JP3120548B2 - ヘッドアップディスプレイ - Google Patents

ヘッドアップディスプレイ

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JP3120548B2
JP3120548B2 JP04077513A JP7751392A JP3120548B2 JP 3120548 B2 JP3120548 B2 JP 3120548B2 JP 04077513 A JP04077513 A JP 04077513A JP 7751392 A JP7751392 A JP 7751392A JP 3120548 B2 JP3120548 B2 JP 3120548B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道車両の運転手が前
方外界の情景を見ながら操縦する際に、その運転手が見
ている前方の外界の情景に種々の情報を重ねて表示する
ヘッドアップディスプレイに関する。このようなヘッド
アップディスプレイを用いれば、運転手は一々外界から
視線をそらせて計器類を見る必要がなくなるので、外界
から視線をそらせている間に生じる不慮の事故を防ぐこ
とができる。
【0002】
【従来の技術】前記従来のヘッドアップディスプレイ
は、普通、運転手の視野前方にハーフミラー等のコンバ
イナを配置し、そのコンバイナは外界の情景から出射し
た光線を運転手の方向に透過させるとともに操縦室内側
から前記コンバイナに入射した速度情報やブレーキ圧情
報等の情報表示光を運転手の方向に反射または回折させ
るように構成されている。そして、前記情報表示光をコ
ンバイナに入射させる情報投光装置は、液晶ディスプレ
イ、CRTディスプレイ、プラズマディスプレイまたは
発光ダイオードディスプレイ等の光学的情報表示手段と
この光学的情報表示手段から出射した光を前記コンバイ
ナに入射させる光学部材とを備えている。そして、前記
光学部材は、普通リレーレンズ系および反射鏡等から構
成されており、前記情報表示光を運転手が正面の視野の
中に視認できるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、鉄道車両に
おいては、運転手は現在の運行状態や信号指示等の表示
を視認した上、運転手が線路等の状況を判断し、車両の速
度制御操作を行うようになっている。そして、近年、鉄道
車両の高速化や高密度化(運行間隔の短縮化)が要求され
ており、運転手は最適な速度制御操作を行う必要が生じ
ている。しかしながら、従来のヘッドアップディスプレ
イ(以後HUDと言う)表示では、これから先の区間の
最適な速度パターンに関する情報を表示する形態にはな
っていない。このため、前方注視状態でHUDに表示さ
れる運行情報を視認しても、車両の速度制御は、運転手
の判断や熟練度に大きく依存していた。したがって、運
転経験が浅くて未熟な運転手の場合、または熟練運転手
であっても走行経験の浅い区間を走行する場合には、運
転手は速度に安全余裕を多くとってしまい、ブレーキ作
動タイミングが早くなる傾向があるので、車両の平均走
行速度が低くなってしまうことがある。その場合列車運
行に遅れ等の不都合が生じることになる。すなわち、H
UDを搭載して、運転手が前方を注視したままで運行情
報を読み取れるようにしても、最適な速度パターンを運
転手が瞬時に判断できなければ、車両の高速化、高密度化
の運用要求に応じた装置とはなりがたいという問題点が
あった。
【0004】前記問題点を解決する手段として、現在の
実際の走行速度と目標速度(最適な走行速度)との比較を
瞬時に行うことができるような速度パターン(ランカー
ブ)を表示することが考えられる。このような速度パタ
ーン表示としては、図01に示すような速度パターン表
示がある。この図01に示す速度パターン表示は、横軸
に沿って現在位置からの距離が示されており、現在位置
に対応して現在位置表示マーク(本実施例では上向きの
三角形のマーク)が表示されている。本実施例では、現
在位置の1Km後方の位置から1.5Km前方の位置ま
での範囲の距離が表示されている。また、縦軸には時速
が示されている。
【0005】図5には、目標走行速度パターン(ランカ
ーブ)Rが実線で表示されるとともに、実際の走行速度
が点線で表示されている。そして、現在の走行速度表示
マーク(左横向きの三角形のマーク)も表示されてい
る。さらに、図5には、到達駅名とその駅を通過するか
