JP3121066U - 建設改良土の製造プラント - Google Patents

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Abstract

【課題】山砂採取時に生じる廃棄残土を有効活用して主として良質な築堤材を供給する。
【解決手段】この発明は、建設残土を加圧脱水してケーキ状に固化処理された含湿状態の脱水ケーキAを投入するケーキホッパ11を備えている。さらにこの発明は該ケーキホッパ11より排出される脱水ケーキAを切削又は圧搾その他の方法によって粉砕して粉砕土を製造する粉砕装置1と、該粉砕装置1の排出側で粉砕土を搬送する搬送装置13,4と、該搬送装置13,4の途中にマサ土を振り掛け供給する供給装置2と、上記搬送装置13,4より粉砕土とマサ土の供給を受けて砕土及び撹拌混合を行うミキサー3とを設けている。
【選択図】図1

Description

本考案は、例えば山砂の採取又はコンクリート用細骨材としてマサ土から山砂を採取する際の作業現場から排出される建設残土を処理した脱水ケーキ等のプレス土とマサ土を、所定の配合比で混合して改良土を製造する建設改良土の製造プラント装置に関する。
一般に、上記のような建設残土は、高圧フィルタープレス機或いは固液分離手段等によって脱水ケーキとなし、建設残土として埋立地に運搬して廃棄処分する等の簡易処理が主体となっている。また上記掘削工事等で大量に発生する砂質分を主体とし粘性の低いマサ土は、埋立造成地用の盛土等として利用処分される。
また近時、上記脱水ケーキを解砕機(粉砕機)で粉砕処理し所定粒径の粉砕土となし、これにマサ土や赤土分を所定の配合比で混合して土質改良処理を行い、盛土や築堤その他の用途に適合する改良土を製造しリサイクルすることが試みられている。
ちなみに、築堤材は適度な水分を含ませておくことも肝心で、製造された築堤材は速やかにダンプカーに搭載して含湿状態があまり変わらないようにカバーをして築堤現場まで輸送する必要がある。そのため、含湿状態を保持できる範囲での輸送行動範囲が決まってくることで製造プラントの拠点が定まる。
従来、上記のような改良土を製造するための製造プラントとして、粘性の高い粉砕土に対し、粘性が低く透水生が大きい山砂等の砂質分(以下単にマサ土と言う)を所定の配合比で混合することにより、国土交通省が定める適用用途基準である建設発生土利用の土質区分に合致させるように、改良土を製造する混合改良土のリサイクルシステムが既に公知である(例えば特許文献1。)。
特開平10−225700号公報
上記特許文献1で示される混合改良土のリサイクルシステムは、粉砕土とマサ土及び増量材や石灰,セメント等の混合改良土材を所定の配合比で混合することにより、定められた土質区分に合致した築堤材等に通用するリサイクル改良土を製造できること、及びインバーター付きベルトフィーダを備えたケーキホッパ及びマサ土ホッパを、改良土を使用する建設現場等において、互いに近接させた小型製造プラントとして設置することができる利点がある。
然し、上記のような製造プラントは、脱水ケーキを別箇所で解砕機によって粉砕しストックヤードに貯蔵した粉砕土をダンプトラックで運搬し、製造プラントの近傍に準備される別のストックヤードに一旦ストックし、この粉砕土をバックホウ等によってケーキホッパに移し替え供給する。またマサ土もストックヤードに一旦ストックしたものを、バックホウ等によってマサ土ホッパに移し替え供給する。従って、この製造プラントの周囲に複数のストックヤード用地と、積替え作業用のスペースを確保するために広い敷地を準備しなければならこと、及び各ストックヤードから材料の移し替えを行う供給作業が煩雑で、このための作業人員を必要とする欠点がある。
