JP3122382B2 - 捕球用具 - Google Patents
捕球用具Info
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- JP3122382B2 JP3122382B2 JP09030174A JP3017497A JP3122382B2 JP 3122382 B2 JP3122382 B2 JP 3122382B2 JP 09030174 A JP09030174 A JP 09030174A JP 3017497 A JP3017497 A JP 3017497A JP 3122382 B2 JP3122382 B2 JP 3122382B2
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Description
ルの競技で用いられるミットやグラブの捕球用具に関す
る。
球用具として、グラブやキャッチャーミット、あるいは
ファーストミットがよく知られている。一般に野球やソ
フトボールで用いられているグラブやミットは、手の保
護機能は勿論のこと、各守備位置のプレーの特徴によっ
て捕球動作および送球動作(送球するための利き手への
ボールの持ち替え動作)のしやすさの両方を考慮して機
能的な設計がなされており、例えばミットの場合はグラ
ブに比べて捕球機能に重点が置かれた形状にされてい
る。特にキャッチャーミットは、ピッチャーが投げる非
常に強い球威のボールをキャッチするのに適した構造が
求められる。
は、親指と他の四指が互いに対向するかたちでそれぞれ
ミット内に収まる。ボールをキャッチするに最も適して
手に対する衝撃が少ない箇所(スイートスポット)は、
親指と人差し指の間の根元に近い箇所にあり、この位置
で捕球すれば手を痛めることはない。
プしたボールは、キャッチャーの捕球直前で急に球道が
変化するため、スイートスポットを外れてミットに当た
る場合が多い。このような場合、ミットの中に入ってい
る手のひらや各指にボールの勢いが不自然に、また無理
な方向で加わり、キャッチャーの手を痛める原因とな
る。特に、ファウルチップしたボールがスイートスポッ
トを外れて親指側に近い位置でミットに当たったときに
は、反対側の四指側に当たったときよりも手を痛めるこ
とが多い。
いを複数の指で受けるのに対して、親指は1本だけでボ
ールの勢いを受けることが第1に挙げられるが、意外に
も、ミット内における親指の保持構造が問題となってい
る場合も多いかと思われる。
れらの指全体が個別に挿入できるように、ほぼ指の太さ
に沿う袋状にされた部分にそれぞれ入る。薬指と小指
は、2本の指が一つの袋状部分の中に入り、その中で小
指だけがストラップで形成されたループ状の部分に通さ
れる。また、親指もストラップで形成されたループ状の
部分に通される。このストラップのループ状部分は、親
指および小指を捕球に都合のよいように大きく開いた状
態に保つ方向にそれぞれの指を引っ張っている。このよ
うにストラップは指を開方向に引っ張るために、その一
方端がミットの内掌革(ミット内に入れた手の、手のひ
らや指の腹が触れる面の革)の所謂土手部分の外縁に縫
い付け固定されており、指の腹から内側を通って指の背
側へ回され、二股に分岐された他方端のそれぞれが、甲
革(ミット内に入れた手の、手の甲や指の背が触れる面
の革)に開けられた穴に通されて甲革の外で結ばれる。
このように取り付けられたストラップに対して親指は、
指を閉じる方向でストラップにフィットしてミットの閉
じ動作(捕球時)を好適にコントロールすることができ
る。
および小指を保持する構造は、指を閉じる方向の動作に
対して好都合であるが、指を開く方向には指がループ状
部分の中で自由に動かせる構造となっている。そのよう
な状態でミット内に手が収まっているとき、例えばファ
ウルチップしたボールがスイートスポットを外れて親指
側の土手部分に当たった場合、直接の衝撃が手に加わる
ことはないが、ミット内の手に対してミットが衝撃の方
向に捩れるように瞬間的なズレを生じる。このズレた状
態でさらにボールの勢いがミットを押すと親指に無理な
方向の力が加わり、特に付け根部分を痛めやすいようで
ある。小指側でも同じ状況が生じると小指を痛めそうで
あるが、小指側の土手部分に当たった場合は、小指1本
に力が加わるというよりも、親指以外の4本の指と手の
ひらや甲が手首を中心とした回転動作(衝撃を吸収して
和らげる方向の回転動作)で一体的に動くために、衝撃
が一か所に集中することはなく手の全体に衝撃が分散さ
れやすく、したがって手を痛めることは少ない。まし
て、小指だけを痛めることは少ない。
ストラップのループ状部分は、その中に指を通さなくて
も手はミットの中に収まるので、特にミットが十分に使
いこなされて柔らかくなってくると、ストラップが本来
の位置に収まっていなくとも違和感が少なくなり、使用
者は無意識のうちに親指をループ状部分に通さずにミッ
トを手にはめて使用してしまう恐れもある。このような
使用状態では、手に対してミットが特に不安定となり、
確実な捕球ができなくなる。
保持する構造は、キャッチャーミットに限らず、グラブ
やファーストミットにおいても採用されており、キャッ
チャーミットの場合ほど厳しい条件で捕球することは少
ないが、これらのグラブやファーストミットにおいても
親指付け根部分を保護する効果が期待されることは同様
である。
ルチップしたボールが親指側の土手部分に当たった場合
のように、ミットやグラブが手に対してフィットせずに
ズレやすい構造は、手の、特に親指の付け根部分を痛め
やすくする原因と思われ、その改良が望まれる。
鑑み、これを有効に解決すべく創案されたものである。
したがって本発明は、親指側における手とミットまたは
グラブとのフィット性を高め、このことによって親指の
損傷をできるだけ少なくできる捕球用具を提供しようと
するものである。
は、上述のごとき従来技術の課題を解決し、その目的を
達成するために以下のような構成を備えている。即ち、
親指を入れる部分が、親指の太さにフィットして親指の
周囲全体を指先まで囲繞する袋状に形成されている。さ
らに具体的には、手の甲を覆う甲革が、親指の入る袋状
部分を形成するために2枚の革からなり、該2枚の革
は、親指の背に当たる部分でほぼ直線状に縫い合わされ
ており、親指が入る袋状部分を立体的に形成しており、
該袋状部分の両側縁は、親指の内側部分および外側部分
に沿うように縫い付けられている。
例としてのキャッチャーミットを親指側から見て示す正
