JP3116782B2 - 誘導相殺コンデンサを備えた回路基板 - Google Patents

誘導相殺コンデンサを備えた回路基板

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JP3116782B2
JP3116782B2 JP07239521A JP23952195A JP3116782B2 JP 3116782 B2 JP3116782 B2 JP 3116782B2 JP 07239521 A JP07239521 A JP 07239521A JP 23952195 A JP23952195 A JP 23952195A JP 3116782 B2 JP3116782 B2 JP 3116782B2
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    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/18Printed circuits structurally associated with non-printed electric components
    • H05K1/181Printed circuits structurally associated with non-printed electric components associated with surface mounted components

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  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は実効インダクタンス成分
を低減したコンデンサ、およびその実装構造を提供し、
特に電子部品を実装する回路基板やLSIの電源ノイズ
低減のための技術にかかわり、回路基盤やLSIに搭載
する電源ノイズ低減用コンデンサ(以下パスコンと呼
ぶ)の実効インピーダンスを小さくすることにより、パ
スコンの周波数特性を改善する誘導相殺コンデンサ搭載
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の関連従来技術として、パスコン
の技術を中心に述べると、パスコンにはリード付きの挿
入タイプ、またはリードレスの表面実装タイプが用いら
れている。パスコンは電源ノイズの吸収を目的として基
板に搭載される。図9にパスコンを基板に搭載した図
を、図10にパスコンの等価回路を示す。従来の実装方
法では「実践ノイズ逓減技法」(Henry W. O
tt著 出口 博一訳 ジャテック出版)の311頁か
ら313頁に記載されているように、パスコンは、図1
0に示すようにコンデンサ12に直列にインダクタンス
11が存在する等価回路で示される。
【0003】従って、パスコンのインピーダンス特性は
図11に示す純粋なコンデンサの周波数特性に比較し
て、図12に示すように高周波において高くなる。図1
2の低い周波数領域Aは等価回路図10の容量12が支
配的で、逆に高周波領域Bではインダクタンス11が支
配的といえる。領域Aと領域Bの境界の周波数は、イン
ダクタンス11の値をL、容量12の値をCとすると、
等価回路図10の直列共振周波数fr=1/2π√LC
となる。この式から、パスコンの周波数特性を改善する
には、Cを小さくするか、Lを小さくするかの二通りの
方法が考えられる。
【0004】Cを小さくする場合、frを2倍にするに
はCを4分の1にしなければならない。このため、Cを
小さくすると個々のコンデンサの周波数特性は改善され
るが、供給すべき電流に対してコンデンサの総容量が小
さくなる。このためパスコンのCを小さくした場合、パ
スコンの個数を増やすか、別個に容量の大きなパスコン
を並列に接続する必要があり、基板全体の部品点数が増
える。
【0005】これに対して、Lを小さくする場合、パス
コンの総容量を減らさずにパスコンの周波数特性を改善
できる。つまり、部品点数を増やさずにパスコンの周波
数特性を改善するにはパスコンのLを小さくするほうが
有利である。
【0006】Lを小さくする方法には2通りある。一つ
は電流を必要とする部品とパスコンの距離を短くし、電
流の流れる経路の長さを短くする方法であり、もう一つ
の方法は電流によって生じる磁束を打ち消す方法であ
る。前者では個々の部品の形状を小さくしたり、部品間
隔を狭くすることが一般的である。
