JP3123180B2 - 自動二輪車のピリオンフートレスト装置 - Google Patents
自動二輪車のピリオンフートレスト装置Info
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- JP3123180B2 JP3123180B2 JP04014078A JP1407892A JP3123180B2 JP 3123180 B2 JP3123180 B2 JP 3123180B2 JP 04014078 A JP04014078 A JP 04014078A JP 1407892 A JP1407892 A JP 1407892A JP 3123180 B2 JP3123180 B2 JP 3123180B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動二輪車のピリオン
フートレスト装置に関する。
フートレスト装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】乗員が２名乗車可能な自動二輪車には、
後部乗員用のピリオンフートレストが車体の両側面に装
備される。多くの場合、このピリオンフートレストは車
体フレームに枢着され、車体側方に突出した使用位置
と、後方や上方などに倒れた収納位置との間を回動自在
とされ、後部乗員が乗車しない際にはピリオンフートレ
ストは上記収納位置に折り畳まれ、邪魔にならないよう
にされる。
後部乗員用のピリオンフートレストが車体の両側面に装
備される。多くの場合、このピリオンフートレストは車
体フレームに枢着され、車体側方に突出した使用位置
と、後方や上方などに倒れた収納位置との間を回動自在
とされ、後部乗員が乗車しない際にはピリオンフートレ
ストは上記収納位置に折り畳まれ、邪魔にならないよう
にされる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スクータの
ように車体フレーム全体が合成樹脂などでできたフレー
ムカバーによって覆われた自動二輪車では、ピリオンフ
ートレストが上記フレームカバーの外側に設置されるた
め、ピリオンフートレストは収納位置に折り畳まれても
非常に目立ってしまい、自動二輪車の美的外観が著しく
損われることになる。
ように車体フレーム全体が合成樹脂などでできたフレー
ムカバーによって覆われた自動二輪車では、ピリオンフ
ートレストが上記フレームカバーの外側に設置されるた
め、ピリオンフートレストは収納位置に折り畳まれても
非常に目立ってしまい、自動二輪車の美的外観が著しく
損われることになる。
【０００４】これを改善するため、フレームカバーにピ
リオンフートレストが没入する収納孔（収納凹部）を設
け、ピリオンフートレストが収納位置においてフレーム
カバーに埋め込まれるようにして外観を向上させたもの
もあるが、ピリオンフートレストを使用位置に引き出し
易くするためにピリオンフートレストを一部フレームカ
バーからはみ出させたり、取手を突設する必要があり、
充分な美的外観向上を図ることができなかった。また、
収納位置から使用位置に引き出す際の操作性が悪く、手
間が掛かる場合が多かった。
リオンフートレストが没入する収納孔（収納凹部）を設
け、ピリオンフートレストが収納位置においてフレーム
カバーに埋め込まれるようにして外観を向上させたもの
もあるが、ピリオンフートレストを使用位置に引き出し
易くするためにピリオンフートレストを一部フレームカ
バーからはみ出させたり、取手を突設する必要があり、
充分な美的外観向上を図ることができなかった。また、
収納位置から使用位置に引き出す際の操作性が悪く、手
間が掛かる場合が多かった。
【０００５】一方、ピリオンフートレストを収納位置と
使用位置とで節度良くロックし、自然回動しないように
するために、従来では例えば実開平１−６２１８２号公
報に示されるようにロック専用のスプリング部材が設け
られていたが、このようなスプリング部材を掛止するた
めのピン、フック等を車体フレームおよびピリオンフー
