JP3126075B2 - 貯蔵庫 - Google Patents

貯蔵庫

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JP3126075B2
JP3126075B2 JP30165492A JP30165492A JP3126075B2 JP 3126075 B2 JP3126075 B2 JP 3126075B2 JP 30165492 A JP30165492 A JP 30165492A JP 30165492 A JP30165492 A JP 30165492A JP 3126075 B2 JP3126075 B2 JP 3126075B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、庫内を所定温度範囲内
に保持して冷蔵や温蔵などを行なう貯蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の貯蔵庫として、実開昭6
4−24993号公報に示す冷蔵庫が知られている。同
公報に示す冷蔵庫は、庫内に対流ファンを備えており、
同対流ファンは庫内の温度が所定温度に下がるまで作動
するようになっている。そして、冷蔵保存すべき生鮮食
品などを収容したときには、強制的に庫内の空気を対流
せしめ、早期に生鮮食品の温度が保存温度の範囲に入る
ようにしている。また、対流ファンを扉の開閉後に所定
時間だけ作動する構成も開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の貯蔵庫
においては、次のような課題があった。 生鮮食品などの比熱と庫内の空気の比熱に差があるた
め、生鮮食品の温度が十分に低下していなくても庫内の
空気の温度が所定温度まで低下した時点で、対流ファン
が停止してしまう。従って、その後は無風の状態で冷却
されることになり、生鮮食品の芯温が低下するのに時間
がかかってしまう。 扉の開閉時の時間や庫外空気の温度によって庫内温度
が上昇する度合いが異なるし、収容される食品の温度や
量や形態などがさまざまであるため、開始条件が異なる
状態で対流ファンを所定時間だけ作動させても十分に芯
温まで冷えるように冷却できるとは限らない。
【0004】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、収容物の芯温まで早期に保存温度とすることが
可能な貯蔵庫の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1に係る発明は、庫内を所定温
度範囲内に保持させる貯蔵庫において、庫内の空気を循
環させる庫内ファンと、この庫内ファンの作動開始を指
示する指示手段と、庫内の温度を検出する温度センサ
と、前記温度センサにて検出される庫内温度が保持温度
を基準とした所定の温度範囲内を維持する時間を計時す
る計時手段と、前記指示手段にて作動開始を指示された
ときから前記庫内ファンを作動させるとともに前記計時
手段にて計時された時間が所定時間となったときに前記
庫内ファンの作動を停止させる庫内ファン制御回路とを
具備し、かつ前記計時手段が、前記所定の温度範囲が前
記所定時間継続しなかった場合には計時をリセットする
機能を有している構成としてある。
【0006】
【作用】上記のように構成した請求項1にかかる発明に
おいては、指示手段にて上記庫内ファンの作動開始を指
示すると、庫内ファン制御手段は同庫内ファンを作動さ
せる。一方、温度センサは庫内の温度を検出しており、
計時手段はこの温度センサで検出される庫内温度が保持
温度を基準とした所定の温度範囲内にある間だけその持
続時間を計時する。そして、上記庫内ファンはこの計時
手段にて計時された持続時間が所定時間となったときに
上記庫内ファンの作動を停止させる。
【0007】すなわち、庫内ファンは継続して作動する
にもかかわらず、庫内空気の温度が継続して所定の温度
範囲内にある間だけが収容物を所定温度とするのに貢献
するため、かかる期間を計時している。
【0008】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、収容物の
温度変化に貢献する実質的な時間をもって庫内ファンの
運転時間を判断するようにしたため、早期に収容物を芯
まで所定温度とする一方で、できる限り短時間だけ庫内
