JP3124444B2 - エキソ型糖加水分解酵素活性の測定法及び測定試薬 - Google Patents

エキソ型糖加水分解酵素活性の測定法及び測定試薬

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エキソ型糖加水分解酵
素活性の測定法に関するものである。さらに詳しくいえ
ば、本発明は、β‐マルトシド誘導体を基質とし、エキ
ソ型糖加水分解酵素のうち、α‐1,4‐グルコシド鎖
を非還元末端から加水分解する酵素の活性を迅速に、か
つ正確に測定する方法と、試薬及びエキソ型糖加水分解
酵素であるグルコアミラーゼ及びα‐グルコシダーゼの
混合物を酵素試料とした場合、β‐マルトシド誘導体と
α‐グルコシド誘導体を基質としてそれぞれ酵素活性の
測定を行うことにより、これらを分別して定量する方法
に関するものである。
【0002】したがって、本発明は、醸造分野のみなら
ず広く食品、デンプン工業、臨床診断などの分野におい
ても非常に重要な役割を果たすものである。
【0003】
【従来の技術】エキソ型糖加水分解酵素の中でも、α‐
1,4‐グルコシド鎖を非還元末端から加水分解してグ
ルコースを生成する酵素であるグルコアミラーゼ、α‐
グルコシダーゼは、醸造、食品、デンプン工業などにお
いて重要な役割を担っている。
【0004】従来、グルコアミラーゼ活性の測定では、
可溶性デンプンを基質として、生成するグルコース量を
測定し、活性値を求める方法[注釈編集委員会編「第四
回改正国税庁所定分析法注解」第213ページ、日本醸
造協会(1993年)]が一般的である。しかしなが
ら、この方法においては、(1)例えば麹の抽出液中の
ようにグルコースを多く含む試料では、そのまま測定す
ることが困難であり、試料は必ず透析しなければならな
い、(2)基質に作用させてグルコースを生成させる反
応、次いで生成したグルコースを定量する反応と、2段
階に分けて測定を行うために、操作が煩雑であって、測
定に要する時間が長い、(3)試料中にα‐アミラーゼ
が混在すると測定値に影響を与える、などの欠点があ
る。
【0005】これに対し、可溶性デンプンの分解と、生
成するグルコースの定量を同じ反応液中で行う方法
[「生物工学会誌」第71巻、第93ページ(1993
年)]、及びフェニル‐α‐グルコシド又は2,4‐ジ
ニトロフェニル‐α‐グルコシドをグルコアミラーゼ活
性測定用基質として用いる方法(特開昭51−8579
0号公報)が知られている。しかしながら、前者の方法
は、簡便で、かつα‐アミラーゼの影響を受けないとい
う長所があるものの、試料中にグルコースが含まれると
測定が困難であるという欠点を有しており、一方、後者
の方法においては、試料中のグルコースの影響を受け
ず、測定操作も簡便であるという利点をもつが、この基
質に対するグルコアミラーゼの反応性が悪く、実用的で
はない。
【0006】さらに、例えば米麹中にはエキソ型糖加水
分解酵素として、グルコアミラーゼとα‐グルコシダー
ゼの両酵素を含むが、これを分別して定量しようとする
試みは、これまでなされていなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来のエキソ型糖加水分解酵素活性の測定法が有する欠
点を克服し、試料中にグルコースが存在しても透析する
必要がなく、また試料中にα‐アミラーゼが混在してい
ても影響を受けることなく、迅速かつ高感度に試料中の
エキソ型糖加水分解酵素活性を測定しうる新規なエキソ
型糖加水分解酵素活性の測定法及びそれに用いる測定試
薬を提供するとともに、試料中にグルコアミラーゼとα
‐グルコシダーゼが含まれる場合、それらを効率よく分
別定量する方法を提供することを目的としてなされたも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記目的を
達成するために種々研究を重ねた結果、β‐マルトオリ
ゴシド誘導体のうち、グルコースが2つ結合したものを
基質とした場合、2種のエキソ型糖加水分解酵素は、β
‐マルトオリゴシド誘導体のα‐1,4‐グルコシド鎖
を非還元末端より選択的に加水分解し、しかも反応性が
非常に高いが、α‐アミラーゼには作用しないことを確
認した。したがって、グルコースが2つ結合したβ‐マ
ルトシド誘導体は2種のエキソ型糖加水分解酵素活性の
測定に最も適した基質であることを見出すとともに、さ
らに試料中にグルコアミラーゼとα‐グルコシダーゼが
含まれる場合、第一の基質として前記β‐マルトシド誘
導体を、第二の基質として特定のα‐グルコシド誘導体
を用いることにより、それぞれの活性を効率よく分別定
量しうることを見出し、この知見に基づいて本発明を完
成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、エキソ型糖加水分解
酵素含有試料に、基質として、一般式
【化9】 (式中のRは発色性有機基である)で表わされるβ‐マ
ルトシド誘導体及びβ‐グルコシダーゼを用いて酵素反
応を行わせ、遊離する発色性物質を定量することを特徴
とするエキソ型糖加水分解酵素活性の測定方法を提供す
るものである。
【0010】さらに、本発明は、グルコアミラーゼ及び
α‐グルコシダーゼの少なくとも一方を含有する試料
に、第一の基質として、一般式
【化10】 (式中のRは発色性有機基である)で表わされるβ‐マ
ルトシド誘導体をβ‐グルコシダーゼの存在下で用い、
第二の基質として、グルコアミラーゼとα‐グルコシダ
ーゼの反応速度比が、第一の基質と異なる性質を有する
一般式
【化11】 (式中のR′は発色性有機基である)で表わされるα‐
グルコシド誘導体を用いて、それぞれ酵素反応を行わ
せ、遊離した発色性物質を定量することを特徴とするグ
ルコアミラーゼとα‐グルコシダーゼ活性の分別測定方
法をも提供するものである。ここで、発色性有機基と
は、酵素を作用させたときに光学的に検知しうる発色性
有機化合物となって脱離しうる基を意味する。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。エキソ型
糖加水分解酵素活性を測定するための有利な系として
は、例えば前記一般式(I)で表わされるβ‐マルトシ
ド誘導体0.2〜20mM及び緩衝液2〜300mMを
含有し、かつ共役酵素としてβ‐グルコシダーゼを0.
