JP3118350B2 - 粉粒体混合装置 - Google Patents

粉粒体混合装置

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JP3118350B2
JP3118350B2 JP05232383A JP23238393A JP3118350B2 JP 3118350 B2 JP3118350 B2 JP 3118350B2 JP 05232383 A JP05232383 A JP 05232383A JP 23238393 A JP23238393 A JP 23238393A JP 3118350 B2 JP3118350 B2 JP 3118350B2
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俊二 石田
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三興空気装置株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、粉粒体の変質(偏
析、分離現象等)や架橋による閉鎖等の起こらない粉粒
体混合装置を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、混合された粉粒体を扱う製造装
置においては、変質のない均質な混合状態を維持するこ
とが重要である。そのため、従来より混合粉粒体を扱う
製造装置には各種の粉粒体混合装置が用いられている。
例えば、重力式装置として、上部に入口を、下部に出口
を設け、かつ下部側に邪魔板を有する円筒容器内に、上
部に開口を設け、その下方にそらせ板を有する開口を設
け、かつ内部を3分割した導管の複数本を同一円周上に
垂直に配設し、その下端の出口は邪魔板を通して下側に
臨ませ、さらに邪魔板の外周縁と円筒容器の円錐絞り部
との隙間からも粉粒体の一部が流出するようにした粉粒
体混合装置(特開昭53−66057号公報、実開昭5
6−110833号公報)、上端に供給口を、下端に排
出口を有するタンクの下部円錐部周囲に間隔をもって覆
筒を設け、該覆筒の上面とタンク周面の任意高さに設け
た導口とを接続する通路の複数をタンク外周面に配設し
た粉粒体混合装置(実公昭55−37226号公報)、
さらに上端に供給口を、下端に排出口を有するタンクの
中心部に、外向きの導板と間隔をおいて対向する内向き
の導板により形成された流入口の複数個を筒周面に配設
した中心筒を設けた粉粒体混合装置(実開昭54−32
883号公報)等がある。
【0003】上記特開昭53−66057号公報、実開
昭56−110833号公報および実公昭55−372
26号公報に記載された粉粒体混合装置は、筒状の槽内
に複数の導管を設けるため、装置が複雑で製作費がかさ
む。また、実開昭54−32883号公報に記載された
粉粒体混合装置は、上記装置に比べ装置は簡単である
が、各流入口は内向きの覆板が突出しているため、高さ
位置を違えて上下に設置した流入口が同一垂直線上にあ
る場合には、上側の流入口から流入した粉粒体は下側流
入口の覆板に邪魔されて垂直に重力落下することができ
ず、途中で飛散する。また、各流入口は中心筒外側の同
じ高さレベルまで粉粒体が存在する限り、中心筒内へ粉
粒体が流入するから中心筒内の粉粒体密度が大きく、架
橋や偏析が起こりやすい。
【0004】上記のごとく、従来装置には種々の欠点が
あるが、さらに重要なことは、いずれの装置も流動性の
良い粒体材料の混合は円滑に行なえるが、粉体材料では
架橋や偏析が起こるため、粉体材料の混合には不向きで
用途が限定される欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記の現
状に鑑み、粒体材料はもちろんのこと、流動性の悪い粉
体材料の混合をも可能とし、すべての粉粒体材料を効率
良く、かつ均質に混合し得る粉粒体混合装置を提供する
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の粉粒体混合装置は、上端に粉粒体の送入
口を有し、下端に開口を有する筒状容器に、上端は天板
で閉鎖し、下端は周縁に絞り環を有する面積の大きい排
出口を形成し、内向きに突出したひさしを有する流入口
の複数を、高さ方向および周方向の設置位置を違えて筒
周壁に配設し、かつ各ひさし付き流入口の垂直下方に、
