JP3119148B2 - 水浄化装置 - Google Patents

水浄化装置

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JP3119148B2
JP3119148B2 JP08008103A JP810396A JP3119148B2 JP 3119148 B2 JP3119148 B2 JP 3119148B2 JP 08008103 A JP08008103 A JP 08008103A JP 810396 A JP810396 A JP 810396A JP 3119148 B2 JP3119148 B2 JP 3119148B2
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祐 河合
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として風呂水を
浄化する業務用或いは家庭用の水浄化装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来この種の水浄化装置は、図10に示
す様に、濾材に微生物を繁殖させ、微生物の分解力など
により浄化を行うものがある(例えば、特開平5−29
3485号公報)。図10の水浄化装置は、水槽1と、
水槽1内の被浄化水を循環させる循環ポンプ2と、三方
弁3を有する戻り管4と、被浄化水を濾過する麦飯石な
どの濾材5を内部に有する濾過手段6と、被浄化水を加
熱、保温するヒーター7と、被浄化水中に含まれる一般
細菌を死滅させる殺菌装置8と、往き管9と、濾材5が
目詰まりを起こした場合に、被浄化水を逆流させて洗浄
する、三方弁3と、逆洗路10と、流路開閉弁11と、
逆洗汚水を排出する排出路12と、排出制御弁13とで
構成された逆洗手段14とで構成されている。なお濾材
5には好気性及び嫌気性の微生物が繁殖されている。
【0003】この構成において、循環ポンプ2が動作す
ると水槽1内の水は実線矢印で示した様に濾過手段6の
濾材5を通過し、微生物によって有機物等が分解浄化さ
れる。またヒーター7によって所定温度に加熱保温され
ると共に殺菌装置8で一般細菌が殺菌され、浄化された
水槽1内の水が再び水槽1に戻る。循環ポンプ2によっ
て、この動作を繰り返すことにより、浴槽1内の水は徐
々に浄化殺菌されることになる。
【0004】一方、長時間濾過動作を続けると濾過手段
6の濾材5に濾過した懸濁物質が付着して目詰まりが発
生する。この場合、三方弁3が逆洗路10側に連通され
ると共に流路開閉弁11が閉成され、さらに排出制御弁
13が開成して循環ポンプ2からの水は、破線矢印で示
したように逆洗路10をへて濾過手段6内を逆洗し、濾
材5に付着した懸濁物質が洗浄されて汚水が排出路12
から外部に排出される。この結果、長期にわたっての浄
化が可能になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
構成では、下記のような課題があった。
【0006】(1)濾材に微生物が繁殖するまでには所
定の時間がかかり、初めて上記装置を使うとき、十分な
浄化効果を得られる迄には時間が掛かる(1週間〜10
日程度)。
【0007】(2)濾材に繁殖した微生物を死滅させ
ず、活性を一定に保つには、常時所定の水温に維持する
必要がありエネルギーロスとなる。
【0008】(3)一旦濾材を逆洗などにより洗浄する
と、再度懸濁物質の除去性能、有機物質の分解活性が得
られるまでに時間が掛かる。
【0009】(4)入浴剤を混入した場合や、水質が悪
い場所においては、微生物が死滅したり、活性が低下す
ることがある。
【0010】これらの課題を解決するものとして微生物
を用いることなく微細な懸濁物質を凝集させて大型化
し、濾材で物理的に濾過する凝集方式があるが、この方
式は凝集のタイミング、すなわち凝集剤を懸濁水に混入
するタイミングが不適切な場合、充分な浄化性能が得ら
れないという課題がある。また、この凝集方式では凝集
剤と共に懸濁物質を濾過するので長期使用のためには、
濾材に堆積した濾過物質を定期的に逆流洗浄(以後、逆
洗とする)する必要があるが、その逆洗についても不適
切なタイミングで行うと、濾材が充分に洗浄されず、そ
の後の浄化性能が悪化すると共に逆洗による水のロスが
増加することとなる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記凝集方式の