5〜30単位/mlを含有するpH3〜10の系が挙げ
られる。前記β‐グルコシダーゼは、微生物、植物等い
かなる起源のものを用いてもよく、例えばアーモンドの
種子から得られたものが用いられる。
【0012】次に、本発明方法のうち、エキソ型糖加水
分解酵素活性を測定するのに好適な実施態様を説明す
る。まず、エキソ型糖加水分解酵素を含む試料に、共役
酵素としてβ‐グルコシダーゼを0.5〜30単位/m
l、好ましくは1〜15単位/ml加え、これと同時に
又はこれらの後に、前記一般式(I)で表わされるβ‐
マルトシド誘導体0.2〜20mM、好ましくは0.5
〜10mMを緩衝剤とともに添加したのち、温度25〜
45℃、好ましくは35〜40℃、pH3〜10、好ま
しくは4〜7の条件下で少なくとも1分間、好ましくは
2〜10分間酵素反応させ、生成した発色性物質の量
を、常法に従いそのままで、あるいは必要に応じ、さら
なる縮合反応、あるいはpHを調整したのち、適当な吸
光波長で連続的に又は断続的に吸光度変化量を測定し、
用いた発色性物質の分子吸光係数から酵素活性を算出す
る。
【0013】この系に用いられる緩衝剤としては、例え
ばリン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、グッド緩衝液、ホウ酸
塩、クエン酸塩、β‐グリセロリン酸塩、ジメチルグル
タル酸塩などが挙げられる。
【0014】このような系に、前記成分以外に、本発明
の目的をそこなわない範囲で、さらに必要に応じて慣用
の種々の添加成分、例えば溶解補助剤、安定化剤とし
て、グリセリン、牛血清アルブミン、α‐又はβ‐シク
ロデキストリン、トリトンX−100などを加えること
ができる。これらの添加成分は単独で用いてもよいし、
2種以上組み合わせて用いてもよい。これらの成分は前
記系調整の段階で加えることができる。
【0015】本発明に用いられるエキソ型糖加水分解酵
素含有試料については、エキソ型糖加水分解酵素活性を
含有するものであればよく、特に制限はないが、具体的
には微生物の固体培養の抽出液及び液体培養液、植物の
抽出液、あるいは動物の体液や組織及びそれらの抽出液
などを用いることができる。含有試料が固体の場合に
は、いったん精製水又は前記したような緩衝液に溶解又
は懸濁させるのがよい。また必要により、不溶物をろ過
などの操作で除去してもよい。
【0016】米麹、大豆麹などの抽出液のように、グル
コアミラーゼとα‐グルコシダーゼの両酵素を含む場
合、本発明のうちβ‐マルトシド誘導体のみを基質に用
いた測定では、グルコアミラーゼとα‐グルコシダーゼ
の両酵素の活性値の和が測定値として得られる。このよ
うな場合は、測定結果をそのまま麹の糖化能力(グルコ
ース生成能力)としてもよい。すなわち可溶性デンプン
を基質とする従来のグルコアミラーゼ活性測定法におい
てもα‐グルコシダーゼが混在する場合には、α‐グル
コシダーゼ活性が測定値に含まれていること(平成5年
度日本醸造学会大会講演要旨集、第7ページ)、また、
醸造工程においては麹の糖化能力(グルコース生成能
力)が重要な指標となるからである。さらに、エキソ型
糖加水分解酵素のうち、グルコアミラーゼ活性とα‐グ
ルコシダーゼ活性を分別して定量する場合には、本発明
のうちβ‐マルトシド誘導体とα‐グルコシド誘導体と
を用いた分別定量法を用いてそれぞれの活性を求めれば
よい。
【0017】次にエキソ型糖加水分解酵素のうちグルコ
アミラーゼとα‐グルコシダーゼの両酵素活性を分別し
て定量する方法について具体的に説明する。まず、活性
既知のグルコアミラーゼとα‐グルコシダーゼを用い
て、あらかじめ先に述べた測定法により第一の基質に対
する反応速度を求める。次いで第二の基質に対する反応
速度を次のように求める。
【0018】すなわち、前記一般式(II)で表わされ
るα‐グルコシド誘導体を0.2〜30mM、好ましく
は5〜20mMを緩衝剤とともに添加したのち、温度2
5〜45℃、好ましくは35〜40℃、pH3〜10、
好ましくは4〜7の条件下で少なくとも1分間、好まし
くは10〜20分間酵素反応させ、生成した発色性物質
の量を、常法に従いそのままで、あるいは必要に応じ、
さらなる縮合反応、あるいはpHを調整したのち、適当
な吸光波長で連続的に又は断続的に吸光度変化量を測定
し、用いた発色性物質の分子吸光係数から算出する。
【0019】第一の基質に対するグルコアミラーゼの反
応速度定数をk1、α‐グルコシダーゼの反応速度定数
をk2、吸光度の変化量をA1、第二の基質に対するグル
コアミラーゼの反応速度定数をk3、α‐グルコシダー
ゼの反応速度定数をk4、吸光度の変化量をA2、試料中
のグルコアミラーゼ活性をGLA、α‐グルコシダーゼ
活性をGLSとすると、次の関係が成り立つ。
【0020】 A1=k1・GLA+k2・GLS (式1) A2=k3・GLA+k4・GLS (式2) そして、これらの式から、次の式が得られる。
【0021】
【数1】
【0022】すなわち、k1、k2、k3及びk4をあらか
じめ測定しておけば、式3及び4を用いることにより、
2種の基質を用いて酵素反応を行って測定した吸光度変
化量を代入するだけで、試料中のグルコアミラーゼ活性
及びα‐グルコシダーゼ活性を分別定量することができ
る。
【0023】次に、前記一般式(I)及び(II)で表
