JP3123657U - 放射線防護衣 - Google Patents

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Abstract

【課題】 片手での装脱着が容易で、簡便に装脱着を行うことのできる放射線防護衣を提供すること。
【解決手段】 放射線遮蔽能を有する放射線遮蔽材によって前身頃と後身頃とを連接一体に形成した身体用衣であって、前記前身頃又は後身頃の左右いずれか一方の側に該身体用衣を固定させるためのベルトを取付けた放射線防護衣。
前記ベルトの片面、及び前身頃の側部から着用者の腹部に至る部分の表面に、該ベルトを着用者の腰部から腹部にわたる領域の少なくとも一部分に巻き付け、着脱自在に密着固定させるための面ファスナーを設け、さらに、前記ベルトの少なくとも一部分には、張力に応じて伸縮し得る可撓性の素材からなる伸縮部を設けることが好ましい。
【選択図】 図3

Description

本考案は医療分野におけるX線撮影時の技術者や、原子力発電所等での炉内作業、理工学分野におけるアイソトープ取扱い作業等、放射線被曝を受ける可能性のある場所での作業者を、X線、低エネルギーのγ線、β線等の放射線から保護するために使用される放射線防護衣に関する。
放射線防護衣は鉛、鉛化合物、タングステン、スズ等の重金属を主材とする放射線遮蔽シートまたはその積層体の表面に合成樹脂、繊維、ゴム、又はこれらの複合体からなるシートを被覆した放射線防護材の裁断片を所定の形状に縫製して、エプロン、コート、スカート、マント等の身体用衣としたものである(例えば特許文献1、2等参照)。
図7は従来のエプロンタイプの放射線防護衣の一例を後からみた斜視図を例示するものである。本例の放射線防護衣101は、放射線遮蔽能を有する放射線遮蔽材からなる前身頃102、肩部106、及び後身頃103を連接してエプロンタイプの身体用衣に形成するとともに、後身頃103の両側部における着用者の腰部近傍にそれぞれベルト110,110を取り付けてなる。
使用に際しては、襟ぐり108から頭部(顔部分)を挿通し、また、左右の袖ぐり109,109からは両腕を挿通した後、左右のベルト110,110を背面において結ぶか、着用者の背面(腰部付近)で交差させてそれぞれの先端部を着用者の胴まわりに沿って前身頃102側に回し、両ベルト110,110の先端に取り付けられたバックル等の係止手段(図示せず)により放射線防護衣101を着用者の腰部近傍に固定させるようになっている。
また、着用者の肩部から膝辺りまでを放射線遮蔽材で覆う前身頃と後身頃とを、そのいずれか一方に設けた左右に開閉し得る合わせ部を除いて連接一体に縫製したコートタイプの身体用衣からなる従来の放射線防護衣においても、前身頃又は後身頃のそれぞれ左右両方にベルトが取付けられており、前記エプロンタイプの放射線防護衣と同様、着用者は前身頃または後身頃に設けられた合わせ部を左右に開いてその襟ぐり及び袖ぐりから頭部(顔部分)及び両腕をそれぞれ挿通して装着した後、この左右2本のベルトを背面で結びつけるか、左右から着用者の腰部に沿って前面に回して両ベルトの先端に取り付けられたバックル等の係止手段により固定するようになっている。
このように、図7に例示の放射線防護衣をはじめ、特にエプロンタイプやコートタイプの従来の放射線防護衣では、前身頃又は後身頃における着用者の両脇腹(腰部の左右両側)近傍にそれぞれ左右1対のベルトが取付けられていて、放射線防護衣の装着時に両手でこのベルトを背面で結びつけるか、又は両ベルトの先端部分を把持して着用者の背面で交差させ、着用者の側腰部に沿ってそれぞれのベルトを該ベルトが取り付けられている側とは反対側の前面側に引っ張り、両ベルトを着用者の胴又は腰まわりに巻きつけるようにしながら両ベルトの先端に取り付けられたバックルやベルトの先端面とこれに対応する前身頃の一部分に設けられた面ファスナーなどの一般的な係止手段により、着用した放射線防護衣が着用者の体にフィットし固定されるようになっている。
そのため、このような従来の放射線防護衣は、装脱着する場合は背面での手の操作及び両手での操作が必要であり、作業性が悪く煩わしかった。また、手術作業中等のために術者の片手が塞がっている場合には装脱着ができないという不便さがあった。
さらに、放射線防護衣はその素材が鉛等の重金属で構成されているためかなりの重さがあり、これは着用者にとっては特に肩部に対してかなりの負担となり着用時の大きな問題点であった。
