JP3118625B2 - 血球の分離方法 - Google Patents

血球の分離方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は人体から採取した全血よ
り血漿(及び/又は血清)と血球を分離する血球の分離
方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】血液は赤血球、白血球、血小板及び血漿
(フィブリノーゲンと血清)で構成されている。血液を
例えば試験管に入れ、室温で5〜10時間放置すると赤
血球、白血球、血小板は血餅となって下部に沈降し、血
漿(及び/又は血清)は上部になり自然に分離する。こ
の血漿(及び/又は血清)と血球の分離を人為的に行な
うのに、従来試験管に全血を入れ遠心分離機に掛けて遠
心力を利用して分離を行なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の遠心分離機
を用いる分離方法では、血漿(及び/又は血清)と血球
の分離に長い時間を必要とするだけでなく、血液を入れ
た試験管を一本一本遠心分離機に装着しなければなら
ず、しかも遠心分離機に装填する試験管の本数に制限が
あり、多人数から採取した全血を血漿(及び/又は血
清)と血球に分離するには困難な問題があった。
【0004】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
上記問題点を除去し、試薬を添加混入するだけで所定時
間の経過と共に、血漿(及び/又は血清)と血球とを分
離できる血漿(及び/又は血清)と血球の分離方法を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、人体から採取した血液に、デキストランと、
バンコマイシン又はバンコマイシン構造式を持つ化合物
を添加混入し、所定時間の経過により血漿(及び/又は
血清)と血球とを分離することを特徴とする。
【0006】また、人体から採取した血液に、デキスト
ランと、バンコマイシン又はバンコマイシン構造式を持
つ化合物と、クロロキンを添加混入し、所定時間の経過
により血漿(及び/又は血清)と血球とを分離すること
を特徴とする。
【0007】また、前記デキストラン、バンコマイシン
又はバンコマイシン構造式を持つ化合物、クロロキン
は、生理食塩水、水、生理食塩水と同性質の緩衝液のい
ずれか一つに溶解した後、添加混入することを特徴とす
る。
【0008】また、デキストランと、バンコマイシン又
はバンコマイシン構造式を持つ化合物を所定の割合で溶
媒に混合溶解した溶液を所定量採血管に入れ、溶媒を揮
発させて、所定量で且つ所定割合のデキストランと、バ
ンコマイシン又はバンコマイシン構造式を持つ化合物を
該採血管の内壁に付着させ、該採血管に人体から採取し
た所定量の血液を入れ、所定時間の経過により血漿(及
び/又は血清)と血球とを分離することを特徴とする。
【0009】また、デキストランと、バンコマイシン又
はバンコマイシン構造式を持つ化合物と、クロロキンを
所定の割合で溶媒に混合溶解した溶液を所定量採血管に
入れ、前記溶媒を揮発させて、所定量で且つ所定割合の
デキストランと、バンコマイシン又はバンコマイシン構
造式を持つ化合物と、クロロキンを該採血管の内壁に付
着させ、該採血管に人体から採取した所定量の血液を入
れ、所定時間の経過により血漿(及び/又は血清)と血
球とを分離することを特徴とする。
【0010】また、溶媒を揮発させる手段は、熱風乾燥
又は凍結乾燥であることを特徴とする。
【0011】
【作用】全血中の例えば赤血球の凝集には、次の5つの
理由があると言われている。赤血球細胞表面に存在す
るゼータ電位を弱める。細胞のけん濁物質の比電位定
数を変化させる。細胞表面の面積を大きくする。物
理的に細胞の距離を近くする。細胞表面に対するタン
パクの方向或いは分布を変化させる。
【0012】上記のように人体から採取した全血にデキ
