JP3126296B2 - 架設部材の自在継手および自在継手用取付具 - Google Patents

架設部材の自在継手および自在継手用取付具

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JP3126296B2
JP3126296B2 JP18835495A JP18835495A JP3126296B2 JP 3126296 B2 JP3126296 B2 JP 3126296B2 JP 18835495 A JP18835495 A JP 18835495A JP 18835495 A JP18835495 A JP 18835495A JP 3126296 B2 JP3126296 B2 JP 3126296B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばバルコニー、階
段、屋上に設ける手摺などにおいて、架設部材である手
摺棒同士、或いは手摺棒と支柱などを連結する架設部材
の自在継手および自在継手用取付具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の架設部材の自在継手とし
て、例えば実開平5−148968号公報に記載のもの
が知られている。この自在継手は、一方の手摺棒に接合
される第1継手片と、他方の手摺棒に接合される第2継
手片とで構成されている。第1継手片には、一端に手摺
棒に接合する接合部が形成され、他端には球形の連結部
が形成されている。同様に第2継手片には、一端に手摺
棒に接合する接合部が形成され、他端には半球形の連結
部が形成されている。そして、第1継手片の連結部の外
周面と第2継手片の連結部の内周面とは、ほぼ同一の曲
率を有し、第1継手片と第2継手片とは、第1継手片の
連結部を第2継手片の連結部が包み込むように嵌合し
て、相互に連結されている。この場合、球面同士の連結
状態となるため、第1継手片および第2継手片は、3次
元的に折曲げ得る連結状態となっている。
【0003】また、この種の手摺では、自在継手を逃
げ、自在継手前後の手摺棒の部分で支柱に支持される構
造を採るため、従来、自在継手を支柱の上端に取り付け
るための自在継手用取付具は、特に存在しなかった。
【0004】
【0005】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の自在継手では、
第2継手片の連結部を半球形から球に近い形状にする
と、第2継手片の連結部が第1継手片の連結部を十分に
包み込んで連結状態が強固になる一方、連結部の縁部が
じゃまになって、曲げ角度が小さく規制されてしまう。
逆に第2継手片の連結部を半球形から冠球に近い形状に
すると、曲げ角度は大きくなるが、連結状態が維持でき
なくなる不具合があった。
【0007】また、手摺が自在継手前後の手摺棒の部分
で支柱に支持される構成では、荷重が集中し易いコーナ
ー部、すなわち自在継手の部分にこれを直接的に支持す
る支柱が無いため、自在継手が損傷し易く、かつ手摺全
体の強度を高め難い問題があった。
【0008】
【0009】
【0010】本発明は、第1に、連結状態を確実に維持
することができ、かつ3次元的に折曲げ可能であってそ
の曲げ角度を大きくすることができる架設部材の自在継
手を、第2に、簡単な構造でこの自在継手を支柱の上端
に取り付けることができる自在継手用取付具を、提供す
ることをその目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1の架設部材の自在継手は、一方の架設部材に接合
される第1継手片の連結部を、他方の架設部材に接合さ
れる第2継手片の連結部と第2継手片に取り付けられた
保持片とで包み込むように連結した自在継手であって、
第1継手片の連結部は球形に形成され、第2継手片の連
結部は、第1継手片の連結部と相補的形状を為す内周面
を有し、保持片は、第1継手片の連結部と相補的形状を
