JP3123887B2 - 座標検出・表示装置 - Google Patents

座標検出・表示装置

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JP3123887B2
JP3123887B2 JP29502594A JP29502594A JP3123887B2 JP 3123887 B2 JP3123887 B2 JP 3123887B2 JP 29502594 A JP29502594 A JP 29502594A JP 29502594 A JP29502594 A JP 29502594A JP 3123887 B2 JP3123887 B2 JP 3123887B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は座標検出・表示装置に係
り、詳しくは、感圧式タブレット等の座標検出手段と、
LCD(液晶ディスプレイ)等の表示手段とが積層構造
の座標検出・表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、LCDと透明な感圧式タブレット
等のタブレットとを積層配置して一体型とし、そのタブ
レット上でペンにて手書き入力した文字や図形等をLC
Dで表示する手書き入力表示装置(座標検出・表示装
置)が提案されている。この装置では、手書き入力され
た文字等をタブレットが2次元の位置座標として検出
し、その検出された座標データに基づいてLCDが文字
等を表示する。従って、この装置では、キーボードを用
いる場合と比較して、データを直接入力でき、かつキー
ボードがない分全体を小型化することができるという利
点がある。
【0003】しかしながら、その装置では、タブレット
及びLCDの両座標系のスケールの違い、両座標系の原
点の違い、タブレットの座標検出精度、及びLCDの表
面からタブレット表面までの厚さと使用者の視線等の関
係により起こる視差によって、タブレットの検出座標と
LCDの表示座標とが一致しないことがある。このた
め、手書き入力した文字がズレて表示されて使いにくい
という問題がある。
【0004】そこで、従来、特公平5−31766号(G
06F 3/033)公報には、予め複数の基準点を設定し、その
基準点に基づいて入力座標(検出座標)と出力座標(表
示座標)とを一致させる方法が開示されている。この方
法では、予め設定された複数の基準点をディスプレイ上
に表示する。使用者は、この表示された基準点に一致す
るタブレット面をポインティングする。そして、このポ
インティングされた入力点の座標データが得られる。こ
の入力点の座標データ及び基準点の座標データを用いて
両座標間のズレを補正するようにしている。又、特開平
5−313822号(G06F 3/033)の公報には、感圧式タ
ブレットの電気的な線形特性を実測し、その線形特性に
応じて2つ以上の基準点を選択して設定した後、線形特
性を補正することにより、両座標間のズレを補正する方
法が開示されている。
【0005】この方法による基準点の設定の典型的な例
としては、図13〜図15に示すようなものがある。図
13では、タブレットの検出及びLCDの表示画面(以
下、検出表示画面という)Gの対角位置に基準点P1,P
2 がそれぞれ設定されている。図14では、検出表示画
面Gの4箇所のコーナ部に基準点P3 〜P6 がそれぞれ
設定され、図15では、その4箇所のコーナ部よりも中
央寄りに基準点P7 〜P10がそれぞれ設定されている。
このような位置に各基準点P1 〜P10を設定すること
は、タブレットの線形特性から代表的かつ自然的であ
り、特に、タブレットの座標検出精度(線形特性の直線
性)が良い場合、あるいは、検出表示画面Gが小さい場
合に有効的である。
【0006】上記した各方法で基準点を設定して両座標
間のズレを補正した場合、基準点の近傍領域において
は、座標検出精度が向上して、検出座標と表示座標との
一致率は高くなる。もちろん、タブレットの座標検出精
度が良い場合には、基準点の近傍に限らず、検出表示画
面G全体での両座標の一致率は高くなる。
【0007】ところが、タブレットとして例えば、感圧
式タブレットを使用した場合、その感圧式タブレットの
抵抗膜の経年劣化や損傷により座標検出精度が低下し
て、基準点から離れた領域でズレが大きくなる。従っ
て、図13及び図14に示すように、基準点P1 〜P6
が検出表示画面Gの端に設定されている場合には、特に
使用頻度の高い画面Gの中央領域において両座標間のズ
レが大きくなる。
【0008】又、視差により起こる両座標間のズレは、
使用者の癖や習慣によって検出表示画面Gを見る目の位
置が異なることや、文字等を入力する際、検出表示画面
Gに対するペン先の位置によって目の位置が異なること
で変化する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記した
各ズレの補正方法では、使用者の特性や使用状況に対応
することができず、検出表示画面Gの全ての領域に対し
て十分にズレを補正することができなという問題があ
る。
【0010】そこで、この問題点を解決するために、基
準点を数多く設定して全ての領域に対して細かく座標補
正することが考えられるが、使用者は全基準点に対して
それぞれ補正操作を行わなければならず、補正作業が面
倒になるという問題点がある。
【0011】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであって、その目的は基準点による座標補正操作
が少なく、かつ座標補正効果が高い座標検出・表示装置
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明は、座標補正が必要な領域(点)を使用者が
任意に選択し、その任意に選択された領域(点)につい
て基準点により座標補正を行うことを要旨とするもので
ある。
【0013】すなわち、請求項1に記載の発明は、入力
位置の座標を検出する検出手段と、該検出手段により検
出された座標を表示する表示手段とを重ねて配置し、こ
の検出手段の入力位置と表示手段の表示位置とのズレを
補正するために前記表示手段に基準点を表示する座標検
出・表示装置において、任意に指定された座標に応じた
点を前記基準点とする制御手段を備えることを要旨とす
る。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の装置において、前記制御手段は、前記任意に指定され
