JP3120228B2 - 超音波モータ - Google Patents

超音波モータ

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Publication number
JP3120228B2
JP3120228B2 JP10006030A JP603098A JP3120228B2 JP 3120228 B2 JP3120228 B2 JP 3120228B2 JP 10006030 A JP10006030 A JP 10006030A JP 603098 A JP603098 A JP 603098A JP 3120228 B2 JP3120228 B2 JP 3120228B2
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JP
Japan
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vibrating body
ultrasonic motor
comb teeth
friction material
comb
Prior art date
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JP10006030A
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JPH10201265A (ja
Inventor
美奈子 佐久本
Original Assignee
セイコーインスツルメンツ株式会社
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Publication date
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、超音波モ−タの
振動体の形状に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から考えられている一般的な超音波
モ−タにおいては、図3と図4に示すように、圧電素子
5を接着した振動体4に、2つの異なる位相の高周波電
圧を印加することにより、振動体に進行波が発生し、移
動体2に接着された摩擦材3と、摩擦材3と接する振動
体4のくし歯部4aを成す面とが圧接されて駆動され
る。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記のような超音波モ
−タの構造においては、振動体のくし歯部と移動体に接
着された摩擦材が圧接されて回転するため、材質の軟ら
かい摩擦材の方が削れてしまっていた。又、振動体の変
位最大位置が個々によってばらつく場合、及びくし歯部
が径方向における変位最大位置からずれてしまっている
場合には、くし歯部と摩擦材の接触の仕方によって摩擦
材の削れ方が違ってしまっていた。又、静止状態で放置
しておくと振動体が摩擦材にめり込んでしまうため、静
止トルクが大きくなり、自起動性が悪くなるという課題
があった。 【0004】そこで、この発明の目的は、摩擦材の削れ
の少ない耐久性に優れた、自起動性の良い振動体を有す
る超音波モ−タを得ることにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、径方向の一部分に同心円状で複数のく
し歯を有する振動体の複数のくし歯の先端部の内周側の
稜線及び外周側の稜線に面取り部を設ける構成とした。
また、振動体の複数のくし歯の先端部のすべての稜線に
面取り部を設ける構成とした。 【0006】上記のような構成によれば、摩擦材が削ら
れにくくなるため、摩擦材が削れて出る摩耗粉も少なく
なる。又、静止状態で放置しても摩擦材のめり込みも減
るため、耐久性に優れた自起動性の良い振動体が得られ
る。 【0007】 【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施例を図面
に基づいて説明する。図3,図4は、一般的な超音波モ
−タを示したものである。摩擦材3を接着した移動体2
は中心軸1を有し、圧電素子5を接着した振動体4にベ
アリング6を介して回転可能となっている。その振動体
4に接着された圧電素子5に2つの異なる位相差の高周
波電圧を印加することにより生ずる屈曲振動波成分によ
り、振動体4と加圧接触されている移動体2が、振動体
4のくし歯部4aにより摩擦駆動され回転するものであ
る。なお、ここで言うくし歯4aとは、振動体4の表面
に生じた微小な屈曲振動波成分を拡大するためのいわゆ
る変位拡大機構である。 【0008】図1、及び図2は、本発明に係る超音波モ
−タの振動体の第1の実施例を示したものであるが、図
4に示すところの摩擦材3と振動体4の接する部分であ
るくし歯部4aの周方向に対して、くし歯4aの両サイ
ドに面取り4b、4b′が施されている。このように両
サイドに面取り4b、4b′を施すことにより、駆動す
る際でも自起動性が良く、図4に示すところの摩擦材3
の削れも少なく耐久性に優れた超音波モ−タが実現可能
となる。 【0009】図5(a),(b),(c),(d)は、本発明に
係るくし歯設定位置の変動に伴うくし歯部の挙動を示す
図である。ここで、図5(a)は振動体半径方向における
縦方向の挙動を示す図、図5(b)はくし歯部設定位置が