為す内周面を有すると共に第2継手片に回動自在に取り
付けられ、第2継手片の連結部および保持片の少なくと
も一方には、第1継手片の回動を許容する溝部が形成さ
れ、溝部は保持片の回動面に直交する方向に延びている
ことを特徴とする。
【0012】この場合、第1継手片の連結部を貫通し
て、第2継手片の連結部および保持片の一方を他方にね
じ止めする組付ねじにより、第2継手片に保持片が取り
付けられていることが、好ましい。
【0013】請求項3の自在継手用取付具は、請求項2
に記載の架設部材の自在継手を支柱の上端に取り付ける
自在継手用取付具であって、自在継手を支持すると共に
支柱の小口に嵌合するキャップ部材と、キャップ部材と
自在継手とを連結する連結ねじとを備え、連結ねじが自
在継手の組付ねじを兼ねていることを特徴とする。
【0014】
【0015】
【0016】
【作用】請求項1の架設部材の自在継手によれば、第1
継手片の連結部は球形に形成され、第2継手片の連結部
は第1継手片の連結部と相補的形状を為す内周面を有
し、保持片は第1継手片の連結部と相補的形状を為す内
周面を有することにより、保持片を介して球面同士を接
触させた状態で、第1継手片と第2継手片とが連結さ
れ、第1継手片と第2継手片とは、相互に3次元的に折
曲げ可能になる。そして、保持片が第2継手片に回動自
在に取り付けられていることにより、第1継手片は保持
片と共に、第2継手片に対し回動可能になる。さらに、
第2継手片の連結部および保持片の少なくとも一方に
は、第1継手片の回動を許容する溝部が形成され、溝部
は保持片の回動面に直交する方向に延びていることによ
り、上記の任意の面内での回動とこれに直交する面内で
の回動とを別々とし、かつこれらを併せ持たせることが
でき、回動角度をそれぞれに大きくすることができる。
すなわち、第1継手片と第2継手片とを確実に連結した
状態で、相互に3次元的にかつ大きく折曲げ得るものと
することができる。
【0017】請求項2の架設部材の自在継手によれば、
第1継手片の連結部を貫通して、第2継手片の連結部お
よび保持片の一方を他方にねじ止めする組付ねじによ
り、第2継手片に保持片が取り付けられていることによ
り、組付ねじを強く締め付けると、第2継手片の連結部
と保持片との間に第1継手片が強く挟持され、連結状態
が固定される。すなわち、第1継手片と第2継手片とを
固定的な連結状態にすることができる。これにより、こ
の自在継手と両側の架設部材とを、一体化することがで
きる。
【0018】請求項3の自在継手用取付具によれば、自
在継手を支持すると共に支柱の小口に嵌合するキャップ
部材を備えることにより、支柱の小口キャップを省略す
ることができると共に、支柱の小口を利用して自在継手
を支柱の上端に取り付けることができる。また、キャッ
プ部材と自在継手とを連結する連結ねじが、自在継手の
組付ねじを兼ねていることにより、自在継手の機能を一
切損なうことなく、キャップ部材と自在継手とを連結す
ることができ、且つ自在継手の組付ねじを省略すること
ができる。
【0019】
【0020】
【0021】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本発明の架設
部材の自在継手を屋外の階段等に設置する手摺に用いた
場合について説明する。図1に示すように、この手摺1
は、複数本の支柱2と、支柱2の上端に架け渡した手摺
本体3と、隣接する支柱2,2間に架け渡した上下一対
の横桟4,4と、上下の横桟4,4間に架け渡した複数
本の縦格子5とで、構成されている。また、手摺本体3
は、直線状の手摺棒(架設部材)6と手摺棒6同士を連
結する自在継手7との複数本を、組み合わせて構成され
ており、各手摺棒6と各自在継手7とは、手摺棒6に自
在継手7を差し込んでビス止めすることにより、接合さ
れている。そして支柱2、手摺棒6、横桟4および縦格
子5は、中空の形材などで構成されている。なお同図に
示すように、横桟(架設部材)4の接合部にも、実施例
