JP3121238U - 歯ブラシ - Google Patents

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Abstract

【課題】一本の歯ブラシによって、歯の表側と裏側とを効率的に磨くことができ、かつ歯の裏側を磨く際に、歯茎近傍まで磨けるとともに、毛束に付着している水分等が飛び散ることもなく、快適に歯磨きをすることができる歯ブラシを提供する。
【解決手段】基端部(a)が把持部(10)とされる柄(1)の長手方向の先端部(b)に、複数の毛束を植毛した植毛部(2)を有し、かつ、この植毛部の長手方向の全長の1/5以上であって、かつ1/2以下の範囲の基端部側の毛束を上記基端部に向けて傾斜させた傾斜植毛部(21)とした。また、傾斜植毛部の毛に他の植毛部の毛よりも剛性をもたせるとともに、傾斜植毛部における上記毛束の植毛面を、上記柄の厚みを漸次上記基端部方向に向けて薄くし、或いは上記柄を屈曲させ、或いは上記柄を上記毛束の毛先方向に湾曲させることによって上記毛束の植毛方向に対して略直角に成形した。
【選択図】図1

Description

本考案は、歯を磨くための歯ブラシであって、特に、毛束を当接させにくい歯の裏側も容易に磨くことができる歯ブラシに関するものである。
一般に、歯ブラシは、図7に示すように、直線状の柄8の長手方向の先端部bに、複数の毛束99が植毛された植毛部9が形成され、かつ柄8の基端部aが把持部10とされるものが用いられている。
ところで、主な虫歯の原因となるのは、歯の裏側に付着している食べ滓や歯垢等であるとされているにも拘わらず、歯の裏側は、歯の表側よりも歯磨きが難しいとされている。
具体的には、上記歯ブラシを用いて歯の裏側を磨く場合、図8に示すように、植毛部9を口腔内に入れ、毛束99の一部を歯の裏側に接触させ、繰り返し柄8を口腔内方向と口腔外方向との方向に交互に移動させても、一部の毛束99又は一部の毛が歯の裏側の一部に当接するのみであって、歯の裏側全体を磨くことができない。このため、上記歯ブラシを用いて歯の裏側を磨いても、食べ滓や歯垢が完全に除去されず、磨き残しが生じてしまう。
そこで、歯の裏側を磨くことができる歯ブラシとして、例えば、特許文献1に示すように、柄の一端部に複数の毛束が垂直に植毛され、かつ柄の他端部をU字型に湾曲させるとともに、U字型に湾曲した当該他端部に複数の毛束を植毛した歯ブラシが提案されている。
この歯ブラシを用いた場合には、他端部に植毛された複数の毛束を用いて、U字型の湾曲を利用することにより、食べ滓や歯垢が残らないように歯の裏側を磨くことができる。
ところが、この歯ブラシを用いて、歯磨きをする際には、柄の一端部及び他端部に植毛された両方の毛束に歯磨き粉を付けて使用すると、口腔外にある一方の複数の毛束から歯磨き粉等が飛び散ってしまうという問題がある。そのため、一端部の複数の毛束に歯磨き粉を付け、歯の表面等を磨き、歯ブラシを洗浄した後に、U字型に湾曲した他端部の複数の毛束に歯磨き粉を付け、歯の裏側を磨く必要があり、煩わしさに耐えないという欠点がある。
そこで、特許文献2に示すように、柄の先端部側が二本に分枝するとともに、分枝した柄の先端部に、それぞれ内側に向けて複数の毛束が植毛されている植毛部を有する歯ブラシが提案されている。
この歯ブラシを用いた場合には、口腔外にある毛束から水分等が飛び散る恐れがないだけでなく、歯の表側と裏側とを同時に磨くことができる。
しかしながら、この歯ブラシを用いた場合には、柄の先端部の外回りが大きいために、毛束が狭い場所に入り込まず、奥歯を磨くことができないという問題がある。