わされるβ‐マルトシド誘導体及びα‐グルコシド誘導
体において、配糖体として還元末端グルコースの1位に
導入されるR及びR′の芳香族発色基は、分光学的に検
出できればどのようなものでもよいが、例えば次のもの
が挙げられる。
【0024】
【化12】
【0025】(式中のR1〜R5は、それぞれ水素原子、
ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、アルキル基、アリ
ール基、アリル基、スルホン基又はカルボキシル基であ
り、それらはたがいに同一であってもよいし、異なって
いてもよく、またR1とR2又はR2とR3とが結合して縮
合芳香環を形成してもよい)
【0026】
【化13】 (式中のR6は水素原子又はアルキル基である)
【0027】
【化14】 (式中のR7は水素原子又はハロゲン原子である)
【0028】
【化15】 (式中のR8〜R15は、それぞれ水素原子、ハロゲン原
子、ニトロ基、アミノ基、アルキル基、アリール基、ア
リル基、スルホン基又はカルボキシル基であり、それら
はたがいに同一であってもよいし、異なっていてもよ
く、また、R8とR9又はR10とR11とが結合して縮合芳
香環を形成してもよく、さらにR9とR10及び/又はR
13とR14とが共通の酸素原子となって縮合エーテル環を
形成してもよく、Zは窒素原子又はN→Oである)
【0029】したがって、前記一般式(1)で表わされ
る化合物としては、例えば2‐クロロ‐4‐ニトロフェ
ニル=β‐マルトシド、4‐ニトロフェニル=β‐マル
トシド、2‐フルオロ‐4‐ニトロフェニル=β‐マル
トシド、フェノールインド‐3′‐クロロフェニル=β
‐マルトシド、レザズリニル=β‐マルトシド、4‐ア
ミノフェニル=β‐マルトシド、4‐メチルウンベリフ
ェロニル=β‐マルトシド、ルシフェリニル=β‐マル
トシド、一般式(IV)で表わされる化合物としては4
‐ニトロフェニル=α‐D‐グルコシド、2‐クロロ‐
4‐ニトロフェニル=α‐D‐グルコシド、4‐アミノ
フェニル=α‐D‐グルコシド、4‐メチルウンベリフ
ェロニル=α‐D‐グルコシド、フェノールインドフェ
ニル=α‐D‐グルコシドなどが挙げられる。
【0030】本発明の前記一般式(I)及び(II)で
表わされるβ‐マルトシド誘導体やα‐グルコシド誘導
体を製造するためには、どのような方法を用いてもよい
が、例えば酸化銀を用いたフェノール類のグリコシル化
反応(特開昭62−283989号公報)や、「Che
m.Ber.」第66巻、第378ページ(1933
年)に記載の方法によって製造することができる。
【0031】本発明においては、前記一般式(I)で表
わされるβ‐マルトシド誘導体として、一般式
【化16】 (式中のX1及びX2は、それぞれ水素原子、ハロゲン原
子、ニトロ基、アミノ基、アルキル基、スルホン基又は
カルボキシル基であり、それらはたがいに同一であって
もよいし、異なっていてもよい)で表わされるものを用
いるのが、水に対する溶解性が大きい点から好ましく、
特に一般式
【化17】 (式中のX1は前記と同じ意味をもつ)で表わされるも
のは、大きな分子吸光係数が得られるので、好適であ
る。また、前記一般式(II)で表わされるα‐グルコ
シド誘導体としては、前記と同様に水に対する溶解度が
大きいという理由により、一般式
【化18】 (式中のX3及びX4は、それぞれ水素原子、ハロゲン原
子、ニトロ基、アミノ基、アルキル基、スルホン基又は
カルボキシル基であり、それらはたがいに同一であって
もよいし、異なっていてもよい)で表わされるものが好
適であり、特に一般式
【化19】 (式中のX3は前記と同じ意味をもつ)で表わされるも
のは大きな分子吸光係数が得られるので好ましい。
【0032】
【発明の効果】本発明において用いられるβ‐マルトシ
ド誘導体は水解速度が速く、エキソ型糖加水分解酵素に
よって切断される部位が1カ所であるという特徴をも
ち、エキソ型糖加水分解酵素活性測定用基質として極め
て有用であり、このものを用いることにより、試料中に
含まれるグルコース、α‐アミラーゼの影響を受けるこ
となく、エキソ型糖加水分解酵素活性を自動分析法、用
手法などにより、精度よく短時間で容易に測定すること
ができる。
【0033】また、試料中にグルコアミラーゼとα‐グ
ルコシダーゼの両酵素が含まれる場合、前記β‐マルト
シド誘導体、及びグルコアミラーゼとα‐グルコシダー
ゼの反応速度比が、該β‐マルトシド誘導体と異なる性
質を有するα‐グルコシド誘導体を用いることにより、
両酵素活性を効率よく分別定量することができる。
【0034】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定さ
れるものではない。
【0035】実施例1 エキソ型糖加水分解酵素活性の
測定試薬の調製 (1)β‐マルトシド誘導体基質液の調製 2‐クロロ‐4‐ニトロフェニル O‐α‐D‐グルコ
ピラノシル‐(1→4)‐β‐D‐グルコピラノシド
(以下、G2‐Nと略記する)を10mMの濃度になる
ように、100mM酢酸緩衝液(pH=4.0)に溶解
した。
【0036】(2)共役酵素液の調製 アーモンド由来のβ‐グルコシダーゼを14U/mlの
濃度になるように100mM酢酸緩衝液(pH=4.