水浄化装置における課題を解決するため、浴槽水を濾過
する濾過手段及び、前記浴槽水の懸濁物質を凝集する凝
集手段を備えていて、かつ浴槽内への入浴を検知する入
浴検知手段と、入浴検知手段からの信号に基づいて凝集
手段を制御する凝集制御手段とを設けた構成としてあ
る。
【0012】本発明は上記した構成により、入浴検知手
段によって、人が入浴した時期を基準として凝集手段を
動作させることで、好適なタイミングで凝集を行うこと
が可能となり、浴槽水中に発生した人の垢や細菌等の微
細な懸濁物質が水酸化アルミニウム等の凝集物質により
効果的に凝集され、被濾過粒子径が濾材間隙径よりも大
きな懸濁物質の塊となることで、微細な懸濁物質の浄化
が可能となり、安定した浄化能力が得られる。また入浴
検知手段が検知しない、すなわち人が入浴しない時には
凝集手段を動作させないことで、不必要な凝集手段の動
作が防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、浴槽水を濾過する濾過
手段と、前記浴槽水の懸濁物質を凝集する凝集手段と、
浴槽内への入浴を検知する入浴検知手段と、入浴検知手
段からの信号に基づいて凝集手段を制御する凝集制御手
段とを設けてある。
【0014】したがって、入浴検知手段によって、人が
入浴した時期を基準として凝集手段を動作させること
で、好適なタイミングで凝集を行うことが可能となり、
浴槽水中に発生した人の垢や細菌等の微細な懸濁物質が
水酸化アルミニウム等の凝集物質により効果的に凝集さ
れ、被濾過粒子径が濾材間隙径よりも大きな懸濁物質の
塊となることで、微細な懸濁物質の浄化が可能となり、
安定した浄化能力が得られる。また入浴検知手段が検知
しない、すなわち人が入浴しない時には凝集手段を動作
させないことで、不必要な凝集手段の動作が防止でき
る。
【0015】また入浴検知手段は、人体検知手段、水位
検知手段、温度検知手段、水圧検知手段で構成してあ
り、特に人体検知手段で構成することにより入浴を確実
に検知することができる。
【0016】そして凝集制御手段は、入浴検知直後に凝
集手段を起動させる第一制御手段を設けてあり、入浴と
同時に浄化を行って、清潔かつ快適な入浴が可能とな
る。
【0017】また凝集制御手段は、入浴検知の所定時間
経過後に凝集手段を起動させる第二制御手段を設けてあ
り、細菌が急激に増殖する頃に凝集させて除去すること
ができ、効果的な浄化が可能となる。
【0018】またさらに、濾過手段を洗浄する洗浄手段
と、入浴検知手段の信号に基づいて洗浄手段を動作させ
る洗浄制御手段を設けてあり、濾過手段に堆積した懸濁
物質を除去して長期に安定した浄化性能が得られる。
【0019】そして上記洗浄制御手段は、入浴検知手段
の信号により入浴終了後から所定時間後に洗浄手段を動
作させる第三制御手段を設けてあり、細菌が急激に増殖
して濾過された頃に濾過手段を洗浄するので効果的な洗
浄が可能となる。
【0020】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。 (実施例1)図1は本発明の実施例1における水浄化装
置の構成図を示す。同図において15は浴槽であり、浴
槽15からは戻り管16が循環手段である循環ポンプ1
7の吸い込み側18へ接続されている。循環ポンプ17
の吐出側19からは濾過手段20を介して往き管21が
浴槽15に接続される様に設けられている。循環回路2
2は戻り管16と往き管21から構成されている。濾過
手段20は粒状濾材23を有している。また、浴槽15
には、入浴検知手段24が設けられている。凝集手段2
5は濾過手段20の上流に配置されると共に濾過手段2
0内部に設けられ、微細な懸濁物質同士を吸着させて大
型化させるものであり、金属イオンを溶出するアルミニ
ウムからなる陽極26と、この陽極26に対向配置され
たステンレスからなる陰極27(ここでは、濾過手段2
0の管体を陰極として兼用している)と、陽極26と陰
極27の間に電圧を印可する定電流電源28から構成さ
れている。また凝集制御手段29は定電流電源28を制
御するものである。
【0021】上記構成において、循環ポンプ17が動作
すると浴槽15の水は戻り管16、循環ポンプ17、往
き管21を介して濾過手段20に流入する。濾過手段2
0を流出した浴槽15の水は往き管21を介して浴槽1
5に戻る。このように、浴槽15の水が循環回路22を
循環している状態で人が入浴すると、入浴検知手段24