変位最大位置上に設定されている場合を示す図、図5
(c) はくし歯部設定位置が変位最大位置上より外側に
ずれた場合を示す図、図5(d) はくし歯部設定位置が
変位最大位置上より内側にずれた場合を示す図である。 【0010】振動体4の変位最大位置が個々によってば
らつく場合、及び図5(c),図5(d)に示すように、く
し歯部4aが径方向における変位最大位置からずれてし
まっている場合には、それぞれ図5(c′),図5
(d′)の様な挙動を示すために、くし歯部4aと図4
に示すところの摩擦材3の接触の仕方によって、図4に
示すところの摩擦材3の削れ方が違ってしまっていた。
又、静止状態で放置しておくと、くし歯部4aが図4に
示すところの摩擦材3にめり込んで、自起動性が悪くな
ったりした。 【0011】そこで、図6,及び図7で示した実施例の
ように、図4に示すところの摩擦材3と振動体4の接す
る部分であるくし歯部4aの半径方向に対して、くし歯
4aの内周と外周に面取り4c、4c′を施すことによ
って、上記課題を解決するようにした。なお、図8,及
び図9は本発明に係る第3の実施例を示したもので、上
記図1と図2及び上記図6と図7で示した面取り4b,
4b′,4c,4c′の実施例を両方兼ねた場合の図で
ある。又、図1と図2及び図6と図7で示した面取りす
るくし歯部4aの角を面取りではなく、丸くカットする
ことによっても同じ効果が得られる。 【0012】以上に示した実施例において、超音波モ−
タの振動体4は、摩擦材3と接する面、及びくし歯部4
aを形成する垂直面とで成す稜線を面取りすることによ
り、摩擦材3が削られにくくなり、摩耗粉の出る量が少
なくなる。又、振動体4が摩擦材3にめり込んでも、面
取りされて角がないので、自起動性の良い振動体が得ら
れることになる。 【0013】 【発明の効果】この発明は、超音波モ−タにおいて、径
方向の一部分に同心円状で複数のくし歯を有する振動体
の複数のくし歯の先端部の内周側の稜線及び外周側の稜
線に面取り部を設ける構成とした。また、振動体の複数
のくし歯の先端部のすべての稜線に面取り部を設ける構
成にしたので、摩擦材の削れが少なく耐久性に優れた、
又、静止状態で放置した場合でも、自起動性の良い振動
体を有する超音波モ−タを得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る超音波モ−タの振動体の第1の実
施例を示す平面図である。 【図2】第1の実施例の断面図である。 【図3】従来の一般的な超音波モ−タの振動体の平面図
である。 【図4】従来の一般的な超音波モ−タの断面図である。 【図5】本発明に係るくし歯設定位置の変動にともなう
くし歯部の挙動を示す説明図である。 【図6】本発明に係る超音波モ−タの振動体の第2の実
施例を示す平面図である。 【図7】第2の実施例の断面図である。 【図8】本発明に係る超音波モ−タの振動体の第3の実
施例を示す平面図である。 【図9】第3の実施例の断面図である。 【符号の説明】 1 中心軸 2 移動体 3 摩擦材 4 振動体 4a くし歯 5 圧電素子 6 ベアリング 以上

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.振動波を発生させる振動体と、前記振動体により摩
    擦駆動される移動体を有する超音波モータにおいて、 前記振動体は径方向の一部分に同心円状で複数のくし歯
    を有し、前記移動体の前記くし歯と接触する面の内径
    が、前記くし歯の内側の径より小さく、前記移動体の前
    記くし歯と接触する面の外径が、前記くし歯の外側の径
    より大きいとともに、前記複数のくし歯の移動体との接
    触面の全ての稜線に面取り部を設けたことを特徴とする
    超音波モータ。
JP10006030A 1998-01-14 1998-01-14 超音波モータ Expired - Lifetime JP3120228B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010059217A2 (en) * 2008-11-21 2010-05-27 Ceradigm Corp. Miniature piezoelectric motors for ultra high-precision stepping

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010059217A2 (en) * 2008-11-21 2010-05-27 Ceradigm Corp. Miniature piezoelectric motors for ultra high-precision stepping
WO2010059217A3 (en) * 2008-11-21 2010-09-02 Ceradigm Corp. Miniature piezoelectric motors for ultra high-precision stepping

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JPH10201265A (ja) 1998-07-31

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