ところが、図7のような従来の防護衣では、ベルトは主に作業中において放射線防護衣が着用者の体を覆い、脱着しないようにするための固定を目的としていて、肩への重さを緩和、すなわち着用したとき着用者が認識する放射線防護衣の重量感を緩和するための特別な工夫はなされてなかった。例えば、腰部に固定するベルトをきつく縛ると一時的に重量を一部腰部や胴回りに分散させることができるが、作業中にベルトに緩みを生じ、いずれ重さは肩に集中するという問題を従来からかかえていた。
実開平1−102898号公報 実開昭63−172999号公報
本考案は前記の点に鑑み、片手での装脱着が容易で、簡便に装脱着を行うことができる放射線防護衣を提供することを課題とする。
本考案者等は下記の構成を採用することによって上記課題の達成を可能にした。(1)放射線遮蔽能を有する放射線遮蔽材により前身頃と後身頃とを連接一体に形成した身体用衣であって、前記前身頃又は後身頃の左右いずれか一方の側に、該身体用衣を固定させるためのベルトが取付けられていることを特徴とする放射線防護衣。
(2)前記ベルトの先端部を含む片面、及び前記前身頃の側部から着用者の腹部に至る部分の表面に、該ベルトを着用者の腰部から腹部にわたる領域の少なくとも一部分に巻き付け、着脱自在に密着固定させるための面ファスナーが設けられていることを特徴とする前記(1)に記載の放射線防護衣。
(3)前記ベルトの少なくとも一部分に張力に応じて伸縮し得る可撓性の素材からなる伸縮部が設けられていることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の放射線防護衣。
(4)前記可撓性の素材がゴム又はゴムとポリエステル繊維からなることを特徴とする前記(3)に記載の放射線防護衣。
(5)前記前身頃は、少なくとも着用者の肩部と、胸部及び腹部から膝辺りまでを覆う部分と、袖ぐりから着用者の脇腹部を経て膝辺りまでを覆う側部とからなり、前記後身頃は少なくとも着用者の肩部と、背部及び腰部を経て膝辺りまでを覆う部分と、着用者の脇腹部を経て膝辺りまでを覆う側部とからなり、前記前身頃又は後身頃のいずれか一方には左右に開閉可能な打合わせ部を有することを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに記載の放射線防護衣。
(6)前記前身頃が少なくとも肩部と、着用者の胸部及び腹部から膝辺りまでに至る前掛部と、袖ぐりから前記前掛部の膝辺りまでを覆う側部とからなり、前記後身頃が少なくとも肩部と、袖ぐりから着用者の脇腹部までを覆う側部と、前記肩部と連なる背当部とからなることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに記載の放射線防護衣。
(7)前記背当部は係止部を介して左右に開閉自在に形成されていることを特徴とする前記(6)に記載の放射線防護衣。
(8)前記背当部の中の一方と前記ベルトとが連接一体に形成されていることを特徴とする前記(6)又は(7)に記載の放射線防護衣。
本考案の放射線防護衣は、前身頃又は後身頃の左右両側部のいずれか一方の側のみに、該放射線防護衣を着用者に固定させるためのベルトを設けるようにしたもので、着用者の片方の手がふさがっていても片手での装脱着が容易で、また、装脱着を簡便に行うことができる。
また、伸縮性のあるベルトを面ファスナーなどの係止手段によって着用者の腰部から腹部に及ぶ、従来よりも広い範囲にわたって固定し得るようにすることにより、着用したとき放射線防護衣の重量は肩と腰部に分散され、従来の放射線防護衣に比べて着用時のィット感がより向上し、装着時に感じる重量感を軽減することができる上、腰部での経時的な緩みも改善され全体として腰部への固定を安定させることができる。
以下、図面を用いて実施例により本考案を説明する。
図1は本考案に係る放射線防護衣の一実施例を例示する正面斜視図であり、図2はその背面斜視図である。本考案の放射線防護衣は、放射線遮蔽能を有するシート材又は積層材(以下、放射線遮蔽材ともいう)からなる少なくとも左右肩部6,6と、着用者の胸部及び腹部から膝辺りまでを覆う部分と、左右両袖ぐり9,9から着用者の脇腹部を経て膝辺りまでを覆う側部5a,5aとからなる前身頃2、及び同じく少なくとも左右肩部6,6、と、着用者の背部及び腰部を経て膝辺りまでを覆う部分と、左右両袖ぐり9,9から着用者の脇腹部を経て膝辺りまでを覆う側部5b,5bとからなる後身頃3を連接一体に形成したコートタイプの放射線防護衣である。