ストランと、バンコマイシン又はバンコマイシン構造式
を持つ化合物を添加混入することにより、バンコマイシ
ンはポリカチオン(多陽性)化合物であるので上記の
血球細胞表面に存在するゼータ電位を弱める作用を奏す
ると推測され、デキストランは同じ細胞の異なる場所で
ポリマー橋を形成し上記の物理的に細胞の距離を近く
し、凝集を促進する作用を奏すると推測される。その結
果、全血中の血球の凝集が促進し、血漿(及び/又は血
清)と血球とが分離される。
【0013】上記のように人体から採取した全血にデキ
ストランと、バンコマイシン又はバンコマイシン構造式
を持つ化合物を添加混入することにより、全血中の血球
の凝集が促進し、血漿(及び/又は血清)と血球とが分
離されるが、凝固しない検体が約20%あり、且つ凝集
した血球の固まり具合が弱く、少しの振動を加えただけ
で血球が上層の血漿(及び/又は血清)中に舞い上がる
という問題がある。そこで上記デキストランと、バンコ
マイシン又はバンコマイシン構造式を持つ化合物の他に
クロロキンを添加混入すると、全ての検体が時間的に速
く凝集し、且つ凝集した血球部分を強固にし、血球の上
層への舞い上がりがなくなる。これはクロロキンが血球
同志のイオン反発力を相乗的に弱め、血球凝集をより強
固にさせるためと推測される。
【0014】また、デキストラン、バンコマイシン又は
バンコマイシン構造式を持つ化合物を溶媒に溶かし、該
溶液を所定量採血管に入れ、該溶媒を揮発させてデキス
トランやバンコマイシン又はバンコマイシン構造式を持
つ化合物の混合物を残留付着させておき、該採血管に人
体から採取した血液を入れるとデキストラン、バンコマ
イシン又はバンコマイシン構造式を持つ化合物は血液中
に溶け、上記と同様な作用で血漿(及び/又は血清)と
血球とが分離される。更に、クロロキンの溶液を添加し
て残留付着させた場合は、血球凝集を速くし、且つ凝集
を強固にする。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。本血漿
(及び/又は血清)と血球の分離方法には、人体から採
取し試験管に入れた1ミリリットル(ml)全血液に下
記の第1の試薬と第2の試薬を添加混入して行なった。
【0016】第1の試薬 バイコマイシン10ミリグラム(mg)に対して生理食
塩水1mlで混合溶解した試薬を30マイクロリットル
(μl)、 第2の試薬 デキストラン400mgに対して生理食塩水1mlで混
合溶解した試薬を25μl、
【0017】上記のように1mlの全血を入れた試験管
に、30μlの第1の試薬及び25μlの第2の試薬を
添加し、混入のため該試験管を約複数回逆さまにし、そ
して該試験管を立てて室温中に放置した。その結果、通
常10分以内に血漿(及び/又は血清)と血球が分離で
きた。更に、血漿(及び/又は血清)から血球が完全に
分離するには15分から45分かかる。
【0018】上記試薬を使用した場合と使用しない場合
の血漿(及び/又は血清)から血球が完全に分離する典
型的な一例を下記に示す。ここで使用する全血サンプル
は同じものを用いている。 第1の試薬も第2の試薬も添加しない場合・・・・・・
・・240分 第1の試薬(バンコマイシン溶液)のみを添加した場合
・・・・・50分 第2の試薬(デキシトラン溶液)のみを添加した場合・
・・・・・51分 第1の試薬+第2の試薬を添加した場合・・・・・・・
・・・28分 この結果から、全血にバンコマイシンと生理食塩水を混
合溶解してなる第1の試薬と、デキストランと生理食塩
水を混合溶解してなる第2の試薬を添加混入すると早期
に血漿(及び/又は血清)と血球が分離することが分か
る。
【0019】全血に上記第1の試薬と第2の試薬を添加
混入した場合、血漿(及び/又は血清)と血球の分離が
どうして早くなるのかについて考察するに、下記のよう
な現象がおこっているものと推測できる。全血中の血球
の凝集には、上記〜の5つの理由があると言われて
いる。
【0020】血球凝集のメカニズムははっきりしてはい
