JP3120774U - 縫合糸固定具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 先の尖ったテーパー状のねじ本体部(骨埋め込み部)11aの基端部に径の大きな頭部11bを備えたスクリュー(骨固定部材)11と、該スクリュー11のねじ本体部11aに遊嵌可能とされ、かつ、前記頭部11bによって自然離脱不可能に係止されるリング状のワッシャ12とからなり、該ワッシャ12のリング部12aの外周縁適宜位置には外方へ突出する突出片12bを形成し、該突出片に縫合糸Sを挿し通すための糸通し穴12cを形成した。
【選択図】 図1
Description
すなわち、本考案の縫合糸固定具は、骨埋め込み部の基端部に径の大きな頭部を備えた骨固定部材と、前記骨埋め込み部に遊嵌可能とされ、かつ、前記頭部によって離脱不可能に係止されるリング状のワッシャとを一組としてなり、前記ワッシャの適宜位置には縫合糸を挿し通すための糸通し穴が形成されていることを特徴とするものである。前記糸通し穴の数は、目的に応じて、1個あるいは2個以上複数個形成することができる。また、前記糸通し穴は、ワッシャのリング部外周縁から外方へ向けて突出する突出片に形成してもよいし、ワッシャのリング部に直接形成してもよい。
(1)ワッシャの糸通し穴に縫合糸を挿し通した状態のまま、骨固定部材を骨側の挿入穴にねじ込んでいっても、ねじ込まれる骨固定部材と一緒になってワッシャが回るようなことがない。このため、従来のようにねじ込み時に縫合糸が骨固定部材に巻き付いて絡まってしまうというようなことがなくなる。
(2)図8の縫合糸固定具のように始めに骨固定点を決める必要がなく、軟部組織に縫合糸をかけ、それを任意の方向に引いて最適位置を確認した後、骨固定部材を骨に固定することができる。
(3)予め縫合糸を挿し通してスクリューとドライバーを一体化しておくなどの必要がないので、縫合糸の種類を自由に選択できる。
(4)骨固定部材をねじ込むためのドライバー嵌合穴を径の大きな頭部の頂面に形成して骨表面上に位置させることができるので、不要となった際はドライバーにて容易に摘出することができる。
(5)ワッシャに形成された糸通し穴は骨固定部材の上方側から直接視認できるとともに、骨固定部材のまわりで自由に回すことができるので、たとえ骨固定部材を骨にねじ込んで固定した後であっても糸通し穴に縫合糸を簡単に挿し通して結ぶことができる。
(6)ワッシャに形成される糸通し穴は、目的に応じて任意の数形成できるので、例えば複数個の糸通し穴を形成したワッシャを用いれば、1つの骨固定部材に複数本の縫合糸を結び付けることが可能となる。このため、1つの縫合糸固定具によって複数の軟部組織を同時に、あるいは1つの縫合糸固定具によって1つの軟部組織の複数の個所を同時に固定することが可能となる。また、糸通し穴の数の異なるワッシャを複数種類用意しておけば、ワッシャを取り換えるだけでどのような事態にも柔軟に対処することができ、この種の縫合糸固定具としての汎用性を格段に向上させることができる。
(7)複数個の糸通し穴を形成したワッシャを用い、縫合糸の両端部をそれぞれ別の糸通し穴に通した後に結び合わせるようにすれば、縫合糸の結び合わせ作業に際して、糸の両端部をワッシャ位置からそれぞれ垂直に引き出して結び合わせることができる。このため、1個の糸通し穴を形成したワッシャの場合のように、糸通し穴に通されていない側の糸端部が軟部組織位置から直接結び合わせ作業位置まで斜め上方へ引っ張り出され、手術開口部の皮膚や他の骨、他の軟部組織などに当たってしまうというようなこともなくすことができ、縫合糸両端部の結び合わせ作業を安全かつ確実に行なうことができる。
この第1の実施の形態に係る縫合糸固定具は、骨固定部材たるスクリュー(ねじ)11と、このスクリュー11に遊嵌状態で嵌合されるリング状のワッシャ12で構成した場合の例である。
この第2の実施の形態に係る縫合糸固定具は、図2(a)(b)に示すように、ワッシャ12に2つの突出片12bを形成し、この2つの突出片12bのそれぞれに糸通し穴12cを形成したものである。なお、図示は略したが、ワッシャ12と組み合わされるスクリューとしては、前記第1の実施の形態のスクリュー11をそのまま用いることができる。この第2の実施の形態に係る縫合糸固定具の場合、ワッシャ12に2つの糸通し穴12cが形成されているので、前記第1の実施の形態に係る縫合糸固定具に比べて次のような利点がある。
