JP3119634U - 床板材及び床構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 断熱性及び遮音性に優れた床板材及び床構造を開発する。
【解決手段】 硬度30以上90以下の発泡樹脂ボードの上にクッション材を積層し、その上に背面に多数のスリット溝を形成した木質板を積層する。木質板にスリット溝を設けることで、柔軟性が増し、衝撃や振動を吸収しやすくなり、下層のクッション材及び発泡樹脂ボードとの相乗効果により、遮音効果が向上する。また、発泡樹脂ボードは断熱性にも優れ、硬度が30以上90以下なので床の沈み込みも少ない。
【選択図】 図1

Description

本考案は、コンクリートスラブなどの床本体に貼付する床板材、及び建築物の床の構造に関する。
例えば集合住宅などの床本体(コンクリートスラブなど)に貼付する床板材としては、騒音が発生が少なくまた階下に伝わりにくいための遮音性、冷暖房が効率よく行えるような断熱性が求められる。下記の特許文献1には、遮音性及び断熱性に配慮した床板材が開示されている。この床板材は、板面に平行して多数の孔を並設したプラスチック板の片面に板材を接着したものである。
実開昭60−26831号公報
上記従来の床板材は、断熱性には優れるものの、遮音性は満足できるものではなかった。本考案は、上記従来の床板材の遮音性を向上させると共に、断熱性も更に改善することを課題としてなされたものである。
本考案は、硬度30以上90以下の発泡樹脂ボードの上にクッション材を積層し、その上に背面に多数のスリット溝を形成した木質板を積層したことを特徴とする床板材である。
また、本考案は、床本体の上に、硬度30以上90以下の発泡樹脂ボードを設け、その上にクッション材を設け、更にその上に背面に多数のスリット溝を形成した木質板を設けたことを特徴とする床構造である。
本考案における硬度は、JIS K 6301A に基づく硬度である。木質板にスリット溝を設けることで、柔軟性が増し、衝撃や振動を吸収しやすくなり、下層のクッション材のクッション性との相乗効果により、遮音効果が向上する。すなわち、木質板に衝撃や振動が発生したとき、スリット溝の幅が広くなったり狭くなったりする変形が生じ、これにより衝撃や音が吸収緩和されるのであるが、下層に弾性に富んだクッション材があることで、このようなスリット溝の動きが妨げられることがなく、騒音の発生、階下への伝達を低減できる。スリット溝の平均間隔は10〜20mmとするのが良く、更に好ましくは10〜15mmである。20mmを越えると騒音の発生、階下への伝達を低減する効果が減少し、10mm未満にすると木質板の強度が著しく低下する。スリット溝の深さ(t)は、木質板の厚さ(T)に対して、
T−t=2.5〜4mm
とするのがよい。T−tが2.5mmよりも小さいと木質板の強度が著しく低下し、取り扱いが不便となり、4mmよりも大きいと遮音効果が低下する。
本考案は、硬度30以上90以下の発泡樹脂ボードを用いることで、断熱性及び遮音性が向上し、しかも変形しにくいので、床を踏み込んだときの沈み込みが少なく、違和感がない。
硬度30以上90以下の発泡樹脂ボードの下層に、これよりも硬度の小さな調整シートを設けると、コンクリートスラブなどの床本体表面に多少の凹凸が存在しても、最下層の調整シートがこれを吸収し、施工能率がよくなり、仕上がりもきれいになる。また、断熱性能が更に向上する上に、床に発生する衝撃や振動を吸収するので、遮音性能も更に向上する。
本考案の床板材は、断熱性及び遮音性に優れるので、これをコンクリートスラブなどの床本体に直に貼付しても、冷暖房の効率が良く、また階下に騒音が伝わりにくく、快適な住環境を実現できる。
本考案の床構造は、二重床構造ではなく直貼り構造でありながら、冷暖房の効率が良く、また階下に騒音が伝わりにくく、低コスト・短工期で施工することができる。
本考案において、木質板は、合板、パーティクル板(木材を砕いたものをバインダーで固めて成形した板)など、又はこれらの組み合わせで、例えば、表面に化粧合板を積層したいわゆるフローリング板とすることができる。
本考案において、クッション材は不織布、スポンジ、発泡軟質樹脂などの弾性に富んだシート状のものが好適である。厚さは1mm〜4mm程度が良く、1mmよりも薄いと騒音発生を低減する効果が小さく、4mmを越えると床の沈み込みが大きくなる。
本考案において、硬度30以上90以下の発泡樹脂ボードは、例えばポリスチレン系樹脂やポリオレフィン系樹脂などの発泡樹脂とすることができる。硬度30未満では、軟らかすぎて床の沈み込みが大きくなり、90を越えると断熱効果、遮音効果が低減する。厚さは2〜10mm程度が良く、2mm未満では断熱効果、遮音効果が低減し、10mmを越える厚さは不必要であり、床の沈み込みが大きくなるおそれもある。
本考案において、調整シートはスポンジ、発泡軟質樹脂などの弾性に富んだシート状のものが好適である。厚さは1mm〜3mm程度が良く、1mmよりも薄いと床本体の凹凸を吸収する効果が不十分で3mmを越えると床の沈み込みが大きくなる。なお、前記クッション材の厚さと調整シートの厚さの合計は4mm以下が好ましい。合計の厚さが4mmを越えると床の沈み込みが大きくなる。
以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。図1は実施例の床板材1の略断面図、図2は実施例の床板材1'の略断面図、図3は実施例の床構造の略断面図である。
図1に示す実施例の床板材1は、硬度90(TECLOCK製、HARDNESS TESTER GS−706N TYPE Aで測定、以下同じ)、厚さ10mmの発泡樹脂ボード4(発泡ポリスチレン製)の上に厚さ1.5mmのクッション材3(不織布シート)を積層(接着)し、その上に背面に多数のスリット溝を形成した厚さ12mmの木質板2を積層(接着)したものである。木質板2は上面に木目を施した合板(いわゆるフローリング)で、下面に、幅方向のスリット溝8が平均間隔13mmで設けられている。また、幅方向及び長さ方向の端面には接合凸部6及び接合凹部7が設けられている。スリット溝の深さは9mm、幅は1mmである。床板材1の大きさは、例えば145mm×909mmとすることができる。
図2に示す実施例の床板材1'は、前記の床板材1の発泡樹脂ボード4の下面に硬度20、厚さ2mmの調整シート5(発泡ポリスチレン製)を貼付したものである。調整シートを貼付することで、コンクリートスラブなどの床本体表面に多少の凹凸が存在しても、調整シートがこれを吸収し、施工能率がよくなり、仕上がりもきれいになる。また、断熱性能が向上する上に、調整シートが床に発生する衝撃や振動を吸収するので、遮音性能もさらに向上する。
図3に示す床構造は、床本体9(コンクリートスラブ)の上に図2の床板材1’を貼付した構造となっている。この床構造は、床本体9の上に、調整シート5、発泡樹脂ボード4、クッション材3、木質板2を順次貼付して施工することで得ることもできる。
上記の図2の床板材1’と、上記特許文献に記載されている従来の床板材について遮音性能を比較した結果、実施例はLL値(主に通常の生活音を基準とした軽量衝撃音で、実験室に設置したタッピングマシーンで発生させた衝撃音を階下の受音室で測定した値)が250〜1000Hzにおいて約25%低減していた。また、断熱性能(熱伝導率)については約30%向上していた。
実施例の床板材1の略断面図である。 実施例の床板材1'の略断面図である。 実施例の床構造の略断面図である。
符号の説明
1 床板材
1’ 床板材
2 木質板
3 クッション材
4 発泡樹脂ボード
5 調整シート
6 接合凸部
7 接合凹部
8 スリット溝
9 床本体