またケーキホッパ及びマサ土ホッパが備えるインバーター付きベルトフィーダは、アナログ的なプログラムによって搬送スピードが制御され、粉砕土とマサ土を所定の配合比で配合しミキサー(パドル混合機)に供給することができる。然しながら脱水ケーキ及びマサ土の性状は粘性や団塊等が様々であり、各ホッパに供給された材料がベルトフィーダに対し一定的に排出供給されない場合に、作業者がこれを監視しシステム制御盤のプログラムを変更したり手動操作が頻繁に必要になると共に、配合比に大きな誤差を生じて所期の改良土を高品質に能率よく製造することが困難である等の問題がある。
上記課題を解決するための建設改良土の製造プラントは、第1に、建設残土を加圧脱水してケーキ状に固化処理された含湿状態の脱水ケーキAを投入するケーキホッパ11を備え、該ケーキホッパ11より排出される脱水ケーキAを切削又は圧搾その他の方法によって粉砕して粉砕土を製造する粉砕装置1と、該粉砕装置1の排出側で粉砕土を搬送する搬送装置13,4と、該搬送装置13,4の途中にマサ土を振り掛け供給する供給装置2と、上記搬送装置13,4より粉砕土とマサ土の供給を受けて砕土及び撹拌混合を行うミキサー3とを設けたことを特徴としている。
第2に、搬送装置4に供給する粉砕土とマサ土Bとの配合比を調整する配合調整装置5を設け、前記配合調整装置5を、粉砕装置1と搬送装置4との間において排出供給する粉砕土の重量を計測し、粉砕土を排出供給するケーキ調整フィーダ6の駆動速度を調節するケーキ量調節装置7と、供給装置2と搬送装置4の間において、マサ土Bを排出供給する調整フィーダ9の駆動速度を調節する土量調節装置10とを設けたことを特徴としている。
第3に、ケーキ調整フィーダ6を、ケーキホッパ11の下部で軸支される駆動ローラ31と従動ローラ32間に張設した計量コンベア30に、ケーキホッパ11から供給される粉砕土重量を計測する計量センサ33を設け、計量センサ33の重量計測に基づき駆動ローラ31の回転を制御し計量コンベア30により粉砕土の流量を調節する構成としたことを特徴としている。
第4に、粉砕装置1内で脱水ケーキAを粉砕する手段として多数のロールを回転させながら脱水ケーキAを透過させて粉砕するロールスクリーン方式のケーキ粉砕機23を設けたことを特徴としている。
第5に、山砂を振り掛け供給する供給装置2に山砂の供給量を変更調節する調節フィーダ9を設けてなることを特徴としている。
第6に、ケーキホッパ11の周辺位置に脱水ケーキAの荷降しをするためのプラットホームHを設けたことを特徴としている。
第7に、粉砕装置1と山砂の供給装置2を隣接し崖等の法面に近接させて設置すると共に、粉砕装置1のケーキホッパ11と山砂の供給装置2の山砂投入用のホッパ15を、法面の上部に形成したプラットホームHと略同じ高さ位置に設け、各装置の正面側にケーキ調整フィーダ6と1次コンベア13及び山砂の調整フィーダ9と搬送装置4等を揃えて配置したことを特徴としている。
上記のように構成される本考案によれば、改良土を製造するとき配合調整装置は、粉砕装置と搬送装置との間でケーキホッパから排出供給される粉砕土の重量を計測し、これに基づいてケーキ調整フィーダの搬送スピードを制御し粉砕土の流量を調節して搬送装置に供給すると共に、搬送装置に対しマサ土ホッパの調整フィーダによって供給量調節されたマサ土を供給するので、粉砕土とマサ土はミキサーに至る間に所定の配合比で均一に配合された状態となり、ミキサーによる混合を行い易くし高品質な築堤等に適する改良土を能率よく廉価に製造すると共に、建設残土のリサイクルも促進することができる。