た座標の値を前記基準点の座標値とすることを要旨とす
る。請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の装置に
おいて、予め複数の基準点の候補が設定されており、前
記制御手段は、前記任意に指定された座標に近接する基
準点を前記基準点候補から選択することを要旨とする。
【0015】請求項4に記載の発明は、入力位置の座標
を検出する検出手段と、該検出手段により検出された前
記位置座標を表示する表示手段とを重ねて配置し、この
検出手段の入力位置と表示手段の表示位置とのズレを補
正するために前記表示手段に基準点を表示する座標検出
・表示装置において、任意の点の指定に基づき、前記検
出手段により検出された検出座標に応じた点を基準点と
して前記表示手段に表示する制御手段を備えることを要
旨とする。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の装置が前記表示手段に表示された指標を任意の方向へ
移動させる移動手段を備え、前記制御手段は前記検出座
標に応じた点を指標として前記表示手段に表示する。
【0017】請求項6に記載の発明は、請求項4に記載
の装置が予め設定された複数の基準点候補の座標を記憶
する記憶手段を備えており、前記制御手段は、任意に指
定された点の検出座標に近接する前記基準点候補を選択
し、その選択された基準点候補を前記記憶手段から読み
出して基準点として前記表示手段に表示することを要旨
とする。
【0018】請求項7に記載の発明は、入力位置の座標
を検出する検出手段と、該検出手段により検出された前
記位置座標を表示する表示手段とを重ねて配置し、前記
検出手段の検出面及び表示手段の画面のぞれぞれに対応
して原点となる検出座標及び表示座標をもつ第1基準点
と、その第1基準点とともに矩形をなすように配置され
た少なくとも2つの第2基準点とを設け、その第1及び
第2基準点の各座標値を用いて、同第1及び第2基準点
で形成される矩形領域内での前記検出手段の入力位置と
表示手段の表示位置とのズレを補正する座標検出・表示
装置において、前記矩形領域内における任意の点の指定
に基づき、前記検出手段により検出された検出座標に応
じた点を新たな前記第1基準点として前記表示手段に表
示する制御手段を備えたことを要旨とする。
【0019】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の装置において、前記制御手段は、新たな第1基準点の
表示座標及び、その基準点に対するポイント入力に応じ
た前記検出手段の検出座標に基づいて、前記第2基準点
の表示座標及び検出座標を生成することを要旨とする。
【0020】請求項9に記載の発明は、請求項7に記載
の装置において、前記制御手段は、新たな第1基準点の
表示座標に基づいて、前記第2基準点の表示座標を生成
し、該第2基準点を前記表示手段に表示することを要旨
とする。
【0021】請求項10に記載の発明は、請求項9に記
載の装置において、前記制御手段は、前記表示手段に表
示された第2基準点に対するポイント入力に応じて、前
記検出手段により検出された検出座標を前記第2基準点
の検出座標とすることを要旨とする。
【0022】請求項11に記載の発明は、請求項7に記
載の装置が予め設定された複数の前記第1基準点候補の
座標を記憶する記憶手段を備えており、前記制御手段
は、任意の点の指定に基づき、前記検出手段により検出
された検出座標に近接する前記第1基準点候補を選択
し、その選択された第1基準点候補を前記記憶手段から
読み出して第1基準点として前記表示手段に表示するこ
とを要旨とする。
【0023】請求項12に記載の発明は、請求項7〜1
1のいずれか1項に記載の装置が、前記新たな第1及び
第2基準点をキャンセルするキャンセル手段を備えてい
ることを要旨とする。
【0024】請求項13に記載の発明は、請求項1〜1
のいずれか1項に記載の装置が、データの入力を行う
ための通常モード、及び基準点を表示するためのモード
のいずれかを選択する選択手段を備えていることを要旨
とする。
【0025】請求項14に記載の発明は、請求項13
記載の装置において、前記選択手段は、操作キーである
ことを要旨とする。
【0026】請求項15に記載の発明は、請求項13
記載の装置において、前記選択手段は、前記表示手段に
表示された選択情報であることを要旨とする。
【0027】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、制御手段によ
り任意に指定された座標に応じた点が基準点として表示
される。そして、その表示された基準点のポイント入力
により検出された検出座標と、基準点の表示座標との差
に基づいて、入力位置と表示位置とのズレが補正され
る。従って、複数ある基準点全てについて座標補正操作
を行う必要がなく、かつズレが生じている領域に対して
任意に基準点を設定することができ、座標補正効果が高
まる。又、請求項2に記載の発明によれば、制御手段が
任意に指定された座標の値を基準点の座標値とすること
により、その任意に指定された座標が基準点の表示座標
となる。又、請求項3に記載の発明によれば、制御手段
は、任意に指定された座標に近接する基準点を基準点候
補から選択する。そして選択された基準点候補が表示手
段に表示される。
【0028】請求項4に記載の発明によれば、制御手段
により任意の点の指定に基づき、検出手段により検出さ
れた検出座標に応じた点が基準点として表示手段に表示
される。そして、その基準点に対するポイント入力に応
じて検出手段により検出された検出座標と、基準点の表
示座標との差に基づいてズレが補正される。
【0029】請求項5に記載の発明によれば、制御手段
により検出座標に応じた点が指標として表示手段に表示
される。そして、移動手段により指標が任意の点へ移動
し、その移動量に応じて見かけの指標が検出され、その
検出された検出座標と、指標の表示座標との差に基づい
てズレが補正される。
【0030】請求項6に記載の発明によれば、制御手段
により任意に指定された点の検出座標に近接する基準点
候補が選択され、記憶手段から読み出されて基準点とし
て表示手段に表示される。そして、その基準点の検出座
標と、選択された基準点候補の表示座標との差に基づい
てズレが補正される。
