JP3126826U - 補修用塗料セット - Google Patents

Abstract

【課題】
本考案は、長期的に保存されても問題がない、外壁板等の塗装表面の補修に使用する補修用塗料セットを提供せんとするものである。
【解決手段】
所定質量の補修用塗料を収容する塗料収容体と、該補修用塗料に対して所定質量比率の骨材を収容する骨材収容体とからなることを特徴とする補修用塗料セット。
さらに、前記補修用塗料はアクリル系樹脂塗料であり、前記骨材は珪砂であることが好ましい。
また、前記補修用塗料に対する前記骨材の質量比率が１：０．６７〜１：１．５であることが好ましい。
【選択図】図１

Description

本考案は、窯業系サイディングなどの外壁板や、幕板などの外装建築部材などの塗装表面の補修に使用する補修用塗料に関するものである。

従来から、窯業系サイディングなどの外壁板や、幕板などの外装建築部材などを下地材に取り付ける場合は、釘打ち施工が一般的である。
この場合、釘頭および釘頭周辺の表面塗膜がハンマー等で剥がれてしまうことがよくあり、これを補修するために、外壁板等の塗装表面とほぼ同色同質の補修用塗料を用いて、塗膜の剥がれた部分に補修用塗料を塗布し、これにより、外壁板等の外観を略均一にすることで、補修を完了する。
外壁板の塗装に使用する塗料としては、例えば、特開２００１−２９３４３５、特開２００１−０２０４８７、特開平１０−１３０５４４、特開平８−０１２９０９、特開昭６０−１９９０７３等に開示されているように、樹脂の中に骨材を含有する、いわゆるリシン塗料なるものがある。
外壁板等の製品への塗装は工場ラインで行われるので、骨材の塗料中での状態はさほど問題にならないが、補修用塗料の場合、いつ開封されるか、いつ使われるか分からない状態で長期保存される場合も多々あり、そのため、補修用塗料の中に予め骨材、特に水分を多少なりとも含む珪砂を混合しておくと、珪砂が塗料から分離して塗料缶の底に沈殿したり、さらに塗料が湿気硬化型塗料であったりすると、珪砂の水分により塗料自体が硬化したりして、補修用塗料として不具合が生じるおそれがあった。
特開２００１−２９３４３５号公報 特開２００１−０２０４８７号公報 特開平１０−１３０５４４号公報 特開平０８−０１２９０９号公報 特開昭６０−１９９０７３号公報

本考案は、上記現状に鑑みてなされたものであり、長期的に保存されても全く問題がない、外壁板等の塗装表面の補修に使用する補修用塗料セットを提供せんとするものである。

上記の課題を解決するために、本請求項１に記載の考案に係る補修用塗料セットは、所定質量の補修用塗料を収容する塗料収容体と、該補修用塗料に対して所定質量比率の骨材を収容する骨材収容体とからなることを特徴としている。

また、本請求項２に記載の考案に係る補修用塗料セットは、前記補修用塗料はアクリル系樹脂塗料であり、前記骨材は珪砂であることを特徴としている。

また、本請求項３に記載の考案に係る補修用塗料セットは、前記補修用塗料に対する前記骨材の質量比率が１：０．６７〜１：１．５であることを特徴としている。

この補修用塗料セットによれば、外壁板等の塗装表面の補修の際に、初めて補修用塗料と骨材とを混合するので、長期的に保存されていた後に使用したとしても、骨材の沈殿や、補修用塗料の硬化などが起こらず、補修用塗料として問題なく使用できる。
また、補修用塗料と骨材とは、予め質量比率を１：０．６７〜１：１．５で梱包されており、これらを全量、混合するという簡単な作業でもって、適切な物性を有する補修用塗料が得られる。

本考案の補修用塗料セットによれば、長期的に保存されても問題がなく、また、簡単に外壁板等の塗装表面の補修を行うことができる。

以下図面を用いて、本考案を実施するための最良の形態を説明する。

図１は、本考案の補修用塗料セットの梱包形態を示した図である。

図１に示すように、本考案の補修用塗料セット（１）は、補修用塗料（１０）と、補修用塗料（１０）とは別に分包された骨材（２０）とからなる。
補修用塗料（１０）はアクリル系樹脂塗料であり、具体的にはアクリル、シリコンアクリル樹脂等を主成分とするものであり、特にシリコンアクリル系樹脂塗料が好ましい。
溶媒タイプとしては、溶剤型、エマルジョン型があるが、自然乾燥等現場作業性を考慮すると溶剤型が好ましい。
また、補修用塗料（１０）は塗料缶に収容されている。
骨材（２０）は珪砂であり、具体的には、６〜８号珪砂（砂種６号…３５〜１００メッシュ、砂種７号…４８〜２００メッシュ、砂種８号…１００〜２７０メッシュ）であって、含水率が１％以下のものを使用するのが好ましい。
そして、補修用塗料（１０）に対して骨材（２０）は、質量比率が１：０．６７〜１：１．５の量が容器に収容されている。
物性面から、特に質量比率で補修用塗料（１０）：骨材（２０）＝１：０．８３が好ましい。
例えば、補修用塗料（１０）、骨材（２０）がそれぞれ約４８ｇ、約４０ｇで、合わせて１００ｇ以下とする。

外壁板等の施工現場で外壁板等の塗装表面を補修するときに、本考案の補修用塗料セット（１）を始めて開封し、補修用塗料（１０）が入っている缶の中に、骨材（２０）を添加して十分に混合する。
補修用塗料セット（１）では、補修用塗料（１０）と骨材（２０）との量が予め質量比率で１：０．６７〜１：１．５に設定されているので、骨材（２０）をすべて補修用塗料（１０）に添加して無理なく混合することができ、均一な補修用塗料を得ることができる。

その後、この補修用塗料を外壁板等の塗装表面の補修箇所に、刷毛、ロール、スプレー等で塗布し、補修を完了する。

本考案の補修用塗料セットの梱包形態を示した図

符号の説明

１ 補修用塗料セット
１０ 補修用塗料
２０ 骨材

Claims (3)

1. 所定質量の補修用塗料を収容する塗料収容体と、該補修用塗料に対して所定質量比率の骨材を収容する骨材収容体とからなることを特徴とする補修用塗料セット。
2. 前記補修用塗料はアクリル系樹脂塗料であり、前記骨材は珪砂であることを特徴とする請求項１記載の補修用塗料セット。
3. 前記補修用塗料に対する前記骨材の質量比率が１：０．６７〜１：１．５であることを特徴とする請求項１又は請求項２記載の補修用塗料セット。