ケーキ調整フィーダは、計量コンベアで搬送される粉砕土の重量を計量センサが計測することにより、計量コンベアの搬送スピードを増減し粉砕土の流量を一定にするように制御するので、マサ土と粉砕土を所定の配合比にすることができる。またケーキホッパから漏下する脱水ケーキの排出供給量が粘性等によって変動した場合でも、計量センサは計量コンベア上の脱水ケーキを正確に計測して流量の調節を自動的に行うから、作業者がシステム制御盤のプログラムを変更したり手動操作を頻繁に行うことなく高品質な改良土を簡単に製造することができる。
ケーキホッパ内に供給された脱水ケーキを、下部のロールスクリーン方式のケーキ粉砕機で粉砕分級して粉砕土となし、下部ケーキホッパを介してケーキ調整フィーダにスムーズに排出供給することができる。これによりケーキホッパとケーキ粉砕機と下部ケーキホッパを上下方向に重ねた粉砕装置を構成すると共に、従来のもののように粉砕土のストックヤードを別途に必要とすることなく、装置の設置を省スペースで簡単に行うことができる。
マサ土ホッパの下部から調整フィーダによって一定量のマサ土を選別機に供給することにより、選別機によるマサ土の粒径選別を確実に行い所定粒径のマサ土を搬送装置にスムーズに供給することができる。またマサ土ホッパと調整フィーダ及び選別機を上下方向に重ねた供給装置を構成することができ、マサ土のストックヤードを要することなく装置の設置を省スペースで簡単に行うことができる。
粉砕装置と供給装置を隣接させ、正面側にケーキ調整フィーダと1次コンベア及び調整フィーダと搬送装置を揃えて配置したことにより、改良土製造時の作業監視及びメンテナンス作業を行い易くすることができ、また各装置を崖等の法面にできるだけ近接させて地形の有効活用を図って設置することができる。
またケーキホッパとマサ土ホッパに対し、法面の上部に略同じ高さ位置に形成したプラットホームから、ダンプトラックによる脱水ケーキとマサ土との供給作業を省力的に行うことができ、改良土の製造コストを低減することができる。
以下図示する本考案の実施形態について説明する。図1は、脱水ケーキやマサ土等の改良土用の各種の材料を、当該材料が発生する現場又は改良土が使用される建設現場等において処理し、改良土等に製品化する製造プラントの一例を示す正面図である。図2は図1の製造プラントを製造現場の地形に適合させて設置した状態を示す平面図である。
尚、本実施形態において材料は、細粒度が高く塊状の脱水ケーキを粉砕分級処理した所定粒径の粉砕土と、発生現場から産出される粗粒度のマサ土(真砂土)であり、両者を所定の配合比によって配合し改良土を製造する例について説明する。
この製造プラントは、脱水ケーキAを粉砕分級処理して一定粒径の粉砕土を発生供給する粉砕装置1と、マサ土Bを供給する供給装置2と、脱水ケーキAとマサ土Bを混合するミキサー3とからなる。そして、ミキサー3に粉砕土とマサ土Bを供給する搬送装置(2次コンベア)4と、該搬送装置4に供給する粉砕土とマサ土Bとの配合比を調整する配合調整装置5とを備えている。
また配合調整装置5は粉砕装置1と搬送装置4との間において、ケーキホッパ11から排出供給する粉砕土の重量を計測し搬送装置4に粉砕土を排出供給するケーキ調整フィーダ6の駆動速度を調節するケーキ量調節装置7と、供給装置2と搬送装置4の間において、マサ土ホッパ15からマサ土Bを排出供給する調整フィーダ9の駆動速度を調節する土量調節装置10とから構成している。
これにより、粉砕装置1はダンプトラック12からケーキホッパ11内に供給される含湿状態の脱水ケーキAを一定粒径以下の粉砕土に粉砕分級し、ケーキ調整フィーダ6を介して1次コンベア13に排出供給する。この1次コンベア13は粉砕土を搬送装置4の始端側に供給することができる。
また供給装置2は、上記粉砕装置1と同様にマサ土ホッパ15に供給されたマサ土Bを、調整フィーダ9を介して供給量調節し選別機16によって粒径選別し、搬送装置4の始端側で搬送方向下流側に排出供給する。