【0007】特にパスコンにおけるLは部品のリードと
搭載パッドの引き出し線が大部分であるので、リードレ
スの表面実装タイプを使用したり、搭載パッドを短くし
たり、搭載パッドの中にスルーホールを設ける方法が考
案されている。また、特開平2−202049号公報に
示されるように、パスコンをLSIのパッケージの内部
に搭載したりするものもある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】最近のディジタル機器
や通信機器の動作周波数は益々高まり、ICやLSI等
の部品の動作時に流れる電流の周波数が高くなったた
め、これらの部品と電源やアースとの間の配線長を短く
するため多層基板(Mnlti-layer PCB(Printed Circuit B
oard),Multi-layer PWC(Printed Wired Board)等)の構
造をとり、電源層(power supply layer)やグラウンド層
(ground layer)と部品間をスルーホールで結合すること
が多用されている。しかし、このようにしてリードレス
部品や搭載パッドの引き出しリードを極力短くしてイン
ダクタンスを小さくしても、尚パスコンのインピーダン
スが充分に小さくならず、電源ノイズが増大したり、更
には電源ノイズに起因して基板より放射する電磁妨害波
が増大するようになった。そして電源ノイズを低減する
ために、個々の容量を小さくしパスコンの周波数特性を
改善するとともに、数を増やさざるを得なくなった。こ
のため、回路基板に占めるパスコンの面積が大きくな
り、回路基板の実装効率が低下してきた。
【0009】本発明の目的はこのような問題を解決して
実効インダクタンス成分を低減したコンデンサおよびコ
ンデンサの実装構造を提供することにある。さらにま
た、このようなコンデンサまたはコンデンサの実装によ
ってパスコンの実効インダクタンスを小さくし、容量を
小さくせずに、パスコンの周波数特性を改善する実装方
法を利用した回路基板やLSIパッケージを提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のコンデンサを搭載した装置は、コンデンサ
と、該コンデンサに流れる電流を供給する導体と、該コ
ンデンサおよび導体のうちの少くも1部と近接して設け
た電流経路とを有し、該電流経路に流れる電流が上記コ
ンデンサおよび導体に流れる電流と逆相になるよう流す
ことを特徴とする。
【0011】電源ノイズ低減用コンデンサを搭載した回
路基板の場合は、前記電源ノイズ低減用コンデンサの近
傍に該電源ノイズ低減用コンデンサと逆相の電流を流す
手段を設けた。
【0012】逆相の電流を流す手段を実現する方式syst
emとしては、コンデンサに近接して導体を配置すること
により、コンデンサに流れる電流によって近接導体に誘
起電流を生じさせる方式、電流の往路と復路を隣接させ
る方式、同じコンデンサを逆向きに搭載する方式等が挙
げられる。
【0013】
【作用】このような構成により、本発明は以下のような
機能作用を有する。
【0014】本発明では磁束を打ち消すことにより、イ
ンダクタンスを小さくする方法を採用した。図13、図
14に本発明の原理を示す。図13に示すように電流i
が流れるとその周りに磁束Φが生じる。iが時間的に変
化する場合、このiの時間的変化di/dtによってd
Φ/dtが生じる。このdΦ/dtによってiを打ち消
す逆向きの起電力Vが生じる。このとき、インダクタン
スLはV=Ldi/dtで定義される。
【0015】これに対して、図14のように電流i1に
近接して電流i2=−i1を流すと、i2によって生じる
Φ2によって、i1とi2の近傍ではΦ1+Φ2=0なの
で、dΦ/dt=d(Φ1+Φ2)/dt=0となり、逆
起電力Vを生じない。
【0016】実際には、i1とi2の間ではΦは打ち消さ
ないため、V=0にはならないが、i1のみ流れる場合
より逆起電力Vは小さくなる。したがって、コンデンサ
に近接して逆向きの電流を流すことにより、コンデンサ
の見掛け上のL、実効インダクタンスを小さくできる。
【0017】本発明によれば、パスコンの数を増やすこ
となく回路基板の電源ノイズを低減できる。
【0018】
【実施例】以下電源ノイズを低減するコンデンサおよび
その実装構造に適用した実施例を中心に具体的に図面を
用いて詳細に説明する。
【0019】図1は本発明の第1の実施例を示す図であ
り、図2はその横断面図である。
【0020】図1,2において、1は基板6に実装され