その上、柄の先端部に設けられた植毛部の毛先同士の隙間が大きい場合には、実際に歯の表側と裏側とに同時に植毛部をフィットさせることが難しく、結局表側と裏側とを片方ずつ磨くことになるため、長時間に渡って大きく口を開けておかざるを得ないという欠点があった。他方、柄の先端部に設けられた植毛部の毛先同士の隙間が小さい場合には、歯を磨いている際に、植毛部が歯の頭頂部から一度抜けてしまうと、歯の頭頂部に毛束が当接し、速やかに相対峙する植毛部により歯を鋏むことができないという欠点がある。
このため、特許文献3に示すように、柄の先端部に複数の毛束が植毛された植毛部のうち最先端部に位置する毛束の毛を、漸次、最先端部に向けて長くした歯ブラシが提案されている。
この歯ブラシを用いた場合には、上記最先端部の毛束の毛先による傾斜面を利用して速やかに歯の裏側、特に奥歯の裏側まで磨くことができる。
しかしながら、この歯ブラシを用いても、歯の裏側の歯茎近傍まで磨くことができないという問題がある。また、特に、前歯の裏側を磨く際に、把持部側の毛束が口腔外に出やすく、毛先に付着した歯磨き粉等が飛び散りやすいという問題があった。
特開平11―46862号公報 特開2003−250634号公報 特表2001−521407号公報
本考案は、かかる事情に鑑みてなされたもので、一本の歯ブラシによって、歯の表側と裏側とを効率的に磨くことができ、かつ歯の裏側を磨く際に、歯茎近傍まで磨けるとともに、毛束に付着している歯磨き粉等が飛び散ることもなく、快適に歯磨きをすることができる歯ブラシを提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の考案は、基端部が把持部とされる柄の長手方向の先端部に、複数の毛束が植毛された植毛部を有する歯ブラシにおいて、上記植毛部が、上記基端部側に上記毛束が上記基端部に向けて傾斜する傾斜植毛部を有してなることを特徴とするものである。
請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の歯ブラシにおいて、上記傾斜植毛部が、上記植毛部の上記長手方向の全長の1/5以上であって、かつ1/2以下の範囲に形成されていることを特徴とするものである。
請求項3に記載の考案は、請求項2に記載の歯ブラシにおいて、上記傾斜植毛部の毛は、他の上記植毛部の毛よりも剛性を有することを特徴とするものである。
ここで、上記傾斜植毛部の毛は、硬質のもの、又は短いもの、若しくはこれらの両者を兼ね備えるものを用いることによって他の植毛部の毛よりも剛性を有することができる。
請求項4に記載の考案は、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の歯ブラシにおいて、上記傾斜植毛部における上記毛束の植毛面が、上記毛束の植毛方向に対して略直角に成形されていることを特徴とするものである。
請求項5に記載の考案は、請求項4に記載の歯ブラシにおいて、上記傾斜植毛部における上記毛束の植毛面が柄の厚みを漸次上記基端部方向に向けて薄くすることにより形成されていることを特徴とするものである。
請求項6に記載の考案は、請求項4に記載の歯ブラシにおいて、上記傾斜植毛部における上記毛束の植毛面が上記柄を屈曲させることにより形成されていることを特徴とするものである。
請求項7に記載の考案は、請求項4に記載の歯ブラシにおいて、上記傾斜植毛部における上記毛束の植毛面が上記柄を上記毛束の毛先方向に凸状に湾曲させることにより成形されていることを特徴とするものである。