停車するかを示す情報が表示されており、この図5の例
では次の到達駅を通過すること、およびその通過時の走
行速度の目標値が約80Kmであることが示されてい
る。図5で示されている表示のうち、横軸に沿って表示
された目標走行速度パターンR、および到達駅名等は、
鉄道車両が走行するにつれて、図5中、左方に移動しな
がら表示されるようになっている。
【0006】このような走行速度パターンを表示する
と、運転手は現在の実際の走行速度と目標走行速度との
差を瞬時に容易に認識することができるので、目標速度
で車両を走行させることが容易になる。
【0007】このようなX−Y座標(縦軸−横軸座標)
を有する画像をディスプレイの表示面に表示し、この表
示画像をレンズ系を有するヘッドアップディスプレイで
表示する場合、前記レンズ系として普通円形のレンズが
使用される。このように、円形のレンズによってヘッド
アップディスプレイに歪みなく拡大表示される前記表示
面上の画像領域の形状は円形である。
【0008】表示面に接近して配置される円形のレンズ
を用いて表示面の画像をヘッドアップディスプレイで拡
大表示する場合、表示面の画像領域の外形が円形であれ
ば、レンズの外径と略同程度の大きさの画像を表示する
ことができる。また、表示面の画像領域が四角形であれ
ば、その四角形が円形レンズの外径に内接するならば、
その画像領域の略全領域を歪み無く拡大表示することが
できる。したがって、前記表示面に接近して配置された
円形レンズの外径を定められた状態で表示面の表示画像
をヘッドアップディスプレイで拡大表示する場合、表示
面の表示画像の表示領域の形状が円形の場合と四角形の
場合とで、表示面上の有効表示面積が異なってくる。す
なわち、表示面の表示領域が円形の場合は歪みなく拡大
表示できる面積が前記表示面に接近して配置されたレン
ズの面積と略同様であるが、四角形の場合は前記円形の
レンズに内接する四角形の面積となる。このように、表
示面の表示領域が四角形の場合は、表示面上の有効表示
面積がレンズの面積よりも小さくなるが、円形の場合は
表示面上の有効表示面はレンズの面積と略等しくなる。
【0009】したがって、同じ外径のレンズを用いた場
合、表示画像の外形を円形にすることによって、四角形
とした従来の場合よりも、大きくて視認し易い画像をヘ
ッドアップディスプレイで表示することが可能になる。
本発明は、前述の問題点および検討結果に鑑み、下記
(a),(b)の事項を課題とする。 (a)運転手に現在の実際の走行速度と目標走行速度と
の差を瞬時に容易に認識させること。 (b)レンズの外径を大きくすることなく、大きくて見
や易い表示を行うこと。
【0010】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決す
るために案出した本発明を説明するが、本発明の要素に
は、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実
施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記してい
る。なお、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説
明する理由は、本発明の理解を容易にするためであり、
本発明の範囲を実施例に限定するためではない。
【0011】前記課題を解決するために、本出願の第1
発明のヘッドアップディスプレイは、下記(1A),
(1B)の構成要件を備えたヘッドアップディスプレイ
において、下記(1C)の構成要件を備えたことを特徴
とする。 (1A)表示信号出力手段(H2)から出力される表示信
号に応じた情報が表示される表示面を有する光学的情報
表示手段(D)と前記表示面から出射した情報表示光
(L)を所定の方向に投光する光学部材(A)とを備え
た情報投光装置(K)、 (1B)運転手の前方に設けられ、前方の外界情景を運
転手が視認できるように外界情景光(J)を前方から後
方に透過させるとともに、前記情報投光装置(K)から
投光された情報表示光(L)を運転手が視認できる方向
に反射または回折するコンバイナ(C)、 (1C)前記表示信号出力手段(H2)は、鉄道車両
(1)の走行位置に対応した目標走行速度データを記憶
したデータメモリ(U1)と、鉄道車両(1)の現在位
置情報を出力する現在位置検出手段(U2)と、鉄道車
両(1)の現在の走行速度を検出する速度検出手段(U
3)と、前記現在位置情報および目標走行速度データに