た電源ノイズ低減用のコンデンサ、2は基板6に設けら
れるコンデンサ1を搭載するための搭載パッド、3は基
板6に設けられる導電性の引出線、4は基板6に設けら
れたスルーホールである。
【0021】本例では、コンデンサ1はリードレスの表
面実装タイプのコンデンサを用いているが、リード付き
の挿入タイプのコンデンサであっても問題はない。
【0022】表面実装タイプのコンデンサ1は搭載パッ
ド2に半田で接続してある。コンデンサ1の一方の電極
は図1及び図2(a)に示すように搭載パッド2、引出
線3、スルーホール4aを介して電源層7と接続させ、
他方の電極は同様に搭載パッド2、引出線3、スルーホ
ール4bを介してグランド層8と接続させる。以下説明
の都合上コンデンサ1と搭載パッド2と引出線3とスル
ーホール4をパスコン構成部と呼ぶことにする。
【0023】このパスコン構成部のすぐ横に配線5をパ
スコン構成部と平行して配線する。図1及び図2(b)
に示すように配線5はスルーホール4bを介して両端を
グランド層7に接続する。このとき、配線5の長さはパ
スコン構成部のスルーホール4aとスルーホール4bの
間隔dと同じ長さとするか極端に差のないようにするこ
とが望ましい。間隔dによりパスコン構成部の自己イン
ダクタンスが決まる。間隔dがあまり大きいとインダク
タンスが大きくなりすぎるので、5mm位を最大とする
べきである。配線5には、パスコン構成部に電流が流れ
ることによりパスコン構成部に流れる電流と逆向きの電
流が誘起される。
【0024】配線5の太さはパスコン構成部の引出線3
と同程度の太さが望ましく、更に太い場合でも引出線3
の2〜4倍程度の太さである必要がある。配線5のイン
ピーダンスをパスコン構成部のインピーダンスとあわせ
ることが重要であり、そのパスコン構成部のインピーダ
ンスは引出線3によって決まるためである。そして配線
5の太さを制限するのは、配線5があまりに太いと配線
とグランド層との結合が強まりすぎてパスコンの周波数
特性の改善効果が得られなくなるためである。
【0025】配線5はパスコン構成部になるべく近い位
置に付設するのが望ましい。基板の配線の基準等で最小
導体間隔が規定されているのでその最小導体間隔で規定
される距離であることが望まれる。0.15mm程度で
あることが多い。それより離れた場合でも効果はある
が、100MHz(メガヘルツ)程度の周波数の場合ク
ロストーク係数の計算の結果から0.3mm程度までが
望ましい。更に高い周波数を考慮しなければならない場
合、この値は周波数に反比例して小さくしなければなら
ない。
【0026】本実施例によれば、パスコンに流れる電流
の逆相の電流を流すのに新たに部品を追加する必要がな
く、基板のパターン設計のみでパスコンの周波数特性の
改善を図ることができる。なお、配線5の両端をグラン
ド層7ではなく電源層8に接続しても同様の効果が得ら
れる。
【0027】次に図3を用いて本発明の第2の実施例を
説明する。図3において、図1と同じものには同じ番号
を付している。スルーホール4のうちスルーホール4a
は電源層7と接続するスルーホールを、スルーホール4
bはグランド層8と接続するスルーホールを示している
(図4以降において同じ)。
【0028】図3に示すように本実施例では、パスコン
構造部の一方の引出線3をコンデンサ1の側方にコンデ
ンサ1と平行になるように配線し、他方のスルーホール
4aのすぐ横にスルーホール4bを設け内層に接続す
る。本実施例ではグランド層8と接続するスルーホール
4b側の引出線3を前述の構成としたが、電源層7に接
続するスルーホール4a側の引出線3の方を前述の構成
としてもよい。本実施例によれば、コンデンサ1に流れ
る電流の逆相の電流を流すのに新たに部品を追加する必
要がなく、基板のパターン設計のみでパスコンの周波数
特性の改善が図れる。図1に示す第1の実施例と比較し
て、スルーホールの数が少なく、配線効率を下げること
がないという効果もある。
【0029】図4は本発明の第3の実施例を示す図であ
る。本例においては引出線3を搭載パッド2からコンデ
ンサ1に対して横方向に引き出して、2つの引出線3を
近接して配線し、それぞれスルーホール4a,4bと接
続したものである。本例によれば、引出線3を流れる電
流は逆相の電流対9(図4中に矢印で示す)となる。本
実施例によれば、パスコンに流れる電流の逆相の電流を
流すのに新たに部品を追加する必要がなく、基板のパタ
ーン設計のみでパスコンの周波数特性改善が図れる。コ
ンデンサ部分を流れる電流を打ち消す電流がないため、