請求項1に記載の考案によれば、傾斜植毛部の毛束を、基端側に向けて傾斜させたため、歯の裏側を磨く際に、毛先を歯の裏側に略垂直に接触させることができる。このため、傾斜植毛部を歯の裏側に略垂直に当接させた状態において、柄を長手方向に繰り返し、口腔内と口腔外との方向に交互に移動させることにより、毛の弾性を利用し、歯の裏側を綺麗に磨くことができる。その際、傾斜植毛部よりも他の植毛部が口腔内側に位置するため、他の植毛部に付着している歯磨き粉等が飛び散る恐れがない状態において、快適に歯を磨くことができる。
一方、他の植毛部を歯の表側や頭頂部に接触させることにより、歯の表側等を磨くことができる。このため、傾斜植毛部と他の植毛部との両方に歯磨き粉を付け、他の植毛部の毛束により歯の表側等を磨き、次いで、傾斜植毛部の毛束により歯の裏側を磨くことにより、一本の歯ブラシによって、効率的に全ての歯の表面を磨くことができる。
請求項2に記載の発明によれば、傾斜植毛部を植毛部の長手方向の全長の1/5以上としたため、歯の裏側を磨く際に、傾斜植毛部を歯の頭頂部から歯茎近傍まで充分に接触させることができる。他方、傾斜植毛部を植毛部の長手方向の全長の1/2以下としたため、傾斜植毛部以外の植毛部の毛束を用いて、歯の表側等を効率的に磨くことができる。
その際、傾斜植毛部は、その長手方向の全長が他の植毛部よりも短くなるため、歯の裏側に磨き残しを生じさせないためには、より大きな弾性を付与する必要がある。
この点、請求項3に記載の発明によれば、傾斜植毛部の毛に、他の植毛部の毛よりも剛性をもたせたため、繰り返し柄を長手方向に口腔内と口腔外との方向に交互に移動させることにより、傾斜用毛束の毛の弾性によって毛束を歯の裏側に密着させた状態において、毛束を移動させることができ、その結果、歯の裏側を歯の表側と同等に磨くことができる。
ところで、複数の毛束が基端部に向けて傾斜する傾斜植毛部を形成するためには、植毛面に対して斜めに毛束を植毛する方法があるが、上記植毛面に斜めに穴を穿孔することは、加工上、余分な手間を要する事になる。
この点、請求項4に記載の発明によれば、傾斜植毛部の植毛面を毛束の植毛方向に対して略直角に成形したため、植毛面に対して垂直に穴を穿孔し、毛束を植毛することにより、複数の毛束が基端部に向けて傾斜する傾斜植毛部を形成することができ、柄に対する加工作業を容易にすることができる。
その際、請求項5に記載の発明によれば、上記柄の厚みを漸次上記基端部方向に向けて薄くすることにより、また、請求項6に記載の発明によれば、上記柄を屈曲させることにより、さらに、請求項7に記載の発明によれば、上記柄を上記毛束の毛先方向に凸状に湾曲させることにより、容易に毛束の植毛方向に対して略直角な傾斜植毛部の植毛面を成形することができる。
加えて、請求項6又は7に記載の発明によれば、一旦、植毛部を全長に渡って形成した後に、柄を屈曲或いは湾曲させることにより傾斜植毛部が形成されるため、容易に製造することができる。
また、傾斜植毛部における上記毛束の植毛面を、漸次上記基端部方向に向けて薄くする、すなわち上記先端部方向を漸次厚くする場合と異なり、傾斜植毛部が植毛された柄の厚さを均一に加工することができる。その結果、歯の裏側、奥歯や歯の隙間を磨く場合に、口腔内において傾斜植毛部が植毛された柄の厚さがに邪魔になり、植毛部を狭い箇所に入れられずに、一部歯垢や食べ滓が残ってしまうことを防止できる。特に、歯の裏側を磨く際に、口腔内に肉厚の柄が存在することにより、歯ブラシの移動が制約されることを防止し、効率的に歯を磨くことができる。
さらに加えて、請求項7に記載の発明によれば、傾斜植毛部における上記毛束の植毛面を上記毛束の毛先方向に湾曲させたため、歯の裏側を磨く際に、口腔内に入れる歯ブラシ本体の角度を意識しなくても、いずれかの毛が歯の裏側に当接し、歯磨きによる洗浄効果を得ることができる。この結果、短時間にて、慌てて歯磨きをする場合や、疲労により無意識に歯磨きをする場合にも、歯の裏側を容易に磨くことができる。
