JP3124640B2 - 射出延伸吹込成形装置 - Google Patents

射出延伸吹込成形装置

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JP3124640B2
JP3124640B2 JP31415592A JP31415592A JP3124640B2 JP 3124640 B2 JP3124640 B2 JP 3124640B2 JP 31415592 A JP31415592 A JP 31415592A JP 31415592 A JP31415592 A JP 31415592A JP 3124640 B2 JP3124640 B2 JP 3124640B2
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mold
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実 高田
晃一 佐藤
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修一 荻原
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリフォームの射出成
形から中空容器のブロー成形までを1ステージで行う射
出延伸吹込成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の装置として代表的な
ものが、特公昭53−22096号公報に開示されてい
る。この装置は、回転円盤の4箇所に、プリフォームま
たはボトルのネック部を保持するネック型のためのネッ
クプレートを支持しており、回転円盤の間欠回転駆動に
より、ネック型を射出成形ステーション,温調ステーシ
ョン,ブロー成形ステーションおよび取出ステーション
に回転搬送している。
【0003】この種の回転円盤は、ネックプレートを4
つのステーションと対向する位置に配置するためかなり
の直径を有しており、その重量も相当となる。従って、
ネック型を各ステーションに回転搬送する際、その回転
駆動力も必要以上に要求されているのが現状である。
【0004】特公平4−9128には、回転円盤を上部
基盤に回転可能に支持し、回転円盤を回転駆動した後
に、型開閉に連動して回転円盤を上部基盤と共に上下動
させるブロー成形機が開示されている。この場合には、
回転円盤の回転駆動のための駆動力に加えて、上部基盤
及び回転円盤の上下動駆動時においても、相当重量の上
部基盤及び回転円盤のための駆動力が要求されている。
【0005】これに対し、特公昭64−3657,特開
昭64−40316および特開平3−159726号の
各公報には、ネックプレートを直線搬送して各ステーシ
ョンに循環させるものが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ネックプレート自体を
直線搬送するタイプでは、ネックプレートが比較的軽量
であるため、その搬送駆動時に要する駆動力を低減で
き、省エネルギー化が図れる。さらに、ネックプレート
自体を搬送することで搬送速度を高速化でき、成形サイ
クルを短縮することも可能である。
【0007】しかしながら、ネックプレート自体を直線
搬送する場合には、特に射出成形ステーションにおいて
下記に示す新たな課題が生じた。
【0008】例えば、射出キャビティ型を固定し、その
上方の領域にて射出コア型およびネック型を昇降駆動し
て型締および型開を行う場合を考える。この構成を備え
た射出成形ステーションにネックプレートを直線搬送す
る場合、この射出成形ステーションには、ネックプレー
トを受け入れ支持するためのガイドレール等が用いられ
ることになる。そして、このガイドレールは、他の金型
と同様にタイバー間にて支持される形となる。
【0009】上記のような構造において、プリフォーム
より射出コア型を離型する場合に問題が生ずることが明
らかになった。すなわち、射出成型された直後のプリフ
ォームと射出コア型とは密着状態にあり、このプリフォ
ームに対して射出コア型を上方駆動すると、図7
(A),(B)に示すようにプリフォーム100に上向
き荷重Fが作用することになる。この上向き荷重Fは、
プリフォーム,ネック型を介してネックプレートにも作
用することになる。
【0010】ところで、上述したようにネックプレート
およびこれを支持するガイドレールなどは、2本のタイ
バー間で支持された単純支持梁を構成することになり、
図7に示すような上向き荷重Fが作用する結果、図8に