の自在継手が用いられているが、この自在継手の基本構
造は、手摺本体3の自在継手7と全く同一であるため、
ここでは手摺本体3の自在継手7のみ説明する。
【0022】図2は自在継手7を30度に折曲げた状態
の側面図、図3は自在継手7を90度に折曲げた状態の
平面図である。両図に示すように、各自在継手7は、一
方の手摺棒6に接合される第1継手片11と、他方の手
摺棒6に接合される第2継手片12と、第2継手片12
に取り付けられた保持片13と、保持片13を第2継手
片12に取り付ける組付ねじ14とで、構成されてい
る。また、第1継手片11は、手摺棒6に接合される側
の第1ホルダー21と、連結側の第1ジョイント部材2
2とで構成され、同様に第2継手片12も、第2ホルダ
ー31と第2ジョイント部材32とで構成されている。
【0023】第1ホルダー21および第2ホルダー31
は、ほぼ同一の形状を有し、手摺棒6に接合される半部
が手摺棒6の中空部に合致する形状を有し、ジョイント
部材22,32側の半部が平面視、略三角形に形成され
ている。また、ジョイント部材22,32側の半部の先
端部は、後述するジョイント部材22,32の形状に合
わせて球面形状に窪入形成されている。これにより、後
述する第1、第2両ジョイント部材22,32同士の所
定の曲げ性を許容した状態で、これらジョイント部材2
2,32を第1、第2両ホルダー21,31でできる限
り隠し、継手廻りの意匠性を良好にしている。
【0024】図4に示すように、第1ジョイント部材2
2は、球形に形成された第1連結部23と、第1連結部
23から延びる第1ロッド部24とで構成されている。
第1ロッド部24には雄ねじが螺設されており、第1ロ
ッド部24の一方の端部は、第1連結部23のネック部
23aに螺合している。また、第1ロッド部24の他方
の端部は、第1ホルダー21の軸心を貫通してナット締
めされており、これにより、第1ジョイント部材22が
第1ホルダー21に固定されている。さらに第1連結部
23には、これを斜め上下に貫通するように貫通孔25
が形成されている。この貫通孔25には、後述するよう
に第1ジョイント部材22の回動を許容できるように、
組付ねじ14が遊挿されている。
【0025】第2ジョイント部材32は、冠球形に形成
された第2連結部33と、第2連結部33を支持する支
持部34と、支持部34から延びる第2ロッド部35と
で構成されている。第2ロッド部35には雄ねじが螺設
されており、第2ロッド部35の一方の端部は支持部3
4に螺合し、他方の端部は第2ホルダー31の軸心を貫
通してナット締めされている。これにより、第2ジョイ
ント部材32が第2ホルダー31に固定されている。第
2連結部33は、球形の第1連結部23と挿補的な形状
の内周面33aを有し、底部には、組付ねじ14用のざ
ぐり孔36が形成されている。
【0026】保持片13は、冠球形の第2連結部33と
の間で、中空の球を水平(第1、第2ロッド部24,3
5に平行)に切断したような相補形状を有すると共に、
球形の第1連結部23と相補的な形状の内周面41を有
している。これにより、保持片13および第2連結部3
3に第1連結部23が内包されて、第1ジョイント部材
22と第2ジョイント部材32とが連結されている。ま
た、保持片13の一部には、第1連結部23のネック部
23aが臨むように切欠いた溝部42が形成されてお
り、溝部42は組付ねじ14の延在方向と同一方向に延
びている。すなわち、溝部42は、保持片13と第2連
結部33との接合面に対し、直交する方向に約45度の
角度を持って延びている。
【0027】さらに、保持片13の上底部には、組付ね
じ14用のねじ孔43が形成されており、第1連結部2
3を包み込むように第2連結部33と保持片13とを合
わせ、組付ねじ14を第2連結部33のざぐり孔36か
ら第1連結部23を貫通して保持片13のねじ孔43に
螺合することにより、保持片13が第2ジョイント部材
32に取り付けられると共に、第1継手片11と第2継