が入浴を検知し、その検知信号を凝集制御手段29が受
信し、凝集制御手段29は定電流電源28を動作させ
る。定電流電源28の動作により、陽極26と陰極27
の間に通電が起こりイオン化傾向の高いアルミニウムイ
オンが溶出して水と反応し、水酸化アルミニウムのコロ
イドが生成される。ここで人の入浴により浴槽水中に混
入した垢や一般細菌等の懸濁物質は負電荷であるため、
正電荷の水酸化アルミニウムのコロイドが結着媒体とな
り、微細な懸濁物質同士を吸着させて粒子径が大型化し
て凝集フロックが形成される。実験によれば細菌、有機
物等の懸濁物質の粒子径は0.7〜1μm前後であり、
電極間に300mAを通電して凝集した場合、凝集フロ
ックの粒子径は、30μm前後に大型化した。したがっ
て粒状濾材23による濾過効率を高めることができる。
【0022】以上のように本実施例によれば、人の入浴
を入浴検知手段24で検知し、その検知信号により、凝
集制御手段29が検知時間を基準として、好適なタイミ
ングで凝集手段25を動作させることで、細菌や微細な
懸濁物質が凝集物質と共に凝集され、大きな懸濁物質の
塊(フロック)となることで、微細な懸濁物質の浄化が
可能となり、安定した浄化能力が得られる。また入浴検
知手段24が入浴を検知しない場合は、凝集手段25が
動作しないことで、不必要な凝集手段25の動作が防止
できる。
【0023】(実施例2)図2は本発明の実施例2を示
す水浄化装置の部分構成図であり、図1の入浴検知手段
24が人体検知手段30である場合を説明したものであ
る。人体検知手段30は投光素子を持った投光器31と
受光素子を持った受光器32から構成されている。
【0024】以上の構成において次に本実施例の動作に
ついて説明する。図2より、光が投光器31から受光器
32に向けて投光されている状態において、受光器32
内部に設けられた受光素子は光を電気信号に変換し、そ
の電気信号を凝集制御手段29に送っている。ここで人
が浴槽15内へ入浴すると、投光器32から投光されて
いる光が遮断され、受光器32から送信している電気信
号も停止する。この結果入浴が検知されて凝集制御手段
29が起動され、図1に示した定電流電源28が動作
し、陽極26と陰極27の間に通電されて凝集されるこ
ととなる。
【0025】以上のように本実施例によれば、入浴検知
手段を入浴を確実に検知する、投光素子を持つ投光器3
1と、受光素子を内蔵した受光器32からなる人体検知
手段30にしたことで、入浴検知の誤動作が防止でき確
実な凝集制御による安定した浄化性能が得られると共
に、入浴検知信号を入浴中の高温差し湯防止等、凝集制
御以外への利用も可能となる。
【0026】(実施例3)図3は本発明の実施例3を示
す水浄化装置の部分構成図であり、図1の入浴検知手段
24が水位検知手段33である場合を説明したものであ
る。水位検知手段33は投光素子を持った投光器34と
受光素子を持った受光器35と、浴槽水の水位と同じよ
うに水面36が変化する水位管37から構成されてい
る。
【0027】以上の構成において次に本実施例の動作に
ついて説明する。投光器34から光が投光されている。
浴槽15内に人が入ることで水面36が変化し、その変
化に伴って投光されている光量が変化する。受光器35
がその光量の変化を電気信号に変換し、凝集制御手段2
9に送信する。凝集制御手段29は一定の電気信号の変
化を受信した時に起動する。図1より、凝集制御手段2
9は定電流電源28を動作させる。定電流電源28の動
作により、陽極26と陰極27の間に通電され凝集され
ることとなる。
【0028】以上のように本実施例は水位検知手段33
を設けたことにより、入浴を検知して凝集制御が可能に
なると共に、浴槽水の水量自体を検知することができる
ので、循環ポンプ17の空運転防止が可能となる。
【0029】(実施例4)図4は本発明の実施例4を示
す水浄化装置の部分構成図であり、図1の入浴検知手段
24が温度検知手段38である場合を説明したものであ
る。温度検知手段38は銅−コンスタンタン、クロメル
−アルメル、や白金−白金・ロジウム等からなる熱電対
やサーミスタから構成され、往き管16内に組込まれて
いる。
【0030】以上の構成において次に本実施例の動作に
ついて説明する。浴槽15内に人が入ることで水温が変
化する。温度検知手段38がその温度の変化を電気信号
に変換し、凝集制御手段29に送信する。凝集制御手段
29は一定の電気信号の変化を受信した時に入浴を検知