示すように、ネックプレートおよびそのガイドレールが
上向き凸の曲げ変形を受けることになる。回転搬送式の
ブロー成形機では、この種の曲げ変形は相当強度を有す
る回転円盤及び上部基盤により防止されるが、ネックプ
レートを直線搬送するタイプの場合には、ネックプレー
トおよびそのガイドレールなどの強度に依存せざるを得
ない。そして、ネックプレートの強度を高めることで上
述の曲げ変形を防止しようとすれば、軽量化された部材
を直接搬送するという直線搬送方式の利点が損なわれて
しまう。
【0011】一方、上述した回転搬送タイプのブロー成
形機においては、たとえネックプレートの剛性が低くて
も、射出コア型の離型時のネックプレートの変形は、回
転円盤及び上部基盤が十分な強度を有することから防止
できる。その反面、回転円盤が相当重量を有することか
ら大きな回転エネルギーを必要とし、ネックプレートの
高速搬送の実現が困難である。さらに、上部基盤が回転
円盤と共に上下動する場合には、その上下動エネルギー
もが膨大とり、高速な型締を実現することが不可能であ
る。
【0012】そこで、本発明の目的とするところは、ネ
ックプレートの搬送速度を高速化して成形サイクルを短
縮すると共に、射出成形ステーションでの金型離型時
に、ネックプレートなどの曲げ変形を防止することので
きる射出延伸吹込成形装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、プリフォーム
を射出成形する射出成形ステーションと、射出成形時の
熱を保有した前記プリフォームをブロー成形して中空容
器を成形するブロー成形ステーションとを、少なくとも
有し、前記プリフォームのネック部の成形ための一対の
割型から成るネックキャビティ型を、ネックプレートに
支持し、このネックプレートを各ステーションに循環搬
送する射出延伸吹込成形装置において、一対の前記割型
を開閉自在に支持するネックプレート自体を前記各ステ
ーションに循環搬送するものであって、前記射出成形ス
テーションは、射出キャビティ型、射出コア型及び前記
ネックキャビティ型を型締して前記プリフォームを射出
成形するものであり、かつ、前記プリフォームより前記
射出コア型を離型する際に、離型力による前記ネックプ
レートの撓みを防止する方向に前記割型又はネックプレ
ートを押圧する手段を設けたことを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明によれば、プリフォームより射出コア型
を離型する際に、押圧手段を駆動している。この押圧手
段は、射出コア型の離型力によるネックプレートの撓み
を防止する方向に、射出キャビティ型を構成する一対の
割型あるいはネックプレートを押圧することになる。従
って、ネックプレートを軽量化して剛性を弱めても、射
出成形ステーションでの離型時に撓み変形が生ずること
がない。また、このネックプレートを保持する部材の剛
性をも弱めることができ、その保持部材の軽量化も達成
される。この保持部材は、直線搬送タイフの場合には、
射出成形ステーションに位置されるガイドレールなどで
あり、回転搬送タイプの場合には回転円盤及び上部基盤
となる。回転搬送タイプに本発明を適用する場合、ネッ
クプレートだけでなくそれを支持する回転円盤及び上部
基盤の軽量化を図れるので、ネックプレートの高速搬送
が可能となる。直線搬送タイプでは、ネックプレート自
体を搬送する場合にも、ネックプレートをその保持部材
と共に搬送する場合にも、ネックプレート及びその保持
部材の双方を軽量化できるので、高速搬送が可能とな
る。従って、いずれのタイプの場合にも成形サイクルを
短縮できる。
【0015】この押圧手段としては、射出コア型の周囲
にて昇降可能な押圧リングを有するものが好ましい。そ
して、この押圧リングを、離型時においてプリフォーム
に最大荷重が作用する離型開始時を含む時間に、押圧リ
ングをショートストローク分だけ突出駆動すればよい。
【0016】
【実施例】以下、本発明を適用した一実施例について図
面を参照して具体的に説明する。
【0017】まず、実施例に係る射出延伸吹込成形装置
の全体構成について、図6を参照して説明する。同図
は、成形装置の平面図を示しており、ベッド20の四角
形状の領域の各辺に沿ってプリフォームあるいは最終成
形品の搬送経路が形成されている。そして、この搬送経
路途上に射出成形ステーション10,温調ステーション
12,吹込成形ステーション14,及び取出ステーショ
ン16がそれぞれ配置されている。
【0018】本実施例では、射出成形ステーション10
