板の後半部、前記背面板、前記天板の後半部、前記底板および前記上面板の後半部のいずれか一つ以上は外板、断熱材および内板からなる三層構造の断熱パネルである、ことを特徴としている。
そして、請求項9に係る暖房器付き机は、請求項8に記載の暖房器付き机であって、前記断熱パネルの内板は遮熱材で構成されている、ことを特徴としている。
さらに、請求項10に係る暖房器付き机は、請求項1ないし請求項9に記載の暖房器付き机であって、前記外筐体の上部には該外筐体内と外部とが連通する着脱自在な空気貫通孔が穿設されている、ことを特徴としている。
また、請求項11に係る暖房器付き机は、請求項1ないし請求項10に記載の暖房器付き机であって、前記一対の側面板の下端にはキャスターが取着されまたは前記床面上に設置された凸状のレールに嵌合する凹状の溝が刻設されて、机全体が該床面上を前後方向にスライド自在である、ことを特徴としている。
請求項1に係る考案では、前面が開放された外筐体および前後面が開放された内筐体により、上面挟入空間および側面挟入空間が形成され、これらの挟入空間に上掛けの一辺を挟入することにより上掛けが内筐体の前面を被包する、ことになる。このため、上掛けの保温効果を有効に利用することができ、暖房器が消費する電気代等のランニングコストを軽減することができる。さらに、暖房器の温度を60℃以下に設定しても、十分に下半身を暖めることができる。
また、外筐体内の後半部に暖房器を設置することとしているので、上掛けは暖房器とは離れた場所に位置し、不用意に上掛けが暖房器に接触することはなく、防災上からも有効である。
請求項2に係る考案では、天板は前半部および後半部に二分割されて天板の前半部および/または天板の後半部は、一対の側面板および背面板からなる外筐体に対し上下方向に回動自在に構成されている。天板の前半部を回動自在にした場合には、上面挟入空間や側面挟入空間に上掛けを挟入させることが容易になる。また、天板の後半部を回動自在にした場合には、外筐体内の後半部に設置した暖房器のメンテナンスが容易になり、上面板を外筐体の後半部まで延伸した請求項7に記載の考案では、上面板と天板との間のスペースを物入れとして利用できる。
また、請求項3に係る考案では、天板は外筐体に対し着脱自在または天板は外筐体の背面板側上部に軸着等されて上下方向に回動自在に構成されているので、請求項2に係る考案と同様に上面挟入空間や側面挟入空間に上掛けを挟入させることが容易になる。
請求項4に係る考案では、一対の側面板は前半部および後半部に二分割されて一対の側面板の前半部は内筐体に対し左右方向に回動自在に構成されるので、請求項2および請求項3に係る考案と同様に上面挟入空間や側面挟入空間に上掛けを挟入させることが容易になるとともに、請求項2および請求項3に係る考案と組み合わせることにより、より一層容易になる。
請求項5に係る考案では、天板の前半部の下面には上下に移動自在な上掛け押え棒が取着され上掛けはこの上掛け押え棒に押圧されて固定される。および/または上面挟入空間に固着された雌雄一対の係止具の一方が上掛けの一辺に固着された該係止具の他方に係止されて上掛けが固定される。このため、上面挟入空間に挟入された上掛けは、上面挟入空間に強固に固定され、上掛けを引張っても暖房器付き机から抜け出すことはない。
また、一対の側面板の前半部の上辺は側面板の後半部の上辺よりも低く形成されているので、一対の側面板上に載置固定された天板に作用する荷重は、直接一対の側面板の前半部に掛かることがない。このため、一対の側面板の前半部と後半部の繋ぎ部分に過大な荷重が作用することがなく、繋ぎ部分の損傷を防ぐことができる。さらに、一対の側面板の前半部の下辺は床面に対して所定の間隙を有していて、上掛けの裾部分をこの間隙から暖房器付き机の外側に食み出させることにより、内筐体の前面を被包する上掛けは内筐体内では弛みのない状態で被包することになるので、上掛けは効率良く使用者の下半身を包み込むことになる。
請求項6に係る考案では、外筐体内の後半部には一対の側面板間に底板が架設されているので、外筐体自体の剛性が高くなるとともに、暖房器をこの底板上に設置することができる。
請求項7に係る考案では、上面板が外筐体の後半部まで延伸している。このため、外筐体の後半部の上部は、天板と上面板との二層構造となり、外筐体の保温性能が高くなるとともに、後半部まで延伸する上面板を一対の側面板および背面板に密着させることにより、前面以外の外筐体内の気密性は高くなる。
