JP3122384B2 - 箱詰めシステム - Google Patents

箱詰めシステム

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JP3122384B2
JP3122384B2 JP09046506A JP4650697A JP3122384B2 JP 3122384 B2 JP3122384 B2 JP 3122384B2 JP 09046506 A JP09046506 A JP 09046506A JP 4650697 A JP4650697 A JP 4650697A JP 3122384 B2 JP3122384 B2 JP 3122384B2
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健一 米田
漸 平林
和己 山下
正樹 金澤
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上流側ラインから
搬送されてきた物品を、自動的に所定数ずつ包装箱に箱
詰めするためのシステムに関し、特に、ケーキ類の箱詰
め包装に用いて好適の箱詰めシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】カステラ台の表面をクリーム等でコーテ
ィングして製造されたケーキ類は、そのカステラ台が柔
らかくて壊れやすいため、その箱詰めを自動化すること
ができず、従来、作業者が把持具を用いてケーキ類を1
個ずつ把持して包装箱に所定数だけ収納している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来、
ケーキ類の箱詰めは手作業で行なわれているので、その
箱詰め包装作業が非能率的でケーキ類の製造から包装ま
での一連の工程を完全自動化することができず、作業者
に対する負担が大きくなるとともにケーキ類の製造コス
トが高くなるほか、作業者による手作業が必要であるた
めに食品衛生上の問題もあった。特に、冷凍されたケー
キ類を人手で箱詰めする場合には、作業者に対する負担
は、より大きくなる。
【0004】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、型崩れしやすい物品であっても人手を要する
ことなく効率よく箱詰め包装できるようにして、作業者
の負担軽減,作業環境の改善や製造コストの削減をはか
るとともに食品衛生上の問題を解消した、箱詰めシステ
ムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の箱詰めシステム(請求項1)は、上流側ラ
インからの物品を受け取って搬送する受け入れコンベア
と、物品を整列させながら搬送し所定数だけ集積する整
列・集積コンベアと、この整列・集積コンベアにより集
積された所定数の物品を包装箱内へ送り込む充填装置と
をそなえるとともに、受け入れコンベアにより搬送中の
物品の位置および姿勢を検出する検出装置と、この検出
装置による検出結果に基づいて受け入れコンベア上の物
品を把持する把持機構を有しこの把持機構により把持さ
れた物品を整列・集積コンベア上へ移動させる移載装置
とをそなえ、その移載装置が、前記把持機構を有するロ
ボットと、物品をそのロボットにより移載される載置部
を有し、この載置部をロボットの近傍から整列・集積コ
ンベアの近傍へ回転移動させるターンテーブルと、この
ターンテーブルの該載置部を整列・集積コンベアの近傍
へ移動させた状態で、載置部上の物品を整列・集積コン
ベア上に向け水平に送り出す送出装置とから構成され、
前記把持機構が、物品を少なくとも2方向から把持しう
るフィンガ部材と、各フィンガ部材を物品へ向けて押圧
する押圧手段とをそなえて構成され、前記の各フィンガ
部材が、物品にそれぞれ当接しうる複数の当接部から構
成されるとともに、前記押圧手段が、複数の当接部をそ
れぞれ物品へ向けて押圧する複数のシリンダから構成さ
れていることを特徴としている。
【0006】
【0007】また、物品をシート上に載置した状態で整
列・集積コンベア上へ送り出すべく、多数枚のシートを
重ねて保持するマガジン部と、このマガジン部に保持さ
れたシートを1枚ずつ吸着しマガジン部からターンテー
ブル上の載置部へ供給する吸着パッドとからなるシート
供給装置をそなえてもよい(請求項)。さらに、受け
入れコンベアを2列そなえ、整列・集積コンベアを1列
そなえるとともに、移載装置および検出装置を2列の受
け入れコンベアのそれぞれについて1台ずつそなえ、こ
れらの移載装置により、2列の受け入れコンベア上の物
品を整列・集積コンベア上に交互に移載するように構成
してもよい(請求項)。この場合、ターンテーブル上
の載置部を回転可能に設け、2列の受け入れコンベアの
うちの一方のみを使用する場合には物品の形状に応じて
載置部を回転駆動するように構成してもよい(請求項
)。
【0008】なお、検出装置を、受け入れコンベアによ
り搬送中の物品が所定位置に到達したことを検知する検
知器と、この検知器による検知動作をトリガにして物品
までの距離を検出すべく搬送方向に沿って異なる位置に
配置される少なくとも2つの距離計と、これらの距離計
により検出された距離と既知の検知器および距離計の相
互間距離と既知の物品の形状とに基づいて物品の位置お
よび姿勢を演算する演算部とから構成してもよい(請求
)。
【0009】このとき、距離計を、物品の両側それぞれ
に少なくとも2つずつ配置し、演算部により、物品の一
方側に配置された少なくとも2つの距離計により検出さ
れた距離を用いて物品の位置および姿勢を演算するとと
もに、物品の他方側に配置された少なくとも2つの距離
計により検出された距離を用いて物品の位置および姿勢
を演算し、物品の各側での演算結果の平均値を、物品の
位置および姿勢として算出してもよい(請求項)。
【0010】
【0011】このとき、複数のシリンダが伸長限界もし
くは収縮限界まで作動した場合に、複数の当接部が、物
品を変形させることなく押圧しながら把持可能な位置に
到達するように構成してもよいし(請求項)、複数の
当接部のそれぞれに、結露した水を逃がすための縦溝
(請求項)やホットエアを吹き出す吹き出し口(請求
)を形成してもよい。
【0012】さらに、シート供給装置において、吸着パ
ッドがマガジン部における最上部のシートを吸着した際
にその吸着パッドをスライド移動させるスライド駆動機
構(請求項1)や、マガジン部に保持された多数枚の
シートをその側面から押圧してほぐすためのほぐし用シ
リンダ(請求項1)や、吸着パッドによるシートの取
り出し時にマガジン部に保持されたシートに対して抵抗
を付与する抵抗付与手段(請求項1)をそなえてもよ
い。
【0013】一方、整列・集積コンベアを、移載装置に
より物品を移載されると一定距離だけ物品を搬送するタ
クト送りコンベアと、このタクト送りコンベアにより搬
送されてきた物品を下流側へ受け渡すための乗り継ぎコ
ンベアと、この乗り継ぎコンベアにより搬送されてきた
物品を所定数だけ集積して充填装置に受け渡す移載部コ
ンベアとから構成してもよい(請求項1)。
【0014】このとき、乗り継ぎコンベアを構成するベ
ルトを、タクト送りコンベアと移載部コンベアとにそれ
ぞれ隣接する両端部において、ナイフエッジ形案内部材
により案内してもよい(請求項1)。また、移載部コ
ンベアにより搬送される物品を検知してその数を計数す
る計数器と、移載部コンベア上で物品の搬送空間を閉鎖
して物品の搬送を阻止しうるゲートと、このゲートを開
閉駆動する駆動機構と、ゲートを閉鎖した状態で計数器
により物品が所定数だけ集積されたことを検知すると駆
動機構を動作させてゲートを開放し所定数の物品を充填
装置へ送り出すように制御する制御部とをそなえてもよ
い(請求項1)。
【0015】そして、充填装置を、ゲートの開放動作に
伴い移載部コンベア上を搬送されてきた所定数の物品を
受け止めて包装箱に向け水平に送り出す送出機構から構
成してもよい(請求項1)。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 〔1〕システムの全体構成および動作 図1〜図3を参照しながら、本発明の一実施形態として
の箱詰めシステムの全体構成について説明する。ここ
で、図1はその平面図、図2はその側面図、図3(a)
および図3(b)は、それぞれ、本実施形態の箱詰めシ
ステムを適用されるライン全体を示す平面図および側面
図である。
【0017】本実施形態の箱詰めシステム10では、図
3(a)に示すように、円形の冷凍ケーキ1を12等分
に分割して得られる、トルテタイプのケーキ〔30度の
扇形(略二等辺三角形)の水平断面形状をもつ三角柱状
のケーキ〕1aを箱詰め対象の物品としている。そし
て、本実施形態の箱詰めシステムは、ケーキ1aを、図
1および図3(a)に示すごとく、交互に対向させて整
列・集積し、6個(所定数)ずつ1つの包装箱2に箱詰
めするものである。
【0018】まず、図3(a)および図3(b)によ
り、本実施形態の箱詰めシステム10を適用されるライ
ン全体の構成について説明すると、これらの図3(a)
および図3(b)に示すように、本実施形態の箱詰めシ
ステム10の上流側(図中左側)には、ケーキ切り分け
ライン3,フィルム貼り付けライン4および金属探知ラ
イン5がそなえられ、箱詰めシステム10の下流側(図
中右側)には、カートナ6がそなえられている。
【0019】なお、本実施形態の箱詰めシステム10に
おいてはケーキ1aを受け取る受け入れコンベア11
(後述)が2列そなえられているので、各列に対応し
て、ケーキ切り分けライン3,フィルム貼り付けライン
4および金属探知ライン5も2列そなえられている。こ
こで、ケーキ切り分けライン3は、円形の冷凍ケーキ1
を30度の扇形ケーキ1aに12等分にカットし、その
ケーキ1aを1個ずつフィルム貼り付けライン4へ送り
出すものである。このとき、各ケーキ1aは、円弧面を
進行方向(図中右方向)へ向けて送り出される。
【0020】また、フィルム貼り付けライン4は、ケー
キ1aの外周にフィルム7aを貼り付けるためのもの
で、フィルム7aは、ライン4の両側に配置されたロー
ル7,7から繰り出され、ケーキ1aの進行方向(円弧
面)を覆うように配置されている。このフィルム貼り付
けライン4では、ケーキ1aがライン4上を搬送されて
くると、フィルム7aは、まずケーキ1aの円弧面に貼
り付いた後、ケーキ1aの搬送に伴ってケーキ1aの両
側に貼り付く。そして、ケーキ1aの後端側において、
図示省略の切断手段により、ロール7,7間のフィルム
7aを切断することなく、ケーキ1aの外周に貼り付い
たフィルム7aだけが切り離される。このようにしてフ
ィルム7aを外周に巻き付けられたケーキ1aが金属探
知ライン5へ送り出される。
【0021】金属探知ライン5は、金属探知機5aによ
りケーキ1a中における金属の有無を探知するためのも
のである。例えば機械の一部等が欠け誤ってケーキ1a
中に混入した場合には、その金属片の混入したケーキ1
aを、金属探知ライン5で検知することができ、確実に
除去できるようになっている。カートナ6は、箱詰めシ
ステム10の集積部コンベア37(後述)上において6
個のケーキ1aが集積されると、スタッカ6aにセット
されている、折り畳まれた状態の包装箱2を1つ取り出
し、その包装箱2を、折り畳まれた状態から6個のケー
キ1aを収納できる状態に拡げ、さらに、その拡げた状
態の包装箱2内に、箱詰めシステム10の充填装置16
(後述)により6個のケーキ1aを挿入されると、ケー
キ1aを覆うように包装箱2の蓋を閉めてから、搬出用
ローラ6b上へ送り出すものである。
【0022】そして、本実施形態の箱詰めシステム10
は、図1,図2,図3(a)および図3(b)に示すよ
うに、受け入れコンベア11,検出装置12,ケーキ移
載装置13,アルミシート供給装置14,整列・集積コ
ンベア15および充填装置16を有しているほか、箱詰
めシステム10の動作を管理・制御するための制御盤1
7も有している。この制御盤17には、作業者により各
種入力を行なうための操作パネル17aがそなえられて
いる。
【0023】受け入れコンベア11は、金属探知ライン
5からケーキ1aを受け取って、後述するケーキ移載装
置13側へ搬送するもので、前述した通り、本実施形態