0)に混合して溶解した。なお、これら市販のβ‐グル
コシダーゼは東洋紡績(株)製を使用した。
【0037】実施例2 グルコアミラーゼ活性の測定 (1)β‐マルトシド誘導体基質液の調製 G2‐Nを10mMの濃度になるように、100mM酢
酸緩衝液(pH=4.0)に溶解した。
【0038】(2)共役酵素液の調製 アーモンド由来のβ‐グルコシダーゼを14U/mlの
濃度になるように100mM酢酸緩衝液(pH=4.
0)に混合して溶解した。なお、これら市販のβ‐グル
コシダーゼは東洋紡績(株)製を使用した。
【0039】(3)標品グルコアミラーゼ液の調製 アスペルギルス・オリザエ(Aspergillus
oryzae)の液体培養液からイオン交換クロマトグ
ラフィー及びゲルろ過を用いて得られた精製グルコアミ
ラーゼを100mM酢酸緩衝液(pH=5.0)にて適
宜希釈して用いた。また、グルコアミラーゼの活性は、
40℃、60分間に1mgのグルコースを遊離する酵素
量を1単位(U)として定義した。測定法は、注釈編集
委員会編「第四回改正国税庁所定分析法注解」第213
ページ、日本醸造協会(1993年)に従った。
【0040】(4)反応操作 基質液500μlと共役酵素液500μlを混合し、3
7℃で5分間予備加温する。ここに標品グルコアミラー
ゼ液50μlを加えて反応を開始する。37℃で正確に
10分間反応させたのち、0.2M−Na2CO3溶液を
500μl加え反応を停止する。この液の400nmに
おける吸光度を測定した。ブランクは基質と共役酵素の
混合液を37℃で10分放置後、0.2M‐Na2CO3
溶液を500μl加えて混合し、次いで標品グルコアミ
ラーゼ液を加えた。以下同様に吸光度を測定した。
【0041】(5)活性の計算 得られた吸光度から、この基質における活性を以下のよ
うに求めた。
【0042】
【数2】
【0043】ただし、Uは37℃で1分間に1μmol
の2‐クロロ‐4‐ニトロフェノールを遊離する酵素
量、ΔAは酵素試料の吸光度からブランクの吸光度を引
いた値、Vtは反応液量、dfは試料の希釈倍、εは2
‐クロロ‐4‐ニトロフェノールの分子吸光係数(1
7.3cm2/μmol)、Vsは酵素試料の液量、t
は反応時間(分)とした。
【0044】(6)反応のタイムコース 標品グルコアミラーゼを用いて反応を行わせ、吸光度を
測定したものを図1に示す。この図から、この条件にお
いて少なくとも15分間は直線性が保たれることが分
る。
【0045】(7)反応の直線性 各濃度の標品グルコアミラーゼを用いて反応を行わせ、
吸光度の増加量(ΔOD)を測定したものを図2に示
す。この図からグルコアミラーゼの濃度と吸光度の増加
量は良好な直線関係を示すことが分る。
【0046】(8)グルコアミラーゼ活性の測定 標品グルコアミラーゼを本発明方法と従来法で測定した
結果を図3に示す。図中の本法とはG2‐Nを基質とし
た測定法を示し、従来法とは可溶性デンプンを基質と
し、前記「第四回改正国税庁所定分析法注解」の方法で
測定した結果である。この図から、本発明方法と従来法
との間には高い相関関係が認められる。
【0047】(9)グルコース濃度の影響 標品グルコアミラーゼにグルコースを添加し、グルコー
ス濃度が0〜22g/リットルとなったものを酵素試料
として、反応を行った。結果を図4に示す。この図から
少なくとも試料中のグルコース濃度が22g/lまでは
測定値に影響を与えないことが分る。
【0048】(10)Km値の測定 標品グルコアミラーゼを用いて、G2‐Nに対するKm
値を測定したところ、0.0429mMであった。
【0049】実施例3 エキソ型糖加水分解酵素活性の
測定試薬の調製 (1)β‐マルトシド誘導体基質液の調製 実施例1の(1)と同様にG2‐Nを1mMの濃度にな
るように溶解した。 (2)共役酵素液の調製 実施例1の(2)と同様に調製した。
【0050】実施例4 α‐グルコシダーゼ液の測定 (1)β‐マルトシド誘導体基質液の調製 実施例1の(1)と同様にG2‐Nを1mMの濃度にな
るように溶解した。 (2)共役酵素液の調製 実施例1の(2)と同様に調製した。 (3)標品α‐グルコシダーゼ液の調製 アスペルギルス・オリザエ(Aspergillus
oryzae)の固体培養抽出液からイオン交換クロマ
トグラフィーを用いて得られた精製α‐グルコシダーゼ
を100mM酢酸緩衝液(pH=5.0)にて適宜希釈
して用いた。
【0051】(4)反応操作 (イ)G2‐Nを基質とした反応 実施例2の(4)と同様に行った。 (ロ)4‐ニトロフェニル=α‐D‐グルコシド(以
下、PNP‐Gとする)を基質とした反応 PNP‐Gを基質として、「Methods in E
nzymology,VIII」第559ページ、Ac
ademic Press(1966年)の測定法に従
い、α‐グルコシダーゼ活性を測定した。なお、PNP
‐Gはナカライテスク社製のものを用いた。 (5)活性の計算 (イ)G2‐Nを基質とした場合の活性 実施例2の(5)と同様にして、この基質における活性