基づいて鉄道車両(1)の現在位置およびその近傍位置
における目標走行速度のパターン(R)と前記現在の走
行速度とを極座標表示する表示信号を出力する表示情報
信号作成手段(U4)とを有すること。
【0012】また、本出願の第2発明のヘッドアップデ
ィスプレイは、前記第1発明のヘッドアップディスプレ
イにおいて、下記(2A)の構成要件を備えたことを特
徴とする。 (2A)前記極座標は、周方向に速度座標をとり、半径
方向に距離座標または時間座標をとった極座標であるこ
と。
【0013】
【作用】次に、前述の特徴を備えた本発明の作用を説明
する。前述の特徴を備えた本出願の第1発明のヘッドア
ップディスプレイは、鉄道車両(1)の現在位置および
現在位置の近傍位置における目標走行速度のパターンが
極座標表示される。現在位置およびその近傍位置におけ
る目標走行速度のパターンをみれば、現在の実際の速度
と目標速度との差、および、現在以後の目標走行速度の
変化を容易に把握することができる。したがって、最適
なタイミングで減速、加速を行うことが容易である。こ
のため、未経験の路線区においても運転手は、目標走行
速度パターンで車両を走行させることが容易になる。ま
た、極座標表示することにより、表示領域を円形に近づ
けることができるので、同じ口径のレンズを使用した場
合、X−Y座標での表示に比較して、大きく見やすい表
示をすることができる。
【0014】前述の特徴を備えた本出願の第2発明のヘ
ッドアップディスプレイは、前記極座標の周方向に速度
座標をとっているので、現在速度を従来の速度メータと
同じ感覚で把握することができる。また、半径方向に距
離座標または時間座標をとる際、外側部に現在位置また
は現在時間をとり、内方に前方位置または未来時間をと
ることができる。その際、現在から遠い位置または時間
の目標走行速度に比べて、現在に近い位置または現在に
近い時刻の目標走行速度を大きく(正確に)表示するこ
とができる。
【0015】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例を説明す
る。図1において、鉄道車両1の前端部には運転室2が
設置されている。この運転室2には、操縦者P用の座席
3の前方に計器盤4が配設されている。また、前記運転
室2の前方には鉄道車両1の車体下部5と天井6との間
にコンバイナとしてのフロントガラスCが配設されてい
る。このフロントガラスCは前方に行くに従って下方に
傾斜するように配置されている。前記運転室2の計器盤
4には光学部材Aおよび光学的情報表示手段Dが配設さ
れている。この光学的情報表示手段Dは図2に示すよう
に、透過型の液晶表示パネルD1と、その背面に配設さ
れた光源D2とから構成されている。そして、前記液晶
表示パネルD1の表示面には、必要な情報(たとえば、
速度情報またはブレーキ圧情報等)が表示される。
【0016】なお、前記光学的情報表示手段Dは、前記
液晶ディスプレイD1および光源D2から構成する代わり
に、CRTディスプレイ、プラズマディスプレイまたは
発光ダイオードディスプレイ等を採用することも可能で
ある。前記光源D2と液晶表示パネルD1との間には偏光
板Eが配設されており、この偏向板Eは、図2に示すス
テッピングモータMの出力軸Maに固定されたピニオン
と噛み合うギヤにより0〜90度の範囲で回動するよう
に構成されている。そして、偏向板Eが回動すると、前
記液晶表示パネルD1の偏光方向と偏光板Eの偏光方向
とのずれ、すなわち光学的位相のずれは0〜90度の間
で変化する。このとき情報表示光Lの輝度が調節される
ようになっている。本実施例では、前記外界輝度(背景
輝度)に対応して所定の表示輝度が得られるようにステ
ッピングモータMの回動位置(すなわち、偏光板Eの回
動位置)を制御している。
【0017】前記光学部材Aは、レンズ系A1、ミラー
A2 および凸レンズA3 等から構成されており、前記光
学的情報表示手段Dから出射した情報表示光Lを前記フ
ロントガラスCに入射させるように配置されている。前
記フロントガラスCは前記光学部材Aから入射した情報
表示光Lの一部を透過させるとともに残部を前記操縦者
Pに向けて反射させるように配置されており、操縦者P
は図3に示すように鉄道線路表面を背景にして情報表示
光Lによる表示を視認できるようになっている。
【0018】また、フロントガラスCは、外界の情景等
から入射した外界情景光Jの一部を反射するとともに残
部を前記操縦者Pに向けて透過させるように配置されて
いる。すなわち、この実施例のフロントガラスCはそれ