前身頃2は合わせ部15の部分で左身頃2aと右身頃2bとに分断されていて、左身頃2a及び右身頃2bの各端部近傍に取付けられている面ファスナー等の係止手段13を介して開閉自在になっている。後身頃における着用者の脇腹(側腰)部近傍には、その左右いずれか一方の側(本例では左側)に放射線防護衣を着用者に固定するためのベルト10が設けられている。
また、前身頃2における着用者の脇腹(側部5a)から腹部にかけての部分(本例では前身頃2の右側部5aと右前身頃2bと左前身頃2aの一部)、及びベルト10の先端部内側面を含む内側面にはそれぞれ面ファスナー11(係止手段)が設けられている。
なお、本例では前身頃2の裾の長さを後身頃3の裾の長さよりも少し長くしてあるが、前身頃2と後身頃3の裾の肩部6からの長さ(着丈の長さ)を同じにしても良いことは言うまでもない。
着用に際しては合わせ部15から左右前身頃2a,2bを開いて、襟ぐり8及び袖ぐり9から両腕及び頭部(顔部分)を挿通した後、面ファスナー13,13により合わせ部15の部分で左身頃2aと右身頃2bとを固定し、片面に面ファスナー(係止手段)11が取り付けられたベルト10を、着用者の腰部に沿って表面に回して、前身頃2の腰部から腹部(本例では前身頃2における側部5aの腰部から右前身頃2b及び左前身頃2aの一部分に至る腹部部分)に取り付けられている面ファスナー(係止手段)11に密着固定される。
なお、本例では、前身頃2を左右(前身頃2a,b)に分割して、合わせ部15を設ける例を示したが、合わせ部15を後身頃3側に設けて後身頃3を左右に分割するようにしても良い。
図3は本考案に係る放射線防護衣の他の実施例を例示する正面側斜視図であり、図4はその背面側斜視図である。なお、図3、4において図1、2に例示した放射線防護衣と同一機能を有する部分は図1、2と同一記号を付してある。
本考案の放射線防護衣は、放射線遮蔽材からなる前身頃2と後身頃3とを連接一体に形成してなるエプロンタイプの放射線防護衣である。
前身頃2は少なくとも左右肩部6,6と、着用者の胸部及び腹部から膝辺りまでに至る前掛部4と、左右両袖ぐり9,9から前記前掛部の膝辺りまでに至る左右両側部5a,5bとからなる。一方後身頃3は少なくとも左右両肩部6,6と、袖ぐり9から着用者の脇腹部に至る左右両側部5b,5bと、係止手段である面ファスナー12,12を介して開閉自在に設けられた左右の背当部7,7とからなる。
前身頃2又は後身頃3における左右の側部(5a,5b)の中のいずれか一方(本例では前身頃2の左側部5a)に、前掛部4を着用者に固定するためのベルト10を設けてなる。そして、前身頃2における着用者の左右腰部から腹部にわたる部分(前掛部4の表面側)と、この部分とほぼ同一高さに取付けられているベルト10の先端側半分の裏側面には係止手段としての面ファスナー11が取付けられている。さらに、本例の放射線防護衣では、ベルト10のほぼ中央部分には張力に応じて伸縮し得る可撓性の素材からなる伸縮部14が設けられている。
従来の放射線防護衣では、該防護衣を着用者の体に固定するために取り付けられているベルトが布、皮革、合成樹脂製シートなど、張力に対して伸縮性が小さい素材で作製されているため、放射線防護衣を装着し、ベルトで着用者の体に固定しておいても、作業中において経時的にベルトが徐々に緩んでくる結果、着用者に放射線防護衣とのフィット感や該防護衣の重量感を軽減させる効果が着用中において次第に薄れてくるという弊害があった。
ところが本例の放射線防護衣のように、ベルト10の少なくとも一部分に、張力に応じて伸縮し得る可撓性の素材からなる伸縮部14を設けておくことによって、前掛部4に固定していたベルトが経時的に次第に緩み、着用者に放射線防護衣とのフィット感や該防護衣の重量感を軽減させる効果が薄れてくるという前記の弊害を取り除くことができるのでより好ましい。
伸縮部14は本例の場合(図3、4に例示)のようにベルト10の一部分に設けても、また、ベルト全体を張力によって伸縮性を有する可撓性の素材で作製しても良い。伸縮部14を形成する素材としては、ゴム又はゴムの糸とポリエステル繊維等の合成繊維からなるゴム等が用いられる。
本例(図3、4に例示)の放射線防護衣には、着用者の背部に後身頃3における左右肩部6,6に連なる背当部7,7がそれぞれ接合されており、一方の背当部7(本例では右側の背当部7)の裏面と、もう一方の背当部7(本例では左側の肩当部7)の表面にそれぞれ係止手段として面ファスナー12を取付けて左右の背当部7,7を肩部6,6とともに左右に開閉自在とし、係止手段の両面ファスナー12,12を介して着脱が可能となっている。