を求めた。 (ロ)PNP‐Gを基質とした場合の活性 活性の定義は、37℃、1分間に1μmolのパラニト
ロフェノールを遊離する酵素量を1単位(U)とした。
【0052】(6)反応の直線性 G2‐Nを基質として標品α‐グルコシダーゼを用いて
反応を行わせ、吸光度を測定したものを図5に示す。こ
の図からα‐グルコシダーゼ濃度と吸光度は良好な直線
関係を示すことが分る。 (7)α‐グルコシダーゼ活性の測定 標品α‐グルコシダーゼを本発明方法と従来法で測定し
た結果を図6に示す。図中の本法(本発明法)とはG2
‐Nを基質とした測定法を示し、従来法とはPNP‐G
を基質とし、「Methods in Enzymol
ogy,VIII」第559ページ、Academic
Press(1966年)の方法で測定した結果であ
る。 (8)Km値の測定 標品α‐グルコシダーゼを用いて、G2‐Nに対するK
m値を測定したところ、0.0959mMであった。
【0053】実施例5 グルコアミラーゼ活性の測定 (1)基質液の調製 4‐ニトロフェニル O‐α‐D‐グルコピラノシル‐
β‐D‐グルコピラノシド(以下、G2‐PNPと略記
する)を10mMの濃度になるように、100mM酢酸
緩衝液(pH=4.0)に溶解した。 (2)共役酵素液の調製 実施例2の(2)と同様にして共役酵素液を調製した。 (3)試料の調製 実施例2の(3)と同様の標品グルコアミラーゼを用い
た。試料は100mM酢酸緩衝液(pH=5.0)を用
いて、適宜希釈した。 (4)反応操作 実施例2の(4)と同様にして反応を行った。 (5)測定結果 測定結果を図7に示す。この図からグルコアミラーゼ濃
度と吸光度の増加量は良好な直線関係を示すことが分
る。
【0054】実施例6 麹抽出液中のエキソ型糖加水分
解酵素活性の測定 (1)基質液の調製 実施例2の(1)と同様にして基質液を調製した。基質
濃度は10mMとした。 (2)共役酵素の調製 実施例2の(2)と同様にして共役酵素を調製した。 (3)試料の調製 12種類の米麹を10gずつ秤量し、0.5重量%‐N
aClを含有する10mM酢酸緩衝液(pH=5.0)
を50ml加えて、室温で3時間ときどき振りまぜなが
ら浸出したのちろ過する。これを透析前の抽出液とし
た。さらにろ過液10mlを透析膜に入れ、10mM酢
酸緩衝液(pH=5.0)に対して5℃で一晩透析した
のち、水にて20mlとした。これを透析後の抽出液と
した。 (4)反応操作 実施例2の(4)と同様にして反応を行った。 (5)活性の計算 実施例2の(5)と同様にして活性の計算を実施した。 (6)測定結果 麹抽出液の透析前と透析後のものを、それぞれ酵素試料
として測定した結果を、図8に示す。この図から本発明
方法によると透析処理を行うことなく試料に含まれるエ
キソ型糖加水分解酵素活性を測定しうることが分る。
【0055】実施例7 分別定量試験 活性既知のグルコアミラーゼ標品及びα‐グルコシダー
ゼ標品を種々の割合で混合し、G2‐Nを第一の基質、
PNP‐Gを第二の基質とした場合について、混合割合
に基づいて得られた理論値と、式3及び4から算出され
る計算値との適合性を調べた。
【0056】(1)G2‐Nを用いた測定 実施例2と同様にして、基質液、共役酵素を調製し、測
定を行った。ただし、反応停止の際に添加する0.2M
‐Na2CO3溶液は1000μlとした。これにより、
活性は次のようにして計算した。 U/ml=ΔA×0.237×df (2)PNP‐Gを用いた測定 実施例4と同様にして、基質液を調製し、測定を行っ
た。 (3)測定結果 (イ)反応速度定数の算出 標品グルコアミラーゼを用いてG2‐N及びPNP‐G
を基質としたときの吸光度増加量と酵素活性から、 k1=4.22(ΔOD・ml/U) k3=0(ΔOD・ml/U) が得られた。ここでのグルコアミラーゼ活性値はG2‐
Nを基質としたときの活性を用いた。
【0057】次に、標品α‐グルコシダーゼを用いてG
2‐N及びPNP‐Gを基質としたときの吸光度増加量
と酵素活性を測定したところ、 k2=20.51(ΔOD・ml/U) k4=33.9(ΔOD・ml/U) が得られた。ここでのα‐グルコシダーゼ活性値はPN
P‐Gを基質としたときの活性を用いた。
【0058】(ロ)グルコアミラーゼ活性 混合前のグルコアミラーゼ活性から求めた値を理論活性
値とし、(イ)で得られた反応速度定数を(式3)に代
入して算出される値を計算活性値として求めた。これら
の値の関係を図9に示す。この図から理論活性値と計算
活性値がよく一致していることが分る。 (ハ)α‐グルコシダーゼ活性 PNP‐Gを基質とした場合、グルコアミラーゼは全く
作用しなかった(k3=0)。すなわちPNP‐Gを用
いて測定した結果がα‐グルコシダーゼ活性を示した。
【0059】実施例8 分別定量試験 グルコアミラーゼ標品及びα‐グルコシダーゼ標品を適