ないが、バンコマイシンは血球表面のタンパク結合体と
して作用するのではなく、ポリカチオン(多陽性)化合
物であるので上記の血球細胞表面に存在するゼータ電
位を弱める作用を奏すると推測される。また、デキスト
ランはゼータ電位を増加させてしまうし、非電極性物質
であるので、水溶性けん濁物質の非電位定数に影響を与
えないが、恐らく同じ細胞の異なる場所でポリマー橋を
形成し、上記の物理的に細胞の距離を近くし、凝集を
促進する作用を奏すると推測される。その結果、このバ
ンコマイシンとデキストランの作用により全血中の血球
の凝集が促進し、血漿(及び/又は血清)と血球との速
い分離が行なわれる。
【0021】なお、上記第1の試薬におけるバンコマイ
シンと生理食塩水の混入割合、第2試薬におけるデキス
トランと生理食塩水の混合割合、及び全血に対する第1
及び第2試薬の添加混入割合は一例であり、本発明はこ
れに限定されるものではなく、下記の範囲内であれば、
本発明の特徴を失うものではない。
【0022】第1の試薬におけるバンコマイシンと生理
食塩水の混合割合(バンコマイシン/生理食塩水)は、
約10mg/mlが最適である。第2の試薬におけるデ
キストランと生理食塩水の混合割合(デキストラン/生
理食塩水)は、約400mg/mlが最適である。全血
1mlに対する第1の試薬と第2の試薬の添加混入割合
は、第1の試薬約30μl、第2の試薬約25μlが最
適である。
【0023】上記例では、第1の試薬にバンコマイシ
ン、第2の試薬にデキストランを用いた例を示したが、
この第1の試薬のバンコマイシンは、これに限定される
ものではなく、要はバンコマイシン又はバンコマイシン
構造式を持つ化合物であればよいことは本出願の発明者
によって実験的に確認されている。また、これらバンコ
マイシン又はバンコマイシン構造式を持つ化合物及びデ
キストランをそれぞれ溶媒に溶かして第1の試薬、第2
の試薬としているが、これらバンコマイシン又はバンコ
マイシン構造式を持つ化合物及びデキストランが全血中
に容易に溶ける場合は、溶媒に溶かす必要はなく、直接
全血中に添加混入してもよい。
【0024】上記のように人体から採取した全血にデキ
ストランとバンコマイシン又はバンコマイシン構造式を
持つ化合物を添加混入することにより、全血中の血球の
凝集が促進し、血漿(及び/又は血清)と血球とが分離
される。しかしながら、凝集しない検体が約20%あ
り、且つ凝集した血球の固まり具合が弱く、図1に示す
ように、凝縮し採血管1の下部に沈殿した血球2は少し
の振動を加えただけで、2aに示すように、上層の血漿
(及び/又は血清)3の中に舞い上がり混入するという
問題がある。
【0025】そこで本願の発明者が実験を重ねた結果、
上記デキストランと、バンコマイシン又はバンコマイシ
ン構造式を持つ化合物の他に、クロロキンを添加混入す
ると、全ての検体が時間的に速く凝集し、且つ凝集した
血球部分を強固にして上層への舞い上がりがなくなるこ
とを確認した。その理由を考察するに、クロロキンが血
球同志のイオン反発力を相乗的に弱め、血球凝集をより
強固にさせるためと推測される。
【0026】図2は全血の凝集時間を示す図である。同
図において、曲線Aは全血に生理食塩水を添加混入した
場合(全血+生理食塩水)、曲線Bは全血にバンコマイ
シン又はバンコマイシン構造式を持つ化合物と、デキス
トランを添加混入した場合(全血+バンコマイシン又は
バンコマイシン構造式を持つ化合物+デキストラン)、
曲線Cは全血にバンコマイシン又はバンコマイシン構造
式を持つ化合物と、デキストランと、クロロキンを添加
した場合(全血+バンコマイシン又はバンコマイシン構
造式を持つ化合物+デキストラン+クロロキン)をそれ
ぞれ示す。
【0027】図示するように、曲線B、Cとも30分経
過するとほぼ100%の血球凝集するが、曲線C(クロ
ロキン添加)の方が血球凝集はより強固に凝集する。こ
こで曲線Bにおいて、バンコマイシン又はバンコマイシ