トレストに設ける必要が生じ、部品点数が多くなるとと
もに、スプリング部材の組み込みも困難であり、自動二
輪車の製造性を劣化させる原因となっていた。
使用位置とで節度良くロックし、自然回動しないように
するために、従来では例えば実開平１−６２１８２号公
報に示されるようにロック専用のスプリング部材が設け
られていたが、このようなスプリング部材を掛止するた
めのピン、フック等を車体フレームおよびピリオンフー
トレストに設ける必要が生じ、部品点数が多くなるとと
もに、スプリング部材の組み込みも困難であり、自動二
輪車の製造性を劣化させる原因となっていた。
【０００６】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、車体フレームがフレームカバーで覆われ
た自動二輪車のピリオンフートレスト廻りの美的外観を
良好に保ちつつ、ピリオンフートレストを収納位置から
使用位置に引き出す際の回動操作性を向上させ、しかも
簡素な構造によりピリオンフートレストを収納位置と使
用位置に節度良くロックすることのできる自動二輪車の
ピリオンフートレスト装置を提供することを目的とす
る。
されたもので、車体フレームがフレームカバーで覆われ
た自動二輪車のピリオンフートレスト廻りの美的外観を
良好に保ちつつ、ピリオンフートレストを収納位置から
使用位置に引き出す際の回動操作性を向上させ、しかも
簡素な構造によりピリオンフートレストを収納位置と使
用位置に節度良くロックすることのできる自動二輪車の
ピリオンフートレスト装置を提供することを目的とす
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る自動二輪車のピリオンフートレスト装
置は、後部乗員の足を載せるピリオンフートレストが、
フレームカバーの収納孔内に没入した収納位置と、車体
側方に突出した使用位置との間を回動する自動二輪車の
ピリオンフートレスト装置において、上記収納位置にて
上記ピリオンフートレストの自由端に近接する上記収納
孔の縁部に車体内部側へ没入するフレア部を設ける一
方、上記ピリオンフートレストを、車体側のホルダーブ
ラケットに回動自在に軸支されるフートレストロッドの
自由端側にストッパプレートを固着し、上記フートレス
トロッドの基端部側からゴム製のフートレストラバーを
挿入して上記ストッパプレートに当接させ、さらにフー
トレストワッシャを軸方向にスライド自在にフートレス
トロッドに遊嵌する構造とし、上記フートレストラバー
の弾力により上記収納位置と使用位置とで上記フートレ
ストワッシャを上記ホルダーブラケットの異なる面に押
圧し、かつ収納位置と使用位置の中間位置でフートレス
トラバーの圧縮量が最大になるようにするとともに、フ
ートレストワッシャをＬ字形に曲げてフートレストロッ
ドの基端部を覆うカバー部を形成する一方、ストッパプ
レートをＬ字形に曲げて屈折部を形成し、この屈折部を
フートレストラバーの端部で覆うことにより、収納位置
にてピリオンフートレストの自由端側面に上記フレア部
側へ延びる引き手を連続形成したことを特徴とするもの
である。
め、本発明に係る自動二輪車のピリオンフートレスト装
置は、後部乗員の足を載せるピリオンフートレストが、
フレームカバーの収納孔内に没入した収納位置と、車体
側方に突出した使用位置との間を回動する自動二輪車の
ピリオンフートレスト装置において、上記収納位置にて
上記ピリオンフートレストの自由端に近接する上記収納
孔の縁部に車体内部側へ没入するフレア部を設ける一
方、上記ピリオンフートレストを、車体側のホルダーブ
ラケットに回動自在に軸支されるフートレストロッドの
自由端側にストッパプレートを固着し、上記フートレス
トロッドの基端部側からゴム製のフートレストラバーを
挿入して上記ストッパプレートに当接させ、さらにフー
トレストワッシャを軸方向にスライド自在にフートレス
トロッドに遊嵌する構造とし、上記フートレストラバー
の弾力により上記収納位置と使用位置とで上記フートレ
ストワッシャを上記ホルダーブラケットの異なる面に押