第1の実施例や第2の実施例に比較して周波数特性改善
の効果は劣るが、実装面積は小さくすることができ、基
板の実装効率を向上できる。
【0030】図5は本発明の第4の実施例を示す。この
実施例では図1に示す第1の実施例の配線5に代り、同
じパスコンを平行に実装する。互いに対角の位置にある
スルーホール4aは電源層に接続し、残る2個のスルー
ホール4bはグランド層に接続する。これにより、この
二つのコンデンサ1は平行で電気的には逆向きに実装さ
れることになる。コンデンサのサイズが数mm以下であ
れば、周波数が1GHz以下の電源ノイズの波長に比較
して充分小さいので、二つのコンデンサを流れる電流は
位相が同じで流れる向きが逆になり、お互いの磁束を打
ち消しあう効果を生じる。
【0031】次に図6、図7、図8を用いて本発明の第
5の実施例を説明する。図6は本実施例で用いるコンデ
ンサを示す図、図8は図6に示すコンデンサを搭載した
基板を示す図、図7は本実施例で用いるコンデンサの他
の例を示す図である。図6、図7に示すコンデンサを複
合コンデンサと呼ぶこととする。
【0032】まず、図6に示す複合コンデンサを説明す
る。通常のコンデンサは絶縁体(誘電体)の両端に電極
を接続する構造となっている。複合コンデンサは、絶縁
体(誘電体)10bの両端に電極10aを取り付けてコ
ンデンサを形成し、このコンデンサを分離用の絶縁体1
0cを挟んで接合する。絶縁体10bはセラミック等の
誘電率の高い材料を用いる。絶縁体10cの誘電率は絶
縁体10bに比較して充分低い値とし、絶縁体10cを
通して高周波電流が流れないようにしている。
【0033】3個以上の複合コンデンサを接合する場合
にも2個の場合と同様に絶縁体10cを各々のコンデン
サの間に挟んで接合する。また、絶縁体10bにタンタ
ルのような極性を有する絶縁体を用いる場合、絶縁体1
0bの極性が交互に反転するように配置して接合する。
この複合コンデンサにより、2以上のコンデンサを接合
して一部品とし、それぞれのコンデンサの電極10a間
に高周波電圧を印加した場合でも、電流の流れる経路は
絶縁体10bの中に制限することができ、他方のコンデ
ンサには流れない。
【0034】次に図7に示す他の複合コンデンサの例を
説明する。図6に示す複合コンデンサが2つのコンデン
サを横に並べて接合しているのに対して、本例ではコン
デンサを上下に重ねて接合することを特徴としている。
本例ではクランク型の形状をした絶縁体10bに電極1
0aを取り付け1つのコンデンサを形成する。このコン
デンサと左右逆の形状のコンデンサを作成し、それぞれ
のコンデンサを絶縁体10cを挟んで接合し、1つの部
品としての複合コンデンサとする。この複合コンデンサ
は、コンデンサを流れる主な電流は、コンデンサの中心
部分を流れる。従って、本例によれば、図6に示す複合
コンデンサに比べ、各々のコンデンサを流れる電流間の
距離を近くすることができる。また、実装面積の割りに
各コンデンサに逆相に流れる電流の距離を長くとること
ができる。これに対して図6に示す複合コンデンサは形
状が単純で形成が容易である。
【0035】複合コンデンサの場合、個別のコンデンサ
に比較して、コンデンサどうしの間隔が狭くでき、逆相
になる電流が重なり合う距離が長く(結合が強く)なる
という効果が得られる。
【0036】図8は図6に示す複合コンデンサをが基板
に実装された状態を示す図である。10は複合コンデン
サ、2は接続パッド、3は引出線、4a,4bはスルー
ホールである。対角の位置にある二つの接続パッド2は
引出線3とスルーホール4aを介して基板内層の電源層
7に接続され、残る対角の位置にある二つの接続パッド
2は引出線3とスルーホール4bを介して基板内層のグ
ランド層8に接続する。複合コンデンサ10は複合コン
デンサを構成する個々のコンデンサの両端に電源とグラ
ンドが接続されるように搭載する。これにより、複合コ
ンデンサ10を形成する個々のコンデンサには交互に逆
向きに電圧が印加される。
【0037】図16と図17に基板に他の部品とともに
パスコンを搭載した図を示す。
【0038】図1に示すように、IC14の電源ピ
ン、GNDピン(グランドピン)と本発明によるパスコ
ン構成部13aで形成する電流ループ16の面積が最小
になるように、IC14の極近傍に本発明によるパスコ
ン構成部13bを実現するのが望ましい。LSI15の
電源ピン、GNDピンと本発明によるパスコン構成部1
3bで形成する電流ループの面積が最小になるように、
