JP3124237B2 - 建設機械における空調装置 - Google Patents
建設機械における空調装置Info
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Description
木作業に用いられる建設機械の技術分野に属するもので
ある。
ばこれが油圧ショベルである場合、運転操縦席をキャブ
で覆ったものがあり、この様なものでは、エアコンディ
ショナー、クーラー等の空調装置を設けて作業環境の向
上を計ることがある。この場合、吸引した空気の空調を
して排出する本体ユニット(室内機)の他に、該本体ユ
ニットから排出された空気の吹き出し部、本体ユニット
から吹き出し部に至るまでのダクト等が設けられる。そ
してこの様な空調装置をキャブ内に設けようとしたと
き、機体が小型になるほどその配設空間の確保が難しい
うえ、これらを組付けるための作業スペースの確保も難
しく組付け作業に困難を来すという問題がある。
上部に吹き出し部付の本体ユニットを外付け状態で取付
けることを特開平6−106963号公報において提唱
し、前記問題を解決できた。ところがこのものは、本体
ユニットを支持するためのステーが別部品として必要に
なる許りでなく、室外機との距離が長くなってそれに対
応した長い配管が必要なうえ、空調効率も低下する等の
問題があり、ここに本発明が解決しようとする課題があ
った。
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、建設機械に空調装置を設けるに
あたり、該空調装置を、操縦席の下方に配され、吸引し
た空気の空調をして排出する本体ユニットと、操縦席の
後方に配され、前記本体ユニットから排出された空気の
流通路となるダクトユニットと、該ダクトユニットの上
方に配され、ダクトユニットからの空気を吹き出す吹き
出し部ユニットとを組合わせて構成すると共に、前記操
縦席と機体後部とを仕切る仕切り壁を、操縦席後方部位
が後方にへこみ左右両側部位が前方に突出する平面視で
略凹溝形状にし、その溝底面と操縦席とのあいだに前記
ダクトユニットを配した建設機械における空調装置あ
る。そして、この様にすることにより、建設機械に空調
装置を組付けるにあたり、予め組立てられた各ユニット
を組付ければ良いことになって、組付け作業が容易とな
る。しかもこの空調装置は、操縦席の下方および後方の
スペースを有効利用して設けられるから、空調装置がオ
ペレータの居住スペースを圧迫することもなく、さら
に、キャブの後面上部に外付け状態で設けるもののよう
にステーが別部品として必要であったり、室外機との距
離が長くなってしまうことも防止できる。そして、操縦
席の後方にダクトユニットを配したものであっても、該
ダクトユニットによって操縦席の後方へのスライド移動
が制限されてしまうことがないうえ、機体後部のスペー
スも広く確保できる。このものにおいて、ダクトユニッ
トを、操縦席の背凭れ部の後側面に略沿う形状にするこ
とにより、コンパクトな納り状態にできる。
に基づいて説明する。図面において、1は油圧ショベル
であって、該油圧ショベル1は、クローラ式の下部走行
体2、該下部走行体2の上方に旋回自在に支持される上
部旋回体3、該上部旋回体3の前部に取付けられるフロ
ントアタッチメント4等の各部から構成されており、さ
らに前記上部旋回体3は、機体フレーム5の上方に、操
縦席6、該操縦席6部を覆うキャブ7、エンジン、油圧
ポンプ(何れも図示せず)等の動力機構が収納されるエ
ンジンルーム9等が設けられている等の基本的構成は従
来通りである。
右のコンソールボックス10、走行レバー11等の各種
操縦装置が配設されるが、さらに、空調装置12の室内
部分が配されている。該空調装置12は、本実施の形態
においては、ヒーター装置13とクーラー装置14とか
ら構成されるが、該クーラー装置14に、本発明が実施
されている。
た空気を冷却、除湿して排出するエバポレータ15が組
込まれる本体ユニット16、エバポレータ15から排出
された空気の流通路となるダクト17が組付けられるダ
クトユニット18、ダクト17からの空気をキャブ7内
に吹き出す吹き出し口19が設けられた吹き出し部ユニ
ット20の三つのユニットを組合わせて構成されるが、
前記本体ユニット16は、後述のシートフレーム21の
内側に取付けられるエバポレータ用ブラケット22にエ
バポレータ15を組込んで形成されている。
びコンソールボックス10を支持すべくキャブフロア8
にボルト固定されるものであって、左右の脚面部21a
と、これら左右脚面部21a同志を連結する上面部21
bとにより正面視において略冂形状に形成されている。
そして、該上面部21bの上側には、前記左右のコンソ
ールボックス10が左右両側に取付けられるコンソール