面図である。特徴的な構成は、親指が入る部分の構造で
あるが、手の甲を覆う甲革10が、親指の入る袋状部分
11を形成するために2枚の革12,13が用いられて
いる。2枚の革12,13は、親指の背に当たる部分1
4でほぼ直線状に縫い合わされており、親指が入る袋状
部分11を立体的に形成している。袋状部分11の両側
縁15,16は、親指の内側部分および外側部分に沿う
ように縫い付けられている。親指が入る部分以外の部分
の構造については、従来のミットと同様である。
指は、捕球に都合のよいように小指側に対して大きく開
いた状態に保たれ、ミット内にボールが入ると同時に親
指を閉じることができる。
囲にフィットすることができるので、例えばファウルチ
ップしたボールが親指側の土手部分に当たっても、ミッ
トが手に対してズレることは少なく、あるいは多少ズレ
ることはあっても、ストラップのループ状部分で親指を
保持している場合よりも、そのズレは小さい。したがっ
て、親指の付け根部分に加わる無理な方向の力は大きく
軽減されることになり、その部分を痛めることは殆どな
くなる。
ように、その中に指を通さなくても手がミットの中に収
まるということはなく、親指は確実に袋状部分11の中
に差し込まれるのでミットは確実な装着状態となる。
全周でミットにフィットした状態に保持されるので、従
来のストラップのループ状部分で保持する場合に比べて
ミットまたはグラブと一体感が強く、ファウルチップし
たボールのように、ボールが親指側の土手部分に当たっ
ても、ミットまたはグラブが手に対してズレることは少
なくなり、親指の付け根部分に加わる無理な方向の力も
大きく軽減されて、その部分を痛めることは殆どなくな
る。
ャーミットを示す正面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 親指を入れる部分(11)が、親指の太
さにフィットして親指の周囲全体を指先まで囲繞する袋
状に形成されていることを特徴とする捕球用具。 - 【請求項2】 手の甲を覆う甲革(10)が、親指の入
る袋状部分(11)を形成するために2枚の革(12,
13)からなり、該2枚の革(12,13)は、親指の
背に当たる部分(14)でほぼ直線状に縫い合わされて
おり、親指が入る袋状部分(11)を立体的に形成して
おり、該袋状部分(11)の両側縁(15,16)は、
親指の内側部分および外側部分に沿うように縫い付けら
れていることを特徴とする捕球用具。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09030174A JP3122382B2 (ja) | 1997-02-14 | 1997-02-14 | 捕球用具 |
PCT/JP1998/000589 WO1998035730A1 (fr) | 1997-02-14 | 1998-02-13 | Dispositif pour attraper une balle |
AU58803/98A AU738718B2 (en) | 1997-02-14 | 1998-02-13 | Ball catching tool |
CA002280693A CA2280693A1 (en) | 1997-02-14 | 1998-02-13 | Ball catching tool |
CN98801907.8A CN1244133A (zh) | 1997-02-14 | 1998-02-13 | 接球用具 |
US09/367,328 US6321387B1 (en) | 1997-02-14 | 1998-02-13 | Ball catching tool |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09030174A JP3122382B2 (ja) | 1997-02-14 | 1997-02-14 | 捕球用具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10225547A JPH10225547A (ja) | 1998-08-25 |
JP3122382B2 true JP3122382B2 (ja) | 2001-01-09 |
Family
ID=12296398
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09030174A Expired - Fee Related JP3122382B2 (ja) | 1997-02-14 | 1997-02-14 | 捕球用具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3122382B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1985063B (zh) * | 2004-07-09 | 2012-11-07 | 松下电器产业株式会社 | 门装置及冷藏库 |
KR102150440B1 (ko) * | 2013-06-28 | 2020-10-26 | 엘지전자 주식회사 | 방열 시트 및 그 제조 방법 |
KR102184571B1 (ko) * | 2013-03-14 | 2020-12-01 | 실리코르 머티리얼즈 인코포레이티드 | 방향성 고체화 시스템 및 방향성 고체화 방법 |
-
1997
- 1997-02-14 JP JP09030174A patent/JP3122382B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1985063B (zh) * | 2004-07-09 | 2012-11-07 | 松下电器产业株式会社 | 门装置及冷藏库 |
KR102184571B1 (ko) * | 2013-03-14 | 2020-12-01 | 실리코르 머티리얼즈 인코포레이티드 | 방향성 고체화 시스템 및 방향성 고체화 방법 |
KR102150440B1 (ko) * | 2013-06-28 | 2020-10-26 | 엘지전자 주식회사 | 방열 시트 및 그 제조 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10225547A (ja) | 1998-08-25 |
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