のみを2つ並設し、第1,第2の射出成形ステーション
10a,10bにてそれぞれプリフォームの射出成形を
行っている。そして、上記各ステーション中で最も処理
時間を要する第1,第2の射出成形ステーション10
a,10bにて、(射出成形サイクルタイムT/2)の
時間差をもってプリフォームを成形することで、ブロー
型の稼動率を2倍としてスループットの向上を図ってい
る。
【0019】図6に示す二列の射出成形ステーション1
0a,10bの型締機構の詳細について、図1〜図4を
参照して説明する。
【0020】成形機のベッド20上には、第1、第2の
射出成形ステーション10a,10bのそれぞれの領域
に対応して4本ずつ、計8本のタイバー22が垂直上方
に向けて立設されている。この4本のタイバー22にて
囲まれた領域には、図3に示すように射出ノズル24に
ノズルタッチ可能なホットランナーブロック26とその
上方に積層された射出キャビティ28が設けられてい
る。また、射出キャビティ28の上方には、一対の割型
32a,32bからなるネックキャビティ型30と、射
出コア型34とが昇降可能に設けられている。そして、
この各金型を図2に示すように型締することで、プリフ
ォーム100の射出成形が可能であり、その後図1に示
すように各金型を離型することで、プリフォーム100
の取出が可能となっている。
【0021】この各金型を型締するために、タイバー2
2の上端側に、昇降可能な上部型締板40が設けられて
いる。この上部型締板40の下面には、射出コア型34
を固着したコア型固定板42が取り付けられている。射
出コア型34は、基端部36aがコア型固定板42に固
着され、その下端に、一対の割型32a,32bのテー
パ孔に嵌合するテーパ部36bを有し、さらにその下端
にコアピン部36cを有している。この上部型締板40
は、型開閉用高速シリンダ44によりタイバー22に沿
って昇降可能であると共に、その下端位置において、型
締用高圧シリンダ46により、射出キャビティ型28に
向け加圧されるように構成されている。
【0022】一対の割型32a,32bからなるネック
キャビティ型30は、ネックプレート50に支持されて
いる。本実施例では、このネックキャビティ型30をネ
ックプレート50と一体として、各ステーション10〜
16に循環搬送している。射出成形ステーション10に
おいては、図3に示すように、矢印A方向よりネックプ
レート50が搬入され、プリフォーム100の射出成形
後に矢印B方向に向けて排出される。射出成形ステーシ
ョン10においてネックプレート50を支持するため
に、タイバー22に沿って昇降可能なネック型昇降プレ
ート70と、その下面に固定されたガイドレール72と
が設けられている。薄板状のネックプレート50は、ネ
ック型昇降プレート70およびガイドレール72の間に
形成される溝空間に支持され、その上下方向および幅方
向の位置が規制されている。ネック型昇降プレート70
は、ベッド20上に固定したネック型昇降用シリンダ7
4のシリンダロッド74aに連結されている。シリンダ
74の駆動により、射出キャビティ型28に対するネッ
クキャビティ型30の型締と型開が可能である。
【0023】ネックプレート50は、図5に示すように
長手辺および短手辺を有する矩形状に形成され、ネック
型昇降プレート70およびガイドレール72間に形成さ
れる空間に挿入可能な板厚を有している。このネックプ
レート50は、長手辺に沿って伸びるパーティング面5
0aを境に分割され、一対の分割プレート52a,52
bにて構成されている。各分割プレート52a,52b
にはパーティング面50aに臨んで半円状のネック型取
付用開口54が、同時成形個数と同数例えば8つ設けら
れている。また、ネック型取付開口54の周囲には、一
対の割型32a,32bをボルト固定するための孔56
を有している。さらに、各ステーション10〜16に向
けて循環搬送されるネックプレート50の軽量化を目的
として、ネックプレート50の表面より裏面に貫通する
多数の切欠部58が形成されている。ネックプレート5
0を構成する一対の分割プレート52a,52bは、そ
のパーティング面50aを常時接触させるコイルスプリ
ングが内蔵され、このコイルスプリングはネックプレー
ト50の長手方向両端部に形成したスプリング収容孔6
2に収容される。また、一対の分割プレート52a,5
2bを開放するために、各分割プレート52a,52b
にはくさび状切欠部64が形成されている。
【0024】また、このネックプレート50は、切欠部