【0031】請求項7に記載の発明によれば、制御手段
により矩形領域内における任意の点の指定に基づき、検
出手段により検出された検出座標に応じた点が新たな第
1基準点として表示手段に表示される。そして、その第
1表示点に対するポイント入力に応じて検出手段により
検出された検出座標と、表示点の表示座標とをもつ新た
な第1基準点及び、その第1基準点に対応した第2基準
点が付加される。
【0032】請求項8に記載の発明によれば、制御手段
により新たに付加された第1基準点の表示座標及び、そ
の第1基準点のポイント入力に応じて検出された検出座
標に基づいて、第2基準点の表示座標及び検出座標が生
成される。
【0033】請求項9に記載の発明によれば、制御手段
により新たな第1基準点の表示座標に基づいて、第2基
準点の表示座標が生成され、その第2基準点が表示手段
に表示される。
【0034】請求項10に記載の発明によれば、制御手
段は表示手段に表示された第2基準点に対するポイント
入力に応じて、検出手段により検出された検出座標を第
2基準点の検出座標とする。
【0035】請求項11に記載の発明によれば、制御手
段により任意に指定された点の検出座標に近接する第1
基準点候補が選択され、記憶手段から読み出されて第1
基準点として表示手段に表示される。そして、この第1
基準点に対するポイント入力に応じた検出座標と、選択
された第1基準点候補の表示座標とをもつ新たな第1基
準点及び、その第1基準点に対応した第2基準点が付加
される。
【0036】請求項12の記載によれば、キャンセル手
段により新たな第1及び第2基準点がキャンセルされ
る。
【0037】請求項13〜15に記載の発明によれば、
選択手段により、通常モード及び基準点を表示するため
のモードのいずれかが選択される。
【0038】
【実施例】
(第1実施例)以下、本発明を手書き入力表示装置に具
体化した第一実施例を図1〜図3に従って説明する。
【0039】図2に示すように、手書き入力表示装置
は、制御手段としての中央処理装置(以下、CPUとい
う)1,ROM(リード・オンリー・メモリ)2a,書
き換え可能ROM2b及びRAM(ランダム・アクセス
・メモリ)3を備えている。又、手書き入力表示装置
は、表示手段としてのLCD4,ディスプレイ・コント
ローラ5,検出手段としての感圧式タブレット6,A/
D変換器7,各種キー8,及びキー・インターフェース
9を備えている。各装置1〜3,5,7,9は、システ
ムバス10を介して互いに接続されている。
【0040】CPU1は、ROM2aに記憶された作成
用プログラム及びズレ補正用プログラムに基づいて動作
する。その作成用プログラムは、感圧式タブレット6上
での文字や図形等の手書き入力に基づいて、その文字等
を認識してLCD4に表示するルーチンを備えている。
又、ズレ補正用プログラムは、任意の点の指定に基づ
き、タブレット6により検出された検出座標に応じた点
をLCD4に基準点として表示する。又、ズレ補正用プ
ログラムは、この基準点に対するポインティングに応じ
てタブレット6により検出された検出座標と、基準点の
表示座標との差により補正データを求めて表示ズレを補
正するルーチンを備えている。
【0041】RAM3は、CPU1がROM2aに記憶
された作成用プログラムを実行する際に必要なデータを
記憶する。書き換え可能ROM2bは、ズレ補正用プロ
グラムを実行する際に必要なデータを記憶する。
【0042】LCD4はドット画面を備え、CPU1の
動作に応じて手書き入力された文字等を表示するととも
に、手書き入力装置を操作するための各種操作データを
表示する。ディスプレイ・コントローラ5は、CPU1
からの出力信号に応じてLCD4を駆動する。
【0043】感圧式タブレット6は抵抗膜(透明電
極)、フィルム基板及びガラス基板等からなる検出面を
備えており、ペンで手書き入力された文字やポインティ
ングされた操作位置の2次元座標X,Yを電圧値で検出
し、その検出信号をA/D変換器7に出力する。又、感
圧式タブレット6はLCD4上に直接載置されており、
両者は一体化されている。そして、図1に示すように、
感圧式タブレット6の検出面とLCD4のドット画面と
が重ね合わされて検出表示画面Gが構成されている。A
/D変換器7は、入力した検出信号をデジタル信号に変
換し、座標データをCPU1に出力する。
【0044】各種キー8は、図1に示すように、LCD
4及び感圧式タブレット6近傍の装置本体に設けられ、
オンキー11,オフキー12及び選択手段としてのモー
ドキー13を含む。モードキー13は、文字等を手書き
入力する通常モード、基準点により表示ズレを補正する
モードのいずれかを選択する場合に用いられる。キー・
インターフェース9は、各種キー8の操作に対応した信
号をCPU1に出力する。
【0045】使用者は、ペン入力中に表示ズレが大きい
と感じると、この表示ズレを補正するモードとし、表示
ズレが大きい領域部分の1点をポインティングする。C
PU1は、前記ズレ補正プログラムを実行し、使用者に
よる感圧式タブレット6の任意の位置へ点のポインティ
ングに基づき、タブレット6により検出された検出座標
に応じた点をLCD4に基準点として表示させる。その
基準点は、使用者により表示ズレを補正する必要のある
任意の領域中にある。使用者は、この表示された基準点
をポインティングする。CPU1は使用者による表示基
準点のポインティングに応じてタブレット6により検出
された検出座標と、基準点の表示座標との差に対応した
補正データを求めて、その補正データに基づいて表示ズ
レを公知の座標補正方法により補正する。
【0046】又、本実施例では前記基準点を設定する前
に、図1に示すように、感圧式タブレット6の検出表示
画面Gの4箇所のコーナ部において、Q1 〜Q4 を基準
点とした座標補正が、予め補正操作により得られた補正
データに基づいて行われている。そして、感圧式タブレ
ット6はその各基準点Q1 〜Q4 に対応した線形特性を
有している。なお、基準点Q1 〜Q4 の設定方法は従来
技術と同様である。
【0047】次に、上記のように構成された手書き入力
表示装置の作用を図3のフローチャートに従って説明す
る。最初に、オンキー11が押下されて装置が起動状態
にあるものとする。
【0048】基準点を設定する場合、ステップ(以下、
ステップをSという)1において、使用者によりモード
キー13が押下されると、CPU1は通常モードからズ
レ補正モードに移行する。