宜希釈し、G2‐Nを第一の基質、2‐クロロ‐4‐ニ
トロフェニル=α‐D‐グルコピラノシド(以下、N‐
Gと略記する)を第二の基質とした場合について、それ
ぞれの反応速度を調べた。 (1)G2‐Nを用いた測定 実施例2と同様にして、基質液、共役酵素を調製し、測
定を行った。 (2)N‐Gを用いた測定 (イ)基質液の調製 N‐Gを10mMの濃度になるように、100mM酢酸
緩衝液(pH=4.0)に溶解した。
【0060】(ロ)反応操作 基質液500μlを37℃で5分間予備加温する。ここ
に標品グルコアミラーゼ液又は標品α‐グルコシダーゼ
液25μlを加えて反応を開始する。37℃で正確に1
0分間反応させたのち、0.2M‐Na2CO3溶液を5
00μl加え反応を停止する。この液の400nmにお
ける吸光度を測定した。ブランクは基質と共役酵素の混
合液を37℃で10分放置後、0.2M‐Na2CO3
液を500μl加えて混合し、次いで標品グルコアミラ
ーゼ液又は標品α‐グルコシダーゼ液を加えた。以下同
様に吸光度を測定した。 (3)活性の計算 得られた吸光度から、この基質における活性を以下のよ
うに求めた。
【数3】 ただし、Uは37℃で1分間に1μmolの2‐クロロ
‐4‐ニトロフェノールを遊離する酵素量、ΔAは酵素
試料の吸光度からブランクの吸光度を引いた値、Vtは
反応液量、dfは試料の希釈倍、εは2‐クロロ‐4‐
ニトロフェノールの分子吸光係数(17.3cm2/μ
mol)、Vsは酵素試料の液量、tは反応時間(分)
とした。
【0061】(4)測定結果 標品グルコアミラーゼを用いてG2‐N及びN‐Gを基
質としたときの吸光度増加量と酵素活性から、 k1=4.22(ΔOD・ml/U) k3=0.514(ΔOD・ml/U) が得られた。ここでのグルコアミラーゼ活性値はG2‐
Nを基質としたときの活性を用いた。次に、標品α‐グ
ルコシダーゼを用いてG2‐N及びN‐Gを基質とした
ときの吸光度増加量と酵素活性を測定したところ、 k2=20.51(ΔOD・ml/U) k4=119.49(ΔOD・ml/U) が得られた。ここでのα‐グルコシダーゼ活性値はPN
P‐Gを基質としたときの活性を用いた。以下に参考例
を示す。
【0062】参考例1 G2‐Nの製造 市販のマルトース・1水和物[和光純薬(株)製]1
0.0g(27.8mmol)をピリジン200mlに
溶解し、無水酢酸100ml(1.06mol)を加
え、室温で2日間反応させたのち、反応液のピリジン、
無水酢酸、酢酸を留去した。次いでクロマトグラフィー
などの精製を行うことなく、この残渣をジクロロメタン
100mlに溶解し、三臭化リン2.64ml(27.
8mmol)、及び水1.00ml(55.5mmo
l)を加え、室温で10時間かきまぜながら反応させ
た。次いで反応液に無水炭酸カリウム26.9g(19
5mmol)を加え、室温で15分間かきまぜながら反
応させた。不溶物をグラスフィルターでろ別し、これを
ジクロロメタン300mlで3回洗った。ろ液と洗液を
合わせてここに含まれるジクロロメタンを留去した。次
いでクロマトグラフィーなどの精製を行うことなく、得
られた残渣をアセトニトリル100mlに溶解し、2‐
クロロ‐4‐ニトロフェノール14.5g(83.6m
mol)を加えたのち、さらに酸化銀(Ag2O)1
9.4g(83.6mmol)を加え、35℃で17時
間かきまぜながら反応させた。次いで反応液をグラスフ
ィルターでろ別し、これをジクロロメタン200mlで
3回洗った。ろ液と洗液を合わせて減圧下濃縮し、この
ろ液に含まれるアセトニトリルとジクロロメタンを留去
した。その残渣にジクロロメタン1.0リットルを加
え、綿栓ろ過したのち、0.5N水酸化ナトリウム水溶
液500mlで1回、飽和食塩水でそれぞれ500ml
で3回洗浄し、次いで無水硫酸ナトリウム20gを加え
て乾燥し、綿栓ろ過したのち減圧下濃縮し、ここに含ま
れるジクロロメタンを留去した。精製することなくその
残渣をメタノール200ml、28重量%アンモニア水
100ml、水50mlの混液に懸濁し、35℃で20
時間かきまぜながら反応させた。次いで反応液を減圧下
濃縮し、ここに含まれる水、及びメタノールを留去し
た。得られた残渣をODSゲルカラムクロマトグラフィ
ーにより精製し、アセトニトリル‐水混液(容量比1:
4)で溶出した目的区分を濃縮し、水から再結晶して目
的のG2‐Nを5.81g(11.7mmol、4工程
通算収率42%)得た。
【0063】融点(℃):185〜187 紫外部・可視部吸収スペクトル:吸収極大波長[メタノ
ール中極大値](nm)=289(logε=3.9
2)、227(logε=3.92)、209(log
ε=4.11) 赤外吸収スペクトル(cm-1):3363、2932、
1587、1510、1488、1349、1274、
1082、1042 核磁気共鳴スペクトル(200MHz)ppm(DMS
O‐d6/D2O=10:1、v/v):3.05〜3.