ファンを駆動させることが可能な貯蔵庫を提供すること
ができる。
【0009】
【実施例】以下、図面にもとづいて本発明の実施例を説
明する。図1は本発明の一実施例にかかる冷蔵庫の正面
図、図2は一部破断正面図、図3は一部破断上面図であ
る。図において、冷蔵庫本体は断熱箱10と収納箱20
とを備えており、断熱箱10は外箱11の内壁と内箱1
2の外壁との間に発泡ウレタン等の断熱材料13を充填
して構成され、その前面には左右一対の開口14a,1
4bが形成されるとともに当該開口14a,14bを開
放及び閉塞せしめる断熱扉15a,15bがヒンジによ
り開閉可能に取り付けられている。なお、この断熱扉1
5a,15bと開口14a,14bの周縁との間には外
気と絶縁するためのシール材15a1,15b1が配設
されている。
【0010】収納箱20は熱良導部材であるステンレス
などの金属板材により一面に開口部21を有する筺体状
に形成され、当該収納箱20は開口部21が断熱箱10
の開口14a,14bに共に望むように位置合わせして
断熱箱10の前壁内面外周縁部に固着して支持されてい
る。このとき、収納箱20の左右側壁22,23と上壁
24と底壁25と後壁26はそれぞれ断熱箱10におけ
る内箱12の内壁と所定の間隔を空けて保持され、当該
間隙は空気流循環通路Wを形成している。
【0011】二つの庫内ファン30a,30bはそれぞ
れファンモータ31の回転軸心にファン32を固定して
構成され、収納箱20の左側壁22上に取り付けられて
いる。また、当該庫内ファン30a,30bの前面には
空気流路を形成するためのカバー40が取り付けられて
おり、同カバー40は上記ファン32に面する部分に排
気口41が形成されるとともに下部には吸入口42が形
成されている。すなわち、同カバー40の上辺の端部は
上壁24に接し、断面L字型として屈曲された左辺の端
部は収納箱の左側壁22に接し、右辺の端部は収納箱2
0の後壁26に接し、下辺は上記左側壁22と所定の間
隙を空けて上記吸入口42を形成している。
【0012】断熱箱10における収納箱20の左側壁2
2と面する壁部には冷媒の気化熱により冷却を行なう冷
却機構50のエバポレータ51がその空気流路を上下方
向に向けて固定され、かつ、当該エバポレータ51と収
納箱20の左側壁22との間には、上部に空気流通孔6
1が形成されるとともに同空気流通孔61に送風ファン
62を配設した遮蔽板60がその上辺にて断熱箱10に
おける内箱12の上壁より垂下するように固定されてい
る。同遮蔽板60の下辺と内箱12における下壁との間
には十分な間隙が形成され、当該間隙からエバポレータ
51の空気流路を介して上部の空気流通孔61へ連通す
る空気冷却流路を形成している。
【0013】冷却機構50は、図4に示すように、冷媒
を圧縮するコンプレッサ52と、同圧縮された圧縮冷媒
を空冷ファン53による空冷作用の下に凝縮するコンデ
ンサ54と、同凝縮された凝縮冷媒を除湿するドライヤ
55と、同除湿凝縮冷媒を低温低圧の冷媒に変換するキ
ャピラリチューブ56と、同低温低圧冷媒の気化熱によ
り冷却を行なうとともに同気化した冷媒を上記コンプレ
ッサ52に供給する上記エバポレータ51とにより構成
され、エバポレータ51以外は断熱箱10の左方に形成
された補助箱10aに収納されている。なお、図におい
ては、除霜時にコンプレッサ52にて圧縮された高温の
圧縮冷媒をエバポレータ51に供給するためのホットガ
ス弁57がコンプレッサ52の出力側とエバポレータ5
1の入力側とを連結する管路に介在されている。
【0014】コンプレッサ52はコンプレッサモータ5
2aと同コンプレッサモータ52aの回転軸心に連結さ
れて駆動される圧縮機構52bとから構成されており、
同コンプレッサモータ52aは図5に示すように電気制
御回路70によりその駆動を制御されている。電気制御
回路70は商用交流電源に接続され、同商用交流電源と
内部の電力供給路PW1,PW2 との開閉を行なう主電源スイ
ッチ72を備えており、当該主電源スイッチ72にて同
電力供給路PW1,PW2 に接続された以下の直列回路S1〜
S6への通電を制御している。
【0015】直列回路S1は、リレーR1のメーク接点
R1−1とリレーR3のメーク接点R3−2とからなる
並列回路と、リレーR3のブレーク接点R3−1と空冷
ファン53とからなる直列回路にコンプレッサモータ5