請求項8に係る考案では、一対の側面板の後半部、背面板、天板の後半部、底板および上面板の後半部のいずれか一つ以上は断熱パネルで構成されているので、より一層、外筐体の保温性能が高くなる。
また、請求項9に係る考案では、断熱パネルの内板を遮熱材で構成することとしているので、暖房器の輻射熱が反射されて使用者の脛などをやわらかく暖めることができる。
請求項10に係る考案では、外筐体の上部には該外筐体内と外部とが連通する着脱自在な空気貫通孔が穿設されているので、暖房器を使用しない夏場などでは、外部に連通させた空気貫通孔により外筐体内が蒸れることがなく、通常の書斎机として使用することができる。
請求項11に係る考案では、一対の側面板の下端にはキャスターが取着されまたは床面上に設置された凸状のレールに嵌合する凹状の溝が刻設されて、机全体が床面上を前後方向にスライド自在であるため、使用者は椅子に座った状態のまま暖房器付き机を移動させて最適の位置とすることができる。
本考案を実施するための最良の形態に係る実施例について、図1ないし図5を基に説明する。ここで、図1は、実施例に係る暖房器付き机の全体図および使用状況図、図2は、実施例に係る暖房器付き机の側面図、図3は、実施例に係る暖房器付き机の前面図、図4は、図1のIV−IV矢視断面図、図5は、図1のV−V矢視断面図である。なお、図2ないし図5では、上掛けの図示を省略している。
図1ないし図5において、符号1は実施例に係る暖房器付き机、符号10は外筐体、符号12は天板、符号121は天板後半部、符号122は天板前半部、符号123は側面板押え板、符号124は側面板押えボルト、符号125は上掛け押え棒、符号126は上掛け押え棒移動ボルト、符号14は側面板、符号141は側面板後半部、符号142は側面板前半部、符号16は背面板、符号161は背面板本体、符号162は取外し自在部、符号18は底板、符号30は内筐体、符号32は上面板、符号321は横架材、符号34は側面内板、符号42は上面挟入空間、符号44は側面挟入空間、符号50は暖房器、符号60は上掛け、符号70は椅子、である。
暖房器付き机1は、主に、外筐体10と内筐体30とから構成されている。
そして、外筐体10は矩形の天板12、一対の側面板14、14、矩形の背面板16および矩形の底板18とから構成されていて、垂直部材である一対の側面板14、14と矩形の背面板16とが床面上にコの字形に組立てられ、上部に天板12が載置され、下部に底板18が架設された形状となっている。
天板12は、天板後半部121および天板前半部122から構成される1枚の板であって、天板12の側面周縁部からは角棒状の側面板押え板123が垂設されている。そして、側面板押え板123には、2個の螺入孔(図示外)が穿設されていて、この螺入孔に側面板押えボルト124が螺入され側面板押えボルト124の先端が側面板後半部141の表面に当接して天板12が外筐体10の上部に固定されるようになっている。
また、本実施例では、天板12の前面周縁部および後面周縁部からも角棒状の板押え板が垂設されていて、天板12を外筐体10の上部に固定したときには、平面から見て天板12はコの字形に組立てられた一対の側面板14、14と矩形の背面板16よりも一回り大きく形成されている。
なお、本実施例では、天板12を外筐体10の上部に固定する方法として、上述した構成に拠っているが、他の例としては、側面板後半部141の上端に穿設した螺入穴に天板後半部121に貫設した挿入孔からボルトを挿入させて該螺入穴に螺入し、天板12を外筐体10に螺着させることもできるとともに、天板12の平面的な大きさについては、必ずしも、コの字形に組立てられた一対の側面板14、14と矩形の背面板16よりも天板12を一回り大きく形成させなくともよい。
また、天板前半部122の下面には角棒状の上掛け押え棒125が天板前半部122を横断するように外筐体10の前面部に平行に設置されている。そして、上掛け押え棒125の両端部には上掛け押え棒移動ボルト126、126が取着されていて、上掛け押え棒移動ボルト126を左右に回動させることにより、上掛け押え棒125が天板前半部122の下面に対し平行に上下に移動するようになっていて、上掛け60の表面に上掛け押え棒125を当接させて上掛け60を固定するようになっている。