では2列そなえられている。そして、各受け入れコンベ
ア11に対応して、検出装置12,ケーキ移送装置13
およびアルミシート供給装置14も、それぞれ一対そな
えられ、平行に配置された2列の受け入れコンベア1
1,11の間の中心線についてほぼ線対称に配置されて
いる。
【0024】なお、図示しないが、本実施形態では、受
け入れコンベア11に、ケーキ1aに巻き付けられたフ
ィルム7aをケーキ1aの側面に押し付けるための機構
がそなえられている。この機構は、例えば、フィルム7
aにエアを吹き付けるノズル、もしくは、フィルム7a
に直接的に接触してケーキ1a側へ押圧するブラシロー
ラなどにより構成される。このような機構を用いてフィ
ルム7aを確実にケーキ1aの側面に貼り付けておくこ
とで、後述する把持機構30によりケーキ1aを把持す
る際に、把持機構30とフィルム7aとが干渉し合うの
防止できるようになっている。
【0025】検出装置12は、受け入れコンベア11に
より搬送中のケーキ1aの位置(ケーキ1aを上方から
見た時の扇形の重心位置)および姿勢(搬送方向に対す
る角度)を検出するもので、図9〜図12を参照しなが
ら後述するごとく、トリガ光電センサ20(発光素子2
0aおよび受光素子20b)と2つのレーザ距離計21
a,21bとシーケンサ22とから構成されている。
【0026】ケーキ移載装置13は、ロボット25,タ
ーンテーブル26および送出装置27から構成され、受
け入れコンベア11を搬送されてきたケーキ1aを、後
述するタクト送りコンベア35(整列・集積コンベア1
5)上へ移動させるものである。ここで、ロボット25
は、検出装置12による検出結果に応じてシーケンサ2
2(図9,図12参照)により制御されて動作するもの
で、そのアーム先端には、検出装置12による検出結果
に基づいて受け入れコンベア11上のケーキ1aを把持
する把持機構30が取り付けられており、把持機構30
により把持されたケーキ1aは、ロボット25により、
後述するターンテーブル26のケーキ載置部26aへ移
載されるようになっている。ロボット25は、図28に
示すように、鉛直方向の3軸R1,R2,R3周りに回
転駆動可能に、且つ、アーム先端25aに取り付けられ
た把持機構30を昇降駆動可能に構成されている。な
お、アーム先端25aの把持機構30の詳細な構成につ
いては、図13〜図17を参照しながら後述する。
【0027】ターンテーブル26は、90度間隔で4つ
のケーキ載置部26aを有しており、ロボット25の近
傍(移載ステーションST1)に配置されたケーキ載置
部26aには、ロボット25によりケーキ1aが移載さ
れる。そして、ターンテーブル26は、90度だけ回転
動作することによって、移載ステーションST1でケー
キ1aを移載されたケーキ載置部26aを、タクト送り
コンベア35の近傍(送り出しステーションST2)へ
回転移動させるように構成されている。このターンテー
ブル26の詳細な構成については、図18〜図21を参
照しながら後述する。
【0028】送出装置27は、タクト送りコンベア35
の近傍(送り出しステーションST2)に移動したケー
キ載置部26a上のケーキ1aを、タクト送りコンベア
35上に向け水平に送り出すもので、ケーキ1aと当接
・嵌合してこのケーキ1aを押し出すための当接爪27
aを有しており、この当接爪27aを往復駆動する単軸
ロボット27bにより構成されている。この送出装置2
7の詳細な構成や当接爪27aの詳細な形状について
は、図22〜図24を参照しながら後述する。
【0029】本実施形態においては、受け入れコンベア
11上で円弧面を進行方向(図1〜図3中の右方向)に
向けて搬送されてきたケーキ1aは、ロボット25によ
り180度回転された状態で、移載ステーションST1
におけるケーキ載置部26aに載置される。そのケーキ
載置部26aが送り出しステーションST2へ回転移動
した時には、ケーキ1aは、その円弧面をタクト送りコ
ンベア35による搬送方向に直交する方向〔図1,図3
(a)の上方向または下方向〕に向けた状態になってい
る。このような状態で、ケーキ1aは、送出装置27に
より、停止中のタクト送りコンベア35上へ押し出され
るようになっている。
【0030】従って、トルテタイプのケーキ1aは、図
1および図3(a)に示すごとく、交互に対向するよう
に、左右一対のケーキ移載装置13,13からタクト送
りコンベア35上へ送り出され、整列・集積コンベア1
5(後述するコンベア35〜37)により、一側面を進
行方向に向けて搬送される。なお、本実施形態では、図
21にて後述するごとく、ターンテーブル26の各ケー
キ載置部26aは回転可能に設けられている。これによ
り、2列の受け入れコンベア11のうちの一方のみを使
用しても、ターンテーブル26のケーキ載置部26aを
交互に180度回転させれば、図1や図3(a)に示す
ごとく、トルテタイプのケーキ1aを交互に対向させて
タクト送りコンベア35上へ送り出すことができるよう
になっている。
【0031】ところで、本実施形態では、ケーキ1aを
アルミシート8上に載置した状態でタクト送りコンベア
35上へ送り出すために、アルミシート供給装置14が
そなえられている。このアルミシート供給装置14は、
移載ステーションST1に移動したケーキ載置部26a
上に予めアルミシート8を載置すべく、ターンテーブル
26上で移載ステーションST1とは180度ずれた位
置(アルミシート供給ステーションST3)において、
ケーキ載置部26aにアルミシート8を供給するもので
ある。
【0032】このアルミシート供給装置14は、多数枚
のアルミシート8を重ねて保持するマガジン部50と、
このマガジン部50に保持されたアルミシート8を1枚
ずつ吸着しマガジン部50からターンテーブル26上の
アルミシート供給ステーションST3におけるケーキ載
置部26aへ供給する吸着パッド51とを有して構成さ
れている。
【0033】図25にて後述するごとく、吸着パッド5
1は、2個を1組とし、本実施形態では2組そなえられ
ている。2組の吸着パッド51,51;51,51は、
それぞれ支持部材(吸着アーム)58,58に取り付け
られ、180度反転駆動可能に且つ昇降駆動可能にそな
えられている。そして、一方の組の吸着パッド51,5
1がマガジン部50のアルミシート8の上方に位置する
時には、他方の組の吸着パッド51,51が、アルミシ
ート供給ステーションST3におけるケーキ載置部26
a上に位置するようになっており、これらの吸着パッド
51を昇降駆動することにより、マガジン部50からの
アルミシート8の吸着とケーキ載置部26a上へのアル
ミシート8の供給とが同時に行なわれるようになってい
る。また、ケーキ載置部26a側には、図20にて後述
するように、供給されたアルミシート8を吸着すべく、
図示省略の真空発生器に接続された3つの吸着用孔が開
口形成されている。なお、アルミシート供給装置14の
詳細構成については、図25〜図27を参照しながら後
述する。
【0034】一方、2列の受け入れコンベア11,11
の下流側において、これらのコンベア11,11の間の
中心線上には、整列・集積コンベア15が配置されてい
る。この整列・集積コンベア15は、ケーキ1aを整列
させながら搬送し所定数(本実施形態では6個)だけ集
積するもので、図4および図5に示すように、タクト送
りコンベア35,乗り継ぎコンベア36および移載部コ
ンベア37から構成されている。なお、図4および図5
は、それぞれ整列・集積コンベア15を示す平面図およ
び側面図であり、図6および図7は、それぞれ図5のVI
部およびVII 部の拡大図である。
【0035】ここで、タクト送りコンベア35は、ケー
キ移載装置13によりケーキ1aを移載されると一定距
離だけケーキ1aを搬送するものであり、乗り継ぎコン
ベア36は、タクト送りコンベア35により搬送されて
きたケーキ1aを下流側へ受け渡すためのものであり、
移載部コンベア37は、乗り継ぎコンベア36により搬
送されてきたケーキ1aを所定数(本実施形態では6
個)だけ集積して充填装置16に受け渡すものである。
乗り継ぎコンベア36および移載部コンベア37は連続
送りされている。
【0036】また、タクト送りコンベア35と移載部コ
ンベア37とにそれぞれ隣接する乗り継ぎコンベア36
の両端部において、図6および図7にそれぞれ示すよう
に、この乗り継ぎコンベア36を構成するベルト36a
は、ナイフエッジ形案内部材38,39により案内され
ている。これらのナイフエッジ形案内部材38,39の
先端部には、それぞれ、タクト送りコンベア35および
移載部コンベア37の端部でベルト35a,37aを巻
回されて案内するローラ35b,37bの径よりも十分
に小さい径の円弧部38a,39aが形成されている。
【0037】そして、ナイフエッジ形案内部材38,3
9により案内されるベルト36aは、その両端部で、そ
れぞれタクト送りコンベア35および移載部コンベア3
7の端部におけるベルト35a,37aの上方にほぼ重
なって通過するように配置され、タクト送りコンベア3
5から乗り継ぎコンベア36へ至る搬送面、および、乗
り継ぎコンベア36から移載部コンベア37へ至る搬送
面が、いずれも略面一に構成されている。
【0038】移載部コンベア37には、この移載部コン
ベア37上を搬送されてくるケーキ1aの個数を計数す
べくケーキ1aの通過を検知する光電センサ40がそな
えられるほか、移載部コンベア37上でケーキ1aの搬
送空間を閉鎖してケーキ1aの搬送を阻止しうるゲート
(ストッパ)41と、このゲート41を開閉駆動するモ
ータ(駆動機構)42とがそなえられている。
【0039】ゲート41は、移載部コンベア37の上方
でコンベア37の搬送方向に直交する方向に且つ水平に
配置された回転軸41a周りに回動可能にそなえられ、
図5に破線で示すごとくコンベア37の搬送面に対して
直交配置された状態でケーキ1aの搬送空間を閉鎖する
一方、図5に二点鎖線で示すごとくコンベア37の搬送
面に対して平行に配置された状態でケーキ1aの搬送空
間を開放するように構成されている。
【0040】光電センサ40は、ゲート41よりも上流
側でコンベア37両側に配設された発光素子40aと受
光素子40bとから構成されている。受光素子40bで
は発光素子40aからの光を常時受光しているが、ケー
キ1aの通過により光が遮断されるようになっている。
従って、その光の遮断を光電センサ40で検知すること
により、移載部コンベア37によりゲート41側へ搬送
されゲート41の閉鎖により集積されたケーキ1aの個
数が計数されるようになっている。
【0041】そして、本実施形態では、制御盤17に内
蔵もしくは外付けされるコンピュータ等(図示省略)
が、光電センサ40からの信号により計数を行なう計数
器としての機能を有しているほか、さらに、ゲート41
を閉鎖した状態で前述した計数機能によりケーキ1aが
所定数(本実施形態では6個)だけ集積されたことを検
知すると、モータ42を作動させて、図5に二点鎖線で
示すようにゲート41を開放し、6個のケーキ1aを1
セットとして充填装置16へ送り出すように制御する、
制御部としての機能も有している。
【0042】上述したゲート41よりも下流側におい
て、移載部コンベア37上には、移載部コンベア37上
に集積された6個のケーキ1aを一まとめにしてカート
ナ6における包装箱2内へ送り込む充填装置16がそな
えられている。図8はこの充填装置16を示す平面図
で、この図8に示すように、本実施形態の充填装置16
には、ゲート41の開放動作に伴い移載部コンベア37
上を搬送されてきた6個のケーキ1aを受け止めるL字
形の枠部材16aがそなえられている。この枠部材16
aのゲート41側には、閉鎖部材16bが、回転軸16
c周りに回動可能に取り付けられ、図示省略のモータ等
によって回転駆動されるようになっている。
【0043】6個のケーキ1aを待機している状態で
は、枠部材16aは、移載部コンベア37上に配置され
るとともに、閉鎖部材16bは、図8に実線で示すごと
く開放位置に配置されている。そして、ゲート41の開
放動作に伴い6個のケーキ1aが枠部材16aにより受
け止められると、閉鎖部材16bは、図8に二点鎖線で
示すごとく閉鎖位置へモータ等により回転駆動され、枠
部材16aと閉鎖部材16bとにより6個のケーキ1a
が保持される。
【0044】また、充填装置16には、枠部材16aを