2aを並列に接続した並列回路とを、直列に接続して構
成されている。直列回路S2は、室RM内に配設され
て、温度上昇中には第一の上限設定温度T1にてオンと
なり、温度下降中には当該第一の上限設定温度T1より
もわずかに低い第一の下限設定温度B1にてオフとなる
ようにヒステリシス的にオン・オフする温度センサTh
1と、リレーR1の電磁コイルとを直列に接続して構成
されている。
【0016】直列回路S3は、室RM内に配設されて、
温度上昇中には上記第一の下限設定温度B1よりも低い
第二の上限設定温度T2にてオフとなり、温度下降中に
は当該第二の上限設定温度T2よりもわずかに低い第二
の下限設定温度B2にてオンとなるようにヒステリシス
的にオン・オフする温度センサTh2と、リレーR2の
電磁コイルとを直列に接続して構成されている。
【0017】直列回路S4は、リレーR2のメーク接点
R2−1と、ホットガス弁57とリレーR3の電磁コイ
ルとからなる並列回路とを直列に接続して構成されてい
る。直列回路S5は、タイマTMを主として構成されて
いる。同タイマTMは、計時を開始させるリセット入力
を備え、同リセット入力に通電するとタイマ接点TM1
がオンとなる。また、タイマモータTMMは通電中に計
時を行ない、あらかじめ設定された時間を計時すると上
記タイマ接点TM1をオフにする。ここで、リセット入
力は、自己復帰式の押しボタンスイッチからなる選択ス
イッチSWとリレーR2のメーク接点R2−3とからな
る並列回路と直列に上記電力供給路PW1,PW2 間に接続さ
れ、上記タイマモータTMMはリレーR2のブレーク接
点R2−2と直列に上記電力供給路PW1,PW2 間に接続さ
れ、上記タイマ接点TM1は庫内ファン30a,30b
からなる並列回路と直列に上記電力供給路PW1,PW2 間に
接続されている。そして、直列回路S6では、送風ファ
ン62が上記電力供給路PW1,PW2 間に接続されている。
なお、温度センサTh1,Th2は、それぞれ室RM内
の上方に取り付けられ、上記選択スイッチSWは補助箱
10aの正面に備えられている。
【0018】次に、上記構成からなる本実施例の動作を
説明する。冷蔵庫を据え付けた後、主電源スイッチ72
をオンにすると庫内温度Tが第一の上限設定温度T1以
上となっているので、温度センサTh1が導通してリレ
ーR1の励磁コイルに通電せしめる。すると、直列回路
S1におけるメーク接点R1−1がオンとなる。一方、
温度センサTh2についてはオフとなっているのでリレ
ーR2の励磁コイルには通電されず、メーク接点R2−
1もオフとなってリレーR3の励磁コイルには通電され
ない。従って、直列回路S1内のブレーク接点R3−1
はオン、メーク接点R3−2はオフとなっている。この
結果、直列回路S1内では上記コンプレッサモータ52
aと空冷ファン53に通電され、冷却機構50が始動す
る。
【0019】一方、主電源スイッチ72をオンにすると
同時に送風ファン62も送風を開始し、遮蔽板60の下
辺と内箱12における下壁との間の間隙からエバポレー
タ51の空気流路を介して空気を吸入し、同吸入した空
気を空気流通孔61から収納箱20の周囲に形成された
空気流循環通路Wに送風し始める。従って、冷却機構5
0が始動すると送風ファン62によって吸入された空気
はエバポレータ51の空気流路を通過する際に熱交換さ
れ、冷却された空気が空気流通孔61から収納箱20の
周囲に形成された空気流循環通路Wに送風される。
【0020】収納箱20は熱良導部材にて形成されてい
るため、外周に冷却された空気が送風されると各壁22
〜26にて熱交換が行なわれ、室RMにおける庫内の温
度が徐々に低下する。庫内温度Tが第一の上限設定温度
T1を下回り、さらに第一の下限設定温度B1以下とな
ると温度センサTh1がオフとなり、リレーR1の励磁
コイルへの通電を停止させるため、メーク接点R1−1
がオフとなって上記コンプレッサモータ52aと空冷フ
ァン53への通電が停止し、冷却機構50の冷却運転を
解除する。
【0021】冷却運転が解除されると外部からの侵入熱
によって庫内温度Tは徐々に上昇し、第一の下限設定温
度B1を越えてさらに第一の上限設定温度T1を越える
と温度センサTh1がオンとなり、再度、上述したよう
に冷却運転が開始される。通常は、図6の期間P1に示
すようにして、庫内温度Tを第一の上限設定温度T1と