これにより搬送装置4は始端側で粉砕土の上に選別されたマサ土Bが振り掛け供給され、所定の配合比を以て搬送終端からミキサー3の供給ホッパ17内に投入供給することができる。
ミキサー3はドラム3a内に供給された粉砕土とマサ土Bを撹拌体等により更に粉砕しながら攪拌混合し改良土Cを完成させて、ドラム下流側の排出口3bから3次コンベア19の始端側に排出供給する。
3次コンベア19は改良土Cをミキサー3の近傍に定められたストックヤードに向けて揚上搬送し山状にストックすることができる。
以上のような作業工程により改良土の製造を一連に行うことができる製造プラントの運転及び操作は、粉砕装置1と供給装置2の隣接スペースに設置したシステム制御盤20が司り、各作動部の自動制御或いは手動操作によって行うことができる。
また粉砕装置1と供給装置2は、平坦状の地盤Gに隣接して枠組みされる装置フレーム21,22に、それぞれケーキホッパ11とマサ土ホッパ15を略同じ高さ位置に支持して設置し、各装置の正面側にケーキ調整フィーダ6と1次コンベア13及び調整フィーダ9と搬送装置4を共に揃えて纏めた状態で配置している。
そして、ケーキホッパ11とマサ土ホッパ15への材料供給は、後述する法面に連なって形成されるプラットホームHからダンプトラック12によって行うことができる。
次に製造プラントの各装置について詳細に説明する。先ず粉砕装置1は図1〜図3で示すように、前記装置フレーム21の上部に支持されるケーキホッパ11と、該ケーキホッパ11の開口下部に設置されて脱水ケーキAを粉砕するケーキ粉砕機23と、ケーキ粉砕機23の下部で粉砕土を一時的に収容して送り出す下部ケーキホッパ25と、下部ケーキホッパ25の下部に設置されて粉砕土を正面側に送り出すケーキ調整フィーダ6を備えた構成となっている。
図示例のケーキ粉砕機23は特開2005−139609号公報で示されるような、公知の構成からなるロールスクリーン方式のものとしており、円盤又は楕円盤状の複数の粉砕盤26を所定の粉砕間隔を有して設けた回転軸27を、下り傾斜状に所定の軸間隔を有して複数軸架し、下開口部の全面に上下高さを抑制した状態で所定の濾過間隙を有して設置される。
そして、隣接する回転軸27,27が互いに対向回転駆動されることにより、対向する複数の粉砕盤26,26・・の間に脱水ケーキAを噛み込んで粉砕し、両者の濾過間隙から所定粒径(実施形態では40ミリ程度)及びそれ以下に粉砕された含湿状態の粉砕土を漏下させることができる。
各回転軸27はシステム制御盤20の操作によって正逆回転自在であり、噛み込み粉砕時に詰まりを生じたときは、隣接する回転軸27,27を自動又は手動操作によって一時的に反転させることにより、詰まりを解消することができる。
また粉砕不能な大きな土塊や異物等の非粉砕物を排出するときは、各回転軸27が送り出し方向に回転させることにより非粉砕物を前方送りし、ケーキホッパ11の前壁上部を支点に開閉可能に設けられる前蓋28を開動させて排出することができる。
そして、排出された非粉砕物はケーキ粉砕機23の前側に点線で示すように設置されるガイド部材29によって案内され、機側のストックヤードにストックされる。
下部ケーキホッパ25は、前記ケーキ粉砕機23から粉砕土を受け入れる上開口部と、収容された粉砕土をケーキ調整フィーダ6に集束させて供給する供給ガイド25aを有する下開口部とを形成している。供給ガイド25aは下方のケーキ調整フィーダ6に沿って所定の供給間隔を有して設置され、下部ケーキホッパ25内の粉砕土を一挙に漏下させることなく、ケーキ調整フィーダ6にスムーズに供給することができる。また下部ケーキホッパ25の上部に設置された図示しない定量検知センサが一定の収容量を検知すると、システム制御盤20を介しケーキ粉砕機23の駆動を休止させるように制御することができる。