【0049】S2において、図1に示すように、使用者
がペン14を用いて表示ズレが大きいと感じる任意の点
AAをポインティングすると、感圧式タブレット6がそ
の点AAの座標(x,y)を検出し、その検出信号をA
/D変換器7がデジタル信号に変換して検出座標データ
としてCPU1へ出力する。S3において、CPU1
は、検出座標データに基づいて、その検出座標(x,
y)を表示座標(x1 ,y1 )とし、その表示座標(x
1 ,y1 )をもつ点BBを基準点としてディスプレイ・
コントローラ5を介してLCD4に表示する。この場
合、入力点AAと表示点BBとはズレている。
【0050】次いで、S4において、使用者がペン14
(図1に二点鎖線にて図示)を用いて基準点BBに一致
するタブレット6面をポインティングすると、その感圧
式タブレット6がそのポインティング点の座標(x2 ,
y2 ) を検出し、A/D変換器7がその検出信号をデジ
タル信号に変換してCPU1へ出力する。S5におい
て、CPU1は、その検出座標(x2 ,y2 ) と先の表
示座標(x1 ,y1 )との差に応じた補正データを演算
し、その補正データと、予め得られたQ1 〜Q4を基準
点とした補正データとに基づいて表示ズレを補正する。
そして、CPU1はこの新たに求められた補正データを
書き換え可能ROM2bに格納する。
【0051】そして、S6において、再びモードキー1
3が押下されると、CPU1はズレ補正モードから通常
モードに移行してズレ補正のルーチンが終了する。モー
ドキー13が押下されず、S2で別の領域で任意の点A
Aが新たにポインティングされた場合には、前記S3以
降の処理によって表示ズレが補正される。この時は、予
め得られたQ1 〜Q4 を基準点とした補正データ、先ほ
ど検出した補正データ、及び今回演算された補正データ
により、表示ズレが補正される。
【0052】上記したように本実施例によれば、検出表
示画面Gの任意の点AAのポインティングに基づき、タ
ブレット6で検出された検出座標に応じた点BBを基準
点としてLCD4に表示するようにした。そして、この
基準点BBをポインティングすることにより、検出座標
と表示座標との差により表示ズレを補正するようにし
た。従って、基準点を無数に設定することが可能とな
る。つまり、表示ズレが発生し、この補正が必要とする
領域に必要な数、必要な密度で基準点を設定することが
できる。又、任意の領域について基準点を設定できるこ
とで、必要最小限の座標補正操作による座標補正が可能
となるばかりでなく、補正が必要な領域についてのみ座
標補正を行うことにより、座標補正効果を高めることが
できる。
【0053】又、通常モードとズレ補正モードとをモー
ドキー13の押下により選択するようにしたことによ
り、通常モードで文字等を手書き入力する際にズレが生
じた場合、そのモードキー13を押下することで、直ち
にズレ補正モードに移行することができる。
【0054】(第2実施例)次に、第2実施例について
説明する。この実施例では、基準点としての点BBがカ
ーソル(指標)にて表示され、そのカーソルをペン先の
指示する点AAまで移動させて表示ズレを補正する。
【0055】図4に示すように、各種キー8は、カーソ
ルを4方向(上下左右)に移動させるための移動手段と
してのカーソルキー15a〜15dを含んでいる。CP
U1は、使用者による感圧式タブレット6の任意の位置
への点のポインティングに基づいて、その検出座標に応
じた点をLCD4に指標であるカーソル16として表示
させる。CPU1は、そのカーソルキー15a〜15d
のいずれかの押下に基づいて、カーソル16を1画素ず
つ前記4方向のいずれかに移動させ、そのカーソル16
がポインティング点まで移動した時点でカーソル16の
移動量を演算する。そして、CPU1はその移動量に応
じて見かけのカーソル16の位置の座標を検出し、その
検出座標とカーソル16の表示座標との差により表示ズ
レを補正する。
【0056】すなわち、使用者がペン14を用いて表示
ズレの大きい任意の点AAをポインティングすると、C
PU1は、その点AAの検出座標(x,y)を表示座標
(x1 ,y1 )としてカーソル16をLCD4に表示す
る。この時、点AAとカーソル16とはズレている。次
いで、使用者が点AAのポインティングを継続した状態
で、カーソルキー15a〜15dを操作してカーソル1
6をペン先の点AAまで移動させると、CPU1はその
移動量を演算して見かけのカーソル16の位置座標(x
2 ,y2 ) を検出し、その検出座標(x2 ,y2 ) と先
の表示座標(x1 ,y1 )との差により表示ズレを補正
する。従って、上記したように第2実施例では、前記第
1実施例と同様の効果を得ることができる。
【0057】(第3実施例)次に、第3実施例について
説明する。この実施例では、モードキー13の代わりに
補正モード移行用のアイコンがLCD4に表示される点
が前記第1実施例と異なる。
【0058】図5に示すように、CPU1は、ROM2
aに記憶された選択情報としての各種アイコン17をL
CD4に表示させる。そのアイコン17は、手書き入力
表示装置を操作するための各種情報であって、ズレの補
正モード移行用のアイコン17aを含む。そして、CP
U1は、そのアイコン17aが表示された領域をペン1
4にて押圧することにより、通常モードから補正モード
に移行する。
【0059】補正モードに移行した後は第1実施例と同
様の処理が行われ、点BBをポインティングした後、C
PU1は表示ズレを補正して自動的に通常モードに復帰
させる。
【0060】上記したように第3実施例においては、第
1実施例と同様の効果を得ることができるとともに、補
正モード移行のためのモードキーを別途設ける必要がな
く、部品点数を少なくすることができる。
【0061】(第4実施例)次に、第4実施例について
説明する。その前に第1実施例についてまとめて説明す
る。第1実施例では、補正モード時に、使用者が任意に
ポインティングした点AAの座標(x,y)を検出し、
この検出座標(x,y)を基準点の表示座標(x1 ,y
1 )として、基準点BBをLCD4に表示している。こ
の後は、従前の座標補正方法と同様に使用者は、この表
示された点BBに一致するタブレット面をポインティン
グする。そして、このポインティングした点の座標(x
2 ,y2 )を検出し、この検出座標(x2 ,y2 )と表
示座標(x1 ,y1 )との差によりこの周辺領域の座標
補正を行う。