圧し、かつ収納位置と使用位置の中間位置でフートレス
トラバーの圧縮量が最大になるようにするとともに、フ
ートレストワッシャをＬ字形に曲げてフートレストロッ
ドの基端部を覆うカバー部を形成する一方、ストッパプ
レートをＬ字形に曲げて屈折部を形成し、この屈折部を
フートレストラバーの端部で覆うことにより、収納位置
にてピリオンフートレストの自由端側面に上記フレア部
側へ延びる引き手を連続形成したことを特徴とするもの
である。
【０００８】
【作用】自動二輪車のフートレスト装置をこのように構
成すれば、フレームカバーの収納孔縁部に形成されたフ
レア部と、ピリオンフートレストの自由端側面に形成さ
れた引き手との間に指を入れてピリオンフートレストを
収納位置から使用位置に容易に引き出すことができ、そ
の回動操作性が良くなる。
成すれば、フレームカバーの収納孔縁部に形成されたフ
レア部と、ピリオンフートレストの自由端側面に形成さ
れた引き手との間に指を入れてピリオンフートレストを
収納位置から使用位置に容易に引き出すことができ、そ
の回動操作性が良くなる。
【０００９】そして、ピリオンフートレストの側面に引
き出し用の取手等を突設する必要がなくなるので、ピリ
オンフートレスト廻りの美的外観が良好に保たれる。ま
た、フートレストワッシャをＬ字形に曲げてフートレス
トロッドの基端部を覆うカバー部を形成したことと、ス
トッパプレートの屈折部をフートレストラバーの端部で
覆ったことによってもピリオンフートレスト廻りの美的
外観が向上する。
き出し用の取手等を突設する必要がなくなるので、ピリ
オンフートレスト廻りの美的外観が良好に保たれる。ま
た、フートレストワッシャをＬ字形に曲げてフートレス
トロッドの基端部を覆うカバー部を形成したことと、ス
トッパプレートの屈折部をフートレストラバーの端部で
覆ったことによってもピリオンフートレスト廻りの美的
外観が向上する。
【００１０】一方、フートレストラバーの弾力によりピ
リオンフートレストが収納位置と使用位置にて節度良く
ロックされるので、ロック専用のスプリング部材等を設
ける必要がなく、しかもフートレストラバーはフートレ
ストロッドの基端側から挿入されてストッパプレートに
より位置決めされるので、フートレストラバーの固定部
材を他に設ける必要がなく、これらの点でピリオンフー
トレスト装置の構造が簡素化される。
リオンフートレストが収納位置と使用位置にて節度良く
ロックされるので、ロック専用のスプリング部材等を設
ける必要がなく、しかもフートレストラバーはフートレ
ストロッドの基端側から挿入されてストッパプレートに
より位置決めされるので、フートレストラバーの固定部
材を他に設ける必要がなく、これらの点でピリオンフー
トレスト装置の構造が簡素化される。
【００１１】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
照しながら説明する。
【００１２】図１は、本発明を適用可能な自動二輪車の
一側を示すスクータの左側面図である。このスクータ１
は一般的な車体構成を持つもので、その車体フレーム２
は前輪３およびフロントフォーク４を支持するヘッドパ
イプ５から下部後方に湾曲するダウンチューブ６が延
び、ダウンチューブ６の後端部に上部後方へ延びる左右
一対のリヤフレーム７が接続されている。
一側を示すスクータの左側面図である。このスクータ１
は一般的な車体構成を持つもので、その車体フレーム２
は前輪３およびフロントフォーク４を支持するヘッドパ
イプ５から下部後方に湾曲するダウンチューブ６が延
び、ダウンチューブ６の後端部に上部後方へ延びる左右
一対のリヤフレーム７が接続されている。
【００１３】ダウンチューブ６とリヤフレーム７との接
続部には補強材を兼ねるエンジンマウント８が固定さ
れ、このエンジンマウント８にリンク９を介してエンジ
ンユニット１１が、水平支軸１２廻りに揺動自在に枢着
され、エンジンユニット１１の後部に後輪１３が軸支さ
れている。またエンジンユニット１１の後部とリヤフレ
ーム７の間には緩衝装置１４が連結される。