本実施例では、上掛け60を暖房器付き机1に固定する方法として、上述した構成に拠っているが、他の例としては、上面挟入空間42の背面板16側に雌雄一対の係止具の一方を固着し、この係止具の一方に該係止具の他方を固着した上掛け60を係止させて固定することもできる。また、雌雄一対の係止具としては、たとえば、スナップ、ホック、ボタンとボタンホール、または面ファスナーなどがある。
なお、ここにいう「天板前半部」とは、天板12を背面板16に平行に二分割したときの椅子に座った使用者に対面する部分をいい、「天板後半部」とは、天板12を背面板16に平行に二分割したときの背面板16側の部分をいう。また、以下の説明で使用する「外筐体内の前半部」、「外筐体内の後半部」、「側面板の前半部」および「側面板の後半部」についても同様である。
なお、外筐体10に対する天板12の構成を、本実施例では着脱自在としているが、これ以外に、
(1)天板12を外筐体10に固着する、
(2)天板12を外筐体10の背面板16側上部に軸着、枢着あるいは蝶着させて上下方向に回動自在にする、
(3)天板12を前半部と後半部とに二分割し、二分割した繋ぎ目部分を外筐体10に軸着等させて天板12の前半部および/または天板12の後半部を回動自在にする、
ように構成することもできる。
垂直部材である側面板14は矩形の側面板後半部141および矩形の側面板前半部142から構成され、側面板前半部142の一辺は側面板後半部141の一辺に蝶着されて左右方向に回動自在となっている。そして、側面板前半部142の高さ方向については、側面板前半部142の上辺の高さは側面板後半部141の上辺の高さよりも低く形成され、側面板前半部142の下辺は床面と所定の間隙を有するように形成されている。
矩形の背面板16は背面板本体161および背面板本体161の上部に位置する取外し自在部162から構成されていて、取外し自在部162は外筐体10から取外しが自在な部材であり、取外し自在部162を取外すことにより、外筐体10の上部に外筐体10内と外部とが連通する空気貫通孔が形成されるようになっている。
また、矩形の底板18は床面に接するように一対の側面板後半部141、141間に架設されている。
本実施例においては、一対の側面板後半部141、141および背面板本体161を断熱パネルとしているが、これに限定されるものではなく、
(1)一対の側面板14の後半部、背面板16、天板12の後半部、底板18および上面板32の後半部の内のいずれか一つであっても良く、二つ以上であっても良く、さらには全てであっても良い。
(2)また、一対の側面板14の前半部、背面板16、天板12の前半部および上面板32の前半部を断熱パネルとしても良いことは勿論である。
なお、断熱パネルとは、外板、断熱材および内板からなる三層構造のパネルをいうが、ここでいう断熱材とは、たとえば、グラスウール、ガラス繊維等のような熱伝導率が低く不燃性のものをいう。また、請求項8に係る考案のように断熱パネルの内板を遮熱材で構成することもできるが、ここでいう遮熱材とは、輻射熱を反射する材料であって、たとえば、金属箔や遮熱塗料等がある。
内筐体30は上面板32および一対の側面内板34、34とから構成されていて、一対の側面内板34の上部に上面板32が架設された門型状に形成されている。そして、内筐体30は外筐体10内の前半部に設置されていて、側面から見て内筐体30の前面は側面板前半部142の前端に略一致し、内筐体30の後面が外筐体10に固着され、上面板32と天板12とにより前面が開放された上面挟入空間42が形成され、側面内板34と側面板14とにより前面が開放された側面挟入空間44が形成されている。
さらに、上面板32は外筐体10の後半部まで延伸し一対の側面板14、14および背面板16に密着している。なお、上面板32については、側面内板34に対応する部分を上面板32の前半部といい、延伸した部分を上面板32の後半部という。そして、上面板32の後半部の前面側および背面板側には一対の側面板後半部141、141を繋ぐように横架材321、321が架設されていて、上面板32の後半部の横架材321、321および側面板後半部141、141で囲繞された部分を収納スペースとして利用することもできる。また、必ずしも、上面板32の前半部と上面板32の後半部の高さは一致する必要はなく、上面板32の前半部と上面板32の後半部の境目で段差が生じても良い。