58を有するゆえに低下する曲げ強度を補強するため、
図示しない補強用ロッドを収容するためのロッド収容孔
60を有している。さらに、ネックプレート50の長手
方向の両端には、プレート駆動時に用いられる溝65が
形成されている。そして、この溝65内に、第1,第2
の射出成形ステーション10a,10bにてネックプレ
ート50を位置決めするための位置決め用孔66aが形
成されている。また、このネックプレート50の例えば
2か所には、ブロー成形ステーション14にてネックプ
レート50を位置決めするための位置決め用孔66bが
設けられている。
【0025】本実施例ではさらに、射出コア型34の離
型時に、ネックプレート50の曲げ変形を防止する目的
で、ネックプレート50および一対の割型32a,32
bを下方に向けて押圧する押圧手段80を備えている。
この押圧手段80は、射出コア型34の基端部36aと
同心にてその周囲に配置される押圧リング82を有して
いる。この押圧リング82を昇降駆動するために、上部
型締板40にはエジェクトシリンダ84が固定され、そ
のシリンダロッド84aには昇降プレート86が固着さ
れている。そして、この昇降プレート86に上端が固定
され、上部型締板40の表面より裏面に貫通するピン挿
通孔40aに下端部が挿入された第1のエジェクトピン
88が設けられている。この第1のエジェクトピン88
は、エジェクトシリンダ84の駆動により、ピン挿通孔
40aの下端開口に対して出没可能である。さらに、上
部型締板40のピン挿通孔40aと対向する位置であっ
て、コア型固定板42の上端より下端に連通するピン挿
通用段付孔42aが設けられ、この孔42a内に第2の
エジェクトピン90が収容されている。この第2のエジ
ェクトピン90は、その上端にフランジ90aを有し、
このフランジ90aの下面とピン挿通用段付孔42aの
段差面42bとの間に、圧縮コイルスプリング92を収
容している。そして、この第2のエジェクトピン90が
ピン挿通用段付孔42aの下端開口より突出した部分
に、押圧リング82が固定されている。
【0026】次に射出成形ステーション10a,10b
における型締および型開動作について説明する。
【0027】図2は、射出キャビティ型28,ネックキ
ャビティ型30および射出コア型34の型締状態を示し
ている。この型締状態後に、ホットランナーブロック2
6を介して、各金型により形成されるキャビティ内に溶
融樹脂が充填されることになる。キャビティに充填され
た樹脂は、射出キャビティ型28および射出コア型34
内を循環する冷却媒体により冷却され、所定の冷却時間
経過後に、プリフォーム100を取り出すための離型動
作が開始されることになる。
【0028】本実施例では、射出キャビティ型28がベ
ッド20上に固定されており、ネックキャビティ型30
および射出コア型34を上方に離型駆動することで,プ
リフォーム100の取出を可能としている。このため
に、図1の型締状態から、まず型開閉用高速シリンダ4
4およびネック型昇降シリンダ74を動作する。そうす
ると、上部型締板40およびネック型昇降プレート70
がタイバー22に沿ってほぼ一体となって上方に移動
し、ネックキャビティ型30および射出コア型34の離
型動作が開始されることになる。射出キャビティ型28
および射出コア型34の一体的な離型駆動は、ネックプ
レート50が図4に示すネック型昇降プレート74の上
限高さ位置に到達するまで行われる。
【0029】この高さ位置にネックプレート50が到達
した後も、型開閉用高速シリンダ44の駆動が続行さ
れ,図1に示すように、一対の割型32a,32bにて
そのネック部が保持されたプリフォーム100より、射
出コア型34のコアピン部36cの引き抜きが開始され
ることになる。そして、少なくともコアピン部36cの
引き抜き駆動が開始される前に、押圧リング82を押し
下げ駆動するためのエジェクトシリンダ84の駆動が開
始される。この押圧リング82を下降駆動した状態が図
1に示されている。すなわち、エジェクトシリンダ84
の駆動により昇降プレート86が下降駆動され、第1の
エジェクトピン88が、上部型締板40のピン挿通孔4
0aの下端開口より突出されることになる。このため、
圧縮コイルスプリング92により常時上方に移動付勢さ
れていた第2のエジェクトピン90のフランジ90aが
下方に押圧され、射出コア型34の基端部36aの周囲
にて、押圧リング82が下降駆動されることになる。こ
の押圧リング82の下降駆動に伴う作用について、図7
および図8を参照して説明する。
【0030】図7は、プリフォーム100より射出コア