手片12とが連結される。なお、第1連結部23の貫通
孔25は、上記の約45度の回動を許容できるような斜
めの大きな孔になっている。
【0028】この場合、組付ねじ14を緩く締め付けて
おくことにより、第2ジョイント部材32と保持片13
とが相互に回動可能な状態になり、かつ第2ジョイント
部材32と第1ジョイント部材22とが相互に回動可能
な状態になる。そして、図3に示すように、第1継手片
11と第2継手片12とは、水平面内で左右に約180
度の角度範囲で折曲げ自在となり、また上述したよう
に、保持片13の溝部42により、第1継手片11と第
2継手片12とは、鉛直面内で約45度の角度範囲で折
曲げ自在となる(図2では30度に曲げられている)。
なお、図2の状態を上下逆に用いれば、第1継手片11
と第2継手片12とは水平から下側に約45度、折曲げ
可能になる。
【0029】一方、組付ねじ14を強く締め付けること
により、保持片13と第2継手片12との間に第1継手
片11が強く挟持され、第1継手片11と第2継手片1
2とを連結した状態で固定することができる。すなわ
ち、自在継手7をその両側の手摺棒6,6に組み付けて
から組付ねじ14を強く締め付けると、自在継手7とそ
の両側の手摺棒6,6とが一体化して、強固なものにな
る。
【0030】このように実施例の自在継手7を用いるこ
とにより、手摺(手摺本体3)1の各種のコーナー部に
自在に対応させることができると共に、上下の屈曲部に
も自在に対応させることができる(図1参照)。さら
に、水平面内で約180度の角度範囲であって、かつ鉛
直面内で上下にそれぞれ約45度(計約90度)の角度
範囲を限度として、3次元的な折曲げも可能になる。す
なわち、手摺1に想定される全ての曲げ部や直線的な連
結部に、単一種の自在継手7で汎用的に対応させること
ができる。
【0031】このように実施例の自在継手7は、3次元
的に折曲げ自在に構成されると共に、コンパクトであり
ながら深い角度まで折曲げることができる。したがっ
て、汎用性と意匠性とを高めることができると共に、手
摺1のコストを低減することができる。しかも、組付ね
じ14を強く締めつけることにより、この自在継手7と
その両側の手摺棒6,6を一体化することができ、継手
廻りの支柱2のスパンを他に比して短くするなどの必要
がなくなる。これにより、手摺1のコストを低減するこ
とができると共に、意匠性を向上させることができる。
【0032】なお、上記の実施例の、それぞれのホルダ
ーとジョィント部材とを、一体に形成するようにしても
よい。また、組付ねじによらず、保持片を第2継手片
に、その周縁部において回動自在に取り付けた構造であ
もよい。さらに、上記実施例の自在継手は、手摺の
他、建築や土木における架設部材の自在継手として、広
く適用できることは、いうまでもない。
【0033】次に、図5および図6を参照して、本発明
の自在継手用取付具の実施例について説明する。両図に
示すように、この自在継手用取付具51は、上記実施例
の自在継手7を支柱2の上端に取り付けるものである。
なお、厳密には、上記実施例の自在継手7(図2参照)
と図5の自在継手7とは、一部異なる部分を有している
が、単なる設計変更としての相違であり、ここでは自在
継手7の説明は省略することとする。自在継手用取付具
51は、自在継手7を支持すると共に支柱2の小口2a
に嵌合するキャップ部材52と、キャップ部材52と自
在継手7とを連結する連結ねじ53とで構成されてい
る。この場合、連結ねじ53は、上記自在継手7の組付
ねじ14を兼ねており、キャップ部材52および自在継
手7を貫通して、自在継手7の保持片13に螺合してい
る。
【0034】キャップ部材52は、図7および図8に示
すように、支柱2の小口キャップを兼ねるベース部54
と、ベース部54から下側に延びる嵌合部55と、ベー
ス部54から上側に延びる左右一対の取付部56,56
とで、一体に形成されている。ベース部54および嵌合
部55は、支柱2の小口2aに合わせて平面方形に形成