なお、「実用新案登録請求の範囲」に記載する天板および一対の側面板に対する「所定の離間距離」とは、上掛け60が挟入されるに十分な間隙をいう。
暖房器50は、外筐体10内の後半部に位置する上面板32の後半部の裏面に固着されていて、実施例では、テーブル式コタツ用のヒーターユニットが使用されているが、これに限定されるものではなく、たとえば、底板18上に、ヒーターユニットやパネルヒータなどのような他の暖房器を設置しても良い。
また、上掛け60は矩形の布団の他、保温性能に優れた毛布等のようなシート状のものを使用することができる。
つぎに、暖房器付き机1の使用例について説明する。暖房器付き机1は、以下の手順により上掛け60をセットすることができる。すなわち、
(1)天板12を取外した暖房器付き机1の側面板前半部142を左右に開いて内筐体30を露出した状態にする。
(2)露出した内筐体30の上面板32および一対の側面内板34、34に上掛け60の一辺を巻きつけ、裾部分を床に広げるように仮置きする。
(3)側面板前半部142、142を閉じて上掛け60の一辺を挟み込む。このときに、閉じた側面板前半部142の下端からは、上掛け60の裾部分がはみ出している。
(4)天板12を外筐体10に設置し、側面板押えボルト124、124、・・・を右に回動して側面板押えボルト124の先端を側面板14の表面に当接させて固定する。なお、天板12を外筐体10に設置する際には、側面板前半部142の上部が側面板押え板123の内側に位置するようにする。そして、天板12が外筐体10に固定された後は、側面板前半部142の上端は側面板押え板123の下端よりも上に位置するため、側面板押え板123により側面板前半部142が開くことを防止することになる。
(5)その後、上掛け押え棒移動ボルト126、126を左右いずれかに回動して上掛け押え棒125を下げ、上掛け60の表面に上掛け押え棒125を当接させて、上掛け60を固定する。
上掛け60がセットされた暖房器付き机1を使用する場合は、暖房器50のスイッチをONにして、暖房を入れ、椅子70に腰掛けて椅子70を暖房器付き机1方向に所望の位置までスライドさせれば良い。
また、請求項10に記載の考案のように、一対の側面板14、14の下端にキャスターが取着されている場合には、椅子70に腰掛けた後、椅子70をスライドさせることなく、暖房器付き机1を前後方向に移動させることもできる。なお、ここにいう前後方向とは、外筐体10の開放面側を「前」とし、背面板16側を「後」とした場合の方向をいう。さらに、畳や絨毯等の床ではレールを敷いてそのレール上をキャスターが動くようにすることにより、床面を傷めることなく簡単に暖房器付き机1を移動させることもできる。
外筐体10内は、暖房器50により暖められるが、一対の側面板14、14および背面板16が断熱パネルで構成され、外筐体10の上部は上面板32と天板後半部121との二層構造であり、内筐体30の上面、左右側面および前面が上掛け60で被包されるので、使用者の下半身を密着して覆うことになり、一度暖められた外筐体10内の空気は外部に漏れることがなく、外筐体10内の空気は冷めにくくなる。
暖房器50を使用しない夏場等に暖房器付き机1を書斎机として使用する場合には、背面板16から取外し自在部162を取外した後、側面板前半部142、142を閉じた状態で、天板12を外筐体10に設置し、側面板押えボルト124、124、・・・を左右いずれかに回動して側面板押えボルト124の先端を側面板14の表面に当接させて固定する。
このように暖房器付き机1を組立てることにより、背面板16の上部には外部に開口する空気貫通孔が形成され、外筐体10内の空気が暖房器付き机1の外部と連通するので蒸れることがなく、通常の書斎机として使用することができる。
なお、使用者の低温火傷や外筐体10内の暖気溜りを防止するために、温度センサーと温度表示機からなる温度計の温度センサーを外筐体内に取付け、温度表示機を天板12上に設置し、外筐体10内の温度により、必要に応じて外筐体10内に設置した送風機を稼動して外筐体10内の温度を下げるようにすることもできる。
図1は、実施例に係る暖房器付き机の全体図および使用状況図である。 図2は、実施例に係る暖房器付き机の側面図である。 図3は、実施例に係る暖房器付き机の前面図である。 図4は、図1のIV−IV矢視断面図である。 図5は、図1のV−V矢視断面図である。