第一の下限設定温度B1との範囲内に維持せしめるよう
に制御する。
【0022】室RMの庫内温度Tが上述した範囲内に保
持されているときに、−30℃位の冷凍塊を室RM内に
収容するとする。図6のタイミングaにて断熱扉15a
を開き、タイミングbにて冷凍塊を収容し、タイミング
cにて冷凍塊を収容するとともに選択スイッチSWを押
下したとする。すると、この間に庫外の暖かい空気が室
RM内に侵入して庫内温度Tは同図に示すように上昇
し、冷却機構50が作動を開始する。
【0023】一方、タイミングcにて押しボタン式の選
択スイッチSWを押下したのでタイマTMのリセット入
力に通電され、同タイマTM内のタイマモータTMMが
計時を開始するとともにタイマ接点TM1がオンとなっ
て庫内ファン30a,30bに通電する。すると、冷却
機構50が室RM内を外周から冷却するのに加えて同庫
内ファン30a,30bが冷凍塊に庫内の空気を送風す
るため、同空気は冷凍塊の表面から冷熱を奪うとともに
周囲の壁材から冷却され、庫内温度Tは急激に低下す
る。
【0024】タイミングdにて庫内温度Tが第一の下限
設定温度B1を下回ると冷却機構50の運転は停止され
るが、庫内ファン30a,30bが庫内で空気を循環さ
せて冷凍塊の表面にて冷却せしめているため、庫内温度
Tは更に低下する。そして、タイミングeにて第二の下
限設定温度B2よりも低下すると温度センサTh2がオ
ンとなってリレーR2の励磁コイルに通電するので、メ
ーク接点R2−1がオンとなり、ホットガス弁57とリ
レーR3の励磁コイルに通電する。
【0025】直列回路S1内では、ブレーク接点R3−
1が非導通となるとともにメーク接点R3−2が導通す
るので、ホットガス弁57が開いた状態でコンプレッサ
モータ52aが運転を開始し、コンプレッサ52にて圧
縮された高温の冷媒がホットガス弁57を介してエバポ
レータ51に送られる。すると、エバポレータ51は高
温となり、空気流循環通路W内の空気は温められて室R
M内を外周から加温するので、庫内温度Tは徐々に上昇
し始める。
【0026】ところで、タイミングeにてリレーR2の
励磁コイルに通電されると、ブレーク接点R2−2が非
導通となるため、タイマモータTMMへの通電が停止さ
れ、同タイマモータTMMはt1だけ計時して計時を停
止する。また、これとともにメーク接点R2−3が導通
してリセットさせるため、タイマTMのリセット入力に
通電され、計時時間は「0」に戻る。ただし、リセット
されてもタイマ接点TM1は導通しており、庫内ファン
30a,30bは作動している。
【0027】一方、タイミングfにて断熱扉15aを開
くと、庫外の暖かな空気が室RM内に侵入するため、庫
内温度Tは上昇し、タイミングgにて第二の上限設定温
度T1を越えると温度センサTh2がオフとなる。する
と、リレーR2の励磁コイルへの通電が停止されてメー
ク接点R2−1が非導通となるので、ホットガス弁57
が閉じるとともにリレーR3への通電が停止され、コン
プレッサモータ52aは作動を停止する。また、メーク
接点R2−3が非導通となってタイマTMのリセットを
終了させる一方で、ブレーク接点R2−2が導通し、タ
イマモータTMMは初期値から計時を再開する。
【0028】断熱扉15aを開いている間に庫内温度T
は更に上昇し、第一の上限設定温度T1を越えるタイミ
ングhにて冷却機構50が運転を開始する。しかし、タ
イミングiにて断熱扉15aを閉じると庫内温度Tは再
度低下し始め、先ほどと同様にして第一の下限設定温度
B1となるタイミングjにて冷却機構50が運転を停止
し、第二の下限設定温度B2となるタイミングkにて加
温を開始するとともにタイマTMは計時を再停止する。
【0029】ところで、冷凍塊は庫内ファン30a,3
0bの作用により庫内の空気を吹き付けられており、徐
々に冷熱を奪われているので、温度が上昇してきてい
る。従って、庫内温度Tは当初ほど低下せず、加温を開
始すると冷凍塊の温度も上昇して庫内温度Tは上昇し始
める。庫内温度Tが上昇して第二の上限設定温度T2と
なるタイミングlにて加温を停止するとともにタイマT
Mは計時を再開する。
【0030】その後は、冷凍塊に庫内の空気を低下させ
るほどの熱量が残っておらず、さらに庫内ファン30
a,30bにて空気が循環される雰囲気の中で冷熱を放
散していく。そして、タイミングmにてタイマモータT
MMの計時時間t3があらかじめ定められた計時時間t