矢印A方向(カートナ6内の包装箱2)へ水平に押し出
すシリンダ16dがそなえられており、枠部材16aお
よび閉鎖部材16bにより6個のケーキ1aを保持した
状態でシリンダ16dを作動させることで、6個のケー
キ1aが包装箱2に向け水平に送り出されるようになっ
ている。つまり、枠部材16a,閉鎖部材16bおよび
シリンダ16dにより送出機構が構成されている。
【0045】なお、図1および図3(a)中において、
符号18はセーフティガードで、このセーフティガード
18は、ケーキ移載装置13におけるロボット25,タ
ーンテーブル26,送出装置27を囲みこれらの可動部
分が作業者等に接触することを防止するものである。ま
た、図1および図3(a)中において、符号ST4はケ
ーキ載置部反転ステーションで、このケーキ載置部反転
ステーションST4では、箱詰めシステム10が受け入
れコンベア11を1列のみ使用して稼動する場合に、図
21にて後述するごとく、ターンテーブル26上のケー
キ載置部26aが1つおきに180度回転駆動される。
箱詰めシステム10が、上述のごとく受け入れコンベア
11を2列使用して稼働する場合、このケーキ載置部反
転ステーションST4では特に何の動作も実行されな
い。
【0046】上述のごとく構成された本実施形態の箱詰
めシステム10では、以下のようにして、トルテタイプ
のケーキ1aが6個ずつ包装箱2内に箱詰めされる。そ
の動作について、図29および図30に示すフローチャ
ート(ステップS11〜S43)を参照しながら説明す
る。まず、ケーキ1aは、各ケーキ切り分けライン3に
おいて円形のケーキ1を12等分にカットすることによ
り切り出され(ステップS11)、1個ずつフィルム貼
り付けライン4に送り出される(ステップS12)。そ
して、各ケーキ1aは、フィルム貼り付けライン4にお
いて外周にフィルム7aを貼り付けられた後(ステップ
S13)、金属探知ライン5においてケーキ1a中の金
属の有無を検知され(ステップS14)、金属が検知さ
れなければ(NOルート)、そのまま、本実施形態の箱
詰めシステム10の各受け入れコンベア11に送り込ま
れる。一方、金属が検知された場合には(YESルー
ト)、受け入れコンベア11を停止し(ステップS1
5)、金属を検知されたケーキ(NGケーキ)1aを除
去してから(ステップS16)、受け入れコンベア11
を再起動する(ステップS17)。
【0047】なお、受け入れコンベア11,検出装置1
2,ケーキ移載装置13およびアルミシート供給装置1
4は、本実施形態では前述のごとく2系統そなえられて
いるが、各系統とも全く同じ動作を行なうので、以下の
説明では、一方の系統の動作についてのみ説明する。受
け入れコンベア11に送り込まれたケーキ1aは、この
受け入れコンベア11によりロボット25の近傍へ搬送
され、ロボット25近傍の所定位置(ケーキ重心/傾き
測定位置)に到達すると(ステップS18でYES判定
の場合)、検出装置12によりその重心位置および搬送
方向に対する角度が検出され(ステップS19)、その
検出データがロボット25へ転送される(ステップS2
0)。
【0048】そして、ロボット25近傍に配置された把
持位置到達センサ(図示省略)により、ケーキ1aが受
け入れコンベア11上で把持位置に到達したことが検知
されると(ステップS21からのONルート)、受け入
れコンベア11の搬送動作が一旦停止され(ステップS
22)、ロボット25は、検出データに応じて動作し、
アーム先端の把持機構30をケーキ1aの重心位置およ
び角度に応じた位置に移動させ、受け入れコンベア11
上を搬送されてくるケーキ1a毎にその重心位置や角度
に応じた姿勢をとって把持機構30により受け入れコン
ベア11上のケーキ1aを把持する(ステップS2
3)。
【0049】把持機構30によりケーキ1aを把持した
ロボット25は、そのケーキ1aを移載ステーションS
T1におけるターンテーブル26上のケーキ載置部26
aに移送する。この移載ステーションST1におけるケ
ーキ載置部26a上には、アルミシート供給ステーショ
ンST3でアルミシート供給装置14により予めアルミ
シート8を供給されており(後述するステップS25〜
S31)、ロボット25は、このアルミシート8上にケ
ーキ1aを載置して把持機構30による把持状態を解除
する(ステップS24)。
【0050】一方、アルミシート供給ステーションST
3では、アルミシート供給装置14によるアルミシート
8の供給が以下のようにして行なわれる。つまり、吸着
アーム58を下降させ(ステップS25)、ターンテー
ブル26のケーキ載置部26a側の吸着(前述の吸着用
孔による吸引)をON状態にし(ステップS26)、タ
ーンテーブル26側の吸着パッド51の吸引をOFF状
態にするとともに(ステップS27)、マガジン部50
側の吸着パッド51の吸引をONにする(ステップS2
8)。
【0051】これにより、マガジン部50からのアルミ
シート8の吸着とケーキ載置部26a上へのアルミシー
ト8の供給とが同時に行なわれる。この後、吸着アーム
58を上昇させ(ステップS29)、吸着アーム58を
180度反転させてから(ステップS30)、ターンテ
ーブル26を回転する(ステップS31)。このように
アルミシート8を載置されたケーキ載置部26a上に、
前述したステップS23でケーキ1aが移載される。
【0052】前述した把持位置到達センサが、ケーキ1
aの把持・移送によりOFFになると(ステップS32
からのOFFルート)、受け入れコンベア11の搬送動
作が再起動される(ステップS33)。さて、コンベア
11上からターンテーブル26上へのケーキ1aの移載
を完了すると(ステップS34からのYESルート)、
移載ステーションST1でケーキ1aを移載されたケー
キ載置部26aは、ターンテーブル26の回動によって
90度だけ回転移動し(ステップS35)、送り出しス
テーションST2に配置される。この送り出しステーシ
ョンST2においては、送出装置27により、ケーキ載
置部26a上のケーキ1aが、当接爪27aと当接・嵌
合しながら押し出され、停止中のタクト送りコンベア3
5上に向けて水平に送り出される(ステップS36)。
【0053】なお、ステーションST1,ST2,ST
3,ST4は、前述の通り、90度ごとに配置され、タ
ーンテーブル26上のケーキ載置部26aも90度ごと
に4つそなえられているので、各ステーションST1〜
ST4での動作(上述の実施形態ではステーションST
1〜ST3での動作)は同時に実行することができるよ
うになっている。
【0054】以上のようにして、ケーキ1aは、ケーキ
移載装置13により、受け入れコンベア11上からタク
ト送りコンベア35上へ移載される。タクト送りコンベ
ア35は、ケーキ1aを移載されると動作し、ケーキ1
aを一定距離だけ下流側へ搬送する。上述のような動作
を、線対称に配置された2系統の受け入れコンベア1
1,検出装置12,ケーキ移載装置13およびアルミシ
ート供給装置14が行なうことにより、ケーキ1aは、
図1および図3(a)に示すごとく、交互に対向するよ
うにタクト送りコンベア35上へ送り出され、このタク
ト送りコンベア35のタクト動作により適当な間隔をあ
けて整列した状態で搬送される。
【0055】そして、タクト送りコンベア35上に対向
する一対のケーキ1a,1aが送り出されている場合に
は(ステップS37からのYESルート)、タクト送り
コンベア35が一定距離だけ搬送動作を行なう(ステッ
プS38)。タクト送りコンベア35により搬送された
ケーキ1aは、連続送りされている乗り継ぎコンベア3
6に乗り移り、やはり連続送りされている移載部コンベ
ア37へ送り込まれる。
【0056】このとき、図6および図7により前述した
ように、乗り継ぎコンベア36のベルト36aは、その
両端部でそれぞれナイフエッジ形案内部材38,39に
より案内されており、タクト送りコンベア35から乗り
継ぎコンベア36へ至る搬送面、および、乗り継ぎコン
ベア36から移載部コンベア37へ至る搬送面がいずれ
も略面一になっている。従って、乗り継ぎコンベア36
のベルト36aがコンベア35,37の端部におけるロ
ーラ35b,37bと略同径のローラによって案内され
る場合に比べ、本実施形態では、コンベア35と36と
の間の凹部やコンベア36と37との間の凹部が明らか
に小さくなっている。
【0057】本実施形態の整列・集積コンベア15(コ
ンベア35〜37)上では、前述した通り、ケーキ1a
がその長手方向を搬送方向に対して直交させた状態(横
向きの状態)で搬送されているため、受け入れコンベア
11上のようにケーキ1aがその長手方向と搬送方向と
を平行にした状態(縦向きの状態)で搬送される場合に
比べて、ケーキ1aは倒れやすくなっている。このよう
な場合に、コンベア35〜37の相互間の凹部が大きい
と、ケーキ1aが転倒してしまうことになるが、本実施
形態では上述のごとくその凹部が極めて小さくなってい
るので、ケーキ1aは、転倒することなく、確実にコン
ベア35〜37によって搬送される。
【0058】一方、移載部コンベア37へ送り込まれた
ケーキ1aは、ゲート41によりせき止められて集積す
る。このとき、光電センサ40によりケーキ1aの通過
が1個ずつ検知され、その検知信号に基づき、図示省略
のコンピュータ等の計数機能によってゲート41により
集積されているケーキ1aの個数がカウントされる(ス
テップS39)。そして、その個数が、所定個数(ここ
では6個)になると(ステップS40からのYESルー
ト)、前記コンピュータ等によりモータ42が作動制御
されてゲート41が開放され(ステップS41)、6個
のケーキ1aが1セットとなって充填装置16へ送り出
される。このとき、同時に、計数機能によるカウント値
を0にクリアする。
【0059】そして、充填装置16では、図8に実線で
示すごとく閉鎖部材16bを開放させた状態で枠部材1
6aが待機しており、ゲート41が開放されて6個のケ
ーキ1aが移載部コンベア37により搬送されてくる
と、これらのケーキ1aは、枠部材16aにより受け止
められ、閉鎖部材16bを閉じて枠部材16aおよび閉
鎖部材16bにより保持された状態でシリンダ16dに
より水平に押し出されて、カートナ6で拡げられた状態
の包装箱2内へ一度に送り込まれる。
【0060】ケーキ1aの送出を終えた枠部材16aお
よび閉鎖部材16bは、シリンダ16dにより移載部コ
ンベア37上に引き戻され、図8に実線で示すように閉
鎖部材16bを開放した状態で、次に6個のケーキ1a
が搬送されてくるのを待機する。カートナ6では、箱詰
めシステム10の集積部コンベア37上において6個の
ケーキ1aが集積されると、スタッカ6aにセットされ
ている、折り畳まれた状態の包装箱2が1つ取り出さ
れ、その包装箱2が、折り畳まれた状態から6個のケー
キ1aを収納できる状態に拡げられる。その拡げた状態
の包装箱2内に、前述のごとく充填装置16により6個
のケーキ1aが挿入されると、ケーキ1aを覆うように
包装箱2の蓋が閉められ、6個のケーキ1aを収容した
包装箱2が、搬出用ローラ6b上へ送り出される(ステ
ップS43)。
【0061】このように、本発明の一実施形態としての
箱詰めシステム10によれば、型崩れしやすいケーキ1
aであって加えて冷凍されていても、そのケーキ1a
を、人手を要することなく効率よく包装箱2内へ箱詰め
することができ、ケーキ1aの製造から包装までの一連
の工程を完全に自動化することができる。従って、作業
者の負担が大幅に軽減されるとともに、作業環境が大き
く改善される。また、完全自動化により、ケーキ1aの
製造コストが大幅に削減されるほか、食品衛生上の問題
も解消される。
【0062】また、ケーキ移載装置13では、ロボット
25,ターンテーブル26および送出装置27を用い
て、ケーキ1aを受け入れコンベア11から整列・集積
コンベア15へ確実に移載することができるほか、縦方
向の状態で搬送されていたケーキ1aを、横方向の状態
に向きを変えてタクト送りコンベア35へ移載すること
ができる。
【0063】そして、本実施形態では、アルミシート供
給装置14により、ターンテーブル26のケーキ載置部
26a上に予めアルミシート8が供給され、その上にケ
ーキ1aが載置され、ケーキ1aを、受け入れコンベア
11から整列・集積コンベア15へ移載する間にアルミ