【0062】このように、第1実施例では使用者が任意
にポインティングした点AAの座標に応じた点BBを基
準点として座標補正を行っているが、第4実施例では、
予め設定された複数の基準点を利用して座標補正を行
う。
【0063】図6に示すように、タブレット6の検出表
示画面Gには、予め20個の基準点bb1 〜bb20が設
定されている。各基準点bb1 〜bb20に対しては表示
ズレの補正処理が行われており、それぞれの補正データ
が書き換え可能ROM2bに格納されている。なお、図
6では、複数の基準点を説明するために図示したが、実
際には複数の基準点は同時には表示されない。そして、
例えば経時劣化により画面Gの中央部に表示ズレが発生
すると、使用者はズレ補正モードにして、この中央部を
ポインティングする。CPU1は、このポインティング
により検出された座標(x,y)に最も近い座標(x1
,y1 )をもつ基準点bb8を選択し、その基準点b
b8をLCD4に表示する。そして、CPU1は、基準
点bb8を基準点とした座標補正処理を行う。
【0064】すなわち、CPU1は、この選択された基
準点bb8 の座標(x1 ,y1 )を基準点の表示座標と
してドット表示させる。この後は前記実施例と同様に使
用者は、その表示された基準点に一致するタブレット6
の検出面をポインティングする。そして、CPU1は、
このポインティングした点の検出座標(x2 ,y2 )
と、基準点bb8 の表示座標(x1 ,y1 )との差によ
り、この基準点bb8に対応する補正データを求める。
【0065】そして、CPU1は、書き換え可能ROM
2aに予め格納された基準点bb1〜bb20の20個
の補正データのうち、基準点bb8に対応する補正デー
タを上述の新たに求められた補正データに書き換える
(置換する)。そして、CPU1は、置換後の20個の
補正データを用いて表示ズレを補正する。
【0066】上記したように第4実施例では座標補正の
ために設けられた複数の基準点を、任意の点の指定に応
じて選択的に表示することができるので、補正が必要な
部分のみ座標補正できる。言い換えると、補正が不要な
部分の基準点は表示されないので、座標補正操作をしな
くてもよく、補正操作が少なくてすむ。
【0067】(第5実施例)次に、第5実施例について
説明する。この実施例では表示ズレを補正する際に、4
つの点の座標を用いるという点が前記第1実施例と異な
る。
【0068】図7に示すように、感圧式タブレット6の
検出表示画面Gの左上、右下及び左下の各コーナ部に
は、基準点C1 〜C3 が配置されている。各基準点C1
〜C3に対しては表示ズレの補正処理が行われており、
図8(a)に示すように、タブレット4の検出座標及び
LCD6の表示座標が書き換え可能ROM2bに参照テ
ーブルとして格納されている。このタブレット4及びL
CD6は、検出表示画面Gの左上に原点をもち、X軸の
正の向きが水平右向き、Y軸の正の向きが垂直下向きと
なるような座標系を用いている。そして、基準点C1 は
第1基準点として原点となる検出座標(x1,y1) 及び表示
座標(X1,Y1) をもつ。2つの基準点C2,C3 は、第2基
準点としてその基準点C1 とともに矩形をなすような位
置の検出座標〔C2(x2,y2), C3(x1,y2)〕及び、表示座
標〔C2(X2,Y2), C3(X1,Y2)〕をもつ。
【0069】CPU1は、基準点C1 〜C3 で形成され
る矩形領域内において入力された点の検出座標(x,y)
と、書き換え可能ROM2bに格納された基準点C1 〜
C3 の検出座標及び表示座標とを用いて、以下の式に従
って表示座標(X,Y)を得る。
【0070】 X =x1+〔(x2 −x1)/(X2−X1) 〕・x +〔(x2 −x1)/(Y2 −Y1) 〕・y Y =y1+〔(y2 −y1)/(X2−X1) 〕・x +〔(y2 −y1)/(Y2 −Y1) 〕・y 又、使用者がズレ補正モードにして、検出表示画面Gを
ポインティングすると、CPU1は、このポインティン
グされた点の検出座標を第1基準点の表示座標として、
その第1基準点をLCD4に表示する。CPU1は、使
用者によるその第1基準点のポインティングにより得ら
れた検出座標と、先の表示座標とに基づいて、第1基準
点に対応する複数の第2基準点の検出座標及び表示座標
を生成する。その各第2基準点は、第1基準点と前記基
準点C1 〜C3 とともに複数の分割矩形をなすような位
置にそれぞれ配置される。そして、CPU1は生成され
た第2基準点の検出座標及び表示座標を追加テーブルと
して書き換え可能ROM2bに格納し、その追加テーブ
ル及び前記参照テーブルを用いて表示ズレの補正を行
う。すなわち、第1及び第2基準点と、前記基準点C1
〜C3 とによって複数の分割矩形領域が形成され、CP
U1はそれぞれの矩形領域内において対応する基準点の
検出座標と表示座標とを用いて、上記式の座標値を入れ
替えて表示ズレの補正を行う。
【0071】又、各種キー8には、新たに付加された第
1基準点及びその第1基準点に対応した第2基準点をキ
ャンセルするためのキャンセルキー14が含まれてい
る。そして、CPU1は、そのキャンセルキーが押下さ
れる毎に、最新の第1及び第2基準点の検出座標及び表
示座標を追加テーブルから徐々に消去する。
【0072】例えば、図7に示すように、ズレ補正モー
ドのときに検出表示画面Gの中央部をポインティングし
たとする。すると、CPU1は、その点AAの検出座標
を第1基準点C4 の表示座標(X4,Y4) として、その第1
基準点C4 を表示する。続いて、CPU1は、その第1
基準点C4 のポインティングに応じて検出された検出座
標(x4,y4) と、先の表示座標(X4,Y4) とに基づいて、第
1基準点C4 に対応する4つの第2基準点C5 〜C8 の
検出座標及び表示座標をそれぞれ生成する。すなわち、
CPU1は、第2基準点C5 〜C8 が第1基準点C4 を
中心として上下左右方向にそれぞれ配置され、かつ第1
基準点C4 と基準点C1 〜C3 とともに4つの分割矩形
をなすような位置の検出座標〔C5(x4,y4), C6(x1,
y4), C7(x2,y4), C8(x4,y2)〕及び、表示座標〔C5(X
4,Y1), C6(X1,Y4), C7(X2,Y4), C8(X4,Y2)〕を生成
する。そして、CPU1は、生成された第2基準点C5
〜C8の表示座標及び検出座標を図8(b)に示すよう