続部には補強材を兼ねるエンジンマウント８が固定さ
れ、このエンジンマウント８にリンク９を介してエンジ
ンユニット１１が、水平支軸１２廻りに揺動自在に枢着
され、エンジンユニット１１の後部に後輪１３が軸支さ
れている。またエンジンユニット１１の後部とリヤフレ
ーム７の間には緩衝装置１４が連結される。
【００１４】このような車体フレーム２は、合成樹脂な
どでできたフレームカバー１５によって全面的に覆わ
れ、スクータ１の外観が整えられると同時に車体フレー
ム２に取り付けられた機器類が外部から保護される。
どでできたフレームカバー１５によって全面的に覆わ
れ、スクータ１の外観が整えられると同時に車体フレー
ム２に取り付けられた機器類が外部から保護される。
【００１５】着座シート１６はリヤフレーム７などに支
持されており、前後に２名の乗員が乗車できるようにな
っている。リヤフレーム７の左右下方には後部乗員用の
ピリオンフートレスト１７が枢着され、このピリオンフ
ートレスト１７は図２および図３に示すように、フレー
ムカバー１５に設けられた収納孔１８内に没入した収納
位置Ａと、図４に示すように車体側方に突出した使用位
置Ｂとの間を回動自在とされている。
持されており、前後に２名の乗員が乗車できるようにな
っている。リヤフレーム７の左右下方には後部乗員用の
ピリオンフートレスト１７が枢着され、このピリオンフ
ートレスト１７は図２および図３に示すように、フレー
ムカバー１５に設けられた収納孔１８内に没入した収納
位置Ａと、図４に示すように車体側方に突出した使用位
置Ｂとの間を回動自在とされている。
【００１６】図５は、ピリオンフートレスト１７を含む
ピリオンフートレスト装置２０の構成を示す分解斜視図
である。リヤフレーム７にはフートレストマウント２１
が溶接などで固着され、このフートレストマウント２１
にフートレストブラケット２２がボルト２３，２３によ
って取り付けられている。フートレストブラケット２２
は、例えば金属板をプレス加工して製作したもので、そ
の外側面にはコの字形のホルダーブラケット２４が、ま
た内側面にはフレームカバー固定ナット２５が、それぞ
れ溶接等によって固着されている。
ピリオンフートレスト装置２０の構成を示す分解斜視図
である。リヤフレーム７にはフートレストマウント２１
が溶接などで固着され、このフートレストマウント２１
にフートレストブラケット２２がボルト２３，２３によ
って取り付けられている。フートレストブラケット２２
は、例えば金属板をプレス加工して製作したもので、そ
の外側面にはコの字形のホルダーブラケット２４が、ま
た内側面にはフレームカバー固定ナット２５が、それぞ
れ溶接等によって固着されている。
【００１７】図３、図４および図５に示すように、ピリ
オンフートレスト１７は、例えば角パイプ断面のフート
レストロッド２６にゴム製のフートレストラバー２７を
挿入したものである。フートレストロッド２６の自由端
には金属板から製作されたストッパプレート２８が固着
され、フートレストラバー２７はフートレストロッド２
６の基端側から挿入されて上記ストッパプレート２８に
当接し、位置決めされる。
オンフートレスト１７は、例えば角パイプ断面のフート
レストロッド２６にゴム製のフートレストラバー２７を
挿入したものである。フートレストロッド２６の自由端
には金属板から製作されたストッパプレート２８が固着
され、フートレストラバー２７はフートレストロッド２
６の基端側から挿入されて上記ストッパプレート２８に
当接し、位置決めされる。
【００１８】フートレストロッド２６には、さらにフー
トレストワッシャ２９が軸方向にスライド自在に遊嵌さ
れている。このピリオンフートレストワッシャ２９はＬ
字形に曲げられてカバー部２９ａが設けられており、こ
のカバー部２９ａがフートレストロッド２６の基端部を
覆って外観を向上させている。なお、カバー部２９ａの
表面はピリオンフートレスト１７の側面１７ａに滑かに
続く。
トレストワッシャ２９が軸方向にスライド自在に遊嵌さ
れている。このピリオンフートレストワッシャ２９はＬ