なお、本例では後身頃3の両肩部6,6に、面ファスナー12(係止手段)が設けられた背当部7,7をそれぞれ別々に接合させておき、面ファスナー12を介して肩部6,6に接合する背当部7を開閉自在とすることによって、襟ぐり8の一部を解放して装着脱するようにしているが、両肩部6,6と両背当部7,7を一体に形成しておき、肩部6,6と、背当部7,7の端部の一部と、前身頃2の端部の一部とにより襟ぐり8を形成し、装脱着時にはこの襟ぐり8を介して着用者の頭部(顔部分)を挿通し、両袖ぐり9,9を介して両腕を挿通するようにすることもできる。
前記の図3、4に例示の放射線防護衣の場合、着用に際しては背当部7,7の面ファスナー12を解放して袖ぐり9,9から腕を挿通するとともに、襟ぐり8から頭部(顔部分)を挿通し、背面において背当部7,7の面ファスナー12で係止させた後、前身頃2の一方の側部5aに取付けられたベルト10を着用者の背面側から腰部及び腹部に沿って前面の前身頃2側に回し、前掛部4の表面の側部5aから腹部にかけて設けれらた面ファスナー11により係止させて、着用者に密着固定する。
本例の放射線防護衣も、着用者が片手でベルト操作ができるのに加えて、装着後ベルト10によって着用者の側部(本例では左側部5a)の腰部から背面腰部を経由して前掛部4の腹部にかけての広い範囲で放射線防護衣を密着固定することができるため、放射線防護衣の重量が肩と腰部に分散され、着用時のフィット感がより向上し、装着時に感じる重量感を軽減することができる上、固定されているベルト10の経時的な緩みも改善され、全体として腰部への固定を安定させることができる。
図5は本考案に係る放射線防護衣のさらに別の実施例を例示する正面側斜視図であり、図6はその背面側斜視図である。図5、6においても、図1、2に例示した放射線防護衣と同一機能を有する部分は図1、2と同一記号を付してある。
本例の放射線防護衣は、後身頃3における肩部6,6に連なり面ファスナー12を介して左右に開閉自在に設けられている背当部7,7の中の左右いずれか一方(本例では右側の背当部7)の下端をさらにベルト10に連通させて、肩部6と背当部7とベルト10とを一体に形成している。
また、背当部7と連通するベルト10は、図1〜4に例示の放射線防護衣に比べて幅広にし、ベルト10の先端部側裏面を含む裏面側の少なくとも一部の面全体と、前身頃2(前掛け部4)における着用者の左右いずれかの側腰部(本例では左腰部)から腹部の一部にかけて面ファスナー11が設けられている。なお、上記以外は前記の図3、4に例示の放射線防護衣と同様の構成を有する。
着用に際しては前記図3、4に例示の放射線防護衣と同様、背当部7,7の面ファスナー12を解放して袖ぐり9,9から腕を挿通するとともに、襟ぐり8から頭部(顔部分)を挿通し、背面において両背当部7,7を面ファスナー12により係止させた後、背当部7に連通するベルト10を着用者の背面側から側腰部及び腹部(前身頃2の側部5aから前掛部4)に沿って巻き付け、前掛部4表面の面ファスナー11により係止させて、着用者に密着固定する。
本例(図5、6に例示)の放射線防護衣の場合は、肩部から連通するベルト10によって着用者の側腰部から腹部にかけてベルト10で放射線防護衣を密着固定することができることと、ベルト10を幅広とし、それに伴って係止手段である面ファスナー11が設けられている前身頃2との接触面積をより大きくしてあるため、図3、4に例示した前記の放射線防護衣に比べて、放射線防護衣の重量が肩と腰部により効果的に分散させることができ、そのため着用時のフィット感がより向上し、装着時に感じる重量感もより軽減される。さらに腰部でのベルトの経時的な緩みも改善されるため、全体として着用者への放射線防護衣の固定を安定させることができる。
本考案の放射線防護衣に用いられる放射線遮蔽材としては、放射線遮蔽機能を有する、従来と同様の例えば、鉛粉又は亜鉛化鉛、一酸化鉛、二酸化鉛、三酸化四鉛、四酸化二鉛、四酸化三鉛、塩基性珪酸塩、沃化鉛等の鉛化合物、更にまたタングステン、スズからなる重金属等をポリ塩化ビニル、塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体、ナイロン、ポリエステル、ポリ酢酸ビニル等の熱可塑性樹脂やウレタンゴム、未加硫ブチルゴム、スチレンブタジエンゴム等と混合し、必要に応じてさらに可塑材を添加した混合物をシート化してなる放射線遮蔽シート、またはその積層体で構成される。この放射線遮蔽シート、またはその積層体の表面には、物理的強度を増すために熱可塑性樹脂フィルムをラミネートしておいてもよい。