それぞれ1ないし複数個のひさしなし流入口を設けた内
筒を内設し、上記内筒の絞り環と筒状容器の底部に形成
した逆円錐状の絞り部との間に隙間の小さい環状排出口
を形成し、その環状排出口の内側に面積の大きい内筒排
出口を設けてなる。
【0007】
【作用】送入口を通して筒状容器と内筒との間に粉粒体
を送入し充満すれば、高さ方向および周方向の設置位置
を違えて配設された各ひさし付き流入口から内筒内に流
入する粉粒体は内筒内壁に沿って垂直に重力落下し、同
時に下方に設置したひさしなし流入口からも流入して、
内筒内にはその全周面から各部ごとに互いに混ざること
なく粉粒体が流入落下し、排出口において外側の環状排
出口から流下する粉粒体と、内筒の排出口から流下する
粉粒体とが混合されて、均質な粉粒体として排出され
る。
【0008】なお、ひさし付き流入口のひさしは、流入
口レベル以上の高さに内筒に粉粒体が詰まっているとき
でも、粉粒体の流入を確保するのに有効で、このひさし
の存在により設置高さの異なる各ひさし付き流入口から
内筒内への粉粒体の流入が保証され、内筒の全外周面か
ら均等に粉粒体を流入させ、粉粒体の混合作用をより確
実にできる。
【0009】また、ひさしなし流入口は、その設置高さ
レベルにおいて内筒内が空のときは粉粒体が流入する
が、その高さレベルまで粉粒体が詰まっているときは流
入することはできず、各部分から内筒内へ粉粒体の流入
を積極的に行ない、粉粒体の混合をより効果的に行なう
と共に、内筒内に溜まる粉粒体量を調整するのに有効に
作用する。
【0010】
【実施例】
実施例1 この発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は請
求項1に記載した発明の実施例で、筒状容器1を縦断し
て内筒2を正面から見た状態を示す。筒状容器1は、上
端に粉粒体の送入口3を有し、下端に開口4を形成して
なる。内筒2は、上端を天板5で閉鎖し、下端は周縁に
絞り環6を有する面積の大きい排出口を形成し、内向き
に突出したひさし8を有する流入口9の複数を、高さ方
向および周方向の設置位置を違えて筒周壁に配設し、か
つ各ひさし付き流入口9の垂直下方に、それぞれ1ない
し複数個のひさしなし流入口10を設けてなり、筒状容
器1の中心に同心して図示しない支持金具により支持さ
れ、上記内筒2の絞り環6と筒状容器の底部に形成した
逆円錐状の絞り部11との間に隙間の小さい環状排出口
12を形成し、その環状排出口12の内側に面積の大き
い内筒排出口7を設け、両方の排出口から流下する粉粒
体は開口4を通って排出するように構成される。
【0011】上記各ひさし付き流入口9は、その複数が
高さ方向および周方向の設置位置を違えて内筒周壁に配
設されるが、実施例では8個のひさし付き流入口9を設
けた場合を示した。その配置は、図1Bに示すように円
周を8等分して各部分a、b、c、d、e、f、g、h
に1個づつを設けるが、その設置高さは図1Aに示すよ
うにスパイラル状に変化させて配置する。なお、ひさし
付き流入口9の配置は、この実施例の配置に限ることな
く任意に他の配置を採用することができる。
【0012】そして、各部分a、b、c、d、e、f、
g、hに配置された各ひさし付き流入口9の垂直下方に
は、それぞれの設置高さに応じて1ないし複数個のひさ
しなし流入口10を設ける。なお、図においては部分a
に設置したひさし付き流入口9は排出口7に近いため、
ひさしなし流入口を省略した場合を示した。
【0013】上記装置において、送入口3を通して筒状
容器1と内筒2との間に粉粒体を送入し充満すれば、高
さ方向および周方向の設置位置を違えて配設された各ひ
さし付き流入口9から内筒内に流入する粉粒体は内筒内
壁に沿って垂直に重力落下し、同時に下方に設置したひ
さしなし流入口10からも流入して、内筒内にはその全
周面から各部ごとに互いに混ざることなく粉粒体が流入
落下し、排出口において外側の環状排出口12から流下
する粉粒体と、内筒排出口7から流下する粉粒体とが混
合されて、均質な粉粒体として開口4から装置外へ排出
される。
【0014】実施例2 図2は、請求項1の粉粒体混合装置にマスフロー排出機を
設けた場合を示す。すなわち、筒状容器1内には図1に示
す場合と同じくひさし付き流入口9とひさしなし流入口1
0を配設した内筒2が内設されており、筒状容器1の下端
すなわち開口4にマスフロー排出機13を接続して設け