して起動する。図1より、凝集制御手段29は定電流電
源28を動作させ、陽極26と陰極27の間に通電さ
れ、凝集が開始されることとなる。
【0031】以上のように本実施例によれば、入浴検知
手段24を熱電対やサーミスタからなる温度検知手段3
8としたことで、装置の簡素化と低コスト化が実現でき
る。
【0032】(実施例5)図5は本発明の実施例5を示
す水浄化装置の部分構成図であり、図1の入浴検知手段
24が水圧検知手段39である場合を説明したものであ
る。水圧検知手段39はダイヤフラム等を用いた膜式圧
力センサから構成され、浴槽内壁に組込まれている。
【0033】以上の構成において次に本実施例の動作に
ついて説明する。浴槽15内に人が入ることで水圧が変
化する。水圧検知手段39がその水圧の変化を電気信号
に変換し、凝集制御手段29に送信する。凝集制御手段
29は一定の電気信号の変化を受信した時に入浴を検知
して起動する。図1より、凝集制御手段29は定電流電
源28を動作させ、陽極26と陰極27の間に通電され
て凝集が開始される。
【0034】以上のように本実施例によれば、入浴検知
手段24をダイヤフラム等を用いた膜式圧力センサから
なる水圧検知手段38としたことで、検知手段の簡易な
設置と装置の簡素化が実現できる。
【0035】(実施例6)図6は本発明の実施例6を示
す水浄化装置の部分構成図であり、40は図1に示した
凝集制御手段29を制御する第一制御手段であり、入浴
検知手段24によって入浴を検知したのと同時に凝集制
御手段29を動作させるように構成されている。
【0036】以上の構成において次に本実施例の動作に
ついて説明する。図6より入浴検知手段24が入浴を検
知し、検知信号を発する。その検知信号を第一制御手段
40が受信し、受信と同時に凝集制御手段29を動作さ
せる。図1より、凝集制御手段29は定電流電源28を
動作させ凝集が入浴直後に開始される。
【0037】以上のように本実施例によれば、第一制御
手段40は、入浴検知手段24が人の入浴を検知したの
と同時に凝集手段29を動作させる。この結果、入浴中
から凝集作用による急速浄化が行われ、入浴中の浴槽水
濁度上昇が抑制されることで、清潔で快適な入浴を可能
とする。
【0038】(実施例7)図7は本発明の実施例7を示
す水浄化装置の部分構成図であり、41は図1に示した
凝集制御手段29を制御する第二制御手段であり、入浴
検知手段24によって入浴を検知してから所定時間後に
凝集制御手段29を動作させるように構成されている。
【0039】以上の構成において次に本実施例の動作に
ついて説明する。図7より入浴検知手段24が入浴を検
知し、検知信号を発する。その検知信号を第二制御手段
41が受信し、受信から所定時間後に凝集制御手段29
を動作させる。図1より、凝集制御手段29は定電流電
源28を動作させ、凝集が開始される。
【0040】以上のように本実施例によれば、第二制御
手段41は、入浴検知手段24が人の入浴を検知してか
ら所定時間後に凝集手段29を動作させる。この結果、
一般細菌が効果的に凝集されて大きな塊となり濾過され
ることとなる。すなわち人体に付着した一般細菌は入浴
により浴水中に混入され、初期状態では少数であるが、
細菌の増殖特性にしたがって、潜伏期、誘導期を経て対
数増殖期となり急激に細菌が増殖する。この対数増殖期
は、入浴後約4時間〜16時間の範囲にあるとされてお
り、望ましくはこの時間帯に凝集することにより効果的
に細菌を凝集濾過でき、浄化能力が向上する。
【0041】(実施例8)図8は本発明の実施例8を示
す水浄化装置の構成図であり、図8において構成要素1
5から28は図1と同じである。洗浄手段42は三方弁
(A)43、三方弁(B)44、洗浄配管45で構成さ
れており、三方弁(A)43と三方弁(B)44とは濾
過槽20をバイパスする様に洗浄配管45で接続されて
いる。排水管46、二方弁47は濾過槽20の上流側に
設けられている。洗浄制御手段48は入浴検知手段24
の信号に基づいて三方弁(A)43、三方弁(B)44
と二方弁47を制御するものである。濾過槽流出部49
は、濾過槽20内で濾過された浴槽15の水が往き管2
1へ流出する、濾過槽20と往き管21との接続部を表
す。
【0042】以上の構成において次に本実施例の動作に
ついて説明する。図8より、循環ポンプ17が動作する
と浴槽15の水は戻り管16、循環ポンプ17、往き管
21を介して濾過手段20に流入する。濾過手段20を