字形に曲げられてカバー部２９ａが設けられており、こ
のカバー部２９ａがフートレストロッド２６の基端部を
覆って外観を向上させている。なお、カバー部２９ａの
表面はピリオンフートレスト１７の側面１７ａに滑かに
続く。
【００１９】フートレストロッド２６の基端部には補強
用のインナーパイプ３１が挿嵌され、この部分がシャフ
ト３２によって前記ホルダーブラケット２４の間に枢着
される。シャフト３２はホルダーブラケット２４を貫通
し、ワッシャ３３および割りピン３４によって抜脱を防
止される。
用のインナーパイプ３１が挿嵌され、この部分がシャフ
ト３２によって前記ホルダーブラケット２４の間に枢着
される。シャフト３２はホルダーブラケット２４を貫通
し、ワッシャ３３および割りピン３４によって抜脱を防
止される。
【００２０】前記フートレストワッシャ２９は、フート
レストラバー２７の弾力（圧縮）により、ピリオンフー
トレスト１７の収納位置Ａと使用位置Ｂとでそれぞれホ
ルダーブラケット２４の異なる面に押し付けられる。即
ち平面視でフートレストワッシャ２９は、ピリオンフー
トレスト１７の収納位置Ａではホルダーブラケット２４
の後面に押し付けられ、使用位置Ｂではホルダーブラケ
ット２４の左側面に押し付けられる。
レストラバー２７の弾力（圧縮）により、ピリオンフー
トレスト１７の収納位置Ａと使用位置Ｂとでそれぞれホ
ルダーブラケット２４の異なる面に押し付けられる。即
ち平面視でフートレストワッシャ２９は、ピリオンフー
トレスト１７の収納位置Ａではホルダーブラケット２４
の後面に押し付けられ、使用位置Ｂではホルダーブラケ
ット２４の左側面に押し付けられる。
【００２１】平面視でホルダーブラケット２４の後面と
左側面とがなす隅角部が角張っているため、ホルダーブ
ラケット２４がこの隅角部を乗り越える時、即ちピリオ
ンフートレスト１７が収納位置Ａと使用位置Ｂとの中間
位置にある時に、フートレストラバー２７の圧縮量が最
大となる。このため、ピリオンフートレスト１７が収納
位置Ａまたは使用位置Ｂにおいて節度良くロックされ、
自然回動することが防止される。
左側面とがなす隅角部が角張っているため、ホルダーブ
ラケット２４がこの隅角部を乗り越える時、即ちピリオ
ンフートレスト１７が収納位置Ａと使用位置Ｂとの中間
位置にある時に、フートレストラバー２７の圧縮量が最
大となる。このため、ピリオンフートレスト１７が収納
位置Ａまたは使用位置Ｂにおいて節度良くロックされ、
自然回動することが防止される。
【００２２】フレームカバー１５に設けられた前記収納
孔１８にはフレームカバーブラケット３５が短軸方向に
跨設されており、このフレームカバーブラケット３５が
フートレストブラケット２２のフレームカバー固定ナッ
ト２５にビス３６で締結される。上記フレームカバーブ
ラケット３５およびビス３６は、ピリオンフートレスト
１７が収納位置Ａにあるとき、図２に示すようにピリオ
ンフートレスト１７によって隠されるため、外観が良
い。
孔１８にはフレームカバーブラケット３５が短軸方向に
跨設されており、このフレームカバーブラケット３５が
フートレストブラケット２２のフレームカバー固定ナッ
ト２５にビス３６で締結される。上記フレームカバーブ
ラケット３５およびビス３６は、ピリオンフートレスト
１７が収納位置Ａにあるとき、図２に示すようにピリオ
ンフートレスト１７によって隠されるため、外観が良
い。
【００２３】さて、収納孔１８の縁部には車体内部側に
没入するフレア部３７が設けられている。このフレア部
３７の位置は、ピリオンフートレスト１７が収納位置Ａ
に置かれた際、ピリオンフートレスト１７の自由端に近
接する場所とされる。本実施例では、このフレア部３７
を収納孔１８の最後端部に設けたが、この位置に限ら
ず、ピリオンフートレスト１７自由端の下部などに近接
する位置にフレア部３７を設けても良い。
没入するフレア部３７が設けられている。このフレア部
３７の位置は、ピリオンフートレスト１７が収納位置Ａ
に置かれた際、ピリオンフートレスト１７の自由端に近
接する場所とされる。本実施例では、このフレア部３７