xとなると、タイマ接点TM1が非導通となって庫内フ
ァン30a,30bへの通電を停止するため、庫内ファ
ン30a,30bは作動を停止する。これにより、以後
は室RM内が無風状態となり、乾燥し易い食品を高湿度
の雰囲気で保存することができる。
【0031】このように、庫内ファン30a,30bの
作動を計時するのは、庫内温度Tが第二の下限設定温度
B2や第二の上限設定温度T2よりも高いときの持続時
間であるので、実質的に冷凍塊を本来の保持温度に近づ
けるために貢献する時間だけを計時し、そうでないとき
には計時していないといえる。従って、貢献度の低い期
間を除きつつ最短の期間だけ庫内で空気を循環させ、早
期に確実に収容物を本来の保持温度に近づけることがで
きる。
【0032】この実施例においては、オン・オフ式の温
度センサTh1,Th2を有するワイアロジックにより
冷却機構50の冷却運転を制御しているが、庫内温度T
を計測する温度センサTh3を使用するとともに、マイ
クロコンピュータでソフトウェア制御を行ない、同温度
センサTh3の検出結果に基づいて温度制御をすること
もできる。
【0033】図7はかかるソフトウェア制御を行なう電
気制御回路80の構成を示すブロック図である。図にお
いて、CPU81は同電気制御回路80に配設され、図
8〜図10に示すフローチャートに対応するプログラム
を実行して庫内ファンの作動を制御するとともに、図示
しない温度制御を実行する。なお、電気制御回路80に
接続された選択スイッチSWと庫内ファン30a,30
bとコンプレッサモータ52aとホットガス弁57と送
風ファン62とは、上述した実施例と同様のものであ
り、温度センサTh3は庫内温度Tを計測して同計測結
果を出力している。
【0034】CPU81は温度制御と平行して図8に示
すファン作動開始ルーチンと図9に示す終了判断ルーチ
ンを実行しており、また、微少タイミング毎に割込制御
により図10に示す計時ルーチンを実行している。な
お、初期設定においては、庫内ファン30a,30bが
作動しているか否かを表すフラグFfnに”0”を設定
し、タイマが作動しているか否かを表すフラグFtmに”
0”を設定している。また、温度センサTh3の計測結
果は変数Vthに設定されている。
【0035】ファン作動開始ルーチンでは、CPU81
はステップ100にて選択スイッチSWがオンからオフ
へと変化したか否かを判断し、変化がない場合は何もし
ないで本処理を終了する。しかし、使用者が押しボタン
式の選択スイッチSWを押し、手を離したときには同選
択スイッチSWがオンからオフへと変化するので、ステ
ップ110にて電気制御回路80を介して庫内ファン3
0a,30bを作動させるとともに、ステップ120に
てそれぞれフラグFtmに”1”を、フラグFfnに”1”
を設定し、さらにステップ130にて計時時間を表す変
数Vtmの値をクリアして「0」にする。
【0036】変数Vtmは、所定時間毎に割込処理で実行
される計時ルーチンのステップ400にてフラグFtmの
状態からタイマが作動していると判断されたときに、ス
テップ410にて「1」だけ増加される。このため、同
変数Vtmの値が計時時間を表すことになる。ファン作動
開始ルーチンの終了後、CPU81は終了判断ルーチン
のステップ200にてフラグFfnの状態から庫内ファン
30a,30bが作動しているか否かを判断する。フラ
グFfnに”0”が設定されていれば庫内ファン30a,
30bが作動していないが、同フラグFfnに”1”が設
定されていれば庫内ファン30a,30bが作動してい
ることになるので、以下において終了させる条件となっ
たか否かを判断する。この条件とは、タイマの計時時間
があらかじめ定めた時間以上になったことであるが、こ
れとともにタイマの計時条件となっているか否かを判断
してフラグFtmの設定も行なう。
【0037】CPU81はステップ210にて変数Vth
の値に基づいて庫内温度Tが第二の上限設定温度T2以
上であるか判断し、第二の上限設定温度T2よりも低け
ればステップ220にて第二の下限設定温度B2よりも
低いか否かを判断する。そして、低い場合には計時を行
なわないようにするためにステップ230にてフラグF
tmに”0”を設定して本処理を終了するし、第二の上限
設定温度T2と第二の下限設定温度B2との間であれば
何もせずに本処理を終了する。もし、フラグFtmに”