次に下部ケーキホッパ25の下開口部に設置されるケーキ調整フィーダ6について説明する。ケーキ調整フィーダ6は図3に示すように、無端帯ベルトからなる計量コンベア30を、前後に軸支される駆動ローラ31と従動ローラ32と中簡に配置される複数の支持ローラ32aに張設している。この計量コンベア30は、下部ケーキホッパ25のベルト上に供給載置された粉砕土重量を計測する計量センサ33を、下開口部の下流外側でベルトの内側に設けることによりケーキ量調節装置7を構成している。これにより計量センサ33の重量検知信号に基づき駆動ローラ31を駆動する駆動モータ35の回転を制御する構成としている。
この構成によりケーキ調整フィーダ6は、ケーキ量調節装置7の計量センサ33が計量コンベア30で搬送される粉砕土の重量を検知すると、検知信号をシステム制御盤20において設定値と比較判断し駆動モータ35の回転数を制御し、駆動ローラ31を介し計量コンベア30の搬送スピードを増減し、1次コンベア13に供給する粉砕土量が一定になるように調整される。即ち、計量センサ33が設定値の重量を検知したとき、計量コンベア30を標準スピードで駆動し、超過重量の場合は低速駆動し不足重量の場合は高速駆動させる。従って、運転操作が簡単で且つ簡潔で廉価な構成により、後工程の供給装置2から供給されるマサ土量に対して、粉砕土を所定の配合比にすることができる。
次に図1,図2,図4を参照し供給装置2について説明する。供給装置2は、装置フレーム22の上部に支持され上開口部からマサ土Bを収容するマサ土ホッパ15と、該マサ土ホッパ15の下開口部に設置されて収容されるマサ土Bを前側に定量送りをする調整フィーダ9と、定量供給されたマサ土Bを粒径選別し搬送装置4に供給排出する選別機16等から構成している。
調整フィーダ9は、前記ケーキ調整フィーダ6と同様に無端帯状のコンベア37を、システム制御盤20を介して制御回転駆動される駆動モータによって伝動される駆動ローラ38と、下開口部上流側に軸支される従動ローラ39に張設している。これにより調整フィーダ9はマサ土ホッパ15からコンベア37に漏下供給されるマサ土Bの流量を、搬送スピードによって調節し適正量のマサ土Bを選別機16に供給する。
選別機16は篩網等からなるスクリーンを配設した選別構体を前後方向に揺動させる振動型選別構造としており、上方から供給されるマサ土Bをスクリーンでほぐしながら選別し漏下した所定粒径(実施形態では30ミリ程度)のマサ土Bを、下方に設置される漏斗状のガイドホッパ36を介して搬送装置4の上にスムーズに供給する。またスクリーンを漏下しないマサ土塊や石類は選別下流側から機外に排出され回収される。
尚、マサ土ホッパ15は上開口部の下側近傍に簀の子状のスクリーン40を設置しており、ダンプトラック12から供給されるマサ土Bを一時的に受け止めて、100ミリ程度以下のものを漏下させて収容するようにしている。
ミキサー3は搬送装置4を介し供給ホッパ17からドラム3a内に供給される粉砕土とマサ土Bを、ドラム3a内で回転する攪拌体(図示しない)によって更に粉砕しながら攪拌混合させ、均質な改良土Cを製造することができる。そして、完成された改良土Cをドラム下流側の排出口3bから3次コンベア19の始端側に排出供給する構成となっている。
また3次コンベア19は改良土Cをミキサー3の近傍に確保されたストックヤードに揚上搬送し、終端から排出してダンプトラック等の輸送手段に移積し又は山状にストック後移積させる。このように改良土Cはダンプトラック12等で搬出され施工現場で使用される。
以上のように構成される製造プラントの粉砕装置1と供給装置2は、平坦に均された地盤Gに装置フレーム21,22を隣接して枠組み設置し、上部にケーキホッパ11とマサ土ホッパ15を略同じ高さ位置に揃えて支持している。
