JP3124285U

JP3124285U - 雨水会所用防蚊網

Info

Publication number: JP3124285U
Application number: JP2006004246U
Authority: JP
Inventors: 八郎田椽
Original assignee: 田椽八郎
Priority date: 2006-06-02
Filing date: 2006-06-02
Publication date: 2006-08-10
Anticipated expiration: 2016-06-02

Abstract

【課題】本考案は、雨水会所の水溜りで産卵孵化し、外部に飛散してウエストナイル熱病等の媒体となる蚊の発生を物理的に防止するものである。
【解決手段】耐蝕性の管材を適宜裁断して、それぞれ密閉式の継手を用いて所望の寸法の枠を構成して枠全体に浮力を生ぜしめ、該枠に複数の支持脚により上部に防虫ネットを装着し、雨水会所内に敷設することにより、常に防虫ネットが水面上部にあって蚊の産卵及び孵化した成虫の飛散を防止する。
【選択図】図１

Description

本考案は、雨水会所等の水溜りで産卵、孵化する蚊の発生を防止する防蚊網に関するものである。

従来、雨水会所等で産卵、孵化する蚊の発生を防止する物理的な防蚊網は無い。化学的な殺虫剤としては、例えば三井製薬株式会社製の商品名ハイカプシン粒剤が知られているが、業務用で一般には市販していない。

公共道路脇、公園、集合住宅の敷地等至る所に敷設される雨水会所等の水溜りで発生するヤブカ、アカイエカ、チカイエカはウェストナイル熱病等の媒体である。

該水溜まりの数は、全国規模では天文学的数字である。

殺虫剤の投入は、前記ハイカプシン粒剤があるが業者に依頼する必要があり、集合住宅を例にすると、標準的な５階建ての建物の団地で、薬剤費のみでも年間、敷地面積１，０００ｍ^２あたり５，０００円前後と経済的負担が大きい。

雨水会所の蓋は、おおむね、大型車両の通過にも耐えるコンクリート製及び鋳鉄製であり取外しに巻き上げ機及び特殊工具を要し、取外しが困難で労働的負担が大きい。本考案は前述の課題を解決しようとするものである。

本考案は、浮力を持ち長さを自在に調節して枠を組立て、支持脚を介して所望の寸法に裁断した防虫ネットを枠と一体化して、雨水会所用防蚊網とする。

雨水会所の新設時、及び新設後でも一旦蓋を外して該防蚊網を雨水会所内に投入し蓋を敷設すれば、浮力を持った枠に支持脚で一体化した防虫ネットが常に水面上位にあり、防虫ネットが蚊の産卵及び万一産卵がなされ幼虫のボウフラが孵化し成虫が発生しても外部への飛散を防止する。

上述のように、防虫ネットは水位の変動と共に常に水面上位に浮き、蚊の成虫が産卵の為に該防蚊網に飛来しても水面との間隙の為産卵が出来ず、万一幼虫のボウフラが孵化し成虫になっても防虫ネットの為外部に飛散ができない。

該防蚊網は、耐蝕性の素材で構成されているので、老化による効果の減少が無く、薬剤の投与とは異なり永久的に防蚊の威力を発揮する。

本考案は、請求項１に記載したように、管材を適宜裁断して密閉型継手を用いて接着、嵌合して所望の寸法に枠を構成し、管材内の空気を密閉することで枠全体に複数の空気室を設けて浮力を生じせしめる。

枠に、複数の支持脚を用いて上部に雨水会所の水平断面形状と等しく裁断した防虫ネットを装着して、雨水会所用防蚊網とする。

雨水会所の蓋が無い状態で、該防蚊網を投入して蓋を敷設すると、該防蚊網は枠の浮力により浮遊し、防虫ネットは水位の変動に関わらず常に水面上位にあり、蚊の産卵管が届かず産卵ができない。

万が一、ボウフラが孵化し成虫になっても、防虫ネットが外部への飛散を防ぐ。

以下、添付図面に従い一実施例を説明する。１は雨水会所用防蚊網で耐蝕性の適正素材で構成されている、１ｂは断面長方形の管材である。管材１ｂを１ａ継手の１ｃ挿入口に接着剤を塗布して挿入、嵌合して全体を雨水会所の水平断面に合わせ、平面正方形の枠を構成している。

２は支持脚で下部は継手１ａの外形に合わせた形状をなし、２ｂ蝶番で継手１ａを抱え、２ｄ小ネジで継手１ａと締結する。

支持脚２は、それぞれ上部に略Ｌ字型の平板を有し、雨水会所の内寸に等しく裁断した３防虫ネットを上に乗せ、２ａ押さえ板と２ｅ孔を貫通して複数の２ｃ小ネジで防虫ネット３をそれぞれ緊張固定している。

本考案の一実施例は、上述のような構成になるものであるから、雨水会所の蓋の無い時点で、雨水会所内に投入、蓋をすると８水面の変動にかかわらず、枠１の浮力により、防虫ネット３は常に水面８の上位にあり、蚊の産卵及び孵化した成虫の飛散が不可能である。

なお、４は雨水会所、５は会所蓋、６は雨水の流入管、７はオーバーフロー管を示す。

本考案の雨水会所用防蚊網の実施例を示す略断面図である。本雨水会所用防蚊網の実施例を示す図１のＡ−Ａ線平面図である。本雨水会所用防蚊網の実施例を示す図２のＢ−Ｂ線部分断面図である。本雨水会所用防蚊網の実施例を示す図２のＣ−Ｃ線部分断面図である。本雨水会所用防蚊網の継手１ａの水平断面図である。本雨水会所用防蚊網の継手１ａの測面図である。本雨水会所用防蚊網の押さえ板２ａの平面図である。

符号の説明

１雨水会所用防蚊網
２支持脚
３防虫ネット
４雨水会所

Claims

管状の部材を適宜裁断して密閉型継手により、各々接着、嵌合して所望の寸法の枠を構成し、それぞれ両端の密閉型継手で管内の空気を密閉して、それぞれを気密容器として枠全体に浮力を生ぜしめ、複数の支持脚により上部に防虫ネットを装着、一体化して雨水会所内に投入し、水面近くに浮遊させることにより枠上部の防虫ネットが常に水面上位にあって、蚊の産卵及び蚊の成虫の飛散を防止することを特徴とする雨水会所用防蚊網。
適宜裁断した管状の部材の継手を通気管型とし、各々接着、嵌合して所望の寸法に構成した枠を１個の気密容器としたことを特徴とする請求項１記載の雨水会所用防蚊網。