0”を設定したならば計時ルーチンのステップ420に
て変数Vtmの値を「0」にクリアしてしまう。なお、本
実施例においては、第二の上限設定温度T2と第二の下
限設定温度B2とを0.1〜0.2℃程度異ならせてあ
る。
【0038】一方、庫内温度Tが第二の上限設定温度T
2以上の場合、計時時間を判断する前にステップ240
にてフラグFtmに”1”を設定する。これは、今回の判
断で計時を終了させた条件が解消している可能性がある
ためである。その後、ステップ250にて変数Vtmの値
が計時終了の時間を表すXtmの値を越えたか否かを判断
する。この結果、計時終了の時間を経過していたならば
ステップ260にて電気制御回路80を介して庫内ファ
ン30a,30bを停止させるとともに、ステップ27
0にてそれぞれフラグFtmに”0”を設定するとともに
フラグFfnに”0”を設定して本処理を終了する。ま
た、未だ計時終了の時間を経過していないならばそのま
ま本処理を終了する。
【0039】ところで、上述した実施例においては冷凍
塊の解凍を前提にしていたため、解凍に貢献するべく所
定温度以上であれば常に計時を行なっていた。しかし、
庫外で保持されていた収容物を本来の保持温度範囲にせ
しめるためには、庫内温度Tが保持温度範囲である第一
の上限設定温度T1から第一の下限設定温度B1との間
にある状態で送風する時間の貢献度が大きい。
【0040】図11は、かかる条件で判断するための終
了判断ルーチンであり、図8に示すファン作動開始ルー
チンと図10に示す計時ルーチンとともに実行される。
CPU81はステップ310にて庫内温度Tが第一の上
限設定温度T1よりも高いか否かを判断し、高ければ保
持温度範囲を外れているとしてステップ320にて計時
を停止させるためにフラグFtmに”0”を設定する。一
方、庫内温度Tが第一の上限設定温度T1よりも低く、
かつ、第一の下限設定温度B1よりも低いならば、保持
温度範囲を外れていることになるので、ステップ330
にて庫内温度Tが第一の下限設定温度B1よりも低いか
否かを判断し、低い場合にはステップ320にてフラグ
Ftmに”0”を設定して計時を停止させる。そして、い
ずれの場合においても、フラグFtmに”0”を設定する
ことにより変数Vtmの値はクリアされ、計時再開時には
「0」から計時を開始する。
【0041】庫内温度Tが保持温度範囲内であれば、C
PU81はステップ340にてフラグFtmに”1”を設
定し直し、ステップ350にて変数Vtmの値が計時終了
の時間を表すXtmの値を越えたか否かを判断する。この
結果、計時終了の時間を経過していたならば上述した実
施例と同様にしてステップ360にて電気制御回路80
を介して庫内ファン30a,30bを停止させるととも
に、ステップ370にてそれぞれフラグFtmに”0”を
設定するとともにフラグFfnに”0”を設定し、未だ計
時終了の時間を経過していないならばそのまま本処理を
終了する。
【0042】庫外に保持されていて庫外温度と同温度と
なっていた食品を収容した場合、図12に示すようにな
る。すなわち、断熱扉15aを開いてタイミングnにて
食品を収容するとともに選択スイッチSWを押して手を
離したとすると、庫内温度Tは同タイミングnにて最も
上昇し、冷却機構50が冷却運転を開始するとともに庫
内ファン30a,30bが作動して庫内の空気を循環さ
せる。庫内温度Tは徐々に低下していくが、当初は保持
温度範囲を外れているので計時を停止している。そし
て、タイミングoにて保持温度範囲になると計時を開始
し、計時時間がXtmで表される所定時間が経過したタイ
ミングpにて庫内ファン30a,30bを停止させる。
【0043】保持温度範囲に入った時点で庫内ファン3
0a,30bを停止させてしまうと、食品の温度は二点
鎖線で示すように緩慢に低下していくが、本実施例のよ
うに保持温度範囲となってからも所定時間は庫内ファン
30a,30bを作動させておくことにより、一転鎖線
で示すように早期に保持温度に近づいていく。一方、冷
凍塊を収容した場合には図13に示すようになる。すな
わち、タイミングqにて収容すると庫内温度Tは急激に
低下し、タイミングrにて保持温度範囲に入って計時を
開始するもののすぐさまタイミングsにて保持温度範囲
を外れて計時を停止してしまう。そして、再度タイミン
グtにて保持温度範囲に入ったら再度計時を開始し、所