を収納孔１８の最後端部に設けたが、この位置に限ら
ず、ピリオンフートレスト１７自由端の下部などに近接
する位置にフレア部３７を設けても良い。
【００２４】一方、ピリオンフートレスト１７の自由端
には、上記フレア部３７側へ延びる引き手３８が、ピリ
オンフートレスト１７の側面に対して連続的に設けられ
ている。この引き手３８は、ストッパプレート２８の外
縁部をフレア部３７側に向かってＬ字形に屈折させるこ
とにより屈折部２８ａを形成し、フートレストラバー２
７の側面を延長して屈折部２８ａを覆ったものである。
このように屈折部２８ａがフートレストラバー２７によ
り隠蔽されるので外観が良く、しかも引き手３８に剛性
を持たせることができる。
には、上記フレア部３７側へ延びる引き手３８が、ピリ
オンフートレスト１７の側面に対して連続的に設けられ
ている。この引き手３８は、ストッパプレート２８の外
縁部をフレア部３７側に向かってＬ字形に屈折させるこ
とにより屈折部２８ａを形成し、フートレストラバー２
７の側面を延長して屈折部２８ａを覆ったものである。
このように屈折部２８ａがフートレストラバー２７によ
り隠蔽されるので外観が良く、しかも引き手３８に剛性
を持たせることができる。
【００２５】フレア部３７の幅およびフレア部３７と引
き手３８との間隔は、図３に示すように指３９が１本入
る程度で良い。
き手３８との間隔は、図３に示すように指３９が１本入
る程度で良い。
【００２６】このように構成したピリオンフートレスト
装置２０は、ピリオンフートレスト１７を指１本で簡単
に引き出すことができ、回動操作性が良い。このため、
ピリオンフートレスト１７の側面１７ａに取手等を突設
する必要がなく、上記側面１７ａを平滑に保てると同時
に、側面１７ａをフレームカバー１５の表面に対して同
一平面化することが可能なため、ピリオンフートレスト
１７廻りの美的外観が大きく向上する。
装置２０は、ピリオンフートレスト１７を指１本で簡単
に引き出すことができ、回動操作性が良い。このため、
ピリオンフートレスト１７の側面１７ａに取手等を突設
する必要がなく、上記側面１７ａを平滑に保てると同時
に、側面１７ａをフレームカバー１５の表面に対して同
一平面化することが可能なため、ピリオンフートレスト
１７廻りの美的外観が大きく向上する。
【００２７】また、フートレストラバー２７の弾力を利
用してピリオンフートレスト１７を収納位置Ａと使用位
置Ｂに節度良くロックさせるようにしたので、ロック専
用のスプリング部材等を設ける必要がなく、ピリオンフ
ートレスト装置２０の構造を簡素化することができる。
用してピリオンフートレスト１７を収納位置Ａと使用位
置Ｂに節度良くロックさせるようにしたので、ロック専
用のスプリング部材等を設ける必要がなく、ピリオンフ
ートレスト装置２０の構造を簡素化することができる。
【００２８】しかも、フートレストラバー２７をフート
レストロッド２６の基端側から挿入してストッパプレー
ト２８に当接させることにより位置決めするようにした
ので、フートレストラバー２７がフートレストロッド２
６の自由端から抜け落ちることがなく、したがってフー
トレストラバー２７を固定するビス等の部材を他に設け
る必要がなく、この点でもピリオンフートレスト装置２
０の構造を簡素化することができる。
レストロッド２６の基端側から挿入してストッパプレー
ト２８に当接させることにより位置決めするようにした
ので、フートレストラバー２７がフートレストロッド２
６の自由端から抜け落ちることがなく、したがってフー
トレストラバー２７を固定するビス等の部材を他に設け
る必要がなく、この点でもピリオンフートレスト装置２
０の構造を簡素化することができる。
【００２９】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る自動
二輪車のピリオンフートレスト装置によれば、ピリオン
フートレストの側面に突起物等を一切無くし、ピリオン
フートレスト側面をフレームカバーの側面に対し同一面
化して美的外観を良好に保ちつつ、ピリオンフートレス