自体がコンバイナとしての機能を備えている。なお、コ
ンバイナは、フロントガラスとは別体に構成することも
可能である。前記光学部材Aおよび光学的情報表示手段
Dから情報投光装置Kが構成されている。また、図2に
示すように、前記ヘッドアップディスプレイHは、HU
D本体部H1と、表示信号出力手段H2と、コンバイナC
とを備えている。HUD本体部H1は、前記情報投光装
置K、LCD駆動回路7、およびステッピングモータコ
ントローラ8等から構成されている。
【0019】図2において、表示信号出力手段H2は、
それが有する主な機能を示すブロック線図によって示さ
れている。そしてこの図2に示す各ブロックの機能は、
図3に示すコンピュータを用いた回路によって実現され
ている。なお、図3については後述する。
【0020】図2において、表示信号出力手段H2は、
ランカーブデータを記憶したデータメモリU1、現在位
置検出手段U2、および走行速度検出手段U3を備えてい
る。前記ランカーブデータメモリU1は、基点となる主
要駅(例えば始発駅)からのキロ程を表す数値に対応し
たランカーブデータ(走行速度データ)を記憶してい
る。このランカーブデータメモリU1は、前記現在位置
検出手段U2からの現在位置信号U2aに応じて鉄道車両
1の現在位置から1キロメートル先までのランカーブデ
ータU1aを出力する。前記現在位置検出手段U2は、前
記基点となる主要駅からの鉄道車両1の走行距離を検出
することにより現在位置を検出しているが、走行中に、
所定位置に配設されたATS地上子からの信号をATS
車上子が受信すると現在位置を補正している。この現在
位置検出手段U2は、現在位置情報U2aを出力する。ま
た、前記走行速度検出手段U3は速度計発電機およびそ
の速度計発電機で発生したパルスをカウントするパルス
カウンタ等から構成されており、鉄道車両1の現在の速
度情報U3aを出力する。
【0021】また、前記表示信号出力手段H2は、表示
情報信号作成手段U4を備えている。この表示情報信号
作成手段U4は、前記ランカーブデータU1aおよび現在
位置情報U2aに基づいて鉄道車両1の現在位置から1キ
ロメートル先までのランカーブ(すなわち、目標走行速
度パターン)を前記表示面に表示するためのランカーブ
表示信号(目標走行速度パターン表示信号)を出力する
とともに、前記速度情報U3aに基づいて前記表示面に鉄
道車両1の現在の速度を表示するための現在速度表示信
号を出力する。また、前記表示情報作成手段U4の出力
信号が入力されるLCD駆動回路7は、入力される表示
情報信号に基づいて前記光学的情報表示手段Dの液晶表
示パネルD1を駆動するための液晶表示パネル駆動信号
を出力している。
【0022】また、図2において、外光量センサ9によ
って検出された外界情景光Jの光量信号(外界輝度)
は、センサアンプ10で増幅されて表示輝度信号出力手
段U5に入力されている。表示輝度信号出力手段U5は、
入力された外界輝度(背景輝度)信号に対応した表示輝
度を決定する。そして表示輝度信号出力手段U5は、決
定された表示輝度に応じて前記ステッピングモータMの
制御信号を前記ステッピングモータコントローラ8に出
力している。
【0023】 図3は本実施例の詳細説明図で、前記図
2に示す各構成要素(ブロック)U1〜U5の機能を実現
する具体的回路を示す図である。ヘッドアップディスプ
レイHは、ヘッドアップディスプレイ本体部H1と、表
示情報出力手段H2と、前記図1,2に示すコンバイナ
Cとから構成されている。図3において、ブレーキ圧シ
リンダの圧力(BC圧)は、圧力トランスデューサ11
で検出され、シグナルコンディショナ12で数百倍(普
通は約200〜600倍)程度に増幅されてコントロー
ル用コンピュータC1のA/D変換入力インターフェー
スに入力されている。また、圧力空気溜の圧力(MR
圧)は、圧力トランスデューサ13で検出され、シグナ
ルコンディショナ14で10〜数10倍に増幅されて前
記コントロール用コンピュータC1のA/D変換入力イ
ンターフェースに入力されている。さらに、外界情景の
輝度は、外光量センサ9で検出され、センサアンプ10
で増幅されて前記コントロール用コンピュータC1の前
記A/D変換入力インターフェースに入力されている。
コントロール用コンピュータC1は、前記A/D変換入
力インターフェース以外に、CPU、入力インターフェ
ース、入出力インターフェース、出力インターフェー
ス、プログラムメモリ、RAM、クロック、および、表