型34のコアピン部36cを引き抜く際の、タイバー2
2に支持されたネック型昇降プレート70などに作用す
る荷重を示している。すなわち、コアピン部36cの引
き抜き時には、プリフォーム100がかなりの射出成形
時の保有熱を有しており、プリフォーム100の内壁と
コアピン部36cの外壁とが密着状態にある。このよう
な密着状態のときに、コアピン部36cを無理やり上方
に引き抜き駆動した際には、プリフォーム100,一対
の割型32a,32bを介してネックプレート50およ
びネック型昇降プレート72に上向き荷重Fが作用する
ことになる。そして、ネック型昇降プレート70は、そ
の両端がタイバー22に支持された単純支持梁を構成し
ているため、上向き荷重Fの作用により、図8(A)に
示すように、ネック型昇降プレート70およびネックプ
レート50が上向き突部の曲げ変形を受けることにな
る。さらに、図8(B)に示すように、ネックキャビテ
ィが一対の割型32a,32bにて構成されているた
め、この各割型32a,32bに同図に示すような曲げ
モーメントMが作用することになる。
【0031】このような上向き荷重Fは、射出成形後の
離型のたびにネック型昇降プレート70などに作用する
繰り返し荷重となるため、各部材の疲労限度に達するこ
とで破壊が生ずるおそれがある。また、一対の割型32
a,32bに曲げモーメントMが作用することにより、
プリフォーム100の特にネック部の変形が生じてしま
う。
【0032】そこで、本実施例においては、コアピン部
36cをプリフォーム100より引き抜き駆動する当初
のタイミングで、この離型力によるネックプレート50
などの撓みを防止する方向(本実施例では鉛直下方に向
う方向)に、一対の割型32a,32bおよびネックプ
レート50を押圧手段80により押圧している。すなわ
ち、ネック型昇降プレート70がその上限位置に到達す
る時、好ましくはその前のタイミングにて、エジェクト
シリンダ84を駆動している。この結果、上述した作用
により射出コア型34の基端部36aの周囲にて押圧リ
ング82を下降駆動することになる。この押圧リング8
2の下端面は、一対の割型32a,32bの上面と当接
して、これを下方に押圧し、これによりネックプレート
50などの撓みを防止することができる。なお、上述し
た上向き荷重Fは、コアピン部36cの引き抜き開始時
に最大となる。このため、押圧リング82による一対の
割型32a,32bの押圧駆動は、少なくともコアピン
部36cがプリフォーム100より引き抜かれる前の状
態から、所定の時間経過するまでの比較的短い時間、す
なわち、ショートストローク駆動を行なうだけで十分で
ある。従って、必ずしもコアピン部36cがプリフォー
ム100の上端開口より完全に引き抜かれる間にわたっ
て、押圧リング82による下降駆動を行う必要はない。
【0033】このように本実施例によれば、一対の割型
32a,32bを支持するネックプレート50自体を各
ステーション10〜16に搬送することで、しかもネッ
クプレート50に肉抜きによる切欠部58を形成して軽
量化を図ることにより、搬送機構の負荷の軽減と装置の
小型化を実現できる。さらに、ネックプレート50の軽
量化を図りながらも、射出成形ステーション10a,1
0bにおける金型離型時に、このネックプレート50が
撓み変形することを防止でき、プリフォーム100の変
形を防止することで歩留まりの高い成形を実現できる。
また、押圧手段80を設けることで、ネック型昇降プレ
ート70及びガイドレール72の強度も低減できる。
【0034】このネック型昇降プレート70及びガイド
レール72の強度を低減できる分、両者の一方又は双方
の厚さを薄くすることが可能となる。そして、ネック型
昇降プレート70又はガイドレール72を薄くできる
分、射出コア型34の型開閉ストロークを短くでき、さ
らにコアピン部36cの長さも短くできる。これにより
ブロー成形機の高さを従来よりも低くでき、装置の小型
化が図られ、しかも金型コスト及び重量を低減できる。
【0035】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が
可能である。
【0036】例えば、本発明は上述したように回転搬送
タイプのブロー成形機にも適用でき、この場合回転円盤
及び上部基盤の強度を低くできその軽量化を図れるの
で、直線搬送タイプと同様に高速搬送化が図られる。ま
た、押圧手段80としては、上記実施例の構成のものに
限らず、要は、プリフォームより射出コア型34を離型