に、追加テーブルとして書き換え可能ROM2bに格納
する。そして、ズレ補正モードが解除された後、通常モ
ードにおいてCPU1は手書き入力に応じて書き換え可
能ROM2bに格納された基準点C1 〜C3 の参照テー
ブルと、第1及び第2基準点C4 〜C8 の追加テーブル
とを用いて入力位置を表示する。図7に示すように、例
えば、基準点C1,第1基準点C4 及び第2基準点C5,C
6 で形成される分割矩形領域内において点Dが入力され
た場合、CPU1は、点Dの検出座標(x,y)と、基準点
C1 ,第1基準点C4 及び第2基準点C5 の検出座標及
び表示座標とを用いて、以下の式に従って表示座標(X,
Y)を得る。
【0073】 X =x1+〔(x4 −x1)/(X4−X1) 〕・x +〔(x4 −x1)/(Y4 −Y1) 〕・y Y =y1+〔(y4 −y1)/(X4−X1) 〕・x +〔(y4 −y1)/(Y4 −Y1) 〕・y 上記のようにして設定された第1基準点C4 をキャンセ
ルする場合には、補正モードにして、キャンセルキー1
4を押下する。すると、CPU1はその第1及び第2基
準点C4 〜C6 に対応する追加テーブルを書き換え可能
ROM2bから消去する。
【0074】上記したように第5実施例においては、4
つの点の座標を用いた表示ズレの補正方法においても、
任意の領域について基準点を設定できるので、必要最小
限の座標補正操作による座標補正を行うことができると
ともに、新たに基準点が付加されるので、座標補正効果
を高めることができる。
【0075】(第6実施例)次に、第6実施例について
説明する。この実施例では基準点を付加する際に、予め
設定された複数の基準点を利用して座標補正を行う点が
前記第5実施例とは異なる。
【0076】図9に示すように、タブレット6の検出表
示画面Gには、予め20個の基準点H1 〜H20が設定さ
れている。各基準点H1 〜H20に対しては表示ズレの補
正処理が行われており、各基準点H1 〜H20の検出座標
及び表示座標の参照テーブル(図示せず)が書き換え可
能ROM2bに格納されている。
【0077】CPU1は、ズレ補正モードにおいて、検
出表示画面Gのポインティングされた点の検出座標に最
も近い座標をもつ基準点を選択し、その基準点を第1基
準点としてLCD4に表示する。そして、CPU1はそ
の表示された第1基準点のポインティングに応じて、第
2基準点の検出座標及び表示座標を生成する。
【0078】 ズレ補正モードにおける、補正位置指定
から、第1基準点、第2基準点の座標生成に至るまでの
過程を詳述する。まず、ズレ補正モードに入ると使用者
は検出表示画面G上において、補正したい箇所をポイン
ティングする。ここで検出された点が点(AA)であ
る。次にCPU1は、点(AA)に最も近い基準点を第
1基準点として、予め設定された20個の基準点の中か
ら選び出す。図9の例では、点(H8)が第1基準点と
して選ばれている。ここで、第1基準点(H8)は、表
示座標(X8,Y8)を有しているので、これを検出表示画
面G上に表示する。図9上では、全点を検出座標で表し
ているので、点(H8)の表示座標は省略している。
のステップとして、使用者は、画面G上に表示された点
をポインティングする。CPU1は、この段階で点(H
8)をポインティングしたときの点(CC)なる座標を
検出して、最新のズレ状況のデータを得る。そして、既
に設定されて いる第1基準点(H8)の検出座標の内容
(書き換え可能ROM2aに格納されている。)を新た
に検出された点(CC)なる検出座標(x8,y8)に書き
換える。なお、図9において、点(CC)なる新しい検
出座標(x8,y8)は、第1基準点(H8)の古い検出座
標(x8,y8)とはズレているが、このズレの存在が補正
用データの修正の必要性を示している。続いて、CPU
1は、点(H8)のポインティングによる点(CC)な
検出座標(x8,y8)と、点(H8)の表示座標(X8,Y
8)とに基づいて、第1基準点(H8)に対応する4つ
の第2基準点(H21〜H24)の検出座標及び表示座
標を図10に示すように生成し、追加テーブルとして書
き換え可能ROM2bに格納する。そして、ズレ補正モ
ードが解除された後、通常モードにおいて参照テーブル
及び追加テーブルを用いて入力位置を表示する。
【0079】上記したように第6実施例においては、前
記第4実施例と同様に任意の点の指定に応じて基準点を
選択的に表示して、補正が必要な部分のみ座標補正でき
る。又、第2基準点が新たに付加されるので、座標補正
効果が高まる。
【0080】(第7実施例)次に、第7実施例について
説明する。この実施例では、ズレ補正モードに移行した
ときに予め設定された複数の基準点を表示し、任意にポ
イント入力された基準点のみ表示ズレの補正処理を行う
点が前記各実施例とは異なる。
【0081】図11に示すように、タブレット6の検出
表示画面Gには、予め20個の基準点J1 〜J20が設定
されている。各基準点J1 〜J20に対しては表示ズレの
補正処理が行われており、それぞれの補正データが書き
換え可能ROM2bに格納されている。
【0082】CPU1は、使用者がズレ補正モードにし
たとき、全ての基準点J1 〜J20を表示する。そして、
使用者が表示ズレの補正が必要であると思われる領域に
表示されている基準点を選択してポインティングする
と、CPU1は、その検出座標と基準点の表示座標との
差により、その選択された基準点に対応する補正データ
を求める。そして、CPU1は、書き換え可能ROM2
aに予め格納された前記選択基準点に対応する補正デー
タを、新たに求められた補正データに書き換える。
【0083】例えば、全ての基準点J1 〜J20が表示さ
れた状態で、使用者が基準点J8,J12,J14を選
択してポインティング(図11における点cc8 , 点cc1
2, 点cc14) すると、CPU1は、その点cc8 の検出座
標と基準点J8の表示座標との差、点cc12の検出座標と
基準点J12の表示座標との差、及び点cc14の検出座標と
基準点J14の表示座標との差により、各基準点J8,J
12,J14に対応する補正データを求める。そして、
CPU1は、書き換え可能ROM2aに予め格納された
基準点J1〜J20の20個の補正データのうち、基準
点J8,J12,J14に対応する補正データを、新た
に求められた各補正データにそれぞれ書き換える。そし
て、CPU1は、置換後の20個の補正データを用いて