シート8により保持した状態にすることができ、各ケー
キ1aにアルミシート8を効率よく付与することができ
る。
【0064】さらに、本実施形態では、図18〜図21
によっても後述するごとく、ターンテーブル26上のケ
ーキ載置部26aが90度ごとに4つそなえられ、4つ
のステーションST1〜ST4での同時に別々の動作
(上述の実施形態では、ケーキ移載,ケーキ送出,アル
ミシート供給の3つの動作)を実行できるので、処理時
間を大幅に短縮でき処理を効率化することができる。
【0065】また、本実施形態では、受け入れコンベア
11,検出装置12,ケーキ移載装置13およびアルミ
シート供給装置14を2系統そなえ、これら2系統から
1列の整列・集積コンベアにケーキ1aを交互に送り出
すように構成しているので、システム全体の処理時間を
大幅に短縮でき、さらなる処理の効率化を実現すること
ができる。
【0066】一方、整列・集積コンベア15をタクト送
りコンベア35,乗り継ぎコンベア36および移載部コ
ンベア37から構成することにより、ケーキ移載装置1
3により移載されたケーキ1aが、一定の間隔をあけて
整列した状態で送り出されるので、下流側でケーキ1a
の通過を1個ずつ光電センサ40により確実に検知して
ケーキ1aの通過個数を正確に計数できるほか、ゲート
41の開放時に6個よりも多いケーキ1aが送り出され
るのを防止でき、ケーキ1aを所定数だけ集積して充填
装置16へ送り出す処理を、個数を間違うことなく正確
に行なうことができる。
【0067】このとき、乗り継ぎコンベア36を構成す
るベルト36aを、その両端部において、ナイフエッジ
形案内部材38,39により案内することにより、コン
ベア35と36との間の凹部やコンベア36と37との
間の凹部を小さくすることができ、横向きの状態のケー
キ1aを、コンベア35〜37による搬送中に転倒させ
ることなく確実に搬送することができる。
【0068】また、ケーキ1aの流れをゲート41によ
り阻止し、所定数のケーキ1aがゲート41にて集積さ
れた場合のみ、モータ42が作動制御されてゲート41
が開放されるので、ケーキ1aを所定数だけ集積して充
填装置16へ送り出す処理を確実に行なうことができ
る。そして、充填装置16では、枠部材16a,閉鎖部
材16b,シリンダ16d等からなる送出機構により、
ゲート41の開放動作に伴い移載部コンベア37上を搬
送されてきた6個のケーキ1aが包装箱2に向け水平に
送り出されるので、カートナ6における包装箱2内へ6
個のケーキ1aを確実に充填することができる。
【0069】〔2〕検出装置12の構成および動作 次に、図9〜図12を参照しながら、本実施形態におけ
る検出装置12の構成および動作について説明する。こ
こで、図9はその構成を示すブロック図、図10はその
動作を説明するためのフローチャート、図11はケーキ
1aの角度および重心位置の算出式を説明するための
図、図12はその変形例の構成を示すブロック図であ
る。
【0070】金属探知ライン5からのケーキ1aは、そ
の円弧面を前にして受け入れコンベア11へ送り込まれ
るが、その形状や大きさは略一定であってもコンベア1
1上での位置や姿勢はケーキ1a毎に異なり一定ではな
いため、搬送されてくるケーキ1a毎にその位置や姿勢
を検出・把握しなければ、ロボット25の把持機構30
によってケーキ1aを把持することができない。
【0071】そこで、本実施形態では、受け入れコンベ
ア11の下流側(ロボット25の近傍)に検出装置12
がそなえられている。この検出装置12は、前述したよ
うに、受け入れコンベア11により搬送中のケーキ1a
の位置(ケーキ1aを上方から見た時の扇形の重心位
置)および姿勢(搬送方向に対する角度)を検出するも
ので、図9に示すごとく、トリガ光電センサ20(発光
素子20aおよび受光素子20b)と2つのレーザ距離
計21a,21bとシーケンサ(もしくはコンピュー
タ)22とから構成されている。
【0072】トリガ光電センサ(検知器)20は、受け
入れコンベア11により搬送中のケーキ1aが位置/姿
勢検出のための所定位置に到達したことを検知するため
のもので、ロボット25の近傍でコンベア11両側にそ
れぞれ配置された発光素子20aと受光素子20bとか
ら構成されている。発光素子20aから受光素子20b
に対しては、受け入れコンベア11の搬送面および搬送
方向と直交するスリット光が入射されている。
【0073】そして、図9に示すように、ケーキ1aの
円弧面が発光素子20aと受光素子20bとの間に到達
して前記スリット光を遮断した場合に、トリガ光電セン
サ20は、ケーキ1aが所定位置に到達したことを検知
して、トリガ信号をシーケンサ22へ出力する。また、
トリガ光電センサ20よりも下流側のコンベア11側方
には、2つのレーザ距離計21a,21bが、ケーキ1
aの搬送方向に沿って異なる位置に配置されている。ト
リガ光電センサ20およびレーザ距離計21a,21b
は、図11にて後述するごとく、既知の所定間隔a,b
をあけて配置されている。これらのレーザ距離計21
a,21bは、それぞれ、ケーキ1aの円弧面がトリガ
光電センサ20に到達した時点で、搬送方向に直交する
方向から、そのケーキ1aの一側面までの距離A1,A
2をレーザ光により非接触で検出するものである。
【0074】シーケンサ22は、トリガ光電センサ20
からのトリガ信号を受けた場合、その時点でレーザ距離
計21a,21bにより検出されている距離A1,A2
を取り込んで、その距離A1,A2と図11にて後述す
る既知の距離a,bおよびケーキ1aの基本的な平面形
状(30度の扇形,大きさ)とに基づいて、搬送方向に
対するケーキ1aの角度θと重心の2次元位置x,yと
を算出する演算部として機能するものである。
【0075】そして、このシーケンサ22は、把持機構
30によりケーキ1aを把持させるべく、ケーキ1a毎
に算出された角度θおよび重心位置x,yを、例えばR
S−232Cインタフェースを介してロボット25へ出
力する。なお、2次元位置x,yの原点は、図11に示
すように、トリガ光電センサ20のスリット光(ケーキ
1aの検知位置)と受け入れコンベア11の中心線とが
交わる位置とする。
【0076】上述のごとく構成された、本実施形態の検
出装置12の動作について、図10および図11を参照
しながら説明する。まず、図10に示すフローチャート
(ステップS1〜S6)に従って、検出装置12による
検出動作手順について説明する。まず、制御盤17等か
ら計測指令が有ると(ステップS1でYES判定)、ト
リガ光電センサ20からトリガ信号が出力されたか否か
を判断し(ステップS2)、トリガ信号が検知されると
(ステップS2でYES判定)、その時点でレーザ距離
計21aおよび21bによりそれぞれ検出されているケ
ーキ1aの一側面までの距離A1,A2が取り込まれる
(ステップS3)。
【0077】そして、その距離A1,A2と既知の距離
a,bおよびケーキ1aの基本的な平面形状(30度の
扇形,大きさ)とに基づいて、後述するごとく、搬送方
向に対するケーキ1aの角度θと重心位置x,yとが算
出される(ステップS4)。その算出結果を、ロボット
25へ出力した後(ステップS5)、計測完了か否かを
判断し(ステップS6)、完了していなれば(ステップ
S6でNO判定)、ステップS2に戻る一方、完了して
いれば(ステップS6でYES判定)、ステップS1に
戻る。
【0078】さて、次に、前述したステップS4でケー
キ1aの角度θと重心位置x,yとを算出する際に用い
られる計算式について、図11を参照しながら説明す
る。図11に示すように、ケーキ1aの半径をr、トリ
ガ光電センサ20とレーザ距離計21aとの間の距離を
a、レーザ距離計21a,21間の距離をb、ケーキ1
aの扇形中心から重心位置までの距離をow、ケーキ1a
の扇形角度をw、レーザ距離計21a,21bによりそ
れぞれ検出される距離(変位)をA1,A2、ケーキ1
aの一側面が進行方向となす角度をθ、進行方向重心位
置をx、横方向重心位置をyとする。
【0079】ここで、半径r,距離a,b,重心位置距
離ow,および角度wは既知のもので、距離a,bは一
定、半径r,重心位置距離ow,および角度wは略一定の
値である。本実施形態での具体的な数値例を挙げると、
半径rは105mm、距離aは20mm、距離bは30mm、
重心位置距離owは69mm、角度wは30度である。な
お、重心位置距離owは、下記の一般式(1) により算出さ
れる。
【0080】 ow=〔(4*r)/(3*w)〕sin(w/2) …(1) また、ケーキ1aの一側面が進行方向となす角度θは、
レーザ距離計21a,21bによりそれぞれ検出された
距離A1,A2に基づいて、下式(2) により算出され
る。 θ=tan -1〔(A1−A2)/b〕 …(2) そして、この式(2) により算出された角度θに応じて、
下式 (3)〜(8) によりケーキ1aの進行方向重心位置x
および横方向重心位置yが算出される。
【0081】 0°<θの時 x=r*cos θ−ow*cos(θ+15) …(3) y=ow*sin(θ+15) −〔r* cosθ−(a+b)〕* tanθ …(4) −30°<θ≦0°の時 x=r−ow*cos(θ+15) …(5) y=ow*sin(θ+15) −〔r−(a+b)〕* tanθ …(6) θ≦−30°の時 x=r*cos(θ+30)−ow*cos(θ+15) …(7) y=ow*sin(θ+15) −[r*cos(θ+15)−(a+b)]* tanθ…(8) 上述のように、本実施形態の検出装置12によれば、ト
リガ光電センサ20および2つのレーザ距離計21a,
21bによる検出結果を用いて、受け入れコンベア11
により搬送中のケーキ1aの姿勢(角度θ)や位置(重
心位置x,y)を、ケーキ1a毎に確実に検出すること
ができ、その検出結果に応じてロボット25の把持機構
30によりケーキ1aを確実に把持できるようになる。
【0082】ケーキ1aの位置や姿勢を検出する手法と
しては、例えばCCDカメラ等を用いてケーキ1aを撮
像し、その撮像結果を画像処理してケーキ1aを認識
し、その位置や姿勢を求めることも考えられる。このよ
うな検出手法では、受け入れコンベア11とケーキ1a
とが同じ色であったり、ケーキ1aの搬送中にケーキ1
aの一部が付着して受け入れコンベア11がケーキ1a
と同じ色になったりすると、画像処理ではケーキ1aを
認識することができなくなり、その位置や姿勢を検出で
きなくなってしまう。これに対し、本実施形態の検出装
置12によれば、極めて簡素な構成で、ケーキ1aが光
学的に検知され、受け入れコンベア11の色やケーキ1
aの色に関係なく、その位置や姿勢を確実に検出するこ
とができる。
【0083】なお、図9に示した例では、レーザ距離計
21a,21bをコンベア11の一側にのみそなえてい
るが、例えば図12に示すように、もう一組のレーザ距
離計21c,21dをコンベア11の反対側にレーザ距
離計21a,21bと対向するように配置してもよい。
この場合、シーケンサ22においては、レーザ距離計2
1a,21bによりそれぞれ計測された距離(変位)A
1,A2を用いて、上述した式 (2)〜(8) によりケーキ
1aの角度θおよび重心位置x,yを算出するととも
に、レーザ距離計21c,21dによりそれぞれ計測さ
れた距離(変位)B1,B2を用いても、全く同様に、
上述した式 (2)〜(8) によりケーキ1aの角度θおよび
重心位置x,yを算出する。そして、シーケンサ22
は、ケーキ1aの両側面で得られた演算結果の平均値を
ケーキ1aの角度θおよび重心位置x,yとして出力す
る。これにより、ケーキ1aの角度θや重心位置x,y
の検出精度を向上させることができる。
【0084】〔3〕把持機構30の構成および動作 図13〜図17を参照しながら、ロボット25のアーム
先端25a(図28参照)に取り付けられる把持機構3
0の構成および動作について説明する。ここで、図13
はその正面図、図14はその側面図(図13のXIV 矢視
図)、図15は特殊フィンガ33の配置状態を示す平面
図、図16は図13のXVI 矢視図、図17は特殊フィン
ガ33の作用を説明するための平面図である。
【0085】本実施形態の把持機構30は、図13〜図
15に示すように、ロボットハンド取付治具31,ロボ
ットハンド32および特殊フィンガ33を有して構成さ