され、ベース部54の中央部には連結ねじ53用の貫通
孔57が、嵌合部5の側部には支柱2に固定するための
一対のねじ止め孔58,58が形成されている。左右の
取付部56,56は、半円形の板状に形成され、間隙を
存して相互に平行に配設されている。各取付部56の頂
部には、球形に形成された自在継手7の第2継手片12
が安定に載るように球面状の窪み部56aが形成されて
いる。なお、図中の符号59,59は、後述する支持ボ
ルト63を差し通すためのばか孔である。
【0035】この場合先ず、連結ねじ53を軽く締め付
けて自在継手7と自在継手用取付具51とを組み合わせ
ておき、これをいったん支柱2にセットする。次に、手
摺棒6をそれぞれ第1継手片11および第2継手片12
に当てがって、第1継手片11および第2継手片12の
角度を決定する。ここで、自在継手7および自在継手用
取付具51を支柱2から外して、連結ねじ53を本締め
する。最後に、自在継手7および自在継手用取付具51
を支柱2に取り付けると共に、第1継手片11および第
2継手片12に手摺棒6をそれぞれ取り付ける。
【0036】このように、自在継手用取付具51の連結
ねじ53に、自在継手7の組付ねじ14を兼用させ、自
在継手用取付具51を介して、自在継手7を支柱2の小
口2aに取り付けるようにしているので、部品点数が少
なくて済むと共に、自在継手7を支柱2の上端に簡単に
取り付けることができる。また、キャップ部材52のベ
ース部54が、支柱2の小口キャップを兼ねているた
め、支柱2内への雨水の侵入を有効に防止することがで
きる。
【0037】次に、図8を参照して、本発明の架設部材
用取付具の実施例について説明する。同図に示すよう
に、この架設部材用取付具61は、上記実施例の手摺棒
6を支柱2の上端に取り付けるものであり、上記実施例
のキャップ部材52を転用して構成されている。架設部
材用取付具61は、手摺棒6に固定された手摺棒取付部
材62と、手摺棒取付部材62を回動自在に軸支する支
持ボルト63と、支持ボルト63の両端を支持すると共
に支柱2の小口2aに嵌合するキャップ部材52とで構
成されている。
【0038】図9に示すように、手摺棒取付部材62
は、手摺棒6の下面リブ部6aにねじ止めされる平板部
64と、平板部64から直角に延びる支持部65とで、
略「T」字状に形成されている。平板部64には、長手
方向の両端部にねじ止め用の長孔66,66がそれぞれ
形成され、また支持部65の下端部には、支持ボルト6
3が貫通する軸孔67が形成されている。なお、手摺棒
取付部材62は、形材で一体に形成してもよいし、ステ
ンレスやスチールのプレートを溶着して形成してもよ
い。
【0039】一方、上記のようにキャップ部材52は、
小口キャップを兼ねるベース部54と、ベース部54か
ら下側に延びる嵌合部55と、ベース部54から上側に
延びる左右一対の取付部56,56とで一体に形成され
ている。この場合、左右の取付56,56部の間に手摺
棒取付部材62の支持部65が挟み込まれ、両取付部5
6,56間に差し通した支持ボルト63により(図7
(b)参照)、キャップ部材52に手摺棒取付部材62
が回動可能に取り付けられている。
【0040】手摺棒6の組付け手順は、先ず、支持ボル
ト63を軽く締め付けた架設部材用取付具61を支柱2
に固定し、これに手摺棒6を載せて手摺棒6を手摺棒取
付部材62にねじ止めする。次に、手摺棒6を所定の取
付角度に保持しておいて、支持ボルト63を本締めす
る。このように、実施例の架設部材用取付具61によれ
ば、支柱2の上端に手摺棒6を任意の角度で簡単に取り
付けることができる。また、手摺棒6の交換やがたつき
などに対しても、キャップ部材52を支柱2に取り付け
たまま簡単に行うことができる。さらに、手摺棒6の下
側に隠れるように設けられるので、目立つことがなく、
手摺1の意匠性を損なうことがない。
【0041】次に、図5および図10を参照して、本発
明の他の架設部材用取付具の実施例について説明する。