LSI15の極近傍に本発明によるパスコン構成部13
bを実現する。 基板両面に部品を搭載する場合は、I
C14やLSI15の真裏に実装し、電源電流のループ
面積を最小になるようにする。
【0039】また、図1に示すように、IC14やL
SI15の搭載位置より離れていても広く基板が空いて
いる場所や基板の端に本発明によるパスコン構成部13
cを実現したり、外部の基板とのインタフェースとなる
ケーブル/コネクタの近くに本発明のパスコン構成部1
3dを実現するようにすれば、基板全体に生じる電源ノ
イズを低減したり、電源ノイズがケーブルに伝わること
を抑止でき、電磁妨害波を低減できる。
【0040】図18は本発明の実装構造をLSIパッケ
ージに利用した場合の見取り図であるが上記回路基板の
場合と同様である。
【0041】LSiチップ22は基板19上に搭載さ
れ、ワイヤーボンディング21で基板19の配線と接続
されている。配線は基板端まで引き出され、外部接続用
リード20と接続されている。電源ノイズ低減用コンデ
ンサは基板19上に、できるかぎりLSiチップ22の
近くに搭載する。図18はハイブリッドICを例として
いるが、多層構造をもったPGA(Pin Grid Array)や
BGA(Pin Ball Array)などのLSiパッケージ内部に
も同様に電源ノイズ低減用コンデンサを搭載し、電源ノ
イズを低減することができる。
【0042】
【発明の効果】以上、電源ノイズを低減する場合につい
て詳述したが、本発明の適用対象は既述のようにコンデ
ンサの実効インダクタンス成分を低減する必要のあるコ
ンデンサ搭載装置全般に適用出来るものであることはい
うまでもない。
【0043】上述のパスコンの場合も、電源ノイズ低減
用コンデンサ(パスコン)の周波数特性を改善すること
ができ、電源ノイズを低減することができるので電源ノ
イズに起因して生じる回路誤動作や電磁妨害波を、パ
コンの個数を増やすことなく低減することができる等の
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す図。
【図2】本発明の第1の実施例の横断面図。
【図3】第2の実施例を示す図。
【図4】第3の実施例を示す図。
【図5】第4の実施例を示す図。
【図6】複合パスコンの1例を示す図。
【図7】複合パスコンの他の例を示す図。
【図8】第5の実施例を示す図。
【図9】従来のパスコンを示す図。
【図10】パスコンの等価回路を示す図。
【図11】純粋なコンデンサの周波数特性を示す図。
【図12】パスコンの周波数特性を示す図。
【図13】電流の周りに生じる磁束を示す図。
【図14】逆向きの電流の周りに生じる磁束を示す図。
【図15】第1の実施例における電流の流れを示す図。
【図16】基板に搭載される他の部品との関係を示す
図。
【図17】基板に搭載される他の部品との関係を示す他
の図。
【図18】本発明を適用したLSIパッケージの拡大見
取り図。
【符号の説明】
1…コンデンサ,2…接続パッド,3…引き出し線,4
a,4b…スルーホール,5…配線,6…基板,7…電
源層,8…グランド層,9…逆相の電流対,10…複合
コンデンサ,10a…電極,10b…絶縁体(コンデン
サを形成、高誘電率),10c…絶縁体(コンデンサの
分離用、低誘電率),11…インダクタンス,12…容
量,13a〜d…本発明によるパスコン,14…IC,
15…LSI,16…電流ループ,17…コネクタ,1
8…ケーブル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−61610(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 9/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集積回路を搭載する回路基板において、 電源ノイズ低減用に前記回路基板上に実装されるコンデ
    ンサーと、 該コンデンサの近傍に設けられ、前記コンデンサーに流
    れる電流と逆相の電流を流すための前記コンデンサと平
    行に配設され両端をグランドまたは電源層と接続した導
    体とを備えたことを特徴とする回路基板。
  2. 【請求項2】 前記導体の長さは前記コンデンサーが実装
    される2つのスルーホール間の距離と略同等の距離で前
    記グランドまたは電源層と接続する請求項1の回路基
    板。
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