れている。ロボットハンド取付治具31は、把持機構3
0をロボット25のアーム先端25a(図28参照)に
取り付けるためのもので、ロボットハンド32は、その
下面側に、後述する特殊フィンガ33を取り付けられ、
この特殊フィンガ33を駆動するための4つのシリンダ
(押圧手段)34を内蔵するものである。ロボットハン
ド32の両側からは、4つのシリンダ34のロッド34
aが、2本ずつ突出しており、各ロッド34の先端に、
後述する当接部33bが連結されている。
【0086】特殊フィンガ33は、ケーキ1aをその直
線部の両側から把持しうる左右一対のフィンガ部材33
a,33aから構成されており、さらに、各フィンガ部
材33aは、ケーキ1aの一側面にそれぞれ当接しうる
2枚の板状の当接部33b,33bから構成されてい
る。そして、本実施形態のフィンガ部材33a,33a
(当接部33b,33b)は、図15に示すように、ケ
ーキ1aの鋭角部の角度(30度)に合わせて配置され
ている。
【0087】また、各当接部33bは、図13および図
14に示すように、ロッド34aに連結されており、特
殊フィンガ33は、各ロッド34aをシリンダ34によ
り伸縮することにより開閉駆動されるようになってい
る。つまり、ロッド34aを伸長させたることで特殊フ
ィンガ33は開放状態になり、ロッド34aを収縮させ
たることで各当接部33bをケーキ1aの側面に向けて
押圧した把持状態(閉鎖状態)になる。特に、把持状態
では、シリンダ34が収縮限界まで作動した場合に、各
当接部33bが、ケーキ1aを変形させることなく押圧
しながら把持可能な位置に到達するように構成されてい
る。
【0088】一方、フィンガ部材33aの各当接部33
bは、下方へ向かって対向する当接部33bとの間隔を
狭めるように、1/100程度の傾斜を付与して形成さ
れている。また、図16に示すように、フィンガ部材3
3aの各当接部33bの内側面(ケーキ1aとの当接
面)には、結露した水を逃がすための縦溝33cが形成
されるとともに、ホットエアを吹き出すべく図示省略の
ホットエア供給源に連通接続されたホットエア吹き出し
口33dが開口形成されている。
【0089】上述のごとく構成された本実施形態の把持
機構30によりケーキ1aを把持する際には、検出装置
12による検出結果に従ってロボット25が動作し把持
機構30の左右一対のフィンガ部材33a,33aがケ
ーキ1aの両側に配置される。このとき、フィンガ部材
33a,33aは、各シリンダ34のロッド34aを伸
長させることにより開放状態となっている。
【0090】そして、各シリンダ34のロッド34aを
収縮限界まで作動させることによって、各当接部33b
が、ケーキ1aを変形させることなく押圧しながら把持
可能な位置に到達し、ケーキ1aが特殊フィンガ33に
よって把持される。この後、ロボット25が動作してケ
ーキ1aはターンテーブル26のケーキ載置部26aへ
移送される。
【0091】このように、本実施形態では、各シリンダ
34のロッド34aを収縮限界まで作動させるだけで、
特殊フィンガ33によりケーキ1aを変形させることな
く把持することができるので、ケーキ1aを変形させな
いように把持するためにシリンダ34の伸縮状態を調整
してロッド34aの伸縮位置を制御する必要がなく、特
殊フィンガ33(把持機構30)の動作制御を極めて容
易に行なうことができる。
【0092】ところで、前述したようにケーキ1aが冷
凍されていると、把持機構30により長時間に亘ってケ
ーキ1aを把持する作業を行なった場合、フィンガ部材
33a自体が冷却され、その表面上に結露が発生して滑
りやすくなり、ケーキ1aを把持し難くなる。しかし、
本実施形態では、各フィンガ部材33aが複数(2枚)
の当接部33bから構成されているので、各フィンガ部
材33aを1枚の部材のみで構成した場合に比べ、把持
状態で各フィンガ部材33aがケーキ1aに対してなじ
み易くなり、冷凍状態のケーキ1aであっても滑ること
なく確実に把持することができる。
【0093】また、ケーキ1aの形状は基本的に全て同
じであるが、切り分け時に若干の形状の差異が生じる場
合がある。例えば図17に示すように、ケーキ1aの鋭
角部の角度が30度よりも若干小さくなったような場
合、その角度変動に対してフィンガ部材33a,33a
の角度を調整することはできないが、本実施形態の把持
機構30では、各フィンガ部材33aが2枚の当接部3
3bから構成され、それぞれシリンダ34により押圧駆
動されるので、ケーキ1aの両側面を、それぞれ位置P
1,P2と位置P3,P4との2箇所ずつで押圧して把
持することができる。フィンガ部材33aが1枚である
場合には、各面での押圧箇所は1箇所になり、把持状態
が極めて不安定になってしまう。従って、本実施形態の
把持機構30(特殊フィンガ33)によれば、ケーキ1
aの形状に変動があっても確実に把持することが可能に
なる。
【0094】さらに、本実施形態では、フィンガ部材3
3aの各当接部33bには、下方へ向かって対向する当
接部33bとの間隔を狭めるように適度な傾斜が付与さ
れているので、ケーキ1aは、落下し難くなり、特殊フ
ィンガ33により把持された状態で確実に移送される。
またさらに、本実施形態では、フィンガ部材33aの各
当接部33bの内側面には縦溝33cが形成されている
ので、結露が発生しても縦溝33cにより結露した水を
逃がすことができ、滑り難くなり確実にケーキ1aを把
持できるほか、ホットエア吹き出し口33dから適度な
温度のホットエア吹き出すことで、フィンガ部材33a
自体が温められ、結露の発生を防止することもできる。
【0095】また、把持機構30およびロボット25に
よりケーキ1aをターンテーブル26側へ移載した後に
フィンガ部材33aをケーキ1aから離す際、吹き出し
口33dからケーキ1a(フィルム7a)に向けてエア
を吹き出すことにより、ケーキ1aの外周に巻き付けら
れたフィルム7aを当接部33bから確実に剥がすこと
ができ、フィルム7aがフィンガ部材33aに付着して
しまうのを防止することもできる。
【0096】なお、上述した把持機構30では、各フィ
ンガ部材33aが2枚の当接部33bから構成される場
合について説明したが、本発明はこれに限定されるもの
でなく、各フィンガ部材33aを3枚以上の当接部から
構成してもよい。また、ケーキ1aの両側面(直線部)
を押圧するフィンガ部材33aに加え、ケーキ1aの円
弧面を押圧して支持するフィンガ部材をそなえて、ケー
キ1aを三方から押圧して把持するように構成してもよ
く、この場合、ケーキ1aの把持(支持)の安定性がさ
らに改善されることになる。
【0097】さらに、上述した把持機構30では、シリ
ンダ34の収縮限界でケーキ1aを把持するように構成
しているが、シリンダ34の伸長限界でケーキ1aを把
持するように構成してもよく、この場合も、上述と同様
の作用効果を得ることができる。また、各フィンガ部材
33aにヒータ等の加熱手段を内蔵してもよく、この加
熱手段により各フィンガ部材33aを加熱することで、
結露の発生を防止することができる。
【0098】〔4〕ターンテーブル26および送出装置
27の構成および動作 次に、図18〜図24を参照しながら、本実施形態のタ
ーンテーブル26および送出装置27の構成および動作
について説明する。ここで、図18および図19は、そ
れぞれ、そのターンテーブル26および送出装置27を
アルミシート供給装置14とともに示す平面図および側
面図で、これらの図18および図19では、アルミシー
ト供給装置14も図示されているが、その詳細な説明
は、次の項目において図25〜図27を参照しながら行
なう。
【0099】また、図20は、ターンテーブル26にお
けるケーキ載置部26aを一つだけ取り出して示す平面
図、図21は、本実施形態の1列運転時(受け入れコン
ベア11を1ラインだけ使用して行なう運転時)におけ
るターンテーブル26の動作を説明するための平面図で
ある。さらに、図22〜図24は送出装置27を示すも
ので、図22はその平面図、図23は図22のXXIII 矢
視図、図24は図22のXXIV矢視図である。
【0100】さて、図18および図19に示すように、
ターンテーブル26,送出装置27およびアルミシート
供給装置14は架台43上にそなえられている。そし
て、ターンテーブル26は、図1〜図3によっても前述
したように、90度間隔で4つのケーキ載置部26aを
有しており、モータ44により90度毎に回転駆動され
ることで、4つのケーキ載置部26aが、それぞれ、9
0度毎に配置された4つのステーションST1〜ST4
に順次配置されるように構成されている。また、各ケー
キ載置部26aは、ロータリアクチュエータ26c(図
25参照)により180度反転可能に設けられている。
【0101】ここで、前述したように、ロボット25近
傍の移載ステーションST1では、ケーキ載置部26a
にロボット25によりケーキ1aが移載される。移載ス
テーションST1の90度先(図18中で時計回りに9
0度進んだ位置)でタクト送りコンベア35近傍の送り
出しステーションST2では、ケーキ載置部26a上で
アルミシート8により保持されたケーキ1aが、送出装
置27によりタクト送りコンベア35上に向けて水平に
送り出される。
【0102】送り出しステーションST2の90度先で
アルミシート供給装置14近傍のアルミシート供給ステ
ーションST3では、ケーキ載置部26a上にアルミシ
ート供給装置14によりアルミシート8が供給される。
アルミシート供給ステーションST3の90度先のケー
キ載置部反転ステーションST4では、箱詰めシステム
10が受け入れコンベア11を1列のみ使用して稼動す
る場合に、図21に示すごとく、ロータリアクチュエー
タ26cによりターンテーブル26上のケーキ載置部2
6aが一つおきに180度回転駆動される。
【0103】このとき、180度反転されたケーキ載置
部26aが移載ステーションST1に到達すると、その
ケーキ載置部26a上には、ロボット25はアーム先端
25aのハンド部分(把持機構30)つまりはケーキ1
aを180度反転してから、そのケーキ1aが載置され
るようになっている。なお、箱詰めシステム10が、受
け入れコンベア11を2列使用して稼働する場合、この
ケーキ載置部反転ステーションST4では特に何の動作
も実行されない。
【0104】さらに、本実施形態では、図20に示すよ
うに、各ケーキ載置部26aには、アルミシート供給装
置14によって供給されたアルミシート8がケーキ載置
部26a上の所定位置からずれないようにアルミシート
8を吸着すべく、図示省略の真空発生器に接続された3
つの吸着用孔26bが開口形成されている。これらの吸
着用孔26bによるアルミシート8の吸着は、アルミシ
ート供給ステーションST3でアルミシート8が供給さ
れると同時に開始され、移載ステーションST1でケー
キ1aが移載された直後もしくは送り出しステーション
ST2でケーキ1aを送り出す直前に停止される。
【0105】一方、送出装置27は、前述した通り、タ
クト送りコンベア35近傍の送り出しステーションST
2に移動したケーキ載置部26a上のケーキ1aを、タ
クト送りコンベア35上に向け水平に送り出すもので、
ケーキ1aと当接・嵌合してこのケーキ1aを押し出す
ための当接爪27aを有しており、この当接爪27aを
往復駆動する単軸ロボット27bにより構成されてい
る。
【0106】この単軸ロボット27bは、図18,図1
9,図21〜図24に示すように、2本の支柱45およ
び46により架台43上に支持され、単軸ロボット27
bの可動部27cにはアーム27dを介して当接爪27
aが取り付けられている。また、単軸ロボット27b
は、少なくとも、図23に示すように位置A1における
ケーキ1a(ステーションST3のケーキ載置部26a
上のケーキ1a)を位置A2(タクト送りコンベア3
5)まで押し出しうるストロークを有している。
【0107】そして、本実施形態において、当接爪27
aは、図19や図23に示すように、送り出しステーシ
ョンST3のケーキ載置部26a上のケーキ1a下部に
当接しうる位置に水平に配置されるとともに、適当な板
厚(例えば15mm程度)を有している。また、図22に
示すように、当接爪27aには、トルテタイプのケーキ
1aを鋭角部側からでも円弧部側からでも確実に押し出