ン構造式と生理食塩水の混合割合、デキストランと生理
食塩水の混合割合は上記最適な第1の試薬、第2の試薬
を用い、全血1mlに対して第1の試薬約30μl、第
2の試薬約25μlを添加し、曲線Cにおいては、これ
にクロロキン8.26ミリグラム(mg)に対して生理
食塩水1ミリリットル(ml)で混合溶解した試薬を約
50(μl)を添加混合している。
【0028】上記実施例は人体から採取した血液に下記
の第1の試薬と第2の試薬を添加混入する例を説明した
が、本発明の血球の分離方法はこれに限定されるもので
はない。図3に示すように、採血管1にバンコマイシン
とデキストランを所定の割合で水、生理食塩水又は同性
質の緩衝液等の溶媒に混合溶解し、該溶液を採血管に入
れ、公知の熱風乾燥や凍結乾燥で溶媒を揮発させて、所
定量で且つ所定割合のバンコマイシン又はバンコマイシ
ン構造式を持つ化合物とデキストランの混合物4を該採
血管1の内壁に付着させておき、該採血管1に人体から
採取した所定量の血液を入れることにより、所定時間の
経過により血漿(及び/又は血清)と血球を分離させる
ことができる。
【0029】バンコマイシン又はバンコマイシン構造式
を持つ化合物やデキストランを直接人体から採取した血
液に添加しても、血液中に溶けない場合もあるが、一度
溶媒に溶かした後、該溶媒を揮発させて残留したバンコ
マイシンやデキストランは血液中に容易に溶ける性質を
有している。従って、上記のように溶媒を揮発させてバ
ンコマイシンと、デキストランの混合物4を採血管1の
内壁に残留付着させた場合、該採血管に人体から採取し
た血液を入れるとバンコマイシン又はバンコマイシン構
造式を持つ化合物とデキストランは血液中にスムーズに
溶ける。その結果所定時間経過すると血漿(及び/又は
血清)と血球とが分離する。なお、クロロキンを上記の
方法で添加混入させ、採血管1の内壁に残留付着させる
ことにより、血球の凝集は強固のものになる。
【0030】採血管1の内壁に付着されるバンコマイシ
ン又はバンコマイシン構造式を持つ化合物と、デキスト
ランと、クロロキンの混合物4の量、該採血管1に入れ
る血液量との割合が所定の値となり、血漿(及び/又は
血清)と血球が効果的に分離できるように付着する量を
設定する。これにより所定量で且つ所定割合のバンコマ
イシン又はバンコマイシン構造式を持つ化合物とデキス
トランとクロロキンの混合物4が採血管1の内壁に付着
する。
【0031】上記熱風乾燥の一例を説明すると、溶媒と
して水、生理食塩水又は同性質の緩衝液を用い、該溶媒
にバンコマイシン又はバンコマイシン構造式を持つ化合
物、デキストラン及びクロロキンを溶かし、この溶液を
所定量採血管1に入れた後、熱風により溶媒を揮発させ
る。これにより所定量で且つ所定割合のバンコマイシン
又はバンコマイシン構造式を持つ化合物、デキストラン
及びクロロキンの混合分4が採血管1内に付着し封入さ
れる。
【0032】また、凍結乾燥の一例は、バンコマイシン
又はバンコマイシン構造式を持つ化合物、デキストラン
及びクロロキンを水に溶かした溶液を所定量採血管1に
入れ、液体窒素或いは超冷凍機で凍結させ、しかる後採
血管に軽くキャップをして凍結乾燥機の中に入れ、高真
空状態で水を昇華させ、除々に圧力を小さくしていくと
採血管1の内圧が減圧しキャップがしっかりと閉まる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、下
記のような優れた効果が得られる。 (1)人体から採取した血液に、バンコマイシン又はバ
ンコマイシン構造式を持つ化合物と、デキストランと所
定の割合を添加混入するという簡単な作業で、従来のよ
うに遠心分離機を使用することなく、所定時間の経過に
より血漿(及び/又は血清)と血球とを分離させること
ができる。更に、クロロキンを添加混入することによ
り、血球の分離が速く且つ凝集が強固になる。
【0034】(2)また、溶媒を揮発させて所定量のバ
ンコマイシン又はバンコマイシン構造式を持つ化合物と