両図に示すように、この架設部材用取付具71は、上記
実施例の横桟4を支柱2の側面に取り付けるものであ
り、横桟4が手摺棒6と平面的に重なって配設されるよ
うに、支柱2の片側寄りに取り付けられている(図10
参照)。架設部材用取付具71は、支柱2に固定される
固定部材72と、横桟4に固定される可動部材73と、
固定部材72および可動部材73を連結するねじ部材7
4とで、構成されている。
【0042】図11に示すように、固定部材72は、2
本のねじ81,81が取り付けられる第1固定部82
と、略半球形に形成された中空の第1連結部83とで、
一体に形成されている。第1固定部82には、ねじを取
り付けるための左右一対の取付溝82a,82aが形成
され、また第1連結部83には、ねじ部材74が貫通す
る第1貫通孔84が形成されている。第1貫通孔84
は、上下方向に延びる長孔であり、固定部材72に対す
る可動部材73の鉛直方向の回動を許容している(詳細
は後述)。
【0043】可動部材73は、横桟4に嵌合固定される
第2固定部91と、露出部分となる第2連結部92と
で、一体に形成されている。第2連結部92は、平面
視、略三角形に形成され、先端に固定部材72の第1連
結部83を受容する凹溝92aが窪入形成されている。
凹溝92aの縁部は、略半球形に形成された第1連結部
83と相補的な球面に形成され、固定部材72に対し折
り曲げられる可動部材73の摺接面となっている。ま
た、第2連結部92には、ねじ部材74が貫通する第2
貫通孔93が形成されており、第2貫通孔93は凹溝9
2aの部分から第2固定部91まで延び、平面視、扇状
に形成されている。この第2貫通孔93は、固定部材7
2に対する可動部材73の水平方向の回動を許容してい
る(詳細は後述)。
【0044】ねじ部材74は、ボルト74aおよびナッ
ト74bから成り、固定部材72側から差し込んだボル
ト74aに、可動部材73側から当てがったナット74
bを螺合することにより、ボルト74aの頭部とナット
74bとの間に第1連結部83および第2連結部92が
挟み込まれ、固定部材72と可動部材73とが連結され
ている。この場合、ボルト74aは、固定部材72の第
1貫通孔84および可動部材73の第2貫通孔93を貫
通しており、ナット74aを緩めた状態では、固定部材
72に対し可動部材73は、第1貫通孔84により鉛直
方向の横移動(回動)が許容され、第2貫通孔93によ
り水平方向の横移動(回動)が許容される。すなわち、
可動部材73は固定部材72に対し、3次元的に折曲げ
可能になっている(図5、図8および図10参照)。
【0045】この場合の横桟4の取付手順は、先ず固定
部材72、可動部材73およびねじ部材74を組んでお
いて、これを固定部材72の部分で支柱2の所定の位置
にねじ止めし、次に可動部材73に横桟4を当てがって
可動部材73の角度を決め、ねじ部材74を締め付け
る。その後可動部材73に横桟4を固定する。
【0046】このように、実施例の架設部材用取付具7
1では、可動部材73が3次元的に折曲げ可能に構成さ
れているので、横桟4を手摺棒6と同様に任意の角度で
支柱2に取り付けることができる。また、第1貫通孔8
4および第2貫通孔93の長さを長く形成することによ
り、曲げ角度を大きくすることができる。さらに、架設
部材用取付具71は球形を基調としてデザインされてお
り、自在継手7などとのデザイン上の統一性が図られて
いる。
【0047】
【発明の効果】以上のように請求項1の自在継手によれ
ば、保持片を介して第1および第2連結片が、球面で接
触するようにして相互に連結されているので、確実な連
結状態を維持することができると共に、3次元的な折曲
げが可能になり、かつその曲げ角度を大きくすることが
できる。したがって、手摺などの架設部材のあらゆる曲
げ部および直線連結部に用いることができ、架設部材の
意匠的な統一性を図ることができると共に、コストを低
減することができる。しかも、組付ねじを用いることに