せるように、ケーキ1aの鋭角部と密に嵌合しうる鋭角
部嵌合用切り欠き部27eが形成されるとともに、この
切り欠き部27eの両側でタクト送りコンベア35寄り
において、ケーキ1aの円弧部両側と密に嵌合しうる円
弧部嵌合用切り欠き部27f,27fが形成されてい
る。
【0108】さらに、図23および図24に示すよう
に、当接爪27aの円弧部嵌合用切り欠き部27f,2
7fの両側には、ケーキ1aの送り出し時にそのケーキ
1aの下に載置されたアルミシート8の両側部を掬い上
げる傾斜面27g,27gが形成されている。また、当
接爪27aが前述のように適当な板厚を有して形成され
ているので、その板厚が、傾斜面27g,27gにより
掬い上げられたアルミシート8の両側部をケーキ1aの
両側面に沿って起立させるように作用する。
【0109】上述のごとく構成された本実施形態のター
ンテーブル26では、移載ステーションST1でのロボ
ット25によるケーキ1aの移載動作と、送り出しステ
ーションST2でのアルミシート8により保持されたケ
ーキ1aの送出動作と、アルミシート供給ステーション
ST3でのアルミシート供給装置14によるアルミシー
ト8の供給動作と、ケーキ載置部反転ステーションST
4でのロータリアクチュエータ26cによる反転動作と
の別々の4つの動作を同時に実行でき、処理時間を大幅
に短縮でき処理を効率化することができる。
【0110】また、受け入れコンベア11の1列稼動時
には、図21に示すように、ケーキ載置部反転ステーシ
ョンST4において、ロータリアクチュエータ26cに
よりターンテーブル26上のケーキ載置部26aを一つ
おきに180度反転させるとともに、180度反転され
たケーキ載置部26a上には、移載ステーションST1
でロボット25がアーム先端25aの把持機構30(つ
まりケーキ1a)を180度反転してケーキ1aが載置
される。
【0111】これにより、2列の受け入れコンベア11
のうちの一方のみを使用しても、図21に二点鎖線で示
すごとく、2列の受け入れコンベア11を用いた場合と
同様、トルテタイプのケーキ1aを交互に対向させてタ
クト送りコンベア35上へ送り出すことができるように
なっている。さらに、本実施形態では、図20に示すよ
うに、各ケーキ載置部26aに形成された吸着用孔26
bを用いて、アルミシート8がケーキ載置部26a側に
吸着されるので、ケーキ載置部26aがアルミシート供
給ステーションST3から送り出しステーションST2
に至るまでの間に、ターンテーブル26やケーキ載置部
26aの回転動作に伴ってアルミシート8がずれ落ちた
り飛んだりするのを確実に防止することができる。
【0112】一方、上述のごとく構成された本実施形態
の送出装置27では、送り出しステーションST2にお
ける載置部26a上のケーキ1aが、アルミシート8と
ともに当接爪27aに嵌合・当接し、この当接爪27を
単軸ロボット27bにより駆動することで、当接爪27
aによりケーキ1aの下部を押圧されながらタクト送り
コンベア35上に向け水平に送り出される。
【0113】このとき、当接爪27aには、鋭角部嵌合
用切り欠き部27eと円弧部嵌合用切り欠き部27f,
27fとが形成されているので、ケーキ1aが、送り出
しステーションST2のケーキ載置部26a上で図18
に示すように載置されている場合には、そのケーキ1a
の鋭角部が鋭角部嵌合用切り欠き部27eと密に嵌合・
当接する一方、ケーキ1aが、送り出しステーションS
T2のケーキ載置部26a上で図21に示すように載置
されている場合には、そのケーキ1aの円弧部両側が円
弧部嵌合用切り欠き部27f,27fと密に嵌合・当接
する。
【0114】従って、いずれの場合でもケーキ1aは、
その形状に応じた切り欠き部27eもしくは27fに嵌
合・嵌合し、当接爪27aによって確実にタクト送りコ
ンベア35へ向けて送り出されることになる。また、当
接爪27aがケーキ1aと嵌合・当接する際には、ケー
キ1aの下に載置されたアルミシート8の両側部が傾斜
面27g,27gにより掬い上げられ、且つ、当接爪2
7aの板厚により、傾斜面27g,27gで掬い上げら
れたアルミシート8の両側部がケーキ1aの両側面に沿
って起立することになり、アルミシート8に皺等を生じ
させることなく、ケーキ1aの外周形状になじませるこ
とができる。
【0115】〔5〕アルミシート供給装置14の構成お
よび動作 次に、図25〜図27を参照しながら、本実施形態のア
ルミシート供給装置14の構成および動作について説明
する。ここで、図25はその側面図、図26はそのマガ
ジン部50を示す平面図、図27(a)はその吸着パッ
ド51のスライド駆動機構52の配置状態を示す平面
図、図27(b)は図27(a)のXXVIIb矢視図であ
る。
【0116】アルミシート供給装置14は、前述した通
り、ケーキ1aをアルミシート8上に載置した状態でタ
クト送りコンベア35上へ送り出すべく、アルミシート
供給ステーションST3におけるケーキ載置部26a
に、アルミシート8を供給するもので、図25に示すよ
うに、架台43上にそなえられ、多数枚のアルミシート
8を重ねて保持するマガジン部50と、このマガジン部
50に保持されたアルミシート8を1枚ずつ吸着しマガ
ジン部50からアルミシート供給ステーションST3に
おけるケーキ載置部26aへ供給する複数の吸着パッド
51とから構成されている。なお、各吸着パッド51
は、図示省略の真空発生器に連結され、アルミシート8
を吸引できるようになっている。
【0117】マガジン部50は、図25および図26に
示すように、一対のアルミシート保持部50a,50a
を有しており、各アルミシート保持部50aには200
0枚程度のアルミシート8が保持される。また、各アル
ミシート保持部50aの底部には、アルミシート8より
も小さい開口部50aが形成されている。このマガジン
部50は、架台43上にそなえられたロータリアクチュ
エータ54により180度反転駆動され、一方のアルミ
シート保持部50aにおけるアルミシート8が無くなっ
た場合には、ロータリアクチュエータ54によりマガジ
ン部50を180度反転させることで、アルミシート8
を保持している他方のアルミシート保持部50aが、吸
着パッド51の直下に配置されるようになっている。な
お、マガジン部50は、図26に示すように、ロータリ
アクチュエータ54の回転軸に連結された台座54aに
対し着脱自在に取り付けられており、台座54a両側の
ピン54b,54bを差し込まれて台座54aに固定さ
れるようになっている。
【0118】また、図26に示すように、マガジン部5
0には、各アルミシート保持部50aにおける多数枚の
アルミシート8をその両側面から押圧してほぐすための
ほぐし用エアシリンダ(揉み機構用エアシリンダ)5
3,53がそなえられている。各エアシリンダ53のロ
ッド53a先端には、アルミシート8の側面に当接する
当接部53bが取り付けられ、この当接部53bが、エ
アシリンダ53によりアルミシート8の側面に対して押
し引き駆動されるようになっている。なお、図25で
は、エアシリンダ53の図示は省略されている。
【0119】さらに、マガジン部50の各アルミシート
保持部50aには、吸着パッド51によるアルミシート
8の取り出し時にその保持部50aに保持されたアルミ
シート8に対して抵抗を付与するブラシ(抵抗付与手
段)62が設けられている。このように抵抗を付与する
手段としては、ブラシ62以外に、ヤスリ,板状のバネ
(鋼材製,プラスチック製等),面ファスナなどを用い
てもよい。
【0120】一方、図25に示すように、吸着パッド5
1は、2個を1組とし、本実施形態では2組そなえられ
ている。2組の吸着パッド51,51;51,51は、
それぞれ支持部材(吸着アーム)58,58に取り付け
られ、さらに、各支持部材58は回転軸59に取り付け
られている。これら2組の吸着パッド51は、回転軸5
9を介してロータリアクチュエータ60により180度
反転駆動されるようになっている。
【0121】また、ロータリアクチュエータ60は、架
台43上の支柱63に支持されたガイド付きシリンダ6
1の伸縮端に取り付けられており、2組の吸着パッド5
1は、支持部材58,回転軸59およびロータリアクチ
ュエータ60を介し、シリンダ61により昇降駆動され
るようになっている。そして、一方の組の吸着パッド5
1,51がアルミシート保持部50aのアルミシート8
の上方に位置する時には、他方の組の吸着パッド51,
51が、アルミシート供給ステーションST3における
ケーキ載置部26a上に位置するようになっている。
【0122】また、本実施形態では、図27(a)およ
び図27(b)に示すように、2組の吸着パッド51,
51;51,51は、スライド駆動機構52により支持
部材(吸着アーム)58に対してスライド移動可能に取
り付けられている。つまり、各吸着パッド51は、支持
部材58に形成された長孔58aを貫通しており、支持
部材58上にそなえられたエアシリンダ52aにより駆
動され、長孔58aに沿って図27(a)中の矢印A,
B方向へスライド移動できるようになっている。各吸着
パッド51にそなえられた2組のエアシリンダ52a,
52a;52a,52aは、支持部材58を取り付けら
れた回転軸59の回転中心に対して点対称に配置されて
いる。各エアシリンダ52aは、支持部材58上のアイ
プレート58bに取り付けられ、各エアシリンダ52a
により伸縮駆動されるロッド52bの先端に吸着パッド
51が取り付けられている。
【0123】また、スライド駆動機構52(エアシリン
ダ52a)による吸着パッド51のスライド移動は、吸
着パッド51がアルミシート保持部50aの最上部のア
ルミシート8を吸着した際に行なわれ、例えば、一方の
吸着パッド51をエアシリンダ52aによりA方向に駆
動した場合には他方の吸着パッド51をエアシリンダ5
2aによりB方向に駆動するようになっている。
【0124】各吸着パッド51には、吸着パッド用エア
ホース51aを通じて真空発生器(図示省略)が接続さ
れるほか、図27(b)に示すように、各吸着パッド5
1は、支持部材58を下降させてアルミシート8もしく
はケーキ載置部26aに押し付けられた際にその押付力
を吸収できるように、支持部材58に対し、スプリング
(図示省略)を介して上下動可能に取り付けられてい
る。また、各エアシリンダ52aには、エアシリンダ用
エアホース52cを通じてエア供給系に接続されてい
る。
【0125】なお、スライド駆動機構52は2つの吸着
パッド51,51の一方のみにそなえてもよい。また、
図25において、上述したスライド駆動機構52の図示
は省略している。さらに、本実施形態では、アルミシー
ト保持部50aに保持されたアルミシート8の最上面と
ケーキ載置部26aの上面とを常に略同一にすべく、マ
ガジン部50側の吸着パッド51の直下には、アルミシ
ート8を押し上げるための機構、つまり押上部材55,
リバーシブルモータ56およびボールネジ57がそなえ
られている。
【0126】ここで、押上部材55は、ボールネジ57
の上端に取り付けられ、アルミシート保持部50aの底
部に形成された開口部50bを通過してアルミシート8
の最下面に当接するものである。リバーシブルモータ5
6は、ボールネジ57を回転駆動して昇降させることに
より押上部材55を昇降させるものである。押上部材5
5は、リバーシブルモータ56およびボールネジ57に
より昇降駆動されて、吸着パッド51の直下に配置され
たアルミシート保持部50a内のアルミシート8を押し
上げ、その最上面が常にケーキ載置部26aの上面と略
同一になるように調整している。
【0127】上述のごとく構成された本実施形態のアル
ミシート供給装置14では、2組の吸着パッド51によ
り、マガジン部50(アルミシート保持部50a)から
のアルミシート8の取出(切り出し)とアルミシート供
給ステーションST3のケーキ載置部26aへのアルミ
シート8の供給とが同時に行なわれる。つまり、2組の
吸着パッド51を、それぞれマガジン部50およびアル
ミシート供給ステーションST3のケーキ載置部26a
の直上に配置した状態で、シリンダ61により最上部の
アルミシート8およびケーキ載置部26aの位置まで降
下させる。
【0128】そして、マガジン部50側の吸着パッド5
1においては真空発生器による吸引を行なってアルミシ
ート8を吸着する一方、ケーキ載置部26a側の吸着パ