前記の放射線遮蔽材は、通常はその両表面を天然繊維やポリエステル、ナイロン等の合成樹脂繊維を用いた織布、不織布或いはそれらをポリエチレン、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体やエラストマー等で表面加工したもの、又はゴム等からなるシートで被覆したものを所望の形状に裁断し、縫製することによって製造される。
また、放射線防護衣は、着用者の発汗による蒸れを緩和するため、前掛部4や背当部7,7等の裏側面(着用者と直接接する面)に、メッシュ状素材等の通気性を有する裏地材で被覆してもよい。
本考案の放射線防護衣の一実施例を例示す正面側(前身頃)の斜視図である。 図1に例示の放射線防護衣の背面側(後身頃)の斜視図である。 本考案の放射線防護衣の他の実施例を例示する正面側(前身頃)の斜視図である。 図3に例示の放射線防護衣の背面側(後身頃)の斜視図である。 本考案の放射線防護衣のさらに別の実施例を例示する正面側(前身頃)の斜視図である。 図5に例示の放射線防護衣の背面側(後身頃)の斜視図である。 従来の放射線防護衣を例示する斜視図である。
符号の説明
2、102 前身頃
3、103 後身頃
4 前掛部
5a、5b 側部
6、106 肩部
7 背当部
8、108 襟ぐり
9、109 袖ぐり
10、110 ベルト
11、12、13 面ファスナー(係止手段)
14 伸縮部
15 合せ部


Claims (8)

  1. 放射線遮蔽能を有する放射線遮蔽材により前身頃と後身頃とを連接一体に形成した身体用衣であって、前記前身頃又は後身頃の左右いずれか一方の側に、該身体用衣を固定させるためのベルトが取付けられていることを特徴とする放射線防護衣。
  2. 前記ベルトの先端部を含む片面、及び前記前身頃の側部から着用者の腹部に至る部分の表面に、該ベルトを着用者の腰部から腹部にわたる領域の少なくとも一部分に巻き付け、着脱自在に密着固定させるための面ファスナーが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の放射線防護衣。
  3. 前記ベルトの少なくとも一部分に張力に応じて伸縮し得る可撓性の素材からなる伸縮部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の放射線防護衣。
  4. 前記可撓性の素材がゴム又はゴムとポリエステル繊維からなることを特徴とする請求項3に記載の放射線防護衣。
  5. 前記前身頃は、少なくとも着用者の肩部と、胸部及び腹部から膝辺りまでを覆う部分と、袖ぐりから着用者の脇腹部を経て膝辺りまでを覆う側部とからなり、前記後身頃は少なくとも着用者の肩部と、背部及び腰部を経て膝辺りまでを覆う部分と、着用者の脇腹部を経て膝辺りまでを覆う側部とからなり、前記前身頃又は後身頃のいずれか一方には左右に開閉可能な合わせ部を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の放射線防護衣。
  6. 前記前身頃が少なくとも肩部と、着用者の胸部及び腹部から膝辺りまでに至る前掛部と、袖ぐりから前記前掛部の膝辺りまでを覆う側部とからなり、前記後身頃が少なくとも肩部と、袖ぐりから着用者の脇腹部までを覆う側部と、前記肩部と連なる背当部とからなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の放射線防護衣。
  7. 前記背当部は係止部を介して左右に開閉自在に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の放射線防護衣。
  8. 前記背当部の中の一方と前記ベルトとが連接一体に形成されていることを特徴とする請求項6又は7に記載の放射線防護衣。

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KR200486378Y1 (ko) * 2017-02-27 2018-05-09 왕 중 김 일회용 앞치마

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