Claims (10)

  1. 硬度30以上90以下の発泡樹脂ボードの上にクッション材を積層し、その上に背面に多数のスリット溝を形成した木質板を積層したことを特徴とする床板材。
  2. 請求項1の床板材において、前記スリット溝の平均間隔が10mm以上、20mm以下であり、かつ、スリット溝の深さ(t)が、前記木質板の厚さ(T)に対して、
    T−t=2.5〜4mm
    であることを特徴とする床板材。
  3. 請求項1又は2の床板材において、前記発泡樹脂ボードの厚さが2mm以上、10mm以下であり、前記クッション材の厚さが1mm以上、4mm以下であることを特徴とする床板材。
  4. 請求項1〜3のいずれかの床板材において、前記発泡樹脂ボードの下面に、該発泡樹脂ボードよりも硬度の小さな調整シートを貼付したことを特徴とする床板材。
  5. 請求項4の床板材において、前記調整シート厚さが1mm以上、3mm以下であり、かつ、前記クッション材と前記調整シートの厚さの合計が4mm以下であることを特徴とする床板材。
  6. 床本体の上に、硬度30以上90以下の発泡樹脂ボードを設け、その上にクッション材を設け、更にその上に背面に多数のスリット溝を形成した木質板を設けたことを特徴とする床構造。
  7. 請求項6の床構造において、前記スリット溝の平均間隔が10mm以上、20mm以下であり、かつ、スリット溝の深さ(t)が、前記木質板の厚さ(T)に対して、
    T−t=2.5〜4mm
    であることを特徴とする床構造。
  8. 請求項6又は7の床構造において、前記発泡樹脂ボードの厚さが2mm以上、10mm以下であり、前記クッション材の厚さが1mm以上、4mm以下であることを特徴とする床構造。
  9. 請求項6〜8のいずれかの床構造において、前記床本体と発泡樹脂ボードの間に、該発泡樹脂ボードよりも硬度の小さな調整シートを設けたことを特徴とする床構造。
  10. 請求項9の床構造において、前記調整シート厚さが1mm以上、3mm以下であり、かつ、前記クッション材と前記調整シートの厚さの合計が4mm以下であることを特徴とする床構造。
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