以下、本考案に係る2種類の歯ブラシについて、図1ないし図6を用いて説明する。
まず、本実施形態の第1の歯ブラシは、図1及び図2(a)(b)に示すように、略直線状に伸びる柄1と、この柄1の先端部bに植毛された複数の毛束3からなる植毛部2とから概略構成されており、この柄1の基端部aが把持部10とされている。
この植毛部2は、上記柄1の基端部a側に植毛されるとともに、上記基端部aに向けて傾斜する複数の毛束3からなる傾斜植毛部21と、この傾斜植毛部21よりも上記柄1の先端部b側に植毛されるとともに、上記柄1に対して垂直に植毛された複数の毛束3からなる垂直植毛部22とから構成されている。
また、この傾斜植毛部21は、その長手方向の長さが、植毛部2の長手方向の全長に対し、1/5以上であって、かつ1/2以下の範囲に形成されている。
これは、傾斜植毛部21が1/5未満である場合には、傾斜植毛部21の長手方向の長さが短く、毛束3の量が少なすぎるために、毛束3が歯の裏側の歯茎近傍まで接触しない上に、歯の裏側に接触させにくく、歯の裏側が全体的に磨きにくくなってしまうためである。他方、傾斜植毛部21が1/2を超えた場合には、垂直植毛部22の長手方向の長さが短く、垂直植毛部22を構成する複数の毛束3が歯の表面に一度に接触する接触面積が小さくなってしまい、全部の歯を磨くのに時間が掛かってしまうためである。
この傾斜植毛部21及び垂直植毛部22を構成する複数の毛束3は、それぞれ複数のフィラメントから構成されており、このフィラメントとしては、例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン、ポリウレタンなどの合成樹脂又はこれらの混合物や豚毛などの獣毛等、歯ブラシ用の毛束3を構成するフィラメントとして一般的に使用されるあらゆるものを用いることができる。
特に、上記傾斜植毛部21の毛束3を構成するフィラメントは、好ましくはポリブチレンテレフタレート(PBT)等の硬質のもの、又は短いものを用いることにより垂直植毛部22の毛束3のフィラメントよりも剛性を有することが望ましい。さらに好ましくは、硬質ものであって、かつ短いものを用いることにより、垂直植毛部22の毛束3のフィラメントよりも剛性を有することが望ましい。
これは、傾斜植毛部21は、上述のように、その長手方向の長さが、植毛部2の長手方向の全長に対し、1/5以上であって、かつ1/2以下の範囲に形成されているため、垂直植毛部22と比較しても、その長手方向の長さが短く、植毛されている毛束3の量が少ないためである。すなわち、傾斜植毛部21の毛束3を構成する毛は、少ない毛束3を歯の裏側に密着させるために弾性が必要であり、垂直植毛部21の毛束3を構成する毛よりも剛性を有する必要がある。
また、傾斜植毛部21は、図2(a)に示すように、漸次、基端部a側に向けて短い毛束3を用いて形成することも、図2(b)に示すように、略均等の長さの毛束3を用いて形成することも可能である。ここで、両者を比較すると、前者は、毛束3の毛先が歯の裏側に対して略直角に接触する点において後者よりも優れており、後者は、最基端部a側の毛束3が他の毛束3と同等の長さを有するため、全ての毛束3が同等の弾性を有し、効率的に歯の裏側を洗浄可能である点において前者よりも優れている。
次に、本発明に係る第1の歯ブラシとして、略均等の長さの毛束3により傾斜植毛部21が形成された図2(b)の歯ブラシを使用して、歯を磨く際の作用について、図3及び図4を用いて説明する。