デキストランを採血管の内壁に付着させておくと、人体
から採取した血液を入れるだけで、血漿(及び/又は血
清)と血球とを分離させることができるから、このよう
なバンコマイシン又はバンコマイシン構造式を持つ化合
物とデキストランを内壁に付着させた多数の採血管を予
め準備しておくことにより、血漿(及び/又は血清)と
血球とを分離させる作業が極めて容易になる。更に、ク
ロロキンを添加し、バンコマイシン又はバンコマイシン
構造式を持つ化合物とデキストランとクロロキンの混合
物を採血管の内壁に付着させておくことにより、血球の
分離が速く且つ凝集が強固になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】採血管内での血漿(及び/又は血清)と血球と
の分離凝集状態を示す図である。
【図2】全血の凝集と時間の関係を示す図である
【図3】採血管の内壁面にバンコマイシン又はバンコマ
イシン構造式を持つ化合物とデキストランの混合物を付
着させた状態を示す図である。
【符号の説明】
1 採血管 2 血球 3 血漿(及び/又は血清) 4 混合物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−124252(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 35/14 B01D 21/01 CA(STN) MEDLINE(STN) EMBASE(STN)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体から採取した血液に、デキストラン
    と、バンコマイシン又はバンコマイシン構造式を持つ化
    合物を添加混入し、所定時間の経過により血漿(及び/
    又は血清)と血球とを分離することを特徴とする血球の
    分離方法。
  2. 【請求項2】 人体から採取した血液に、デキストラン
    と、バンコマイシン又はバンコマイシン構造式を持つ化
    合物と、クロロキンを添加混入し、所定時間の経過によ
    り血漿(及び/又は血清)と血球とを分離することを特
    徴とする血球の分離方法。
  3. 【請求項3】 前記デキストラン、バンコマイシン又は
    バンコマイシン構造式を持つ化合物、クロロキンは、生
    理食塩水、水、生理食塩水と同性質の緩衝液のいずれか
    一つに溶解した後、添加混入することを特徴とする請求
    項1又は2に記載の血球の分離方法。
  4. 【請求項4】 デキストランと、バンコマイシン又はバ
    ンコマイシン構造式を持つ化合物を所定の割合で溶媒に
    混合溶解した溶液を所定量採血管に入れ、前記溶媒を揮
    発させて、所定量で且つ所定割合のデキストランと、バ
    ンコマイシン又はバンコマイシン構造式を持つ化合物を
    該採血管の内壁に付着させ、該採血管に人体から採取し
    た所定量の血液を入れ、所定時間の経過により血漿(及
    び/又は血清)と血球とを分離することを特徴とする血
    球の分離方法。
  5. 【請求項5】 デキストランと、バンコマイシン又はバ
    ンコマイシン構造式を持つ化合物と、クロロキンを所定
    の割合で溶媒に混合溶解した溶液を所定量採血管に入
    れ、前記溶媒を揮発させて、所定量で且つ所定割合のデ
    キストランと、バンコマイシン又はバンコマイシン構造
    式を持つ化合物と、クロロキンを該採血管の内壁に付着
    させ、該採血管に人体から採取した所定量の血液を入
    れ、所定時間の経過により血漿(及び/又は血清)と血
    球とを分離することを特徴とする血球の分離方法。
  6. 【請求項6】 前記溶媒を揮発させる手段が熱風乾燥又
    は凍結乾燥であることを特徴とする請求項4又は5に記
    載の血球の分離方法。
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