示情報出力インターフェース等から構成されている。
【0024】速発(速度計発電機)で検出された車輪の
回転数はパルスカウンタ15でカウントされ、そのカウ
ント数は前記コントロール用コンピュータC1の入力イ
ンターフェースに入力されている。前記コントロール用
コンピュータC1の入出力インターフェースはランカー
ブデータを記憶したデータメモリU1と接続されてい
る。前記コントロール用コンピュータC1の表示情報出
力インターフェースの出力信号、すなわち情報表示信号
は、ヘッドアップディスプレイ本体H1のLCD駆動回
路7に入力されている。このLCD駆動回路7は、入力
された情報表示信号に応じた情報を液晶ディスプレイ
(LCD)D1に表示させる。
【0025】電源16の出力するAC100Vは、前記
シグナルコンディショナ12,14に供給され、また、
スイッチングレギュレータ17,18、およびランプ用
安定器19に供給されている。スイッチングレギュレー
タ17は、前記コントロール用コンピュータC1、ヘッ
ドアップディスプレイ本体H1のLCD駆動回路7、お
よびヘッドアップディスプレイ本体H1冷却用のファン
20に安定した所定の電力を供給している。また、前記
スイッチングレギュレータ18は、ヘッドアップディス
プレイ本体H1のステッピングモータコントローラ8に
安定した所定の電力を供給している。前記ステッピング
モータコントローラ8よって、前記ステッピングモータ
Mが駆動される。そして、前述したように、前記ステッ
ピングモータMが駆動されたとき、前記偏光板Eが回動
して前記情報表示光Lの輝度が調整されるように構成さ
れている。
【0026】また、前記ランプ用安定器19は、ヘッド
アップディスプレイ本体H1のメタルハライドランプD2
に安定した電力を供給している。メタルハライドランプ
D2からの出射光は、前記偏光板Eおよび液晶ディスプ
レイD1を透過して情報表示光Lとなる。この液晶ディ
スプレイD1は、所定方向に振動する偏光を透過させる
ので、前記偏光板Eの回動位置によって、その表示輝度
が調節される。
【0027】前記コントロール用コンピュータC1は、
前記データメモリU1から入力されるランカーブデータ
から選られるランカーブ表示信号、図3に示す圧力トラ
ンスデューサ11,13等から入力される信号、および
鉄道列車が停車中かまたは走行中か等の判定信号に応じ
て、所定の表示を行うための表示情報出力信号等を、前
記LCD駆動回路7(図2,3)参照に出力する。
【0028】前記液晶ディスプレイD1(光学的情報表
示手段の表示面)に表示される表示画像は図4に示すよ
うに鉄道線路を背景にして視認される。図4において、
前記表示画像は、円弧に沿って配設された時速表示部に
現在時速が表示される。図4に示す表示例では現在時速
が97km/hである。また、前記液晶ディスプレイD
1の表示面には、ランカーブ(目標走行速度パターン)
Rが表示される。ランカーブRは、半径方向外側端が現
在位置での目標速度値を示しており、現在位置の前方位
置における目標速度は半径方向中心部に向かって表示さ
れている。図4に示す表示例では500m先の目標走行
速度は、70km/hであることが分かる。そしてこの
表示例では、1km先までのランカーブが表示されてい
る。
【0029】次に、前記実施例の作用を説明する。前記
コントロール用コンピュータC1からの入力信号に応じ
て、前記LCD駆動回路は、図4に示すような情報(ラ
ンカーブRおよび車両の現在の走行速度)を液晶ディス
プレイ(LCD)D1に表示させる。そして鉄道車両1
が走行中、運転手は、前記図4に示すような情景を視認
することになる。図4に示す外界の情景は、次のように
して視認される。すなわち、図1中、左側に在る外界か
らフロントガラスFを透過して進んで来た外界情景光J
は、一部はコンバイナCで反射し、残部はそのままコン
バイナCを透過して直進し、操縦者Pの眼に至る。これ
により操縦者Pは外界の情景をそのまま視認することが
できる。一方、図4に示す表示情報は、次のようにして
視認される。前記情報投射装置Kの液晶ディスプレイD
1から出射した情報表示光Lはレンズ系Aを透過してコ
ンバイナCに入射する。そして、コンバイナCに入射し
た情報表示光Lは、一部はコンバイナCを透過するが、
残部は反射して操縦者Pの眼に至る。これにより操縦者
Pは情報表示光Lを視認することができる。
【0030】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求