まず、手によって把持部10を把持し、傾斜植毛部21及び垂直植毛部22に歯磨き粉を付け、垂直植毛部22を上の歯の表側に接触させるとともに、手にした把持部10を繰り返し口腔内と口腔外との方向に交互に移動させつつ、垂直植毛部22を左或いは右に移動させることにより、上の歯に付着している食べ滓や歯垢等を除去する。同様にして、下の歯に付着している食べ滓や歯垢等を除去する。
次いで、図3に示すように、傾斜植毛部21を上の歯の裏側に接触させるとともに、手にした把持部10を繰り返し口腔内と口腔外との方向に交互に移動させつつ、傾斜植毛部21を左或いは右に移動させることにより、歯の裏側に付着している食べ滓や歯垢等を同等の弾性を有する全ての毛束3を利用して除去する。同様に、図4に示すように、傾斜植毛部21を下の歯の裏側に接触させるとともに、移動させることにより食べ滓等を除去する。
その際、傾斜植毛部21は、その長手方向の長さが、植毛部2の長手方向の全長に対し、1/5以上であるため、歯の裏側が歯茎近傍まで磨かれるとともに、その毛束3を構成する毛が剛性を有するため、毛束3が歯に密着して、把持部10を繰り返し口腔内と口腔外との方向に交互に移動させることにより、歯の裏側についても、表側と同等の洗浄効果が得られる。
他方、図5に示すように、基端部a側に向けて短い毛束3により傾斜植毛部21が形成された図2(a)の歯ブラシを使用して、歯を磨く際には、上述の場合と同様に、上の歯及び下の歯を磨いた後に、傾斜植毛部21を上の歯の裏側に接触させる。次いで、手にした把持部10を繰り返し口腔内と口腔外との方向に交互に移動させつつ、傾斜植毛部21を左或いは右に移動させることによって、毛束3の毛先が歯の裏側に対して略直角に接触し、歯の裏側に付着している食べ滓等を除去する。同様に、傾斜植毛部21を上の歯の裏側に接触させ、下の歯の裏側に付着している食べ滓等を除去する。
また、最も歯垢が蓄積しやすい奥歯の裏側を磨く場合には、図6に示すように、傾斜植毛部21を奥歯の裏側に接触させるとともに、手にした把持部10を口腔内と口腔外との方向に交互に移動させることにより、奥歯の裏側に付着している食べ滓等が除去可能である。
上述のように、垂直植毛部22と傾斜植毛部21とを利用し、歯を磨き終わったところで、植毛部2を口腔外に出し、水でうがいをするとともに、歯ブラシを洗浄することにより、歯磨きが終了する。
次に、本発明に係る第2の歯ブラシについて、図2(c)〜(e)を用いて説明する。
本実施形態に係る第2の歯ブラシは、傾斜植毛部21の植毛面11が、傾斜植毛部21の植毛方向に対して略直角になるように傾斜している点において、第1の歯ブラシと異なっている。なお、垂直植毛部22の植毛面12は、把持部10と略平行に成形されている。
この植毛面11は、図2(c)に示すように、漸次、柄1の厚みを基端部aに向けて薄くすることにより成形され、図2(d)に示すように、柄1を垂直植毛部22の毛先と傾斜植毛部21の毛先とが離間する方向に屈曲させることにより成形され、或いは図2(e)に示すように、柄1を毛先の方向に湾曲させることにより成形される。
ここで、図2(c)に示すように、漸次、柄1の厚みを基端部aに向けて薄くする場合には、植毛面11が傾斜植毛部21の毛束3の植毛方向に対して直角に傾斜しているため、植毛面11に対して直角に複数の穴を穿孔し、これらの穴に複数の毛束3を植毛する。これにより、柄1の植毛面11に植毛された複数の毛束3が基端部aに向けて傾斜し、傾斜植毛部21が形成される。
換言するに、毛束3を基端部aに向けて傾斜させるために、植毛面11に対して斜めに穿孔するには、加工上余分な手間を要するものであった。ところが、予め毛束3の植毛方向を定め、この植毛方向に直角に植毛面11を成形することにより、植毛面11に対して直角に複数の穴を穿孔し、これらの穴にそれぞれ毛束3を植毛することによって傾斜植毛部21が形成され、柄1に対する加工作業が容易になる。