(a)は、ワッシャ12のリング部12aの外周縁に沿って多数個(図示例では4個)の突出片12bを形成し、各突出片12bにそれぞれ糸通し穴12cを形成したものである。(b)は、ワッシャ12のリング部12aの外周縁に沿って突出片12bを2個1組として複数組(図示例では4組)形成し、各突出片12bにそれぞれ糸通し穴12cを形成したものである。(c)〜(f)は、突出片12bを形成することなく、ワッシャ12のリング部12aに直接糸通し穴12cを形成したものである。これら図3の各例から分かるように、糸通し穴12cの数やその穴径を変えたワッシャ12を多種類用意しておけば、ワッシャ12を取り換えるだけでどのような事態にも柔軟に対処することができ、縫合糸固定具としての汎用性を格段に向上することができる。
この第3の実施の形態は、骨固定部材として、前記スクリュー11に代えて、いわゆるビス21を用いたものである。すなわち、ビス21は、図示するように、先の尖っていない円柱状のねじ本体部21aと、この円柱状のねじ本体部21aの基端側に形成された径の大きな頭部21bとから構成されるものである。21cは、頭部21bの頂面に形成されたドライバー嵌合穴である。なお、ワッシャ12は、図1〜図3で示したものをそのまま使用することができる。
この第4の実施の形態は、骨固定部材として、スプリング嵌合式のアンカー31を用いたものである。すなわち、このスプリング嵌合式のアンカー31は、図5(a)に示すように、円柱状になる骨挿入本体部31aと、該骨挿入本体部31aの基端部に形成された径の大きな頭部31bとを有し、前記骨挿入本体部31aの先端側の外周面適宜位置に、直線状または円弧状に彎曲しながら頭部31b方向に向かって斜め外方に突出する弾性突起片31cを、周方向に沿って複数個(図示例では180°間隔で2個)突設したものである。なお、ワッシャ12は、図1〜図3に示したものをそのまま使用することができる。
11a ねじ本体部(骨埋め込み部)
11b 頭部
11c ドライバー嵌合穴
12 ワッシャ
12a リング部
12b 突出片
12c 糸通し穴
12d 中心穴
21 ビス(骨固定部材)
21a ねじ本体部(骨埋め込み部)
21b 頭部
21c ドライバー嵌合穴
31 アンカー(骨固定部材)
31a 骨挿入本体部(骨埋め込み部)
31b 頭部
31c 弾性突起片
S 縫合糸
B 骨
C 皮膚
E 軟部組織
B1 ねじ込み穴
B2 嵌合穴
D ドライバー
Claims (8)
- 骨埋め込み部の基端部に径の大きな頭部を備えた骨固定部材と、前記骨埋め込み部に遊嵌可能とされ、かつ、前記頭部によって離脱不可能に係止されるリング状のワッシャとを一組としてなり、前記ワッシャの適宜位置には縫合糸を挿し通すための糸通し穴が形成されていることを特徴とする縫合糸固定具。
- 前記糸通し穴の数が1個であることを特徴とする請求項1記載の縫合糸固定具。
- 前記糸通し穴の数が2個以上複数個であることを特徴とする請求項1記載の縫合糸固定具。
- 前記糸通し穴がワッシャのリング部外周縁から外方へ向けて突出する突出片に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の縫合糸固定具。
- 前記糸通し穴がワッシャのリング部に直接形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の縫合糸固定具。
- 前記骨固定部材が、先の尖ったテーパー状のねじ本体部と、該ねじ本体部の基端部に形成された径の大きな頭部とを有するスクリューからなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の縫合糸固定具。
- 前記骨固定部材が、先の尖っていない円柱状のねじ本体部と、該ねじ本体部の基端部に形成された径の大きな頭部とを有するビスからなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の縫合糸固定具。
- 前記骨固定部材が、円柱状の骨挿入本体部と、該骨挿入本体部の基端部に形成された径の大きな頭部とを有し、骨挿入本体部の外周面適宜位置には、直線状または円弧状に彎曲しながら頭部方向に向かって斜め外方に突出する複数本の弾性突起片を形成されたアンカーからなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の縫合糸固定具。
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JP3120774U true JP3120774U (ja) | 2006-04-20 |
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Cited By (3)
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2006
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