流出した浴槽15の水は往き管21を介して浴槽15に
戻る。このように、浴槽15の水が循環回路22を循環
している状態で人が入浴すると、人の垢等の懸濁物質が
浴槽水中に発生して、懸濁物質を含んだ浴槽15の水は
戻り管16、循環ポンプ17、往き管21を介して濾過
手段20に流入し、粒状濾材23によって濾過される。
また、入浴検知手段24は入浴検知信号を洗浄制御手段
48に送信する。洗浄制御手段48は検知信号を受信し
て、浴槽15の水が循環ポンプ17の吐出側19から往
き管21を介して洗浄配管45に流れるように三方弁
(A)43を開弁する。さらに洗浄制御手段48は、浴
槽15の水が洗浄配管45から濾過槽流出部49へ流れ
る様に三方弁(B)44を開弁し、また二方弁47を開
弁する。濾過槽流出部49から濾過槽20内に流入した
浴槽15の水は粒状濾材23で濾過した垢や一般細菌等
の懸濁物質を排水管46から排出する。
【0043】以上のように本実施例によれば、洗浄制御
手段48は入浴検知手段24の信号に基づいて、すなわ
ち入浴した時期を基準として洗浄手段42を動作させる
ことで、好適なタイミングで濾材の洗浄が行われ、濾材
表面に堆積した人の垢などによる懸濁物質が除去される
ことで、懸濁物質による濾材の目詰まり等が防止され、
長期的に安定した浄化性能が得られる。特に入浴を検知
できることで、懸濁物質による濾材の目詰まりが容易に
予測でき、好適なタイミングでの濾材洗浄が可能とな
る。
【0044】(実施例9)図9は本発明の実施例9を示
す水浄化装置の部分構成図であり、50は図8に示した
洗浄制御手段48を制御する第三制御手段であり、入浴
検知手段24の信号を受信してから所定時間後に洗浄制
御手段48を動作させるように構成されている。
【0045】以上の構成において次に本実施例の動作に
ついて説明する。第三制御手段50は入浴検知手段24
による検知信号を受信してから、所定時間後に、洗浄制
御手段48を動作させる。図8より、洗浄制御手段48
は、浴槽15の水が洗浄配管45から濾過槽流出部49
へ流れる様に三方弁(A)43、三方弁(B)44を開
弁し、また二方弁47を開弁する。濾過槽流出部49か
ら濾過槽20内に流入した浴槽15の水は粒状濾材23
で濾過した垢や一般細菌等の懸濁物質を排水管46から
排出する。
【0046】以上のように本実施例によれば、第三制御
手段50は、入浴検知手段24が入浴を検知してから所
定時間経過後に洗浄手段42を動作させる。この結果、
濾過槽内で増殖する一般細菌を逆洗によって効率よく浄
化系外に排出することができ、濾過槽内での細菌の増殖
を抑制することが可能となる。すなわち、人体に付着し
た一般細菌は入浴により浴水中に混入され、初期状態で
は少数であるが、細菌の増殖特性にしたがって、潜伏
期、誘導期を経て対数増殖期となり急激に細菌が増殖す
る。この対数増殖期は、入浴後約4時間〜16時間の範
囲にあるとされており、望ましくはこの対数増殖期に逆
洗することで、濾過槽内の増殖前の細菌が浄化系外に排
出され、細菌の増殖が抑制され、より効果的な逆洗が可
能となり、細菌による濁度悪化が低減できる。またこれ
により、逆洗に用いる水量あるいは回数を低減できるの
で、節水が図れることとなる。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかな様に、本発明の
水浄化装置によれば次の様な効果が得られる。
【0048】(1)入浴検知手段を設け、人が入浴した
時期を基準として凝集手段を動作させることで、好適な
タイミングで凝集を行うことが可能となり、浴槽水中に
発生した人の垢や細菌等の微細な懸濁物質が凝集物質に
より効果的に凝集されることで、安定した浄化能力が得
られる。また入浴検知手段が検知しない、すなわち人が
入浴しない時には凝集手段を動作させないことで、不必
要な凝集手段の動作防止が可能となる。
【0049】(2)入浴検知手段を人体検知手段とした
ことで、入浴検知の誤動作が防止でき、確実な凝集制御
による、より安定した浄化制御が得られると共に、入浴
検知信号は入浴中の高温差し湯防止等、凝集制御以外の
目的にも利用できる。
【0050】(3)入浴と同時に凝集手段を動作させる
ことで、入浴中から凝集作用による急速浄化が行われ
る。これにより、入浴中の浴槽水濁度上昇が抑制され、
清潔で快適な入浴が可能となる。
【0051】(4)人が入浴してから所定時間後、望ま
しくは細菌の対数増殖期に、凝集手段を動作させること