定時間(t5=tx)経過したタイミングuにて庫内フ
ァン30a,30bを停止させる。この場合において
も、保持温度範囲に入った時点で庫内ファン30a,3
0bを停止させてしまうと、冷凍塊の温度は二点鎖線で
示すように緩慢に上昇して解凍の終了までに時間がかか
ってしまうが、本実施例のように保持温度範囲となって
いる時間を判断して庫内ファン30a,30bを作動さ
せておくことにより、冷凍塊の温度は一転鎖線で示すよ
うに早期に上昇して解凍される。
【0044】このように、本実施例によれば、保持温度
よりも高い温度の食品を収容した場合であっても、ま
た、保持温度範囲よりも低い温度の食品を収容したいず
れの場合であっても、保持温度範囲にある時間を基準と
して庫内ファン30a,30bを作動させるため、保持
温度範囲に近づけるのに貢献する時間をより適切に判断
して庫内ファン30a,30bを停止させることができ
る。
【0045】なお、本実施例においては、ソフトウェア
による制御を行なったが、先の実施例に示すように、オ
ン・オフ式の温度センサを有するワイアロジックにより
制御することもできる。また、上述した実施例において
は、利用者が操作する押しボタン式の選択スイッチSW
を使用しているが、断熱扉15a,15bの開閉を検知
するドアスイッチを配設するようにしてもよい。かかる
構成とすれば、断熱扉15a,15bが開け閉めされた
ときに当該ドアスイッチがオンからオフへと変化する条
件が発生し、選択スイッチSWを操作したのと同様に作
用する。従って、当該選択スイッチSWを操作し忘れて
しまうようなことを防止できる。
【0046】また、計時時間についてもディップスイッ
チやロータリーエンコーダなどを配設してCPU81が
読み取り、変更可能なように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例にかかる冷蔵庫の正面図
である。
【図2】 同冷蔵庫の一部破断正面図である。
【図3】 同冷蔵庫の一部破断上面図である。
【図4】 冷却機構の構成を示す図である。
【図5】 電気制御回路の回路図である。
【図6】 温度制御の状態を示す図である。
【図7】 ソフトウェア制御を行なう電気制御回路の
ブロック図である。
【図8】 ファン作動開始ルーチンのフローチャート
である。
【図9】 終了判断ルーチンのフローチャートであ
る。
【図10】 計時ルーチンのフローチャートである。
【図11】 他の終了判断ルーチンのフローチャート
である。
【図12】 温度制御の状態を示す図である。
【図13】 温度制御の状態を示す図である。
【符号の説明】
20…収納箱、30a,30b…庫内ファン、50…冷
却機構、70,80…電気制御回路、81…CPU、S
W…選択スイッチ、T1…第一の上限設定温度、B1…
第一の下限設定温度、T2…第二の上限設定温度、B2
…第二の下限設定温度、TM…タイマ、Th1,Th
2,Th3…温度センサ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 庫内を所定温度範囲内に保持させる貯蔵
    庫において、 庫内の空気を循環させる庫内ファンと、 この庫内ファンの作動開始を指示する指示手段と、 庫内の温度を検出する温度センサと、 前記温度センサにて検出される庫内温度が保持温度を基
    準とした所定の温度範囲内を維持する時間を計時する計
    時手段と、 前記指示手段にて作動開始を指示されたときから前記庫
    内ファンを作動させるとともに前記計時手段にて計時さ
    れた時間が所定時間となったときに前記庫内ファンの作
    動を停止させる庫内ファン制御回路とを具備し、 かつ前記計時手段が、前記所定の温度範囲が前記所定時
    間継続しなかった場合には計時をリセットする機能を有
    している ことを特徴とする貯蔵庫。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6348910B1 (en) 1995-06-02 2002-02-19 Canon Kabushiki Kaisha Display apparatus, display system, and display control method

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