用ブラケット23が、スライドレール24を介して前後
スライド移動自在に設けられており、さらに該コンソー
ル用ブラケット23の上面側に、前記操縦席6の座部6
aが取付け支持されるシートプレート25が固着されて
いる。
間、つまり上面部21bとキャブフロア8および左右の
脚面部21aによって形成される空間の上側半部には、
前記エバポレータ15が組込まれたエバポレータ用ブラ
ケット22がボルト止めされるが、該エバポレータ15
は、空気の吸引口15aが前側に、該吸引した空気を冷
却、除湿して排出する排出口15bが後側に位置するよ
うに設けられている。そして、該エバポレータ15が組
込まれたエバポレータユニット16は、シートフレーム
21をキャブフロア8にセットする前の段階でシートフ
レーム21に組付けることにより、簡単に組付けできる
ようになっている。尚、図中、26はエバポレータ15
の吸引口15aに取付けられるフィルター、27はエバ
ポレータ15の前面側をカバーする前面カバー、28は
シートフレーム21の前面側をカバーするフロントカバ
ーである。さらに、前記シートフレーム21の内側空間
の下側半部には、前記ヒーター装置13が配設されてい
る。
17、および該ダクト17を後述のカバーサポート29
に取り付けるための第一、第二ダクト用ブラケット3
0、31等から形成されるが、ダクト17は、前記操縦
席6の背凭れ部6bの後面側に略沿う形状をしており、
その下端側に設けられる流入口17aが前記エバポレー
タ15の排出口15bに接続され、また上端側に設けら
れる左右の流出口17bが操縦席6の背凭れ部6bの後
方中間部に至るよう設けられている。尚、図中、32は
エバポレータ排出口15bおよびダクト流入口17aの
接続部に取付けられるクッションシールである。
6と前記エンジンルーム9とを仕切るためのものであっ
て、このものは、操縦席6の後方部位がへこみ、その左
右両側部位が前方に突出した平面視において略凹溝形状
をしているが、該凹溝部29aの溝底面29bは、前記
ダクト17の後面の形状に合うよう傾斜状に形成されて
おり、該溝底面29bと前記操縦席6とのあいだにダク
トユニット18が配設されている。そして、前述したよ
うに操縦席6は前後にスライド移動可能に設けられてい
るが、該操縦席6が最も後端側に位置している状態でも
操縦席6とダクトユニット18とが干渉しないようにな
っている。さらに該ダクトユニット18の左右幅は、正
面視において、左右のコンソールボックス10のあいだ
に納まるように設定されていて、最も後端側に位置して
いるコンソールボックス10に対しても干渉しないよう
になっている。そしてこのダクトユニット18は、ダク
ト17に仮止めした第一ダクト用ブラケット30を、予
めカバーサポート29に取り付けた第二ダクト用ブラケ
ット31にボルト止めすることで、簡単にカバーサポー
ト29に組付けできるようになっている。尚、図中、3
7はダクト17とカバーサポート溝底面29bとのあい
だに介装される断熱材である。
端側が前記左右のダクト流出口17bにそれぞれ接続さ
れる左右一対の吹き出し部33L、33Rから構成され
るが、この吹き出し部33L、33Rの上部は前記操縦
席背凭れ部6bの左右外方に突出しており、該突出部の
上面に、前記ダクト17からの空気を吹き出す開度量調
節自在な吹き出し口19が設けられている。そしてこの
吹き出し部33L、33Rは、下端部をダクト流出口1
7bに差し込んでビス止めすることにより簡単に組付け
できるようになっている。
ー34、コンデンサー35、レシーバー36等のクーラ
ー装置14の室外部分はエンジンルーム9内に配設され
ている。
ラー装置14の室内部分は、上側に操縦席6が取付け支
持されるシートフレーム21の内側空間に配され、吸引
した空気の空調をする本体ユニット16と、該本体ユニ
ット16から連続する状態で操縦席6の後方に配され、
本体ユニット16から排出された空気の流通路となるダ
クトユニット18と、該ダクトユニット18の上部に接
続され、ダクトユニット18からの空気を吹き出す吹き
出し部ユニット20との三つのユニットを組合わせて構
成されており、そしてこれらユニット16、18、20
は、各ユニット毎に予め組立てられた状態でキャブ7に
取付けられることになる。
は、キャブ7にクーラー装置14を設けるにあたり、本
体ユニット16、ダクトユニット18、吹き出し部ユニ
ット20の予め組立てられた三つのユニットを組付ける
だけで良く、機体が小型のものであっても、クーラー装
置14の組付け作業が容易となる。しかもこのクーラー
装置14は、操縦席6の下方および後方のスペースを有
効利用して設けられているから、クーラー装置14がオ
ペレータの居住スペースを圧迫することもなく、さら
に、キャブの後面上部に本体ユニットを外付け状態で設