80(m)、5.11(1H、d、J=3.7Hz)、
5.26(1H、d、J=7.6Hz)、7.48(1
H、d、J=9.3Hz)、8.19(1H、dd、J
=9.3Hz、2.7Hz)、8.31(1H、d、J
=2.7Hz)
【0064】高速液体クロマトグラフィ[東ソー(株)
製TSKgel Amide‐80カラム(4.6mm
ID×250mm)、RI検出、溶離液:アセトニトリ
ル/水=85:15v/v、流速:1.0ml/mi
n]:tR=8.6min 比旋光度([α]25 D):(c 0.500、H2O):
+4.5° 元素分析:C1824ClNO13として C H N 理論値(%) 43.43 4.86 2.81 実測値(%) 43.29 4.95 2.68
【0065】参考例2 G2‐PNPの製造 2‐クロロ‐4‐ニトロフェノールの代わりに4‐ニト
ロフェノール11.6g(83.6mmol)を用いた
以外、参考例1と同様の操作を行い、得られた残渣をO
DSゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、アセ
トニトリル‐水混液(容量比15:85)で溶出した目
的区分を濃縮し、水から再結晶して目的のG2‐PNP
を4.91g(10.6mmol、4工程通算収率38
%)得た。 融点(℃):133〜135(分解) 紫外部・可視部吸収スペクトル:吸収極大波長[メタノ
ール中極大値](nm)=295(logε=4.2
3)、219(logε=4.06)、203(log
ε=4.12) 赤外吸収スペクトル(cm-1):3394、2927、
1610、1593、1509、1497、1347、
1251、1147、1073、1051 核磁気共鳴スペクトル(200MHz)ppm(DMS
O‐d6/D2O=10:1、v/v):3.05〜3.
80(m)、5.08(1H、d、J=3.7Hz)、
5.14(1H、d、J=7.8Hz)、7.24(2
H、d、J=9.3Hz)、8.20(2H、d、J=
9.3Hz) 高速液体クロマトグラフィ[東ソー(株)製TSKge
l Amide‐80カラム(4.6mmID×250
mm)、RI検出、溶離液:アセトニトリル/水=7
5:25v/v、流速:1.0ml/min]:tR
4.9min 比旋光度([α]25 D):(c 0.500、H2O):
+3.1° 元素分析:C1825NO13として C H N 理論値(%) 46.66 5.44 3.02 実測値(%) 46.45 5.27 2.88
【0066】参考例3 N‐Gの製造 市販のペンタアセチル‐β‐D‐グルコース[東京化成
(株)製]20.0g(51.3mmol)をピリジン
酢酸28ml‐無水酢酸2.0mlの混合液に溶解し、
2‐クロロ‐4‐ニトロフェノール89g(513mm
ol)及び塩化亜鉛(ZnCl2)7.0g(51.4m
mol)を加え、減圧下(20mmHg)110℃で3
0分間かきまぜながら反応させたのち、DMSO50m
l及びジクロロメタン1.0リットルをかきまぜながら
加え、0.1N NaOH水溶液1.0リットルで3
回、3重量%NaCl水溶液1.0リットルで3回洗浄
した。次いで無水硫酸ナトリウム10gを加えて乾燥
し、綿栓ろ過したのち減圧下濃縮し、ここに含まれるジ
クロロメタンを留去した。カラムクロマトグラフィーな
どの精製を行うことなく、その残渣を濃塩酸‐メタノー
ル‐クロロホルム(1:10:4、v/v/v)混液9
30mlに懸濁し、25℃で2日間かきまぜながら反応
させた。反応液に2N NaOH水溶液を加えてpH
5.5としたのち、減圧下濃縮してメタノールとクロロ
ホルムを留去した。得られた濃縮液へ水1.0リットル
を加え、ジクロロメタン0.5リットルで3回洗浄し、
次いで微量含まれるジクロロメタンを留去した。ここへ
β‐グルコシダーゼ3000Uを加え、40℃で2日間
かきまぜながら反応させた。酵素反応液に濃塩酸を加え
てpH3.0とし、80℃で1時間かきまぜながら反応
させたのち、2N NaOH水溶液を加えてpH6.0
とし、これをセライトベッドでろ過した。得られたろ液
をODSゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、
アセトニトリル‐水混液(容量比1:4)で溶出した目
的区分を濃縮し、水から再結晶して目的のN‐Gを3.