で、濾材間間隙径よりも小さい一般細菌が凝集され、濾
材間間隙径よりも大きな塊(フロック)となることで、
効果的に細菌を凝集濾過でき、浄化能力の向上を可能に
する。
【0052】(5)入浴した時期を基準として洗浄手段
を動作させることで、濾材表面に堆積した人の垢などに
よる懸濁物質が除去され、懸濁物質による濾材の目詰ま
り等が防止され、長期的に安定した浄化性能が得られ
る。特に入浴を検知できることで、懸濁物質による濾材
の目詰まりが容易に予測でき、好適なタイミングでの濾
材洗浄が可能となる。
【0053】(6)人が入浴してから所定時間後、望ま
しくは細菌の対数増殖期前に、洗浄手段を動作させるこ
とで、濾過槽内で増殖する一般細菌を浄化系外に排出す
ることができ、濾過槽内での細菌の増殖が抑制され、よ
り効果的な逆洗が可能になると共に、細菌による濁度悪
化の低減が可能となる。また、逆洗に用いる水量あるい
は回数を低減できることから節水が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における水浄化装置の構成図
【図2】本発明の実施例2における水浄化装置の部分構
成図
【図3】本発明の実施例3における水浄化装置の部分構
成図
【図4】本発明の実施例4における水浄化装置の部分構
成図
【図5】本発明の実施例5における水浄化装置の部分構
成図
【図6】本発明の実施例6における水浄化装置の部分構
成図
【図7】本発明の実施例7における水浄化装置の部分構
成図
【図8】本発明の実施例8における水浄化装置のシステ
ム構成図
【図9】本発明の実施例9における水浄化装置の部分構
成図
【図10】従来の水浄化装置のシステム構成図
【符号の説明】
15 浴槽 20 濾過手段 24 入浴検知手段 25 凝集手段 29 凝集制御手段 30 人体検知手段 33 水位検知手段 38 温度検知手段 39 水圧検知手段 40 第一制御手段 41 第二制御手段 42 洗浄手段 48 洗浄制御手段 50 第三制御手段
フロントページの続き (72)発明者 桶田 岳見 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−269319(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 35/027 A47K 3/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽と、浴槽水を濾過する濾過手段と、
    前記浴槽水の懸濁物質を凝集する凝集手段と、前記浴槽
    内への入浴を検知する入浴検知手段と、前記入浴検知手
    段からの信号に基づいて前記凝集手段を制御する凝集制
    御手段で構成した水浄化装置。
  2. 【請求項2】 入浴検知手段は、浴槽内の人の存在を直
    接検出する人体検知手段で構成した請求項1記載の水浄
    化装置。
  3. 【請求項3】 入浴検知手段は、入浴による水位の変化
    を検知する水位検知手段で構成した請求項1記載の水浄
    化装置。
  4. 【請求項4】 入浴検知手段は、入浴による水温の変化
    を検知する温度検知手段で構成した請求項1記載の水浄
    化装置。
  5. 【請求項5】 入浴検知手段は、入浴による水圧の変化
    を検知する水圧検知手段で構成した請求項1記載の水浄
    化装置。
  6. 【請求項6】 凝集制御手段は、入浴検知手段により入
    浴を検知した直後に凝集手段を起動させる第一制御手段
    を有する請求項1記載の水浄化装置。
  7. 【請求項7】 凝集制御手段は、入浴検知手段により入
    浴を検知してから所定時間後に凝集手段を起動させる第
    二制御手段を有する請求項1記載の水浄化装置。
  8. 【請求項8】 浴槽と、浴槽水を濾過する濾過手段と、
    前記浴槽水の懸濁物質を凝集する凝集手段と、前記浴槽
    内への入浴を検知する入浴検知手段と、前記濾過手段を
    洗浄する洗浄手段と、前記入浴検知手段の信号に基づい
    て前記洗浄手段を動作させる洗浄制御手段を設けた水浄
    化装置。
  9. 【請求項9】 洗浄制御手段は、入浴検知手段の信号に
    より入浴終了後から所定時間後に洗浄手段を動作させる
    第三制御手段を有する請求項8記載の水浄化装置。
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