符号の説明
1 実施例に係る暖房器付き机
10 外筐体
12 天板
121 天板後半部
122 天板前半部
124 側面板押え具
125 上掛け押え棒
14 側面板
141 側面板後半部
142 側面板前半部
16 背面板
18 底板
30 内筐体
32 上面板
34 側面内板
42 上面挟入空間
44 側面挟入空間
50 暖房器
60 上掛け
70 椅子

Claims (11)

  1. 床面上にコの字形に組立てられる一対の側面板および背面板と該コの字形の上部に載置される略矩形の天板により構成される前面が開放された外筐体と、
    前記外筐体内の前半部に固定され前記天板に対し所定の離間距離を有する上面板および前記一対の側面板に対し所定の離間距離を有する一対の側面内板により門型に構成される前後面が開放された内筐体と、からなり、
    前記天板および前記上面板が上掛けの一辺が挟入される前面開放の上面挟入空間を形成し、前記一対の側面板および前記一対の側面内板が該上掛けの一辺が挟入される前面開放の側面挟入空間を形成し、
    前記外筐体内の後半部に暖房器が設置される、ことを特徴とする暖房器付き机。
  2. 前記天板は前記側面板と平行に前半部および後半部に二分割されて該天板の前半部は該天板の後半部に軸着、枢着または蝶着され該天板の前半部および/または該天板の後半部は前記外筐体に対し上下方向に回動自在に構成される、ことを特徴とする請求項1に記載の暖房器付き机。
  3. 前記天板は前記外筐体に対し着脱自在または前記天板は前記外筐体の前記背面板側上部に軸着、枢着または蝶着されて上下方向に回動自在に構成される、ことを特徴とする請求項1に記載の暖房器付き机。
  4. 前記一対の側面板は前記側面板と平行に前半部および後半部に二分割されて該側面板の前半部は該側面板の後半部に軸着、枢着または蝶着され該側面板の前半部は前記内筐体に対し左右方向に回動自在に構成される、ことを特徴とする請求項1ないし請求項3に記載の暖房器付き机。
  5. 前記天板の後半部の裏面が前記一対の側面板の後半部の上端に当接して該天板は前記外筐体上部に固定され、
    前記天板の前半部の下面には該天板の面に平行に上下移動が自在な上掛け押え棒が取着され前記上掛けは該上掛け押え棒に押圧されて前記上面挟入空間に固定されおよび/または該上面挟入空間に固着された雌雄一対の係止具の一方が前記上掛けの一辺に固着された該係止具の他方に係止されて固定され、
    前記一対の側面板の前半部の上辺は該側面板の後半部の上辺よりも低く形成され、該一対の側面板の前半部の下辺は前記床面に対して所定の間隙を有している、ことを特徴とする請求項3または請求項4記載の暖房器付き机。
  6. 前記外筐体内の後半部には前記一対の側面板間に底板が架設されている、ことを特徴とする請求項1ないし請求項5に記載の暖房器付き机。
  7. 前記上面板は前記外筐体の後半部まで延伸し該上面板は前半部と後半部からなる、ことを特徴とする請求項1ないし請求項6に記載の暖房器付き机。
  8. 前記一対の側面板の後半部、前記背面板、前記天板の後半部、前記底板および前記上面板の後半部のいずれか一つ以上は外板、断熱材および内板からなる三層構造の断熱パネルである、ことを特徴とする請求項6または請求項7に記載の暖房器付き机。
  9. 前記断熱パネルの内板は遮熱材で構成されている、ことを特徴とする請求項8に記載の暖房器付き机。
  10. 前記外筐体の上部には該外筐体内と外部とが連通する着脱自在な空気貫通孔が穿設されている、ことを特徴とする請求項1ないし請求項9に記載の暖房器付き机。
  11. 前記一対の側面板の下端にはキャスターが取着されまたは前記床面上に設置された凸状のレールに嵌合する凹状の溝が刻設されて、机全体が該床面上を前後方向にスライド自在である、ことを特徴とする請求項1ないし請求項10に記載の暖房器付き机。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP6152926B1 (ja) * 2017-01-20 2017-06-28 日本遮熱株式会社 輻射熱反射構造

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