ッド51においては真空発生器による吸引を停止して吸
着していたアルミシート8を離す。このとき、ケーキ載
置部26a側では、前述のごとく、吸着用孔26bによ
るアルミシート8の吸着が行なわれる。
【0129】この後、アルミシート8の吸着およびアル
ミシート8の供給を行なった2組の吸着パッド51は、
シリンダ61により再び上昇させられ、ロータリアクチ
ュエータ60により180度反転駆動され、それぞれ、
アルミシート供給ステーションST3のケーキ載置部2
6aおよびマガジン部50の直上に配置され、以降、上
述と同様の動作を繰り返し行なう。
【0130】ところで、アルミシート8は、通常、多数
枚のアルミシートを重ねて一括してプレス成型(裁断)
することにより、ケーキ1aに応じた所定の形状に成形
されているが、その場合、アルミシート8の外周にはバ
リが発生し、アルミシート8が互いに密着している。こ
のバリのために、吸着パッド51により2枚以上のアル
ミシート8を同時に吸引して切り出してしまうことがあ
る。
【0131】本実施形態では、このように2枚以上のア
ルミシート8を同時に切り出してしまうことを防止し、
アルミシート8を1枚ずつ確実に切り出せるように、前
述のごとく、スライド駆動機構52,ほぐし用エアシリ
ンダ53およびブラシ(抵抗付与手段)62がそなえら
れている。即ち、吸着パッド51がアルミシート保持部
50aの最上部のアルミシート8を吸着した際、シリン
ダ61によりアルミシート8を持ち上げる前に、図27
(a)に示すように、一方の吸着パッド51をエアシリ
ンダ52aによりA方向に駆動すると同時に他方の吸着
パッド51をエアシリンダ52aによりB方向に駆動す
る動作を、交互に数回繰り返すことで、最上部のアルミ
シート8に歪みが生じ剥がれ易くなり、その最上部のア
ルミシート8を2枚目以下のアルミシート8から確実に
剥離させることができる。
【0132】また、多数枚のアルミシート8は、吸着パ
ッド51直下のアルミシート保持部50aに保持された
状態で、ほぐし用エアシリンダ53,53を用い当接部
53b,53bを押し引き駆動することにより、両側面
から押圧されて曲げられる。これにより、バリ等により
付着している部分がほぐされ1枚ずつ切り出し易くな
る。
【0133】さらに、吸着パッド51によりアルミシー
ト保持部50aの最上部のアルミシート8を吸着して持
ち上げる際、最上部近傍の複数枚のアルミシート8は、
アルミシート保持部50aに設けられたブラシ62に接
触して抵抗を付与されることになるため、吸着パッド5
1により吸引されていない2枚目以下のアルミシート8
はその抵抗を受けて落下し、2枚以上のアルミシート8
が切り出されるのを確実に防止することができる。
【0134】このように、本実施形態のアルミシート供
給装置14によれば、吸着パッド51により2枚以上の
アルミシート8を同時に吸引して切り出してしまうこと
を防止でき、アルミシート8を1枚ずつ確実に切り出す
ことが可能になる。例えば、吸着パッド51のスライド
機構52をそなえるとともにマガジン部50に面ファス
ナによる抵抗付与手段をそなえ、且つ、アルミシート8
の側面をSUSブラシによる研磨を施すという条件の下
で、アルミシート8の切り出しを1346回行なった結
果、1枚切り出しを行なえた回数は1316回となり、
97.8%の割合で1枚切り出しを行なえることが、実
験により確認することができた。
【0135】なお、アルミシート8を1枚ずつ確実に切
り出せるようにする手段としては、上述のスライド駆動
機構52,ほぐし用エアシリンダ53,ブラシ(抵抗付
与手段)62の他にも、マガジン部50内のアルミシー
ト8を同極に帯電させて互いの反発力を利用する静電気
方式や、マガジン部50内のアルミシート8に電磁波を
与えて渦電流を生じさせ、電磁波と渦電流(磁石とアル
ミシート8)、もしくは、渦電流どうし(アルミシート
8どうし)の間の力を利用する電磁方式などを用いるこ
とができ、いずれの方式でも、上述と同様の作用効果を
得ることができる。
【0136】また、図示しないが、ターンテーブル26
(アルミシート供給ステーションST3)側に、吸着パ
ッド51でアルミシート8を供給する際にアルミシート
8の形を整えるアルミシート側面起立装置をそなえても
よい。この装置は、アルミシート8の両側部がケーキ1
aの両側面(直線部)に沿って立ち上がるように、予め
アルミシート8の形を整えるためのものである。
【0137】〔6〕その他 なお、上述した本実施形態の箱詰めシステム10では、
トルテタイプのケーキ1aを6個ずつ箱詰めする場合に
ついて説明したが、その形状や個数に限定されるもので
はない。ロボットハンド(把持機構30,特殊フィンガ
33)の付け替えにより、立方体形状のケーキの箱詰め
も可能になる。また、本発明の箱詰めシステムによる箱
詰め対象は、ケーキに限定されるものではなく、冷凍さ
れたものや型崩れしやすいものなどの箱詰めに際して本
発明を適用することで、上述と同様の作用効果を得るこ
とができる。
【0138】また、上述した本実施形態の箱詰めシステ
ム10では、吸着パッド51を用いてマガジン部50に
ストックされている多数枚のアルミシート8を1枚ずつ
切り出すアルミシート供給装置14を用いた場合につい
て説明したが、本発明は、これに限定されるものではな
く、ロール状のアルミシートから1枚ずつ所定の形にカ
ット・成形し、1枚ずつターンテーブル上に供給するよ
うにしたアルミシート供給装置を用いてもよい。この場
合、バリによるアルミシートどうしのくっきが全く無
く、2枚以上のアルミシートがケーキ載置部26aへ供
給されてしまうことを完全に防止できる。
【0139】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の箱詰めシ
ステムによれば、以下のような作用および効果を得るこ
とができる。 (1)受け入れコンベアにより搬送中の物品は、検出装
置によりその位置および姿勢を検出され、その検出結果
により移載装置の把持機構により把持されて整列・集積
コンベアへ移載され、この整列・集積コンベア上で所定
数だけ集積されると、所定数の物品が一まとめに充填装
置により包装箱に充填される。また、移載装置では、ロ
ボット,ターンテーブルおよび送出装置を用いて、物品
を受け入れコンベアから整列・集積コンベアへ確実に移
載することができる。さらに、各フィンガ部材が複数の
当接部から構成されているので、把持状態で各フィンガ
部材が物品に対してなじみ易くなり、各フィンガ部材上
に結露が生じていても、また、物品の形状に変動があっ
ても、物品を確実に把持することができる。従って、
崩れしやすい物品や冷凍された物品であっても、その物
品を、人手を要することなく効率よく包装箱内へ箱詰め
することができ、箱詰め対象の物品の製造から包装まで
の一連の工程を完全に自動化することができる。これに
より、作業者の負担が大幅に軽減されるとともに、作業
環境が大きく改善されるほか、完全自動化により、物品
の製造コストが大幅に削減されるほか、箱詰め対象の物
品が食品である場合、衛生上の問題も完全に解消するこ
とができる(請求項1)。
【0140】(2)シート供給装置により、ターンテー
ブルの載置部上に予めシートを供給して、その上に物品
を載置し、物品を、受け入れコンベアから整列・集積コ
ンベアへ移載する間にシートにより保持した状態にする
ことができ、各物品にシートを効率よく付与することが
できる(請求項)。
【0141】()受け入れコンベア,移載装置および
検出装置を2系統そなえ、これら2系統から1列の整列
・集積コンベアに物品を交互に送り出すように構成する
ことにより、システム全体の処理時間を大幅に短縮で
き、処理の効率化を実現することができる(請求項
)。 ()上述のように物品送り出し系統を2つそなえた場
合、ターンテーブル上の載置部を回転可能に設け、物品
の形状に応じて載置部を回転駆動することで、2系統の
うちの一方のみを使用しても、2系統そなえた場合と同
様の物品の送り出し処理を実現することが可能になる
(請求項)。
【0142】()検知器による検知動作をトリガにし
て少なくとも2つの距離計により物品までの距離が検出
され、その検出結果と既知の検知器および距離計の相互
間距離と既知の物品の形状とに基づいて物品の位置およ
び姿勢が演算されるので、極めて簡素な構成で、受け入
れコンベアにより搬送中の物品の位置や姿勢を、物品毎
に確実に検出でき、その検出結果に応じて把持機構によ
り物品を確実に把持することができる。また、受け入れ
コンベアの色や物品の色に関係なく、物品の位置や姿勢
を確実に検出できる(請求項)。
【0143】()物品の両側にそなえた距離計により
物品までの距離をそれぞれ検出し、各検出結果に基づい
て得られた位置や姿勢の平均値を最終的な物品の位置お
よび姿勢とすることにより、物品の位置や姿勢の検出精
度をより向上させることができる(請求項6)。
【0144】()各シリンダを伸長限界もしくは収縮
限界まで作動させるだけで、フィンガ部材により物品を
変形させることなく把持することができるので、物品を
変形させないように把持するためにシリンダの伸縮状態
を調整・制御する必要がなく、把持機構の動作制御を極
めて容易に行なうことができる(請求項)。 ()フィンガ部材の各当接部に縦溝を形成することに
より、結露が発生しても、その縦溝によって結露した水
を逃がすことができるので、滑り難くなり確実に物品を
把持できる(請求項)。
【0145】()ホットエア吹き出し口からホットエ
ア吹き出すことで、フィンガ部材自体が温められ、結露
の発生を防止することができる(請求項)。 (1)吸着パッドがマガジン部のシートを吸着した
際、スライド駆動機構により吸着パッドをスライド移動
させることで、最上部のシートに僅かな歪みが与えられ
るので、その最上部のシートが2枚目以下のシートから
確実に剥離され、シートを1枚ずつ確実に供給すること
ができる(請求項1)。
【0146】(1)多数枚のシートを、ほぐし用シリ
ンダにより両側面から押圧することで、バリ等により付
着している部分がほぐされ1枚ずつ切り出し易くするこ
とができる(請求項1)。 (1)吸着パッドにより最上部のシートを吸着して持
ち上げる際、最上部近傍の複数枚のシートに抵抗付与手
段により抵抗が付与されるため、吸着パッドにより吸引
されていない2枚目以下のシートはその抵抗を受けて落
下し、2枚以上のシートが切り出されるのを確実に防止
することができる(請求項1)。
【0147】(1)整列・集積コンベアをタクト送り
コンベア,乗り継ぎコンベアおよび移載部コンベアから
構成することにより、移載装置により移載された物品
が、一定の間隔をあけて整列した状態で送り出されるの
で、下流側で物品の通過を1個ずつ確実に検知して物品
の通過個数を正確に計数できるほか、物品を所定数だけ
集積して充填装置へ送り出す処理を、個数を間違うこと
なく正確に行なうことができる(請求項1)。
【0148】(1)乗り継ぎコンベアを構成するベル
トを、その両端部において、ナイフエッジ形案内部材に
より案内することにより、コンベア間の凹部を小さくす
ることができ、物品を、コンベアによる搬送中に転倒さ
せることなく確実に搬送することができる(請求項1
)。 (1)物品の流れをゲートにより阻止し、所定数の物
品がゲートにて集積された場合のみ、制御部により駆動
機構が作動制御されてゲートが開放されるので、物品を
所定数だけ集積して充填装置へ送り出す処理を確実に行
なうことができる(請求項1)。
【0149】(1)充填装置では、送出機構により、
ゲートの開放動作に伴い移載部コンベア上を搬送されて
きた所定数の物品が包装箱に向け水平に送り出されるの
で、包装箱内へ所定数の物品を確実に充填することがで
きる(請求項1)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての箱詰めシステムを
示す平面図である。
【図2】本発明の一実施形態としての箱詰めシステムを
示す側面図である。
【図3】(a)および(b)は、それぞれ、本実施形態
の箱詰めシステムを適用されるライン全体を示す平面図
および側面図である。
【図4】本実施形態の整列・集積コンベアを示す平面図
である。
【図5】本実施形態の整列・集積コンベアを示す側面図
である。
【図6】図5のVI部拡大図である。
【図7】図5のVII 部拡大図である。