また、図2(d)に示すように、柄1を垂直植毛部22の毛先と傾斜植毛部21の毛先とが離間する方向に屈曲させる場合には、直線上の柄1の先端部bに植毛部2を形成する。次いで、柄1を、把持部10と植毛面11との境界において植毛面11側が毛先方向に移動するように屈曲させる。また、植毛部2の長手方向の全長の1/5〜1/2の範囲において予め設定した範囲を植毛面11とするとともに、植毛面12側の柄1を、植毛面11と植毛面12との境界において互いの毛先が離間し、かつ把持部10と平行になるように屈曲させることにより、植毛面11に対して直角に複数の毛束3が植毛された傾斜植毛部21と垂直植毛部22とが形成される。
さらに、図2(e)に示すように、柄1を毛先の方向に湾曲させる場合には、直線上の柄1の先端部bに植毛部2を形成する。次いで、柄1を、植毛面11側が毛先の方向に向けて移動するように湾曲させるとともに、植毛面12が把持部10と平行になるように成形することにより、植毛面11に対して直角に複数の毛束3が植毛された傾斜植毛部21と垂直植毛部22とが形成される。
特に、図2(d)(e)に示すように、柄1を垂直植毛部22の毛先と傾斜植毛部21の毛先とが離間する方向に屈曲させる場合又は柄1を毛先の方向に湾曲させる場合には、図2(c)に示すように、漸次、柄1の厚みを基端部aに向けて薄くする場合と異なり、漸次、柄1の厚みを先端部bに向けて厚くする必要がなく、傾斜植毛部21の柄1の厚みを均一に設計することが可能となる。
また、柄1を垂直植毛部22の毛先と傾斜植毛部21の毛先とが離間する方向に屈曲させる場合又は柄1を毛先の方向に湾曲させる場合には、上述のように、一旦、植毛部2を全長に渡って形成した後、すなわち植毛面11及び植毛面12に同時に複数の毛束3を植毛した後に、柄1の植毛面11と植毛面12との境界等を屈曲又は植毛面11を湾曲させる。このため、漸次、柄1の厚みを基端部aに向けて薄くする場合と異なり、傾斜植毛部21と垂直植毛部22とを別々に形成する必要がなく、製造工程数が減少し、製造法的にも有利である。
なお、傾斜植毛部21及び垂直植毛部22のそれぞれの毛束3を構成するフィラメントや、傾斜植毛部21のフィラメントが剛性を有する点等については、第1の歯ブラシと同様である。
次に、上述の第2の歯ブラシを用いて、歯を磨く際の作用について説明する。
まず、手によって把持部10を把持し、傾斜植毛部21及び垂直植毛部22に歯磨き粉を付け、垂直植毛部22を歯に接触させるとともに、手にした把持部10を繰り返し口腔内と口腔外との方向に交互に移動させつつ、垂直植毛部22を左或いは右に移動させることにより、歯に付着している食べ滓や歯垢等を除去する。
次いで、傾斜植毛部21を歯の裏側に接触させるとともに、手にした把持部10を繰り返し口腔内と口腔外との方向に交互に移動させつつ、垂直植毛部22を左或いは右に移動させることにより、歯の裏側に付着している食べ滓や歯垢等を除去する。
その際、傾斜植毛部21の柄1の厚みが長手方向に均一に設計されている場合には、植毛部2の柄1の厚みが口腔内で邪魔になることがなく、より狭い場所にも傾斜植毛部21が入り込めるため、より確実に歯の裏側、奥歯や歯の隙間等に付着している食べ滓等が除去される。
また、傾斜植毛部21が毛先の方向に柄1を湾曲させることにより成形されている場合(図2(e)参照)には、歯の裏側を磨く際に、口腔内に入れる歯ブラシ本体の角度を意識しなくても、いずれかの毛が歯の裏側に当接するため、短時間にて、慌てて歯磨きをする場合や、疲労により無意識に歯磨きをする場合にも、より確実に食べ滓等が除去される。