の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設
計変更を行うことが可能である。例えば、ヘッドアップ
ディスプレイには、速度情報以外の情報たとえばブレー
キ圧情報、時刻情報、エンジン回転数、油温等を個別に
または同時に表示することも可能であり、また、液晶デ
ィスプレイ以外の各種ディスプレイたとえばCRTディ
スプレイ、LEDディスプレイ、プラズマディスプレ
イ、等を使用することも可能である。また、表示パター
ンの半径方向には距離以外に時間をとることも可能であ
る。さらに、情報投光装置Kは、鉄道車両の運転台に配
置する代わりに、天井に配置することも可能である。
【0031】
【発明の効果】前述の構成を備えた本出願の第1,第2
発明の鉄道車両用のヘッドアップディスプレイは、鉄道
車両の現在位置および現在位置の近傍位置における目標
走行速度のパターンが表示される。現在位置およびその
近傍位置における目標走行速度のパターンをみれば、最
適なタイミングで加速および減速することが容易であ
る。このため、目標走行速度で車両を走行させることが
容易になる。また、前記目標走行速度のパターンが極座
標表示されるので、表示領域を円形に近づけることがで
きる。このため、同じ口径のレンズを使用した場合、X
−Y座標での表示に比較して、大きく見やすい表示をす
ることができる。また、本出願の第2発明のヘッドアッ
プディスプレイは、周方向に速度座標をとっているの
で、現在速度を従来の速度メータと同じ感覚で把握(認
識)することができる。また、半径方向に距離座標また
は時間座標をとる際、外側部に現在位置または現在時間
をとり、内方に前方位置または未来時間をとることがで
きる。その際、現在から遠い位置または時間の目標走行
速度に比べて、現在に近い位置または時間の目標走行速
度を大きく(正確に)表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施例の鉄道車両用ヘッド
アップディスプレイを設置した鉄道車両を示す図であ
る。
【図2】 図2は同実施例の全体説明図である。
【図3】 図3は同実施例の詳細説明図である。
【図4】 図4は同実施例の情報表示例の説明図であ
る。
【図5】 図5は従来の情報表示例の説明図である。
【符号の説明】
A…光学部材、C…コンバイナ、D…光学的情報表示手
段、H2…表示信号出力手段、J…外界情景光、K…情
報投光装置、L…情報表示光、R…目標走行速度のパタ
ーン(ランカーブ)、U1…データメモリ、U2…現在位
置検出手段、U3…速度検出手段、U4…表示情報信号作
成手段、1…鉄道車両、

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(1A),(1B)の構成要件を備え
    たヘッドアップディスプレイにおいて、下記(1C)の
    構成要件を備えたことを特徴とするヘッドアップディス
    プレイ。 (1A)表示信号出力手段から出力される表示信号に応
    じた情報が表示される表示面を有する光学的情報表示手
    段と前記表示面から出射した情報表示光を所定の方向に
    投光する光学部材とを備えた情報投光装置、 (1B)運転手の前方に設けられ、前方の外界情景を運
    転手が視認できるように外界情景光を前方から後方に透
    過させるとともに、前記情報投光装置から投光された情
    報表示光を運転手が視認できる方向に反射または回折す
    るコンバイナ、 (1C)前記表示信号出力手段は、鉄道車両の走行位置
    に対応した目標走行速度データを記憶したデータメモリ
    と、鉄道車両の現在位置情報を出力する現在位置検出手
    段と、鉄道車両の現在の走行速度を検出する速度検出手
    段と、前記現在位置情報および目標走行速度データに基
    づいて鉄道車両の現在位置およびその近傍位置における
    目標走行速度のパターンと前記現在の走行速度とを極座
    標表示する表示信号を出力する表示情報信号作成手段
    (U4)とを有すること。
  2. 【請求項2】 下記(2A)の構成要件を備えたことを
    特徴とする請求項1記載のヘッドアップディスプレイ。 (2A)前記極座標は、周方向に速度座標をとり、半径
    方向に距離座標または時間座標をとった極座標であるこ
    と。
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