76g(11.2mmol、2工程通算収率22%)得
た。
【0067】融点(℃):160〜162 紫外部・可視部吸収スペクトル:吸収極大波長[メタノ
ール中極大値](nm)=291(logε=3.9
1)、227(logε=3.91)、209(log
ε=4.08) 赤外吸収スペクトル(cm-1):3394、2954、
1585、1517、1488、1351、1270、
1133、1096、1054 核磁気共鳴スペクトル(200MHz)ppm(CD3
OD):3.05〜4.15(m)、4.43(1H、
d、J=7.6Hz)、5.73(1H、d、J=3.
7Hz)、7.42(1H、d、J=9.3Hz)、
8.10(1H、dd、J=9.3Hz、2.7H
z)、8.21(1H、d、J=2.7Hz)高速液体
クロマトグラフィ[東ソー(株)製TSKgel Am
ide‐80カラム(4.6mmID×250mm)、
RI検出、溶離液:アセトニトリル/水=10:1v/
v、流速:1.0ml/min]:tR=9.7min 比旋光度([α]25 D):(c 0.500、H2O):
+134° 元素分析:C1214ClNO8として C H N 理論値(%) 42.94 4.20 4.17 実測値(%) 42.69 4.35 4.04 以下に比較例を示す。
【0068】比較例1 フェニル‐α‐D‐グルコシド
を用いた方法との比較 (1)基質液の調製 フェニル‐α‐D‐グルコシドを10mMの濃度になる
ように、100mM酢酸緩衝液(pH=5.0)に溶解
した。 (2)試料の調製 東洋紡製グルコアミラーゼ4mgを、100mM酢酸緩
衝液(pH=5.0)に溶解した。 (3)反応操作 基質液3.5mlに酵素試料3.5mlを混合し、37
℃でインキュベーションし、一定時間ごとにサンプリン
グして270nmにおける吸光度を測定した。 (4)本法での測定操作 実施例1と同様に測定を行った。試料は、(2)と同じ
ものを使用した。 (5)測定結果 測定結果を図10に示す。結果は、それぞれの方法によ
る吸光度の増加量にて比較した。これよりフェニル‐α
‐D‐グルコシドでは測定不可能であることが分る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1における反応のタイムコースを示す
グラフ
【図2】 実施例1における反応の直線性を示すグラフ
【図3】 実施例1における本発明による測定結果と、
従来法による測定結果との比較のグラフ
【図4】 実施例1における反応へのグルコース濃度の
影響を示すグラフ
【図5】 実施例2における反応の直線性を示すグラフ
【図6】 実施例2における本発明による測定結果と、
従来法による測定結果との比較のグラフ
【図7】 実施例3における反応のタイムコースを示す
グラフ
【図8】 実施例4における麹抽出液の透析前の試料と
透析後の試料の測定結果を示すグラフ
【図9】 実施例5におけるグルコアミラーゼ活性の理
論値と計算値の関係を示すグラフ
【図10】 比較例1における本発明による測定結果
と、比較例による測定結果の吸光度の増加量を比較した
グラフ
フロントページの続き (72)発明者 山次 信幸 千葉県野田市野田339番地 キッコーマ ン株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12Q 1/34

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エキソ型糖加水分解酵素含有試料に、基
    質として、一般式 【化1】 (式中のRは発色性有機基である)で表わされるβ‐マ
    ルトシド誘導体及びβ‐グルコシダーゼを用いて酵素反
    応を行わせ、遊離する発色性物質を定量することを特徴
    とするエキソ型糖加水分解酵素活性の測定方法。
  2. 【請求項2】 基質として、一般式 【化2】 (式中のX1及びX2は、それぞれ水素原子、ハロゲン原
    子、ニトロ基、アミノ基、アルキル基、スルホン基又は
    カルボキシル基であり、それらはたがいに同一であって
    もよいし、異なっていてもよい)で表わされるβ‐マル
    トシド誘導体を用いる請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 基質として、一般式 【化3】 (式中のX1は水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、ア
    ミノ基、アルキル基、スルホン基又はカルボキシル基で
    ある)で表わされるβ‐マルトシド誘導体を用いる請求
    項1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 グルコアミラーゼ及びα‐グルコシダー
    ゼの少なくとも一方を含有する試料に、第一の基質とし
    て、一般式 【化4】 (式中のRは発色性有機基である)で表わされるβ‐マ
    ルトシド誘導体をβ‐グルコシダーゼの存在下で用い、
    第二の基質として、グルコアミラーゼとα‐グルコシダ
    ーゼの反応速度比が、第一の基質と異なる性質を有する
    一般式 【化5】 (式中のR′は発色性有機基である)で表わされるα‐
    グルコシド誘導体を用いて、それぞれ酵素反応を行わ
    せ、遊離した発色性物質を定量することを特徴とするグ
    ルコアミラーゼとα‐グルコシダーゼ活性の分別測定方
    法。
  5. 【請求項5】 第二の基質として、一般式 【化6】 (式中のX3及びX4は、それぞれ水素原子、ハロゲン原
    子、ニトロ基、アミノ基、アルキル基、スルホン基又は
    カルボキシル基であり、それらはたがいに同一であって
    もよいし、異なっていてもよい)で表わされるα‐グル
    コシド誘導体を用いる請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 第二の基質として、一般式 【化7】 (式中のX3は水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、ア
    ミノ基、アルキル基、スルホン基又はカルボキシル基で
    ある)で表わされるα‐グルコシド誘導体を用いる請求
    項4又は5記載の方法。
  7. 【請求項7】 一般式 【化8】 (式中のRは発色性有機基である)で表わされるβ‐マ
    ルトシド誘導体及びβ‐グルコシダーゼを含有すること
    を特徴とするエキソ型糖加水分解酵素測定試薬。
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