次いで、垂直植毛部22と傾斜植毛部21とを利用し、歯を磨き終わったところで、植毛部2を口腔外に出し、水でうがいをするとともに、歯ブラシを洗浄することにより、歯磨きが終了する。
上述の歯ブラシによれば、傾斜植毛部21の毛を、基端部aに向けて傾斜させたため、歯の裏側を磨く際に、毛先を歯の裏側に略直角に接触させることができる。このため、傾斜植毛部21を歯の裏側に略直角に当接させた状態において、把持部10を長手方向に繰り返し、口腔内と口腔外との方向に交互に移動させることにより、毛の弾性を利用し、歯の裏側を綺麗に磨くことができる。その際、傾斜植毛部21よりも垂直植毛部22が口腔内側に位置するため、垂直植毛部22に付着している歯磨き粉等が飛び散る恐れがない状態において、快適に歯を磨くことができる。
一方、垂直植毛部22を歯の表側等に接触させることにより、歯の表側等を磨くことができるため、傾斜植毛部21と垂直植毛部22との両方に歯磨き粉を付け、垂直植毛部22の毛束3により歯の表側等を磨き、次いで、傾斜植毛部21の毛束3により歯の裏側を磨くことにより、一本の歯ブラシによって、効率的に全ての歯の表面を磨くことができる。
本考案に係る第1の歯ブラシを示す斜視図である。 本考案に係る歯ブラシを示す縦断面図であり、(a)及び(b)は、第1の歯ブラシであり、(c)(d)及び(e)は、第2の歯ブラシである。 図2(b)に示す歯ブラシを用いて、上の歯の裏側を磨く際の口腔内の縦断面図であって、歯ブラシの使用状態の説明図である。 図2(b)に示す歯ブラシを用いて、下の歯の裏側を磨く際の口腔内の縦断面図であって、歯ブラシの使用状態の説明図である。 図2(a)に示す歯ブラシを用いて、上の歯の裏側を磨く際の口腔内の縦断面図であって、歯ブラシの使用状態の説明図である。 図2(a)に示す歯ブラシを用いて、奥歯の裏側を磨く際の口腔内の平面図であって、歯ブラシの使用状態の説明図である。 従来の歯ブラシを示す側面図である。 図6に示す歯ブラシを用いて、上の歯の裏側を磨く際の口腔内の縦断面図であって、歯ブラシの使用状態の説明図である。
符号の説明
a 基端部
b 先端部
1 柄
2 植毛部
10 把持部
21 傾斜植毛部

Claims (7)

  1. 基端部が把持部とされる柄の長手方向の先端部に、複数の毛束が植毛された植毛部を有する歯ブラシにおいて、上記植毛部は、上記基端部側に上記毛束が上記基端部に向けて傾斜する傾斜植毛部を有してなることを特徴とする歯ブラシ。
  2. 上記傾斜植毛部は、上記植毛部の上記長手方向の全長の1/5以上であって、かつ1/2以下の範囲に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の歯ブラシ。
  3. 上記傾斜植毛部の毛は、他の上記植毛部の毛よりも剛性を有することを特徴とする請求項2に記載の歯ブラシ。
  4. 上記傾斜植毛部における上記毛束の植毛面は、上記毛束の植毛方向に対して略直角に成形されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の歯ブラシ。
  5. 上記傾斜植毛部における上記毛束の植毛面は、上記柄の厚みを漸次上記基端部方向に向けて薄くすることにより形成されていることを特徴とする請求項4に記載の歯ブラシ。
  6. 上記傾斜植毛部における上記毛束の植毛面は、上記柄を屈曲させることにより形成されていることを特徴とする請求項4に記載の歯ブラシ。
  7. 上記傾斜植毛部における上記毛束の植毛面は、上記柄を上記毛束の毛先方向に凸状に湾曲させることにより成形されていることを特徴とする請求項4に記載の歯ブラシ。
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