表示ズレを補正する。
【0084】上記したように第7実施例においては、表
示された全ての基準点の中から補正が必要と思われる基
準点を選択できるので、座標補正操作を少なくすること
ができる。
【0085】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、以下のように実施してもよい。 (1)図12に示すように、上記第5実施例において、
第1基準点C4 及び第2基準点C4a〜C4dが設定された
後、新たに第1基準点C5 を任意に設けた場合、その第
1基準点C5 に対応する第2基準点を以下のようにして
設定してもよい。すなわち、基準点C1 〜C3 とともに
矩形をなす位置の第2基準点C5a〜C5dが設定される。
又、第1基準点C4 と第2基準点C4dとを結ぶ線と、第
1基準点C5 と第2基準点C5aとを結ぶ線との交点に位
置する第2基準点C5e、及び第1基準点C4 と第2基準
点C4bとを結ぶ線と、第1基準点C5 と第2基準点C5c
とを結ぶ線との交点に位置する第2基準点C5fが設定さ
れる。そして、このように設定された第1及び第2基準
点C4,C4a〜C4d, C5,C5a〜C5fと、基準点C1〜C3
とによって、9つの分割矩形領域が形成される。
【0086】(2)上記(1)において、例えば、検出
表示画面Gの中央部に点Pがポイント入力された場合、
CPU1は、その点Pを含む3つの分割領域を形成する
各基準点の座標を用いて、それぞれ得られた点Pの3つ
の表示座標の平均をとるようにしてもよい。すなわち、
点Pの第1表示座標は、分割領域E1 において第1及び
第2基準点C4,C5 ,C5fの各座標を用いて得られる。
第2表示座標は、分割領域E2 において基準点C1,第1
及び第2基準点C5 ,C5cの各座標を用いて得られる。
第3表示座標は、分割領域E3 において第1及び第2基
準点C4,C4b並びに基準点C2 の各座標を用いて得られ
る。このようにすると、入力位置と表示位置とのズレの
補正精度を高めることができる。
【0087】(3)上記第5実施例では、CPU1が第
1基準点に対応する複数の第2基準点の検出座標及び表
示座標を生成するようにしたが、代わりに、表示座標の
みを生成して各第2基準点を表示し、その第2基準点の
ポインティングにより検出された座標を、第2基準点の
検出座標としてもよい。このようにすると、実用に即し
た第2基準点の検出座標を得ることができる。
【0088】(4)上記第1〜3及び5実施例におい
て、ズレ補正モードに移行したときに設定された基準点
(第1及び第2基準点)を全て表示するようにしてもよ
い。このようにすると、表示ズレの補正状況を一見して
確認することができる。
【0089】(5)上記各実施例では、感圧式タブレッ
ト6すなわち抵抗膜方式のタブレットに具体化したが、
代わりに、電磁誘導方式のタブレットや静電容量方式の
タブレットに具体化してもよい。
【0090】(6)LCD4以外にプラズマディスプレ
イ,LED(発光ダイオード)ディスプレイ,及びエレ
クトロ・ルミネッセンス(EL)等のフラットディスプ
レイやCRTに具体化してもよい。
【0091】(7)上記第2実施例では、カーソルキー
15a〜15dを設けたが、そのカーソルキーをLCD
4に表示させ、各カーソルキーの表示領域をポインティ
ングすることによりカーソルを移動させるようにしても
よい。このようにすれば、カーソルキー15a〜15d
を設ける必要がなく、部品点数を少なくすることができ
る。
【0092】(8)上記第3実施例では、補正モードに
移行して点BBをポインティングした後、表示ズレを補
正するようにしたが、通常モード復帰前に表示ズレを補
正するか否かを使用者が選択するための情報をLCD4
に表示させるようにしてもよい。
【0093】上記実施例から把握できる請求項以外の発
明について、以下に効果とともに記載する。 (1)請求項7に記載の装置において、複数の任意の点
の指定に基づき、新たに設定された第1及び第2に基準
点により形成される複数の分割矩形領域が互いに重なり
合う領域が存在するとき、制御手段は、その重なり合う
領域内におけるズレ補正のためのデータを前記各分割矩
形領域それぞれについて求め、その求められた各データ
を平均化する。このようにすると、入力位置と表示位置
とのズレの補正精度を高めることができる。
【0094】(2)請求項15に記載の装置において、
移動手段は、ドット画面に表示され、指標を4方向に移
動させる操作キーである。このようにすれば、部材とし
ての操作キーを設ける必要がなく、部品点数を少なくす
ることができる。
【0095】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、基
準点による座標補正操作を少なくすることができるとと
もに、高い座標補正効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の手書き入力表示装置を示す概略正
面図。
【図2】手書き入力表示装置の電気的構成を示すブロッ
ク図。
【図3】ズレ補正ルーチンを示すフローチャート。
【図4】第2実施例の手書き入力表示装置を示す概略正
面図。
【図5】第3実施例の手書き入力表示装置を示す概略正
面図。
【図6】第4実施例の手書き入力表示装置を示す概略正
面図。
【図7】第5実施例の手書き入力表示装置を示す概略正
面図。
【図8】検出座標と表示座標とのテーブルで、(a)は
参照テーブル、(b)は追加テーブルを示す説明図。
【図9】第6実施例の手書き入力表示装置を示す概略正
面図。
【図10】検出座標と表示座標とのテーブルを示す説明
図。
【図11】第7実施例の手書き入力表示装置を示す概略
正面図。
【図12】その他の実施例の手書き入力表示装置を示す
概略正面図。
【図13】従来例の手書き入力表示装置の設定基準点を
示す概略正面図。
【図14】従来例の別の設定基準点を示す概略正面図。
【図15】従来例の更に別の設定基準点を示す概略正面
図。
【符号の説明】
1…制御手段としてのCPU、4…表示手段としてのL
CD、6…検出手段としての感圧式タブレット、13…
選択手段としてのモードキー、15a〜15d…移動手
段としてのカーソルキー、17a…選択手段としてのア
イコン(選択情報)。

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力装置の座標を検出する検出手段