そして、各装置の正面側に前記ケーキ調整フィーダ6と1次コンベア13、及び調整フィーダ9と搬送装置4等を揃え纏めた状態で配置している。
これにより製造プラントは、図2〜図4で示すように粉砕装置1と供給装置2の背面側(後側)を、既存の山地や崖又は造成された崖等の法面にできるだけ近接させ正面側の空きスペースを確保している。また崖等の上部に形成される天端面は、ケーキホッパ11と下部ケーキホッパ25の上開口部の高さと略等しい位置で、法面に連なる平坦面に均し施工をすることによってプラットホームHを形成する。このプラットホームHは脱水ケーキA及びマサ土Bの材料発生現場の運搬道路と通じ、ダンプトラック12が荷台を昇降させて行う各ホッパへの材料供給を迅速且つ簡単に遂行させることができる。
従って、製造プラントは材料発生現場から近場の地形を有効的に活用し省スペースで設置することができる。またダンプトラック12は製造プラントの背後から移動させ、高い地形位置に形成したプラットホームHに停車させて、荷台を昇降させケーキホッパ11とマサ土ホッパ15に対し、脱水ケーキA及びマサ土Bの直接的な供給作業を簡単に行うことができる。
また製造プラントの正面側において、1次コンベア13及び搬送装置4等を一連に配置した構成にしていることにより、各原料の配合や搬送状況等の監視作業とメンテナンス作業等を容易に行うことができる。また粉砕装置1と供給装置2の中間位置高所でシステム制御盤20の設置場所において、居ながら行う監視及び運転操作を容易にすることができる。
そして、製造プラントの改良土Cの製造において配合調整装置5は、粉砕装置1と搬送装置4との間で、ケーキホッパ11の下部ケーキホッパ25から排出供給される粉砕土の重量を計量センサ33によって計測し、これに基づきケーキ調整フィーダ6の搬送スピードを制御し、粉砕土の流量を調節して搬送装置4の始端側に供給することができる。
従って、搬送装置4はベルト上に連続的に供給される粉砕土を搬送するとき、当該粉砕土の上方に、調整フィーダ9によって供給量調節された所定粒径のマサ土Bをふりかけてまぶすように供給することができる。そして、粉砕土とマサ土Bは、搬送装置4の上でミキサー3に至る間に、所定の配合比を以て配合された状態となして搬送することができる。
この時既述のように40ミリ又は30ミリ程度の粉砕土やマサ土からなるかなり粗めの粒、砕き片のものがコンベア搬送されてミキサー3に供給されていくので、粗めの粒、砕き片のものを搬送することで詰まりや付着を少なくしてミキサーへの供給をスムースにできる。
次いで、搬送装置4の終端から一定の配合比に維持された粉砕土とマサ土Bは、ミキサー3の供給ホッパ17から連続的に供給されるので、ドラム3a内で攪拌されるとき両材料は撹拌混合だけでなく、細かく砕土された上で均質に混合され、良質な築堤材として精製される。そして、脱水ケーキAの細粒度分及びマサ土Bの粗粒度分がより均一で、適度に混じった粒度分布に優れた高品質の改良土Cを連続的に製造することができ、攪拌混合下流側の排出口3bから3次コンベア19を介し次の移送手段又はストックヤードに取り出される。
次いで、改良土Cは材料供給済のダンプトラック12等によって堤防盛土工事現場に運搬される。この改良土Cは築堤材として使用されるとき、施工性が良くせん断強度が高く、且つ施工後における透水度も指定された基準を簡単にクリアーすることができ、建設残土のリサイクルの促進に寄与することができる。
尚、本実施形態の製造プラントは、処理する材料として前記工事現場等で生ずる脱水ケーキA及びマサ土Bとしたが、例えばトンネル工事、道路工事、宅地等の造成工事、一般の砕石・砕土工事等の作業現場から排出される建設残土等のように、上記例以外の土類や改良土調整材による土木用改良土の製造にも使用可能である。