【図8】本実施形態の充填装置を示す平面図である。
【図9】本実施形態の検出装置の構成を示すブロック図
である。
【図10】本実施形態の検出装置の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図11】本実施形態の検出装置で用いられるケーキの
角度および重心位置の算出式を説明するための図であ
る。
【図12】本実施形態の検出装置の変形例の構成を示す
ブロック図である。
【図13】本実施形態の把持機構を示す正面図である。
【図14】本実施形態の把持機構を示す側面図(図13
のXIV 矢視図)である。
【図15】本実施形態の把持機構における特殊フィンガ
の配置状態を示す平面図である。
【図16】図13のXVI 矢視図である。
【図17】本実施形態の把持機構における特殊フィンガ
の作用を説明するための平面図である。
【図18】本実施形態のターンテーブル,送出装置およ
びアルミシート供給装置を示す平面図である。
【図19】本実施形態のターンテーブル,送出装置およ
びアルミシート供給装置を示す側面図である。
【図20】本実施形態のターンテーブルにおけるケーキ
載置部を示す平面図である。
【図21】本実施形態の1列運転時におけるターンテー
ブルの動作を説明するための平面図である。
【図22】本実施形態の送出装置を示す平面図である。
【図23】図22のXXIII 矢視図である。
【図24】図22のXXIV矢視図である。
【図25】本実施形態のアルミシート供給装置を示す側
面図である。
【図26】本実施形態のアルミシート供給装置における
マガジン部を示す平面図である。
【図27】本実施形態のアルミシート供給装置における
吸着パッドのスライド駆動機構の配置状態を示すもの
で、(a)はその平面図、(b)は(a)のXXVIIb矢視
図である。
【図28】本実施形態の把持機構を有するロボットを示
す側面図である。
【図29】本実施形態の箱詰めシステムの動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図30】本実施形態の箱詰めシステムの動作を説明す
るためのフローチャートである。
【符号の説明】
1a ケーキ(物品) 2 包装箱 5 金属探知ライン(上流側ライン) 6 カートナ 8 アルミシート(シート) 10 箱詰めシステム 11 受け入れコンベア 12 検出装置 13 ケーキ移載装置(移載装置) 14 アルミシート供給装置(シート供給装置) 15 整列・集積コンベア 16 充填装置 16a 枠部材(送出機構) 16b 閉鎖部材(送出機構) 16d シリンダ(送出機構) 17 制御盤(制御部,計数器) 20 トリガ光電センサ(検知器) 21a,21b,21c,21d レーザ距離計(距離
計) 22 シーケンサ(演算部) 25 ロボット 26 ターンテーブル 26a ケーキ載置部(載置部) 27 送出装置 27a 当接爪 27b 単軸ロボット 30 把持機構 33 特殊フィンガ 33a フィンガ部材 33b 当接部 33c 縦溝 33d ホットエア吹き出し口 34 シリンダ(押圧手段) 34a ロッド 35 タクト送りコンベア 36 乗り継ぎコンベア 37 移載部コンベア 35a,36a,37a ベルト 38,39 ナイフエッジ形案内部材 40 光電センサ(計数器) 41 ゲート(ストッパ) 42 モータ(駆動機構) 50 マガジン部 51 吸着パッド 52 スライド駆動機構 52a エアシリンダ 53 ほぐし用エアシリンダ(揉み機構用エアシリン
ダ) 62 ブラシ(抵抗付与手段)
フロントページの続き (72)発明者 山下 和己 横浜市中区錦町12番地 三菱重工業株式 会社横浜製作所内 (72)発明者 金澤 正樹 横浜市中区錦町12番地 菱日エンジニア リング株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−237622(JP,A) 特開 平7−48018(JP,A) 特開 平8−11077(JP,A) 特開 平5−57667(JP,A) 特開 昭62−143639(JP,A) 特開 平10−236433(JP,A) 特開 平10−236436(JP,A) 実開 昭48−104068(JP,U) 特許2948550(JP,B2) 特公 昭61−35044(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65B 35/36

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上流側ラインからの物品を受け取って搬
    送する受け入れコンベアと、 該物品を整列させながら搬送し所定数だけ集積する整列
    ・集積コンベアと、 該整列・集積コンベアにより集積された前記所定数の該
    物品を包装箱内へ送り込む充填装置とをそなえるととも
    に、 該受け入れコンベアにより搬送中の該物品の位置および
    姿勢を検出する検出装置と、 該検出装置による検出結果に基づいて該受け入れコンベ
    ア上の該物品を把持する把持機構を有し、該把持機構に
    より把持された該物品を該整列・集積コンベア上へ移動
    させる移載装置とをそなえ 該移載装置が、 該把持機構を有するロボットと、 該物品を該ロボットにより移載される載置部を有し、該
    載置部を該ロボットの近傍から該整列・集積コンベアの
    近傍へ回転移動させるターンテーブルと、 該ターンテーブルの該載置部を該整列・集積コンベアの
    近傍へ移動させた状態で、該載置部上の該物品を該整列
    ・集積コンベア上に向け水平に送り出す送出装置とから
    構成され、 該把持機構が、該物品を少なくとも2方向から把持しう
    るフィンガ部材と、各フィンガ部材を該物品へ向けて押
    圧する押圧手段とをそなえて構成され、 前記の各フィンガ部材が、該物品にそれぞれ当接しうる
    複数の当接部から構成されるとともに、 該押圧手段が、該複数の当接部をそれぞれ該物品へ向け
    て押圧する複数のシリンダから構成されている ことを特
    徴とする、箱詰めシステム。
  2. 【請求項2】 該物品をシート上に載置した状態で該整
    列・集積コンベア上へ送り出すべく、多数枚のシートを
    重ねて保持するマガジン部と、該マガジン部に保持され
    たシートを1枚ずつ吸着し該マガジン部から該ターンテ
    ーブル上の該載置部へ供給する吸着パッドとからなるシ
    ート供給装置をそなえたことを特徴とする、請求項1記
    載の箱詰めシステム。
  3. 【請求項3】 該受け入れコンベアを2列そなえ、該整
    列・集積コンベアを1列そなえるとともに、該移載装置
    および該検出装置を、該2列の受け入れコンベアのそれ
    ぞれについて1台ずつそなえ、これらの移載装置によ
    り、該2列の受け入れコンベア上の該物品を該整列・集
    積コンベア上に交互に移載することを特徴とする、請求
    項2記載の箱詰めシステム。
  4. 【請求項4】 該ターンテーブル上の該載置部が回転可
    能に設けられ、該2列の受け入れコンベアのうちの一方
    のみを使用する場合には該物品の形状に応じて該載置部
    が回転駆動されるように構成されていることを特徴とす
    る、請求項3記載の箱詰めシステム。
  5. 【請求項5】 該検出装置が、 該受け入れコンベアにより搬送中の該物品が所定位置に
    到達したことを検知する検知器と、 該検知器による検知動作をトリガにして該物品までの距
    離を検出すべく、搬送方向に沿って異なる位置に配置さ
    れる少なくとも2つの距離計と、 該少なくとも2つの距離計により検出された距離と既知
    の該検知器および該距離計の相互間距離と既知の該物品
    の形状とに基づいて、該物品の位置および姿勢を演算す
    る演算部とから 構成されていることを特徴とする、請求
    1〜請求項4のいずれか1項に記載の箱詰めシステ
    ム。
  6. 【請求項6】 該距離計が、該物品の両側それぞれに少
    なくとも2つずつ配置され、 該演算部が、該物品の一方側に配置された該少なくとも
    2つの距離計により検出された距離を用いて該物品の位
    置および姿勢を演算するとともに、該物品の他方側に配
    置された該少なくとも2つの距離計により検出された距
    離を用いて該物品の位置および姿勢を演算し、該物品の
    各側での演算結果の平均値を、該物品の位置および姿勢
    として算出する ことを特徴とする、請求項5記載の箱詰
    めシステム。
  7. 【請求項7】 該複数のシリンダが伸長限界もしくは収
    縮限界まで作動した場合に、該複数の当接部が、該物品
    を変形させることなく押圧しながら把持可能な位置に到
    達するように構成されていることを特徴とする、請求項
    1〜請求項6 のいずれか1項に記載の箱詰めシステム。
  8. 【請求項8】 該複数の当接部のそれぞれに、結露した
    水を逃がすための縦溝が形成されていることを特徴とす
    る、請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の箱詰め
    システム。
  9. 【請求項9】 該複数の当接部のそれぞれに、ホットエ
    アを吹き出す吹き出し口が形成されていることを特徴と
    する、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の箱詰
    めシステム。
  10. 【請求項10】 該吸着パッドが該マガジン部における
    最上部の該シートを吸着した際に、該吸着パッドをスラ
    イド移動させるスライド駆動機構がそなえられているこ
    とを特徴とする、請求項記載の箱詰めシステム。
  11. 【請求項11】 該マガジン部に保持された多数枚の該
    シートを、その側面から押圧してほぐすためのほぐし用
    シリンダがそなえられていることを特徴とする、請求
    10記載の箱詰めシステム。
  12. 【請求項12】 該吸着パッドによる該シートの取り出
    し時に該マガジン部に保持された該シートに対して抵抗
    を付与する抵抗付与手段がそなえられていることを特徴
    とする、請求項10または請求項11に記載の箱詰めシ
    ステム。
  13. 【請求項13】 該整列・集積コンベアが、 該移載装置により該物品を移載されると一定距離だけ該
    物品を搬送するタクト送りコンベアと、 該タクト送りコンベアにより搬送されてきた該物品を下
    流側へ受け渡すための乗り継ぎコンベアと、 該乗り継ぎコンベアにより搬送されてきた該物品を前記
    所定数だけ集積して該充填装置に受け渡す移載部コンベ
    アとから構成さ れていることを特徴とする、請求項1
    請求項4のいずれか1項に記載の箱詰めシステム。
  14. 【請求項14】 該乗り継ぎコンベアを構成するベルト
    が、該タクト送りコンベアと該移載部コンベアとにそれ
    ぞれ隣接する両端部において、ナイフエッジ形案内部材
    により案内されていることを特徴とする、請求項1
    載の箱詰めシステム。
  15. 【請求項15】 該移載部コンベアにより搬送される該
    物品を検知してその 数を計数する計数器と、 該移載部コンベア上で該物品の搬送空間を閉鎖して該物
    品の搬送を阻止しうるゲートと、 該ゲートを開閉駆動する駆動機構と、 該ゲートを閉鎖した状態で該計数器により該物品が前記
    所定数だけ集積されたことを検知すると、該駆動機構を
    動作させて該ゲートを開放し、前記所定数の該物品を該
    充填装置へ送り出すように制御する制御部とをそなえた
    ことを特徴とする、請求項13または請求項14に記載
    の箱詰めシステム。
  16. 【請求項16】 該充填装置が、該ゲートの開放動作に
    伴い該移載部コンベア上を搬送されてきた前記所定数の
    該物品を受け止めて該包装箱に向け水平に送り出す送出
    機構をそなえて構成されていることを特徴とする、請求
    項15記載の箱詰めシステム。
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