する際に、この離型力に起因してネックプレート50に
生ずる撓みを防止する方向に割型32あるいはネックプ
レート50を押圧するものであればよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一対の割型を支持したネックプレート自体を各成形ステ
ーションに循環搬送することにより、成形品の搬送手段
の軽量化を図ることができる。このため、搬送アクチュ
エータの駆動力が小さくて済み、しかも高速な搬送によ
り成形サイクルを短縮することができる。また、射出成
形ステーションにおいてプリフォームより射出コア型を
離型する際に、その離型力に起因してネックプレートに
生ずる撓みを、割型またはネックプレートを押圧する押
圧手段を設けることで防止でき、部材の破損を防止して
長寿命化を図ると共に、割型に作用する荷重を低減する
ことで、プリフォームの変形を防止することができる。
また、射出成形ステーションにてネックプレートを保持
する保持部材の剛性を低下できるので、型開閉方向での
厚さを薄くすることもでき、この場合には射出コア型の
開閉ストロークを短縮でき、インコア部の長さも短くで
きるので、装置の小型化と、金型コスト及び重量の低減
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した二軸延伸吹込み成形装置にお
ける射出成形ステーションでの離型動作を説明するため
の概略断面図である。
【図2】図1に示す射出成形ステーションでの型締状態
を示す概略断面図である。
【図3】図1に示す射出成形ステーションの一部を切欠
した側面図である。
【図4】図1に示す射出成形ステーションの一部を切欠
した正面図である。
【図5】射出成形ステーションに循環搬送されるネック
プレートの平面図である。
【図6】本発明を適用した二軸延伸吹込み成形装置の概
略平面図である。
【図7】(A),(B)は、それぞれ射出コア型の離型
時にネックプレートに作用する上向き荷重を説明するた
めの概略説明図である。
【図8】(A),(B)は、それぞれ図7に示す上向き
荷重の結果、ネックプレートに生ずる曲げ変形を説明す
るための概略説明図である。
【符号の説明】
10a,10b 射出成形ステーション 28 射出キャビティ型 30 ネックキャビティ型 32a,32b 一対の割型 34 射出コア型 36c コアピン部 50 ネックプレート 52a,52b 分割プレート 58 切欠部 70 ネック型昇降プレート 80 押圧手段 82 押圧リング
フロントページの続き (72)発明者 荻原 修一 長野県小諸市甲4586番地3 日精エー・ エス・ビー機械株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−159726(JP,A) 特公 昭53−22096(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 49/00 - 49/80

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリフォームを射出成形する射出成形ス
    テーションと、射出成形時の熱を保有した前記プリフォ
    ームをブロー成形して中空容器を成形するブロー成形ス
    テーションとを、少なくとも有し、前記プリフォームの
    ネック部の成形ための一対の割型から成るネックキャビ
    ティ型を、ネックプレートに支持し、このネックプレー
    トを各ステーションに循環搬送する射出延伸吹込成形装
    置において、 前記射出成形ステーションは、射出キャビティ型、射出
    コア型及び前記ネックキャビティ型を型締して前記プリ
    フォームを射出成形するものであり、かつ、前記プリフ
    ォームより前記射出コア型を離型する際に、離型力によ
    る前記ネックプレートの撓みを防止する方向に前記割型
    又はネックプレートを押圧する手段を設けたことを特徴
    とする射出延伸吹込成形装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記押圧手段は、前記射出コア型の基端部の周囲にて昇
    降可能な押圧リングと、 前記射出コア型を前記プリフォームより離型する開始時
    を含む所定時間にわたって、前記押圧リングをショート
    ストロークで突出駆動する駆動手段と、 を含むことを特徴とする射出延伸吹込成形装置。
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