けたもののようにステーが別部品として必要であった
り、室外機との距離が長くなってしまうことも防止でき
る。
18は操縦席6の背凭れ部6bの後面側に略沿う形状を
しており、このため、コンパクトな納り状態にできると
共に、操縦席6とダクトユニット18とのあいだに殆ど
間隙のない状態となるまで操縦席6を後方にスライド移
動させることができる。しかも該ダクトユニット18
は、操縦席6とエンジンルーム9とを仕切るカバーサポ
ート29の操縦席6後方部位に凹設された凹溝部29a
に配設されているから、操縦席6の後方にダクトユニッ
ト18を設けたものであっても、該ダクトユニット18
のために操縦席6の後方へのスライド移動量が制限され
てしまうことがない許りか、前記凹溝部29aの左右両
側部位は前方に突出しているため、エンジンルーム9の
スペースも広く確保できる。
空気吸引口15aが操縦席6の下方に前側を向く状態で
配され、また空調された空気の吹き出し口19が操縦席
6の後方に上側を向く状態で配されていて、吸引口と吹
き出し口とが上下かつ前後に離間する構成となっている
ため、空調に伴いキャブ7内の空気がよく循環すること
になって、空調効率が向上するという利点がある。
Claims (2)
- 【請求項1】 建設機械に空調装置を設けるにあたり、
該空調装置を、操縦席の下方に配され、吸引した空気の
空調をして排出する本体ユニットと、操縦席の後方に配
され、前記本体ユニットから排出された空気の流通路と
なるダクトユニットと、該ダクトユニットの上方に配さ
れ、ダクトユニットからの空気を吹き出す吹き出し部ユ
ニットとを組合わせて構成すると共に、前記操縦席と機
体後部とを仕切る仕切り壁を、操縦席後方部位が後方に
へこみ左右両側部位が前方に突出する平面視で略凹溝形
状にし、その溝底面と操縦席とのあいだに前記ダクトユ
ニットを配した建設機械における空調装置。 - 【請求項2】 請求項1において、ダクトユニットは、
操縦席の背凭れ部の後側面に略沿う形状にした建設機械
における空調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08278689A JP3124237B2 (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 建設機械における空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08278689A JP3124237B2 (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 建設機械における空調装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10100657A JPH10100657A (ja) | 1998-04-21 |
JP3124237B2 true JP3124237B2 (ja) | 2001-01-15 |
Family
ID=17600812
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08278689A Expired - Fee Related JP3124237B2 (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 建設機械における空調装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3124237B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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---|---|---|---|---|
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JP2008013033A (ja) * | 2006-07-05 | 2008-01-24 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 建設機械 |
JP7374747B2 (ja) * | 2019-12-13 | 2023-11-07 | サンデン株式会社 | Hvacユニット |
-
1996
- 1996-09-30 JP JP08278689A patent/JP3124237B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10100657A (ja) | 1998-04-21 |
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