より、両側の架設部材に組み込んだ状態で曲げ状態を固
定することができ、架設部材の強度を保持することがで
きる。
【0048】請求項3の自在継手用取付具によれば、支
柱の小口キャップおよび自在継手の組付ねじを省略する
ことができるので、構造を単純化することができる。ま
た、支柱の小口に自在継手を簡単に取り付けることがで
きる。このように、自在継手の機能を損なうことなく、
自在継手を直接的に支柱に取り付けることができるの
で、自在継手の強度を増すことができる。
【0049】
【0050】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る架設部材の自在継手を
備えた手摺の側面図である。
【図2】実施例の自在継手の側面図である。
【図3】実施例の自在継手の平面図である。
【図4】自在継手の連結部材の分解斜視図である。
【図5】本発明の一実施例に係る自在継手用取付具を備
えた手摺の側面図である。
【図6】実施例に係る自在継手用取付具を備えた手摺の
平面図である。
【図7】実施例の自在継手用取付具の構造図である。
【図8】本発明の一実施例に係る架設部材用取付具を備
えた手摺の側面図である。
【図9】実施例の架設部材用取付具の手摺棒取付部材の
構造図である。
【図10】本発明の他の実施例に係る架設部材用取付具
を備えた手摺の平面図である。
【図11】実施例の架設部材用取付具の手摺棒取付部材
の構造図である。
【符号の説明】
1 手摺、2 支柱、2a 小口、4 横桟、6 手摺
棒、7 自在継手、11 第1継手片、12 第2継手
片、13 保持片、14 組付ねじ、23 第1連結
部、25 貫通孔、33 第2連結部、33a 内周
面、36 ざぐり孔、41 内周面、42 溝部、43
ねじ孔、51 自在継手用取付具、52キャップ部
材、53 連結ねじ、61 架設部材用取付具、62
手摺棒取付部材、63 支持ボルト、71 架設部材用
取付具、72 固定部材、73 可動部材、74 ねじ
部材、82 第1固定部、83 第1連結部、84 第
1貫通孔、91 第2固定部、92 第2連結部、93
第2貫通孔

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の架設部材に接合される第1継手片
    の連結部を、他方の架設部材に接合される第2継手片の
    連結部と当該第2継手片に取り付けられた保持片とで包
    み込むように連結した架設部材の自在継手であって、 前記第1継手片の連結部は球形に形成され、 前記第2継手片の連結部は、前記第1継手片の連結部と
    相補的形状を為す内周面を有し、 保持片は、前記第1継手片の連結部と相補的形状を為す
    内周面を有すると共に前記第2継手片に回動自在に取り
    付けられ、 前記第2継手片の連結部および前記保持片の少なくとも
    一方には、前記第1継手片の回動を許容する溝部が形成
    され、 当該溝部は前記保持片の回動面に直交する方向に延びて
    いることを特徴とする架設部材の自在継手。
  2. 【請求項2】 前記第1継手片の連結部を貫通して、当
    該第2継手片の連結部および当該保持片の一方を他方に
    ねじ止めする組付ねじにより、前記保持片が前記第2継
    手片に取り付けられていることを特徴とする請求項1に
    記載の架設部材の自在継手。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の架設部材の自在継手を
    支柱の上端に取り付ける自在継手用取付具であって、 前記自在継手を支持すると共に前記支柱の小口に嵌合す
    るキャップ部材と、当該キャップ部材と前記自在継手と
    を連結する連結ねじとを備え、 当該連結ねじが前記自在継手の組付ねじを兼ねているこ
    とを特徴とする自在継手用取付具。
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