また粉砕土を製造する粉砕装置としてロールスクリーン式のものを示したが、脱水ケーキを薄片状に切削して粉砕するものや、破砕圧搾して粉砕するものなど種々の方法によって粉砕するようにしても良い。
本考案に係わる建設改良土の製造プラントの正面図である。 図1の製造プラントの設置状態を示す平面図である。 粉砕装置の構成を示す側断面図である。 供給装置の構成を示す側断面図である。
符号の説明
1 粉砕装置
2 供給装置
3 ミキサー
4 搬送装置
5 配合調整装置
6 ケーキ調整フィーダ
7 ケーキ量調節装置
9 調整フィーダ
10 土量調節装置
11 ケーキホッパ
12 ダンプトラック
13 1次コンベア
15 マサ土ホッパ
16 選別機
19 3次コンベア
20 システム制御盤
21,22
23 ケーキ粉砕機
25 下部ケーキホッパ
30 計量コンベア
33 計量センサ
A 脱水ケーキ
B マサ土
C 改良土
H プラットホーム

Claims (7)

  1. 建設残土を加圧脱水してケーキ状に固化処理された含湿状態の脱水ケーキ(A)を投入するケーキホッパ(11)を備え、該ケーキホッパ(11)より排出される脱水ケーキ(A)を切削又は圧搾その他の方法によって粉砕して粉砕土を製造する粉砕装置(1)と、該粉砕装置(1)の排出側で粉砕土を搬送する搬送装置(13),(4)と、該搬送装置(13),(4)の途中にマサ土を振り掛け供給する供給装置(2)と、上記搬送装置(13),(4)より粉砕土とマサ土の供給を受けて砕土及び撹拌混合を行うミキサー(3)とを設けた建設改良土の製造プラント。
  2. 搬送装置(4)に供給する粉砕土とマサ土(B)との配合比を調整する配合調整装置(5)を設け、前記配合調整装置(5)を、粉砕装置(1)と搬送装置(4)との間において排出供給する粉砕土の重量を計測し、粉砕土を排出供給するケーキ調整フィーダ(6)の駆動速度を調節するケーキ量調節装置(7)と、供給装置(2)と搬送装置(4)の間において、マサ土(B)を排出供給する調整フィーダ(9)の駆動速度を調節する土量調節装置(10)とを設けた請求項1の建設改良土の製造プラント。
  3. ケーキ調整フィーダ(6)を、ケーキホッパ(11)の下部で軸支される駆動ローラ(31)と従動ローラ(32)間に張設した計量コンベア(30)に、ケーキホッパ(11)から供給される粉砕土重量を計測する計量センサ(33)を設け、計量センサ(33)の重量計測に基づき駆動ローラ(31)の回転を制御し計量コンベア(30)により粉砕土の流量を調節する構成とした請求項2の建設改良土の製造プラント。
  4. 粉砕装置(1)内で脱水ケーキ(A)を粉砕する手段として多数のロールを回転させながら脱水ケーキ(A)を透過させて粉砕するロールスクリーン方式のケーキ粉砕機(23)を設けた請求項1,2又は3の建設改良土の製造プラント。
  5. 山砂を振り掛け供給する供給装置(2)に山砂の供給量を変更調節する調節フィーダ(9)を設けてなる請求項1,2,3又は4の建設改良土の製造プラント。
  6. ケーキホッパ(11)の周辺位置に脱水ケーキ(A)の荷降しをするためのプラットホーム(H)を設けた請求項1,2,3,4又は5の建設改良土の製造プラント。
  7. 粉砕装置(1)と山砂の供給装置(2)を隣接し崖等の法面に近接させて設置すると共に、粉砕装置(1)のケーキホッパ(11)と山砂の供給装置(2)の山砂投入用のホッパ(15)を、法面の上部に形成したプラットホーム(H)と略同じ高さ位置に設け、各装置の正面側にケーキ調整フィーダ(6)と1次コンベア(13)及び山砂の調整フィーダ(9)と搬送装置(4)等を揃えて配置した請求項1,2,3,4,5又は6の建設改良土の製造プラント。
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