    (6)と、該検出手段(6)により検出された前記位置
    座標を表示する表示手段(4)とを重ねて配置し、この
    検出手段(6)の入力位置と表示手段(4)の表示位置
    とのズレを補正するために前記表示手段(4)に基準点
    を表示する座標検出・表示装置において、 任意に指定された座標に応じた点を前記基準点とする制
    御手段(1)を備えることを特徴とする座標検出・表示
    装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段(1)は、前記任意に指定
    された座標値を前記基準点の座標値とすることを特徴と
    する請求項1に記載の座標検出・表示装置。
  3. 【請求項3】 前記座標検出・表示装置は、予め複数の
    基準点の候補が設定されており、 前記制御手段(1)は、前記任意に指定された座標に近
    接する基準点を前記基準点候補から選択することを特徴
    とする請求項1に記載の座標検出・表示装置。
  4. 【請求項4】 入力装置の座標を検出する検出手段
    (6)と、該検出手段(6)により検出された前記位置
    座標を表示する表示手段(4)とを重ねて配置し、この
    検出手段(6)の入力位置と表示手段(4)の表示位置
    とのズレを補正するために前記表示手段(4)に基準点
    を表示する座標検出表示装置において、 任意の点の指定に基づき、前記検出手段(6)により検
    出された検出座標に応じた点を基準点として前記表示手
    段(4)に表示する制御手段(1)を備えることを特徴
    とする座標検出・表示装置。
  5. 【請求項5】 前記座標検出・表示装置は、前記表示手
    段(4)に表示された指標(16)を任意の方向へ移動
    させる移動手段(5a〜5d)を備え、前記制御手段
    (1)は、前記検出座標に応じた点を指標(16)とし
    て前記表示手段(4)に表示することを特徴とする請求
    項4に記載の座標検出・表示装置。
  6. 【請求項6】 前記座標検出・表示装置は、予め設定さ
    れた複数の基準点候補の座標を記憶する記憶手段(2
    a)を備えており、前記制御手段(1)は、前記任意に
    指定された点の検出座標に近接する基準点を前記基準点
    候補から選択し、その選択された基準点候補を前記記憶
    手段(2a)から読み出して基準点として前記表示手段
    (4)に表示することを特徴とする請求項4に記載の座
    標検出・表示装置。
  7. 【請求項7】 入力装置の座標を検出する検出手段
    (6)と、該検出手段(6)により検出された前記位置
    座標を表示する表示手段(4)とを重ねて配置し、前記
    検出手段(6)の検出面及び表示手段(4)の表示画面
    のそれぞれに対応して原点となる検出座標及び表示座標
    を持つ第1基準点と、その第1基準点と共に矩形をなす
    ように配置された少なくとも2つの第2基準点とを設
    け、その第1及び第2基準点の各座標値を用いて、同第
    1及び第2基準点で形成される矩形領域内での前記検出
    手段(6)の検出位置と表示手段(4)の表示位置との
    ズレを補正する座標検出・表示装置において、 前記矩形領域内における任意の点の指定に基づき、前記
    検出手段(6)により検出された検出座標に応じた点を
    新たな前記第1基準点として前記表示手段(4)に表示
    する制御手段(1)を備えることを特徴とする座標検出
    ・表示装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段(1)は、新たな第1基準
    点の表示座標及び、その基準点に対するポイント入力に
    応じた前記検出手段(6)の検出座標に基づいて、前記
    第2基準点の表示座標及び検出座標を生成することを特
    徴とする請求項7に記載の座標検出・表示装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段(1)は、新たな第1基準
    点の表示座標に基づいて、前記第2基準点の表示座標を
    生成し、該第2基準点を前記表示手段(4)に表示する
    ことを特徴とする請求項7に記載の座標検出・表示装
    置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段(1)は、前記表示手段
    (4)に表示された第2基準点に対するポイント入力に
    応じて、前記検出手段(6)により検出された検出座標
    を前記第2基準点の検出座標とすることを特徴とする請
    求項9に記載の座標検出・表示装置。
  11. 【請求項11】 前記座標検出・表示装置は、予め設定
    された複数の前記第1基準点候補の座標を記憶する記憶
    手段(2a)を備えており、前記制御手段(1)は、任
    意の点の指定に基づき、前記検出手段(6)により検出
    された検出座標に近接する第1基準点候補を選択し、そ
    の選択された第1基準点候補を前記記憶手段(2a)か
    ら読み出して、第1基準点として前記表示手段(4)に
    表示することを特徴とする請求項7に記載の座標検出・
    表示装置。
  12. 【請求項12】 前記座標検出・表示装置は、前記新た
    な第1及び第2基準点をキャンセルするキャンセル手段
    (14)を備えていることを特徴とする請求項7から1
    1のいずれかに記載の座標検出・表示装置。
  13. 【請求項13】 前記座標検出・表示装置は、データの
    入力を行うための通常モード、及び基準点を表示するた
    めのモードのいずれかを選択する選択手段を備えている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれか1項
    に記載の座標検出・表示装置。
  14. 【請求項14】 前記選択手段は、操作キー(13)で
    あることを特徴とする請求項13に記載の座標検出・表
    示装置。
  15. 【請求項15】 前記選択手段は、前記表示手段(4)
    に表示された選択情報(17a)であることを特徴とす
    る請求項13に記載の座標検出・表示装置。
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