トを収納位置から使用位置に引き出す際の回動操作性を
向上させ、しかも簡素な構造によりピリオンフートレス
トを収納位置と使用位置に節度良くロックすることがで
きる。
二輪車のピリオンフートレスト装置によれば、ピリオン
フートレストの側面に突起物等を一切無くし、ピリオン
フートレスト側面をフレームカバーの側面に対し同一面
化して美的外観を良好に保ちつつ、ピリオンフートレス
トを収納位置から使用位置に引き出す際の回動操作性を
向上させ、しかも簡素な構造によりピリオンフートレス
トを収納位置と使用位置に節度良くロックすることがで
きる。
【図１】本発明が適用されたスクータの左側面図。
【図２】収納位置に置かれたピリオンフートレストの斜
視外観図。
視外観図。
【図３】本発明の一実施例を示すもので、図２のＩＩＩ
−ＩＩＩ線に沿う横断面図。
−ＩＩＩ線に沿う横断面図。
【図４】ピリオンフートレストが使用位置に回動した状
態を示す横断面図。
態を示す横断面図。
【図５】ピリオンフートレスト装置の分解斜視図。
１ スクータ １５ フレームカバー １７ ピリオンフートレスト １７ａ 側面 １８ 収納孔 ２０ ピリオンフートレスト装置 ２１ フートレストマウント ２２ フートレストブラケット ２４ ホルダーブラケット ２６ フートレストロッド ２７ フートレストラバー ２８ ストッパプレート ２８ａ 屈折部 ２９ フートレストワッシャ ２９ａ カバー部 ３２ シャフト ３７ フレア部 ３８ 引き手 Ａ 収納位置 Ｂ 使用位置
Claims (1)
- 【請求項１】 後部乗員の足を載せるピリオンフートレ
ストが、フレームカバーの収納孔内に没入した収納位置
と、車体側方に突出した使用位置との間を回動する自動
二輪車のピリオンフートレスト装置において、上記収納
位置にて上記ピリオンフートレストの自由端に近接する
上記収納孔の縁部に車体内部側へ没入するフレア部を設
ける一方、上記ピリオンフートレストを、車体側のホル
ダーブラケットに回動自在に軸支されるフートレストロ
ッドの自由端側にストッパプレートを固着し、上記フー
トレストロッドの基端部側からゴム製のフートレストラ
バーを挿入して上記ストッパプレートに当接させ、さら
にフートレストワッシャを軸方向にスライド自在にフー
トレストロッドに遊嵌する構造とし、上記フートレスト
ラバーの弾力により上記収納位置と使用位置とで上記フ
ートレストワッシャを上記ホルダーブラケットの異なる
面に押圧し、かつ収納位置と使用位置の中間位置でフー
トレストラバーの圧縮量が最大になるようにするととも
に、フートレストワッシャをＬ字形に曲げてフートレス
トロッドの基端部を覆うカバー部を形成する一方、スト
ッパプレートをＬ字形に曲げて屈折部を形成し、この屈
折部をフートレストラバーの端部で覆うことにより、収
納位置にてピリオンフートレストの自由端側面に上記フ
レア部側へ延びる引き手を連続形成したことを特徴とす
る自動二輪車のピリオンフートレスト装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP04014078A JP3123180B2 (ja) | 1992-01-29 | 1992-01-29 | 自動二輪車のピリオンフートレスト装置 |
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Family Applications (1)
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| JP (1) | JP3123180B2 (ja) |
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1992
- 1992-01-29 JP JP04014078A patent/JP3123180B2/ja not_active Expired - Fee Related
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