る。
【0015】上記マスフロー排出機13は、特に機構上
の制限を設ける必要はなく、内筒内の各部に設けた各流
入口から落下し、内筒排出口7から排出される粉粒体と
環状排出口12から排出される粉粒体とを、更に効率良
く混合し、より均質な粉粒体に仕上げ得るものであれば
よい。例えば、図においては、開口4とほぼ同径のサー
クルフィーダーを用いた。なお、14はサークルフィー
ダーの排出口である。このサークルフィーダー内に落下
した粉粒体は、図示しない中央回転羽根と外周回転羽根
とにより撹拌混合され外周底に設けた排出口14から排
出される。
【0016】実施例3 この発明の実施による粉粒体混合装置のフローシートの
一例を図3に示す。粉粒体混合装置は、送入口にはロー
タリーフィーダー20を介してホッパー19が設けら
れ、排出口側にはマスフロー排出機13が接続されてお
り、一方原料貯蔵サイロ15a、15b、15c、15d
それぞれの排出口がロータリーフィーダー16を介して
輸送管18に接続され、その輸送管18はホッパー19
に接続されている。また、マスフロー排出機13には排
出口14のほかに、もどし口21が設けられロータリー
フィーダー22を介して輸送管18に接続されている。
【0017】上記装置は、例えば粉粒体混合装置の容量
は120ton、原料貯蔵サイロ15a、15b、15c
は容量32tonで切出し量4〜12ton/hあり、
原料貯蔵サイロ15dは容量20tonで切出し量1〜
5ton/hあり、例えば原料貯蔵サイロ15a、1
b、15cの一つからA原料を12ton/hで切出す
と共に、原料貯蔵サイロ15dからB原料を5ton/
hで切出して、輸送管18によりホッパー19に送る。
そして、ロータリーフィーダー20を介して粉粒体混合
装置に送入され、前記した要領で装置内を重力落下する
間に混合されてマスフロー排出機13に排出され、ここ
で更に混合され、より均質化して排出口14から取り出
され、出荷される。なお、粉粒体混合装置による混合動
作を繰り返し行なう必要のある場合は、排出口14を閉
じ代わりにもどし口21を開いてロータリーフィーダー
22を介して切り出し輸送管18を経てホッパー19へ
もどし再度混合させる。
【0018】
【発明の効果】筒状容器に内筒を組み合わせた簡単な装
置により、落下偏析や混合操作に伴う破砕が少なく、効
率の良い粉粒体混合効果が得られ、均質な混合粉粒体が
比較的安価に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の粉粒体混合装置の実施例で、Aは
外側の筒状容器を破断して示す正面図、Bはひさし付き
流入口の円周配置位置を示す説明図、Cは内筒の一部を
破断してひさし付き流入口とひさしなし流入口を示す説
明図である。
【図2】請求項1記載の粉粒体混合装置にマスフロー排
出機を付設した場合を示す正面図である。
【図3】この発明の実施による粉粒体混合装置のフロー
シートの一例を示す説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−152533(JP,A) 特開 昭62−266129(JP,A) 特開 平5−146659(JP,A) 実開 昭60−151529(JP,U) 実開 昭64−36028(JP,U) 特公 昭56−20897(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01F 3/00 - 5/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端に粉粒体の送入口を有し、下端に開
    口を有する筒状容器に、上端は天板で閉鎖し、下端は周
    縁に絞り環を有する面積の大きい排出口を形成し、内向
    きに突出したひさしを有する流入口の複数を、高さ方向
    および周方向の設置位置を違えて筒周壁に配設し、かつ
    各ひさし付き流入口の垂直下方に、それぞれ1ないし複
    数個のひさしなし流入口を設けた内筒を内設し、上記内
    筒の絞り環と筒状容器の底部に形成した逆円錐状の絞り
    部との間に比較的隙間の小さい環状排出口を形成し、そ
    の環状排出口の内側に面積の大きい内筒排出口を設けた
    粉粒体混合装置。
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